JPH07187282A - 貯液タンク - Google Patents

貯液タンク

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JPH07187282A
JPH07187282A JP5338266A JP33826693A JPH07187282A JP H07187282 A JPH07187282 A JP H07187282A JP 5338266 A JP5338266 A JP 5338266A JP 33826693 A JP33826693 A JP 33826693A JP H07187282 A JPH07187282 A JP H07187282A
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JP
Japan
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vortex
water
liquid
main body
tank
Prior art date
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Pending
Application number
JP5338266A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Morishita
博和 森下
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自然渦、強制渦にかかわらず気泡を含まない
水を取り出す。 【構成】 気液混合体が接線方向から導入される円筒状
のタンク本体25の下部中央部に液取出口27を設けた
貯液タンクにおいて、前記タンク本体25の下部中央部
に、タンク本体25内の液の渦流を抑制する渦抑制板3
3をタンク本体25の中央部から放射状に配設すると共
に、この渦抑制板33の上部に、液取出口27への気泡
の巻き込みを防止する気泡巻込防止板35を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、貯液タンクに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ボイラのプラントなどにはガスや灰等を
冷却するための水を貯留する貯液タンクが備えられてい
る。
【0003】この貯液タンクは例えば円筒状に形成され
て水を貯留するもので、その下部中央部に設けられてい
る液取出口から水を取り出し、この水はクーラ等を介し
て昇温されてから上方の導入口からタンク内に戻され
る。戻ってくる水はクーラ等で昇温されて蒸気を含むた
め、導入口をタンクの接線方向に設けて、エロージョン
の防止や振動の低減を図っている。このように接線方向
から水を導入すると、タンク内で旋回流が生じて、タン
クへの水の流速によって異なるが図4に示すようにタン
ク22内に(a)に示すような自然渦や(b)に示すよ
うな強制渦ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の貯液
タンクでは、タンク内で渦流が生じ、その水位が低い中
央部から水を取り出す際に、取り出した水に気泡が巻き
込まれて、キャビテーションを起こすことがある。この
ため、貯液タンクの下部中央部に、渦流を抑制する渦抑
制板を設けることが提案されている。この渦抑制板は、
タンク本体の下部中央部に、中央部から放射状に液取出
口を覆うように配設されるもので、この渦抑制板にタン
ク内を回転している水があたってその速度がなくなり、
水が澱みタンクの底部は全体が水になって、取出口から
は水だけが取り出される。しかし、その渦抑制板は、自
然渦に対しては概ね有効で取出口からの水に気泡がほと
んど含まれないが、強制渦に対しては効果が小さく、水
を取り出す際に気泡が液取出口から取り出される水に巻
き込まれることがある。
【0005】そこで、本発明は、このような事情を考慮
してなされたものであり、その目的は、自然渦、強制渦
にかかわらず気泡を含まない水を取り出せる貯液タンク
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するために、気液混合体が接線方向から導入される円
筒状のタンク本体の下部中央部に液取出口を設けた貯液
タンクにおいて、前記タンク本体の下部中央部に、タン
ク本体内の液の渦流を抑制する渦抑制板をタンク本体の
中央部から放射状に配設すると共に、この渦抑制板の上
部に、液取出口への気泡の巻き込みを防止する気泡巻込
防止板を設けたものである。
【0007】
【作用】タンク本体の下部中央部に渦抑制板が設けられ
ているため、渦抑制板にタンク内を回転している液があ
たってその速度がなくなりタンク本体内の液の渦流が抑
制される。このタンク本体から液を取り出す際、渦抑制
板だけであると強制渦の場合には液取出口から取り出さ
れる水に気泡が巻き込まれることがあるが、渦抑制板の
上部に気泡巻込防止板が設けられているため、強制渦で
あっても液取出口への気泡の巻き込みが防止されて、取
り出される水に気泡が含まれることがなくなる。従っ
て、自然渦、強制渦にかかわらず気泡を含まない水を取
り出すことが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て詳述する。
【0009】本実施例では本発明の貯液タンクを加圧流
動層発電装置に適用した場合について述べる。
【0010】加圧流動層発電装置の一例を示す図3にお
いて、1は圧力容器2内に収容されている加圧流動層ボ
イラを示し、このボイラ1は燃料例えば石炭が供給され
る。圧力容器2は、圧縮機4からの空気が供給されて容
器2内が高圧になり、ボイラ1内との圧力差により、容
器2内の空気がボイラ1内に噴射されて高温高圧下で石
炭と灰や石灰石等からなるベッド材が流動化されて流動
層が形成されると共に、燃料が燃焼するように構成され
ている。
【0011】ボイラ1の燃焼排ガスは、サイクロン5お
よびセラミックフィルタ6を介して、前記圧縮機4と同
軸に設けられて発電機7aを駆動するガスタービン7に
導かれる。サイクロン5で分離されたダストは更に第2
サイクロン8で遠心分離される。第2サイクロン8から
のガスは、ガスクーラ9およびバグフィルタ10などを
介して前記ガスタービン7からの排ガスに混入される。
セラミックフィルタ6で捕捉されたダストは、灰クーラ
11を介して他の系に導かれる。
【0012】また、ボイラ1の下部には、ボイラ1内の
余剰のベッド材(灰)を排出する灰ライン12が接続さ
れている。さらに、ボイラ1内には、流動層内の燃焼熱
の一部を収熱して蒸気を発生する伝熱管13が設けら
れ、この伝熱管13からの蒸気が蒸気タービン14に供
給される。蒸気タービン14から排出された蒸気は、コ
ンデンサ15を介して復水され、これが復水ポンプ1
6、復水脱塩装置17、脱気器18、給水ポンプ19お
よび高圧加熱器20等を介して前記伝熱管13に戻され
る。
【0013】脱気器18は、蒸気を用いて給水を飽和温
度まで加熱して水中に溶けている酸素および炭酸ガスを
放出させ、水を脱気処理するもので、蒸気と直接接触し
て加熱脱気された高温(約 100〜150 ℃)の水が下部の
ストレージタンク18bに溜まる。ストレージタンク1
8bの容量は、給水系統の負荷変動に応じうるようにな
っており、その水のレベルが常に一定になるよう脱気器
18への給水が調節される。ストレージタンク18bの
下部には、給水ポンプ19に通じる水ライン21が接続
されていると共に、脱気水の一部(ストレージタンク水
位調節には影響がない程度の水)を抜き出して貯液タン
ク22に導く水ライン23が接続されている。この水ラ
イン23には流量調節弁24が介設され、この流量調節
弁24は貯液タンク22の水位が一定になるように開度
調節される。
【0014】貯液タンク22は、タンク本体25が縦型
の円筒状に形成され、そのタンク本体25の周面の上方
には気液混合体が接線方向から導入されて本体25内を
旋回するように接線方向に沿って導入口26が設けられ
ていると共に、本体25の下部中央部には液取出口27
が設けられている。液取出口27には循環ライン28が
接続され、この循環ライン28には、例えば約 3kg/cm
2 の脱気水(飽和水)を約16kg/cm2 に昇圧する高温冷
却水ポンプ29が介設され、このポンプ29の下流側
に、前記ガスクーラ9、前記灰クーラ11などが並列に
配設され、各クーラ9,11にポンプ29からの水が冷
却媒体として供給されるようになっている。各クーラ
9,11の上流側にはそれぞれ流量調節弁30が設けら
れている。また、それらクーラ9,11の下流側には、
圧力調節弁31が設けられ、この圧力調節弁31は、ク
ーラ9,11からの水(高温冷却水)の圧力が飽和圧力
以上になるように開度がコントロールされるように構成
され、例えば、約16kg/cm2 の高圧水が約 3kg/cm2
減圧されるようになっている。この循環ライン28が貯
液タンク22の導入口26に接続されている。
【0015】貯液タンク22の上部には、タンク22内
に導入された蒸気を前記脱気器18の上部タンク18a
に導く蒸気ライン32が接続されて、クーラ9,11で
回収された熱が脱気器18で利用されるようになってい
る。
【0016】また、貯液タンク22の下部中央部および
液取出口27には、図1および図2に示すように、渦流
を抑制する渦抑制板33が設けられている。渦抑制板3
3は、液取出口27の軸からタンク本体25の軸に沿っ
て立設するように配置される中央取付部34に、放射状
図示例では45°間隔の放射状に溶接等により取り付けら
れ、全体が液取出口27より大きく形成される。その放
射状に形成された渦抑制板33の下部前方がタンク本体
25の内壁に溶接等により取り付けられ、かつ、液取出
口27に渦抑制板33の下部が延出するように全体が縦
断面逆凸状に形成されている。
【0017】渦抑制板33の上部には、液取出口27へ
の気泡の巻き込みを防止する気泡巻込防止板35が設け
られている。気泡巻込防止板35は、液取出口27への
気泡の巻き込みを防止できるならばどんな形状のもので
もよく、図示例のように渦抑制板33より大きな径の円
盤状に形成して、渦抑制板33の上部に溶接等により取
り付けられる。この気泡巻込防止板35の大きさは、気
泡巻込防止板35とタンク本体25との間に液取出口2
7の流路面積以上の流路面積が保て、かつ、縁が本体2
5内で生じる自然渦・強制渦どちらであっても渦を形成
する水中に位置される大きさに形成される。
【0018】さて、貯液タンク22内の水は、液取出口
27から取り出されて高温冷却水ポンプ29で約 3kg/
cm2 から約16kg/cm2 に昇圧され、ガスクーラ9、灰ク
ーラ11で昇温される。そして、圧力調節弁31で約 3
kg/cm2 に減圧されてから導入口26からタンク22内
に戻される。この戻ってくる水は、圧力調節弁31で一
部がフラッシュして蒸気が含まれるため、高速でタンク
本体25内に入る。このため、タンク本体25内で水が
旋回して強制渦が生じる。
【0019】このタンク本体25から水を取り出す際、
タンク本体25の下部中央部に渦抑制板33が設けられ
ているため、本体25内を回転している水が渦抑制板3
3にあたってその速度がなくなり、本体25内の液の渦
流が抑制される。この際、渦抑制板33だけであると本
体25の内壁を沿うように渦が形成されている(強制渦
が生じている)ため、液取出口27から取り出される水
に気泡が巻き込まれることがあるが、渦抑制板33の上
部に気泡巻込防止板35が取り付けられているため、強
制渦であっても液取出口27への気泡の巻き込みが防止
されて、取り出される水に気泡が含まれることがなくな
る。
【0020】このように、ボイラ本体25内に渦抑制板
33と気泡巻込防止板35を取り付けることにより、本
体25内で強制渦が生じていても気泡を含まない水を取
り出せるので、自然渦の場合にはより確実に気泡を含ま
ない水を取り出せることになる。従って、自然渦、強制
渦にかかわらず気泡を含まない水を取り出すことができ
る。
【0021】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、タンク本
体の下部中央部に渦抑制板を設けると共にこの渦抑制板
の上部に気泡巻込防止板を設けたので、自然渦、強制渦
にかかわらず気泡を含まない水を取り出すことができる
という優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の渦抑制板と気泡巻込防止板の一例を示
す縦断面図である。
【図2】図1中A−A線矢視図である。
【図3】加圧流動層発電装置の一例を示す構成図であ
る。
【図4】渦の状態を示す図で、その(a)は自然渦を示
す図、(b)は強制渦を示す図である。
【符号の説明】
25 タンク本体 27 液取出口 33 渦抑制板 35 気泡巻込防止板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気液混合体が接線方向から導入される円
    筒状のタンク本体の下部中央部に液取出口を設けた貯液
    タンクにおいて、前記タンク本体の下部中央部に、タン
    ク本体内の液の渦流を抑制する渦抑制板をタンク本体の
    中央部から放射状に配設すると共に、該渦抑制板の上部
    に、液取出口への気泡の巻き込みを防止する気泡巻込防
    止板を設けたことを特徴とする貯液タンク。
JP5338266A 1993-12-28 1993-12-28 貯液タンク Pending JPH07187282A (ja)

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JP5338266A JPH07187282A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 貯液タンク

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JP5338266A JPH07187282A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 貯液タンク

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