JPH07187238A - 包装材料、粘着テープおよび食品保存剤用袋体ならびに食品保存剤の検出方法 - Google Patents

包装材料、粘着テープおよび食品保存剤用袋体ならびに食品保存剤の検出方法

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JPH07187238A
JPH07187238A JP5334591A JP33459193A JPH07187238A JP H07187238 A JPH07187238 A JP H07187238A JP 5334591 A JP5334591 A JP 5334591A JP 33459193 A JP33459193 A JP 33459193A JP H07187238 A JPH07187238 A JP H07187238A
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food
bag
food preservative
agent
ferromagnetic material
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JP5334591A
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Hidejiro Hara
秀二郎 原
Riyuuji Ikema
龍二 池間
Yoshito Saito
義人 斉藤
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Original Assignee
Freund Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食品への添付を確実にチェックできる食品保
存剤用袋体を提供する。 【構成】 食品保存剤用袋体3にフェリ磁性またはフェ
ロ磁性を有する強磁性体材料を含有した含有部2を形成
する。この食品保存剤用袋体3に食品保存物質を封入し
て食品保存剤4とし、これを所定の食品に添付し、金属
検出装置で含有された強磁性体材料を検出することで食
品保存剤4の食品への添付の有無が漏れなく検出でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は包装材料、特に食品に添
付する食品保存剤用の包装材料ならびにその検出方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルコール発生型鮮度保持剤など
の食品保存物質を食品保存剤用袋体に封入して食品保存
剤とし、これを包装された食品に添付する作業は自動投
入機によって、ときには人手によって行われている。そ
して、この食品保存剤の添付が確実に行われたか否かの
チェックは、目視検査、光電管による検査、添付される
食品数と添付する食品保存剤数との数量合わせ、食品保
存剤が添付された食品の重量検査などの方法が採用され
ている。
【0003】生産される食品が少量生産品の場合や、検
査ラインのラインスピードが遅い場合等にはこれらの方
法でチェックすることが可能であるが、大量生産やライ
ンスピードが速い場合、あるいは添付された食品保存剤
が包装された食品の内部に位置して見えない場合等には
添付漏れを確実に検出することは困難である。
【0004】そして、もし食品保存剤が添付されないま
まの食品が市場に出た場合には、その食品は早期に品質
が劣化したり、ときには腐敗することになり、大きな問
題となる。
【0005】そこで、このような食品保存剤が添付され
ていない食品の流出を防止するための技術として、実開
平3−99989号公報に開示されているように、食品
保存剤中に粉末状酸化鉄を封入し、これを金属検出装置
で検出する技術が提案されている。
【0006】この実開平3−99989号公報には、エ
タノール蒸気発生剤と粉末状酸化鉄とをエタノール蒸気
透過性袋体に同封して内容物全体の嵩密度を0.6g/c
3以上とした食品の鮮度保持剤、すなわち食品保存剤
が開示されている。そして該公報には、この食品保存剤
の添付の有無が一般の金属検出装置により容易に検出し
得ることが、さらに、封入される粉末状酸化鉄としてF
eO、Fe2 3 、Fe3 4 が適用できることが記載
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した実開
平3−99989号公報にあっては、その実施例におい
て「1包当たり0.8gの粉末状酸化鉄を添加混合」する
旨が記載されていることからも明らかなように、封入さ
れる粉末状酸化鉄がFeO、α−Fe2 3 などのよう
な弱磁性のものであっても金属検出装置での検出を確実
ならしめるために、また、食品保存剤を落下させて食品
に添付する際の落下速度を速くするために、多量の粉末
状酸化鉄が使用されている。したがって、このような技
術によれば粉末状酸化鉄を封入するための工程が必要に
なるのみならず通常の食品保存剤に比してサイズが大き
く重さが重くなり、さらには食品保存剤の見かけが悪く
なるという問題点があった。
【0008】また、アルミニウム箔が食品保存剤の包装
材料に用いられたものは既に実用化されており、これを
金属検出装置で検出させることも考えられるが、アルミ
ニウムなどのような常磁性体を検出するには連続した面
積が必要になり、また、箔の面が金属検出装置の磁界方
向に平行で且つ該検出装置の移動方向と平行になった場
合には検出不能に陥るという欠点がある。
【0009】そこで本発明の目的は、食品保存剤の食品
への添付を確実にチェックできる技術を提供することに
ある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかにな
るであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記問題点を
解決しつつ食品保存剤の添付を確実にチェックするため
には、金属検出装置で検出が可能な物質が含有された食
品保存剤用袋体を用いて食品保存剤を形成し、これを検
知させるのが最良と考えた。ここで実開平3−9998
9号公報に記載の技術に倣って弱磁性体の酸化鉄を食品
保存剤用袋体に適用することも考えられる。しかし、0.
8gの酸化鉄を含有させるとなると30〜80μmの厚
さの酸化鉄層となり、このような厚さの層を印刷や塗布
で形成すること自体が困難であるとともに、仮に形成で
きたとしても食品保存用袋体が気体の透過を妨げること
になり実用に供し得ない。
【0012】そこで、フェリ磁性またはフェロ磁性を有
する強磁性体材料をこの目的に適用することを思い至っ
た。このようにして本発明者によって完成された発明の
代表的なものの概要は次の通りである。
【0013】すなわち、本発明の包装材料および粘着テ
ープは、フェリ磁性またはフェロ磁性を有する強磁性体
材料が含有されているものである。また、本発明の食品
保存剤用袋体は、前記した包装材料や粘着テープが用い
られているものである。
【0014】そして、本発明の食品保存剤の検出方法
は、このような食品保存剤用袋体に食品保存物質を封入
して食品保存剤として所定の食品に添付し、金属検出装
置で食品保存剤用袋体に含有された強磁性体材料を検出
することで食品保存剤の添付の有無を検出するものであ
る。
【0015】
【作用】上記のような構成の包装材料および粘着テー
プ、ならびに食品保存剤用袋体によれば、磁場により強
く磁化するフェリ磁性またはフェロ磁性を有する強磁性
体材料が使用されているので、これを少量用いて印刷技
術や塗布技術などによって薄い層を形成することによっ
て包装材料などに含有させることができる。
【0016】また、前記のようにこれらの強磁性体材料
は磁場により強く磁化するので、たとえ含有量が少量で
あっても金属検出装置により確実に検出させることが可
能である。したがって、包装材料や粘着テープに含有さ
れたフェリ磁性やフェロ磁性を有する強磁性体材料を金
属検出装置で検出させることによって食品に対する食品
保存剤の添付の有無を漏れなくチェックすることができ
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいてさ
らに詳細に説明する。
【0018】(実施例1)図1は本発明の一実施例であ
る包装材料を示す正面図、図2はその包装材料により製
造される食品保存剤用袋体を示す正面図、図3はその食
品保存用袋体のIII −III 線に沿う拡大断面図である。
【0019】図1に示すように、本実施例の包装材料1
は、たとえばジンクフェライトのようなフェリ磁性の強
磁性体材料が含有された含有部2が複数形成されてお
り、これを所定の形状に切断して折り曲げて対向する2
辺A,Bをシールして開口部を有する袋体とし、たとえ
ばアルコール蒸気発生型鮮度保持剤(たとえば、フロイ
ント産業株式会社製、商品名「アンチモールド」)の食
品保存物質(図示せず)を封入した後に開口部の辺Cを
シールすることによって図2に示すような食品保存剤用
袋体3のパッケージを有する食品保存剤4が製造され
る。
【0020】ここで、図3に基づいて食品保存剤用袋体
3の詳細を説明すれば次のようなものである。
【0021】まず、ジンクフェライトのような強磁性体
材料を微粉状(たとえば、0.1μm〜数μm径)にし
て、これとポリウレタン樹脂(結合材)、アクリル樹脂
(分散剤)、タルク(着色剤)などを溶剤に適宜混合し
た上で印刷技術によってたとえばレーヨン紙の基材層3
aの一方面に部分的に薄膜を形成し、これらの溶剤を蒸
発させることにより含有部2が形成されている。この両
面には、たとえばニトロセルロースからなる第1の保護
層3bが形成され、さらにその一方面には所定の文字な
どを印刷した印刷層3cが、他方面には熱融着層3dが
形成されている。そして、印刷層3cの上面には、やは
りニトロセルロースからなる第2の保護層3eが形成さ
れているのものである。
【0022】このような食品保存剤4が所定の食品(図
示せず)に添付された袋入食品は、食品産業で通常使用
されている市販の金属検出装置(図示せず)によって添
付の有無が検出される。すなわち、強磁性体材料の含有
量に応じて該金属検出装置の感度を適当なレベルに設定
することにより食品保存剤用袋体3に含有されたこの強
磁性体材料が検出され、これによって食品保存剤4の添
付の有無がチェック漏れを起こすことなく検出されるか
らである。
【0023】そして、このような技術によれば、目視検
査、光電管による検出、アルミニウム箔が用いられた食
品保存剤の金属検出装置による検出などと異なり、食品
保存剤4の位置や方向性に左右されることなく食品に添
付されている限り検出が可能である。したがって、本実
施例のような食品保存剤4を食品に添付する方法は特に
制限されるものではなく、たとえば落下による添付方法
など、従来の公知の種々の添付方法にとどまらず様々の
特殊な添付方法を採用することができる。
【0024】また、前記のように本実施例における食品
保存剤4には、その食品保存剤用袋体3にフェリ磁性の
強磁性体材料が含有されているので、金属検出装置の感
度を低くして使用することができる。すなわち、金属検
出装置の感度設定は、通常、標準となる鉄球の直径の大
きさの大小により表されており、検出できる鉄球の直径
が小さければ高感度となるが、本食品保存剤4では低感
度で添付の有無が検出できるので、たとえば鉄球の直径
1mm程度以上に感度設定することによって周囲に存在す
る磁性体の影響を排除するのが好ましい。なお、感度を
高くしての検出も可能であることは勿論である。
【0025】さらに、金属検出装置の検出部の寸法や本
食品保存剤4が添付された食品と金属検出装置との距
離、食品の通過速度および間隔などは任意に設定するこ
とが可能である。
【0026】(実施例2)図4は本発明の他の実施例で
ある食品保存剤用袋体を示す正面図、図5はその食品保
存剤用袋体の背面図、図6はその食品保存用袋体のVI−
VI線に沿う拡大断面図である。
【0027】図4および図5に示すように、本実施例の
食品保存剤用袋体13は、たとえば純鉄のようなフェロ
磁性の強磁性体材料が含有された含有層12が一方面
(図4に示す食品保存剤用袋体13の正面)の全面に形
成されており、気体の透過を確保するために他方面(図
5に示す食品保存用袋体13の裏面)には強磁性体材料
は含有されていない。なお符号Dはシール辺であり、本
実施例の食品保存用袋体13はシリカゲル乾燥剤の食品
保存物質(図示せず)が封入されて4辺がシールされる
ことにより食品保存剤14が形成されている。
【0028】ここで、図6に基づいて本食品保存剤用袋
体13を詳細に説明すれば次のようなものである。
【0029】まず、たとえばレーヨン紙からなる基材層
13aの一方面に所定の文字などを印刷した印刷層13
cとたとえばエチレン酢酸ビニルコポリマー層(以下
「EVA」という。)からなる第1の保護層13bが形
成され、他方面に同じくEVAからなる第2の保護層1
3eが形成されている。この第2の保護層13e側に
は、純鉄のようなフェロ磁性の強磁性体材料を微粉状
(たとえば、0.1μm〜1μmの粒径)にし、これと塩
化ビニル樹脂(結合材)、レシチン(分散剤)、カオリ
ン(着色剤)などを溶剤に適宜混合して作成された含有
層12が形成されている。そして、この含有層12に対
してたとえばEVAからなる第3の保護層13f、およ
び熱融着層13dが形成されているものである。
【0030】本実施例に示す食品保存剤14によって
も、これを所定の食品(図示せず)に添付して袋入り食
品とし金属検出装置(図示せず)を通すことによって、
含有されたフェロ磁性の強磁性体材料を介して食品保存
剤14の添付の有無を検出することができる。
【0031】(実施例3)図7は本発明の一実施例であ
る粘着テープを示す斜視図、図8はその粘着テープの拡
大断面図である。
【0032】本実施例の粘着テープ20は食品保存剤を
所定の食品に添付する際に使用されるものであり、たと
えば通常の食品保存剤(すなわち、このような強磁性体
材料が含有されていない食品保存剤)を添付する際に用
いられるものである。
【0033】図8において詳細に示すように、本実施例
の粘着テープ20は、たとえばレーヨン紙からなる基材
層20aの一方面に第1の粘着剤層20bが形成され、
さらに粘着剤層20bの上面に剥離紙20cが接着され
ている。したがって、使用時にはこの剥離紙20cを剥
離することによって第1の粘着剤層20bをたとえば食
品などのような一方の接着対象物に接着することにな
る。また基材層20aの他方面には、たとえばガンマ酸
化第2鉄のようなフェリ磁性の強磁性体材料を微粉状に
して、これとアクリル樹脂(結合材)、界面活性剤(分
散剤)、炭酸カルシウム(着色剤)などを溶剤に適宜混
合した含有層20dが形成されている。含有層20dの
他方面には、この含有層20dを保護するための保護層
20eが、さらに、たとえば食品保存剤などのような他
方の接着対象物に接着される第2の粘着剤層20fが形
成されている。
【0034】このように、本実施例に示すような粘着テ
ープ20を用いて含有された強磁性体材料を金属検出装
置で検出させることによっても、食品保存剤の添付の有
無を確実に検出することができる。
【0035】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲
で種々変更可能であることは言うまでもない。
【0036】たとえば、本実施例では食品保存剤の一例
として、アルコール蒸気発生型鮮度保持剤の食品保存物
質が開示されているが、本発明においては封入される食
品保存物質はこれに限定されるものではなく、それ以外
にも、たとえば脱酸素剤、乾燥剤、アルコール蒸気発生
型脱酸素剤(たとえば、フロイント産業株式会社製、商
品名「ネガモールド」など)、などのような種々の食品
保存物質を粉末状や成型して封入することが考えられ
る。
【0037】また、本実施例においては、フェリ磁性の
強磁性体材料としてジンクフェライトおよびガンマ酸化
第2鉄が、フェロ磁性の強磁性体材料として純鉄が用い
られているが、磁場により強く磁化するフェリ磁性ある
いはフェロ磁性の強磁性体材料であれば種々のものを適
用することができる。上記以外の物質として具体的に
は、コバルト、ニッケル、亜鉄酸鉛、マグネタイト、コ
バルトフェライト、ニッケルフェライト、バリウムフェ
ライト、センダスト(登録商標名)、パーマロイ、スー
パーマロイ、ケイ素鋼、アルパーム(登録商標名)、イ
ットリウム鉄ガーネットなどが適用可能である。したが
って、たとえばアルファ酸化第2鉄のように、強磁性体
であってもフェリ磁性またはフェロ磁性を示さない物質
は、これを食品保存用袋体に含有した程度の量では金属
検出装置での検出が困難な場合があるために適用するこ
とは妥当ではない。なお、前記フェリ磁性またはフェロ
磁性を示す強磁性体材料の中でも透磁率が高いものの方
が金属検出装置での検出が容易であるために、使用に当
たっては、純鉄、ジンクフェライト、センダスト(登録
商標名)、パーマロイ、スーパーマロイ、ケイ素鋼、ア
ルパーム(登録商標名)などを用いるのが望ましい。
【0038】さらに、これらの強磁性体材料は、本実施
例においては粉末状にして印刷技術を用いて含有させて
いるが、これ以外にも、箔状、繊維状、鱗片状などとし
て含有させることも可能である。それには包装材料に対
して強磁性体材料を含有するインクや塗料を印刷あるい
は塗布して製造するのが便利である。インクや塗料とし
て強磁性体材料を包装材料に含有させるには、微粉状
(たとえば、0.1μm〜数μm径)とした強磁性体材料
と結合剤、分散剤、着色剤などを溶剤に適宜混合して印
刷、塗布などによって包装材料に保持させた後、溶剤を
蒸発させればよい。この際、実施例1のように部分的に
保持させても、実施例2のように全面に保持させてもよ
い。また、磁気テープのような強磁性体材料を含有する
フィルムを使用したり、包装材料中に繊維状にすき込ん
でもよい。そして、単位面積当たりの強磁性体の含有量
に特に限定はなく、金属検出装置で検出可能な量が含有
されていればよい。また、強磁性体材料が含有された包
装材料は実施例1および2のように袋状に加工すること
の他、シート状、テープ状などに加工して用いることが
できる。そして、食品保存用袋体および粘着テープは保
護層や印刷層を省略することも可能である。
【0039】結合剤としては、本実施例で示されている
ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂以外
にも、スチレン樹脂を用いることや、ポリウレタン樹
脂、塩化ビニル樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂の混
合体あるいはそれらの共重合体を用いることができる。
さらに、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアル
コール、アラビアガム、カゼイン、ラテックス、EV
A、ポリエチレンなどを用いることも可能である。
【0040】着色剤としては、本実施例で示されている
タルク、カオリン、炭酸カルシウム以外にも、カラーペ
レット、酸化チタン、カーボンブラック、酸化亜鉛、水
酸化アルミニウムなどの着色顔料を用いることが可能で
ある。また、保護層としては、ニトロセルロース、EV
A以外にも低密度ポリエチレンなどを用いることが考え
られる。
【0041】そして、基材層としては、レーヨン紙のよ
うな紙、合成紙、不織布、フィルム、金属箔などを単独
あるいは複合、積層して用いることや、これらに金属蒸
着したり、細孔を設けて用いることもできる。
【0042】(実験例)本発明に係る食品保存剤用袋体
を数種類作成してサンプル1〜4とし、アルファ酸化第
2鉄およびアルミニウム箔よりなる食品保存剤用袋体を
比較例1、2として、それぞれ金属検出装置にて検出さ
せた。
【0043】試験条件は次のように設定した。
【0044】1.金属検出装置の感度・・・・・・・・鉄
球2.0mmφが検出可能なレベル 2.金属検出装置の検出部の有効寸法・・80mm(高さ)
×200mm(幅) 3.金属検出器での通過速度・・・・・・40袋/分 4.食品保存剤用袋体の寸法・・・・・・55mm×65mm
/包 5.食品保存剤の添付数量・・・・・・・1包/袋 6.測定数量・・・・・・・・・・・・・食品5000袋 また、サンプル1〜4、および比較例1、2のスペック
は次の表1〜表6に示すものである。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
【表5】
【0050】
【表6】
【0051】これらの試験結果を表7に示す。
【0052】
【表7】
【0053】この表7から明らかなように、本発明に係
る食品保存剤用袋体のサンプル1〜4はいずれも金属検
出装置によって全て正確に検出された。これに対して、
比較例1については検出されず、比較例2については正
確な検出ができなかった。
【0054】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下
記の通りである。
【0055】(1).すなわち、本発明の包装材料および粘
着テープ、ならびに食品保存剤用袋体によれば、フェリ
磁性またはフェロ磁性を有する強磁性体材料が使用され
ているので、これを少量用いて印刷技術や塗布技術など
によって薄い層を形成することによって包装材料などに
含有させることが可能になる。
【0056】(2).そして、これらの強磁性体材料は磁場
により強く磁化するので、たとえ含有量が少量であって
も金属検出装置により確実に検出させることが可能にな
り、包装材料や粘着テープに含有されたフェリ磁性やフ
ェロ磁性を有する強磁性体材料を金属検出装置で検出さ
せることによって食品に対する食品保存剤の添付を漏れ
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による包装材料を示す正面図
である。
【図2】その包装材料により製造される食品保存剤用袋
体を示す正面図である。
【図3】図2の食品保存用袋体のIII −III 線に沿う拡
大断面図である。
【図4】本発明の実施例2による食品保存剤用袋体を示
す正面図である。
【図5】その食品保存剤用袋体の背面図である。
【図6】図4の食品保存用袋体のVI−VI線に沿う拡大断
面図である。
【図7】本発明の実施例3による粘着テープを示す斜視
図である。
【図8】その粘着テープの拡大断面図である。
【符号の説明】
1 包装材料 2 含有部 3 食品保存剤用袋体 3a 基材層 3b 第1の保護層 3c 印刷層 3d 熱融着層 3e 第2の保護層 4 食品保存剤 12 含有層 13 食品保存剤用袋体 13a 基材層 13b 第1の保護層 13c 印刷層 13d 熱融着層 13e 第2の保護層 13f 第3の保護層 14 食品保存剤 20 粘着テープ 20a 基材層 20b 第1の粘着剤層 20c 剥離層 20d 含有層 20e 保護層 20f 第2の粘着剤層 A 辺 B 辺 C 辺 D シール辺
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】(実験例)本発明に係る食品保存剤用袋体
を数種類作成してサンプル1〜3とし、強磁性体が含有
された両面粘着テープを用いた食品保存剤用袋体をサン
プル4とし、アルファ酸化第2鉄およびアルミニウム箔
よりなる食品保存剤用袋体を比較例1、2として、それ
ぞれ金属検出装置にて検出させた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 65/42 Z G01V 15/00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェリ磁性またはフェロ磁性を有する強
    磁性体材料が含有されていることを特徴とする包装材
    料。
  2. 【請求項2】 前記強磁性体材料は部分的に含有されて
    いることを特徴とする請求項1記載の包装材料。
  3. 【請求項3】 前記強磁性体材料は全面に含有されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の包装材料。
  4. 【請求項4】 フェリ磁性またはフェロ磁性を有する強
    磁性体材料が含有されていることを特徴とする粘着テー
    プ。
  5. 【請求項5】 請求項1、2または3記載の包装材料に
    より形成されることを特徴とする食品保存剤用袋体。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の粘着テープが用いられて
    いることを特徴とする請求項5記載の食品保存剤用袋
    体。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の食品保存剤用袋
    体に食品保存物質を封入して食品保存剤を構成し、該食
    品保存剤を所定の食品に添付し、金属検出装置で前記食
    品保存剤用袋体に含有された前記強磁性体材料を検出す
    ることで前記食品保存剤の添付の有無を検出することを
    特徴とする食品保存剤の検出方法。
JP5334591A 1993-12-28 1993-12-28 包装材料、粘着テープおよび食品保存剤用袋体ならびに食品保存剤の検出方法 Pending JPH07187238A (ja)

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