JPH07187196A - 包装用袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】被収納物の取り出しのための開口を容易に行な
うことができるようにした包装用袋を提供する。 【構成】ガゼット袋状の包装用袋１の上側の面２に２本
の平行な切り込み線７，７を形成するとともに、この切
り込み線７，７の一端部を繋ぐ切り込み線８を形成し、
このコの字型に形成された切り込み線７，７および８で
囲まれた部分および切り込み線７，７および８の周りを
覆う部分において上側の面２にフイルム９を貼り付け、
前記切り込み線８の外側においてフイルム９の端部は上
側の面２に対して貼り付けずに、つまみ部10として形成
され、このつまみ部10をつまんでフイルム９を上側の面
２から剥がすことにより、コの字型の切り込み線７，７
および８で囲まれた部分２ａはフイルム９と一体的に開
いて、開口部が形成され、この開口部から被収納物を取
り出すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、味噌あるいは菓子、小
餅などを包装するための包装用袋に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来からこの種包装用袋としては、図５
に示すようなものが知られている。即ち、図５に示すも
のは、１枚のシートをガゼット袋状に折り畳んでヒート
シールにより成形してなる平面形状が長方形の包装用袋
で、この包装用袋１の内部に味噌など被収納物を収納す
るときは長さ方向一端部のみが開口しており、この開口
部より包装用袋１の内部に味噌など被収納物を収納した
後、長さ方向一端部をヒートシールにより閉じることに
より２つの大きな面２と２つの小さな面３を有するガゼ
ット袋状の包装用袋１となっている。このような包装用
袋１を構成するシートは合成樹脂製シートやアルミ箔な
どが用いられており、内面を形成するポリオレフィン系
の樹脂が熱により溶融してヒートシールされている。な
お図中、４は包装用袋１の長さ方向に沿うヒートシール
部、５および６は長さ方向一端部および他端部のヒート
シール部である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の包装用袋内から味噌など被収納物を取り出すには、
前記長さ方向一端部あるいは他端部のヒートシール部を
鋏などで切除することによって一端部あるいは他端部を
切り開き、その開口部から被収納物を取り出している。
従って、ヒートシール部を切除するために鋏などが必要
で、被収納物を取り出したいときに鋏などが近くに無い
ときは探さなければならず、面倒であるという問題があ
った。

【０００４】本発明はこのような課題を解決するもの
で、被収納物の取り出しのための開口を容易に行なうこ
とができるようにした包装用袋を提供することを目的と
するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、ガゼット袋状に成形され長さ方向両端部が
ヒートシールにより閉じられる包装用袋であって、この
包装用袋の任意の面に２本の平行な切り込み線を形成す
るとともに、この２本の平行な切り込み線の一端部を繋
ぐ切り込み線を形成し、このコの字型に形成された切り
込み線で囲まれた部分および切り込み線の周りを覆う部
分において前記任意の面にフイルムを貼り付け、前記２
本の平行な切り込み線の一端部を繋ぐ切り込み線の外側
においてフイルムの端部は前記任意の面に対して貼り付
けずに、つまみ部として形成されていることを要旨とす
るものである。

【０００６】

【作用】この構成により、被収納物を取り出すときは包
装用袋に貼り付けられたフイルムのつまみ部をつまんで
フイルムを包装用袋から剥がすことにより、コの字型の
切り込み線で囲まれた包装用袋の部分はフイルムと一体
的に開いて、開口部が形成され、この開口部から被収納
物を取り出すことができる。従って、被収納物の取り出
しのための開口を鋏などを使うことなく容易に行なうこ
とができる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面（図
１〜図４）に基づいて説明する。なお図中、前記従来例
と同一部材は同一符号で示す。

【０００８】図において、１は１枚のシートをガゼット
袋状に折り畳んでヒートシールにより成形してなる平面
形状が長方形の包装用袋で、この包装用袋１の内部に味
噌など被収納物を収納するときは長さ方向一端部のみが
開口しており、この開口部より包装用袋１の内部に味噌
など被収納物を収納した後、長さ方向一端部をヒートシ
ールにより閉じることにより２つの大きな面２と２つの
小さな面３を有するガゼット袋状の包装用袋１となって
いる。このような包装用袋１を構成するシートは合成樹
脂製シートやアルミ箔などが用いられており、内面を形
成するポリオレフィン系の樹脂が熱により溶融してヒー
トシールされている。なお図中、４は包装用袋１の長さ
方向に沿うヒートシール部、５および６は長さ方向一端
部および他端部のヒートシール部である。

【０００９】以上の構成は前記従来例と同じであり、本
発明実施例では次に述べるような構成を備えている。即
ち、２つの大きな面２の内、上側の面２のほぼ中央部に
は面２の長さ方向に沿って２本の平行な切り込み線７，
７を形成するとともに、この切り込み線７，７の一端部
を繋ぐ切り込み線８を形成し、このコの字型に形成され
た切り込み線７，７および８で囲まれた部分および切り
込み線７，７および８の周りを覆う部分において前記上
側の面２にホットメルト樹脂により透明なフイルム９を
貼り付けている。このフイルム９には例えばナイロンを
材料とする厚み２５〜３０μｍ程度のフイルムが使用さ
れ、前記切り込み線８の外側においてフイルム９の端部
は前記上側の面２に対して貼り付けずに、つまみ部10と
して形成されている。

【００１０】従って、包装用袋１内から味噌など被収納
物を取り出すときは、図４に示すように前記フイルム９
のつまみ部10をつまんでフイルム９を包装用袋１の上側
の面２から剥がすことにより、前記切り込み線７，７お
よび８で囲まれた部分２ａはフイルム９と一体的に開い
て、開口部11が形成され、この開口部11から被収納物を
取り出すことができる。

【００１１】なお、以上述べた図面に示す実施例では、
１枚のシートをガゼット袋状に折り畳んでヒートシール
することにより包装用袋１を形成しているが、長さが同
じで幅の異なる大小のシートをそれぞれ２枚づつ用い、
これらシートの長さ方向を揃えるとともに大きなシート
間を小さなシートでヒートシールにより繋ぎ、小さなシ
ートを幅方向中央で内方に折り畳み、次に長さ方向一端
部をヒートシールにより閉じるとともに内部に味噌など
被収納物を収納した後、長さ方向他端部をヒートシール
により閉じることにより包装用袋を形成するようにして
も良い。

【００１２】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、被収納物
を取り出すときは包装用袋に貼り付けられたフイルムの
つまみ部をつまんでフイルムを包装用袋から剥がすこと
により、コの字型の切り込み線で囲まれた包装用袋の部
分はフイルムと一体的に開いて、開口部が形成され、こ
の開口部から被収納物を取り出すことができる。従っ
て、被収納物の取り出しのための開口を鋏などを使うこ
となく容易に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における包装用袋へのフイル
ム貼り付け前の状態を示す斜視図である。

【図２】同包装用袋へのフイルム貼り付け後の状態を示
す斜視図である。

【図３】同包装用袋に被収納物を収納した包装状態を示
す斜視図である。

【図４】同包装用袋から被収納物を取り出す状態を示す
斜視図である。

【図５】従来例における包装用袋に被収納物を収納した
包装状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 包装用袋 ２，３ 面 ４，５，６ ヒートシール部 ７，８ 切り込み線 ９ フイルム 10 つまみ部 11 開口部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガゼット袋状に成形され長さ方向両端部
   がヒートシールにより閉じられる包装用袋であって、こ
   の包装用袋の任意の面に２本の平行な切り込み線を形成
   するとともに、この２本の平行な切り込み線の一端部を
   繋ぐ切り込み線を形成し、このコの字型に形成された切
   り込み線で囲まれた部分および切り込み線の周りを覆う
   部分において前記任意の面にフイルムを貼り付け、前記
   ２本の平行な切り込み線の一端部を繋ぐ切り込み線の外
   側においてフイルムの端部は前記任意の面に対して貼り
   付けずに、つまみ部として形成されていることを特徴と
   する包装用袋。