JPH07186945A - 鉄道車両の艤装構造 - Google Patents

鉄道車両の艤装構造

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JPH07186945A
JPH07186945A JP33060093A JP33060093A JPH07186945A JP H07186945 A JPH07186945 A JP H07186945A JP 33060093 A JP33060093 A JP 33060093A JP 33060093 A JP33060093 A JP 33060093A JP H07186945 A JPH07186945 A JP H07186945A
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JP
Japan
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outfitting
panel
attached
fittings
support
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Pending
Application number
JP33060093A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Takenaka
剛 竹中
Yasuo Ishimaru
靖男 石丸
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】積層パネルによって構成される構体からなる鉄
道車両において、艤装品の支持剛性および信頼性を確保
でき、また、艤装作業性のよい鉄道車両の艤装構造を提
供する。 【構成】艤装品は各積層パネル1、3の型材突合せ溶接
部の中央近傍にすみ肉または線溶接で取り付けた支持具
5、6を基準にして行なう。断熱材13は車両構体内面
に取り付けず、窓パネル10の裏面に取り付ける。支持
具と艤装品の取り付けにはひっかけ11、ねじ止め12
を用いる。窓パネル成形時に内面側へ反りを設けてお
き、裏当てを抑え込みながら固定する。 【効果】艤装品の支持剛性および信頼性の確保、艤装作
業の効率化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両の艤装構造に
係り、特に断熱材、内装材および各種艤装品を設置する
鉄道車両の艤装構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両は、高速化に伴って騒音或いは
消費動力の低減を図るため、車体の軽量化を図る必要が
ある。また、鉄道車両は200Km/h以上の速度でト
ンネルを走行する場合、車外圧力の変動によって車体に
正、負の高い圧力変動を受けるため、車体全体の剪断剛
性および曲げ剛性を確保するとともに耐圧性の向上を図
る必要があった。このような課題を解決するものとし
て、車体をろう付アルミハニカムパネルで構成し、軽量
化と高剛性、高耐圧性を達成する車体構造が考えられて
いる。このような車体構造として関連するものに、例え
ば特開平3−90468号公報が挙げられる。
【0003】従来の鉄道車両における内部艤装構造は、
構体製作時に溶接により設置した取付金およびねじ座に
対して艤装品を位置合わせした後、固定ねじを螺合する
ねじ穴の加工を行なう現品合わせ作業によって各艤装品
を設置していた。したがって、艤装品毎に合わせ作業が
発生することから、多大な労力と時間を必要としてい
た。このような問題を解決するものとして、室内艤装品
特に天井部分の艤装品をユニットとして構成し、該ユニ
ットを構体天井部分に予め設置した取付レ−ルにねじ止
め或いは嵌合によって設置する艤装構造も考えられてい
る。この種の艤装構造としては、例えば実公昭60−9
096号公報が挙げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうちろ
う付アルミハニカムパネルによって構体を構成した場
合、該パネルを構成する面板は軽量化の観点から比較的
薄いアルミ合金性の板材を用いている。したがって、該
パネルに直接ねじ止めによって艤装品を取り付けること
は支持剛性確保の観点から困難である。また、前記パネ
ルの面板に溶接接合によってねじ座等を接合することも
薄板の溶接であるため、高度の技術を要するとともに信
頼性確保の観点から非常に困難な作業を強いられる。
【0005】一方、車体艤装品をユニットとして構成
し、車体に予め設置した取付レ−ルに取り付ける構造に
おいては、該取付レ−ル自体の設置構造に関して詳述さ
れておらず、構体を構成する骨部材に溶接によって前記
取付レ−ルを取り付ける構造が予想される。したがっ
て、このような艤装構造を前記パネルを用いた車体に適
用することは、該取付レ−ルの設置構造の強度および信
頼性の観点から多くの解決されるべき課題を有してい
る。
【0006】本発明の目的とするところは、積層パネル
によって構成される構体からなる鉄道車両において、艤
装品の支持剛性および信頼性を確保でき、また、艤装作
業性のよい鉄道車両の艤装構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、一対の面板
と、該一対の面板の間に配置される芯材および前記一対
の面板の間にあって該芯材の外周に配置される型材をろ
う付けによって接合してなる積層パネルを、前記各積層
パネルを隣接して配置し型材どうしを溶接により接合し
て構体を構成する鉄道車両の艤装構造において、前記接
合した積層パネルの型材部分に予め加工を施された艤装
品支持具を構成しており、該艤装品支持具を基準にして
艤装品を取り付けることにより達成される。
【0008】
【作用】本発明によれば、積層パネルを構成する型材部
分に、予め加工を施された艤装品支持部材を構成するこ
とにより、該艤装品支持部材を基準として現車合わせ作
業が少なく取り付け精度の高い艤装を行なうことができ
る。
【0009】また、本発明によれば、艤装品支持具を積
層パネルの型材突合せ部中央近傍にすみ肉または線溶接
して取り付けることにより、積層パネルのろう付部に熱
影響が少ないので支持構成の確保と信頼性を確保するこ
とができる。
【0010】また、本発明によれば、艤装品支持部材を
基準にして艤装を行ない、かつ、断熱材を窓パネルに取
り付けることにより、艤装品の取り外しが容易であるの
で、積層パネル内面側からの検査を容易に行なうことが
できる。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例を、図1〜図9を用いて説
明する。図1は本発明による艤装構造を備えた車両構体
の側部に支持具、裏当てを設置した状態の斜視図であ
る。この車両構体の側部は、厚さ1.0mm程度の一対
の面板、該一対の面板間に配置される厚さ0.2mm程
度の芯材および前記一対の面板間にあって該芯材の外周
に配置される厚さ3mm程度の型材をろう付け接合した
積層パネルである幕パネル1、吹寄パネル2、腰パネル
3の型材どうしを溶接により接合して構成されている。
これら積層パネルどうしを溶接して構成された鉄道車両
構体の内面は骨などの基準となるものはなにもない。ま
た、比較的薄い面板にねじ穴をあけたり溶接をしたりし
て艤装品の取付座を取り付けることは強度上信頼性がな
い。そこで積層パネルの型材突合せ部中央近傍に側上支
持具5、側下支持具6を取り付ける。
【0012】図2に幕パネル1と吹寄パネル2の型材突
合せ溶接部近傍に側上支持具5を取り付けた状態の斜視
図を、図3に腰パネル3と側梁4の突合せ溶接部近傍に
側下支持具6を取り付けた状態の斜視図を示す。各支持
具は予め機械加工を施して取付溶接穴8を設けておく。
そして該取付溶接穴8を積層パネルの型材突合せ部中央
に合わせてすみ肉または線溶接を行なう。これにより溶
接による熱影響を型材内に抑え、パネルろう付け品質の
信頼性を確保することができる。側上支持具5には窓位
置に対応した切欠き部を設けておく。側下支持具には窓
パネル固定用ねじ穴9を加工しておき、該ねじ穴を基準
として艤装品の取り付けを行なう。
【0013】各支持具の取り付け作業の次は、該支持具
に裏当て7を取り付ける。図4は図1におけるA−A断
面を示したものである。裏当て取り付け位置は吹寄パネ
ル中央付近を狙う。まず、裏当て7の上部に設けた突起
部を側上支持部5にひっかける。次に、裏当て7の下部
にある突起部を側下支持具6にひっかけ、もしくはねじ
止めで固定し、取り付けを完了する。該裏当てはそれほ
ど強く拘束される必要はなく、辛うじて付いている程度
で良い。
【0014】次に窓パネルを取り付ける。図5は図1の
艤装構造に窓パネルを取り付けた状態の斜視図を、図6
に窓パネル10、裏当て7の正面図を示す。窓パネル1
0はアルミ等のプレス成形品であり、パネル上部にひっ
かけ具11、下部にねじ止め用の穴を設けておく。該ひ
っかけ具は窓パネルに接着等で固定する。窓パネルの取
り付けはねじ止め(12)用の穴を基準として行なうの
で、該ひっかけ具の取り付け精度はあまり厳しくなくて
良い。また、窓パネル裏面に断熱材13を接着してお
き、窓パネル10と断熱材13をユニット化しておく。
構体に断熱材を直接接着しないことで、容易に構体内面
を見ることができ、内面から行なう積層パネルの検査、
補修が容易となる。図7は図6におけるC−C部の断面
図である。まず、ひっかけ具11を側上支持具5にひっ
かける。この状態では、側上支持具に沿った車体長手方
向の移動は容易に行なえるのでスライドさせながら、側
下支持具に設けられたねじ穴9と窓パネルに設けられた
ねじ止め用穴を位置決めし、ねじ12で固定する。この
ように側下支持具のねじ穴9を基準として艤装を行なえ
るので艤装品の取り付け精度はよく、しかも車体内部で
の穴あけ作業も必要無いので作業能率も良い。
【0015】図8は図5におけるB−B部の断面図であ
り、図9は側構体、裏当て、窓パネルの断面形状の略図
である。裏当て7の上部を窓パネル10が抑え込む構造
とする。該構造は窓パネル間の隙を隠し、かつパネル間
の隙のバラツキを目立たないようにする機能を持つ。裏
当て7の表面もしくは窓パネル端部を弾力性のある構造
にしておき、車体の微振動による揺れ、ズレ、びびりを
防止する。図9に示すように側構体14、裏当て7に対
して窓パネルが内面に反った状態に成形しておくと、窓
パネル取り付け時に該パネルを抑えつけながらしっかり
と側下支持具に固定するので、窓パネルによって裏当て
も抑えつけられ、該裏当てもしっかりと固定することが
できる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、積層パネルによって構
成される構体からなる鉄道車両において、艤装品の支持
剛性および信頼性の確保、艤装作業の効率化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による艤装構造の一実施例を備えた車両
構体に支持具、裏当てを設置した状態の斜視図である。
【図2】幕パネルと吹寄パネルの型材突合せ溶接部近傍
に側上支持具を取り付けた状態の斜視図である。
【図3】腰パネルと側梁の突合せ溶接部近傍に側下支持
具を取り付けた状態の斜視図である。
【図4】図1におけるA−A部の断面図である。
【図5】図1における艤装構造に窓パネルを取り付けた
状態の斜視図である。
【図6】図5における窓パネル、裏当ての正面図であ
る。
【図7】図6におけるC−C部の断面図である。
【図8】図5におけるB−B部の断面図である。
【図9】側構体、裏当て、窓パネルの断面形状の略図で
ある。
【符号の説明】
1…幕パネル、2…吹寄パネル、3…腰パネル、4…側
梁、5…側上支持具、6…側下支持具、7…裏当て、8
…取付溶接穴、9…ねじ穴、10…窓パネル、11…ひ
っかけ具、12…ねじ、13…断熱材、14…側構体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の面板と、該一対の面板の間に配置さ
    れる芯材および前記一対の面板の間であって該芯材の外
    周に配置される型材をろう付けによって接合してなる積
    層パネルを、前記各積層パネルを隣接して配置し型材ど
    うしを溶接により接合して構体を構成する鉄道車両にお
    いて、予め加工を施した艤装品支持具を前記接合した積
    層パネルの型材部分に取り付け、該艤装品支持具を基準
    にして艤装品を取り付けることを特徴とする鉄道車両の
    艤装構造。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の鉄道車両の艤装構造にお
    いて、前記艤装品支持具を前記積層パネルの型材突合せ
    部中央近傍にすみ肉または線溶接して取り付けることを
    特徴とする鉄道車両の艤装構造。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の鉄道車両の側部艤装構造
    において、前記艤装構造に取り付けられる窓パネルの裏
    側に、断熱材を取り付けることを特徴とする鉄道車両の
    艤装構造。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の鉄道車両の側部艤装構造
    において、前記艤装品支持具は予め穴加工を施されてい
    ることを特徴とする鉄道車両の艤装構造。
JP33060093A 1993-12-27 1993-12-27 鉄道車両の艤装構造 Pending JPH07186945A (ja)

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JPH07186945A true JPH07186945A (ja) 1995-07-25

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JP (1) JPH07186945A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004075054A (ja) * 2002-07-30 2004-03-11 Yokohama Seiki Kk 車両用軽量内装パネル
JP2019006231A (ja) * 2017-06-23 2019-01-17 東海旅客鉄道株式会社 鉄道車両

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JP2004075054A (ja) * 2002-07-30 2004-03-11 Yokohama Seiki Kk 車両用軽量内装パネル
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