JPH07186660A - 車両懸架装置 - Google Patents

車両懸架装置

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JPH07186660A
JPH07186660A JP5335156A JP33515693A JPH07186660A JP H07186660 A JPH07186660 A JP H07186660A JP 5335156 A JP5335156 A JP 5335156A JP 33515693 A JP33515693 A JP 33515693A JP H07186660 A JPH07186660 A JP H07186660A
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JP
Japan
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signal
vehicle
damping force
vertical
wheel side
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JP5335156A
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English (en)
Inventor
Katsuya Iwasaki
克也 岩崎
Mitsuo Sasaki
光雄 佐々木
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 周波数依存性を有する信号を得るための信号
処理による高周波側での位相の遅れを後輪側の制御にお
いて解消し、車両の乗り心地を改善できる車両懸架装置
の提供。 【構成】 車体側と各車輪側の間に介在されていて減衰
力特性変更手段aにより減衰力特性を変更可能なショッ
クアブソーバbと、車体における前輪側の上下方向挙動
を検出する前輪側上下挙動検出手段cと、前輪側上下挙
動検出手段cで得られた前輪側上下方向挙動信号から周
波数依存性を有する処理信号を形成するための信号処理
回路dと、処理信号に基づいて形成される制御信号によ
って前輪側及び後輪側の各ショックアブソーバbの減衰
力特性制御を行なう減衰力特性制御手段eと、を備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ショックアブソーバの
減衰力特性を最適制御する車両の懸架装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ショックアブソーバの減衰力特性
制御を行う車両懸架装置としては、例えば、特開平4−
191111号公報に記載されたものが知られている。
【0003】この従来の車両懸架装置は、車体と後輪と
の間に介装され後輪に対する上記車体の支持力(減衰力
特性)を増減可能に設けられたアクチュエータ(ショッ
クアブソーバ)と、路面凹凸による前輪からの振動入力
により車体に作用する上下加速度を検出する上下Gセン
サと、車両の走行速度を検出する車速センサと、上記各
センサの出力に基づきアクチュエータの作動を制御する
制御手段とを有し、同制御手段は、上記上下Gセンサか
ら検出される車体の上下加速度が所定値を越えたことを
検知すると、上記車速センサの出力に基づいて同所定値
以上の上下加速度を与えた路面凹凸に上記後輪が到達す
るまでの遅れ時間を演算して上記前輪が上記路面凹凸を
通過した時から上記遅れ時間後に上記上下加速度に基づ
く信号を反転させて得られる制御信号に応じて上記アク
チュエータを作動させるよう構成されたものであった。
【0004】即ち、この従来装置では、前輪の路面凹凸
通過時に比較的大きな振動が車体に発生しても、後輪の
該凹凸通過時には前輪の該凹凸通過時における車体上下
加速度を参照して該車体の上下加速度を相殺する方向に
制御が行なわれ、これにより、後輪の凹凸通過時には前
輪の凹凸通過時より振動入力を低減させることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来装置にあっては、以下に述べるような問題点があっ
た。
【0006】即ち、一般に、上下Gセンサで検出された
上下加速度信号は、ローパスフィルタ等で積分処理する
ことによって上下速度信号に変換したり、ノイズカット
や不要な成分を除去するための各種フィルタ処理が施さ
れるが、このように周波数依存性を有する信号を得るた
めの信号処理(フィルタ処理)を行なうと、図15の点
線で示すように、その処理信号の位相が、入力信号の位
相に対し低周波側では進み、高周波側では遅れた状態と
なるため、特に、高周波入力時に位相が遅れることで、
目的とする制御信号が得られず、車両の乗り心地を悪化
させることになる。
【0007】尚、上述の従来装置では、制御信号を後輪
側の制御に用いるタイミングを車速に応じて遅らせるプ
レビュー制御を行なうもので、フィルタ処理による信号
の位相のずれを解消するものではない。
【0008】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、周波数依存性を有する信号を得るため
の信号処理による高周波側での位相の遅れを後輪側の制
御において解消し、車両の乗り心地を改善することがで
きる車両懸架装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の車両懸架装置
は、図1のクレーム対応図に示すように、車体側と各車
輪側の間に介在されていて減衰力特性変更手段aにより
減衰力特性を変更可能なショックアブソーバbと、車体
における前輪側の上下方向挙動を検出する前輪側上下挙
動検出手段cと、前輪側上下挙動検出手段cで得られた
前輪側上下方向挙動信号から周波数依存性を有する処理
信号を形成するための信号処理回路dと、処理信号に基
づいて形成される制御信号によって前輪側及び後輪側の
各ショックアブソーバbの減衰力特性制御を行なう減衰
力特性制御手段eと、を備えた手段とした。
【0010】また、請求項2記載の車両懸架装置は、前
輪側上下挙動検出手段が前輪側左右両車輪位置にそれぞ
れ設けられた合計2個の上下挙動検出手段で構成されて
いる手段とした。
【0011】また、請求項3記載の車両懸架装置は、前
輪側上下挙動検出手段が前輪側中央位置に設けられた1
個の上下挙動検出手段で構成されている手段とした。
【0012】また、請求項4記載の車両懸架装置は、請
求項1〜3の構成に加え、車両の車速を検出する車速セ
ンサを設け、前記周波数依存性を有する処理信号を形成
するための信号処理回路を位相特性を異にする複数のフ
ィルタで構成させ、該複数のフィルタを車速に応じて切
り換えるようにした。
【0013】また、請求項5記載の車両懸架装置は、請
求項1〜3の構成に加え、車体における後輪側の上下方
向挙動を検出する後輪側上下挙動検出手段と、車両の車
速を検出する車速センサとを設け、後輪側ショックアブ
ソーバの減衰力特性を、車両の車速が所定の車速を越え
ている時は、主として処理信号に基づいて形成される制
御信号によって制御し、所定の車速以下である時は後輪
側の上下方向挙動信号に基づいて制御するようにした。
【0014】
【作用】本発明の車両懸架装置では、上述のように構成
されるので、前輪側上下挙動検出手段で前輪側の上下方
向挙動が検出されると、信号処理回路では、検出された
前輪側上下方向挙動信号から周波数依存性を有する処理
信号を形成するための処理が行なわれると共に、減衰力
特性制御手段では、処理信号に基づいて形成される制御
信号により、前輪側及び後輪側の各ショックアブソーバ
の減衰力特性制御が行なわれる。
【0015】即ち、図15の点線で示したように、信号
処理回路で処理された処理信号の位相が低周波側では進
み、高周波側では遅れた状態(周波数の大きさに比例し
て遅れる方向)となるのに対し、図15の実線で示すよ
うに、後輪側で検出されるばね上上下加速度信号(後輪
側上下方向挙動信号)の位相に対する前輪側で検出され
るばね上上下加速度信号(前輪側上下方向挙動信号)の
位相が、以上とは逆に周波数の大さに比例して進んだ状
態となるため、この位相の進んだ前輪側上下方向挙動信
号を後輪側の制御に用いることにより、後輪側において
は信号処理による位相の遅れを解消する方向に修正する
ことができ、これにより、位相の遅れによる車両の乗り
心地悪化を改善することができる。
【0016】また、請求項4記載の車両懸架装置では、
車両の車速に応じ、位相を異にする複数のフィルタを切
り換えるもので、これにより、後輪側で検出される上下
方向挙動信号の位相に対する前輪側で検出される上下方
向挙動信号の位相の進み量特性の車速による変動を修正
することができ、従って、位相の遅れによる車両の乗り
心地悪化改善効果を、いかなる車速状態においても発揮
させることができるようになる。
【0017】また、請求項5記載の車両懸架装置では、
車両の車速が所定の車速を越えている時は、主として処
理信号に基づいて形成される制御信号によって後輪側シ
ョックアブソーバの減衰力特性制御が行なわれるもの
で、即ち、バウンス挙動が主となる車両の高速走行側に
おいては、前輪側の上下方向挙動信号に基づく制御信号
によって前輪側及び後輪側の両ショックアブソーバの減
衰力特性制御を行なうことによって、前記請求項1と同
様の効果を得ることができる。
【0018】一方、車両の車速が所定の車速以下である
時は、後輪側の上下方向挙動信号に基づいて後輪側ショ
ックアブソーバの減衰力特性制御が行なわれるもので、
即ち、ピッチ挙動が主となる車両の低速走行側において
は、前輪側と後輪側のショックアブソーバをそれぞれの
位置における上下方向挙動信号に基づいて独立に制御す
ることで、車両のピッチを抑制することができる。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)まず、本発明第1実施例の車両懸架装置
の構成について説明する。
【0020】図2は、第1実施例の車両懸架装置を示す
構成説明図であり、車体と各車輪との間に介在されて、
4つのショックアブソーバSAFL,SAFR,SARL,S
RR(尚、FLは前輪左側,FRは前輪右側,RLは後輪左
側,RRは後輪右側をそれぞれ示している。そして、ショ
ックアブソーバを説明するにあたり、これら4つをまと
めて指す場合、及びこれらの共通の構成を説明する時に
は単にSAと表示する。)が設けられている。そして、
前輪側の左右両ショックアブソーバSAFL,SAFRの車
体への取付位置近傍の車体には、前輪側の上下方向の加
速度を検出する左右一対のばね上上下加速度センサ(以
後、上下Gセンサという)1FL,1FRが設けられ、さら
に、運転席の近傍位置には、前記左右両上下Gセンサ1
(1FL,1FR)からのばね上下加速度G(GFL,GFR
信号を入力して各ショックアブソーバSAのパルスモー
タ3に駆動制御信号を出力する減衰力特性制御手段とし
てのコントロールユニット4が設けられている。
【0021】以上の構成を示すのが図3のシステムブロ
ック図であって、コントロールユニット4は、インタフ
ェース回路4a,CPU4b,駆動回路4cを備え、前
記インタフェース回路4aに、前記左右両上下Gセンサ
1(1FL,1FR)からのばね上下加速度G(GFL
FR)信号が入力される。尚、前記インタフェース回路
4a内には、図14に示す信号処理回路が、各上下Gセ
ンサ1毎に設けられている。即ち、LPF1は、上下G
センサ1から送られるばね上上下加速度G信号の中から
高周波域(30Hz以上)のノイズを除去するためのローパ
スフィルタ回路である。LPF2は、ローパスフィルタ
回路LPF1を通過した加速度を示す信号を積分してば
ね上上下速度に変換するためのローパスフィルタ回路で
ある。HPFは、カットオフ周波数0.3 Hzのハイパスフ
ィルタで、LPF3は、カットオフ周波数3.0 Hzのロー
パスフィルタであり、両フィルタでばね上共振周波数を
含むばね上上下速度Vn 信号を得るためのバンドパスフ
ィルタを構成している。
【0022】次に、図4は、各ショックアブソーバSA
の構成を示す断面図であって、このショックアブソーバ
SAは、シリンダ30と、シリンダ30を上部室Aと下
部室Bとに画成したピストン31と、シリンダ30の外
周にリザーバ室32を形成した外筒33と、下部室Bと
リザーバ室32とを画成したベース34と、下端にピス
トン31が連結されたピストンロッド7の摺動をガイド
するガイド部材35と、外筒33と車体との間に介在さ
れたサスペンションスプリング36と、バンパラバー3
7とを備えている。
【0023】次に、図5は前記ピストン31の部分を示
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピストン
31には、貫通孔31a,31bが形成されていると共
に、各貫通孔31a,31bをそれぞれ開閉する圧側減
衰バルブ20と伸側減衰バルブ12とが設けられてい
る。また、ピストンロッド7の先端に螺合されたバウン
ドストッパ41にはピストン31を貫通したスタッド3
8が螺合して固定されていて、このスタッド38には、
上部室Aと下部室Bとを連通する連通孔39が形成さ
れ、さらに、この連通孔39の流路断面積を変更するた
めの調整子40と、流体の流通の方向に応じて流体の連
通孔39の流通を許容・遮断する伸側チェックバルブ1
7及び圧側チェックバルブ22とが設けられている。
尚、この調整子40は、前記パルスモータ3によりコン
トロールロッド70を介して回転されるようになってい
る(図4参照)。また、スタッド38には、上から順に
第1ポート21,第2ポート13,第3ポート18,第
4ポート14,第5ポート16が形成されている。
【0024】一方、調整子40は、中空部19が形成さ
れると共に、内外を連通する第1横孔24及び第2横孔
25が形成され、さらに、外周部に縦溝23が形成され
ている。
【0025】従って、前記上部室Aと下部室Bとの間に
は、伸行程で流体が流通可能な流路として、貫通孔31
bを通り伸側減衰バルブ12の内側を開弁して下部室B
に至る伸側第1流路Dと、第2ポート13,縦溝23,
第4ポート14を経由して伸側減衰バルブ12の外周側
を開弁して下部室Bに至る伸側第2流路Eと、第2ポー
ト13,縦溝23,第5ポート16を経由して伸側チェ
ックバルブ17を開弁して下部室Bに至る伸側第3流路
Fと、第3ポート18,第2横孔25,中空部19を経
由して下部室Bに至るバイパス流路Gの4つの流路があ
る。また、圧行程で流体が流通可能な流路として、貫通
孔31aを通り圧側減衰バルブ20を開弁する圧側第1
流路Hと、中空部19,第1横孔24,第1ポート21
を経由し圧側チェックバルブ22を開弁して上部室Aに
至る圧側第2流路Jと、中空部19,第2横孔25,第
3ポート18を経由して上部室Aに至るバイパス流路G
との3つの流路がある。
【0026】即ち、ショックアブソーバSAは、調整子
40を回動させることにより、伸側・圧側のいずれとも
図6に示すような特性で減衰力特性を多段階に変更可能
に構成されている。つまり、図7に示すように、伸側・
圧側いずれもソフトとなる領域(以後、ソフト領域SS
という)から、調整子40を反時計方向に回動させる
と、伸側のみ減衰力特性をハード側に多段階に変更可能
で圧側がソフトに固定の領域(以後、伸側ハード領域H
Sという)となり、逆に、調整子40を時計方向に回動
させると、圧側のみ減衰力特性をハード側に多段階に変
更可能で伸側がソフトに固定の領域(以後、圧側ハード
領域SHという)となる構造となっている。
【0027】ちなみに、図7において、調整子40を
,,のポジションに配置した時の、図5における
K−K断面,L−L断面及びM−M断面,N−N断面
を、それぞれ、図8,図9,図10に示し、また、各ポ
ジションの減衰力特性を図11,12,13に示してい
る。
【0028】次に、前記コントロールユニット4の制御
作動のうち、制御信号Vを求める制御作動を図16のフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0029】ステップ101では、左右両上下Gセンサ
FL,1FRにより、前輪側の左右両ショックアブソーバ
SAFL,SAFRの車体への取付位置近傍におけるばね上
下加速度GFL,GFRを検出する。
【0030】ステップ102では、検出された各ばね上
上下加速度GFL,GFRを積分してばね上上下速度Vn
(Vn-FL ・・・・ 右車輪側,Vn-FR ・・・・ 左車輪側)信号
を求めると共に、次式に基づいて前輪側センター位置
(FC)のバウンス成分FCVB を求める。尚、ばね上上下
速度Vn は、上方向が正の値で、下方向が負の値で与え
られる。
【0031】FCVB =(Vn-FL+Vn-FR)/2 ステップ103では、下記の数式に基づいて、前輪側左
右各ショックアブソーバSAFL,SAFR位置における車
体のロール成分VR (FLVR ,FRVR )を算出する。
【0032】FLVR =Vn-FL−Vn-FR FRVR =Vn-FR−Vn-FL 尚、上記数式において、FLは前輪左側、FRは前輪右側を
示し、また、後述するRLは後輪左側、RRは後輪右側をそ
れぞれ示していて、各ショックアブソーバSAFL,SA
FR,SARL,SARRの位置に対応させている(以下も同
様である)。
【0033】ステップ104では、下記の数式に基づい
て各ショックアブソーバSAの制御信号Vを求める。即
ち、後輪側の制御信号RLV,RRVを、前輪側の制御信号
FLV,FRVと同様に、前輪側ショックアブソーバS
FL,SAFR位置における車体のバウンス成分FCVB
と、前輪側左右各ショックアブソーバSAFL,SAFR
置における車体のロール成分FLVR ,FRVR に基づいて
求めるものである。
【0034】FLV=αf ・FCVB +γf ・FLVR FRV=αf ・FCVB +γf ・FRVR RLV=αr ・FCVB +γr ・FLVR RRV=αr ・FCVB +γr ・FRVR 尚、上記数式において、αf ,γf は、前輪側の各比例
定数、αr ,γr は、後輪側の各比例定数を示してお
り、また、各式において、最初のαf ,αr でくくって
いる部分がバウンスレートであり、γf ,γr でくくっ
ている部分がロールレートである。
【0035】以上で制御信号Vを求める制御フローを終
了し、以後は以上のフローを繰り返すものである。
【0036】以上のように、後輪側の制御信号RLV,RR
Vを、前輪側の制御信号FLV,FRVと同様に、前輪側シ
ョックアブソーバSAFL,SAFR位置における車体のバ
ウンス成分FCVB と、前輪側左右各ショックアブソーバ
SAFL,SAFR位置における車体のロール成分FLVR
FRVR に基づいて求めることにより、信号処理による位
相ずれを修正した制御信号Vを得ることができる。
【0037】即ち、図15は入力信号周波数に対する各
信号の位相特性を示す図であり、この図の点線で示すよ
うに、入力信号としてのばね上上下加速度G信号の位相
に対し、信号処理回路で処理された処理信号としてのば
ね上上下速度Vn 信号の位相が低周波側では進み、高周
波側では遅れた状態(周波数の大きさに比例して遅れる
方向)となるのに対し、図15の実線で示すように、後
輪側で検出されるばね上上下加速度信号の位相に対する
前輪側で検出されるばね上上下加速度信号の位相が、以
上とは逆に周波数の大さに比例して進んだ状態となるた
め、この位相の進んだ前輪側ばね上上下加速度G信号に
基づいて形成された制御信号を後輪側の制御に用いるこ
とにより、後輪側においては信号処理による位相の遅れ
を解消する方向に修正することができ、これにより、ば
ね上共振周波数より高周波側における位相の遅れによる
車両の乗り心地悪化を改善することができる。
【0038】尚、図19は、シュミレーションによる第
1実施例装置の効果を示す入力周波数に対するばね上へ
の伝達率を示す特性図であり、点線で示すのが従来例の
特性で、実線で示すのがこの実施例の特性であって、こ
の図に示すように、ばね上共振周波数より高周波側で伝
達率が低減され、これにより、ヒョコヒョコ感や、ゴツ
ゴツ感を低減して車両の乗り心地を改善することができ
るようになる。
【0039】次に、前記コントロールユニット4におけ
る制御作動のうち、前記制御信号Vに基づく各ショック
アブソーバASの減衰力特性制御作動を図17のフロー
チャートに基づいて説明する。
【0040】ステップ201では、制御信号Vが所定の
正のしきい値δT 以上である否かを判定し、YESであ
ればステップ202へ進み、NOであればステップ20
3へ進む。
【0041】ステップ202では、ショックアブソーバ
SAを伸側ハード領域HSに制御する。ステップ203
では、制御信号Vが所定の負のしきい値−δC 以下であ
るか否かを判定し、YESであればステップ204へ進
み、NOであればステップ205へ進む。
【0042】ステップ204では、各ショックアブソー
バSAを圧側ハード領域SHに制御する。ステップ20
5は、ステップ201及びステップ203でNOと判断
され、即ち、制御信号Vが所定の正・負両しきい値δ
T ,−δC の間の値である時の処理ステップであり、こ
の時は、各ショックアブソーバSAをソフト領域SSに
制御する。
【0043】次に、減衰力特性制御の作動を図18のタ
イムチャートにより説明する。ばね上上下速度Vn に基
づく制御信号Vが、この図に示すように変化した場合、
図に示すように、制御信号Vが所定の正・負両しきい値
δT ,−δC の間の値である時には、ショックアブソー
バSAをソフト領域SSに制御する。
【0044】また、制御信号Vが所定の正のしきい値δ
T 以上となると、伸側ハード領域HSに制御して、圧側
を低減衰力特性に固定する一方、伸側の減衰力特性を制
御信号Vに比例させて変更する。この時、減衰力特性C
は、C=k・V となるように制御する。尚、kは比例
定数である。
【0045】また、制御信号Vが所定の負のしきい値−
δC 以下となると、圧側ハード領域SHに制御して、伸
側を低減衰力特性に固定する一方、圧側の減衰力特性を
制御信号Vに比例させて変更する。この時も、減衰力特
性Cは、C=k・V となるように制御するものであ
る。
【0046】以上のようにこの実施例の車両懸架装置で
は、ばね上上下速度(制御信号V)とばね上・ばね下間
相対速度とが同符号の時(図18の領域b,d)は、そ
の時のショックアブソーバSAの行程側をハード特性に
制御し、異符号の時(図18の領域a,c)は、その時
のショックアブソーバSAの行程側をソフト特性に制御
するという、スカイフック理論に基づいた減衰力特性制
御と同一の制御を、前輪側左右一対の上下Gセンサ1の
みで行なうことができる。そして、さらに、領域aから
領域b、及び領域cから領域dへ移行する時には、パル
スモータ3を駆動させることなしに減衰力特性の切り換
えが行なわれることになる。
【0047】以上のように、この実施例の車両懸架装置
では、以下に列挙する効果が得られる。 周波数依存性を有する信号を得るための信号処理に
よる高周波側での位相の遅れを後輪側の制御において解
消し、車両の乗り心地を改善することができるようにな
る。
【0048】 上下挙動検出手段としての上下Gセン
サ1は前輪側に左右一対設けるだけであるため、従来装
置に比べてシステムコストの低減化を図ることができる
と共に、車両のロールを抑制することができる。
【0049】 従来のスカイフック理論に基づいた減
衰力特性制御に比べ、減衰力特性の切り換え頻度が少な
くなるため、制御応答性を高めることができると共に、
パルスモータの耐久性向上と消費電力の低減化を図るこ
とができるようになる。
【0050】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。尚、これらの実施例を説明するにあたり、第1実施
例と同一構成部分については同一の符号を用いてその説
明を省略し、第1実施例との相違点についてのみ説明す
る。
【0051】(第2実施例)この第2実施例は、図20
のセンサ配置図に示すように、前輪側の左右両ショック
アブソーバSAFL,SAFR取付位置相互間の車体中央位
置(FC)に上下Gセンサ1FCを1個だけ設けたもので、
この上下Gセンサ1FCから得られる前輪側中央位置のば
ね上上下速度Vn-FC信号に基づいて求められた制御信号
Vによって、前輪側及び後輪側の各ショックアブソーバ
SAFL,SAFR,SARL,SARRの減衰力特性を同時に
制御するようにしたものである。
【0052】従って、この実施例では、前記第1実施例
におけるようなロール制御が行なえなくなる点を除いて
は、前記第1実施例と同様の効果が得られると共に、上
下Gセンサ1FCが1個ですむことから、システムコスト
をさらに低減することができる。
【0053】(第3実施例)この第3実施例は、前輪側
の高速走行時と低速走行時、及び後輪側の高速走行時と
低速走行時とでそれぞれ位相特性(カットオフ周波数)
を異にする4種類のバンドパスフィルタを設け、このバ
ンドパスフィルタを車速に応じて切り換えるようにした
点が、図14に示す前記第1実施例の信号処理回路とは
相違したものとなっている。即ち、図21は、第3実施
例の信号処理回路を示すもので、BPF1は、高速走行
時における前輪側制御用のばね上上下速度Vn (V
n-Fh)信号を得るためのバンドパスフィルタであり、カ
ットオフ周波数0.5 HzのハイパスフィルタHPFとカッ
トオフ周波数1.5 HzのローパスフィルタLPFとで構成
されている。BPF2は、低速走行時における前輪側制
御用のばね上上下速度Vn (Vn-Fl)信号を得るための
バンドパスフィルタであり、カットオフ周波数0.5 Hzの
ハイパスフィルタHPFとカットオフ周波数4.0 Hzのロ
ーパスフィルタLPFとで構成されている。BPF3
は、高速走行時における後輪側制御用のばね上上下速度
Vn (Vn-Rh)信号を得るためのバンドパスフィルタで
あり、カットオフ周波数0.8 HzのハイパスフィルタHP
Fとカットオフ周波数5.0 HzのローパスフィルタLPF
とで構成されている(図22の点線で示す位相特性を
参照)。BPF4は、低速走行時における後輪側制御用
のばね上上下速度Vn (Vn-Rl)信号を得るためのバン
ドパスフィルタであり、カットオフ周波数0.8 Hzのハイ
パスフィルタHPFとカットオフ周波数0.8 Hzのローパ
スフィルタLPFとで構成されている(図22の点線
で示す位相特性を参照)。
【0054】即ち、図22は入力信号周波数に対する各
信号の位相特性を示しており、この図の実線(低速
時)、及び実線(高速時)で示すように、後輪側で検
出されるばね上上下加速度信号の位相に対する前輪側で
検出されるばね上上下加速度信号の位相の周波数に対す
る進み量特性が、車速の関数となっている点、及び車速
が低速になるにつれてばね上上下加速度G信号に高周波
成分が多くなる点を考慮し、前輪側では、前述のよう
に、低速走行時には、カットオフ周波数の幅が狭い高速
時用バンドパスフィルタBPF1から、カットオフ周波
数を高周波側へ広げた低速時制御用バンドパスフィルタ
BPF2に切り換えることにより、車両挙動に適した制
御信号Vを得ることができるようになると共に、後輪側
においては、同図点線で示す処理信号の位相特性が得
られる低速時制御用バンドパスフィルタBPF4と、点
線で示す処理信号の位相特性が得られる高速時制御用
バンドパスフィルタBPF3とを所定の車速で切り換え
ることにより、後輪側で検出されるばね上上下加速度信
号の位相に対する前輪側で検出されるばね上上下加速度
信号の位相の周波数に対する進み量特性の、車速による
変動を修正することができるようになる。
【0055】以上のように、この実施例では、車両の乗
り心地改善効果をさらに高めることができるようにな
る。
【0056】尚、この実施例では、第1実施例に準じ
て、前輪側左右一対の上下Gセンサ1FL,1FRを用いる
場合を示したが、第2実施例と同様に前輪側中央位置の
上下Gセンサ1FCを1個だけ用いたシステムとすること
もできる。
【0057】(第4実施例)この第4実施例は、図23
のセンサ配置図、及び図24のシステムブロック図に示
すように、前輪側の上下方向加速度を検出する左右一対
の上下Gセンサ1FL,1FRの他に、右側後輪位置(RR
の上下方向加速度を検出する上下Gセンサ1RRを備えて
いて、前輪側の左右各ショックアブソーバSAFL,SA
FRの減衰力特性制御は、次式に示すように、前輪側上下
Gセンサ1FL,1FRからの前輪側ばね上上下速度V
n-FL,Vn-FR信号による制御信号FLV,FRVに基づいて
行なわれる一方で、後輪側の左右各ショックアブソーバ
SARL,SARRの減衰力特性制御は、次式に示すよう
に、車速に応じ、低車速時(30km/h未満)には、後輪
側上下Gセンサ1RRからの後輪右側ばね上上下速度Vn
-RR信号、及び演算で求められる後輪左側位置のばね上
上下速度Vn-RL信号による制御信号RLV,RRVに基づい
て行なわれ、高車速時(30km/h〜120km/h)には、
後輪側ばね上上下速度Vn- RL,Vn-RR信号に前輪側のば
ね上上下速度Vn-FL,Vn-FR信号が合成され、両信号の
合成割合が図25の車速に対するゲイン特性図に示すよ
うに、車速が増加する方向では前輪側のばね上上下速度
Vn-FL,Vn-FR信号が増加して、その分だけ後輪側ばね
上上下速度Vn-RL,Vn-RR信号が減少する方向に変化す
る。
【0058】FLV=κf ・Vn-FL FRV=κf ・Vn-FR RLV=κr ・Vn-FL+(1−κr )Vn-RL RRV=κr ・Vn-FR+(1−κr )Vn-RR 尚、κf は前輪側ゲイン、κr は後輪側ゲインであり、
この実施例では図25に示すように、前輪側ゲインκf
は1に設定され、後輪側ゲインκr は車速の関数となっ
ている。
【0059】また、図24において、2は車速センサ、
44は位置補正演算部、42は速度変換を含む周波数依
存性を有する信号を得るための信号処理部、43は制御
信号演算部を示している。
【0060】従って、この実施例では、ピッチ挙動が主
で低周波成分が多くなる車両の低速走行側においては、
従来と同様に前後独立に制御することで、車両のピッチ
抑制効果を保持しつつ、バウンス挙動が主で高周波成分
が多くなる車両の高速走行側においては、前輪側で得ら
れたばね上上下速度Vn-FL,Vn-FR信号を主とした制御
信号に基づいて後輪側ショックアブソーバSARL,SA
RRの減衰力特性制御が行なわれることで、前記第1実施
例と同様の効果が得られる他に、合成割合を車速の関数
とすることで、車速によって変動する入力周波数に応じ
たきめ細かな制御が行なえるようになるという効果が得
られる。
【0061】尚、この実施例では、上下Gセンサとし
て、前輪側左右一対の上下Gセンサ1FL,1FRと、右側
後輪位置(RR)の上下Gセンサ1RRを用いたが、前輪側
と後輪側の中央位置に各1個づつ上下Gセンサを設けた
システム構成とすることもできる。
【0062】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
【0063】例えば、実施例では、車両の上下挙動検出
手段として上下Gセンサを用いる場合を示したが、ばね
上・ばね下間相対変位や相対速度センサ等を用い、また
は両者を組み合わせて用いることができる。
【0064】また、実施例では、一方の行程側をハード
特性に制御する時は、その逆行程側がソフト特性となる
構造のショックアブソーバを用いたが、伸行程及び圧行
程側の減衰力特性が同時かつ同一方向に変化する構造の
ショックアブソーバを用いたシステムにも適用すること
ができる。
【0065】また、第3実施例では、車速によって切り
換えるバンドパスフィルタを2種類としたが、その数を
増やすことにより、制御効果をさらに高めることができ
るようになる。
【0066】また、第4実施例では、後輪制御における
前輪側で得られたばね上上下速度Vn-FL,Vn-FR信号と
後輪側で得られたばね上上下速度Vn-RL,Vn-RR信号と
の合成割合を車速の関数としたが、所定の車速以上では
前輪側で得られたばね上上下速度Vn-FL,Vn-FR信号の
みに基づく制御を行なうようにしてもよい。
【0067】また、各実施例相互間において、各実施例
における各要素を任意に組み替え、もしくは組み合わせ
たシステム構成とすることももちろん可能である。
【0068】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の車両懸
架装置では、前輪側上下挙動検出手段で得られた前輪側
上下方向挙動信号から周波数依存性を有する処理信号を
形成するための信号処理回路と、処理信号に基づいて形
成される制御信号によって前輪側及び後輪側の各ショッ
クアブソーバの減衰力特性制御を行なう減衰力特性制御
手段とを備えたことで、周波数依存性を有する信号を得
るための信号処理による高周波側での位相の遅れを後輪
側の制御において解消することがで、これにより、車両
の乗り心地を改善することができるようになるという効
果が得られる。
【0069】また、請求項4記載の車両懸架装置では、
請求項1〜3の構成に加え、車両の車速を検出する車速
センサを設け、前記周波数依存性を有する処理信号を形
成するための信号処理回路を位相特性を異にする複数の
フィルタで構成させ、該複数のフィルタを車速に応じて
切り換えるようにしたことで、後輪側で検出される上下
方向挙動信号の位相に対する前輪側で検出される上下方
向挙動信号の位相の進み量特性の車速による変動を修正
することができ、これにより、いかなる車速状態におい
ても車両の乗り心地を改善することができるようにな
る。
【0070】また、請求項5記載の車両懸架装置では、
請求項1〜3の構成に加え、車体における後輪側の上下
方向挙動を検出する後輪側上下挙動検出手段と、車両の
車速を検出する車速センサとを設け、後輪側ショックア
ブソーバの減衰力特性を、車両の車速が所定の車速を越
えている時は、主として処理信号に基づいて形成される
制御信号によって制御し、所定の車速以下である時は後
輪側の上下方向挙動信号に基づいて制御するようにした
ことで、車両の高速走行側では前記請求項1と同様の効
果を維持しつつ、車両の定速走行側では、車両のピッチ
を抑制することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両懸架装置を示すクレーム概念図で
ある。
【図2】本発明第1実施例の車両懸架装置を示す構成説
明図である。
【図3】第1実施例の車両懸架装置を示すシステムブロ
ック図である。
【図4】第1実施例装置に適用したショックアブソーバ
を示す断面図である。
【図5】前記ショックアブソーバの要部を示す拡大断面
図である。
【図6】前記ショックアブソーバのピストン速度に対応
した減衰力特性図である。
【図7】前記ショックアブソーバのパルスモータのステ
ップ位置に対応した減衰力特性図である。
【図8】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のK
−K断面図である。
【図9】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のL
−L,M−M断面図である。
【図10】前記ショックアブソーバの要部を示す図5の
N−N断面図である。
【図11】前記ショックアブソーバの伸側ハード時の減
衰力特性図である。
【図12】前記ショックアブソーバの伸側・圧側ソフト
状態の減衰力特性図である。
【図13】前記ショックアブソーバの圧側ハード状態の
減衰力特性図である。
【図14】第1実施例装置の信号処理回路を示すブロッ
ク図である。
【図15】第1実施例装置における入力信号周波数に対
する各信号の位相特性を示す図である。
【図16】第1実施例装置のコントロールユニットにお
ける制御作動のうち、制御信号を求める制御作動を示す
フローチャートである。
【図17】第1実施例装置のコントロールユニットにお
ける制御作動のうち、減衰力特性制御作動を示すフロー
チャートである。
【図18】第1実施例装置のコントロールユニットにお
ける制御作動のうち、減衰力特性制御作動を示すタイム
チャートである。
【図19】第1実施例装置のシュミレーションによる効
果を示す入力周波数に対するばね上への伝達率特性図で
ある。
【図20】第2実施例装置のセンサ配置図である。
【図21】第3実施例装置の信号処理回路を示すブロッ
ク図である。
【図22】第3実施例装置における入力信号周波数に対
する各信号の位相特性を示す図である。
【図23】第4実施例装置のセンサ配置図である。
【図24】第4実施例装置のシステムブロック図であ
る。
【図25】第4実施例装置の車速に対するゲイン特性図
である。
【符号の説明】
a 減衰力特性変更手段 b ショックアブソーバ c 前輪側上下挙動検出手段 d 信号処理回路 e 減衰力特性制御手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側と各車輪側の間に介在されていて
    減衰力特性変更手段により減衰力特性を変更可能なショ
    ックアブソーバと、 車体における前輪側の上下方向挙動を検出する前輪側上
    下挙動検出手段と、 前輪側上下挙動検出手段で得られた前輪側上下方向挙動
    信号から周波数依存性を有する処理信号を形成するため
    の信号処理回路と、 処理信号に基づいて形成される制御信号によって前輪側
    及び後輪側の各ショックアブソーバの減衰力特性制御を
    行なう減衰力特性制御手段と、を備えたことを特徴とす
    る車両懸架装置。
  2. 【請求項2】 前輪側上下挙動検出手段が前輪側左右両
    車輪位置にそれぞれ設けられた合計2個の上下挙動検出
    手段で構成されていることを特徴とする請求項1記載の
    車両懸架装置。
  3. 【請求項3】 前輪側上下挙動検出手段が前輪側中央位
    置に設けられた1個の上下挙動検出手段で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の車両懸架装置。
  4. 【請求項4】 車両の車速を検出する車速センサを設
    け、前記周波数依存性を有する処理信号を形成するため
    の信号処理回路を位相特性を異にする複数のフィルタで
    構成させ、該複数のフィルタを車速に応じて切り換える
    ようにしたことを特徴とする請求項1〜3記載の車両懸
    架装置。
  5. 【請求項5】 車体における後輪側の上下方向挙動を検
    出する後輪側上下挙動検出手段と、車両の車速を検出す
    る車速センサとを設け、後輪側ショックアブソーバの減
    衰力特性を、車両の車速が所定の車速を越えている時
    は、主として処理信号に基づいて形成される制御信号に
    よって制御し、所定の車速以下である時は後輪側の上下
    方向挙動信号に基づいて制御するようにしたことを特徴
    とする請求項1〜3記載の車両懸架装置。
JP5335156A 1993-12-21 1993-12-28 車両懸架装置 Pending JPH07186660A (ja)

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