JPH07186607A - トレッド付きタイヤ - Google Patents

トレッド付きタイヤ

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Publication number
JPH07186607A
JPH07186607A JP6290151A JP29015194A JPH07186607A JP H07186607 A JPH07186607 A JP H07186607A JP 6290151 A JP6290151 A JP 6290151A JP 29015194 A JP29015194 A JP 29015194A JP H07186607 A JPH07186607 A JP H07186607A
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JP
Japan
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rubber
tread
isoprene
tire
weight
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Application number
JP6290151A
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English (en)
Inventor
Ghislain Adolphe Leon Thise
ジスレーン・アドルフ・レオン・ティーズ
Fernand Antoine Joseph Fourgon
フェルナン・アントアーヌ・ジョセフ・フールゴン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Goodyear Tire and Rubber Co
Original Assignee
Goodyear Tire and Rubber Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Goodyear Tire and Rubber Co filed Critical Goodyear Tire and Rubber Co
Publication of JPH07186607A publication Critical patent/JPH07186607A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L7/00Compositions of natural rubber
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • B60C1/0016Compositions of the tread
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L9/00Compositions of homopolymers or copolymers of conjugated diene hydrocarbons
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L9/00Compositions of homopolymers or copolymers of conjugated diene hydrocarbons
    • C08L9/06Copolymers with styrene

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  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Tires In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トレッド領域における、トラックタイヤのト
レッド摩耗および走行温度の上昇を改善する新規組成の
ゴムトレッドを備えるタイヤを提供する。 【構成】 ゴムトレッド付き空気入りタイヤのトレッド
のゴム組成物はイソプレン/ブタジエン共重合体ゴム、
シス1,4−ポリイソプレンゴムからなる。このゴム組
成物は特定のスチレン/ブタジエン共重合体ゴムを含有
してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特定のゴム組成のゴムト
レッドを有する空気入りゴムタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】空気入りゴムタイヤは普通ゴムトレッド
を用いて製造される。このようなトレッドはしばしばゴ
ムブレンドからなる。
【0003】一つの面において、トレッドのためのゴム
複合体は、タイヤのトラクション(traction)(スキッ
ド抵抗性)を過度に犠牲にすることなくタイヤのトレッ
ド摩耗性のような性質を高めるように設計することが望
まれる。このようなしばしば望ましい態様は、通常、単
一のトレッドゴムコンパウンドでは得ることが困難であ
る。
【0004】したがって、一つの面において、その湿潤
スキッド特性を維持または実質的に維持しながらタイヤ
のトレッド摩耗性を高めることが望まれる。
【0005】別の面では、トレッド用、特にトラックタ
イヤ用のゴム複合体は、トレッドの耐摩耗性を高めてタ
イヤの寿命を長くし、トレッド領域におけるタイヤ走行
温度を下げ、それによってまたタイヤの寿命を長くし、
そして溝亀裂(groove cracking)を少なくし、それに
よってまたタイヤの寿命を長くするように設計するのが
望ましいだろう。
【0006】トラックタイヤには、普通、乗用車のタイ
ヤよりも大きい負荷に耐えることが期待される。これら
のより大きい負荷のもとでは、トラックタイヤは走行時
に乗用車のタイヤよりも熱くなる。
【0007】このようなより高い走行温度は、一般に、
タイヤ内での熱の発生が大きいことの1つの証拠であ
り、また、例えばトレッド領域における、タイヤ内に発
生するより大きい熱の典型的な証拠およびゴムの熱消散
効率の反映でもある。走行温度がより高いことによって
証明されるように、特に負荷のもとで、タイヤ中に発生
する熱は、コンパウンドのリバージョン(reversion)
および分解のためにタイヤを老化させる因子と認識され
ている。したがって、走行温度がより低いトラックタイ
ヤが望ましい。
【0008】したがって、もう1つの面では、トラック
タイヤのリブ引き裂き特性を低下させるか、または少な
くとも維持し、同時にその溝亀裂および走行温度を低下
させることが望ましい時がある。
【0009】さまざまな目的から、デタジエン/スチレ
ン共重合(SBR)、天然ゴムおよびシス1,4−ポリ
ブタジエンゴムからなるトレッドを持つ空気入りタイヤ
が製造され、スチレンを約20〜25%含有するブタジ
エン/スチレンゴム、並びに30〜35%のスチレン含
量を有するSBRとシス1,4−ポリイソプレンゴムか
らなるトレッドを有するタイヤが開示された。例えば、
このようなトレッドは、ゴム成分100重合部に基づい
て、スチレンを約20〜25%含有するブタジエン/ス
チレン共重合体(SBR)約50部、天然シス1,4−
ポリイソプレン約25部およびシス1,4−ポリブタジ
エン約25部からなるだろう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】スチレン/ブタジエン
共重合体ゴム(SBR)、シス1,4−ポリイソプレン
(天然ゴムを含む)、シス1,4−ポリブタジエンゴ
ム、そして恐らくはイソプレン/ブタジエンゴムを含め
て、種々のゴムからなるゴムトレッドを持つ種々のタイ
ヤがこれまで提供または提案されてきたことが認められ
るが、トラックタイヤのトレッド摩耗性および走行温度
を少なくともそのトレッド領域において高めるように設
計された、新規な組成物または新規なゴムブレンドのゴ
ムトレッドを備えるタイヤを提供することが望まれる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ゴムト
レッドを有する空気入りゴムタイヤであって、前記トレ
ッドのゴムが、トレッドゴム100重量部に基づいて、
(A)約40〜約60%のイソプレン含量を有するイソ
プレン/ブタジエン共重合体ゴム約20〜約70重量部
(phr)、(B)シス1,4−ポリイソプレンゴム約
10〜約80phr、および(C)約15〜約25%の
スチレン含量を有する、有機溶液重合で製造されたスチ
レン/ブタジエン共重合体ゴム(S−SBR)約30p
hr以下からなり、ここでイソプレン/ブタジエン共重
合体ゴムは約−60〜約−90℃の範囲のガラス転移温
度(Tg)を有し、そして更にそのブタジエン成分はブ
タジエンに基づいて約1〜約10%の範囲のビニル含量
を有し、そのイソプレン成分はイソプレンに基づいて約
1〜約10%の範囲の3,4−含量を有することを特徴
とするものである、タイヤが提供される。
【0012】シス1,4−ポリイソプレンゴムは天然ゴ
ム(NR)であるのが好ましい。
【0013】本発明によれば、更に、良好なトレッド摩
耗性およびトラクション、すなわちスキッド抵抗性を持
つゴムトレッドを有するタイヤを目的として、ゴムトレ
ッドを有する空気入りタイヤであって、トレッドゴム
が、トレッドゴム100重量部に基づいて、(A)前記
イソプレン/ブタジエンゴム共重合体ゴム約20〜約4
0phrおよび(B)シス1,4−ポリイソプレン天然
ゴム約60〜約80phrからなるものである、タイヤ
が提供される。
【0014】本発明によれば更に、トラック用タイヤ形
式のタイヤのための良好な(比較的低い)標準の走行温
度と、好ましくは許容できる溝亀裂性を持つゴムトレッ
ドを備えるタイヤを目的として、ゴムトレッド付きタイ
ヤであって、トレッドのゴムが、ゴム100重量部に基
づいて、(A)前記イソプレン/ブタジエンゴム共重合
体ゴム約40〜約70phr、(B)前記S−SBR約
20〜約30phrおよび(C)シス1,4−ポリイソ
プレン天然ゴム約40phr以下、好ましくは約10〜
約40phrからなるタイヤが提供される。
【0015】Tgはそれぞれのゴムの、それらの末加
硫、末配合状態でのガラス移転温度を表わす。それは示
差走査熱量計により1℃/分の速度で測定することがで
きる。本発明において、スチレン/ブタジエン共重合体
ゴム(SBR)と1,4−ポリイソプレンゴムとの組合
せの一部に代えてイソプレン/ブタジエン共重合体ゴム
を利用することは、前記の過去の実施方法から離れた新
しい試みであると考えられる。
【0016】本発明において、イソプレン/ブタジエン
共重合体(本明細書中でS−IBRと称せられるときも
ある)は、潤滑スキッド抵抗性を失うことなく、かつ低
いタイヤ走行温度を維持する向上したトレッド耐摩耗性
を増進することによって、タイヤトレッド中のSBRと
シス1,4−ポリイソプレン天然ゴムとの組合せを利用
することの間の性質のギャップを満たす傾向があると考
えられる。
【0017】事実、本発明の目的には、S−IBRは、
基本的には、SBRとNRとの組合せの代わりに利用さ
れてS−IBRとNRとのブレンドとしてのトレッドを
提供する。
【0018】本発明においては、イソプレン/ブタジエ
ン共重合体ゴムは、本発明ではS−IBRの微細構造
(すなわち、3,4−イソプレン含量およびビニルブタ
ジエン含量)が好ましいと考えられるので、水性乳化重
合による代わりに有機溶液重合により製造されることが
必要である。これは、S−IBRエラストマーのTgに
対する3,4−イソプレン含量とビニルブタジエン含量
の以下に記載される効果のためである。
【0019】例えば、イソプレン含量の増加は重合体の
Tgを高めることが期待され、イソプレンの3,4−含
量の増加は重合体のTgを高めることが期待され、ポリ
ブタジエンのビニル含量の増大は重合体のTgを高める
ことが期待される。典型的には、イソプレンの3,4−
含量はイソプレンに基づいて約1〜約10%の範囲であ
り、そしてブタジエンのビニル含量はブタジエンに基づ
いて約1〜約10%の範囲である。
【0020】必要とされるTg範囲、したがって必要と
される3,4−イソプレン含量およびビニルブタジエン
含量を持つイソプレン/ブタジエン共重合体ゴムの利用
は、タイヤトレッドにとって低い熱発生、曲げ特性およ
び高いトレッド耐摩耗性を得るのに重要であると考えら
れる。重合体の微細構造に対する制御がより良好となる
が故に、イソプレン/ブタジエン共重合体ゴムは乳化
(水系)重合の代わりに(有機炭化水素溶媒の存在下に
おける)溶液重合によって誘導されることが必要であ
る。
【0021】本発明において考察されているように、S
−IBRに関しては、代表的な3,4−イソプレン含量
(S−SBRのイソプレン含量に基づく)は約1〜約1
0%の範囲であり、また代表的なビニル含量(S−SB
Rのブタジエン部分に基づく)は約2〜約10%の範囲
である。3,4−イソプレン含量とビニル含量の合計の
代表的量は約3〜約8%の範囲である。
【0022】所定のTgを持つイソプレン/ブタジエン
共重合体ゴムの利用は、このような重合体の粘弾性的性
質の故に、良好なトレッド耐摩耗性および湿潤スキッド
抵抗性を持つタイヤを提供することを助けると考えられ
る。
【0023】したがって、本発明の実施に際しては、上
記のように、約−60〜約−90℃のその所要Tg範囲
を持つイソプレン/ブタジエン共重合体ゴムは、(i)
共重合体中のイソプレン含量、(ii)イソプレン中の
3,4−構造のレベル、すなわち含量、および(iii)
ブタジエン中のビニル(1,2−)含量により更に特徴
づけられる。(i),(ii)および(iii)をあるバラン
スを以って使用することによって共重合体ゴムに所要T
g範囲が得られる。
【0024】シス1,4−ポリイソプレン(天然ゴム)
の添加は、トレッドの引き裂き抵抗に寄与するために重
要であると考えられる。
【0025】必要とされる結合スチレン含量を持つ、有
機溶液重合により誘導されるスチレン/ブタジエン共重
合体ゴム(本明細書ではS−SBRと称される)の使用
は、タイヤトレッドにおける熱の発生を減少させる助け
となるのみならず、タイヤトレッドに対しトラクション
を与える助けるのにも重要である。
【0026】当業者には容易に分かるように、トレッド
のゴム組成物はカーボンブラック、シリカ、分解防止
剤、プロセスオイル、ステアリン酸またはステアリン酸
亜鉛、酸化亜鉛、硫黄供与物質およびそのための促進剤
のような常用の配合成分と配合される。
【0027】ゴムのこのような配合は当業者には周知で
ある。分解防止剤は、典型的には、アミン系またはフェ
ノール系のものであり、一方ステアリン酸は、典型的に
はゴム配合成分と称されるもので、その成分自体は普通
に得られ、そして主としてステアリン酸と、オレイン
酸、リノレン酸およびパルミトール酸および/またはパ
ルミチン酸の少なくとも1種とからなる有機酸の混合物
として使用されると指摘することができる。この混合物
は少量(約6重量%未満)のミリスチン酸、アラキジン
酸および/またはアラキドン酸を含有してもよい。この
ような物質または混合物はゴム配合技術においてはステ
アリン酸と慣例的に称されている。
【0028】このような添加剤が標準的なまたは典型的
なゴム配合量あるいは量の範囲で使用される場合、それ
らは本発明の一部と考えるほかない。例えば、成分のあ
るものは、一つの面では、加工助剤として分類されるだ
ろう。そのような加工助剤は、例えば、典型的には約2
〜約10phrの範囲で使用されるパラフィン系、ナフ
テン系および芳香族プロセスオイルのようなゴムプロセ
スオイル;典型的には約1〜5phrの範囲で、そして
しばしば約1〜約3phrの範囲で使用される微結晶ワ
ックスおよびパラフィン系ワックスのようなワックス;
および、例えば、典型的には約1〜5phrの範囲で、
そしてしばしば約1〜約3phrの範囲で使用される合
成炭化水素および天然樹脂のような、普通は粘着性付与
剤としての樹脂であることができる。硬化剤はゴムコン
パウンドのための硫黄と硫黄加硫促進剤との組み合わせ
(普通は単に促進剤と称せられる)または硫黄供与体/
促進剤として分類されるであろう。硫黄と促進剤との硬
化剤において、使用される硫黄の量は約0.5〜5ph
rの範囲、普通は約0.5〜約3phrの範囲であり、
そしてスルフェンアミドのものであることが多い促進剤
は、約0.5〜約3phrの範囲、しばしば約1〜約2
phrの範囲で使用される。ここで、「phr」なる用
語は、ゴム組成物中のゴム100重量部当りの、言及さ
れた成分の重量部数を意味する。このような用語はゴム
配合技術において一般に使用されているものである。
【0029】混合後、配合ゴムはタイヤトレッドとなす
ことができ、そして当業者に良く知られている方法によ
り熱と圧力を加えた条件で加硫することができる。
【0030】製造された本発明のタイヤは、当業者によ
く知られている方法により普通に成形および加硫され
る。
【0031】本発明は、次の実施例を参照することによ
り更に良く理解することができる。実施例において、部
およびパーセントは格別の指示がない限り重量表示によ
る。 実施例 1 イソプレン/ブタジエン共重合体ゴム、(S−IBR)
との1つの混合物を含めてジエンゴムの混合物を次の、
実験A、BおよびCとして表1に示す処方により調製し
た。実験Aは対照とみなされるものである。
【0032】
【表1】 常用の、好ましい量の分解防止剤(類)(パラーフエニ
レンジアミン型)、粘着性付与樹脂、脂肪酸、酸化亜
鉛、釈解剤、硫黄およびスルフエンアミド型の促進剤を
使用した。
【0033】1. 伝えられるところによると、約50
%のイソプレン含量および約−88℃のTgを有し、イ
ソプレン成分が約1.5%の3,4−含量を有し、また
ブタジエン成分が約0.6%のビニル含量を有すること
を特徴とするイソプレン/ブタジエン共重合体ゴム。
【0034】実施例 2 調製したゴム組成物を約150℃の温度で約32分間加
硫し、得られた加硫ゴム試料を次の表2に示すようにそ
れらの物理的性質(概数で与えられている)について評
価した。試料A、BおよびCは実施例1の試験試料A、
BおよびCに対応する。
【0035】
【表2】 1. 7.8Hzおよび5%せん断にて粘性解析器機に
よって測定した。粘性解析器はモデル番号RAC815
Aとしてメトラビブ社(Metravib)から入手した。それ
は加硫ゴムの粘弾性的性質を動的に試験し、または評価
するのに使用される機器である。
【0036】ゴム複合体の物理的性質の観察は、コンパ
ウンドBが同等の湿潤スキッド抵抗性において走行温度
がより低い走行タイヤを提供することを示す。
【0037】実施例 3 実施例1の実験AおよびBのゴム組成を有するゴムトレ
ッドを備えるタイヤを製造した。タイヤを試験して次の
表3に示される結果を得た。表3の結果は対照のタイヤ
(実験A)を100と標準化したものである。
【0038】
【表3】 トレッド摩耗性は、タイヤをリムに据え付け、そしてそ
の支持リム、膨張およびトラック車軸負荷について指定
されたタイヤ使用条件下で走行させるトラックタイヤの
トレッド試験により測定した。より高い報告値はタイヤ
性能がより良好であることを意味する。実験タイヤおよ
び対照タイヤのトレッド溝の深さ1mmを摩耗させる総
マイル数、すなわち距離を評価した。対照タイヤについ
ての値をここでは100の値に標準化して示した。実験
タイヤについてここに与えられた値は、対照タイヤにつ
いての値に対する実験タイヤの平均値の比を求め、得ら
れた値を100倍して定め、実験タイヤのトレッド耐摩
耗性を格付けした。より高い報告値はタイヤ性能がより
良好であることを意味する。
【0039】湿潤スキッド抵抗性(トラクション)は濡
れたコンクリートおよびアスファルトの表面でのブレー
キ距離により測定するが、より高い数値はタイヤ性能が
より良好なことを意味する。タイヤをリムに据え付け、
ヨーロッパタイヤおよびリム技術機構(European Tyre
And Rim Technical Organization)(ETRTO)によ
り推奨される圧力まで膨張させ、そしてETRTO)に
より推奨される車軸負荷のもとで自動車に据え付けて走
行させた。
【0040】走行温度値を、タイヤをETRTO)が規
定するトラック軸負荷、リムおよびタイヤの膨張条件下
で約80Km/時の速度で走行させた後、タイヤトレッ
ドの温度を測定することにより決定した。より低い数値
はタイヤ性能がより良好であることを意味する。
【0041】かくして、タイヤ試験は、イソプレン/ブ
タジエン重合体が対照と比較して、優れたトレッド耐摩
耗性および走行温度がより冷い走行タイヤを提供し、同
時に湿潤スキッド抵抗性を維持することを示した。
【0042】実施例 4 イソプレン/ブタジエン共重合体ゴムと、スチレン/ブ
タジエン共重合体ゴムと、任意成分としてのシス1,4
−ポリブタジエンゴムとの混合物を、天然ゴムとポリブ
タジエンゴム(類)からなるという意味で対照となる実
験Gと共に実験D〜Gとして表1に示す上記ゴム
(類)、カーボンブラックおよびプロセスオイルからな
るものに製造した。
【0043】
【表4】 1.イソプレンを約50%含有する、イソプレンに基づ
いて1.5%の3,4−イソプレン含量、ブタジエンに
基づいて約0.6%のビニルブタジエン含量および約−
88℃のTgを有するイソプレン/ブタジエンゴム。
【0044】2.約−70℃のTgを有する天然ゴム
(シス1,4−ポリイソプレン)。 3.スチレンを18%を含有する、約−75℃のTgを
有する溶液重合スチレン/ブタジエン共重合体ゴム。
【0045】配合ゴムはまた常用量のパラフェニレンジ
アミン型の分解防止剤、ステアリン酸、酸化亜鉛、硫黄
およびスルフェンアミド型の促進剤も含有していた。
【0046】実施例 5 調製したゴム組成物を約150℃の温度で約18分間加
硫し、得られた加硫ゴム試料を、次の表5に示すよう
に、それらの物理的性質(概数)について評価した。実
験試料D〜Gは実施例4の実験試料D〜Gに対応する。
【0047】
【表5】 ベルト屈曲試験は、屈曲条件下の亀裂に対するゴムコン
パウンドの抵抗性の指標であると考えられる。ベルト屈
曲試験は、さまざまな屈曲条件を模擬実験するために、
いろいろな直径のプーリー上で被試験ゴムコンパウンド
からなるベルトを走行させることにより行なった。ベル
トの破損時間を記録するが、より高い値はタイヤ用途に
対して性能がより良好であることを表わすと考えられ
る。
【0048】ゴム複合体の物理的性質を観察すると高温
(100℃)での低いタンジェントデルタはそのゴム組
成物のトレッドを備えるタイヤに対する走行特性がより
低温の走行温度のものであることを予言し、したがって
改善された転がり抵抗性を増進させることを、そしてま
た切傷(cut)生成開始および切傷の伝搬に対する抵抗
性がより良好な溝亀裂抵抗に対して著しく良好(ベルト
屈曲試験)であることを証明した。
【0049】溶液重合S−SBRゴムについてのスチレ
ン含量の貢献は、タイヤトレッドに対し高いトレッド摩
耗性および低い熱発生性を高めるために重要であると考
えられる。
【0050】また、S−IBR共重合体のTgに対する
前記必要条件の貢献は、タイヤトレッドの耐屈曲性およ
び低い熱発生(特性)にとって重要であると考えられ
る。
【0051】実施例 6 実験Dのゴム組成物からなるゴムトレッドを有する空気
入りゴムタイヤを製造した。タイヤ(実験D)は、10
0の値に標準化された対照の実験Gの値に比べて、次の
表6に示すような物性を有することが観察された。実験
Gのタイヤは実験Eの組成のトレッドを備えていた。
【0052】
【表6】 リブの引き裂き/溝亀裂は、タイヤをリムに据え付け、
膨張させ、そしてトラックの車軸上に据え付け、そして
選ばれた試験条件下に選ばれたカーブストーン(curbst
ones)上を走行させた後のタイヤトレッドの視覚的に観
察した外観である。より高い数値がタイヤトレッド用途
に対してより良好であると考えられる。しかして、S−
IBR/S−SBRゴムブレンドを利用すると、良好な
タイヤトレッド耐摩耗性および耐久性が証明するところ
の利点が観察され、従って有利であると考えられる。
【0053】以上、ある特定の代表的な態様および細部
を、本発明を説明する目的から示したが、本発明には本
発明の精神および範囲から逸脱することなくさまざま変
更および改変を加え得ることは当業者には明らかであろ
う。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 9/00 LBD 9/06 LBD // B29K 19:00 (72)発明者 フェルナン・アントアーヌ・ジョセフ・フ ールゴン ベルギー王国ベー−6600 ボストーニュ, ベノンシャン 18ア

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴムトレッドを有する空気入りゴムタイ
    ヤであって、前記トレッドのゴムが、トレッドゴム10
    0重量部に基づいて、(A)イソプレン含量が約40〜
    約60%であるイソプレン/ブタジエン共重合体ゴム
    (S−IBR)約20〜約70重量部、(B)シス1,
    4−ポリイソプレンゴム約10〜約80重量部、および
    (C)有機溶液重合で製造されたスチレン/ブタジエン
    共重合体ゴム(S−SBR)約30重量部以下からな
    り、ここでイソプレン/ブタジエン共重合体ゴムは約−
    60〜約−90℃の範囲内のTgを有し、そして更にそ
    のブタジエン成分はブタジエンに基づいて約1〜約10
    %のビニル含量を有し、そしてイソプレン成分はイソプ
    レンに基づいて約1〜約10%の3,4−含量を有する
    ことを特徴とするものである前記タイヤ。
  2. 【請求項2】 シス1,4−ポリイソプレンゴムが天然
    ゴムである、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 【請求項3】 トレッドゴムが、ゴム100重量部に基
    づいて、(A)S−IBR約20〜約40重量部及び
    (B)シス1,4−ポリイソプレン天然ゴム約60〜約
    80重量部よりなる請求項1に記載のタイヤ。
  4. 【請求項4】 トレッドゴムが、ゴム100重量部に基
    づいて、(A)S−IBR約40〜約70重量部、
    (B)シス1,4−ポリイソプレン天然ゴム約10〜約
    40重量部および(C)S−SBR約20〜約30重量
    部からなる、請求項1に記載のタイヤ。
JP6290151A 1993-11-24 1994-11-24 トレッド付きタイヤ Pending JPH07186607A (ja)

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