JPH07186227A - 射出成形機のバレル温度制御方法 - Google Patents
射出成形機のバレル温度制御方法Info
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- JPH07186227A JPH07186227A JP33216893A JP33216893A JPH07186227A JP H07186227 A JPH07186227 A JP H07186227A JP 33216893 A JP33216893 A JP 33216893A JP 33216893 A JP33216893 A JP 33216893A JP H07186227 A JPH07186227 A JP H07186227A
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Abstract
の品質を安定化することができる射出成形機のバレル温
度制御方法を提供する。 【構成】 バレル10内に配設されるスクリュ12から
なり、バレルの外周面にはそれぞれバレル温度検出手段
14a、14b、14cを有するバレル加熱ゾーン16
a、16b、16cを備え、そして前記各加熱ゾーンが
前記各温度検出手段等を介して加熱制御される射出成形
機において、更に成形サイクルに連動するシーケンス制
御手段26を設け、前記各加熱ゾーンを、温度検出手段
を介する前記加熱制御とは別に、更に前記シーケンス制
御手段を介して射出側工程中の特定時間帯に追加補償的
に加熱制御するよう構成する。
Description
度すなわち射出されるべき溶融樹脂の温度を制御する方
法に関する。
安定化するため、そのバレル温度を所定の温度状態に制
御するよう構成されている。
バレル10内に進退且つ回転自在に配設されるスクリュ
12からなり、そしてバレル10の外周面にはそれぞれ
バレルの温度検出手段(熱電対等)14a、14b、1
4cを有するバンドヒータ16a、16b、16cから
なる複数(図示例では3つ)のバレル加熱ゾーンを備え
ている。従って、このように構成された射出成形機は、
各加熱ゾーン16a、16b、16cが、各温度検出手
段14a、14b、14cと、各加熱制御部18a、1
8b、18cと、各開閉器20a、20b、20cと、
そして加熱電源22を介して、それぞれ加熱制御される
よう設定されている。
レル10内へ落下する樹脂原料は、可塑化計量工程中に
おいては、一方では加熱ゾーン16による前記加熱作用
により、他方ではスクリュ12の回転および後退による
混練・発熱および計量作用により、その所定量が計量さ
れると共に、これを所定温度の溶融樹脂に形成し、そし
てこの溶融樹脂が、成形工程中において反転・前進する
スクリュ12のプランジャ作用によりノズル24から金
型(図示せず)内へ射出され、成形品に加工される。
ぞれスクリュ12の先端部の前進限(射出完了)および
後退限(計量完了)の位置を示している。すなわち、ス
クリュ12は、両位置P1、P2の間を、可塑化計量工
程中には図示の右側(矢印実線方向)へ移動し、一方射
出工程中には図示の左側(矢印点線方向)へ移動する。
たバレル温度制御方法は、以下に述べるような基本的な
難点を有していた。
明すると、従来のバレル温度制御方法においては、その
可塑化計量工程中に計量・貯留される溶融樹脂が、一般
に、曲線t(t1−t2)で表されるような温度分布を
有していた。なお、図4において、スクリュ位置PのP
1(P2)、P2(P1)表示は、スクリュが射出側工
程中において、可塑化計量工程S1時にはP1からP2
へ移動し、一方射出工程S2時にはP2からP1へ移動
することを便宜的に表したものである。
と、先ず、樹脂原料は、スクリュがバレル内を回転しな
がら後退する可塑化計量工程において、一方では加熱ゾ
ーンからのバレルル温度検出手段を介する加熱作用によ
り加熱制御され、他方ではスクリュの後退・混練による
発熱作用によりそれぞれ加熱制御されることは、前述し
た通りである。しかるに、この加熱制御において、スク
リュが後退すると、これに従い、前記加熱作用において
はスクリュの関係位置が変化することから、一方前記発
熱作用においてはスクリュの混練有効長さが短縮するこ
とから、両作用における加熱効果が共に減少する。この
ため、溶融樹脂の温度分布は、前記曲線tに表されてい
るように、前進限位置P1から後退限位置P2へと全般
的に低下する傾向を有する。この低下傾向は、射出量が
多い程、すなわちスクリュの後退長さが長い程、顕著に
なることは明らかである。
おいては、射出溶融樹脂の温度分布に、実際的にはかな
りの温度差が発生していた。そして、このため、成形品
の品質にかなりのバラツキが発生し、そしてこのバラツ
キは、成形品の大きさ、すなわち溶融樹脂の射出量の増
大に従い、益々増大する難点を有していた。
温度分布を均一にして、成形品の品質を安定化すること
ができる射出成形機のバレル温度制御方法を提供するこ
とにある。
に、本発明に係る射出成形機のバレル温度制御方法は、
射出側工程がスクリュ後退時の可塑化計量工程とスクリ
ュ前進時の射出工程とからなる射出成形機からなり、前
記射出成形機はそのバレル外周面にそれぞれバレルの温
度検出手段を有する複数のバレル加熱ゾーンを備え、こ
れにより前記各加熱ゾーンが前記温度検出手段を介して
それぞれ加熱制御される射出成形機のバレル温度制御方
法において、射出成形機に成形サイクルに連動するシー
ケンス制御手段を設け、これにより前記各加熱ゾーンを
前記温度検出手段を介する加熱制御とは別に、更に前記
シーケンス制御手段を介して前記射出側工程中の特定の
時間帯に加熱制御することを特徴とする。
射出工程の所定時間経過後から始まり、後続の可塑化計
量工程の所定時間経過時に終了するよう設定することが
できる。
熱ゾーン毎にそれぞれ別個に設定することがでると共
に、シーケンス制御手段による加熱制御についても、各
加熱ゾーン毎にそれぞれ別個に行うよう設定することが
できる。
出手段を介する従来の加熱作用とは別に、シーケンス制
御手段を介する射出側工程中での特定時間帯の新たな加
熱作用により、追加補償的に加熱制御される。従って、
本発明によれば、従来の加熱作用(および混練発熱作
用)の難点、すなわち加熱効果の低減および応答時間の
遅れに起因する溶融樹脂温度の低下(温度差)が、追加
加熱作用により補償的に補充されるので、射出溶融樹脂
温度の温度分布が均一化され、成形品の品質が安定化す
る。
制御方法の実施例につき、添付図面を参照しながら以下
詳細に説明する。なお、説明の便宜上、図3および図4
に示す従来の構造と同一の構成部分には同一の参照符号
を付し、詳細な説明は省略する。
温度制御方法の基本的構成は、前述した従来の構成(図
3)と同一である。従って、重複するが、再び簡単に説
明すると、射出成形機は、バレル10内に進退且つ回転
自在に配設されるスクリュ12からなり、そしてバレル
10の外周面には、それぞれバレルの温度検出手段14
a、14b、14cを有するバンドヒータ16a、16
b、16cからなるバレル加熱ゾーンを備え、そしてこ
れにより各加熱ゾーン16a、16b、16cが、各温
度検出手段14a、14b、14cと、各加熱制御部1
8a、18b、18cと、各開閉器20a、20b、2
0cと、および加熱電源22を介してそれぞれ加熱制御
されるよう構成されている。なお、図中、参照符号P
1、P2はスクリュ12先端部の前進限および後進限の
位置を示し、参照符号24は溶融樹脂の射出ノズルを示
す。
おいて、射出成形機は、更に成形サイクルに連動するシ
ーケンス制御手段26を設け、そして前記各加熱ゾーン
16a、16b、16cが、温度検出手段14a、14
b、14cを介する前記加熱制御とは別に、更に前記シ
ーケンス制御手段26を介して射出側工程中の特定の時
間帯に、同じく各開閉器20a、20b、20cと、お
よび加熱電源22を介して、追加補償的に加熱制御され
るよう構成されている。
分布は、バレル加熱ゾーンが温度検出手段を介して加熱
制御される従来の加熱作用(および混練発熱作用)にお
いては、前述したように、例えば曲線tに表されるよう
な、全般的に図示するように右下がりの傾向に設定され
る。しかし、この場合、加熱ゾーンは、更にシーケンス
制御手段26を介して射出側工程中の特定時間帯、すな
わち射出工程S2の所定時間T1の経過後から始まり、
後続の可塑化計量工程S1の所定時間T2経過時に終了
する時間帯T3の間に、強制的に加熱制御されるよう構
成されている。
線tの有する不都合、すなわち加熱不足分Δtを追加補
償的に解消して、平坦な曲線t´となる。なお、特定時
間帯T3の後の加熱制御は、再び従来の温度検出手段を
介する加熱作用に継続することは勿論である。また、シ
ーケンス制御手段26を介する加熱制御においては、好
適には、特定時間帯は各加熱ゾーン毎にそれぞれ別個に
設定し、そして加熱制御は各加熱ゾーン毎にそれぞれ別
個に行なうよう構成する。これは、成形樹脂の種類やス
クリュの性能に対応して、例えばスクリュの関係位置に
おける樹脂材料の可塑化熱量や混練・発熱量を適切に制
御するためである。
熱ゾーンが、従来の温度検出手段を介する加熱作用とは
別に、更にシーケンス制御手段を介する射出側工程中で
の特定時間帯の加熱作用によって、追加補償的に加熱制
御される。従って、本発明によれば、従来の温度制御方
法における難点ーすなわち、加熱効果低減および応答時
間遅れに起因する溶融樹脂温度の低下(温度差)が補償
的に補充され、従って射出溶融樹脂温度の温度分布が均
一化され、成形品の品質が安定化する。
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、そ
の精神を逸脱しない範囲内において多くの改良変更が可
能である。
成形機のバレル温度制御方法は、射出側工程がスクリュ
後退時の可塑化計量工程とスクリュ前進時の射出工程と
からなる射出成形機からなり、前記射出成形機はそのバ
レル外周面にそれぞれバレルの温度検出手段を有する複
数のバレル加熱ゾーンを備え、これにより前記各加熱ゾ
ーンが前記温度検出手段を介してそれぞれ加熱制御され
る射出成形機のバレル温度制御方法において、射出成形
機に成形サイクルに連動するシーケンス制御手段を設
け、これにより前記各加熱ゾーンを、前記温度検出手段
を介する加熱制御とは別に、更に前記シーケンス制御手
段を介して前記射出側工程中の特定の時間帯に加熱制御
するよう構成したことにより、従来の温度検出手段によ
る温度制御方法において発生していた溶融樹脂温度の低
下(温度差)を、新たに設けたシーケンス制御手段によ
る加熱作用で追加補償することができ、これにより射出
溶融樹脂温度の温度分布が極めて良好に均一化される。
従って、射出成形品の品質を確実に安定化することがで
きる。
の一実施例を示すブロック制御系統図である。
脂の温度分布を示す説明図である。
するブロック制御系統図である。
脂の温度分布を示す説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 射出側工程がスクリュ後退時の可塑化計
量工程とスクリュ前進時の射出工程とからなる射出成形
機からなり、前記射出成形機はそのバレル外周面にそれ
ぞれバレルの温度検出手段を有する複数のバレル加熱ゾ
ーンを備え、これにより前記各加熱ゾーンが前記温度検
出手段を介してそれぞれ加熱制御される射出成形機のバ
レル温度制御方法において、 射出成形機に成形サイクルに連動するシーケンス制御手
段を設け、これにより前記各加熱ゾーンを前記温度検出
手段を介する加熱制御とは別に、更に前記シーケンス制
御手段を介して前記射出側工程中の特定の時間帯に加熱
制御することを特徴とする射出成形機のバレル温度制御
方法。 - 【請求項2】 射出側工程中の特定時間帯は、射出工程
の所定時間経過後から始まり、後続の可塑化計量工程の
所定時間経過時に終了するよう設定してなる請求項1記
載の射出成形機のバレル温度制御方法。 - 【請求項3】 射出側工程中の特定時間帯は、各加熱ゾ
ーン毎にそれぞれ別個に設定してなる請求項1または2
記載の射出成形機のバレル温度制御方法。 - 【請求項4】 シーケンス制御手段による加熱制御は、
各加熱ゾーン毎にそれぞれ別個に行うよう設定してなる
請求項1、2または3記載の射出成形機のバレル温度制
御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5332168A JP2981099B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 射出成形機のバレル温度制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5332168A JP2981099B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 射出成形機のバレル温度制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07186227A true JPH07186227A (ja) | 1995-07-25 |
JP2981099B2 JP2981099B2 (ja) | 1999-11-22 |
Family
ID=18251919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5332168A Expired - Fee Related JP2981099B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 射出成形機のバレル温度制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2981099B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6685458B2 (en) | 2001-10-11 | 2004-02-03 | Acushnet Company | Split metal die assembly with injection cycle monitor |
JP2013001015A (ja) * | 2011-06-17 | 2013-01-07 | Fanuc Ltd | フィードフォワード機能を有する射出成形機の温度制御装置 |
CN107297875A (zh) * | 2016-04-14 | 2017-10-27 | 发那科株式会社 | 具有温度调节套管的注射成形机 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP5332168A patent/JP2981099B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP2981099B2 (ja) | 1999-11-22 |
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