JPH07186131A

JPH07186131A - 中空構造のプレキャストコンクリート柱の製造方法とそれに使用する中抜き型枠

Info

Publication number: JPH07186131A
Application number: JP34882593A
Authority: JP
Inventors: Yuji Magara; 雄二真柄
Original assignee: Fujita Corp
Current assignee: Fujita Corp
Priority date: 1993-12-27
Filing date: 1993-12-27
Publication date: 1995-07-25

Abstract

(57)【要約】【目的】中抜き型枠の形成、維持、脱型等取り扱いが
容易な中抜き型枠と、それを用いた脱型後のコンクリー
ト成形面が平らなプレキャストコンクリート柱の製造方
法を提供する。【構成】圧縮空気により円柱状に膨張するバルーン５
０の周囲を堰板１０、２０で囲み、バルーン５０と堰板
２０との間に、バルーン支持部材３０を介在させて、中
抜き型枠Ａの外周部分を形成する。堰板１０、２０は、
互いに連接できるように構成し、バルーン５０を囲む中
抜き型枠Ａの形状及び外周の寸法を自在に変えることが
できる。さらに、この中抜き型枠Ａを用いてプレキャス
トコンクリート柱を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、中空構造のプレキャス
トコンクリート柱の製造方法とそれに使用する中抜き型
枠に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、工場生産における行き届いた品質
管理、現場施工の時間短縮等の理由からプレキャストコ
ンクリート柱が、建設現場で盛んに使用されるようにな
ってきた。このプレキャストコンクリート柱は、その軽
量化を目的として中空構造を有し、一般に次のようにし
て製造されている。先ず、図２（ａ）に示すように、ベ
ッドと呼ばれる表面が平らな鉄板上に、２枚の長方形の
鉄板を、鉄板の長手方向がベッドに対して垂直になるよ
うに平行に保持して、開口部が上面を向いた断面コ字型
の柱長にほぼ等しい外型枠を形成する。この外型枠の内
側に、主鉄筋とフープ筋等を配筋して構成した柱用の鉄
筋枠組みを、外型枠の内面と鉄筋枠組みの外周との間隔
が上下左右で均等になるように、適宜吊す等の手段を用
いて保持する

【０００３】その後、鉄筋枠組み内に膨張時には小口径
の柱状を形成するバルーンを、予め萎んだ状態で複数束
ねて内挿する。複数のバルーンは、膨張時に所望の寸法
の中抜き構造が形成できるように予め必要な本数束ねて
おく。圧縮空気を複数のバルーンに送り込み柱状に膨張
させると、複数の柱状に膨張したバルーンの集合体が、
全体として一つの柱状の構成体、つまり中抜き型枠を構
成することとなる。このようにして、外型枠内部に中抜
き型枠を形成する。この様子を図２（ｂ）に示した。

【０００４】その後、上記のように形成された中抜き型
枠と外型枠との間にコンクリートを打設し、打設後徐々
にコンクリートが固まり始め、コンクリートが流れ出さ
ない程度になった状態で中抜き型枠を外型枠から抜き出
す。抜き出す際には、中抜き型枠を構成する複数のバル
ーン内の空気を抜いてバルーンを萎ませ、コンクリート
面からバルーンを剥がれ易くして、最終的には複数のバ
ルーン全数を引き抜き、図２（ｃ）に示すようなプレキ
ャストコンクリート柱の中空構造を形成している。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法では、
柱の中空部を形成するために、複数のバルーンを束ねて
膨張させた柱状構成体を中抜き型枠として使用してい
る。しかし、膨張した複数のバルーンからなる中抜き型
枠を想定して、予め複数のバルーンを束ねる作業はかな
り面倒であった。また、形成される中抜き型枠の外周面
は、これを構成する柱状バルーンの湾曲した周面が波形
様に連続する形状になっており、この中抜き型枠を使用
して形成される柱の中空構造の内面は凸凹で、脱型時に
は収縮後とはいえ柱状バルーンがその凸凹に引っかかっ
たりして取り出しにくく、さらに、見た目にも決して美
しいとは言えなかった。

【０００６】また、バルーン自体も、圧縮空気の出し入
れで簡単に膨張、収縮ができるようなある程度の柔軟性
のある部材で作られているため、打設コンクリートの柱
状体バルーン周面へ直接かかる圧力に抗して、バルーン
の膨張周面の剛性を維持することが難しく、コンクリー
ト打設時の打設圧力を十分に大きくすることができなか
った。そのため、打設コンクリートの密度を高めること
ができず、その分強度を得るためにコンクリートの打設
幅を大きくする必要があり、結果としてプレキャストコ
ンクリート柱の重量が大きくなるという問題があった。

【０００７】そこで、本発明は、型枠の形成、維持、脱
型等の取り扱いが容易で、さらに、脱型後のコンクリー
ト成形面を平らに成形できるプレキャストコンクリート
柱製造用の中抜き型枠と、それを用いたプレキャストコ
ンクリート柱の製造方法を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、プレキャストコンクリート柱の中空構造
の形成に使用されるもので、外型枠の内側に配筋された
柱用鉄筋枠組み内部に内挿されるとともに、前記外型枠
の内面に対して二重に枠を形成してコンクリート打設用
の枠間を形成し、前記枠間へのコンクリート打設後引き
抜かれる中抜き型枠において、柱状に膨張したバルーン
の周囲に堰板を巡らして枠を形成し、バルーンと前記堰
板の間にバルーン支持部材を介在させる。

【０００９】さらに、バルーンは、枠の中央に一本配置
され、圧縮空気により円柱状に膨張するように構成され
るとともに、枠は柱の中空構造の形状及び寸法に応じて
複数の堰板を連結して構成される。

【００１０】また、中抜き型枠を使用する中空構造のプ
レキャストコンクリート柱の製造方法において、外型枠
内に柱用鉄筋枠組を内挿するとともに、前記鉄筋枠組内
部に堰板を巡らして型枠を形成し、型枠中央にバルーン
を挿入し、さらに、バルーンを圧縮空気で円柱状に膨張
させるとともに、型枠とバルーンの間にバルーン支持部
材を介在させて中抜き型枠を形成し、その後、外型枠と
中抜き型枠間にコンクリートを打設し、コンクリート打
設後圧縮空気の排気によりバルーンを萎ませて、中抜き
型枠の脱型を行う。

【００１１】

【作用】本発明では、中抜き型枠の内側中央に形成され
た柱状のバルーンの、膨張時に周面に及ぼす圧力を、バ
ルーンと堰板との間に設けたバルーン支持部材を介し
て、バルーンの周囲に巡らした中抜き型枠の外周を形成
する堰板に伝え、堰板を内側から押さえて、中抜き型枠
の外周の形状維持を行うことができる。また、使用する
バルーンを一本とするとともに、さらに、そのバルーン
が圧縮空気により膨張して特に円柱状に形成されるよう
にすると、バルーンの周面に及ぼす圧力は等しく、バル
ーン支持部材を介して堰板に及ぼす圧力が均一になり、
圧力の不均一により発生する中抜き型枠の外周形状の変
形を防ぐことができる。

【００１２】さらに、堰板を型枠の外周形成に使用する
ことにより、中抜き型枠のコンクリート打設時の側圧に
対する剛性を高めて中抜き型枠の変形を防ぎ、打設コン
クリートの成形面を平らにするとともに、脱型し易くで
きる。また、打設したコンクリートがある程度強度を増
し、流れ出ない程度になったときは、バルーン内部の空
気を排気することにより、堰板を内側からコンクリート
面へ押しつける圧力を減じて、中抜き型枠を構成する堰
板を引き抜き易くすることができる。

【００１３】

【実施例】

（実施例１）本実施例で使用する堰板１０、２０は、加
工鉄板、又は強化プラスチック板で造られ、型枠の四隅
の角構成用の堰板１０と、側面構成用の堰板２０との２
種類に分けられている。これらの堰板１０、２０は、そ
れぞれが矩形平板を長手方向に沿ってＬ字形に曲げた形
状に形成されている。堰板１０、２０の長さは、２種類
ともプレキャストコンクリート柱の長さにほぼ等しい
か、又は長手方向に継ぎ足すことによりプレキャストコ
ンクリート柱の長さに合わせることができる程度の長さ
に設定されている。角構成用のＬ字形堰板１０は、中抜
き型枠Ａの四隅に使用されるもので、互いに直角に合わ
されたＬ字形の両翼部分１１、１２の幅が同じ幅になる
ように設定されている。

【００１４】側面構成用のＬ字形堰板２０は、中抜き型
枠Ａの側面部分を形成するために使用されるものであ
り、互いに直角に合わされたＬ字形の両翼部分の一方２
１が他方２２より長く設定されている。このＬ字形堰板
２０の短い方の翼部分２２は、側面構成用のＬ字形堰板
２０同士の相互連結用に使用される部分で、ボルト用の
穴が設けられている。２個の側面構成用のＬ字形堰板２
０の、それぞれの連結用の翼部分２２を互いに対面して
合わせ、後記するバルーン支持部材３０とともにボルト
で止めて、側面構成用の堰板２０を連結することができ
るようになっている。

【００１５】さらに、側面構成用のＬ字形堰板２０の長
い方の翼部分２１と、角構成用のＬ字形堰板の翼部分１
１、１２とは、その縁部分の端面を合わせながら、両堰
板１０、２０の裏側に当て板４０をあてて、ボルト等で
止めて堰板１０、２０を互いに連結することができるよ
うになっている。特に、側面構成用の堰板２０では、両
翼部分２１、２２が直角に合わせられているＬ字形の角
部分に、ゴム等の弾性材又は柔軟材を用いたパッキング
２３が設けられており、堰板２０同士を連結した際に、
連接部分に隙間が開かないように連接具合を調節するこ
とができるようになっている。また、角構成用の堰板１
０と、側面構成用の堰板２０同士が連接する縁部分に
も、上記パッキングを設けても構わない。

【００１６】このようにして、上記角構成用の堰板１０
と、側面構成用の堰板２０とを連接して、図１に示すよ
うに、断面正方形の中抜き型枠Ａの外周部分を形成する
ことができるようになっている。さらに、側面構成用の
堰板２０の型枠の側面部分を形成する翼部分２１の幅を
種々変えたものを用意することによって、中抜き型枠Ａ
の大きさを必要に応じて、変えることができるようにな
っている。また、中抜き型枠Ａの断面形状も、正方形以
外に矩形にすることもできる。さらには、角構成用の堰
板１０の翼部分１１、１２の幅を種々変えたものを用意
しても構わない。また、堰板１０又は２０には、上記加
工鉄板、強化プラスチック板以外にも、必要な剛性と平
滑面が得られる金属板、合成樹脂板、木板等でも構わな
い。

【００１７】一方、バルーン支持部材３０は、矩形の板
材をバルーン５０の周面と同じ極率に曲げたバルーン接
触部分３１の凸面中央部に、先端に連結用ボルト穴を有
した突設片３２を二枚所定間隔で平行に設けられた形状
になっている。この２枚の突設片３２の設置間隔は、側
面構成用の堰板２０同士を合わせた際の翼部分２２の合
わせ目の間隔と同じに設定されている。つまり、この突
設片３２の端部を、側面構成用の２枚の堰板２０の翼部
分２２の合わせ目の端部と相対して設け、両端に連結用
のボルト穴の開いた平板な２枚の当て板３３枚で、前記
突設片３２と翼部分２２との両方を、外側から挟むよう
にして合わせ、ボルトで一緒に連結固定することができ
るようになっている。

【００１８】また、前記バルーン支持部材３０の曲率を
有したバルーン接触部分３１の内面には、バルーン５０
周面との密着性が増すように、柔軟部材を張り合せてお
いても構わない。さらには、バルーン支持部材３０のバ
ルーンと接触する部分を、予め種々の口径の円柱状のバ
ルーン５０の周面にピッタリ宛てがうこてができるよう
に、ゴムのようなある程度の柔軟性のある部材で形成し
ておいても構わない。

【００１９】このようにして、本実施例の中抜き型枠Ａ
の外周の枠部分では、各々の側面部分に、２枚の側面構
成用の堰板２０を上記バルーン支持部材３０とともに連
結固定したものを設け、さらに、四隅部分には角構成用
の堰板１０を配置して連結し、断面正方形の角柱状に形
成できるようになっている。さらに、この中抜き型枠Ａ
の４側面から、中抜き型枠Ａ内中央に向けて突設状態に
設けられたバルーン支持部材３０の先端の中央空間に、
柱状のバルーン５０をおいて、圧縮空気で柱状バルーン
５０を円柱状に膨張させることができるようになってい
る。

【００２０】本実施例で使用するバルーン５０は、従来
より使用されている柱状バルーンを大口径にしたもので
ある。使用するバルーン５０の大きさは、膨張時の円柱
口径サイズが、外周部が形成された中抜き型枠Ａ内部中
央にできるバルーン支持部材３０により囲まれた空間に
合わせて、適宜選択すればよい。このようにして、十分
に柱状のバルーン５０を膨張させることにより、バルー
ン５０周面を、バルーン支持部材３０のバルーン接触部
分３１に密着させて、中抜き型枠Ａの外周枠を構成する
堰板２０を内部から支えることができようになってい
る。

【００２１】上記構成の中抜き型枠Ａを用いて、中空構
造のプレキャストコンクリート柱を製造する方法は、以
下のように行う。外型枠の内側に、予め主筋とフープ筋
等を組み合わせた柱用鉄筋枠組みを形成しておく。一
方、角構成用の堰板１０と側面構成用の堰板２０とを、
当て板４０を使用してボルト等で連接する。さらに、２
枚の側面構成用の堰板２０の翼部分２２を、バルーン支
持部材３０の突設片３２の端部に相対して合わせるよう
にして、そのまま当て板３３を使用してボルトで連結す
る。このようにして、角構成用の堰板１０と側面構成用
の堰板２０とを連結して、角柱状の中抜き型枠を形成す
る。この中抜き型枠Ａを、上記外枠内に設けた柱用鉄筋
枠組み内に内挿する。

【００２２】さらに、中抜き型枠Ａ内の中央に萎ませた
状態でバルーン５０を内挿し、圧縮空気を入れて円柱状
に膨張させる。一杯に膨張させることによりバルーン支
持部材３０が押されて、中抜き型枠Ａの外周を形成する
堰板の形状が崩れないようになる。その後、中抜き型枠
Ａと外型枠の間にコンクリートを打設する。打設後、あ
る程度コンクリートに強度がでたら、バルーン５０の圧
縮空気を排気してバルーン５０を萎ませ中抜き型枠Ａを
引き抜いて、中空構造のプレキャストコンクリート柱を
製造する。尚、堰板表面に剥離剤を予め塗布しておく
と、より脱型が容易である。

【００２３】（実施例２）本実施例では、図１（ｂ）に
示すように、角構成用の堰板のＬ字形の両翼部分１１、
１２の端部をさらに、内側に直角に曲げて連結部分１
１’、１２’を設け、角構成用の堰板１０のこの連結部
分１１’、１２’を互いに合わせて、上記実施例１と同
様に、バルーン支持部材３０とともに止めながら連接で
きるようにしたものである。この場合は翼部分１１、１
２の幅を種々変えた角構成用の堰板１０を用意しておく
だけで、必要に応じて、種々の寸法の中抜き型枠Ａを形
成することができる。その他は、実施例１と同じであ
る。尚、図１（ｂ）では、中抜き型枠Ａの周囲に外型枠
が設けられ、中抜き型枠Ａと外型枠との間に、鉄筋と打
設コンクリートが設けられている状態を柱脚部側からの
側面図で示している。

【００２４】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、例えば、堰板１０、２０の形状を、上記のよう
に断面Ｌ字形にするだけでなく、断面円弧状の曲面を有
した堰板等種々の形状の堰板を用意することにより、必
要に応じて、適宜局面を有した中抜き型枠Ａを形成する
こができるようにしても構わない。また、堰板１０、２
０は矩形平面形状の一種類だけにし、当て板又はその他
の手段で連結して、中抜き型枠Ａの角柱形状を形成する
ことができるようにしても構わない。

【００２５】また、バルーン５０の形状も、周囲への圧
力の均一化という面では、本実施例のように一本の円柱
体状が好ましいが、バルーン支持部材３０を適宜バルー
ン５０の周面に合わせた形状にすれば、断面が円以外の
例えば、四角形、六角形等の多角柱でも基本的には構わ
ない。また、バルーン支持部材３０の長さは、上記実施
例では固定されていたが、例えば、当て板４０に複数の
穴を予め設けたり等して、バルーン支持部材３０の長さ
を、使用するバルーンや中抜き型枠の大きさに合わせて
調整することができるようにしても構わない。

【００２６】

【発明の効果】本発明の中抜き型枠では、型枠の外周部
分を形成する堰板は、枠内部に設けられたバルーンで支
えられ、併せて、型枠の形状維持が行われている。その
ため、中抜き型枠のコンクリート面に接触する側に平板
を使用することで、脱型後のコンクリート面の表面の凹
凸を従来より少なくすることができる。また、バルーン
を収縮させることと合わせて、打設コンクリートが直接
バルーンと接触せずに、平滑面を有する堰板と接触して
いるため、コンクリート面からの剥離性が向上して、従
来より脱型が容易となった。

【００２７】また、堰板に剛性のある平板を使用するこ
とができるため、コンクリート打設時の側圧に十分耐え
る型枠を形成することができ、打設コンクリートの密度
を高くしてコンクリートの厚さを従来より薄く成形する
ことができる。また、堰板を連接できるように形成され
ているため、中抜き型枠の寸法の変更、必要に応じては
形状の変更も容易である。従って、この中抜き型枠を使
用する製造方法により、プレキャストコンクリート柱製
造に係る現場作業の工数の低減を達成することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１に係る中抜き型枠の断面説明図
（ａ）。実施例２に係る中抜き型枠の使用状況を、柱の
柱脚部側から見た側面説明図（ｂ）。

【図２】外型枠の外観斜視図（ａ）。従来の中抜き型枠
の使用状況を、柱の柱脚部側から見た側面説明図
（ｂ）。中空構造を有するプレキャストコンクリート柱
の柱脚部側から見た斜視図（ｃ）。

【符号の説明】

１０角構成用の堰板２０側面構成用の堰板３０バルーン支持部材５０バルーンＡ中抜き型枠

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】プレキャストコンクリート柱の中空構造
の形成に使用されるもので、外型枠の内側に配筋された
柱用鉄筋枠組み内部に内挿されるとともに、前記外型枠
の内面に対して二重に枠を形成してコンクリート打設用
の枠間を形成し、前記枠間へのコンクリート打設後引き
抜かれる中抜き型枠において、柱状に膨張したバルーン
の周囲に堰板を巡らして枠を形成し、バルーンと前記堰
板の間にバルーン支持部材を介在させたことを特徴とす
る中空構造のプレキャストコンクリート柱製造用の中抜
き型枠。
【請求項２】バルーンは、枠の中央に一本配置され、
圧縮空気により円柱状に膨張するように構成されるとと
もに、枠は柱の中空構造の形状及び寸法に応じて複数の
堰板を連結して構成されることを特徴とする請求項１に
記載の中空構造のプレキャストコンクリート柱製造用の
中抜き型枠。
【請求項３】中抜き型枠を使用する中空構造のプレキ
ャストコンクリート柱の製造方法において、外型枠内に
柱用鉄筋枠組を内挿するとともに、前記鉄筋枠組内部に
堰板を巡らして型枠を形成し、型枠中央にバルーンを挿
入し、さらに、バルーンを圧縮空気で円柱状に膨張させ
るとともに、型枠とバルーンの間にバルーン支持部材を
介在させて中抜き型枠を形成し、その後、外型枠と中抜
き型枠間にコンクリートを打設し、コンクリート打設後
圧縮空気の排気によりバルーンを萎ませて、中抜き型枠
の脱型を行うことを特徴とする中空構造のプレキャスト
コンクリート柱の製造方法。