JPH07185813A - すみ肉溶接用台車 - Google Patents
すみ肉溶接用台車Info
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- JPH07185813A JPH07185813A JP33368393A JP33368393A JPH07185813A JP H07185813 A JPH07185813 A JP H07185813A JP 33368393 A JP33368393 A JP 33368393A JP 33368393 A JP33368393 A JP 33368393A JP H07185813 A JPH07185813 A JP H07185813A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶接残り部分が少なく、また立板が傾斜して
いる場合にもアーク狙い位置の適正化が容易なすみ肉溶
接用台車を提供する。 【構成】 すみ肉溶接用台車は、台車本体1と、この台
車本体を走行させる4輪電磁車輪2a〜2cと、溶接ワ
イヤを案内して給電するトーチ3と、このトーチ3が搭
載されるスライダ12と、スライダ12を台車本体に対
しその走行方向に沿って往復移動させるボールスライド
ガイド11と、台車本体の走行方向の前部及び後部に台
車走行面から10乃至20mmの高さ位置に取り付けら
れ台車本体から突出する1対の倣いアーム6a,6bと
を有する。
いる場合にもアーク狙い位置の適正化が容易なすみ肉溶
接用台車を提供する。 【構成】 すみ肉溶接用台車は、台車本体1と、この台
車本体を走行させる4輪電磁車輪2a〜2cと、溶接ワ
イヤを案内して給電するトーチ3と、このトーチ3が搭
載されるスライダ12と、スライダ12を台車本体に対
しその走行方向に沿って往復移動させるボールスライド
ガイド11と、台車本体の走行方向の前部及び後部に台
車走行面から10乃至20mmの高さ位置に取り付けら
れ台車本体から突出する1対の倣いアーム6a,6bと
を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平面、傾斜面又は曲面
等の水平部材上に垂直部材を立設し、水平部材と垂直部
材との隅部を溶接線に沿って走行しつつ溶接するすみ肉
溶接用台車に関する。
等の水平部材上に垂直部材を立設し、水平部材と垂直部
材との隅部を溶接線に沿って走行しつつ溶接するすみ肉
溶接用台車に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、水平板上に立板を垂直に立てて
配置したときの隅部は、溶接用台車を前記立板に倣って
走行させると共に、溶接用台車に積載したトーチから溶
接用ワイヤを前記垂直板と水平板との隅部に供給し、ト
ーチを介して溶接用ワイヤに給電することによりアーク
を発生させてすみ肉溶接する。
配置したときの隅部は、溶接用台車を前記立板に倣って
走行させると共に、溶接用台車に積載したトーチから溶
接用ワイヤを前記垂直板と水平板との隅部に供給し、ト
ーチを介して溶接用ワイヤに給電することによりアーク
を発生させてすみ肉溶接する。
【0003】この従来のすみ肉溶接用台車は、車輪がゴ
ムタイヤでつくられていたため、牽引力が弱く、台車が
ケーブルにより引張られたりすると、アーク点が溶接線
から外れ易いという難点があった。
ムタイヤでつくられていたため、牽引力が弱く、台車が
ケーブルにより引張られたりすると、アーク点が溶接線
から外れ易いという難点があった。
【0004】そこで、本願発明者は、車輪として電磁力
により磁力を付与できる電磁車輪を使用した溶接用台車
を提案した(特開平5−212541号)。これによ
り、溶接時は電磁力をオンにすることにより、台車は被
溶接構造物に電磁力で吸着されるため、大きな牽引力が
得られ、一方、台車を搬送する際は電磁力をオフにする
ことにより、台車を被溶接構造物から容易に離脱させる
ことができる。
により磁力を付与できる電磁車輪を使用した溶接用台車
を提案した(特開平5−212541号)。これによ
り、溶接時は電磁力をオンにすることにより、台車は被
溶接構造物に電磁力で吸着されるため、大きな牽引力が
得られ、一方、台車を搬送する際は電磁力をオフにする
ことにより、台車を被溶接構造物から容易に離脱させる
ことができる。
【0005】また、台車はリミットスイッチが作動する
まで走行する。即ち、通常、台車の走行方向の前面にリ
ミットスイッチを設け、すみ肉溶接すべき第1の立板に
交差する第2の立板に前記リミットスイッチが当接する
まで台車が走行する。この場合に、前記トーチと前記第
2の立板との間の溶接線は溶接されずに残ってしまう。
そこで、トーチを台車に対して台車走行方向に移動させ
ることができるように、トーチスライダ機構を掲載した
溶接用台車が提案されている。これにより、溶接残りが
低減される。
まで走行する。即ち、通常、台車の走行方向の前面にリ
ミットスイッチを設け、すみ肉溶接すべき第1の立板に
交差する第2の立板に前記リミットスイッチが当接する
まで台車が走行する。この場合に、前記トーチと前記第
2の立板との間の溶接線は溶接されずに残ってしまう。
そこで、トーチを台車に対して台車走行方向に移動させ
ることができるように、トーチスライダ機構を掲載した
溶接用台車が提案されている。これにより、溶接残りが
低減される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
すみ肉溶接用の小型溶接用台車は、トーチが台車端部ま
で移動したときに、トーチの移動が台車端部に設けられ
た倣いアームにより邪魔されないように、この倣いアー
ムは台車走行面より80〜120mmの比較的高い位置
に設けられている。そうすると、立板が水平板に対して
傾斜していた場合に、倣いアームの先端に設けた転動ロ
ーラが実際に転動する立板の位置は、溶接線の位置、即
ちアーク狙い位置の直上よりも大きく異なってしまう。
このため、倣いアームの先端の転動ローラの位置と、ト
ーチ先端の位置との相対的な関係を修正する必要が生じ
る。このため、手作業でこのトーチ先端の位置と傾斜角
度を修正する必要がある。なお、トーチ又は倣いアーム
の位置の自動修正機構を台車本体に設けることは、装置
が大型且つ複雑になるためできない。
すみ肉溶接用の小型溶接用台車は、トーチが台車端部ま
で移動したときに、トーチの移動が台車端部に設けられ
た倣いアームにより邪魔されないように、この倣いアー
ムは台車走行面より80〜120mmの比較的高い位置
に設けられている。そうすると、立板が水平板に対して
傾斜していた場合に、倣いアームの先端に設けた転動ロ
ーラが実際に転動する立板の位置は、溶接線の位置、即
ちアーク狙い位置の直上よりも大きく異なってしまう。
このため、倣いアームの先端の転動ローラの位置と、ト
ーチ先端の位置との相対的な関係を修正する必要が生じ
る。このため、手作業でこのトーチ先端の位置と傾斜角
度を修正する必要がある。なお、トーチ又は倣いアーム
の位置の自動修正機構を台車本体に設けることは、装置
が大型且つ複雑になるためできない。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、溶接残り部分が少なく、また立板が傾斜し
ている場合にもアーク狙い位置の適正化が容易なすみ肉
溶接用台車を提供することを目的とする。
のであって、溶接残り部分が少なく、また立板が傾斜し
ている場合にもアーク狙い位置の適正化が容易なすみ肉
溶接用台車を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るすみ肉溶接
用台車は、台車本体と、この台車本体を走行させる4輪
電磁車輪と、前記台車本体にその走行方向に沿って往復
移動可能に支持され溶接ワイヤを案内して給電するトー
チと、前記台車本体の走行方向の前部及び後部に台車走
行面から10乃至20mmの高さ位置に取り付けられ台
車本体から突出する1対の倣いアームと、を有すること
を特徴とする。
用台車は、台車本体と、この台車本体を走行させる4輪
電磁車輪と、前記台車本体にその走行方向に沿って往復
移動可能に支持され溶接ワイヤを案内して給電するトー
チと、前記台車本体の走行方向の前部及び後部に台車走
行面から10乃至20mmの高さ位置に取り付けられ台
車本体から突出する1対の倣いアームと、を有すること
を特徴とする。
【0009】
【作用】本発明においては、電磁車輪を使用するので、
牽引力が高く、溶接線からのアーク点狙いの外れを防止
することができる。また、電磁車輪であるので、前述の
如く、磁化により台車を鋼板に吸着することができると
共に、消磁により、台車を鋼板から離脱させることが容
易である。
牽引力が高く、溶接線からのアーク点狙いの外れを防止
することができる。また、電磁車輪であるので、前述の
如く、磁化により台車を鋼板に吸着することができると
共に、消磁により、台車を鋼板から離脱させることが容
易である。
【0010】また、トーチを台車走行方向に移動させる
ことができるので、溶接残し量を低減することができ
る。しかも、倣いアームは走行面から10乃至20mm
と低い位置に配置したので、この倣いアームの転動ロー
ラは倣うべき立板の溶接線近傍の位置に転動するため、
立板が傾斜していても、溶接線からアーク狙い位置が外
れることがない。従って、倣いアームとトーチとの位置
関係を調整する必要がない。また、転動ロールはその径
が10〜15mmと小さいので、転動ロールと端部まで
移動したトーチとがぶつかりあうこともない。
ことができるので、溶接残し量を低減することができ
る。しかも、倣いアームは走行面から10乃至20mm
と低い位置に配置したので、この倣いアームの転動ロー
ラは倣うべき立板の溶接線近傍の位置に転動するため、
立板が傾斜していても、溶接線からアーク狙い位置が外
れることがない。従って、倣いアームとトーチとの位置
関係を調整する必要がない。また、転動ロールはその径
が10〜15mmと小さいので、転動ロールと端部まで
移動したトーチとがぶつかりあうこともない。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して具体的に説明する。図1は本発明の実施例に
係るすみ肉溶接用台車の正面図、図2は同じく右側面
図、図3は同じくその平面図である。台車本体1は4輪
の電磁車輪2a,2b,2c(3輪のみ図示されてい
る)により図1の左右方向に走行することができる。こ
の台車本体1の側面下部には、台車走行方向に直交する
水平方向に延出する1対の倣いアーム6a,6bが台車
走行方向の両端部に取付けられている。倣いアーム6
a,6bの先端には、夫々立板(図示せず)に転動する
ためのロール7a,7bがその回転軸を垂直にして設け
られている。
を参照して具体的に説明する。図1は本発明の実施例に
係るすみ肉溶接用台車の正面図、図2は同じく右側面
図、図3は同じくその平面図である。台車本体1は4輪
の電磁車輪2a,2b,2c(3輪のみ図示されてい
る)により図1の左右方向に走行することができる。こ
の台車本体1の側面下部には、台車走行方向に直交する
水平方向に延出する1対の倣いアーム6a,6bが台車
走行方向の両端部に取付けられている。倣いアーム6
a,6bの先端には、夫々立板(図示せず)に転動する
ためのロール7a,7bがその回転軸を垂直にして設け
られている。
【0012】また、台車本体1の上面端部には、支柱8
が立設されており、支柱8の上端には短尺の取手9が水
平に固定されている。台車本体1の倣いアーム6aが設
けられた側の側面には、リミットスイッチ10が配設さ
れており、このリミットスイッチ10が押圧された場合
に、電磁車輪2a〜2cを駆動する駆動モータ(図示せ
ず)への給電が停止され、台車本体1が停止するように
なっている。
が立設されており、支柱8の上端には短尺の取手9が水
平に固定されている。台車本体1の倣いアーム6aが設
けられた側の側面には、リミットスイッチ10が配設さ
れており、このリミットスイッチ10が押圧された場合
に、電磁車輪2a〜2cを駆動する駆動モータ(図示せ
ず)への給電が停止され、台車本体1が停止するように
なっている。
【0013】而して、台車本体1の上面には、その倣い
アーム6a,6bが延出する側の縁部近傍に、台車走行
方向に平行にボールスライドガイド11が設置されてい
る。このボールスライドガイド11にはスライダ12が
このガイド11に案内されて走行可能に取付けられてい
る。
アーム6a,6bが延出する側の縁部近傍に、台車走行
方向に平行にボールスライドガイド11が設置されてい
る。このボールスライドガイド11にはスライダ12が
このガイド11に案内されて走行可能に取付けられてい
る。
【0014】また、台車本体1の上面には、ボールスラ
イドガイド11に平行の螺棒13がその中心軸の周りに
回転可能に配設されている。そして、台車本体1の上面
にはトーチスライド用モータ15が配設されており、こ
のモータ15の回転軸はチェーン16を介して螺棒13
に連結されていて、モータ15が正逆回転することによ
り、その回転力がチェーン16を介して螺棒13に伝達
され、螺棒13が正逆回転する。
イドガイド11に平行の螺棒13がその中心軸の周りに
回転可能に配設されている。そして、台車本体1の上面
にはトーチスライド用モータ15が配設されており、こ
のモータ15の回転軸はチェーン16を介して螺棒13
に連結されていて、モータ15が正逆回転することによ
り、その回転力がチェーン16を介して螺棒13に伝達
され、螺棒13が正逆回転する。
【0015】スライダ12には螺孔14が形成されてお
り、この螺孔14には螺棒13が螺合している。従っ
て、螺棒13が正逆回転することにより、スライダ12
はボールスライドガイド11に沿って往復移動する。
り、この螺孔14には螺棒13が螺合している。従っ
て、螺棒13が正逆回転することにより、スライダ12
はボールスライドガイド11に沿って往復移動する。
【0016】ボールスライドガイド11には、その中央
及び両端部の3か所に近接センサ17a,17b,17
cが設置されており、スライダ12がガイド11上を移
動したときにそのスライダ12の通過又は接近を近接セ
ンサ17a,17b,17cにより検知できるようにな
っている。
及び両端部の3か所に近接センサ17a,17b,17
cが設置されており、スライダ12がガイド11上を移
動したときにそのスライダ12の通過又は接近を近接セ
ンサ17a,17b,17cにより検知できるようにな
っている。
【0017】スライダ12には、トーチ前後移動用スラ
イダ5が固定されており、このスライダ5はハンドル5
aの操作によりスライダ12に対して台車走行方向に直
交する方向に移動することができる。
イダ5が固定されており、このスライダ5はハンドル5
aの操作によりスライダ12に対して台車走行方向に直
交する方向に移動することができる。
【0018】スライダ5の前端部にはトーチ3がその長
手方向を下方に傾斜させて、またその先端部を走行面の
近傍に位置させて配設されている。トーチ3の途中に
は、角度調整器4が設けられていて、この角度調整器4
によりトーチ3の先端部側の部分の基端部側の部分に対
する相対的な角度を変更できるようになっており、これ
によりトーチ3の傾斜角度を調整することができる。
手方向を下方に傾斜させて、またその先端部を走行面の
近傍に位置させて配設されている。トーチ3の途中に
は、角度調整器4が設けられていて、この角度調整器4
によりトーチ3の先端部側の部分の基端部側の部分に対
する相対的な角度を変更できるようになっており、これ
によりトーチ3の傾斜角度を調整することができる。
【0019】本実施例においては、倣いアーム6a,6
b及びその先端の転動ロール7a,7bは、台車の走行
面から10〜20mmの位置に設けられており、従来の
80〜120mmに比して極めて低い位置に配設されて
いる。また、転動ロール7a,7bの直径は10〜15
mmであり、従来の40〜60mmに比して極めて小さ
い。
b及びその先端の転動ロール7a,7bは、台車の走行
面から10〜20mmの位置に設けられており、従来の
80〜120mmに比して極めて低い位置に配設されて
いる。また、転動ロール7a,7bの直径は10〜15
mmであり、従来の40〜60mmに比して極めて小さ
い。
【0020】次に、上述の如く構成されたすみ肉溶接用
台車の動作について説明する。図5に示すように、水平
板20上に立板21を配置してこの立板21に直交する
ように立板22が水平板20の縁部に仮付けされている
組立体の立板21と水平板20とをすみ肉溶接する場合
について説明する。
台車の動作について説明する。図5に示すように、水平
板20上に立板21を配置してこの立板21に直交する
ように立板22が水平板20の縁部に仮付けされている
組立体の立板21と水平板20とをすみ肉溶接する場合
について説明する。
【0021】図6に示すように、本実施例のすみ肉溶接
用台車を立板21に向かってその左端に載置し、図6の
右方に台車を走行させてトーチ3から突出する溶接ワイ
ヤ(図示せず)によりアークを発生させてすみ肉溶接す
る。
用台車を立板21に向かってその左端に載置し、図6の
右方に台車を走行させてトーチ3から突出する溶接ワイ
ヤ(図示せず)によりアークを発生させてすみ肉溶接す
る。
【0022】先ず、図4(a)に示すように、立板21
に向かって左端の位置に台車を設置して、トーチ3を立
板21と水平板20との間の隅部に向ける。このとき、
トーチ3は台車本体1の左端の位置(始端部)に位置し
ている。このトーチ3の始端部への移動はモータ15を
駆動することにより行ない、近接スイッチ17cがスラ
イダ12を検知したときにモータ15を停止させる。そ
して、溶接開始スイッチをオンにして溶接ワイヤからア
ークを発生させ、すみ肉溶接を開始する。
に向かって左端の位置に台車を設置して、トーチ3を立
板21と水平板20との間の隅部に向ける。このとき、
トーチ3は台車本体1の左端の位置(始端部)に位置し
ている。このトーチ3の始端部への移動はモータ15を
駆動することにより行ない、近接スイッチ17cがスラ
イダ12を検知したときにモータ15を停止させる。そ
して、溶接開始スイッチをオンにして溶接ワイヤからア
ークを発生させ、すみ肉溶接を開始する。
【0023】次いで、すみ肉溶接を継続しつつ、モータ
15を駆動して、トーチ3を台車中央に向けて移動さ
せ、台車中央に配設された近接スイッチ17bがスライ
ダ12を検知したときに、モータ15を停止させ、トー
チ3を台車中央に停止させる。
15を駆動して、トーチ3を台車中央に向けて移動さ
せ、台車中央に配設された近接スイッチ17bがスライ
ダ12を検知したときに、モータ15を停止させ、トー
チ3を台車中央に停止させる。
【0024】そして、このトーチ3の停止と同時に、図
4(b)に示すように、台車本体1を溶接線に沿って、
即ち倣いアーム6a,6b及び転動ロール7a,7bに
より立板21に倣わせて立板22に向けて移動させる。
この台車本体1の走行速度はトーチ3の移動速度と同一
であり、所定の溶接速度に基いて決まるものである。
4(b)に示すように、台車本体1を溶接線に沿って、
即ち倣いアーム6a,6b及び転動ロール7a,7bに
より立板21に倣わせて立板22に向けて移動させる。
この台車本体1の走行速度はトーチ3の移動速度と同一
であり、所定の溶接速度に基いて決まるものである。
【0025】その後、図4(c)に示すように、台車本
体1が立板21の右端まで移動すると、リミットスイッ
チ10が立板22に当接し、リミットスイッチ10が押
圧されて台車本体1が停止する。
体1が立板21の右端まで移動すると、リミットスイッ
チ10が立板22に当接し、リミットスイッチ10が押
圧されて台車本体1が停止する。
【0026】この台車本体1の停止と同時に、モータ1
5が回転を開始し、トーチ3が台車本体1の右端に向け
て移動する。この移動速度は前述と同様に所定の溶接速
度に基いて決まるものである。そして、スライダ12が
台車右端の近接スイッチ17aにより検知されると、モ
ータ15が回転を停止してトーチ3が停止すると共に、
トーチ3への給電も停止し、アークが停止する。
5が回転を開始し、トーチ3が台車本体1の右端に向け
て移動する。この移動速度は前述と同様に所定の溶接速
度に基いて決まるものである。そして、スライダ12が
台車右端の近接スイッチ17aにより検知されると、モ
ータ15が回転を停止してトーチ3が停止すると共に、
トーチ3への給電も停止し、アークが停止する。
【0027】次いで、1〜2秒経過後、モータ15を逆
回転させてトーチ3を始端部(台車本体1の左端)まで
移動させる。このトーチ3の始端部へのセットは、近接
スイッチ17cがスライダ12を検知することにより行
なう。
回転させてトーチ3を始端部(台車本体1の左端)まで
移動させる。このトーチ3の始端部へのセットは、近接
スイッチ17cがスライダ12を検知することにより行
なう。
【0028】このようにして、本実施例の溶接用台車に
よりすみ肉溶接が実施される。この場合に、トーチ3が
台車本体1に対してその走行方向に移動するので、台車
本体1が走行する距離を超えて溶接線の左端から右端ま
で、1回の溶接作業ですみ肉溶接することができる。
よりすみ肉溶接が実施される。この場合に、トーチ3が
台車本体1に対してその走行方向に移動するので、台車
本体1が走行する距離を超えて溶接線の左端から右端ま
で、1回の溶接作業ですみ肉溶接することができる。
【0029】一方、立板21が水平板20に対して傾斜
していた場合でも、本実施例においてはトーチ3のアー
ク狙い位置が溶接線から外れることはない。図7はその
(a)が本発明の実施例であって、転動ロール7aの高
さが12mmの場合、(b)は従来例であって、倣いア
ーム6の先端の転動ロール7の高さが80mmの場合で
ある。
していた場合でも、本実施例においてはトーチ3のアー
ク狙い位置が溶接線から外れることはない。図7はその
(a)が本発明の実施例であって、転動ロール7aの高
さが12mmの場合、(b)は従来例であって、倣いア
ーム6の先端の転動ロール7の高さが80mmの場合で
ある。
【0030】立板21が水平板20に対して垂直である
場合は、図7(a),(b)の各図の上方の図に示すよ
うに、アーク狙い位置に誤差が生じない。しかし、立板
21が水平板20に対して傾斜している場合(例えば、
水平板20とのなす角度が80°の場合)は、従来のよ
うに、転動ロール7の高さが80mmであると、転動ロ
ール7が転動している立板21の水平方向位置と、溶接
線の水平方向位置との間には、約14mmの誤差が生じ
る。このため、トーチ3の前後位置及び傾斜角度を修正
しないとアークは溶接線から外れてしまう。
場合は、図7(a),(b)の各図の上方の図に示すよ
うに、アーク狙い位置に誤差が生じない。しかし、立板
21が水平板20に対して傾斜している場合(例えば、
水平板20とのなす角度が80°の場合)は、従来のよ
うに、転動ロール7の高さが80mmであると、転動ロ
ール7が転動している立板21の水平方向位置と、溶接
線の水平方向位置との間には、約14mmの誤差が生じ
る。このため、トーチ3の前後位置及び傾斜角度を修正
しないとアークは溶接線から外れてしまう。
【0031】しかしながら、本実施例においては、転動
ロール7aの高さは低く、立板21と水平板20との隅
部(溶接線)の近傍であり、このため、転動ロール7a
が転動している立板21の水平方向位置と、溶接線の水
平方向位置との間には約2mmの誤差しかない。このた
め、トーチ3の前後位置又は傾斜角度を修正しなくて
も、この程度のアーク狙い位置の誤差は問題とならず、
そのままで溶接線に沿ってすみ肉溶接することができ
る。
ロール7aの高さは低く、立板21と水平板20との隅
部(溶接線)の近傍であり、このため、転動ロール7a
が転動している立板21の水平方向位置と、溶接線の水
平方向位置との間には約2mmの誤差しかない。このた
め、トーチ3の前後位置又は傾斜角度を修正しなくて
も、この程度のアーク狙い位置の誤差は問題とならず、
そのままで溶接線に沿ってすみ肉溶接することができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電磁車輪を使用し、トーチを台車本体に対して移動でき
るように構成し、倣いアームの高さを走行面から10〜
20mmと低い位置にしたので、溶接線から外れること
なくすみ肉溶接でき、溶接残しを少なくすることができ
ると共に、倣うべき立板が傾斜している場合でもトーチ
位置及びトーチ角度を修正することなく、またアークが
溶接線を外すことなくすみ肉溶接することができる。
電磁車輪を使用し、トーチを台車本体に対して移動でき
るように構成し、倣いアームの高さを走行面から10〜
20mmと低い位置にしたので、溶接線から外れること
なくすみ肉溶接でき、溶接残しを少なくすることができ
ると共に、倣うべき立板が傾斜している場合でもトーチ
位置及びトーチ角度を修正することなく、またアークが
溶接線を外すことなくすみ肉溶接することができる。
【図1】本発明の実施例に係るすみ肉溶接用台車を示す
正面図である。
正面図である。
【図2】同じくその右側面図である。
【図3】同じくその平面図である。
【図4】同じくその動作を示す模式的平面図である。
【図5】溶接対象の組立体を示す斜視図である。
【図6】この組立体をすみ肉溶接している状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図7】同じく本発明の効果を示す図である。
1;台車本体 2a〜2c;電磁車輪 3;トーチ 4;角度調整器 5;前後スライダ 6a,6b;倣いアーム 7a,7b;転動ロール 10;リミットスイッチ 11;ボールスライドカイド 12;スライダ 13;螺棒 14;螺孔 15;モータ 20;水平板 21,22:立板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 己子男 神奈川県藤沢市宮前字裏河内100番1 株 式会社神戸製鋼所藤沢事業所内 (72)発明者 高梨 不二雄 神奈川県藤沢市宮前字裏河内100番1 株 式会社神戸製鋼所藤沢事業所内 (72)発明者 吉野 勲 神奈川県藤沢市宮前字裏河内100番1 株 式会社神戸製鋼所藤沢事業所内 (72)発明者 鈴木 柾五郎 神奈川県横浜市緑区寺山町557−1
Claims (2)
- 【請求項1】 台車本体と、この台車本体を走行させる
4輪電磁車輪と、前記台車本体にその走行方向に沿って
往復移動可能に支持され溶接ワイヤを案内して給電する
トーチと、前記台車本体の走行方向の前部及び後部に台
車走行面から10乃至20mmの高さ位置に取り付けら
れ台車本体から突出する1対の倣いアームと、を有する
ことを特徴とするすみ肉溶接用台車。 - 【請求項2】 前記倣いアームの先端には、直径が10
乃至15mmの転動ロールが配設されていることを特徴
とする請求項2に記載のすみ肉溶接用台車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33368393A JPH07185813A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | すみ肉溶接用台車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33368393A JPH07185813A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | すみ肉溶接用台車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07185813A true JPH07185813A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18268804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33368393A Pending JPH07185813A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | すみ肉溶接用台車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07185813A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106624517A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-05-10 | 芜湖市易众电器有限公司 | 一种浮动式焊接装置 |
-
1993
- 1993-12-27 JP JP33368393A patent/JPH07185813A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106624517A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-05-10 | 芜湖市易众电器有限公司 | 一种浮动式焊接装置 |
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