JPH07185691A - 金型組立用補助具 - Google Patents

金型組立用補助具

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JPH07185691A
JPH07185691A JP33467293A JP33467293A JPH07185691A JP H07185691 A JPH07185691 A JP H07185691A JP 33467293 A JP33467293 A JP 33467293A JP 33467293 A JP33467293 A JP 33467293A JP H07185691 A JPH07185691 A JP H07185691A
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JP
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screw
pin
ejector
mold
female screw
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JP33467293A
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Yoichi Sato
洋一 佐藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、エジェクタピンの先端を成形面か
ら突出させ成形品を押し出すエジェクタ機構を組み付け
て金型を組み立てる際に使用する金型組立用補助具に関
し、螺合する複数部材を相対的に移動させることによ
り、それぞれの部材による雌ネジピンの牽引を実現し
て、牽引する部材を交換することなくエジェクタプレー
トを十分に成形面方向に近接させることを目的とする。 【構成】 型板10に底面33aを当接するとともに雌ネジ
33bを刻設された基体33と、外周面に基体33に螺合する
雄ネジ32bを刻設された円筒状の調整ネジ32と、調整ネ
ジ32の内筒32aに挿入されエジェクタピン12を取り付け
られたエジェクタプレート11aを牽引するリターンピン
16に螺合するボルト31と、調整ネジ32の拡径部32cとボ
ルト31の頭31aに当接し調整ネジ32の一端側にボルト31
を回転自在に係止するカラー34と、から構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金型組立用補助具に関
し、詳しくは、エジェクタピンの先端を成形面から突出
させ成形品を押し出すエジェクタ機構を組み付けて金型
を組み立てる際に使用する金型組立用補助具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金型には、図9に示すように、エ
ジェクタプレート11a、11bを押圧して可動側型板10に
嵌挿されているエジェクタピン12の先端を型板10の成形
面10a(図11および図12に示している)から突出させて
成形品を押し出すエジェクタ機構が型板10に組み付けら
れて組み立てられている。
【0003】このエジェクタ機構は、型締めする際にエ
ジェクタピン12が成形面10aから突出していると他の部
材と干渉して破損してしまうため、型締め時に成形面10
aから突出しないようエジェクタプレート11a、11bを
型板10から離隔方向にスプリング13(付勢手段)により
付勢し、スペーサブロック14に取り付けられる可動側取
付板15に押し付けてエジェクタピン12の先端の端面が成
形面10aと滑らかに連続するようそのエジェクタプレー
ト11a、11bの位置を規制する。そのため、エジェクタ
機構を型板10に組み付けて可動側金型を組み立てる際
に、エジェクタプレート11a、11bをスプリング13の付
勢力に抗して型板10に近接させる金型組立用補助具が必
要となる。なお、20aは固定側型板、20bは固定側取付
板である。
【0004】この種の金型組立用補助具は、エジェクタ
プレート11aに穿孔された図10に示す4隅の取付穴17に
取り付けられスプリング13内に挿入されているリターン
ピン16を型板10の成形面10a方向に牽引してエジェクタ
プレート11a、11bを型板10に近接させるようになって
おり、エジェクタプレート11aの取付穴18に取り付けら
れたガイドピンによりエジェクタプレート11a、11bを
型板10に対して水平に保持させつつ取付穴19に取り付け
られた複数のエジェクタピン12を型板10の成形面10a方
向に移動させるようになっている。なお、エジェクタピ
ン12は径の大きなガイド部から嵌挿穴23へと嵌挿されて
型板10の成形面10aから突出する。
【0005】金型組立用補助具としては、例えば図11お
よび図12に示すように、所謂、ボルト21、22がリターン
ピン16の本数分(4本)づつ用いられており、リターン
ピン16にはボルト21、22が螺合する雌ネジが刻設されて
いる。このボルト21、22は、型板10の嵌挿穴23内を摺動
するエジェクタピン12と同様に、型板10の成形面10a外
のパーティング面に穿孔された貫通穴24内を移動可能に
挿入されているリターンピン16に螺合するようになって
おり、4本のボルト21、22の頭を型板10のパーティング
面に当接させてリターンピン16にねじ込む方向に均等に
回転することによってそのリターンピン16を牽引してエ
ジェクタプレート11a、11bを型板10に近接させる。
【0006】この金型組立用補助具は、長いボルト21と
短いボルト22とを一組で使用するようになっており、図
11に示すように、エジェクタプレート11a、11bを取付
板15が押えていない状態ではスプリング13が伸びてリタ
ーンピン16は貫通穴24内を後退しているため長いボルト
21をリターンピン16に螺合させて牽引するが、リターン
ピン16に雌ネジを刻設するために穿孔したネジ穴は深さ
に限界があるのでエジェクタピン12の先端は型板10の成
形面10aには到達しない。そのため、図12に示すよう
に、長いボルト22を1本づつ短いボルト22に換えてリタ
ーンピン16に螺合させて牽引しエジェクタピン12の先端
が型板10の成形面10aと滑らかに連続(あるいは、取付
板15を取り付けるときにエジェクタプレート11bから余
裕があるように成形面10aから突出)するまでエジェク
タプレート11a、11bを型板10に近接させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の金型組立用補助具にあっては、長さの異なる
ボルト21、22を用い、エジェクタプレート11a、11bを
スプリング13の付勢力に抗して型板10に近接させている
途中でリターンピン16を牽引しているボルト21を1本づ
つボルト22に交換するため、作業に時間が掛かってしま
うとともに、リターンピン16を保持する箇所が3箇所以
下となり、エジェクタプレート11a、エジェクタピン1
2、およびリターンピン16に無理な力が加わって変形が
生じたり、ボルト21、22が折れてしまう危険も生じると
いう問題があった。
【0008】そこで、本発明は、螺合する複数の部材を
相対的に移動可能に構成することにより、それぞれの部
材による雌ネジピンの牽引を実現して、牽引する部材を
交換することなくエジェクタプレートを金型の組立可能
な位置以上に近接させる金型組立用補助具を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、成形面を有する型部材に形成され
た嵌挿穴内を摺動して該成形面から先端を突出するエジ
ェクタピンと、エジェクタピンを取り付けられ型部材に
近接または離隔するエジェクタプレートと、所定長さの
雌ネジを刻設されてエジェクタプレートにエジェクタピ
ンと平行に固定されるとともに型部材に形成された貫通
孔内を移動可能に挿入された雌ネジピンと、エジェクタ
プレートを型部材から離隔するよう付勢する付勢手段と
から構成され、エジェクタプレートを押圧して型部材に
近接させてエジェクタピンの先端を成形面から突出させ
成形品を押し出すエジェクタ機構を、型部材に組み付け
て金型を組み立てる際に使用し、型部材の成形面側から
雌ネジピンに螺合させてねじ込み該雌ネジピンを牽引し
てエジェクタプレートを型部材に付勢手段の付勢力に抗
して近接させ、エジェクタピンの先端の端面が成形面に
連続するようエジェクタプレートの位置を規制する規制
部材の取付を可能にする金型組立用補助具であって、型
部材の成形面側に当接するとともに該型部材の貫通孔の
延長方向に貫通する雌ネジを刻設された第1螺合部材
と、型部材の貫通孔に挿入可能な所定長さの円筒状に形
成され第1螺合部材に螺合する雄ネジを外周面に形成さ
れた第2螺合部材と、第2螺合部材の内筒内に挿入され
雌ネジピンに螺合する雄ネジを先端側に刻設されるとと
もに該先端側が第2螺合部材から所定長さ露出する第3
螺合部材と、型部材から離隔する第2、3螺合部材の一
端側に係合して該第3螺合部材を第2螺合部材の一端側
に回転自在に係止する係止部材と、から構成されたこと
を特徴とするものである。
【0010】請求項2記載の発明は、前記係止部材に、
第3螺合部材に螺合する雌ネジを刻設し、該係止部材は
第3螺合部材の雄ネジに螺合して挿通されることを特徴
とするものである。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、円筒状の第2螺合部
材の外周面に刻設された雄ネジを一端側近傍まで第1螺
合部材の雌ネジに螺合してねじ込み、第3螺合部材を第
2螺合部材に挿入して型部材から離隔する一端側に係止
部材により回転自在に係止させ、第2、3螺合部材の雄
ネジをエジェクタ機構の雌ネジピンが挿入されている貫
通孔に挿入して第1螺合部材の当接面を型部材の成形面
側に当接させて第3螺合部材を雌ネジピンに螺合させ
る。
【0012】そして、第3螺合部材を雌ネジピンにねじ
込む方向に回転すると、第3螺合部材は雌ネジピンの雌
ネジを刻設されたネジ穴内を螺合可能な位置まで侵入し
ていき、第3螺合部材は一端側を第2螺合部材に係止部
材によって係止されているため雌ネジピンが牽引されて
エジェクタプレートが型部材に近接される。また、第2
螺合部材を第1螺合部材から離脱する方向に回転する
と、第2螺合部材は第3螺合部材を一端側に係止したま
ま第1螺合部材から離脱していき、雌ネジピンは第3螺
合部材に螺合しているため牽引されてエジェクタプレー
トが型部材に近接される。
【0013】そのため、エジェクタプレートは第3螺合
部材が螺合した雌ネジピンのネジ穴の雌ネジ長さ、およ
び第2螺合部材が螺合した第1螺合部材の雄ネジの長さ
を加えた分だけ型部材に近接され、規制部材を容易に取
り付けることができる。請求項2記載の発明では、係止
部材に第3螺合部材の雄ネジに螺合する雌ネジが刻設さ
れ、係止部材は第3螺合部材の雄ネジに螺合して挿通さ
れる。したがって、エジェクタ機構の組み付け作業が終
了した後も係止部材はその雌ネジを第3螺合部材の雄ネ
ジに螺合させて離脱させるように回転させない限り第3
螺合部材から外れることはない。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図8は本発明に掛かる金型組立用補助具の一実施例
を示す図である。なお、本実施例では上述従来例で説明
した金型の組立に適用した場合を説明し、その金型の構
成には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0015】まず、構成を説明する。図1〜図5におい
て、30は金型組立用の補助具であり、補助具30は、ボル
ト31、調整ネジ32、基体33、およびカラー34から構成さ
れており、ボルト31は頭31aの他端側(先端側)にリタ
ーンピン16(雌ネジピン)の雌ネジ(図6に示すネジ穴
16aに刻設された雌ネジ16b)に螺合する雄ネジ31bを
刻設されており、スプリング13が伸びて型板10の貫通穴
24内をリターンピン16が後退していてもその雌ネジ16b
に雄ネジ31bが螺合する長さを備えている。なお、この
ボルト31は頭31aに例えば、六角レンチ等を係合して回
転される。
【0016】調整ネジ32は、可動側型板10の貫通孔24に
挿入可能な円筒状に形成されており、内筒32aの径はボ
ルト31を挿通可能に形成され外周面には雄ネジ32bを刻
設されている。この調整ネジ32は、内筒32a内にボルト
31を挿入されたときそのボルト31の先端側が少なくとも
リターンピン16のネジ穴16aの長さ以上露出するように
所定長さに形成されている。また、この調整ネジ32の型
板10から離隔する一端側には内筒32aを拡径した拡径部
32cが形成されその外面にはハンドル32dが固設されて
いる。
【0017】基体33は、型板10の成形面10a外のパーテ
ィング面10bに底面33aが当接するとともに、調整ネジ
32の雄ネジ32bに螺合するよう貫通孔24の延長方向に雌
ネジ33bが刻設されている。カラー34は、調整ネジ32の
拡径部32cに小径部34aを脱着自在に挿入されて拡径部
32cの端面にフランジ部34bが当接して調整ネジ32に係
合するとともに、小径部34aおよびフランジ34bと同軸
に形成されボルト31の雄ネジ31bを螺合して挿通される
雌ネジ34cが刻設されており、この雌ネジ34cにボルト
31を挿通して小径部34aの裏面に頭31aが当接してボル
ト31を調整ネジ32の一端側に回転自在に係止する。すな
わち、ボルト31は第3螺合部材を、調整ネジ32は第2螺
合部材を、基体33は第1螺合部材を、カラー34は係止部
材を構成している。
【0018】次に、作用を説明する。まず、ボルト31の
雄ネジ31bをカラー34の雌ネジ34cに螺合してねじ込み
ボルト31をカラー34に挿通する。また、調整ネジ32の雄
ネジ32bを基体33の雌ネジ33bに螺合してねじ込み調整
ネジ32の拡径部32cを基体33に近接させる。次いで、調
整ネジ32を型板10の貫通孔24に挿入して基体33の底面33
を型板10のパーティング面10bに当接させるとともに、
ボルト31を調整ネジ32の内筒32a内に挿入しカラー34の
小径部34aを調整ネジ32の拡径部32cに挿入してフラン
ジ34を拡径部32cの端面に当接させる。この作業を4箇
所の貫通孔24のそれぞれに対応して行ないセットするこ
とにより準備が完了する。次いで、貫通孔34のそれぞれ
に挿入されている4本の雌ネジピン16を順次牽引するこ
とによってエジェクタプレート11a、エジェクタピン1
2、リターンピン16、およびボルト31等に無理な力が掛
からないようにエジェクタプレート11a、11bを型板10
に近接させていくが、以降には便宜上1箇所の貫通孔24
に挿入されているリターンピン16に関して説明する。
【0019】次いで、ボルト31をリターンピン16に当接
させてねじ込む方向に回転すると、図6に示すように、
ボルト31の雄ネジ31bはリターンピン16の雌ネジ16bに
螺合されてネジ穴16a内に侵入しボルト31の頭31aがカ
ラー34に当接されて調整ネジ32の一端側に係止され、リ
ターンピン16が牽引されてエジェクタプレート11a、11
bが型板10に近接される。
【0020】次いで、さらにボルト31をリターンピン16
にねじ込む方向に回転すると、図7に示すように、ボル
ト31の先端がリターンピン16のネジ穴16aの底部まで侵
入して回転不可能となるまでリターンピン16が牽引され
てエジェクタプレート11a、11bは型板10に近接され
る。次いで、調整ネジ32のハンドル32dを把持して基体
33から離脱させる方向に回転すると、図8に示すよう
に、調整ネジ32が基体33から離脱方向に移動されるとと
もに、ボルト31の頭31aが調整ネジ32の一端側にカラー
34により係止されているので、リターンピン16のネジ穴
16a側端面が基体33の底面33aに当接するまでリターン
ピン16が牽引されエジェクタプレート11a、11bが型板
10にさらに近接される。なお、ボルト31および調整ネジ
32は、ボルト31の雄ネジ31bをリターンピン16に螺合さ
せた後は、いづれを回転させてもよくその順番は問わな
い。
【0021】したがって、ボルト31のみでは先端がリタ
ーンピン16のネジ穴16aに回転不能な位置まで侵入して
もそのネジ穴16aはエジェクタピン12の先端を型板10の
成形面10aに到達させるほど穿孔することは加工上から
不可能なためエジェクタプレート11a、11bを型板10に
十分近接されず取付板15をスペーサブロック14に取り付
けることはできないが、ボルト31がリターンピン16を牽
引した後に、調整ネジ32を基体33から離脱させる方向に
回転することによって、調整ネジ32の基体33からの離脱
に併せて、ボルト31とともにリターンピン16が基体33に
当接するまで牽引され、エジェクタプレート11a、11b
が型板10にさらに近接される。そのため、エジェクタピ
ン12の先端が型板10の成形面10aに到達あるいは突出す
る以上の位置までエジェクタプレート11a、11bは型板
10に十分近接され、取付板15をスペーサブロック14に取
り付けることができる。
【0022】そして、取付板15をスペーサブロック14に
取り付けた後、ボルト31をリターンピン16から離脱さ
せ、カラー34を調整ネジ32の拡径部32cから外してもそ
のカラー34は雌ネジ34cにボルト31の雄ネジ31bを螺合
させて離脱させない限り外れることはない。なお、リタ
ーンピン16は金型の大きさに応じて径が変わるため、ボ
ルト31とカラー34とをリターンピン16に対応する複数種
を準備して組み合せて用いる。
【0023】このように本実施例によれば、型板10のパ
ーティング面10bに底面33aが当接する基体33に調整ネ
ジ32を螺合し、その調整ネジ32の拡径部32cにカラー34
がボルト31を係止するので、ボルト31をリターンピン16
にねじ込む方向および調整ネジ32を基体33から離脱する
方向に回転させてリターンピン16を牽引させることがで
き、ボルト31をリターンピン16から外すことなく、エジ
ェクタプレート11a、11bをリターンピン16のネジ穴16
aおよび調整ネジ32の雄ネジ32bだけ型板10に近接させ
ることができる。
【0024】さらに、途中でボルト31をリターンピン16
から外すことがないので、エジェクタプレート11a、エ
ジェクタピン12、リターンピン16、およびボルト31等に
無理な力を掛けることなくリターンピン16を牽引してエ
ジェクタプレート11a、11bを型板10に近接させること
ができ、金型精度の劣化を防止するとともに危険で無駄
な作業を排除することができる。
【0025】また、ボルト31はカラー34に螺合した後、
挿通されているので、カラー34は離脱させるように回転
させない限り外れることはなく、不注意で紛失してしま
うことがない。また、ボルト31をリターンピン16にねじ
込む方向に、調整ネジ32を基体33から離脱する方向に回
転させてリターンピン16を牽引するので、調整ネジ32の
雄ネジ32bおよび基体33の雌ネジ33bをボルト31の雄ネ
ジ31bに対して逆ネジにすることによって、ボルト31お
よび調整ネジ32のリターンピン16を牽引するための回転
方向を同一方向にすることができ、調整ネジ32を回転さ
せるときにボルト31がリターンピン16から離脱してしま
うことがない。
【0026】なお、本実施例では、係止部材は第3螺合
部材に螺合する雌ネジを刻設して紛失を防止している
が、螺合に拘らず他の係合手段により係合させてもよ
い。また、本実施例は金型組立用の補助具として説明し
たが、ネジ穴よりも長い距離を牽引する他の補助具に適
用可能であることはいうまでもない。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、型部材の
成形面側に当接する第1螺合部材に第2螺合部材を螺合
させ、その第2螺合部材の型部材から離隔した一端側に
雌ネジピンに螺合する第3螺合部材を係止するので、第
2螺合部材は第1螺合部材から離脱する方向に、第3螺
合部材は雌ネジピンにねじ込む方向に回転させることに
よって雌ネジピンをそれぞれ牽引することができ、エジ
ェクタプレートを雌ネジピンの雌ネジ長さおよび第2螺
合部材の雄ネジ長さだけ型部材に近接させることができ
る。その結果、作業の途中で雌ネジピンから外すことな
くエジェクタプレートを金型の組立可能な位置以上に近
接させることができる。
【0028】請求項2記載の発明によれば、第3螺合部
材に螺合する雌ネジを係止部材に刻設してその第3螺合
部材を挿通するので、エジェクタ機構の組み付け作業が
終了した後も係止部材は第3螺合部材に螺合して離脱さ
せるように回転させない限り外れることはない。したが
って、第3螺合部材から係止部材が外れて紛失してしま
うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金型組立用補助具の一実施例を示
す全体構成の一部縦断面図である。
【図2】その一実施例を構成する一部品を示す外観図で
ある。
【図3】図2と異なる部品の縦断面図である。
【図4】図3と異なる部品の縦断面図である。
【図5】図4と異なる部品の縦断面図である。
【図6】その一実施例を金型に装着して使用した状態を
示す一部縦断面図である。
【図7】図6と異なる状態を示す一部縦断面図である。
【図8】図7と異なる状態を示す一部縦断面図である。
【図9】その従来例を使用して組み立てる金型を示す概
略全体構成図である。
【図10】その一部品を示す平面図である。
【図11】その従来例を使用した状態を示す一部縦断面
図である。
【図12】図11と異なる状態を示す一部縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 可動側型板(型部材) 10a 成形面 10b パーティング面(成形面側) 11a、11b エジェクタプレート 12 エジェクタピン 13 スプリング(付勢手段) 15 可動側取付板(規制部材) 16 リターンピン(雌ネジビン) 16a ネジ穴 16b 雌ネジ 23 嵌挿穴 24 貫通孔 31 ボルト(第3螺合部材) 31b 雄ネジ 32 調整ネジ(第2螺合部材) 32b 雄ネジ 33 基体(第1螺合部材) 33b 雌ネジ 34 カラー(係止部材) 34c 雌ネジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形面を有する型部材に形成された嵌挿穴
    内を摺動して該成形面から先端を突出するエジェクタピ
    ンと、エジェクタピンを取り付けられ型部材に近接また
    は離隔するエジェクタプレートと、所定長さの雌ネジを
    刻設されてエジェクタプレートにエジェクタピンと平行
    に固定されるとともに型部材に形成された貫通孔内を移
    動可能に挿入された雌ネジピンと、エジェクタプレート
    を型部材から離隔するよう付勢する付勢手段とから構成
    され、エジェクタプレートを押圧して型部材に近接させ
    てエジェクタピンの先端を成形面から突出させ成形品を
    押し出すエジェクタ機構を、型部材に組み付けて金型を
    組み立てる際に使用し、 型部材の成形面側から雌ネジピンに螺合させてねじ込み
    該雌ネジピンを牽引してエジェクタプレートを型部材に
    付勢手段の付勢力に抗して近接させ、エジェクタピンの
    先端の端面が成形面に連続するようエジェクタプレート
    の位置を規制する規制部材の取付を可能にする金型組立
    用補助具であって、 型部材の成形面側に当接するとともに該型部材の貫通孔
    の延長方向に貫通する所定長さの雌ネジを刻設された第
    1螺合部材と、 型部材の貫通孔に挿入可能な所定長さの円筒状に形成さ
    れ第1螺合部材に螺合する雄ネジを外周面に形成された
    第2螺合部材と、 第2螺合部材の内筒内に挿入され雌ネジピンに螺合する
    雄ネジを先端側に刻設されるとともに該先端側が第2螺
    合部材から所定長さ露出する第3螺合部材と、 型部材から離隔する第2、3螺合部材の一端側に係合し
    て該第3螺合部材を第2螺合部材の一端側に回転自在に
    係止する係止部材と、から構成されたことを特徴とする
    金型組立用補助具。
  2. 【請求項2】前記係止部材に、第3螺合部材に螺合する
    雌ネジを刻設し、 該係止部材は第3螺合部材の雄ネジに螺合して挿通され
    ることを特徴とする請求項1記載の金型組立用補助具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017508629A (ja) * 2013-12-16 2017-03-30 リシー・エアロスペース 仮締結具

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