JPH07185685A - プレス加工方法及び同方法に使用するプレス金型 - Google Patents

プレス加工方法及び同方法に使用するプレス金型

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JPH07185685A
JPH07185685A JP33030393A JP33030393A JPH07185685A JP H07185685 A JPH07185685 A JP H07185685A JP 33030393 A JP33030393 A JP 33030393A JP 33030393 A JP33030393 A JP 33030393A JP H07185685 A JPH07185685 A JP H07185685A
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JP
Japan
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panel
punch
trimming
die
pad
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JP33030393A
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English (en)
Inventor
Masahiko Jinta
昌彦 甚田
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形加工後のパネルPをトリミング加工用の
プレス金型31においてトリミング加工を行うに際し
て、当該プレス金型31におけるパンチ1へパッド3で
もって前記パネルPを押圧固定するとき、パネルPのス
プリングバック部分SPをパッド3で擦ることにより擦
り傷を生じることのないプレス加工方法及び同加工方法
に使用するプレス金型を提供することである。 【構成】 上記目的を達成するために、パネルPのスプ
リングバック部分SPをパッド3に先行してパンチ1へ
押圧し位置決めした後に上記パッド3により押圧固定
し、トリミング加工を行う方法であり、そして、トリミ
ング加工用の金型31に、パッド3がパネルPをパンチ
1へ押圧するに先立って、パネルPのスプリングバック
部分SPをパンチ1へ押圧するロケートピン35を上下
動自在に備えた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の車体パ
ネル等のプレス加工を行うプレス加工方法及びその加工
方法に使用するプレス金型に係り、さらに詳細には、成
形加工を行った行った後のパネルのトリミング加工を行
うべくトリミング加工用の金型におけるパンチへパッド
によりパネルを押圧固定する際、パネルのスプリングバ
ックの大きな部分をパッドが擦ることにより生じる傷の
発生を防止することのできるプレス加工方法及び同方法
に使用するプレス金型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車の車体パネル等の加
工は複数のプレスを配置したプレス加工ラインにて行わ
れている。上記プレス加工ラインにおいては、プレス機
械に装着した上下の金型(パンチ,ダイ)にて成形加工
を行った後、例えば産業用ロボット等よりなる搬送装置
にて次工程のプレス機械へ搬送し、当該プレス機械に装
着したトリミング加工用の金型により、パネルの不要な
周縁部分をトリミング加工によって除去する構成であ
る。
【0003】トリミング加工用の金型は、例えば図6に
示すように、下型としてのパンチ1、パネルPを上記パ
ンチ1に押圧固定するパッド3とを備えてなるものであ
る。
【0004】より詳細には、上記パンチ1はプレス機械
(図示省略)におけるボルスタ上に着脱可能に装着され
るもので、このパンチ1の形状は、前工程において成形
加工された前記パネルPと整合する形状に形成してあ
る。そして、このパンチ1の外周部には、前記パネルP
の外縁部の不要な部分をトリミング加工したときのスク
ラップを分断するスクラップカッタ5が複数配置してあ
る。
【0005】前記パンチ1の上方においてプレス機械に
上下動自在に備えられたスライダ(図示省略)の下面に
は上型ホルダ7が装着してあり、この上型ホルダ7には
弾性体9を介して前記パッド3が相対的に上下動可能に
装着してある。
【0006】そして、前記上型ホルダ7の外周下端部に
は、前記パンチ1及びスクラップカッタ5と協働してト
リミング加工を行うセクショナルダイ11が前記パッド
3を囲繞して配置してある。上記セクショナルダイ11
は、前記パッド3がパネルPを前記パンチ1に押圧固定
した後に、前記パネルPの不要な外周縁部をトリミング
加工する作用をなすものであって、トリミング加工によ
って生じたスクラップを複雑に分断すべくスクラップカ
ッタ5に対応して複数の部分に分割してある。
【0007】上記構成において、前工程において成形加
工した後のパネルPをパンチ1に合わせて載置し位置決
めした後、プレス機械におけるスライダを下降すると、
パッド3がパネルPに当接し、パンチ1に押圧する。
【0008】その後、上記スライダをさらに下降する
と、弾性体9が圧縮され、セクショナルダイ11が相対
的に下降して、押圧固定された状態にあるパネルPの外
周縁部をトリミング加工して除去することとなる。
【0009】なお、トリミング加工に関しては、自動車
工学全書第19巻自動車の製造法昭和55年4月20日
株式会社山海堂発行の第129P図55.44(a)
「生産形態別のプレス加工工程例」の中で紹介されてい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したご
とく、プレス機械におけるスライダを下降してパッド3
によってパネルPをパンチ1に押圧固定しようとすると
き、成形加工後のパネルPのスプリングバック量が大き
い場合には、パッド3の下端部3LがパネルPのスプリ
ングバック部分SPを擦ることとなり、擦り傷を生じ易
いものである。
【0011】特に、パネルPの材質がアルミニウム或い
はその合金の場合には、スチールの場合のスプリングバ
ック量に比較して約3倍でスプリングバック量が大きな
ものであり、かつ硬度が低く、擦り傷を生じ易いという
問題がある。
【0012】また、パネルPの成形加工後におけるスプ
リングバック量が大きい場合には、トリミング加工用の
金型における前記パンチ1上に載置設定しようとすると
き、パンチ1に対するパネルPの整合性が悪く、前述し
たごとくパッド3によってパネルPをパンチ1に押圧固
定する際に僅かにずれることがある等の問題がある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述のごとき
従来の問題に鑑みてなされたもので、本発明のプレス加
工方法は、パネルを成形加工した後にトリミング加工を
行うプレス加工方法にして、(a)パネルの成形加工を
行う際に、トリミング加工を行うトリミング加工ライン
の輪郭より外側にパイロット孔の加工を行う工程と、
(b)成形加工後のパネルのトリミング加工を行うべく
パネルをパッドによってトリミング加工用のパンチに押
圧する際、上記パッドの押圧に先立って上記パッド側に
備えたロケートピンを前記パイロット孔に係合して、パ
ネルのスプリングバック部分をパンチ形状に合わせての
パネルの押圧及び位置決めを行う工程と、(c)パッド
によってパネルをパンチに押圧固定した後に、パネルの
輪郭をトリミング加工する工程よりなるプレス加工方法
である。
【0014】また、パネルを成形加工した後にトリミン
グ加工を行うプレス加工方法にして、(a)パネルの成
形加工を行う際に、トリミング加工を行うトリミング加
工ラインの輪郭より外側にパイロット孔の加工を行う工
程と、(b)成形加工後のパネルのトリミング加工を行
うべくパネルをパッドによってトリミング加工用のパン
チに押圧する際、上記パッドの押圧に先立って上記パッ
ド側に備えたロケートピンを前記パイロット孔に係合し
て、パネルのスプリングバック部分をパンチ形状に合わ
せてのパネルの押圧及び位置決めを行う工程と、(c)
パッドによってパネルをパンチに押圧固定した後、パネ
ルの輪郭をトリミング加工する際、パイロット孔を設け
た部分を次工程の位置決め用部分として僅かに切り残す
工程と、(d)パネルの外周部の必要部分にフランジ成
形加工を行う際に前記切り残し部分を切断する工程より
なるプレス方法である。
【0015】また、前記プレス加工方法に使用するプレ
ス金型は、パネルの成形加工を行うパンチ及びダイより
なるプレス金型にして、上記パネルにトリミング加工を
行うトリミング加工ラインの輪郭より外側の部分に相当
するパンチの外側付近の適宜位置に適数の小径ダイを設
け、前記ダイに、上記小径ダイと協働する小径パンチを
備えたアクチュエータを設け、前記パンチとダイによる
パネルの成形加工時に前記アクチュエータを作動する構
成としてなるものである。
【0016】さらに、成形加工後のパネルのトリミング
加工を行うプレス金型にして、成形加工後のパネルを支
持するトリミング加工用のパンチの外周にパネルのトリ
ミング加工を行うトリミング加工ラインの輪郭より外側
の部分を支持するスクラップカッタを設けると共に、こ
のスクラップカッタに前記パネルに成形したパイロット
孔と対応した係合孔を設け、前記パネルを前記パンチへ
押圧固定するパッドの外側に備えたセクショナルダイ
に、上記パッドによるパンチへのパネルの押圧に先立っ
て前記パイロット孔及び係合孔に係合してパネルのスプ
リングバック部分を前記パンチ形状に合わせて押圧しか
つパネルの位置決めを行うロケートピンを上下動自在に
設けると共に、当該ロケートピンを、前記スクラップカ
ッタの方向へ付勢してなるものである。
【0017】
【作用】前記構成により、本発明のプレス加工方法にお
いては、金型に備えたパッドによってパネルをパンチに
押圧固定するに先端って、パッド側に備えたロケートピ
ンがパネルに形成したパイロット孔に係合してパネルの
スプリングバック部分をパンチの形状に合わせるべく押
圧し、かつ位置決めするので、パッドでもってパネルを
パンチに押圧固定するとき、パッドの下端部でもってパ
ネルのスプリングバック部分を擦るようなことがないも
のである。
【0018】したがって、パネルに擦り傷を生じるよう
なことがないと共に、パネルの位置ずれを生じるような
こともないものである。
【0019】また、パネルの成形加工を行う前記構成の
プレス金型においては、パンチとダイによってパネルの
成形加工を行った状態の後に、パンチ側に備えた小径ダ
イとダイ側に備えた小径パンチとによってパイロット孔
を加工することができる。
【0020】さらに、パネルのトリミング加工を行う前
記構成のプレス金型においては、パッドによりパネルを
パンチへ押圧固定するに先立って、パネルに形成された
パイロット孔にロケートピンを係合してパネルのスプリ
ングバック部分をパンチに合せると共にパネルの位置決
めを行うことができる。
【0021】したがって、成形加工後のパネルの外周縁
の不要な部分を除去するトリミング加工を行う際に、パ
ッドがパネルのスプリングバック部分を擦るようなこと
がなく、擦り傷の発生を防止することができると共に、
パネルの位置ずれを防止することができるものである。
【0022】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例について
詳細に説明するに、先ず、パネルPに成形加工を行うプ
レス金型13の構成について説明する。
【0023】図1において(A)はプレス金型13にお
ける下型の平面図を示すもので、(B),(C)はそれ
ぞれ(A)における矢印(B),(C)の断面図に相当
する断面図で主要部分のみ示してある。
【0024】図1より明らかなように、前記プレス金型
13は下型としてのパンチ15と上型としてのダイ17
よりなるものである。
【0025】上記パンチ15はプレス機械(図示省略)
におけるボルスタ上に装着されるもので、このパンチ1
5の周囲には、パンチ15を囲繞したブランクホルダ1
9が上下動自在に設けられている。すなわちブランクホ
ルダ19は、プレス機械におけるダイクッション(図示
省略)等に上下動自在に備えられた複数のクッションピ
ン21に支持されている。
【0026】また、前記パンチ15の外周縁の適数箇所
には小径ダイ23が設けられている。この小径ダイ23
は、前記パネルPにトリミング加工を行うトリミング加
工ラインの輪郭より外側の部分に相当する位置に設けら
れているものである。
【0027】前記ダイ17は、前記パンチ15と協働し
てパネルPの成形加工を行うもので、プレス機械(図示
省略)における上下動自在なスライダに装着されてい
る。このダイ17が前記小径ダイ23と対向する位置に
は、小径ダイ23と協働してパネルPにパイロット孔を
加工する小径のパンチ25を備えたアクチュエータ27
が装着してある。
【0028】上記アクチュエータ27は、例えば油圧シ
リンダよりなるものであって、その往復動自在なピスト
ンロッドに前記小径パンチ25が適宜に取付けてある。
このアクチュエータ27は、例えば切換弁のごとき適宜
の制御装置29の制御によって作動されるものであっ
て、その作動時期は、前記パンチ15とダイ17によっ
てパネルPを成形加工した後で、パンチ15とダイ17
によってパネルPを挾圧した状態にあるときである。
【0029】既に理解されるように、上記プレス金型1
3によれば、パンチ15とダイ17との協働によってパ
ネルPの成形加工を行い、かつパネルPを挾圧した状態
にあるときに、パネルPにトリミング加工を行うトリミ
ング加工ラインより外側に、小径ダイ23と小径パンチ
25によってパイロット孔を加工することができるもの
である。
【0030】図2は、前記プレス金型13によって成形
加工された後のパネルPの外周縁部のトリミング加工を
行うプレス金型31を示すもので、その構成は図6に示
した従来のプレス金型とほぼ同一の構成である。したが
って、説明の重複を避けるべく、同一機能を奏する部分
には同一符号を付して説明を省略する。
【0031】このプレス金型31において、従来のトリ
ミング用のプレス金型と相違する構成は次の点である。
【0032】すなわち、プレス金型31におけるスクラ
ップカッタ5が前記パネルPに加工されたパイロット孔
に対応する部分には係合孔33が設けてある。そして、
パッド3側のセクショナルダイ11が前記係合孔33と
対向する位置には、ロケートピン35が上下動自在に設
けられている。
【0033】上記ロケートピン35は、セクショナルダ
イ11内に内装した例えばスプリングのごとき弾性部材
37によって下方向へ付勢されており、その下端部は、
常態においては、パッド3の下端部3Lよりも大きく下
方向へ突出してある。また、上記ロケートピン35の下
端部には、前記パネルPに加工されたパイロット孔およ
び前記係合孔33に係合離脱自在の小径の突出部35P
が形成してある。
【0034】上記構成により、前記プレス金型13によ
って成形加工された後のパネルPを、トリミング加工用
のプレス金型31におけるパンチ1上に載置設定し、プ
レス機械におけるスライダを下降してパッド3によって
パネルPをパンチ1に押圧固定する際、上記パッド3に
よるパネルPの押圧に先立って、ロケートピン35の突
出部35PがパネルPのパイロット孔と係合し、パネル
Pのスプリングバック部分をパンチ1の形状に合わせる
と共に、スクラップカッタ5の係合孔33に前記突出部
35Pが係合してパネルPの位置決めを行う。
【0035】したがって、上記プレス金型31によれ
ば、パッド3によってパネルPをパンチ1に押圧固定す
るとき、パッド3の下端部3LがパネルPのスプリング
バック部分SPを擦るようなことがなく、擦り傷を生じ
るようなことがないと共に、パネルPの位置ずれを生じ
るようなことがないものである。
【0036】そして、上述のごとくパッド3によりパネ
ルPをパンチ1に押圧固定した状態において、前述した
従来の金型と同様にパネルPのトリミング加工を行うこ
とにより、パイロット孔の部分をも除去することができ
るものである。
【0037】既に理解されるように、前記プレス金型1
3を用いてパネルPの成形加工を行う際には、パネルP
のトリミング加工を行う輪郭より外側に、小径ダイ23
と小径パンチ25によってパイロット孔の加工が行われ
る。そして、成形加工後のパネルPのトリミング加工を
行なうべくパネルPをプレス金型31のパンチ1上に移
送載置し、当該プレス金型31のパッド3によってパネ
ルPをパンチ1に押圧する際、パッド3の押圧に先立っ
てロケートピン35の突出部35PがパネルPのパイロ
ット孔に係合して、パネルPのスプリングバック部分を
パンチ1の形状に合わせて押圧すると共に位置決めした
後にパッド3によってパネルPをパンチ1に押圧固定す
る。その後、パッド3に対して上型ホルダ7が相対的に
さらに下降することにより、パンチ1,スクラップカッ
タ5と協働してセクショナルダイ11がパネルPのトリ
ミング加工を行うものである。
【0038】したがって、パッド3の下端部でもってパ
ネルPのスプリングバック部分を擦るようなことがな
く、擦り傷の発生を防止できるものである。
【0039】ところで、前述のごとくパネルPのトリミ
ング加工を行った後に、パネルPを次工程のフランジ成
形用のプレス金型へ移送して、パネルPの周縁部にフラ
ンジを成形加工することがある。この場合、フランジ成
形用のプレス金型におけるパッドでもってパネルPをパ
ンチに押圧固定する際にも、パネルPにパッドによる擦
り傷を生じることがある。
【0040】そこで、パネルPを次工程のフランジ成形
用のプレス金型でフランジ成形加工を行なう場合には、
トリミング加工用の前記プレス金型31によってパネル
Pのトリミング加工を行うとき、前記ロケートピン35
によってスクラップカッタ5へ押圧されている部分を切
り残して、図3に示すように、トリミング加工を行った
後のパネルPの複数箇所に切残し部KPを形成し、この
切残し部KPを、次工程のフランジ成形用のプレス金型
においても前述のトリミング加工用のプレス金型31と
同様に、パッドに先立ってパネルPをパンチへ押圧する
構成とすることが望ましい。
【0041】図4は、トリミング加工用のプレス金型の
第2実施例を示すもので、パネルPのトリミング加工を
行う時に、前記切残し部KPを切り残す構成としてなる
ものである。なお、この第2実施例に係るトリミング加
工用のプレス金型39は前述したプレス金型31とほと
んど構成が同一であるので、同一機能を奏する構成部に
は同一符号を付するととして説明を省略し、特徴部分の
みを説明する。
【0042】図4(A)はプレス金型39における下型
(パンチ)1およびスクラップカッタ5の部分を示す平
面図で、(B)は矢印B−B部分の拡大図でセクショナ
ルダイ11をも合せて図示してある。
【0043】このプレス金型39において前記プレス金
型31と相違する部分は、係合孔33を備えたスクラッ
プカッタ5の部分を前記切残し部KPとしてパネルPに
切り残すために、上記スクラップカッタ5の上方位置か
らセクショナルダイを取り除いたものである。そして、
上記スクラップカッタ5の上方位置には、上型ホルダ7
にホルダブロック43を取付け、このホルダブロック4
3にロケートピン35を上下動自在に備えた構成であ
る。
【0044】上記構成より理解されるように、プレス金
型39においては、パンチ1と複数のスクラップカッタ
5,5A,5B…とセクショナルダイ11の分割部分1
1A,11B,11C…によってのトリミング加工を行
うと、各セクショナルダイ11A,11B,11Cに対
応した部分から分断されたスクラップ41A,41B,
41C,…が生じることとなる。そして、ホルダブロッ
ク43,スクラップカッタ5に対応した部分には、切残
し部KPが切り残されることとなる。
【0045】図5はトリミング加工を行った後のパネル
Pの周縁部のフランジを成形加工すると同時的に前記切
残し部KPのトリミング加工を行うことのできるプレス
金型45の主要部分を示すものである。
【0046】このプレス金型45は、パネルPを支持す
るパンチ47,パネルPの切残し部KPを支持するスク
ラップカッタ49,パネルPをパンチ47へ押圧固定す
るパッド51およびパネルPの周縁部をフランジに成形
加工すると共に、前記スクラップカッタ49と協働して
前記切残し部KPをトリミングする刃部53Bを備えた
セクショナルダイ53よりなるものであって、上記セク
ショナルダイ53の部分にはロケートピン35を上下動
自在に備えている。
【0047】なお、上記プレス金型45は、その他の部
分の構成は前述したプレス金型31と同様の構成である
ので、主要部のみを図示することとして、その他の部分
の説明は省略する。
【0048】このプレス金型45においては、パッド5
1がパネルPをパンチ47に押圧するに先立って、前述
のプレス金型31同様にロケートピン35がパネルPの
切残し部分KPをスクラップカッタ49に押圧して、パ
ネルPのスプリングバック部分SPをパンチ47に合せ
て押圧し、かつ位置決めするので、パッド51がパネル
Pをパンチ1に押圧固定するとき、パネルPのスプリン
グバック部分SPに擦り傷を生じることがなく、また位
置ずれを生じるようなことがないものである。
【0049】上述のごとく、パッド51がパネルPをパ
ンチ1に押圧固定した後に、前述したプレス金型31の
作用と同様に、セクショナルダイ53が相対的にさらに
下降されることにより、パネルPの周縁部がフランジに
成形されると同時に刃部53Bによって切残し部KPを
トリミング加工して除去するものである。
【0050】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、本発明のプレス加工方法及び同方法に使用す
る金型によれば、成形加工用のプレス金型によってパネ
ルの成形加工を行った後、当該パネルをトリミング加工
用のプレス金型へ移送してトリミング加工を行うに際
し、当該プレス金型のパンチに対するパッドによるパネ
ルの押圧に先立って、上記パネルのスプリングバック部
分を、パッド側面に備えたロケートピンによってパンチ
へ押圧しかつ位置決めするので、前記パッドでもってパ
ネルをパンチへ押圧固定するとき、パネルに擦り傷を生
じることがないと共に僅かな位置ずれをも生じるような
こともないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】パネルの成形加工を行うプレス金型の主要部分
を示すものであって、(A)は下型部分の平面図、
(B),(C)は(A)における矢印(B),(C)部
分の断面図に相当する断面説明図である。
【図2】成形加工後のパネルのトリミング加工を行うプ
レス金型の主要部分を示す断面説明図で、(A)はパネ
ルのスプリングバック部分を押圧する前の状態を示し、
(B)は押圧後の状態を示してある。
【図3】トリミング加工後のパネルに切残し部を切り残
した状態を示すパネルの1部を示す平面説明図である。
【図4】パネルのトリミング加工時に切残し部を切り残
すことのできるプレス金型の主要部分のみを示す説明図
で、(A)は主要部分の平面説明図で、(B)は(A)
における矢視(B)−(B)線の拡大説明図である。
【図5】パネルの周縁部にフランジを成形すると同時に
切残し部分をトリミング加工することのできるプレス金
型の主要部分のみを示す断面説明図である。
【図6】パネルのトリミング加工を行う従来のプレス金
型の主要部分を示す断面説明図で、(B)は(A)の主
要部分の拡大図である。
【符号の説明】
1 パンチ 3 パッド 5 スクラップカッタ 11 セクショナルダイ 15 パンチ 17 ダイ 23 小径ダイ 25 小径パンチ 27 アクチュエータ 33 係合孔 35 ロケートピン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルを成形加工した後にトリミング加
    工を行うプレス加工方法にして、次の各工程よりなるこ
    とを特徴とするプレス加工方法。 (a) パネルの成形加工を行う際に、トリミング加工
    を行うトリミング加工ラインの輪郭より外側にパイロッ
    ト孔の加工を行う工程、(b) 成形加工後のパネルの
    トリミング加工を行うべくパネルをパッドによってトリ
    ミング加工用のパンチに押圧する際、上記パッドの押圧
    に先立って上記パッド側に備えたロケートピンを前記パ
    イロット孔に係合して、パネルのスプリングバック部分
    をパンチ形状に合わせてのパネルの押圧及び位置決めを
    行う工程、(c) パッドによってパネルをパンチに押
    圧固定した後に、パネルの輪郭をトリミング加工する工
    程、
  2. 【請求項2】 パネルを成形加工した後にトリミング加
    工を行うプレス加工方法にして、次の各工程よりなるこ
    とを特徴とするプレス加工方法。 (a) パネルの成形加工を行う際に、トリミング加工
    を行うトリミング加工ラインの輪郭より外側にパイロッ
    ト孔の加工を行う工程、(b) 成形加工後のパネルの
    トリミング加工を行うべくパネルをパッドによってトリ
    ミング加工用のパンチに押圧する際、上記パッドの押圧
    に先立って上記パッド側に備えたロケートピンを前記パ
    イロット孔に係合して、パネルのスプリングバック部分
    をパンチ形状に合わせてのパネルの押圧及び位置決めを
    行う工程、(c) パッドによってパネルをパンチに押
    圧固定した後、パネルの輪郭をトリミング加工する際、
    パイロット孔を設けた部分を次工程の位置決め用部分と
    して僅かに切り残す工程、(d) パネルの外周部の必
    要部分にフランジ成形加工を行う際に前記切り残し部分
    を切断する工程、
  3. 【請求項3】 パネルを成形加工を行うパンチ及びダイ
    よりなるプレス金型にして、上記パネルにトリミング加
    工を行うトリミング加工ラインの輪郭より外側の部分に
    相当する前記パンチの外側付近の適宜位置に適数の小径
    ダイを設け、前記ダイに、上記小径ダイと協働する小径
    パンチを備えたアクチュエータを設け、前記パンチとダ
    イによるパネルの成形加工時に前記アクチュエータを作
    動する構成としてなることを特徴とするプレス金型。
  4. 【請求項4】 成形加工後のパネルのトリミング加工を
    行うプレス金型にして、成形加工後のパネルを支持する
    トリミング加工用のパンチの外周にパネルのトリミング
    加工を行うトリミング加工ラインの輪郭より外側の部分
    を支持するスクラップカッタを設けると共に、このスク
    ラップカッタに前記パネルに成形したパイロット孔と対
    応した係合孔を設け、前記パネルを前記パンチへ押圧固
    定するパッドの外側に備えたセクショナルダイに、上記
    パッドによるパンチへのパネルの押圧に先立って前記パ
    イロット孔及び係合孔に係合してパネルのスプリングバ
    ック部分を前記パンチ形状に合わせて押圧しかつパネル
    の位置決めを行うロケートピンを上下動自在に設けると
    共に、当該ロケートピンを、前記スクラップカッタの方
    向へ付勢してなることを特徴とするプレス金型。
  5. 【請求項5】 係合孔を備えたスクラップカッタに対応
    してホルダブロックを設け、このホルダブロックにロケ
    ートピンを上下動自在に備えてなることを特徴とする請
    求項4に記載のプレス金型。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109013814A (zh) * 2018-09-17 2018-12-18 桂林电子科技大学 一种波形片成形过程中横向抑制回弹装置

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