JPH07185482A - 袋穴を有する物品の洗浄方法 - Google Patents

袋穴を有する物品の洗浄方法

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JPH07185482A
JPH07185482A JP5348086A JP34808693A JPH07185482A JP H07185482 A JPH07185482 A JP H07185482A JP 5348086 A JP5348086 A JP 5348086A JP 34808693 A JP34808693 A JP 34808693A JP H07185482 A JPH07185482 A JP H07185482A
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JP
Japan
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bag hole
cleaning
air
article
blind hole
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Pending
Application number
JP5348086A
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English (en)
Inventor
Terutaka Sawara
輝隆 佐原
Yoichiro Ono
陽一郎 小野
Yasuhiro Komatsu
康宏 小松
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Hitachi Plant Technologies Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】袋穴を有する物品の袋穴の汚れの洗浄度を向上
できる洗浄方法を提案する。 【構成】洗浄槽12内に満たした洗浄液16に袋穴20
Aを有する物品20を浸漬し、洗浄槽12内を減圧して
袋穴20A内の空気30を膨張させることにより袋穴2
0A外に膨張した空気30を袋穴20Aから脱出させ
て、袋穴20Aの空気量を減じる。次に、洗浄槽12内
を減圧から大気圧に戻して袋穴20A内の残留空気を収
縮させて袋穴20A内に洗浄液16を侵入させる。次
に、洗浄槽12内を加圧して袋穴20A内に残留する空
気30を加圧圧縮する。これにより、袋穴20A内に残
存する空気30の体積は、大気圧に戻した時よりも更に
減少し、袋穴20A内の深部まで洗浄液16を侵入させ
ることができるので、洗浄効果を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】本発明は袋穴を有する物品の洗浄方
法に係り、特に袋穴を有する物品を洗浄液に浸漬して袋
穴内の汚れを洗浄液と接触させて取りこむことにより洗
浄する袋穴を有する物品の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気ディスク装置等のような精
密装置の構成部品は、付着塵埃等による障害を防止する
ために、装置を組み立てる前に高い清浄度で構成部品を
洗浄処理して付着塵埃や油等の汚れを取り除く必要があ
る。従来、この種の部品の洗浄には、フロン等を用いた
溶剤洗浄が行われていたが、近年のフロン等の使用禁止
に関する国際的な取決めに基づきフロンを使用しない代
替洗浄方式が行われるようになっている。代替洗浄方式
の一つとして、純水や水溶性の界面活性剤を用いた水洗
浄方式があるが、大気圧中では、これらの液が小径な袋
穴の内部に侵入しにくい。この為、本出願人は、図7に
示すように、被洗浄物を洗浄液に浸漬した状態で減圧〜
大気圧への圧力変化を一回以上繰り返し行う圧力スイン
グ洗浄方法及びその装置を提案した。
【0003】この方法は、洗浄槽内の洗浄液に袋穴を有
する被洗浄物を浸漬した状態で、洗浄槽内を減圧するこ
とにより袋穴内の空気を膨張させる。これにより、袋穴
外に膨張した空気は袋穴から脱出するので、袋穴内の空
気量が減少する。次に、洗浄槽内の圧力を大気圧に戻し
て袋穴の空気を収縮させると、袋穴内の空気量が減少し
た分だけ当初よりも空気体積が小さくなるので、その分
だけ袋穴内に洗浄液が侵入する。これにより袋穴の内部
を洗浄することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
圧力スイング洗浄方法の場合、減圧時に袋穴から離脱せ
ずに袋穴内に残留した空気は、特に袋穴が物品の下側に
開口している場合には、大気圧に戻した時に袋穴の深部
に残ってしまうので、洗浄液が袋穴の深部まで侵入する
のを妨げる。この結果、袋穴の深部は洗浄液と接触しな
いので、袋穴内の汚れを確実に除去できないという欠点
がある。
【0005】本発明は、このうような事情に鑑みてなさ
れたもので、袋穴を有する物品の袋穴の深部まで洗浄液
を侵入させることができ、袋穴内の洗浄度を向上できる
袋穴を有する物品の洗浄方法を提案することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、袋穴を有する物品を洗浄槽内の洗浄液に浸漬
して前記袋穴内の汚れを洗浄する袋穴を有する物品の洗
浄方法に於いて、前記洗浄槽内を減圧して前記袋穴内に
介在する空気を減圧膨張させることにより袋穴外に膨張
した空気を前記袋穴から脱出させる第1の工程と、前記
第1の工程後に、前記洗浄槽内を大気圧まで戻して前記
袋穴内に残留した空気の体積を収縮させることにより洗
浄液を袋穴内に侵入させる第2の工程と、前記第2の工
程後に、前記洗浄槽内を加圧して前記袋穴内に残留する
空気を加圧圧縮する第3の工程と、から成ることを特徴
とする袋穴を有する物品の洗浄方法。
【0007】
【作用】本発明によれば、第1の工程で洗浄槽内を減圧
して物品の袋穴の空気量を減じてから、第2の工程で洗
浄槽内を減圧から大気圧に戻して前記袋穴内に洗浄液を
侵入させた後に、洗浄槽内を加圧して袋穴内に残留する
空気を加圧圧縮する第3の工程を設けた。これにより、
袋穴内に残存する空気の体積は加圧圧縮されるので、第
2の工程で大気圧に戻した時よりも更に減少する。従っ
て、袋穴内の深部まで洗浄液を侵入させることができる
ので、袋穴内の深部の汚れと洗浄液とが接触可能となり
洗浄度を向上できる。
【0008】また、第3の工程後の状態で洗浄液を振動
させれば、袋穴の洗浄度を一層高めることができる。
【0009】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る洗浄方法
の好ましい実施例について詳説する。図1は本発明の洗
浄方法を適用する洗浄装置10の概略断面図で、箱形状
に形成された洗浄槽12には、洗浄槽12内の上部に空
間14が形成されるように洗浄液16が満たされてい
る。また、洗浄槽12の蓋板12Aは開閉可能に形成さ
れ、被洗浄物である袋穴20A等の狭窄部を有する物品
20を搬入して洗浄液16に浸漬させたり、洗浄の終わ
った物品20を洗浄槽12から搬出できるようになって
いる。また、洗浄槽12は、蓋板12Aを閉じた状態で
は完全密閉されると共に、減圧或いは加圧可能な耐圧構
造になっている。また、洗浄槽12の底板12Bの下方
には超音波振動子22が設けられ、洗浄槽12内の洗浄
液16を振動させることにより物品20の洗浄効果を高
めるようになっている。尚、図中では袋穴20Aの形状
を、分かり易いように大きく、簡略化して描いたが、実
際には袋穴の直径は2mm、深さ15mm程度であり、
洗浄液16が侵入しにくい狭窄形状になっている。
【0010】また、洗浄槽12の側板12B、12B上
部には、洗浄槽12内上部の前記空間14に連通する3
本のエア配管23、25、27が配設され、エア配管2
3は排気弁24を介して真空発生装置に繋がり、エア配
管25は給気弁26を介してコンプレッサーに繋がり、
エア配管27は大気開放弁28を介して大気に通じてい
る。これにより、洗浄槽12内の圧力を減圧状態から加
圧状態まで自由に制御できる。
【0011】次に、上記の如く構成された洗浄装置10
を用いて袋穴20Aを有する物品20を洗浄する本発明
の洗浄方法を説明する。説明は、図2の本発明の洗浄方
法の操作工程図に従って順次説明し、各操作工程におけ
る袋穴20A内の空気と洗浄液16との関係を図3乃至
図6に示す。 (1)先ず、約40°Cの洗浄液16が満たされた洗浄
槽12内に袋穴20A(直径は2mm、深さ15mm)
を有する物品20を搬入して洗浄液16に浸漬した後、
蓋板12Aを閉じて洗浄槽12を密封状態にする。物品
20を洗浄液16に浸漬すると、図3に示すように、物
品20の袋穴20Aに介在する空気30の圧力と洗浄液
16の圧力とがバランスして袋穴20Aの開口部付近に
空気30と洗浄液16との界面32が形成される。 (2)次に、排気弁24を開にすると共に給気弁26及
び大気開放弁28を閉にしてから、真空発生装置を作動
して洗浄槽12内の空気を排気し、洗浄槽12内を大気
圧の760mmHgから60mmHgまで減圧する。こ
れにより、図4に示すように、物品20の袋穴20A内
に介在する空気30は約10倍の体積に膨張し、袋穴2
0A外に膨張した空気は30は浮力を得て気泡32とな
って浮上し、袋穴20Aから脱出する。従って、袋穴2
0A内の空気量は約1/10に減少する。 (3)次に、排気弁24を閉にして真空発生装置の作動
を停止すると共に、大気開放弁28を開にして、洗浄槽
12内を大気圧に戻す。洗浄槽12内の圧力を大気圧に
戻して袋穴20A内に残留した空気を収縮させると、図
5に示すように、袋穴20A内の空気量が減少した分だ
け当初よりも空気体積が小さくなるので、その分だけ袋
穴20A内に洗浄液16が侵入する。即ち、袋穴20A
内に残留した空気30の体積は袋穴20A内の容積の1
/10に収縮するので、袋穴20A内の容積の9/10
まで洗浄液16が侵入する。
【0012】上記までの洗浄操作は従来の圧力スイング
洗浄方法と同様である。しかし、図5から分かるよう
に、袋穴20A内に残留した空気30は、袋穴20A内
に洗浄液16が侵入する際に、袋穴20A内の深部に押
し込まれ、袋穴20Aの深部において残留空気30と洗
浄液16の界面32が形成される。この結果、洗浄液1
6が袋穴20Aの深部まで侵入できず、袋穴20Aの深
部の汚れは洗浄液16と接触しないので、袋穴20A内
の深部の汚れは袋穴20A内にそのまま残留してしまう
という問題があった。 (4)そこで、本発明の洗浄方法では、次に、大気開放
弁28を閉にすると共に給気弁を開にしてから、コンプ
レッサーを作動して洗浄槽12内にエアを給気し、洗浄
槽12内を10Kg/cm2 まで加圧する。これによ
り、図6に示すように、袋穴内に残留した空気は加圧圧
縮されて大気圧に戻した時の体積の1/10に減少す
る。この時の残留空気30の体積は、袋穴20A内の容
積の約1/24となり袋穴20A内の容積の23/24
まで洗浄液16を侵入させることができる。これによ
り、袋穴20A内の深部まで洗浄液16が侵入し、袋穴
20Aの深部と洗浄液16との接触が可能となるので、
袋穴20A内の洗浄効果を向上させることができる。ま
た、図6の状態で、超音波振動子22を作動させると、
袋穴20Aに侵入した洗浄液16が振動して残留空気3
0が僅かに残存している袋穴20Aの最深部に洗浄液1
6が接触するので、袋穴20A内の汚れを完全に洗浄液
16に取り込むことができる。 (5)次に、給気弁26を閉にすると共にコンプレッサ
ーを停止してから、大気開放弁28を開にして、貯留槽
12内を大気圧まで戻す。以上までの洗浄操作により物
品20の洗浄が終了していれば、洗浄槽12の蓋板12
Aを開けて次に洗浄する物品20との入替えを行う。ま
た、1回の洗浄操作では洗浄が終了せず繰返し洗浄が必
要な場合は、操作(5)で洗浄槽12内を大気圧に戻し
たら(2)の操作に返り、操作(2)から操作(5)を
必要な回数だけ繰り返す。
【0013】尚、洗浄の終わった物品20は、袋穴20
Aから洗浄液16を除去する次工程に回される。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る洗浄
方法によれば、洗浄槽内を減圧から大気圧に戻した後、
更に大気圧以上に加圧することで、物品の袋穴内に残留
した空気を加圧圧縮するようにしたので、袋穴内の深部
まで洗浄液を侵入させることができる。これにより、袋
穴内の深部が洗浄液と接触可能になるので、袋穴内の洗
浄度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る洗浄方法を適用する洗浄装置の概
略断面図
【図2】本発明に係る洗浄方法の操作工程を示した操作
工程図
【図3】洗浄液浸漬工程における袋穴内の空気と洗浄液
との界面を示した状態図
【図4】減圧工程における袋穴内の空気の膨張を示した
状態図
【図5】大気圧復帰工程における物品の袋穴内への洗浄
液の侵入度合いを示した状態図
【図6】加圧工程における袋穴内への洗浄液の侵入度合
いを示した状態図
【図7】従来の洗浄方法の操作工程を示した操作工程図
【符号の説明】
10…洗浄装置 12…洗浄槽 16…洗浄液 20…物品 20A…袋穴 22…超音波振動子 23、25、27…エア配管 24…排気弁 26…給気弁 28…大気開放弁 30…袋穴内の空気 32…袋穴内の空気と洗浄液との界面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋穴を有する物品を洗浄槽内の洗浄液に浸
    漬して前記袋穴内の汚れを洗浄する袋穴を有する物品の
    洗浄方法に於いて、 前記洗浄槽内を減圧して前記袋穴内に介在する空気を減
    圧膨張させることにより袋穴外に膨張した空気を前記袋
    穴から脱出させる第1の工程と、 前記第1の工程後に、前記洗浄槽内を大気圧まで戻して
    前記袋穴内に残留した空気の体積を収縮させることによ
    り洗浄液を袋穴内に侵入させる第2の工程と、 前記第2の工程後に、前記洗浄槽内を加圧して前記袋穴
    内に残留する空気を加圧圧縮する第3の工程と、 から成ることを特徴とする袋穴を有する物品の洗浄方
    法。
  2. 【請求項2】前記第3の工程後の状態で、前記洗浄液を
    振動させることを特徴とする請求項1の袋穴を有する物
    品の洗浄方法。
JP5348086A 1993-12-24 1993-12-24 袋穴を有する物品の洗浄方法 Pending JPH07185482A (ja)

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