JPH07185453A - プレス成形性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼板 - Google Patents

プレス成形性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼板

Info

Publication number
JPH07185453A
JPH07185453A JP5347385A JP34738593A JPH07185453A JP H07185453 A JPH07185453 A JP H07185453A JP 5347385 A JP5347385 A JP 5347385A JP 34738593 A JP34738593 A JP 34738593A JP H07185453 A JPH07185453 A JP H07185453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel sheet
layer
epoxy resin
chromate
corrosion resistance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5347385A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Kubota
隆広 窪田
Kazuya Urata
和也 浦田
Naoto Yoshimi
直人 吉見
Masaaki Yamashita
正明 山下
Yasuhiko Haruta
泰彦 春田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd, NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP5347385A priority Critical patent/JPH07185453A/ja
Publication of JPH07185453A publication Critical patent/JPH07185453A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレス成形性および耐食性に優れた有機複合
被覆鋼板を提供すること 【構成】 亜鉛系めっき鋼板の表面に、所定の付着量の
クロメート層を有し、その上層に、特定のアミン変性エ
ポキシ樹脂と硬化剤たるポリイソシアネート化合物とを
特定の重量比で配合したエポキシ系樹脂、フッ素樹脂等
の中から選ばれる潤滑剤および防錆添加剤を特定の重量
比で含有した膜厚が0.1〜2μmの有機皮膜を有する
有機複合被覆鋼板である。有機被膜中の防錆添加剤とし
ては、特にシリカまたは/および難溶性クロム酸塩が好
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この本発明は亜鉛系めっき鋼板を
ベースとした有機複合被覆鋼板であって、自動車車体や
家電製品等に使用される、塗油状態でのプレス成形性に
優れた有機複合被覆鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、北米や北欧などの寒冷地では、冬
期に散布する道路凍結防止用の塩類による自動車車体の
腐食が大きな社会問題となっている。この自動車車体の
防錆対策の一つとして、従来の冷延鋼板に代って耐食性
に優れた表面処理鋼板の使用比率が高まりつつあるのが
現状である。
【0003】代表的な表面処理鋼板の一つとして、合金
化溶融亜鉛めっき鋼板が自動車車体に広く用いられてい
るが、合金化溶融亜鉛めっき鋼板はプレス成形時にパウ
ダリングやフレーキングが生じ易く、星目疵の原因とな
ることがある。従来、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の耐パ
ウダリング性や耐フレーキング性を改善するために、特
開平3−284942号公報に示されるような、シリカ
やフッ素樹脂を含有した有機樹脂被覆合金化溶融亜鉛め
っき鋼板が提案されている。
【0004】一方、家電製品では成形加工の際に鋼板に
プレス油を塗布し、成形後にフロン系の溶剤で脱脂した
後使用される場合が多い。しかし、フロン系溶剤は地球
のオゾン層破壊の原因となることや、プレス油を使用し
た作業環境は作業者にとって劣悪であることから、最近
では無塗油でプレス成形可能な有機複合被覆鋼板の開発
が進められている。
【0005】無塗油でプレス成形可能な有機複合被覆鋼
板の例を以下に示す。 特開平1−301332号公報に示されるような、
亜鉛系めっき鋼板の表面にクロメート層を有し、その上
層にカルボキシル変性エポキシ樹脂やポリビニルブチラ
ール樹脂、ポリオレフィンワックス、シリカを含有した
有機皮膜を形成させた有機複合被覆鋼板。 特開平2−43040号公報に示されるような、亜
鉛系めっき鋼板の表面にクロメート層を有し、その上層
にカルボキシル変性エポキシ樹脂やポリビニルブチラー
ル樹脂、フッ素樹脂、シリカを含有した有機皮膜を形成
させた有機複合被覆鋼板。
【0006】 特開平4−239636号公報に示さ
れるような、亜鉛系めっき鋼板の表面にクロメート層を
有し、その上層にポリエステル樹脂、フッ素樹脂、シリ
カを含有した有機皮膜を形成させた有機複合被覆鋼板。 特開平3−96337号公報に示されるような、亜
鉛系めっき鋼板の表面に、クロメート層を有し、その上
層にアクリル化エポキシ樹脂、フッ素樹脂、シリカを含
有した有機皮膜を形成させた有機複合被覆鋼板。 特開平4−330969号公報に示されるような、
亜鉛系めっき鋼板の表面にクロメート層を有し、その上
層にウレタン系樹脂および常温架橋型エポキシ樹脂、フ
ッ素樹脂、シリカを含有した有機皮膜を形成させた有機
複合被覆鋼板。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た有機複合被覆鋼板にはそれぞれ以下に述べるような問
題がある。まず、特開平3−284942号公報に示さ
れた有機複合被覆鋼板は、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の
プレス成形性、耐パウダリング性をある程度改善するこ
とはできるが、カチオン電着塗装との密着性がやや劣る
傾向があり、また、プレス成形性についても必ずしも十
分なレベルとは言い難い。
【0008】また、上記の有機複合被覆鋼板は潤滑剤
としてポリオレフィンワックスを使用しているため、無
塗油の場合には優れた成形性を発揮するものの、自動車
車体のように防錆油や洗浄防錆油が塗布された状態で成
形した場合には潤滑性の劣化が著しく、そのプレス成形
性は必ずしも十分なものとは言い難い。また、上記の
有機複合被覆鋼板は、有機皮膜の基体樹脂としてポリエ
ステル樹脂を使用しているため、自動車車体に適用され
るカチオン電着塗膜との密着性が劣るという問題があ
る。
【0009】さらに、上記、およびの有機複合被
覆鋼板は、有機皮膜の基体樹脂として水分散性若しくは
水溶性のエポキシ系樹脂を使用しているため、腐食環境
下や湿潤環境下で有機皮膜中に水分を呼び込みやすく、
耐食性や塗料密着性が十分ではない。また、フッ素樹脂
として通常の四フッ化エチレン樹脂ディスパージョンを
使用しているため、成形性についても必ずしも十分では
ない。
【0010】本発明はこのような従来技術の問題に鑑み
なされたもので、高度な潤滑性を備えることでプレス成
形性を大幅に向上させ、材質をグレードダウンしても従
来と同等のプレス成形性を確保でき、しかも耐食性にも
優れた有機複合被覆鋼板を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らはこのような
目的を達成するため、有機複合被覆鋼板の皮膜構成につ
いて検討を重ね、以下のような知見を得た。 有機皮膜は基体樹脂として溶剤型の特定のアミン変
性エポキシ樹脂、硬化剤としてポリイソシアネート化合
物を用いた場合に優れた耐食性、塗料密着性が得られ
る。 有機皮膜に防錆添加剤としてシリカやクロム酸バリ
ウムを加えることによって高度な耐食性を確保できる。
【0012】 無塗油でのプレス成形では、有機皮膜
中に添加する潤滑剤としてポリオレフィン系ワックスが
優れた潤滑性を有しているが、塗油を前提とした成形で
はフッ素樹脂、グラファイト、窒化ホウ素の方が優れた
潤滑性を付与できる。 フッ素樹脂としては、四フッ化エチレン樹脂が特に
優れた潤滑特性を有し、また、四フッ化エチレン樹脂は
分子量が低いほど潤滑性が優れ、さらに、乳化重合法に
より合成された四フッ化エチレン樹脂は塗料組成物中で
の分散安定性に優れている。
【0013】本発明はかかる知見に基づきなされたもの
で、以下のような構成からなることをその特徴とする。
【0014】〔1〕 亜鉛系めっき鋼板の表面に、第1
層として付着量が金属クロム換算で5〜200mg/m
2のクロメート層を有し、その上層に第2層として、下
記(1)に示すエポキシ系樹脂と下記(2)に示す潤滑
剤と防錆添加剤とを不揮発分の重量比で、エポキシ系樹
脂:30〜80wt%、防錆添加剤:3〜50wt%、
潤滑剤:3〜50wt%の割合で含有する膜厚が0.1
〜2μmの有機皮膜を有してなるプレス成形性および耐
食性に優れた有機複合被覆鋼板。 (1):エポキシ樹脂の末端に少なくとも1個の塩基性
窒素原子と少なくとも2個の一級水酸基とを付加したア
ミン変性エポキシ樹脂(A)に対し、硬化剤たるポリイ
ソシアネート化合物(B)をA/B=95/5〜55/
45(不揮発分の重量比)の割合で混合したエポキシ系
樹脂 (2):フッ素樹脂(但し、懸濁重合法により製造され
た四フッ化エチレン樹脂は除く。)、グラファイトおよ
び窒化ホウ素からなる群より選ばれる1種以上の潤滑剤
【0015】〔2〕 亜鉛系めっき鋼板の表面に、第1
層として付着量が金属クロム換算で5〜200mg/m
2のクロメート層を有し、その上層に第2層として、下
記(1)に示すエポキシ系樹脂と下記(2)に示す潤滑
剤と防錆添加剤とを不揮発分の重量比で、エポキシ系樹
脂:30〜80wt%、防錆添加剤:3〜50wt%、
潤滑剤:3〜50wt%の割合で含有する膜厚が0.1
〜2μmの有機皮膜を有し、さらに、その上層に第3層
として、付着量が0.01〜10g/m2の防錆油層を
有してなるプレス成形性および耐食性に優れた有機複合
被覆鋼板。 (1):エポキシ樹脂の末端に少なくとも1個の塩基性
窒素原子と少なくとも2個の一級水酸基とを付加したア
ミン変性エポキシ樹脂(A)に対し、硬化剤たるポリイ
ソシアネート化合物(B)をA/B=95/5〜55/
45(不揮発分の重量比)の割合で混合したエポキシ系
樹脂 (2):フッ素樹脂(但し、懸濁重合法により製造され
た四フッ化エチレン樹脂は除く。)、グラファイトおよ
び窒化ホウ素からなる群より選ばれる1種以上の潤滑剤
【0016】〔3〕 上記〔1〕または〔2〕の有機複
合被覆鋼板において、有機皮膜を構成する潤滑剤が、乳
化重合法により製造された3以上のメルトフローレート
を有する四フッ化エチレン樹脂であるプレス成形性およ
び耐食性に優れた有機複合被覆鋼板。
【0017】〔4〕 上記〔1〕、〔2〕または〔3〕
の有機複合被覆鋼板において、有機皮膜を構成する防錆
添加剤が、シリカおよび難溶性クロム酸塩からなる群よ
り選ばれる少なくとも1種からなるプレス成形性および
耐食性に優れた有機複合被覆鋼板。
【0018】〔5〕 上記〔1〕、〔2〕または〔3〕
の有機複合被覆鋼板において、有機皮膜を構成する防錆
添加剤が、下記割合のシリカおよび難溶性クロム酸塩か
らなるプレス成形性および耐食性に優れた有機複合被覆
鋼板。 シリカ/難溶性クロム酸塩=90/10〜10/90
(重量比)
【0019】
【作用】本発明において使用されるめっき用の素地鋼板
としては、通常の軟鋼板(アルミキルド鋼、Nb−Ti
添加IF鋼、Ti添加IF鋼等)、高張力鋼板、焼付硬
化型高張力鋼板等を使用できる。
【0020】亜鉛系めっき鋼板のめっき層としては、Z
nめっき、Zn−Ni合金めっき(Ni含有率10〜1
5wt%)、Zn−Fe合金めっき(Fe含有率5〜2
5wt%またはFe含有率60〜90wt%)、Zn−
Mn合金めっき(Mn含有率30〜80wt%)、Zn
−Co合金めっき(Co含有率3〜15wt%)、Zn
−Cr合金めっき(Cr含有率5〜30wt%)、Zn
−Al合金めっき(Al含有率3〜60wt%)等が挙
げられる。また、耐食性向上を目的として、上記の各め
っき成分にCo、Fe、Ni、Cr等の合金元素、シリ
カ、アルミナ、クロム酸塩等の酸化物や塩類、ポリマー
等を含有させることができる。また、上記のめっき層の
うちの同種または異種のものを2層以上めっきした複層
めっきとすることもできる。めっき方法としては、電解
法、溶融法、気相法のうち実施可能ないずれの方法を採
用することもできるが、素地鋼板の材質の選択性の面か
らは電解法が最も有利である。
【0021】めっき付着量としては、10g/m2未満
では耐食性が劣るため問題がある。また、Zn−Ni合
金めっき、Zn−Fe合金めっき、Zn−Mn合金めっ
き、Zn−Co合金めっき、Zn−Cr合金めっきの場
合には、60g/m2を超えると耐パウダリング性が劣
るため、めっき付着量は10〜60g/m2とすること
が好ましく、また、より高度な耐食性、耐パウダリング
性を確保するためには、めっき付着量は15〜50g/
2とすることが好ましい。
【0022】さらに、Zn−Ni合金めっきについて
は、素地鋼板とZn−Ni合金めっき層との界面にNi
めっき層を設けることにより、優れた耐低温チッピング
性を確保することができる。このNiめっき層は、その
付着量が0.05g/m2未満では十分な耐低温チッピ
ング性を得ることができず、一方、1g/m2を超える
と耐パウダリング性が劣化するため、めっき付着量は
0.05〜1g/m2とすることが好ましく、また、よ
り高度な耐低温チッピング性および耐パウダリング性を
確保するためには、0.1〜0.5g/m2とすること
が好ましい。
【0023】亜鉛系めっき鋼板の表面に形成されるクロ
メート層は、クロメート層中に含まれる6価のクロム酸
イオンによる不動態効果と、クロム酸イオンの還元生成
物である3価クロムのクロム水和酸化物皮膜が表面を被
覆することによりアノード面積が減少する効果、および
3価クロムのクロム水和酸化物皮膜が水や酸素の拡散障
壁となる効果により鋼板の腐食を抑制する。このクロメ
ート層の付着量は、金属クロム換算で5〜200mg/
2とする。付着量が5mg/m2未満では十分な耐食性
が得られず、一方、200mg/m2を超えると溶接性
が劣化する。また、より高度な耐食性、溶接性を得るた
めには、10〜150mg/m2の範囲とすることが好
ましい。このクロメート層を形成するためのクロメート
処理としては、反応型、電解型、塗布型のいずれの方法
も適用可能である。耐食性の観点からは、クロメート層
中に6価のクロム酸イオンを多く含有する塗布型が好ま
しい。
【0024】塗布型クロメート処理は、部分的に還元さ
れたクロム酸水溶液を主成分とし、これに下記〜の
成分の中から必要に応じて1種以上を添加した処理液を
亜鉛系めっき鋼板に塗布し、水洗することなく乾燥させ
る。 水溶性または水分散性のアクリル樹脂、ポリエステル
樹脂等の有機樹脂 シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア等の酸化物
コロイド類および/または粉末 モリブデン酸、タングステン酸、バナジン酸等の酸お
よび/またはその塩類 りん酸、ポリりん酸等のりん酸類 ジルコニウムフッ化物、ケイフッ化物、チタンフッ化
物等のフッ化物 亜鉛イオン等の金属イオン りん化鉄、アンチモンドープ型酸化錫等の導電性微粉
【0025】塗布型クロメート処理は、通常、ロールコ
ーター法により処理液を塗布するが、浸漬法やスプレー
法により塗布した後に、エアナイフ法やロール絞り法に
より塗布量を調整することも可能である。
【0026】上記クロメート層の上層に第2層として形
成される有機皮膜は、クロメート層中の6価のクロム酸
イオンの腐食環境中への過剰な溶出を抑制して防食効果
を持続させるとともに、有機皮膜中に添加された潤滑剤
によりプレス加工時の亜鉛系めっき鋼板の潤滑特性を向
上させる。また、有機皮膜中に添加されたシリカや難溶
性クロム酸塩が耐食性をさらに向上させる。
【0027】この有機皮膜は、特定のアミン変性エポキ
シ樹脂(A)とポリイソシアネート化合物(B)をA/
B=95/5〜55/45の割合で混合したエポキシ系
樹脂とこれに所定の割合で添加された特定の潤滑剤およ
び防錆添加剤とからなる。
【0028】エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA
とエピクロルヒドリンとを縮合反応させた縮合物を主体
としたものが好ましい。エポキシ樹脂としては、例えば
エポキシ化油、エポキシポリブタジエンのような脂肪族
構造、或いは脂環族構造のみからなるものがあるが、優
れた耐食性を得るためには上記縮合物を主体としたエポ
キシ樹脂を用いるのが好ましい。エポキシ樹脂として
は、例えば、エピコート828、1001、1004、
1007、1009、1010(いずれも油化シェルエ
ポキシ(株)製)等を用いることができる。このエポキシ
樹脂は、特に低温での硬化を必要とする場合には数平均
分子量1500以上のものが好ましい。なお、上記のエ
ピコートは単独または異なる種類のものを混合して用い
ることができ、下記するようにこれらのエポキシ樹脂に
塩基性窒素原子と一級水酸基とを付加することにより、
アミン変性エポキシ樹脂(A)を得ることができる。
【0029】エポキシ樹脂に塩基性窒素原子と一級水酸
基を導入するには、例えばアルカノールアミン及び/又
はアルキルアルカノールアミンをエポキシ樹脂のグリシ
ジル基に付加させる方法を採ることができる。これらの
アミンとしては、例えばモノエタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、ジメチルアミノエタノール、モノプロパ
ノールアミン、ジプロパノールアミン、ジブタノールア
ミン等があり、これらのアミンを単独または混合して使
用する。
【0030】上記のような基体樹脂を用いる狙いは以下
のような点にある。(1) カチオン電着時に発生する
アルカリによる皮膜破壊を防止し、下地クロメートおよ
びカチオン電着塗膜との密着性を安定化させ、(2)
一級水酸基と後述するような選択された有機溶媒組成が
架橋剤(イソシアネート)との低温反応性を高め、
(3) さらに、エポキシ1分子中に2モル以上の水酸
基を導入することによって十分に緻密な架橋構造の皮膜
が得られる。2モル以下では十分な架橋が得られない。
【0031】また、エポキシ樹脂1分子中に平均2モル
以上の一級水酸基を含有させることができれば、エポキ
シ樹脂を部分的に他の化合物で変性してもよい。部分的
変性の方法としては、モノカルボン酸によるエステル
化、脂肪族または芳香族アミンによる変性、オキシ
酸類による変性、等がある。その他、ジカルボン酸によ
る変性方法もあるが、分子量のコントロールが困難とな
るため本発明の基体樹脂には適さない。
【0032】上記のようなエポキシ樹脂はその塩基を低
分子酸で中和し、水分散型若しくは水溶性樹脂として使
用することも可能であるが、このようにして使用すると
低温で焼き付けた場合などに強固な皮膜を得ることがで
きない。この結果、水分散化若しくは水溶化のため用い
られる酸性化合物が皮膜中で塩を形成し、湿潤環境下で
水分を皮膜中に呼び込みやすいため、耐食性、密着性を
劣化させる。加えて、このような水系樹脂を使用した場
合、クロメート皮膜中の6価のクロム酸イオンが樹脂液
中に溶出し、樹脂液がゲル化し易く作業性が劣る。以上
の理由から樹脂は溶剤型のものが用いられる。有機溶剤
としては、炭化水素系、ケトン系、エステル系、エーテ
ル系、低分子C4以下のアルコール類、若しくは2、3
級の水酸基を有するアルコール類の1種または2種以上
混合して使用することができるが、高沸点のアルコール
系溶媒は樹脂皮膜の硬化反応を阻害するため好ましくな
い。
【0033】基体樹脂の硬化方法は、イソシアネートと
基体樹脂中の水酸基との間のウレタン化反応を主反応と
することが好適ではあるが、皮膜形成前の塗料組成物を
安定に保存するためには硬化剤のイソシアネートを保護
する必要がある。イソシアネートの保護方法としては、
加熱処理時に保護基が脱離し、イソシアネート基が再生
する保護方法を採用できる。
【0034】本発明で使用するポリイソシアネート化合
物(B)は、1分子中に少なくとも2個のイソシアネー
ト基を有する脂肪族、脂環族(複素環を含む)または芳
香族イソシアネート化合物、若しくはそれらの化合物を
多価アルコールと部分的に反応せしめた化合物、若しく
はそれらの化合物のビューレットタイプ付加物、イソシ
アヌル環タイプ付加物等の化合物である。例えば、 m−またはp−フェニレンジイソシアネート、2,
4−または2,6−トリレンジイソシアネート、または
p−キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート、 トリフェニルメタン−4,4’,4”−トリイソシア
ネート、1,3,5−トリイソシアナトベンゼン、2,4,
6−トリイソシアナトトルエン、4,4’−ジメチルジ
フェニルメタン−2,2’,5,5’−テトライソシアネ
ート等の3個以上のイソシアネート基を有するポリイソ
シアネート化合物、
【0035】 上記の化合物の単独または混合と多
価アルコール(エチレングリコール、プロピレングリコ
ール等の2価アルコール類;グリセリン、トリメチロー
ルプロパン等の3価アルコール;ペンタエリスリトール
等の4価アルコール;ソルビトール、ジペンタエリスリ
トール等の6価アルコール等)との反応生成物で1分子
中に少なくとも2個のイソシアネート基が残存する化合
物、 ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、4,4’−メチレンビス(シクロヘキシル
イソシアネート)等のビューレットタイプ付加物、イソ
シアヌル環タイプ付加物、等がある。
【0036】特に、腐食環境中に鉄錆が共存し、有機皮
膜中の樹脂バリアー性が腐食の抑制に大きく寄与する場
合には、1分子中に少なくとも3個以上のイソシアネー
ト基を有する多官能ポリイソシアネート化合物が好まし
い。
【0037】また、イソシアネート基の保護剤(ブロッ
ク剤)としては、例えば、 メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノー
ル、オクチルアルコール等の脂肪族モノアルコール類、 エチレングリコール及び/又はジエチレングリコー
ルのモノエーテル類、例えば、メチル、エチル、プロピ
ル(n−、iso)、ブチル(n−、iso、sec)
等のモノエーテル、 フェノール、クレゾール等の芳香族アルコール、 アセトオキシム、メチルエチルケトンオキシム等の
オキシム等があり、これらの1種または2種以上と前記
イソシアネート化合物とを反応させることにより、少な
くとも常温で安定に保護されたイソシアネート化合物を
得る。本発明をBH鋼板に適応する場合には、通常、低
温焼付(到達板温で170℃以下)が前提となるため、
ブロック剤としては解離温度の低いオキシムが好まし
い。
【0038】このようなポリイソシアネート化合物
(B)は硬化剤としてアミン変性エポキシ樹脂(A)に
対し、不揮発分の重量比でA/B=95/5〜55/4
5、好ましくはA/B=90/10〜65/35の割合
で配合する。ポリイソシアネート化合物は吸水性があ
り、これをA/B=55/45を超えて配合すると密着
性を劣化させてしまう。さらに、自動車用表面処理鋼板
として電着塗装やスプレー塗装を行った場合、未反応の
ポリイソシアネート化合物が塗膜中に移動し、塗膜の硬
化阻害や密着性不良を起こしてしまう。このような観点
から、ポリイソシアネート化合物(B)の配合量はA/
B=55/45以下とする。また、ポリイソシアネート
化合物(B)が、アミン変性エポキシ樹脂(A)に対し
て、A/B=95/5未満で配合された場合には、樹脂
の架橋度が不十分となり耐食性および密着性を劣化させ
る。さらに、高度な耐食性、密着性を得るためには、ポ
リイソシアネート化合物(B)の配合量はA/B=90
/10以上とすることが好ましい。
【0039】有機皮膜中のエポキシ系樹脂の添加割合と
しては、これが30wt%未満では有機皮膜が脆くな
り、プレス成形性や塗料密着性が劣化する。一方、80
wt%を超えると添加した潤滑剤や防錆添加剤の効果が
十分に発揮されず、耐食性やプレス成形性が劣化する。
また、より高度なプレス成形性、塗料密着性、耐食性を
得るためには、40〜70wt%の範囲とすることが好
ましい。
【0040】有機皮膜中添加される潤滑剤はプレスの金
型に亜鉛系めっき鋼板が凝着することを抑制し、プレス
成形性を向上させる。有機皮膜中の潤滑剤の添加量は3
〜50wt%とする。添加量が3wt%未満では十分な
プレス成形性を得ることができず、一方、50wt%を
超えるとカチオン電着塗料との密着性が劣化する。ま
た、より高度なプレス成形性、塗料密着性を得るために
は5〜40wt%の範囲とすることが好ましい。
【0041】潤滑剤としては、フッ素樹脂(例えば、四
フッ化エチレン樹脂、四フッ化エチレン−六フッ化プロ
ピレン共重合樹脂、四フッ化エチレン−パーフロロアル
キルビニルエーテル共重合樹脂、四フッ化エチレン−エ
チレン共重合樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、フッ化
ビニリデン樹脂等)、グラファイトおよび窒化ホウ素の
1種または2種以上が用いられる。
【0042】先に述べたように無塗油を前提とした成形
加工の場合にはポリオレフィン系ワックスが優れた潤滑
特性を有するが、自動車車体のように、一般に防錆油や
洗浄防錆油が塗布された状態でプレス成形される場合に
は、ポリオレフィン系ワックスは塗油による潤滑特性の
劣化が著しく、必ずしも十分な潤滑性を発揮できない。
塗油を前提としたプレス成形の場合には、むしろフッ素
樹脂、グラファイト、窒化ホウ素のほうが優れた潤滑特
性を有しており、その中でも特定の四フッ化エチレン樹
脂が最も優れた潤滑特性を示す。
【0043】四フッ化エチレン樹脂は、分子量が小さい
ほうが潤滑特性に優れている。四フッ化エチレン樹脂の
分子量を測定するのは困難であるため、通常、分子量の
目安としてJIS K 7210に規定されているメルト
フローレートが用いられる。分子量が小さい場合にはメ
ルトフローレートが大きく、分子量が大きい場合にはメ
ルトフローレートが小さくなる。測定温度372℃、荷
重5000gで測定したメルトフローレートが3以上の
四フッ化エチレン樹脂が、特に潤滑特性に優れているた
め好ましい。
【0044】四フッ化エチレン樹脂は、平均粒子径が
0.1〜3μmの範囲のものが特に好ましい。平均粒子
径が0.1μm未満の場合には、四フッ化エチレン樹脂
が有機皮膜に完全に隠蔽され、十分な潤滑性を発揮でき
ない。一方、平均粒子径が3μm超では有機皮膜の表面
に四フッ化エチレン樹脂が過剰に露出し、プレス成形時
に欠落し易くなるため、やはり潤滑性が劣る。また、こ
の範囲の平均粒子径を有する四フッ化エチレン樹脂の中
でも、乳化重合法で製造された四フッ化エチレン樹脂は
特に1次粒子径が小さく、有機皮膜を得るための塗料組
成物中での分散安定性に優れている。四フッ化エチレン
樹脂は懸濁重合法によっても製造されるが、この方法に
より得られる四フッ化エチレン樹脂は1次粒子が大きく
分散安定性が劣るため本発明には使用できない。
【0045】有機皮膜中の防錆添加剤の添加量は3〜5
0wt%とする。添加量が3wt%未満では耐食性の向
上効果が不十分であり、一方、50wt%を超えるとプ
レス成形時に皮膜の剥離が起こり成形性を劣化させる。
また、より高度な耐食性、成形性を得るためには、5〜
40wt%の範囲とすることが好ましい。
【0046】防錆添加剤としては、シリカ、クロム酸
塩、トリポリりん酸二水素アルミニウム、りんモリブデ
ン酸アルミニウム、りん酸亜鉛等の微粉末やコロイドを
使用することができ、これらのうち耐食性の観点からは
シリカとクロム酸塩が最も好ましい。シリカは腐食環境
中に微量に溶解し、ケイ酸イオンが皮膜形成型腐食抑制
剤として機能することにより、防食効果が発揮されるも
のと推定される。また、クロム酸塩は腐食環境中で微量
に溶解することにより、6価のクロム酸イオンを放出
し、クロメート層と同様の機構で亜鉛系めっき鋼板の腐
食を抑制するものと考えられる。
【0047】また、シリカとクロム酸塩を複合添加する
ことによりさらに高度な耐食性を得ることが可能とな
る。すなわち、有機皮膜中にシリカおよびクロム酸塩を
シリカ/クロム酸塩の重量比で90/10〜10/90
の範囲内で添加することにより、双方の防食効果の相乗
効果によって最も優れた耐食性が得られる。シリカ/難
溶性クロム酸塩の重量比が90/10を超えても、ま
た、10/90未満でも相乗効果が不十分となり、耐食
性がやや劣る。
【0048】本発明で使用するシリカとしては、乾式シ
リカ(例えば、日本アエロジル(株)製のAEROSIL 130、A
EROSIL 200、AEROSIL 300、AEROSIL 380、AEROSIL R97
2、AEROSIL R811、AEROSIL R805等)、オルガノシリカ
ゾル(例えば、日産化学工業(株)製のMA-ST、IPA-ST、N
BA-ST、IBA-ST、EG-ST、XBA-ST、ETC-ST、DMAC-ST
等)、沈降法湿式シリカ(例えば、徳山曹達(株)製のT-
32(S)、K-41、F-80等)、ゲル法湿式シリカ(例えば、
富士デヴィソン化学(株)製のサイロイド244、サイロイ
ド150、サイロイド72、サイロイド65、SHIELDEX等)等
が挙げられる。また、上記のシリカを2種以上混合して
使用することも可能である。
【0049】シリカ表面のシラノール基をメチル基等で
置換することにより表面を疎水化した疎水性シリカをエ
ポキシ系樹脂に添加した場合には、有機皮膜と水系の塗
料であるカチオン電着塗料とのなじみが悪くなり、平滑
な電着塗装面が得られないことから、中・上塗り塗装後
の鮮映性が劣る。したがって、優れた鮮映性を得るため
には、表面を疎水化していないシリカの方が好ましい。
また、本発明においてはシリカの防食効果をさらに向上
させる方法として、シリカを腐食抑制作用を有するカチ
オン(例えば、カルシウム、亜鉛、コバルト、鉛、スト
ロンチウム、リチウム、バリウム、マンガン)によりイ
オン交換したシリカを用いることができる。これらのカ
チオンは、腐食環境中においてプロトンとイオン交換
し、シリカから放出されることにより、金属表面で安定
な腐食生成物を形成し、腐食を抑制するものと考えられ
る。
【0050】シリカは、比表面積が20〜1000m2
/g(BET法)の範囲のものが好ましい。比表面積が
20m2/g未満では耐食性の向上効果が乏しく、ま
た、電着塗装面の平滑性が低下し鮮映性が劣化する。一
方、比表面積が1000m2/gを超えると、シリカを
添加した塗料組成物のチキソトロピー性が強くなり、ロ
ールコーター等で塗布する際の作業性が低下する。
【0051】本発明で使用するクロム酸塩としては、ク
ロム酸バリウム(BaCrO4)、クロム酸ストロンチ
ウム(SrCrO4)、クロム酸カルシウム(CaCr
4)、クロム酸亜鉛(ZnCrO4・4Zn(O
H)2)、クロム酸亜鉛カリウム(K2O・4ZnO・4
CrO3・3H2O)、クロム酸鉛(PbCrO4)等が
挙げられる。また、上記のクロム酸塩を2種以上混合し
て使用することも可能である。但し、耐食性の観点から
は、長期にわたって6価のクロム酸イオンによる自己修
復効果の期待できるクロム酸バリウム、クロム酸ストロ
ンチウムが好ましい。また、自動車の塗装前処理工程に
おいて、有機皮膜中に添加したクロム酸塩からの水可溶
性クロムの溶出をできるだけ少なくするという観点から
は、水に対する溶解度の小さいクロム酸バリウムが好ま
しい。クロム酸塩の平均粒子径としては、0.1〜1μ
mの範囲が好ましく、0.1μm未満ではクロム酸塩の
水に対する溶解性が過剰となるため、6価のクロム酸イ
オンによる自己修復効果の持続性が無くなり、一方、1
μmを超えると電着塗装面の平滑性が低下し鮮映性が劣
化する。
【0052】なお、本発明では、上記の潤滑剤および防
錆添加剤がエポキシ系樹脂中への主な添加剤成分となる
が、その他にも導電性物質(例えば、リン化鉄、グラフ
ァイト、アンチモンドープ型酸化錫、アンチモンドープ
型酸化インジウム、アンチモンドープ型酸化錫被覆酸化
チタン、カーボンブラック、チタンブラック、金属粉末
等)、シランカップリング剤、着色顔料(例えば、縮合
多環系有機顔料、フタロシアニン系有機顔料等)、着色
染料(例えば、アゾ系染料、アゾ系金属錯塩染料等)、
界面活性剤、親水性ポリアミド樹脂(例えば、ナイロン
6、ナイロン66、それらと他のナイロンとの共重合物
であるポリエーテルポリオールー変性ナイロン、ポリエ
ステルオールー変性ナイロン、ポリブタジエンポリオー
ルー変性ナイロン、ポリプロピレングリコール変性ナイ
ロン)等の1種以上を配合することも可能である。
【0053】有機皮膜の膜厚は0.1〜2μmとする。
膜厚が0.1μm未満では十分な耐食性、潤滑性を得る
ことができず、一方、2μmを超えると溶接性や鮮映性
が劣化する。また、より高度な耐食性、潤滑性を得るた
めには、0.2〜1.5μmの範囲とすることが好まし
い。
【0054】有機皮膜を得るための塗料組成物の塗布方
法は、通常ロールコーター法によるが、浸漬法やスプレ
ー法により塗布した後に、エアナイフ法やロール絞り法
により塗布量を調整することも可能である。また、塗料
組成物を塗布した後の加熱処理は、熱風炉、高周波誘導
加熱炉、赤外線炉等で行うことができる。加熱処理は、
到達板温で50〜300℃、好ましくは60〜250℃
の範囲で行われる。さらに、本発明をBH性を有する亜
鉛系めっき鋼板に適用する場合には、170℃以下の加
熱処理が好ましい。
【0055】本発明の有機複合被覆鋼板は、通常、亜鉛
系めっき鋼板の両面にクロメート皮膜+有機皮膜を有す
るが、必要に応じて片面のみに適用し、他の片面を冷延
鋼板まま、亜鉛系めっき面まま若しくは亜鉛系めっき+
クロメート皮膜のみとすることもできる。
【0056】有機皮膜上には第3層として防錆油層を設
けることができ、この防錆油としては、錆止め添加剤
(例えば、油溶性界面活性剤)、石油系基剤(例えば、
鉱油、溶剤)、油膜調整剤(例えば、鉱油、結晶性物
質、粘調物質)、酸化防止剤(例えば、フェノール系酸
化防止剤)、潤滑剤(例えば、極圧添加剤)を主な構成
成分とした、通常の防錆油、洗浄防錆油、潤滑防錆油等
が挙げられる。通常の防錆油としては、基剤を石油系溶
剤に溶解・分解させた指紋除去型防錆油、溶剤希釈型防
錆油、ペトロラタム、ワックスを基剤としたペトロラタ
ム型防錆油、潤滑油を基剤とした潤滑油型防錆油、気化
性防錆油等を使用することができる。
【0057】防錆油の付着量は0.01〜10g/m2
とする。付着量が0.01g/m2未満では鋼板と金型
との凝着が起こりやすく、プレス成形性が劣化する。一
方、10g/m2を超えると塗装の前処理工程における
脱脂時に、防錆油を完全に除去することが困難となり問
題がある。より高度なプレス成形性、脱脂性を得るため
には0.05〜5g/m2の範囲とすることが好まし
い。
【0058】
【実施例】めっき用素材鋼板として、板厚0.8mm、
表面粗さ(Ra)1.0μmのNb−Ti添加IF鋼を
使用し、化学成分および熱延条件を変化させることで材
質を調整した。使用した亜鉛系めっき鋼板は、めっき層
の構成や付着量は異なるものの、JIS SPCD相当
のプレス成形性を有するように調整した。各種亜鉛系め
っき鋼板の両面に同様のクロメート処理を施し、次い
で、塗料組成物をロールコーターにより両面に塗布し、
焼き付けた後、防錆油または洗浄防錆油を塗布した。得
られた有機複合被覆鋼板について、プレス成形性、耐パ
ウダリング性、耐食性、塗料密着性、溶接性の各試験を
行った。本実施例における製造条件および試験方法を以
下に示す。
【0059】(1)亜鉛系めっき鋼板 表1に本実施例で用いた亜鉛系めっき鋼板のめっき組成
および付着量を示す。
【0060】(2)クロメート処理 塗布型クロメート処理;下記に示す液組成のクロメー
ト処理液をロールコーターにより塗布し、水洗すること
なく乾燥させた。クロメート皮膜の付着量は、ロールコ
ーターのピックアップロールとアプリケーターロールの
周速比を変化させ調整した。 無水クロム酸:20g/l りん酸イオン:4g/l ジルコニウムフッ化物イオン:1g/l 亜鉛イオン:1g/l 6価クロム酸イオン/3価クロム酸イオン:3/3(重
量比) 無水クロム酸/ジルコニウムフッ化物イオン:20/1
(重量比) 電解クロメート処理;無水クロム酸30g/l、硫酸
0.2g/l、浴温40℃の処理液を用いて、電流密度
10A/dm2で亜鉛系めっき鋼板に陰極電解処理を行
い、水洗・乾燥した。クロメート皮膜の付着量は、陰極
電解処理の通電量を制御することにより調整した。
【0061】(3)有機樹脂 表2に本実施例で用いたエポキシ系樹脂を示す。同表に
記載したエポキシ系樹脂No.1〜No.9は、下記に
示す方法で作成した。 アミン変性エポキシ樹脂(A);撹拌器、還流冷却
器、温度計、液体滴下装置を備えた反応装置に、エピコ
ート1009(ビスフェノールA型エポキシ樹脂、油化
シェルエポキシ(株)製):1880g(0.5モル)と
メチルイソブチルケトン/キシレン=1/1(重量比)
の混合溶媒:1000gを加えた後、撹拌しながら加熱
し、溶媒の沸点下で均一に溶解した。次いで、70℃ま
で冷却し、液体滴下装置に分取したジ(n−プロパノー
ル)アミン:70gを30分間を要して滴下した。この
間、反応温度を70℃に保持した。滴下終了後、120
℃で2時間保持し、反応を完結させた。得られた反応物
をアミン変性エポキシ樹脂(A)とする。アミン変性エ
ポキシ樹脂(A)の有効成分は66%であった。 ポリイソシアネート化合物(B1);撹拌器、還流冷
却器、温度計、液体滴下装置を備えた反応装置に、イソ
ホロンジイソシアネート:222部を取り、これにメチ
ルイソブチルケトン:100部を加え、均一に溶解した
後、50%のトリメチロールプロパンのメチルイソブチ
ルケトン溶液:88部を、液体滴下装置から70℃に保
持した撹拌状態のイソシアネート溶液中に1時間を要し
て滴下した。その後、70℃で1時間保持し、さらに9
0℃で1時間保持した。次いで、n−ブチルアルコー
ル:230部を加え、90℃で3時間反応させ、ブロッ
ク化イソシアネートを得た。この硬化剤をポリイソシア
ネート化合物(B1)とする。ポリイソシアネート化合
物(B1)の有効成分は76%であった。 ポリイソシアネート化合物(B2);撹拌器、還流冷
却器、温度計、液体滴下装置を備えた反応装置に、デュ
ラネートTPA−100(HMDIのイソシアヌル環タ
イプ、旭化成(株)製):550部を取り、これにメチル
イソブチルケトン:34部を加えて均一に溶解した後、
メチルエチルケトンオキシム:270を液体滴下装置か
ら70℃に保持した撹拌状態のイソシアネート溶液中に
2時間を要して滴下した。その後、この反応物のIRを
測定し、
【数1】 のイソシアネート基による吸収がないことを確認し、ブ
チルセロソルブ:47部を加え、ブロック化イソシアネ
ートを得た。この硬化剤をポリイソシアネート化合物
(B2)とする。ポリイソシアネート化合物(B2)の
有効成分は90%であった。 ポリイソシアネート化合物(B3);撹拌器、還流冷
却器、温度計、液体滴下装置を備えた反応装置に、イソ
ホロンジイソシアネート:222部を取り、これにメチ
ルイソブチルケトン:34部を加えて均一に溶解した
後、メチルエチルケトンオキシム:87部を液体滴下装
置から70℃に保持した撹拌状態のイソシアネート溶液
中に2時間を要して滴下した。その後、ソルビトール:
30.4部を加え、昇温して120℃で反応させた。そ
の後、この反応物のIRを測定し、
【数2】 のイソシアネート基による吸収がないことを確認し、ブ
チルセロソルブ:50.4部を加え、ブロック化イソシ
アネートを得た。この硬化剤をポリイソシアネート化合
物(B3)とする。ポリイソシアネート化合物(B3)
の有効成分は80%であった。
【0062】(4)潤滑剤 表3に本実施例で有機皮膜中に添加した潤滑剤を示す。
【0063】(5)防錆添加剤 表4に本実施例で有機皮膜中に添加した防錆添加剤を示
す。
【0064】(6)塗料組成物 上記の有機樹脂に潤滑剤および防錆添加剤をサンドミル
を用いて分散させ、塗料組成物を作成した。塗料組成物
の構成および分散安定性を表5〜表8に示す。塗料組成
物の分散安定性は、40℃で1ヶ月間静置し、潤滑剤の
沈降状態で評価した。その評価方法は以下の通りであ
る。なお、塗料組成物の不揮発分は全て20wt%とし
た。 ◎:沈降物が認められず、元の状態のまま。 ○:沈降物は認められるが、弱い撹拌を加えると元の状
態に戻る。 △:沈降物は認められるが、強い撹拌を加えると元の状
態に戻る。 ×:沈降物が認められ、強い撹拌を加えても元の状態に
戻らない。
【0065】(7)防錆油 表9に本実施例で用いた防錆油を示す。
【0066】以上のようにして作成した有機複合被覆鋼
板の構成及びそれらのプレス成形性、耐パウダリング
性、耐食性、塗料密着性、溶接性の評価結果を表10〜
表16に示す。なお、各特性の評価方法は以下の通りで
ある。
【0067】(a)プレス成形性 供試材を直径110mmの円形に加工し、パンチ直径:
50mm、パンチ肩半径:5mm、ダイ直径:53m
m、ダイ肩半径:5mm、BHF:4.5tonで円筒
深絞り成形を行い、割れが発生した時点の絞り深さを測
定し、材質レベルの異なる冷延鋼板(板厚:0.8m
m)の絞り深さと比較した。その評価基準は以下の通り
である。 ◎:超深絞り用冷延鋼板(r値:2.1)と同等 ○:JIS SPCEの冷延鋼板(r値:1.9)と同
等 △:JIS SPCDの冷延鋼板(r値:1.7)と同
等 ×:JIS SPCDの冷延鋼板(r値:1.7)より
劣る
【0068】(b)耐パウダリング性 供試材を30mm幅に剪断し、先端半径:0.5mm、
成形高さ:4mm、押し付け力:500kgf、引き抜
き速度:200mm/minでドロービードテストを行
った後、ビードで摺動を受けた部分を粘着テープで剥離
し、テスト前後の重量差から単位面積当りの剥離量を測
定した。その評価基準は以下の通りである。 ◎:3g/m2未満 ○:3g/m2以上、4g/m2未満 △:4g/m2以上、6g/m2未満 ×:6g/m2以上
【0069】(c)耐食性(無塗装耐食性) 供試材を日本パーカライジング(株)製FCL−4460
(標準条件)で脱脂処理し、端部および裏面をテープシ
ールした後、〔塩水噴霧試験・4時間→乾燥(60℃)
・2時間→湿潤試験(50℃、相対湿度95%)・2時
間〕の複合サイクル腐食試験を300サイクル行い、最
大孔あき深さを測定した。その評価基準は以下の通りで
ある。 ◎:0.2mm未満 ○:0.2mm以上、0.4mm未満 △:0.4mm以上、0.6mm未満 ×:0.6mm以上
【0070】(d)耐食性(耐もらい錆性) 供試材を日本パーカライジング(株)製FCL−4460
で脱脂処理し、端部および裏面をテープシールした後、
〔鉄錆共存の5%塩水浸漬(50℃)・7時間→湿潤試
験(50℃、相対湿度95%)・15時間→乾燥(60
℃)・8分〕の複合サイクル腐食試験を300サイクル
行い、赤錆発生面積を測定した。その評価基準は以下の
通りである。 ◎:赤錆発生なし ○:赤錆発生面積10%未満 △:赤錆発生面積10%以上、50%未満 ×:赤錆発生面積50%以上 (*注)鉄錆の供給方法:5%塩水1リットル当り、9
cm2の冷延鋼板を同時に浸漬した。
【0071】(e)塗料密着性 供試材を日本ペイント(株)製U−600で電着塗装
(25μ)を行い、次いで、関西ペイント(株)製KP
X−36で中塗り塗装(30μ)を行い、さらに関西ペ
イント(株)製ルーガベークB−531で上塗り塗装
(35μ)を行った。これらの供試材を40℃のイオン
交換水中に240時間浸漬した後、試験片を取り出し、
24時間・室温で放置した後、塗膜に2mm間隔の碁盤
目を100個刻み、セロテープを粘着・剥離して塗膜の
残存率で評価した。その評価基準は以下の通りである。 ◎:剥離なし ○:3%未満 △:3%以上、10%未満 ×:10%以上
【0072】(f)溶接性 電極として、先端径6mmのDR型アルミナ分散銅を用
い、加圧力:200kgf、通電時間:12サイクル/
60Hz、溶接電流10kAで連続打点性の試験を行
い、連続打点数で評価した。その評価基準は以下の通り
である。 ◎:3000点以上 ○:2000点以上、3000点未満 △:1000点以上、2000点未満 ×:1000点未満
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
【表3】
【0076】
【表4】
【0077】
【表5】
【0078】
【表6】
【0079】
【表7】
【0080】
【表8】
【0081】
【表9】
【0082】
【表10】
【0083】
【表11】
【0084】
【表12】
【0085】
【表13】
【0086】
【表14】
【0087】
【表15】
【0088】
【表16】
【0089】
【発明の効果】以上述べたように本発明の有機複合被覆
鋼板は、亜鉛系めっき鋼板面上にクロメート層を有し、
その上層に、特定のエポキシ系樹脂と潤滑剤および防錆
添加剤を含有する第2層有機樹脂皮膜を有するため、優
れたプレス成形性および耐食性を有し、また、塗料密着
性および溶接性にも優れていることから、自動車および
家電用表面処理鋼板として極めて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B05D 7/24 303 B 7717−4D (72)発明者 吉見 直人 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 山下 正明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 春田 泰彦 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 亜鉛系めっき鋼板の表面に、第1層とし
    て付着量が金属クロム換算で5〜200mg/m2のク
    ロメート層を有し、その上層に第2層として、下記
    (1)に示すエポキシ系樹脂と下記(2)に示す潤滑剤
    と防錆添加剤とを不揮発分の重量比で、エポキシ系樹
    脂:30〜80wt%、防錆添加剤:3〜50wt%、
    潤滑剤:3〜50wt%の割合で含有する膜厚が0.1
    〜2μmの有機皮膜を有してなるプレス成形性および耐
    食性に優れた有機複合被覆鋼板。 (1):エポキシ樹脂の末端に少なくとも1個の塩基性
    窒素原子と少なくとも2個の一級水酸基とを付加したア
    ミン変性エポキシ樹脂(A)に対し、硬化剤たるポリイ
    ソシアネート化合物(B)をA/B=95/5〜55/
    45(不揮発分の重量比)の割合で混合したエポキシ系
    樹脂 (2):フッ素樹脂(但し、懸濁重合法により製造され
    た四フッ化エチレン樹脂は除く。)、グラファイトおよ
    び窒化ホウ素からなる群より選ばれる1種以上の潤滑剤
  2. 【請求項2】 亜鉛系めっき鋼板の表面に、第1層とし
    て付着量が金属クロム換算で5〜200mg/m2のク
    ロメート層を有し、その上層に第2層として、下記
    (1)に示すエポキシ系樹脂と下記(2)に示す潤滑剤
    と防錆添加剤とを不揮発分の重量比で、エポキシ系樹
    脂:30〜80wt%、防錆添加剤:3〜50wt%、
    潤滑剤:3〜50wt%の割合で含有する膜厚が0.1
    〜2μmの有機皮膜を有し、さらに、その上層に第3層
    として、付着量が0.01〜10g/m2の防錆油層を
    有してなるプレス成形性および耐食性に優れた有機複合
    被覆鋼板。 (1):エポキシ樹脂の末端に少なくとも1個の塩基性
    窒素原子と少なくとも2個の一級水酸基とを付加したア
    ミン変性エポキシ樹脂(A)に対し、硬化剤たるポリイ
    ソシアネート化合物(B)をA/B=95/5〜55/
    45(不揮発分の重量比)の割合で混合したエポキシ系
    樹脂 (2):フッ素樹脂(但し、懸濁重合法により製造され
    た四フッ化エチレン樹脂は除く。)、グラファイトおよ
    び窒化ホウ素からなる群より選ばれる1種以上の潤滑剤
  3. 【請求項3】 有機皮膜を構成する潤滑剤が、乳化重合
    法により製造された3以上のメルトフローレートを有す
    る四フッ化エチレン樹脂である請求項1または2に記載
    のプレス成形性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼
    板。
  4. 【請求項4】 有機皮膜を構成する防錆添加剤が、シリ
    カおよび難溶性クロム酸塩からなる群より選ばれる少な
    くとも1種からなる請求項1、2または3に記載のプレ
    ス成形性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼板。
  5. 【請求項5】 有機皮膜を構成する防錆添加剤が、下記
    割合のシリカおよび難溶性クロム酸塩からなる請求項
    1、2または3に記載のプレス成形性および耐食性に優
    れた有機複合被覆鋼板。 シリカ/難溶性クロム酸塩=90/10〜10/90
    (重量比)
JP5347385A 1993-12-24 1993-12-24 プレス成形性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼板 Pending JPH07185453A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5347385A JPH07185453A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 プレス成形性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5347385A JPH07185453A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 プレス成形性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07185453A true JPH07185453A (ja) 1995-07-25

Family

ID=18389873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5347385A Pending JPH07185453A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 プレス成形性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07185453A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997004957A1 (fr) * 1995-07-31 1997-02-13 Nkk Corporation Tole d'acier a revetement organique composite, excellente pour l'aptitude a l'usinage a la presse et la resistance a la corrosion par piqures
WO1998045114A1 (fr) * 1997-04-09 1998-10-15 Kawasaki Steel Corporation Plaque d'acier destinee a un reservoir de carburant tres resistant a la corrosion
KR100989664B1 (ko) * 2010-03-10 2010-10-26 성일기계공업 (주) 물탱크용 폴리우레아 코팅 판넬의 제조방법

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997004957A1 (fr) * 1995-07-31 1997-02-13 Nkk Corporation Tole d'acier a revetement organique composite, excellente pour l'aptitude a l'usinage a la presse et la resistance a la corrosion par piqures
US6015628A (en) * 1995-07-31 2000-01-18 Nkk Corporation Organic composite coated steel sheet with good press formability and perforation corrosion resistance
WO1998045114A1 (fr) * 1997-04-09 1998-10-15 Kawasaki Steel Corporation Plaque d'acier destinee a un reservoir de carburant tres resistant a la corrosion
US6235407B1 (en) 1997-04-09 2001-05-22 Kawasaki Steel Corporation Steel plate for highly corrosion-resistant fuel tank
KR100989664B1 (ko) * 2010-03-10 2010-10-26 성일기계공업 (주) 물탱크용 폴리우레아 코팅 판넬의 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6562474B1 (en) Coated steel sheet having excellent corrosion resistance and method for producing the same
EP1074309A2 (en) Phosphate-treated steel plate
JP3143046B2 (ja) プレス成形性および耐孔あき腐食性に優れた有機複合被覆鋼板
JP3968955B2 (ja) 耐食性に優れた有機被覆鋼板
JP3381647B2 (ja) 耐食性に優れた有機被覆鋼板
US5795660A (en) Organic composite coated steel sheet having a high corrosion resistance in a rust-contaminated environment
JP2001105528A (ja) リン酸亜鉛複合処理鋼板
JPH1043677A (ja) 耐食性、耐パウダリング性及び塗装性に優れた溶接可能なプレプライムド鋼板
JP2001179874A (ja) リン酸亜鉛複合処理鋼板
JPH05309331A (ja) プレス成形性、耐傷つき性、耐系錆性および鮮映性に優れた複合被覆アルミニウム板またはアルミニウム合金板
JPH07185453A (ja) プレス成形性および耐食性に優れた有機複合被覆鋼板
JP3412538B2 (ja) 耐食性に優れた有機被覆鋼板
JP3071376B2 (ja) プレス成形性及び耐もらい錆性に優れた有機複合被覆鋼板
JP2797036B2 (ja) 耐外面錆性および鮮映性に優れた有機複合被覆鋼板およびその製造方法
JP3228675B2 (ja) プレス成形性及び耐食性に優れた有機複合被覆鋼板
JPH0448348B2 (ja)
JPH0938571A (ja) プレス成形性、鮮映性および耐外面錆性に優れた有機複合被覆鋼板
JP3228674B2 (ja) プレス成形性及び耐もらい錆性に優れた有機複合被覆鋼板
JP3153705B2 (ja) 耐もらい錆性に優れた有機複合被覆鋼板
JP3259584B2 (ja) 耐もらい錆性に優れた有機複合被覆鋼板
JPH08252525A (ja) 耐もらい錆性及び電着塗装性に優れた有機複合被覆鋼板
JP2568464B2 (ja) 耐外面錆性および鮮映性に優れた有機複合被覆鋼板およびその製造方法
JP3304235B2 (ja) 耐食性、耐パウダリング性、塗装後鮮映性、塗装性及び接着性に優れたプレプライムド鋼板
JPH08252524A (ja) 耐もらい錆性及びカチオン電着塗装性に優れた有機複合被覆鋼板
JPS6399938A (ja) 高耐食性表面処理鋼板

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term