JPH0718533Y2 - かしめ用油圧工具 - Google Patents

かしめ用油圧工具

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JPH0718533Y2
JPH0718533Y2 JP2145991U JP2145991U JPH0718533Y2 JP H0718533 Y2 JPH0718533 Y2 JP H0718533Y2 JP 2145991 U JP2145991 U JP 2145991U JP 2145991 U JP2145991 U JP 2145991U JP H0718533 Y2 JPH0718533 Y2 JP H0718533Y2
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JP
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caulking
hydraulic
wire
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pulling
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茂 平林
宮本  慎一
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Maxell Izumi Co Ltd
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Izumi Products Co
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ワイヤを所定の引張り
荷重が付与された状態で張架するに際し、ワイヤの緊張
とワイヤへの係止用スリーブの固定とを同時に行うこと
のできるかしめ用油圧工具に関する。
【0002】
【従来の技術】前記のようにワイヤを張架する有用な手
段としては、一端を固定したワイヤの他端側を取り付け
ようとする相手方の固定部材に挿通させ、そのワイヤの
突出部において環装した停止用スリーブをかしめること
によって固定するという方法がある。
【0003】従来においては、このようなワイヤに引張
力を導入した後、停止用スリーブをかしめてワイヤに固
定するという作業を行なう適当な工具がなく、ワイヤを
手動で引張った後、ケーブルに端子をかしめて取り付け
る一般的な工具を用いて係止用スリーブをかしめるしか
なかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ような従来方法では、ワイヤを引張った状態で係止用ス
リーブをかしめなければならず、一人の作業者では作業
が困難であると共に、ワイヤに所定の引張力を導入する
ことが難しい。また、ワイヤを所定の引張力で引張るこ
とのできる専用の工具を別に用意し、あるいはかしめ用
工具に一体的に設けることも考えられるが、この専用工
具でワイヤを引張った後、別の工具でかしめを行なうこ
ととなり、作業が面倒であると共に作業時間がかかる。
いずれの場合も、作業箇所が多数ある場合には、適用し
難しい。
【0005】本考案は、前述のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、一人の作業者でワイヤの緊張
と係止用スリーブのかしめとを確実、容易、かつ迅速に
行なうことのできるかしめ用油圧工具を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、外部に作動油
を供給可能な油圧ポンプ部を備えた駆動装置に、ワイヤ
を把持する把持部材を先端に有する引張り用油圧シリン
ダと、前記ワイヤに取付けたスリーブをかしめるかしめ
部材を先端に有するかしめ用油圧シリンダとを、共通の
作動油で作動可能に接続し、前記引張り用油圧シリンダ
には、設定圧力で閉となる引張り用開閉弁を設け、前記
かしめ用油圧シリンダには、前記引張り用開閉弁の設定
圧力より大きい設定圧力で開となるかしめ用開閉弁を設
けたものである。
【0007】
【作用】駆動装置を駆動させると、油圧ポンプ部から引
張り用油圧シリンダとかしめ用油圧シリンダに向かって
作動油が供給されるが、供給当初は比較的低圧であるた
め、かしめ用開閉弁は閉状態でかしめ用油圧シリンダに
は作動油が供給されず、引張り用油圧シリンダに供給さ
れてワイヤの引張りがなされる。
【0008】引張り用油圧シリンダに供給される作動油
の圧力が引張り用開閉弁の設定圧力を超えると、この引
張り用開閉弁が閉じ、ワイヤに設定された引張力が導入
されると共に、次のかしめ行程中、前記引張力が一定に
保持される。
【0009】引張り用開閉弁の閉状態によりかしめ用油
圧シリンダへ供給される作動油の圧力が高まり、かしめ
用開閉弁の設定圧力を超えると、このかしめ用開閉弁が
開となり、かしめ部材によりスリーブのかしめがなされ
る。ワイヤを設定した引張力で緊張した状態でスリーブ
のかしめがなされることになる。
【0010】
【実 施 例】以下、本考案を図示する一実施例に基づ
いて説明する。これは、図1に示すように、工具を作動
させる駆動装置にピストル型の電動油圧ポンプ3を用い
た例であり、図2に示すように、この電動油圧ポンプ3
の先端出口部にかしめ油圧工具ユニット1と引張り油圧
工具ユニット2とを接続する。
【0011】かしめ油圧工具ユニット1は、シーケンス
ブロック5とシリンダアウトレット6を基部に有するか
しめ用油圧シリンダ4のピストンロッド先端部にかしめ
部材7を取付けて構成し、ピストン8を押し出すことに
より、ワイヤWに環装すると共に、かしめ部材7に嵌装
したスリーブSをかしめるようにされている。引張り油
圧工具ユニット2は、引張り用油圧シリンダ9のピスト
ンロッド先端に把持部材10を取付けて構成し、ピスト
ン11を引き込むことにより、把持部材10で把持した
ワイヤWを引張るようにされている。
【0012】かしめ用油圧シリンダ4は、その中心軸線
が電動油圧ポンプ3の取付軸芯Lと一致するように、シ
ーケンスブロック5を介して油圧ポンプ部12に取り付
ける。引張り用油圧シリンダ9は、先端の把持部材10
がかしめ部材7方向に指向するように、シリンダアウト
レット6の上面に取付ける。
【0013】シーケンスブロック5は、図3に示すよう
に、電動油圧ポンプ3の油圧ポンプ部12の出口側に形
成した取付孔12Aに嵌入し、このシーケンスブロック
5にシリンダアウトレット6をストッパキャップ13に
より取り付ける。ストッパキャップ13は、端部がシリ
ンダアウトレット6の基端段部に係合し、油圧ポンプ部
12のリング状取付片12Bに螺着されるナット部材で
あり、シリンダアウトレット6をシーケンスブロック5
に引き付け固定する。なお、シーケンスブロック5とシ
リンダアウトレット6とは、ピン14により周方向の位
置決めを行っておく。
【0014】このような構成において、かしめ用油圧シ
リンダ4と引張り用油圧シリンダ9が共通の作動油によ
り作動するようにシーケンスブロック5に共通油圧室1
5を設ける。さらに引張り用油圧シリンダ9が作動した
後、引張り用油圧シリンダ9が一定圧を保持し、かつ引
張り用油圧シリンダ9の作動から一定時間経過するとか
しめ用油圧シリンダ4が作動するように、引張り用油圧
シリンダ9に設定圧力P1 になると閉じて、その圧力を
保持し得る引張り用開閉弁17を設けると共に、かしめ
用油圧シリンダ4のシーケンスブロック5に設定圧力P
1 より大きい設定圧力P2 以上で開くかしめ用開閉弁1
6を設ける(図4,図5参照)。
【0015】図3に示すように、シーケンスブロック5
の共通油圧室15は、シーケンスブロック5の油圧ポン
プ部12に面する端面に形成した円板状の空洞とし、こ
の共通油圧室15の上部に油圧ポンプ部12の供給口1
8を開口させる。シリンダアウトレット6に設けられた
引張り用油圧シリンダ9への供給口19と共通油圧室1
5とは、シーケンスブロック5の上部に穿設した供給孔
20により連通させる。
【0016】かしめ用油圧シリンダ4のピストン8は、
シリンダアウトレット6を貫通してシーケンスブロック
5の軸方向中央にまで達するシリンダ室21内に配置さ
れており、このシリンダ室21と共通油圧室15とを、
共通油圧室側にチェック弁22を有する連通孔23で連
通させる。かしめ用開閉弁16は、図4に示すように、
シリンダ室21と連通孔23の側方に配設し、その入側
と共通油圧室15とを入側供給孔24で連通させ、出側
と連通孔23とを出側供給孔25で連通させる。
【0017】かしめ用開閉弁16は、入側供給孔24を
閉塞し得るポペット26と、このポペット26を入側供
給孔24側へ押圧する圧縮コイルばね27と、この圧縮
コイルばね27の押圧力を調整し得る調整プラグ28か
らなる。共通油圧室15内の圧力が圧縮コイルばね27
で設定した押圧力P2 より大になると、ポペット26が
開き、作動油が出側供給孔25、連通孔23を介してシ
リンダ室21内へ供給され、ピストン8が押し出されて
かしめが開始される。
【0018】チェック弁22は、連通孔23を閉塞し得
る鋼製のボール29と、このボール29を連通孔23側
へ押圧するばね30と、このばね30を保持する押えね
じ31からなる。かしめが進行して連通孔23内の圧力
が高圧になると、ボール29が開き、連通孔23と共通
油圧室15とが連通することになる。
【0019】かしめ力は、電動油圧ポンプ3の油圧ポン
プ部12に設けられている圧力解除弁32の圧縮コイル
ばね33により設定する。この圧力解除弁32は、共通
油圧室15と油タンク34とを連通する戻り油路35を
開閉するバルブステム36を有し、このバルブステム3
6を圧縮コイルばね33で押圧することにより、戻り油
路35を閉止する。共通油圧室15内の圧力が圧縮コイ
ルばね33の押圧力を超えると、バルブステム36が開
く。この圧縮コイルばね33の押圧力P3 は、かしめ用
開閉弁16の設定圧力P2 よりも一桁大きい値とし、所
定のかしめ力が得られるようにする。
【0020】なお、この圧力解除弁32のバルブステム
36は、リターンレバー37で開動作可能とされ、作業
終了後、作動油を油タンク34へ戻せるようにされてい
る。また、かしめ用油圧シリンダ4のシリンダ室21内
に配設され、ピストン8を押圧する圧縮コイルばね38
は、作業終了後の低圧状態でピストン8を元位置へ復帰
させ得る押圧力に設定すればよい。
【0021】引張り用油圧シリンダ9には、図5に示す
ように、ピストン11が往復動するシリンダ室40と平
行に、引張り用開閉弁17が収納される作動室41(4
1A、41B)を設け、入側作動室41Aとシリンダア
ウトレット6の供給口19を供給孔42により連通さ
せ、出側作動室41Bとピストンロッド側シリンダ室4
0Aとを連通孔43Bにより連通させる。
【0022】入側作動室41Aと出側作動室41Bは連
通路43Aにより連通させ、入側作動室41A内に連通
路43Aを閉塞し得るボール44を配設し、出側作動室
41B内にボール44を操作する作動軸45を配設す
る。ボール44は、圧縮コイルばね46により作動軸4
5側へ押圧され、圧縮コイルばね46の押圧力が調整プ
ラグ47により調整可能とされている。作動軸45は、
ボール44が当接する面をもつ作動子48と、流路を形
成する切欠き49aが両側面に設けられたばね受49を
先端に有し、圧縮コイルばね50によりボール44側へ
押圧される。圧縮コイルばね50の押圧力は調整プラグ
51により調整可能とされている。
【0023】作動軸45は、作動軸45に作用する図示
矢印方向の油圧力(作動室41内圧力×小径ロッド45
Aの断面積)が圧縮コイルばね50の設定押圧力P1
超えると、図示矢印方向に移動し、ボール44が連通路
43を塞ぐ。これにより、出側作動室41B、シリンダ
室40A内の圧力が一定に保持され、ワイヤWの引張力
が一定に保持される。ここで、かしめ用油圧シリンダ4
が作動する前に、引張り用油圧シリンダ9が作動して一
定の引張力が保持されるように、引張り用開閉弁17の
設定圧力P1 はかしめ用開閉弁16の設定圧力P2 より
も低く設定しておく。
【0024】なお、引張り用油圧シリンダ9のシリンダ
室40内に配設される圧縮コイルばね52は、かしめ完
了後、引張り用開閉弁17が開となった後、ピストン1
1を元位置へ復帰させ得る押圧力に設定すればよい。ま
た、圧縮コイルばね52の押圧力とピストン11のスト
ロークS1 は、調整プラグ53で調整可能である。
【0025】引張り用油圧シリンダ9に接続される把持
部材10は、図6に示すように、カムブラケット54、
把持板55、クランプカム56から構成する。カムブラ
ケット54は、(イ)に示すように、平面視コ字状の部
材とし、基部54Aをピストン11のピストンロッド5
7の先端にナットにより固定し、空間を隔てた先端部5
4Bに把持板55とクランプカム56を設ける。
【0026】把持板55は、(ロ)に示すように、先端
部54Bの下面に取付け、先端部54Bと把持板54と
の間に挿入溝58を形成する。この挿入溝58は一方の
側部が開口し、他方の側部が閉塞された溝とし、ワイヤ
Wを横から挿入し、保持できるようにする。クランプカ
ム56は、先端部54Bの凹溝内に配置し、その外周面
が挿入溝58から退避した状態より挿入溝58内に進出
し得るように、偏心ピン59を介して先端部54Bに取
付ける。また、クランプカム56には作動レバー60を
突設すると共に、カム外周面にローレット目を刻設して
おく。ワイヤWを挿入溝58に挿入し、クランプカム5
6を回転させれば、、ワイヤWがクランプカム56と把
持板54に把持されて強固に固定される。
【0027】かしめ用油圧シリンダ4の先端に接続され
るかしめ部材7は、図7の(イ)及び(ロ)に示すよう
に、固定ダイ61と可動ダイ62から構成する。かしめ
用油圧シリンダ4のシリンダヘッド63は、その基端部
がシリンダアウトレット6に螺着されており、このシリ
ンダヘッド63の先端部に固定ダイ61をボルト64を
介して固定する。ピストン8のピストンロッド65は、
シリンダヘッド63内にスライド可能に設けられてお
り、このピストンロッド65の先端部に可動ダイ62を
止めねじ66を介して固定する。ピストン8の移動によ
り可動ダイ62が固定ダイ61に対してストロークS2
で移動する。
【0028】また、シリンダヘッド63の先端部は、固
定ダイ61と可動ダイ62の表面と面一な当接面67が
形成されるように切欠し、ワイヤWを引張る際、取り付
けようとする固定部材Mに当接して反力を受けられるよ
うにする。ワイヤWは、停止用スリーブSを環装した上
で、ダイ側から挿通孔68に挿通させ、さらぐり69を
介して把持部材10に取付ける。
【0029】電動油圧ポンプ3は、図8に示すようなピ
ストル形でコードレスの駆動装置を用いることができ
る。この電動油圧ポンプ3は、油圧ポンプ部12、油タ
ンク70、カムクランク機構71、減速機72、モータ
73、バッテリ74を備えている。モータ73の回転
は、三段遊星減速機等の減速機72によりカムクランク
機構71を作動させる。カムクランク機構71は、減速
機72の出力軸に接続されたカム75と、このカム75
が回転自在に嵌入され油圧ポンプ部12のプランジャ7
6が一体的に取付けられたリング77とからなり、プラ
ンジャ76を往復動させる。
【0030】油圧ポンプ部12は、チェック弁78、7
9を有し、プランジャ76の往復動により油タンク70
から作動油を負圧吸引し、かつ作動油を先端出口部へ押
送し得る。作動油は供給口18を介して共通油圧室15
に供給される。
【0031】バッテリ74は、握り部の下部に着脱可能
に取付けられ、図示しない充電器により充電可能とさ
れ、握り部のスイッチ80をONすることにより、マイ
クロスイッチ81を介してモータ73が回転駆動され
る。なお、不時の場合に備え、プラグを介してバッテリ
パックを接続することもでき、また図示しないアダプタ
を利用して商用電源を使用することもできるようにして
ある。
【0032】以上のような構成において、次のように作
動する。
【0033】 一端を部材に固定したワイヤWを、取
り付けようとする固定部材Mに挿通させ、このワイヤW
の固定部材Mから突出する他端部にスリーブSを挿入す
る。
【0034】 ワイヤWの他端部をシリンダヘッド6
3の挿通孔68に挿入し、シリンダヘッド63の当接面
67を固定部材Mの固定面に当接させて一対の固定ダイ
61と可動ダイ62間にスリーブSを配置させる。
【0035】 ワイヤWの他端部を把持部材10の挿
入溝58内に挿入し、クランプカム56を回動させて把
持板55とクランプカム56で把持する。
【0036】 電動油圧ポンプ3のスイッチ80をオ
ンさせると、作動油が共通油圧室15へ供給される。か
しめ用開閉弁16は閉状態であるため、作動油は、開状
態の引張り用開閉弁17を介して引張り用油圧シリンダ
9に供給され、ピストン11を引き込み移動させる。
【0037】作動油供給当初は、低圧であるため、引張
り用開閉弁17の作動軸45は作動せず、連通路43
A、ばね受49の切欠き49aを介して作動油がシリン
ダ室40A,41に流入し、ピストン11を移動せさ
る。作動油がさらに供給されるため、作動室41内の圧
力が上昇する。作動軸45に作用する反ボール方向の油
圧力が圧縮コイルばね50の設定押圧力P1 を超える
と、作動軸45が反ボール側へ移動し、圧縮コイルバネ
46により押圧されているボール44が連通路43を閉
塞する。
【0038】ボール44が連通路43を閉塞すると、作
動油が引き続き供給されているため、入側作動室41A
の圧力が高まり、この高圧によりボール44が作動軸4
5側へ押圧され、前記ボール44による閉状態が維持さ
れる。これにより、出側作動室41B、シリンダ室40
A内の圧力が一定の圧力P1 に保持される。ワイヤWは
所定の引張力F1 で引っ張られ、この引張状態が次のか
しめ行程中保持される。圧力P1 を適宜設定することに
より、ワイヤWを引きちぎることなく、緩み止めに必要
な引張力が自動的にワイヤWに導入される。
【0039】 引張り用開閉弁17の前述の閉動作に
より共通油圧室15内の圧力が高まり、この共通油圧室
15内の圧力がかしめ用開閉弁16の圧縮コイルばね2
7の設定押圧力P2 を超えると、ボペット26が反共通
油圧室側へ移動する。作動油は連通孔23を介してシリ
ンダ室21内へ供給され、ビストン8の押し出し移動に
よりかしめが開始される。
【0040】 かしめが進行して連通孔23内の圧力
が高まると、チェック弁22が開いて連通孔23と共通
油圧室15とが連通し、所定のかしめ力になると圧力解
除弁32が開動作し、作動油が流出してかしめが終了す
る。なお、ワイヤの引張りからかしめ終了まで数秒で行
われる。
【0041】 リターンレバー37で圧力解除弁32
を完全に開けば、共通油圧室15内の圧力が低圧とな
り、引張り用開閉弁17が開となり、また、チェック弁
22が開き、それぞれのピストン8,11が元位置に復
帰する。
【0042】 把持部材10を解除し、シリンダヘッ
ド63をワイヤWから外せば、部材Mの緩み止め作業が
終了する。なお、ワイヤWのスリーブSから突出する部
分はニッパ等で切断するようにする。
【0043】
【考案の効果】前述の通り、本考案のかしめ用油圧工具
は、油圧ポンプを備えた駆動装置に、引張り用油圧シリ
ンダとかしめ用油圧シリンダを、共通の作動油で作動可
能に接続し、引張り用油圧シリンダに設定圧力で閉とな
る引張り用開閉弁を、かしめ用油圧シリンダに前記設定
圧力より大きい設定圧力で開となるかしめ用開閉弁を設
けるようにしたため、駆動装置を駆動させるだけで、ワ
イヤの緊張とスリーブのかしめを同時に行なうことがで
き、作業者一人でワイヤの張架作業を確実、容易かつ迅
速に行なうことができる。また、ワイヤへ必要な引張力
を自動的に導入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るかしめ用油圧工具の一実施例を示
す概略斜視図である。
【図2】図1の部分断面側面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図1の引張り用油圧シリンダを示す縦断面図で
ある。
【図6】図1の把持部材を示し、(イ)は平面図、
(ロ)は側面図である。
【図7】図1のかしめ部材を示し、(イ)は側面図、
(ロ)は縦断面図である。
【図8】電動油圧ポンプの一例を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1…かしめ油圧工具ユニット 2…引張り油圧工具
ユニット 3…電動油圧ポンプ 4…かしめ用油圧シ
リンダ 5…シーケンスブロック 6…シリンダアウト
レット 7…かしめ部材 8…ピストン 9…引張り用油圧シリンダ 10…把持部材 11…ピストン 12…油圧ポンプ部 15…共通油圧室 16…かしめ用開閉
弁 17…引張り用開閉弁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部に作動油を供給可能な油圧ポンプ部
    を備えた駆動装置に、ワイヤを把持する把持部材を先端
    に有する引張り用油圧シリンダと、前記ワイヤに取付け
    たスリーブをかしめるかしめ部材を先端に有するかしめ
    用油圧シリンダとを、共通の作動油で作動可能に接続
    し、前記引張り用油圧シリンダには、設定圧力で閉とな
    る引張り用開閉弁を設け、前記かしめ用油圧シリンダに
    は、前記引張り用開閉弁の設定圧力より大きい設定圧力
    で開となるかしめ用開閉弁を設けたことを特徴とするか
    しめ用油圧工具。
JP2145991U 1991-04-03 1991-04-03 かしめ用油圧工具 Expired - Lifetime JPH0718533Y2 (ja)

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