JPH069880U - かしめ用油圧工具 - Google Patents

かしめ用油圧工具

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JPH069880U
JPH069880U JP2145991U JP2145991U JPH069880U JP H069880 U JPH069880 U JP H069880U JP 2145991 U JP2145991 U JP 2145991U JP 2145991 U JP2145991 U JP 2145991U JP H069880 U JPH069880 U JP H069880U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 係止用スリーブを用いて所定の引張り荷重の
下でワイヤの張架作業を行うに際し、一台の工具でワイ
ヤの緊張とワイヤへの係止用スリーブの固定とを同時に
行なえるようにする。 【構成】 外部に作動油を供給可能な油圧ポンプ部を備
えた電動油圧ポンプ3等に、ワイヤWを把持する把持部
材10を有する引張り用油圧シリンダ9と、ワイヤWに
取付けたスリーブSをかしめるかしめ部材7を有するか
しめ用油圧シリンダ4とを、共通の作動油で作動可能に
接続する。引張り用油圧シリンダ9には設定圧力で閉と
なる引張り用開閉弁を設け、ワイヤに一定の引張力を導
入し、この引張力を保持させる。かしめ用油圧シリンダ
4には前記設定圧力よりも大きい設定圧力で開となるか
しめ用開閉弁を設け、ワイヤに一定の引張力が導入され
た状態でスリーブのかしめを行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ワイヤを所定の引張り荷重が付与された状態で張架するに際し、ワ イヤの緊張とワイヤへの係止用スリーブの固定とを同時に行うことのできるかし め用油圧工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
前記のようにワイヤを張架する有用な手段としては、一端を固定したワイヤの 他端側を取り付けようとする相手方の固定部材に挿通させ、そのワイヤの突出部 において環装した停止用スリーブをかしめることによって固定するという方法が ある。
【0003】 従来においては、このようなワイヤに引張力を導入した後、停止用スリーブを かしめてワイヤに固定するという作業を行なう適当な工具がなく、ワイヤを手動 で引張った後、ケーブルに端子をかしめて取り付ける一般的な工具を用いて係止 用スリーブをかしめるしかなかった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のような従来方法では、ワイヤを引張った状態で係止用ス リーブをかしめなければならず、一人の作業者では作業が困難であると共に、ワ イヤに所定の引張力を導入することが難しい。また、ワイヤを所定の引張力で引 張ることのできる専用の工具を別に用意し、あるいはかしめ用工具に一体的に設 けることも考えられるが、この専用工具でワイヤを引張った後、別の工具でかし めを行なうこととなり、作業が面倒であると共に作業時間がかかる。 いずれの場合も、作業箇所が多数ある場合には、適用し難しい。
【0005】 本考案は、前述のような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、一人の作 業者でワイヤの緊張と係止用スリーブのかしめとを確実、容易、かつ迅速に行な うことのできるかしめ用油圧工具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、外部に作動油を供給可能な油圧ポンプ部を備えた駆動装置に、ワイ ヤを把持する把持部材を先端に有する引張り用油圧シリンダと、前記ワイヤに取 付けたスリーブをかしめるかしめ部材を先端に有するかしめ用油圧シリンダとを 、共通の作動油で作動可能に接続し、前記引張り用油圧シリンダには、設定圧力 で閉となる引張り用開閉弁を設け、前記かしめ用油圧シリンダには、前記引張り 用開閉弁の設定圧力より大きい設定圧力で開となるかしめ用開閉弁を設けたもの である。
【0007】
【作用】
駆動装置を駆動させると、油圧ポンプ部から引張り用油圧シリンダとかしめ用 油圧シリンダに向かって作動油が供給されるが、供給当初は比較的低圧であるた め、かしめ用開閉弁は閉状態でかしめ用油圧シリンダには作動油が供給されず、 引張り用油圧シリンダに供給されてワイヤの引張りがなされる。
【0008】 引張り用油圧シリンダに供給される作動油の圧力が引張り用開閉弁の設定圧力 を超えると、この引張り用開閉弁が閉じ、ワイヤに設定された引張力が導入され ると共に、次のかしめ行程中、前記引張力が一定に保持される。
【0009】 引張り用開閉弁の閉状態によりかしめ用油圧シリンダへ供給される作動油の圧 力が高まり、かしめ用開閉弁の設定圧力を超えると、このかしめ用開閉弁が開と なり、かしめ部材によりスリーブのかしめがなされる。ワイヤを設定した引張力 で緊張した状態でスリーブのかしめがなされることになる。
【0010】
【実 施 例】
以下、本考案を図示する一実施例に基づいて説明する。これは、図1に示すよ うに、工具を作動させる駆動装置にピストル型の電動油圧ポンプ3を用いた例で あり、図2に示すように、この電動油圧ポンプ3の先端出口部にかしめ油圧工具 ユニット1と引張り油圧工具ユニット2とを接続する。
【0011】 かしめ油圧工具ユニット1は、シーケンスブロック5とシリンダアウトレット 6を基部に有するかしめ用油圧シリンダ4のピストンロッド先端部にかしめ部材 7を取付けて構成し、ピストン8を押し出すことにより、ワイヤWに環装すると 共に、かしめ部材7に嵌装したスリーブSをかしめるようにされている。引張り 油圧工具ユニット2は、引張り用油圧シリンダ9のピストンロッド先端に把持部 材10を取付けて構成し、ピストン11を引き込むことにより、把持部材10で 把持したワイヤWを引張るようにされている。
【0012】 かしめ用油圧シリンダ4は、その中心軸線が電動油圧ポンプ3の取付軸芯Lと 一致するように、シーケンスブロック5を介して油圧ポンプ部12に取り付ける 。引張り用油圧シリンダ9は、先端の把持部材10がかしめ部材7方向に指向す るように、シリンダアウトレット6の上面に取付ける。
【0013】 シーケンスブロック5は、図3に示すように、電動油圧ポンプ3の油圧ポンプ 部12の出口側に形成した取付孔12Aに嵌入し、このシーケンスブロック5に シリンダアウトレット6をストッパキャップ13により取り付ける。ストッパキ ャップ13は、端部がシリンダアウトレット6の基端段部に係合し、油圧ポンプ 部12のリング状取付片12Bに螺着されるナット部材であり、シリンダアウト レット6をシーケンスブロック5に引き付け固定する。なお、シーケンスブロッ ク5とシリンダアウトレット6とは、ピン14により周方向の位置決めを行って おく。
【0014】 このような構成において、かしめ用油圧シリンダ4と引張り用油圧シリンダ9 が共通の作動油により作動するようにシーケンスブロック5に共通油圧室15を 設ける。さらに引張り用油圧シリンダ9が作動した後、引張り用油圧シリンダ9 が一定圧を保持し、かつ引張り用油圧シリンダ9の作動から一定時間経過すると かしめ用油圧シリンダ4が作動するように、引張り用油圧シリンダ9に設定圧力 P1 になると閉じて、その圧力を保持し得る引張り用開閉弁17を設けると共に 、かしめ用油圧シリンダ4のシーケンスブロック5に設定圧力P1 より大きい設 定圧力P2 以上で開くかしめ用開閉弁16を設ける(図4,図5参照)。
【0015】 図3に示すように、シーケンスブロック5の共通油圧室15は、シーケンスブ ロック5の油圧ポンプ部12に面する端面に形成した円板状の空洞とし、この共 通油圧室15の上部に油圧ポンプ部12の供給口18を開口させる。シリンダア ウトレット6に設けられた引張り用油圧シリンダ9への供給口19と共通油圧室 15とは、シーケンスブロック5の上部に穿設した供給孔20により連通させる 。
【0016】 かしめ用油圧シリンダ4のピストン8は、シリンダアウトレット6を貫通して シーケンスブロック5の軸方向中央にまで達するシリンダ室21内に配置されて おり、このシリンダ室21と共通油圧室15とを、共通油圧室側にチェック弁2 2を有する連通孔23で連通させる。かしめ用開閉弁16は、図4に示すように 、シリンダ室21と連通孔23の側方に配設し、その入側と共通油圧室15とを 入側供給孔24で連通させ、出側と連通孔23とを出側供給孔25で連通させる 。
【0017】 かしめ用開閉弁16は、入側供給孔24を閉塞し得るポペット26と、このポ ペット26を入側供給孔24側へ押圧する圧縮コイルばね27と、この圧縮コイ ルばね27の押圧力を調整し得る調整プラグ28からなる。共通油圧室15内の 圧力が圧縮コイルばね27で設定した押圧力P2 より大になると、ポペット26 が開き、作動油が出側供給孔25、連通孔23を介してシリンダ室21内へ供給 され、ピストン8が押し出されてかしめが開始される。
【0018】 チェック弁22は、連通孔23を閉塞し得る鋼製のボール29と、このボール 29を連通孔23側へ押圧するばね30と、このばね30を保持する押えねじ3 1からなる。かしめが進行して連通孔23内の圧力が高圧になると、ボール29 が開き、連通孔23と共通油圧室15とが連通することになる。
【0019】 かしめ力は、電動油圧ポンプ3の油圧ポンプ部12に設けられている圧力解除 弁32の圧縮コイルばね33により設定する。この圧力解除弁32は、共通油圧 室15と油タンク34とを連通する戻り油路35を開閉するバルブステム36を 有し、このバルブステム36を圧縮コイルばね33で押圧することにより、戻り 油路35を閉止する。共通油圧室15内の圧力が圧縮コイルばね33の押圧力を 超えると、バルブステム36が開く。この圧縮コイルばね33の押圧力P3 は、 かしめ用開閉弁16の設定圧力P2 よりも一桁大きい値とし、所定のかしめ力が 得られるようにする。
【0020】 なお、この圧力解除弁32のバルブステム36は、リターンレバー37で開動 作可能とされ、作業終了後、作動油を油タンク34へ戻せるようにされている。 また、かしめ用油圧シリンダ4のシリンダ室21内に配設され、ピストン8を押 圧する圧縮コイルばね38は、作業終了後の低圧状態でピストン8を元位置へ復 帰させ得る押圧力に設定すればよい。
【0021】 引張り用油圧シリンダ9には、図5に示すように、ピストン11が往復動する シリンダ室40と平行に、引張り用開閉弁17が収納される作動室41(41A 、41B)を設け、入側作動室41Aとシリンダアウトレット6の供給口19を 供給孔42により連通させ、出側作動室41Bとピストンロッド側シリンダ室4 0Aとを連通孔43Bにより連通させる。
【0022】 入側作動室41Aと出側作動室41Bは連通路43Aにより連通させ、入側作 動室41A内に連通路43Aを閉塞し得るボール44を配設し、出側作動室41 B内にボール44を操作する作動軸45を配設する。ボール44は、圧縮コイル ばね46により作動軸45側へ押圧され、圧縮コイルばね46の押圧力が調整プ ラグ47により調整可能とされている。作動軸45は、ボール44が当接する面 をもつ作動子48と、流路を形成する切欠き49aが両側面に設けられたばね受 49を先端に有し、圧縮コイルばね50によりボール44側へ押圧される。圧縮 コイルばね50の押圧力は調整プラグ51により調整可能とされている。
【0023】 作動軸45は、作動軸45に作用する図示矢印方向の油圧力(作動室41内圧 力×小径ロッド45Aの断面積)が圧縮コイルばね50の設定押圧力P1 を超え ると、図示矢印方向に移動し、ボール44が連通路43を塞ぐ。これにより、出 側作動室41B、シリンダ室40A内の圧力が一定に保持され、ワイヤWの引張 力が一定に保持される。ここで、かしめ用油圧シリンダ4が作動する前に、引張 り用油圧シリンダ9が作動して一定の引張力が保持されるように、引張り用開閉 弁17の設定圧力P1 はかしめ用開閉弁16の設定圧力P2 よりも低く設定して おく。
【0024】 なお、引張り用油圧シリンダ9のシリンダ室40内に配設される圧縮コイルば ね52は、かしめ完了後、引張り用開閉弁17が開となった後、ピストン11を 元位置へ復帰させ得る押圧力に設定すればよい。また、圧縮コイルばね52の押 圧力とピストン11のストロークS1 は、調整プラグ53で調整可能である。
【0025】 引張り用油圧シリンダ9に接続される把持部材10は、図6に示すように、カ ムブラケット54、把持板55、クランプカム56から構成する。カムブラケッ ト54は、(イ)に示すように、平面視コ字状の部材とし、基部54Aをピスト ン11のピストンロッド57の先端にナットにより固定し、空間を隔てた先端部 54Bに把持板55とクランプカム56を設ける。
【0026】 把持板55は、(ロ)に示すように、先端部54Bの下面に取付け、先端部5 4Bと把持板54との間に挿入溝58を形成する。この挿入溝58は一方の側部 が開口し、他方の側部が閉塞された溝とし、ワイヤWを横から挿入し、保持でき るようにする。クランプカム56は、先端部54Bの凹溝内に配置し、その外周 面が挿入溝58から退避した状態より挿入溝58内に進出し得るように、偏心ピ ン59を介して先端部54Bに取付ける。また、クランプカム56には作動レバ ー60を突設すると共に、カム外周面にローレット目を刻設しておく。ワイヤW を挿入溝58に挿入し、クランプカム56を回転させれば、、ワイヤWがクラン プカム56と把持板54に把持されて強固に固定される。
【0027】 かしめ用油圧シリンダ4の先端に接続されるかしめ部材7は、図7の(イ)及 び(ロ)に示すように、固定ダイ61と可動ダイ62から構成する。かしめ用油 圧シリンダ4のシリンダヘッド63は、その基端部がシリンダアウトレット6に 螺着されており、このシリンダヘッド63の先端部に固定ダイ61をボルト64 を介して固定する。ピストン8のピストンロッド65は、シリンダヘッド63内 にスライド可能に設けられており、このピストンロッド65の先端部に可動ダイ 62を止めねじ66を介して固定する。ピストン8の移動により可動ダイ62が 固定ダイ61に対してストロークS2 で移動する。
【0028】 また、シリンダヘッド63の先端部は、固定ダイ61と可動ダイ62の表面と 面一な当接面67が形成されるように切欠し、ワイヤWを引張る際、取り付けよ うとする固定部材Mに当接して反力を受けられるようにする。ワイヤWは、停止 用スリーブSを環装した上で、ダイ側から挿通孔68に挿通させ、さらぐり69 を介して把持部材10に取付ける。
【0029】 電動油圧ポンプ3は、図8に示すようなピストル形でコードレスの駆動装置を 用いることができる。この電動油圧ポンプ3は、油圧ポンプ部12、油タンク7 0、カムクランク機構71、減速機72、モータ73、バッテリ74を備えてい る。モータ73の回転は、三段遊星減速機等の減速機72によりカムクランク機 構71を作動させる。カムクランク機構71は、減速機72の出力軸に接続され たカム75と、このカム75が回転自在に嵌入され油圧ポンプ部12のプランジ ャ76が一体的に取付けられたリング77とからなり、プランジャ76を往復動 させる。
【0030】 油圧ポンプ部12は、チェック弁78、79を有し、プランジャ76の往復動 により油タンク70から作動油を負圧吸引し、かつ作動油を先端出口部へ押送し 得る。作動油は供給口18を介して共通油圧室15に供給される。
【0031】 バッテリ74は、握り部の下部に着脱可能に取付けられ、図示しない充電器に より充電可能とされ、握り部のスイッチ80をONすることにより、マイクロス イッチ81を介してモータ73が回転駆動される。 なお、不時の場合に備え、プラグを介してバッテリパックを接続することもで き、また図示しないアダプタを利用して商用電源を使用することもできるように してある。
【0032】 以上のような構成において、次のように作動する。
【0033】 一端を部材に固定したワイヤWを、取り付けようとする固定部材Mに挿通さ せ、このワイヤWの固定部材Mから突出する他端部にスリーブSを挿入する。
【0034】 ワイヤWの他端部をシリンダヘッド63の挿通孔68に挿入し、シリンダヘ ッド63の当接面67を固定部材Mの固定面に当接させて一対の固定ダイ61と 可動ダイ62間にスリーブSを配置させる。
【0035】 ワイヤWの他端部を把持部材10の挿入溝58内に挿入し、クランプカム5 6を回動させて把持板55とクランプカム56で把持する。
【0036】 電動油圧ポンプ3のスイッチ80をオンさせると、作動油が共通油圧室15 へ供給される。かしめ用開閉弁16は閉状態であるため、作動油は、開状態の引 張り用開閉弁17を介して引張り用油圧シリンダ9に供給され、ピストン11を 引き込み移動させる。
【0037】 作動油供給当初は、低圧であるため、引張り用開閉弁17の作動軸45は作動 せず、連通路43A、ばね受49の切欠き49aを介して作動油がシリンダ室4 0A,41に流入し、ピストン11を移動せさる。作動油がさらに供給されるた め、作動室41内の圧力が上昇する。作動軸45に作用する反ボール方向の油圧 力が圧縮コイルばね50の設定押圧力P1 を超えると、作動軸45が反ボール側 へ移動し、圧縮コイルバネ46により押圧されているボール44が連通路43を 閉塞する。
【0038】 ボール44が連通路43を閉塞すると、作動油が引き続き供給されているため 、入側作動室41Aの圧力が高まり、この高圧によりボール44が作動軸45側 へ押圧され、前記ボール44による閉状態が維持される。これにより、出側作動 室41B、シリンダ室40A内の圧力が一定の圧力P1 に保持される。ワイヤW は所定の引張力F1 で引っ張られ、この引張状態が次のかしめ行程中保持される 。圧力P1 を適宜設定することにより、ワイヤWを引きちぎることなく、緩み止 めに必要な引張力が自動的にワイヤWに導入される。
【0039】 引張り用開閉弁17の前述の閉動作により共通油圧室15内の圧力が高まり 、この共通油圧室15内の圧力がかしめ用開閉弁16の圧縮コイルばね27の設 定押圧力P2 を超えると、ボペット26が反共通油圧室側へ移動する。作動油は 連通孔23を介してシリンダ室21内へ供給され、ビストン8の押し出し移動に よりかしめが開始される。
【0040】 かしめが進行して連通孔23内の圧力が高まると、チェック弁22が開いて 連通孔23と共通油圧室15とが連通し、所定のかしめ力になると圧力解除弁3 2が開動作し、作動油が流出してかしめが終了する。なお、ワイヤの引張りから かしめ終了まで数秒で行われる。
【0041】 リターンレバー37で圧力解除弁32を完全に開けば、共通油圧室15内の 圧力が低圧となり、引張り用開閉弁17が開となり、また、チェック弁22が開 き、それぞれのピストン8,11が元位置に復帰する。
【0042】 把持部材10を解除し、シリンダヘッド63をワイヤWから外せば、部材M の緩み止め作業が終了する。なお、ワイヤWのスリーブSから突出する部分はニ ッパ等で切断するようにする。
【0043】
【考案の効果】
前述の通り、本考案のかしめ用油圧工具は、油圧ポンプを備えた駆動装置に、 引張り用油圧シリンダとかしめ用油圧シリンダを、共通の作動油で作動可能に接 続し、引張り用油圧シリンダに設定圧力で閉となる引張り用開閉弁を、かしめ用 油圧シリンダに前記設定圧力より大きい設定圧力で開となるかしめ用開閉弁を設 けるようにしたため、駆動装置を駆動させるだけで、ワイヤの緊張とスリーブの かしめを同時に行なうことができ、作業者一人でワイヤの張架作業を確実、容易 かつ迅速に行なうことができる。また、ワイヤへ必要な引張力を自動的に導入す ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るかしめ用油圧工具の一実施例を示
す概略斜視図である。
【図2】図1の部分断面側面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図1の引張り用油圧シリンダを示す縦断面図で
ある。
【図6】図1の把持部材を示し、(イ)は平面図、
(ロ)は側面図である。
【図7】図1のかしめ部材を示し、(イ)は側面図、
(ロ)は縦断面図である。
【図8】電動油圧ポンプの一例を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1…かしめ油圧工具ユニット 2…引張り油圧工具
ユニット 3…電動油圧ポンプ 4…かしめ用油圧シ
リンダ 5…シーケンスブロック 6…シリンダアウト
レット 7…かしめ部材 8…ピストン 9…引張り用油圧シリンダ 10…把持部材 11…ピストン 12…油圧ポンプ部 15…共通油圧室 16…かしめ用開閉
弁 17…引張り用開閉弁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部に作動油を供給可能な油圧ポンプ部
    を備えた駆動装置に、ワイヤを把持する把持部材を先端
    に有する引張り用油圧シリンダと、前記ワイヤに取付け
    たスリーブをかしめるかしめ部材を先端に有するかしめ
    用油圧シリンダとを、共通の作動油で作動可能に接続
    し、前記引張り用油圧シリンダには、設定圧力で閉とな
    る引張り用開閉弁を設け、前記かしめ用油圧シリンダに
    は、前記引張り用開閉弁の設定圧力より大きい設定圧力
    で開となるかしめ用開閉弁を設けたことを特徴とするか
    しめ用油圧工具。
JP2145991U 1991-04-03 1991-04-03 かしめ用油圧工具 Expired - Lifetime JPH0718533Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08155860A (ja) * 1994-12-09 1996-06-18 Rikio Nishida 油圧工具のヘッドとそれを装着した油圧工具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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