JPH07185278A - 分離膜の製造方法 - Google Patents

分離膜の製造方法

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JPH07185278A
JPH07185278A JP33830393A JP33830393A JPH07185278A JP H07185278 A JPH07185278 A JP H07185278A JP 33830393 A JP33830393 A JP 33830393A JP 33830393 A JP33830393 A JP 33830393A JP H07185278 A JPH07185278 A JP H07185278A
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vinyl alcohol
membrane
film
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JP33830393A
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Takahide Shigehisa
隆秀 重久
Hiroyuki Akasu
弘幸 赤須
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Kuraray Co Ltd
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ビニルアルコ−ル系重合体を含有する製膜原
液を製膜する工程と、製膜後の膜を架橋剤を含有する水
溶液中を通過せしめ、ビニルアルコ−ル系重合体を分子
内の水酸基を介して架橋剤により架橋させる工程とを有
する。 【効果】 架橋化処理されたビニルアルコ−ル系重合体
からなる分離膜を、架橋化の度合いをほぼ一定に保ち、
かつ単位時間当りの生産性も高く製造することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は分離膜の製造方法、さら
に詳しくは耐熱性および強度の優れたビニルアルコ−ル
系重合体からなる分離膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】分子内に水酸基を有する重合体からなる
膜は親水性に優れており、工業用、医療用等、種々の用
途に利用されている。例えば、ポリビニルアルコール系
重合体からなる膜(以下、これをPVA膜と略称す
る)、エチレン・ビニルアルコール系共重合体からなる
膜(以下、これをEVA膜と略称する)は精密濾過、血
液処理等の分野において利用されている。
【0003】上記のPVA膜、EVA膜にあっては、膜
に耐熱性、耐熱水性、寸法安定性、強度性等を付与する
ことを目的として、架橋剤による架橋処理が行われてい
る。例えば、特開昭61−42301号公報には、PV
A膜を炭素数の多いジアルデヒドでアセタ−ル化するこ
とによって該PVA膜に三次元架橋を導入する方法が開
示されている。また、特開昭54−155274号公報
には、EVA膜をグルタルアルデヒド等の架橋剤により
架橋処理する方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の架橋処理は、い
ずれもビニルアルコ−ル系重合体を一旦膜として製膜し
た後、該膜を一定量ずつ架橋剤を含有する水溶液の入っ
た処理浴に一定時間浸漬して架橋処理を行うといういわ
ゆるバッチ法によって行われている。しかしながら、こ
のようなバッチ法では、各バッチ間で処理浴中の架橋剤
の濃度、架橋処理を行う温度等の架橋処理条件が異なる
と、得られる膜における架橋化の度合いにバラツキが生
じることとなる。従って、上記のバッチ法によって架橋
処理の施されたビニルアルコ−ル系重合体からなる膜を
製造する際に架橋化の度合いを一定に保つためには、各
バッチ間で架橋処理条件を厳密にコントロ−ルする必要
がある。また、上記のバッチ法は、単位時間当りの生産
性も低いため、架橋処理の施されたビニルアルコ−ル系
重合体からなる膜を工業的に製造する方法としては適し
ていない。
【0005】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであって、架橋処理の施されたビニルアルコ−ル系
重合体からなる分離膜を、架橋化の度合いをほぼ一定に
保ち、かつ単位時間当りの生産性も高く製造できる方法
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
課題は、ビニルアルコ−ル系重合体を含有する製膜原液
を製膜する工程と、製膜後の膜を架橋剤を含有する水溶
液中を通過せしめ、ビニルアルコ−ル系重合体を分子内
の水酸基を介して架橋剤により架橋させる工程とを有す
ることを特徴とするビニルアルコ−ル系重合体からなる
分離膜の製造方法を提供することによって達成される。
【0007】本発明において用いられるビニルアルコ−
ル系重合体とは、ビニルアルコ−ル単位を30モル%以
上、好ましくは50モル%以上含む重合体をいい、ビニ
ルエステル類の単独重合体のケン化物や、エチレン、プ
ロピレン、アクリロニトリル、塩化ビニル、ビニルピロ
リドン等のビニル単量単位を含有するビニルアルコ−ル
系重合体(ランダム、ブロック、グラフト共重合体を含
む)等を例示することができる。なかでも、エチレン・
ビニルアルコ−ル系共重合体は、溶出物が非常に少ない
ため医療分野において使用される分離膜の素材として好
適である。特に血液透析、血漿分離等の血液処理に使用
される分離膜の素材としては、通常、重合度800以
上、エチレン含有率10〜60モル%、ケン化度95モ
ル%以上のエチレン・ビニルアルコ−ル共重合体が使用
される。なお、かかるエチレン・ビニルアルコ−ル共重
合体としては、例えば、メタクリル酸、ビニルクロライ
ド、メチルメタクリレート、アクリロニトリルなどの共
重合可能な重合性単量体が15モル%以下の範囲で共重
合されていてもよい。
【0008】本発明においては、ビニルアルコ−ル系重
合体およびその溶媒からなる製膜原液から分離膜が形成
される。溶媒としては、ビニルアルコ−ル系重合体を溶
解するものであれば特に制限はなく、例えば、水、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、N,N−ジメチル
ホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチ
ルスルホキシド、N−メチルピロリドン等やこれらの混
合物を挙げることができる。
【0009】製膜原液中のビニルアルコ−ル系重合体の
濃度は、該製膜原液が膜として成形できる範囲の濃度と
する必要があり、通常5〜40重量%の範囲に設定され
る。特に、中空糸膜を製造する場合には、製膜原液中の
ビニルアルコ−ル系重合体の濃度を10〜30重量%の
範囲に設定することが好ましい。製膜原液中のビニルア
ルコ−ル系重合体の濃度が上記の範囲をはずれると膜と
して成形することが困難となるので好ましくない。
【0010】また、製膜原液の温度は10〜100℃、
好ましくは30〜80℃の範囲に調整される。製膜原液
の温度が上記の範囲より高温であれば、ビニルアルコ−
ル系重合体自体が変質するおそれがあり、また、上記の
範囲より低温であれば製膜原液の粘度が高くなりすぎて
製膜が困難となるので好ましくない。
【0011】なお、製膜原液は、ホウ酸、酸化ケイ素、
酸化チタン、ポリエチレングリコール、デキストラン等
の添加剤を適宜含有していてもよい。
【0012】上記の製膜原液はノズルより凝固浴中に紡
出され、膜として成形される。製膜原液の紡出に当って
は、所望とする膜の形状に応じて種々の形状のノズルを
使用することができる。例えば、スリット状のノズルを
使用すると平膜状に紡出することができ、また、環状ノ
ズルを使用すれば、中空糸膜状あるいは管状に紡出する
ことができる。
【0013】凝固浴に用いる凝固液としては、上記溶媒
と混和性があり、かつビニルアルコ−ル系重合体を凝固
させる作用を有するものであれば特に制限はないが、通
常水性の媒体が使用される。かかる凝固液としては、例
えば、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルアセト
アミド、N−メチルピロリドン、アルコ−ル等の水に可
溶性の有機溶剤と水との混合物、あるいは、塩化ナトリ
ウム、硫酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等の無機塩を
含有する水溶液などを挙げることができる。
【0014】凝固浴の温度は、通常−20〜40℃の範
囲に設定される。凝固浴の温度は、上記凝固液の種類と
相俟って、得られる膜の構造を決定する因子である。例
えば、血液透析に使用される均質構造の膜を製造する場
合のように比較的緩慢な凝固が必要であれば、凝固浴の
温度は低めに設定することが好ましい。
【0015】製膜に際しては、ノズルより紡出した製膜
原液を一旦一定長の空気中に通し、しかる後に凝固液中
に導入するいわゆる乾湿式法、あるいは、ノズルより紡
出した製膜原液を直接凝固液中に導入するいわゆる湿式
法のいずれを採用してもよく、所望とする膜の構造、性
能に応じて適宜選択すればよい。
【0016】環状のノズルを使用して中空糸膜を製膜す
る場合には、ノズルから紡出された製膜原液の形状を中
空糸状に保持する目的で、ノズルの内部に通常、窒素、
空気等の気体、あるいは注入液としてヘキサン等の製膜
原液に対し非凝固性の溶剤が導入される。注入液として
は、上記の非凝固性の溶剤のみならず、ジメチルスルホ
キシド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピ
ロリドン、アルコ−ル等の水に可溶性の有機溶剤と水と
の混合物、あるいは、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウ
ム、水酸化ナトリウム等の無機塩を含有する水溶液な
ど、製膜原液に対して凝固性を有する液体を使用するこ
ともできる。なお、注入液は、後述のように、ビニルア
ルコ−ル系重合体を、分子内の水酸基を介して架橋させ
る架橋剤を含有していてもよい。
【0017】上記の凝固液および注入液の凝固性は、得
られる膜の表面の構造に影響を与える。凝固液あるいは
注入液として凝固性のよい液体を使用すると、膜の表面
には緻密層が形成されやすく、また、これとは逆に凝固
液あるいは注入液として凝固性の低い液体を使用する
と、膜の表面に大きな孔径の微孔を有する膜を製造する
ことができる。このように、凝固液あるいは注入液の凝
固性を調節することにより、得られる膜の表面の構造を
制御することができる。
【0018】分離膜の形状としては、平膜、管状膜、中
空糸膜等、従来より種々の形状のものが公知であるが、
本発明においてはいずれの形状のものも使用可能であ
る。なお、実用的観点からみると、占有体積当りの有効
膜面積を多くとることができる中空糸膜が好ましく、か
かる中空糸膜としては通常、外径40〜3,000μ
m、膜厚10〜1,000μm程度のものが使用され
る。
【0019】また、分離膜の構造としては、均質なスポ
ンジ構造、表面に緻密層を有する不均一構造、膜内部に
大きな空隙を有するフィンガ−ライク構造等種々の構造
があるが、本発明においてはいずれの構造のものであっ
てもよい。
【0020】上記方法によって製膜された分離膜は、適
宜洗浄によって溶媒を除去し、必要に応じて熱処理を施
した後、架橋剤を含有する水溶液(以下これを架橋化溶
液と略称する)の入った処理槽へと導入され、該架橋化
溶液中を通過する際に、上記架橋剤が膜内部へと浸透
し、架橋処理が行われる。
【0021】本発明でいう架橋剤とは、ビニルアルコ−
ル系重合体を、分子内の水酸基を介して架橋する作用を
有するものをいう。かかる架橋剤としては従来より種々
のものが公知であり、例えば、ホルムアルデヒド、アセ
トアルデヒド等のモノアルデヒド、グルタルアルデヒ
ド、グリオキサ−ル、テレフタルアルデヒド等のジアル
デヒド、チオグリコ−ル酸エステル、エピクロルヒドリ
ンなどを挙げることができる。これらの中でも、モノア
ルデヒドまたはジアルデヒドが反応の容易性の点で好ま
しく、グルタルアルデヒドは反応速度が大きいので特に
好ましい。
【0022】本発明によって得られる膜における架橋化
の度合いは、膜を構成するビニルアルコ−ル系重合体の
分子内の全水酸基のうちの上記架橋剤と反応した水酸基
の割合(以下これを架橋化率と略称する)によって評価
することができる。架橋化率は以下の方法によって決定
される。すなわち、架橋化溶液中を通過する前後の膜を
一定量ずつ採取し、該膜を洗浄・乾燥した後、膜重量を
測定し、架橋処理前後における膜重量の増加量から架橋
処理に要した架橋剤の量を計算する。次いで架橋処理に
要した架橋剤の量を基にして、ビニルアルコ−ル系重合
体の分子内の全水酸基のうちの架橋剤と反応した水酸基
の割合を算出する。なお、架橋剤として上記のアルデヒ
ド化合物を使用する場合には、架橋剤中のアルデヒド基
1モル当たり、ビニルアルコ−ル系重合体の分子内の水
酸基2モルが消費されるとして計算する。
【0023】架橋化率は、得られる膜の耐熱性、耐圧性
および分離性能のバランスを考慮して最適範囲となるよ
うに設定する必要がある。架橋化率の最適範囲は、膜の
素材および該膜が使用される条件により異なるが、例え
ば、エチレン・ビニルアルコ−ル系共重合体からなる膜
の場合であれば、通常0.5〜20モル%、好ましくは
1〜10モル%である。架橋化率が0.5モル%未満で
あれば、得られる膜の耐圧性、耐熱性が十分ではなく、
一方、架橋化率が20モル%を越えると膜の分離性能に
影響を及ぼすので好ましくない。また、ポリビニルアル
コール系重合体からなる膜の場合であれば、架橋化率の
最適範囲は、通常5〜60モル%、好ましくは10〜3
0モル%である。
【0024】架橋化率は、架橋化溶液中に含まれる架橋
剤の濃度、架橋化溶液の温度、膜が架橋化溶液中を通過
する時間等の架橋処理条件を制御することによって調節
される。以下、エチレン・ビニルアルコ−ル系共重合体
からなる膜を例として、架橋処理条件の制御について説
明する。
【0025】架橋化溶液中の架橋剤の含有量は、例えば
モノアルデヒドやジアルデヒド(以下これらをアルデヒ
ド類と略称する)を架橋剤として使用する場合であれ
ば、0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%
の範囲となるように調整される。架橋化溶液中のアルデ
ヒド類の濃度が0.1重量%未満であれば、得られた膜
の架橋化率が低く、耐圧性、耐熱性の向上が十分ではな
い。また、架橋化溶液中のアルデヒド類の濃度が10重
量%を越えると、得られた膜が脆くなり、強度が弱くな
るとともに、物質の透過性等の膜の分離性能が低下する
ので好ましくない。なお、架橋剤として上記のアルデヒ
ド類以外のものを使用する場合には、架橋剤の反応性を
考慮して、架橋化溶液中の濃度を適宜設定すればよい。
【0026】上記架橋化溶液は、架橋処理を促進させる
ことを目的として、適宜触媒を含有していてもよい。か
かる触媒としては酸、塩基などを挙げることができる
が、通常酸が使用される。
【0027】上記の酸としては、例えば、塩酸、硝酸、
硫酸、リン酸等の鉱酸、酢酸、コハク酸、ベンゼンスル
ホン酸等の有機酸などを挙げることができるが、中でも
硝酸、硫酸が、触媒としての作用、経済性および臭気が
少ないという点で好適である。
【0028】架橋化溶液中の酸の濃度は、0.01〜5
規定の範囲、好ましくは0.1〜3規定の範囲となるよ
うに調製される。酸の濃度が0.01規定未満であれ
ば、架橋剤の反応が遅く、また、これとは逆に酸の濃度
が5規定を越えると膜の素材であるエチレン・ビニルア
ルコ−ル系共重合体自体の性質を変えてしまい、分離膜
としての性能に影響を与えることになるので好ましくな
い。なお、酸以外の触媒を使用する場合にも、上記と同
様に、架橋剤の反応性、分離膜としての性能への影響等
を考慮して、その濃度を設定する必要がある。
【0029】また、架橋化溶液中に硫酸ナトリウム、塩
化カルシウム、塩化ナトリウム等の無機塩が存在してい
ても、該無機塩が上記架橋剤と反応せず、かつ触媒の作
用に影響を与えない限り、特に問題はない。
【0030】架橋化溶液の温度は、架橋剤の種類および
濃度、触媒の存在の有無等により異なるが、架橋剤とし
てアルデヒド類を使用する場合であれば、通常40〜7
0℃の範囲の温度、好ましくは50〜60℃の範囲の温
度に設定される。架橋化溶液の温度が40℃未満であれ
ば、アルデヒド類の反応が遅く、逆に架橋化溶液の温度
が70℃を越えると膜の素材であるエチレン・ビニルア
ルコ−ル系共重合体自体の性質を変えてしまい、分離膜
自体の性能に影響を及ぼすので好ましくない。なお、架
橋化溶液の温度が上記の範囲より低い温度であっても、
架橋化溶液中を通過した後の膜に熱処理を施せば架橋処
理を完遂させることができるが、工程簡素化という観点
から架橋化溶液の温度を上述の温度範囲に設定しておく
ことが好ましい。
【0031】膜が架橋化溶液中を通過する時間も、上記
と同様に架橋剤の種類および濃度、触媒の存在の有無等
を考慮して設定され、通常10〜120秒の範囲、好ま
しくは30〜90秒の範囲に設定される。膜が架橋化溶
液中を通過する時間が10秒未満であれば、得られた膜
の架橋化率が低く、耐熱性の向上が十分ではないので好
ましくない。一方、膜が架橋化溶液中を通過する時間が
120秒を越える場合には、上記架橋化溶液を収納する
処理槽を大型化する必要が生じ実用的でないうえ、経済
的観点からも好ましくない。
【0032】上記の架橋処理を継続して行うと、架橋化
溶液中の架橋剤が徐々に消費されてくるが、得られる膜
の架橋化率をほぼ一定に保つためには、消費された架橋
剤を補充して架橋化溶液中の架橋剤の濃度をほぼ一定に
保つ必要がある。かかる架橋剤の補充は、液体クロマト
グラフィー、ガスクロマトグラフィー等により架橋化溶
液中の架橋剤の濃度を測定して適時に行えばよい。ま
た、処理槽とは別に一定濃度の架橋剤を含んだ架橋化溶
液を貯留した貯留槽を設け、該貯留槽内の架橋化溶液を
ポンプ等の移送手段により、処理槽に供給するように構
成してもよい。
【0033】以上、エチレン・ビニルアルコ−ル系共重
合体からなる膜を例として、架橋処理条件の制御につい
て説明したが、ビニルアルコ−ル系重合体として、エチ
レン・ビニルアルコ−ル系共重合体以外のものを使用す
る場合であっても、上記と同様に架橋処理条件を制御す
れば、得られる膜の架橋化率を調節することができる。
例えば、前述のポリビニルアルコール系重合体からなる
膜をアルデヒド類によって架橋処理する場合であれば、
架橋化溶液は、架橋剤を0.1〜10重量%、好ましく
は0.5〜5重量%含有し、触媒として酸を0.01〜
5規定、好ましくは0.1〜3規定の濃度で含有し、か
つ温度が40〜70℃の範囲、好ましくは50〜60℃
の範囲になるように調製される。また、膜が架橋化溶液
中を通過する時間は10〜120秒、好ましくは30〜
90秒となるように調整される。
【0034】なお、分離膜が中空糸膜である場合には、
製膜工程において、上記の架橋剤を含有する液体を注入
液として環状ノズルの内部に導入することにより、架橋
剤を中空糸膜の内側から膜内部へと浸透させ、架橋処理
を行うことができる。この場合には、上記の架橋化溶液
による架橋処理と併せると、中空糸膜の内外両表面から
架橋処理が行われることとなり、架橋処理に要する時間
を短くすることができる。
【0035】注入液が含有する架橋剤は、架橋化溶液中
の架橋剤と異なっていても構わないが、通常架橋化溶液
中の架橋剤と同一のものが使用される。また、注入液中
の架橋剤の濃度は、架橋化溶液中の架橋剤の濃度と同様
に種々の条件を考慮して設定される。例えば、架橋剤と
してアルデヒド類を含有する注入液を使用してエチレン
・ビニルアルコ−ル系共重合体からなる中空糸膜を紡糸
する場合であれば、注入液中の架橋剤の濃度は、通常
0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%の範
囲になるように調整される。なお、注入液中の架橋剤の
濃度を架橋化溶液中の架橋剤の濃度と等しくしておけば
得られる膜の架橋化率を制御しやすいので好ましい。
【0036】また、このように架橋剤を含有する液体を
注入液として使用して中空糸膜を製膜する場合には、架
橋剤が膜全体に十分に含浸するような紡糸条件を設定し
ておけば、紡糸後の中空糸膜に熱処理を施すだけで架橋
処理を完遂させることができるので、紡糸後の中空糸膜
を架橋化溶液中に導入する工程を省略して膜の製造工程
を簡素化できるという利点がある。
【0037】このようにして架橋処理された膜は、未反
応の架橋剤が水または温水による洗浄によって除去さ
れ、次いで必要に応じて熱処理が施される。
【0038】このようにして得られた膜は、湿潤状態の
ままで、あるいは乾燥して使用されるが、取扱いの便利
さという観点からみれば、膜を乾燥状態とすることが好
ましい。膜の乾燥方法としては、ビニルアルコール系重
合体のガラス転移点以下の温度、好ましくは室温付近に
て常圧ないし減圧乾燥する方法、湿潤膜を液体窒素によ
って凍結し、減圧下に水分を昇華する凍結乾燥法、メタ
ノール、エタノール、アセトン等の水と混和性の有機溶
媒にて水分を置換し、しかる後に有機溶媒を蒸発乾燥さ
せる有機溶媒置換法などを挙げることができる。乾燥状
態の膜は、所望により公知の方法に従って熱処理が行わ
れる。
【0039】かくして得られた中空糸膜は、公知の方法
により適宜モジュ−ル等に成形され、血液透析、血漿分
離等の医療用途、タンパク水溶液の脱塩、分画、濃縮、
果汁の濃縮等の食品用途、排水処理等の工業用途などの
各種用途に使用される。
【0040】本発明によれば、ビニルアルコ−ル系重合
体を含有する製膜原液を製膜し、製膜後の膜を架橋剤を
含有する水溶液中を通過せしめ、ビニルアルコ−ル系重
合体を分子内の水酸基を介して架橋剤により架橋するよ
うに構成したので、架橋処理を連続的に行うことがで
き、単位時間当りの生産性が向上する。また、架橋処理
条件を制御することにより、得られる膜における架橋化
率をほぼ一定に保つことも容易である。
【0041】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれにより何ら限定されるものではない。
【0042】実施例1 エチレン含量32モル%、重合度1300、ケン化度9
9%のエチレン・ビニルアルコ−ル共重合体(株式会社
クラレ製、EVAL ECF100A)15重量部とジ
メチルスルホキシド(以下これをDMSOと略称する)
85重量部を混合溶解して均一な溶液を調製し、製膜原
液とした。かかる製膜原液を55℃に保ち、外径0.5
5mm、内径0.20mmの二重環状ノズルより、注入
液であるグルタルアルデヒド(以下これをGAと略称す
る)を1重量%、かつ硫酸を0.5規定の濃度で含有す
る水溶液とともに、DMSOを30重量%含有する−9
℃の水溶液中へ直接押し出して凝固させ、中空糸膜を形
成させた。凝固後の中空糸膜を水洗した後、架橋化溶液
としてGAを1重量%、かつ硫酸を0.5規定の濃度で
含有する55℃の水溶液を入れた処理槽へと導入し、6
0秒間該架橋化溶液中を通過させた。処理槽を通過した
中空糸膜は、温水洗浄、湿熱処理を行い、次いでアセト
ン置換して25℃にて乾燥した後、乾熱処理を行うこと
により、内径180μm、膜厚15μmの乾燥状態の中
空糸膜を得た。得られた中空糸膜の架橋化率は2.7モ
ル%であった。
【0043】上記で得られた乾燥状態の中空糸膜を相対
湿度50%、50℃に調整した空気中に24時間放置
し、その長さを測定したところ、乾燥状態の長さに対し
て0.3%収縮していた。以下、かかる中空糸膜の長さ
の収縮率を耐熱性の尺度として記載する。
【0044】また、この中空糸膜を使用して有効面積1
m↑2 の人工腎臓用のモジュールを作製した。該モジュ
−ルを37℃の水中に浸漬した状態で、医療用具の規格
基準における透析器の気密漏洩試験(医療用具研究会編
集、「医療用具の規格基準解説1991」、薬業時報社
発行、第226頁参照)と同様にモジュ−ルの血液出口
を封じ、血液入口から空気圧を徐々にかけていき、中空
糸膜が破裂した時の空気圧を測定し、これを破裂強度と
した。また、同モジュ−ルを使用して、透水性および尿
素の透過性を日本人工臓器学会の透析性能評価基準に基
づいて測定した。また、文献(「腎と透析」、別冊2
7、第169頁、1989年発行)に記載された方法に
従ってアルブミンの阻止率の測定を行った。その結果を
表1に示す。
【0045】表1から明らかなように、上記で得られた
膜は、長さの収縮率が極めて小さく十分な耐熱性を有し
ていた。また、耐圧性の向上も十分であり、しかも血液
透析用の膜として十分な性能を有していた。
【0046】実施例2 実施例1において、GAを1重量%、かつ硫酸を0.5
規定の濃度で含有する水溶液に代えて、二重環状ノズル
の内部に窒素を導入したこと以外は実施例1と同様の操
作により、内径178μm、膜厚16μmの乾燥状態の
中空糸膜を得た。実施例1と同様にして、中空糸膜の架
橋化率、長さの収縮率、破裂強度、透水性および尿素の
透過性、ならびにアルブミンの阻止率を測定した。結果
を表1に併せて示す。
【0047】実施例3 実施例1において、洗浄後の中空糸膜をGAを1重量
%、かつ硫酸を0.5規定の濃度で含有する55℃の水
溶液を入れた処理槽へと導入する代わりに、温水浴へ導
入して熱処理を施したこと以外は実施例1と同様の操作
により、内径179μm、膜厚17μmの乾燥状態の中
空糸膜を得た。実施例1と同様にして、中空糸膜の架橋
化率、長さの収縮率、破裂強度、透水性および尿素の透
過性、ならびにアルブミンの阻止率を測定した。結果を
表1に併せて示す。
【0048】実施例4 実施例1において、GAを1重量%、かつ硫酸を0.5
規定の濃度で含有する水溶液に代えて、二重環状ノズル
の内部にGAを15重量%、かつ硫酸を8規定の濃度で
含有する水溶液を導入し、かつ架橋化溶液としてGAを
15重量%、かつ硫酸を8規定の濃度で含有する水溶液
を使用し、洗浄後の中空糸膜を該架橋化溶液中を130
秒間通過させたこと以外は実施例1と同様の操作によ
り、内径178μm、膜厚17μmの乾燥状態の中空糸
膜を得た。実施例1と同様にして中空糸膜の架橋化率、
長さの収縮率、破裂強度、透水性および尿素の透過性、
ならびにアルブミンの阻止率を測定した。結果を表1に
併せて示す。
【0049】比較例1 実施例1において、GAを1重量%、かつ硫酸を0.5
規定の濃度で含有する水溶液に代えて、二重環状ノズル
の内部に窒素を導入し、かつ洗浄後の中空糸膜をGAを
1重量%、かつ硫酸を0.5規定の濃度で含有する55
℃の水溶液を入れた処理槽へと導入する代わりに、温水
浴へ導入したこと以外は実施例1と同様の操作により、
内径180μm、膜厚18μmの乾燥状態の中空糸膜を
得た。この中空糸膜にあっては、架橋化率は0であっ
た。実施例1と同様にして中空糸膜の長さの収縮率、破
裂強度、透水性および尿素の透過性、ならびにアルブミ
ンの阻止率を測定した。結果を表1に併せて示す。
【0050】
【表1】
【0051】比較例2 比較例1における洗浄後の中空糸膜を一旦プレ−トに巻
き取った後、GAを0.3重量%、かつ硫酸を0.1規
定の濃度で含有する水溶液中に40℃にて5時間浸漬し
た後、実施例1と同様の操作により温水洗浄、湿熱処理
を行い、次いでアセトン置換して25℃にて乾燥した
後、乾熱処理を行うことにより、内径176μm、膜厚
16μmの乾燥状態の中空糸膜を得た。この中空糸膜の
架橋化率は3.3モル%であった。
【0052】実施例5 実施例1で使用した製膜原液を65℃に保ち、外径0.
55mm、内径0.20mmの二重環状ノズルよりDM
SOを20重量%含有する15℃の水溶液中へ直接押し
出して凝固させ、中空糸膜を形成させた。この際、二重
環状ノズルの内部に窒素を導入した。凝固後の中空糸膜
を水洗した後、架橋化溶液としてGAを1重量%、かつ
硫酸を0.5規定の濃度で含有する55℃の水溶液を入
れた処理槽へと導入し、60秒間該架橋化溶液中を通過
させた。処理槽を通過した中空糸膜は、温水洗浄、湿熱
処理を行い、次いでアセトン置換して25℃にて乾燥し
た後、乾熱処理を行うことにより、内径200μm、膜
厚23μmの乾燥状態の中空糸膜を得た。得られた中空
糸膜の架橋化率は2.3モル%であった。
【0053】実施例1と同様の操作により、上記で得ら
れた中空糸膜の長さの収縮率を測定した。また、上記で
得られた中空糸膜を使用して有効面積1.5m↑2 のモ
ジュールを作製し、実施例1と同様の操作により破裂強
度を測定した。また、同モジュールに牛血漿を30ml
/minの割合で供給し、全濾過法にて、中空糸膜の透
水性、アルブミンの透過率(SCALB)、総タンパク質
の透過率(SCTP)、総コレステロールの透過率(SC
TC)を測定した。結果を表2に示す。
【0054】
【表2】
【0055】表2から明らかなように、上記で得られた
膜は、十分な耐熱性および耐圧性を有しており、しかも
血漿成分分離用の膜として十分な性能を有していた。
【0056】実施例6 重合度2400、ケン化度99%のポリビニルアルコ−
ル(株式会社クラレ製、PVA124)13重量部、ポ
リエチレングリコ−ル(平均分子量600)20重量
部、ホウ酸1重量部、水66重量部を混合溶解して均一
な溶液を調製し、製膜原液とした。かかる製膜原液を6
0℃に保ち、外径0.7mm、内径0.3mmの二重環
状ノズルより、注入液としてGAを3重量%、硫酸ナト
リウムを1.5重量%、かつ硫酸を1規定の濃度で含有
する水溶液とともに、相対湿度70%、40℃に調整し
た空気中に押し出し、該空気中を5cm走行させた後、
硫酸ナトリウムを15重量%、水酸化ナトリウムを3重
量%含有する40℃の水溶液中へ導入して凝固させ、中
空糸膜を形成させた。凝固後の中空糸膜を、架橋化溶液
としてGAを3重量%、硫酸ナトリウムを1.5重量
%、かつ硫酸を1規定の濃度で含有する70℃の水溶液
を入れた処理槽へと導入し、60秒間該架橋化溶液中を
通過させた。処理槽を通過した中空糸膜を水洗し、次い
でアセトン置換して25℃にて乾燥することにより、内
径200μm、膜厚30μmの乾燥状態の中空糸膜を得
た。得られた中空糸膜の架橋化率は23モル%であっ
た。
【0057】実施例1と同様の操作により、上記で得ら
れた中空糸膜の長さの収縮率を測定した。また、上記で
得られた中空糸膜を使用して有効面積2m↑2 のモジュ
ールを作製し、実施例1と同様の操作により破裂強度を
測定した。また、同モジュールを使用して、実施例5と
同様の操作によりアルブミンの透過率(SCALB )、I
gGの透過率(SCIgG )およびIgMの透過率(SC
IgM )の測定を行った。その結果を表3に示す。
【0058】
【表3】
【0059】表3から明らかなように、上記で得られた
膜は、十分な耐熱性および耐圧性を有しており、しかも
血漿分離用の膜として十分な性能を有していた。
【0060】比較例3 実施例6で使用した製膜原液を60℃に保ち、外径0.
7mm、内径0.2mmの二重環状ノズルより相対湿度
70%、40℃に調整した空気中に押し出し、該空気中
を5cm走行させた後、硫酸ナトリウムを16重量%含
有する40℃の水溶液中へ押し出して凝固させ、中空糸
膜を形成させた。この際、二重環状ノズルの内部には、
硫酸ナトリウムを16重量%含有する水溶液を注入液と
して導入した。凝固後の中空糸膜を一旦プレ−トに巻き
取り、GAを0.5重量%、硫酸ナトリウムを10重量
%、かつ硫酸を0.5規定の濃度で含有する水溶液中に
50℃にて10時間浸漬した後、水洗し、次いでアセト
ン置換して25℃にて乾燥することにより、内径200
μm、膜厚30μmの乾燥状態の中空糸膜を得た。得ら
れた中空糸膜の架橋化率は25モル%であった。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば、架橋処理の施されたビ
ニルアルコ−ル系重合体からなる分離膜を、架橋化率を
ほぼ一定に保ち、かつ単位時間当りの生産性も高く製造
することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニルアルコ−ル系重合体を含有する製
    膜原液を製膜する工程と、製膜後の膜を架橋剤を含有す
    る水溶液中を通過せしめ、ビニルアルコ−ル系重合体を
    分子内の水酸基を介して架橋剤により架橋させる工程と
    を有することを特徴とするビニルアルコ−ル系重合体か
    らなる分離膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 ビニルアルコ−ル系重合体を含有する製
    膜原液を環状ノズルから押し出して乾湿式紡糸法または
    湿式紡糸法によって製膜する際に、該環状ノズルの内部
    に注入液として架橋剤を含有する溶液を導入し、次いで
    紡糸後の中空糸膜において、ビニルアルコ−ル系重合体
    を分子内の水酸基を介して架橋剤により架橋させること
    を特徴とするビニルアルコ−ル系重合体からなる中空糸
    膜の製造方法。
  3. 【請求項3】紡糸後の中空糸膜を、架橋剤を含有する水
    溶液中を通過せしめ、ビニルアルコ−ル系重合体を分子
    内の水酸基を介して架橋剤により架橋させることを特徴
    とする請求項2に記載のビニルアルコ−ル系重合体から
    なる中空糸膜の製造方法。
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