JPH07185146A - ヘア切断装置及び歯付き切断装置のカッタ製造方法 - Google Patents

ヘア切断装置及び歯付き切断装置のカッタ製造方法

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JPH07185146A
JPH07185146A JP6272457A JP27245794A JPH07185146A JP H07185146 A JPH07185146 A JP H07185146A JP 6272457 A JP6272457 A JP 6272457A JP 27245794 A JP27245794 A JP 27245794A JP H07185146 A JPH07185146 A JP H07185146A
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cutter
tooth
cutting device
embossing
toothed
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JP6272457A
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Stephan Leitner
ライトネル ステファン
Josef Ribitsch
リビトシェ ヨゼフ
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Koninklijke Philips NV
Original Assignee
Philips Electronics NV
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定及び往復のカッタを有する歯付き切断装
置のカッタ歯の末端領域から基端領域に至るまで剪断面
を除いて全体的に丸みを付けることによって皮膚を傷付
けず、ひりひり感を与えない歯付き切断装置を得るにあ
る。 【構成】 少なくとも１列のカッタ歯11の列を有する固
定カッタ10と、少なくとも１列のカッタ歯13の列を有す
る駆動可能な往復カッタ12とを備えた歯付き切断装置７
を設け、カッタ歯11,13 には剪断面15,16 を設け、２個
のカッタ10,12 をカッタ歯11,13 の剪断面15,16 の少な
くとも一部で互いに掛合させたヘア切断装置において、
剪断面15,16 を除いて末端に丸みを付けたカッタ歯11又
は13を有する少なくとも一方のカッタ10又は12のカッタ
歯11又は13を、剪断面15,16 を除いて歯11又は13の深さ
全体にわたり歯の基端領域まで全体的に丸みを付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも１列のカッ
タ歯の列を有する固定カッタと、少なくとも１列のカッ
タ歯の列を有する駆動可能な往復カッタとを備えた歯付
き切断装置を設け、前記カッタ歯には剪断面を設け、前
記２個のカッタを前記カッタ歯の前記剪断面の少なくと
も一部で互いに掛合させ、前記２個のカッタの少なくと
も一方のカッタ歯の前記剪断面の領域を除く末端に丸み
を付けたヘア切断装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】上述のタイプの装置は、例えば、ドイツ
国特許公開第２８０９３４５号に記載されている。この
既知の装置は、ヘア切断中にヘアを削ぐヘアトリマであ
る。この既知の装置においては、往復カッタのカッタ歯
の末端に丸みを付け、光沢仕上げしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、往復カッタの
カッタ歯のカッタ歯の剪断面とは反対側の丸みの付いた
部分に隣接し、歯の基端領域まで達する部分は、このカ
ッタの製造に使用する押抜き加工中に形成される鋭利端
縁を有する。これら鋭利端縁は、カッタ歯を皮膚に沿っ
て移動するとき、皮膚に引っ掻き傷を付けたり、ひりひ
りさせたりし、装置のユーザーにとって不快感及び困惑
感を与え、従って、好ましいものではなく、不都合さが
あった。
【０００４】従って、本発明の目的は、上述の問題を軽
減し、装置の歯付き切断装置を皮膚に沿って移動すると
きの引っ掻き傷やひりひり感を与えることのない上述の
タイプのヘア切断装置を得るにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明ヘア切断装置は、前記剪断面を除いて末端に
丸みを付けたカッタ歯を有する少なくとも一方のカッタ
のカッタ歯を、更に、前記剪断面を除いて歯の深さ全体
にわたり歯の基端領域まで全体的に丸みを付けたことを
特徴とする。
【０００６】
【作用】本発明のこの構成によれば、カッタ歯の切断端
縁が位置する剪断面の領域は別として、装置のカッタ歯
は全く鋭利端縁がないようにすることが、簡単に達成す
ることができる。即ち、剪断面を除いては、カッタ歯を
歯の末端領域から基端領域に至るまで全体的に丸みが付
くためである。このことにより、歯付き切断装置の全体
的に丸みのあるカッタ歯によって引っ掻き傷やひりひり
感を与えることがなくなり、従って、本発明によるヘア
切断装置は常に肌に優しい切断特性を与えることができ
る。
【０００７】２個のカッタのうちの一方のみが皮膚に接
触することができる構造の本発明によるヘア切断装置で
は、この一方のカッタにのみ本発明に従って全体的に丸
みを付けるだけでもよい。しかし、歯付き切断装置の双
方のカッタがともに皮膚に接触する場合もある。この場
合、双方のカッタのカッタ歯に、前記剪断面を除いて歯
の深さ全体にわたり歯の基端領域まで全体的に丸みを付
けると好適である。この構成により、２個のカッタは、
どちらも皮膚に悪影響を与えることがない。
【０００８】本発明による全体的丸みの付いたカッタ歯
を有するカッタは、例えば、金属鋳造プロセスで製造す
ることができる。更に、このようなカッタは、先ず、押
抜き加工でカッタブランクを形成し、この後例えば、エ
ッチング加工又はレーザートリミング加工で全体的に丸
みの付いたカッタ歯にすることができる。しかし、双方
のカッタを押抜き金属部分によって形成し、前記カッタ
歯はエンボス加工で丸みを付けると好適である。このよ
うなカッタは、特に安価に製造することができる。即
ち、簡単な押抜き加工に続いて簡単なエンボス加工によ
って製造することができるからである。
【０００９】更に、本発明は、歯付き切断装置のカッタ
の製造方法において、所定細条厚さＤを有する未焼入れ
スチール細条を塑性変形加工(follow-on tool)装置に段
階的に移動させ、第１塑性変形加工ステップでスチール
細条を予エンボス加工し、予エンボス加工中に形成さ
れ、細条厚さＤよりも小さい厚さｄを有するスチール細
条ブリッジによって互いに連結されたままのカッタの予
エンボス加工第１カッタ歯ブランクを形成し、次に、第
２塑性変形加工ステップで予エンボス加工第１カッタ歯
ブランクを連結するスチール細条ブリッジを切断作業に
より切除すると同時に第１カッタ歯ブランクからカッタ
の第２カッタ歯ブランクを形成し、更に、次に第３塑性
変形加工ステップで第２カッタ歯ブランクをポストエン
ボス加工してカッタのポストエンボス加工第３カッタ歯
ブランクを形成し、このポストエンボス加工中にカッタ
歯の剪断面を形成するため、前記剪断面を除いて歯の深
さ全体にわたり歯の末端領域から基端領域まで全体的に
丸みを付けるよう前記第３カッタ歯ブランクをエンボス
加工することよりなることを特徴とする。
【００１０】第１カッタ歯ブランクを予エンボス加工す
ることにより、例えば、０．４ｍｍのカッタ幅のカッタ
歯を有するカッタを、例えば、１．０ｍｍの細条厚さＤ
を有する比較的厚めのスチール細条から製造することが
できる。第１カッタ歯ブランクを予エンボス加工し、第
２カッタ歯ブランクをポストエンボス加工して第３カッ
タ歯ブランクを形成することによって、歯の末端領域か
ら基端領域までカッタ歯の全体的に丸みのある形状が、
エンボス加工により極めて簡単かつ安価に得ることがで
きる。
【００１１】本発明方法の好適な実施例においては、第
１塑性変形加工ステップの予エンボス加工中、細条厚さ
Ｄの多くとも７５％に等しいブリッジ厚さｄを有するス
チール細条ブリッジを形成する。この方法によれば、第
２カッタ歯ブランクを正確に切断できるため好ましい。
【００１２】更に、本発明方法の好適な実施例において
は、第１塑性変形加工ステップの予エンボス加工中、細
条厚さＤの多くとも３０％に等しいブリッジ厚さｄを有
するスチール細条ブリッジを形成する。この方法によれ
ば、第２カッタ歯ブランクを正確に切断し、また特に精
密に規定したカッタ歯を製造することができる点で好ま
しい。
【００１３】更にまた、本発明方法の好適な実施例にお
いては、塑性変形加工装置における第３塑性変形加工ス
テップ後に、第３カッタ歯ブランクを有するカッタブラ
ンクを、他の加工ステップとして焼入れする。このよう
にして、極めて硬くかつ耐磨耗性のある切断端縁を有す
る特に硬いカッタが得られる。焼入れにより、カッタ材
料の弾性限界を向上し、カッタの好ましくない塑性変形
を排除することができる。
【００１４】更に、本発明方法の好適な実施例において
は、カッタの第３カッタ歯ブランクを研磨し、カッタ歯
の剪断面を形成する領域で厳密に規定した剪断面と、鋭
利端縁を形成する。このようにして、剪断面を研磨する
ことは極めて安価である。しかし、剪断面をラップ仕上
げすることもできる。
【００１５】次に、図面につき本発明の好適な実施例を
説明する。図１はヘアをカットするひげそり装置１を示
す。ひげそり装置１は、ひげそりヘッド３を取り付ける
ハウジング２を有する。このひげそりヘッド３は、顔の
ひげを切断する短毛切断装置５を取り付けたひげそりヘ
ッドフレーム４を有する。短毛切断装置５は、基本的に
アーチ状の剪断フォイル６と、図１には示さない薄片カ
ッタとにより構成する。この薄片カッタはアーチ状剪断
フォイル６の内面に弾性的に押圧される。ひげそり装置
１は、更に、長い顔ひげ並びに頭髪を切断するため歯付
き切断装置７によって形成した長毛切断装置を有する。
歯付き切断装置７はハウジング２の側壁８の位置に取り
付け、装置１の長手方向に図１の休止位置と、短毛切断
装置５に接近する図１には示さない作動位置との間で移
動自在にする。更に、ひげそり装置１は歯付き切断装置
７を移動させる摺動ボタン９を有する。
【００１６】図２は、図１に示すひげそり装置の歯付き
切断装置７を線図的に示す。歯付き切断装置７は、カッ
タ歯１１の歯列を有する歯付きカッタとして構成し、歯
付き切断装置７全体のための支持体（図示せず）に固定
的に取り付けた第１の固定カッタ１０を有する。歯付き
切断装置７は、往復移動自在の第２の往復カッタ１２を
有し、この第２往復カッタ１２は、カッタ歯１３の歯列
を有する歯付きカッタとして構成し、矢印１４で示す駆
動方向に平行に往復駆動可能な構成とする。歯付き固定
カッタ１０のカッタ歯１１の歯列は剪断面１５を有し、
往復カッタ１２のカッタ歯１３の歯列は剪断面１６を有
する。２個のカッタは、少なくともカッタ歯１１、１３
の歯列の剪断面１５、１６の一部分で互いに掛合する。
固定カッタ１０及び往復カッタ１２は、矢印１７で示す
押圧方向に平行にカッタ歯１１、１３の歯列の剪断面１
５、１６を互いに押し付け合うようにする。往復カッタ
１２はカッタホルダ１８によって支持し、このカッタホ
ルダ１８は圧力ばね１９の作用を受け、この圧力ばね１
９は歯付き切断装置７の支持体の固定衝合部２０に圧着
する。歯付きカッタ１０、１２の２個のカッタ歯１１、
１３の歯列は互いに異なるピッチの歯列とする。
【００１７】往復カッタ１２を駆動する往復駆動可能な
駆動部材２１を設けておき、例えば、回動自在の駆動レ
バーによって形成する。ヒンジ装置２２を駆動部材２１
と往復カッタ１２又は歯付きカッタを保持するカッタホ
ルダ１８との間に配置し、このヒンジ装置２２を介して
駆動力を駆動部材２１から往復歯付きカッタ１２のほぼ
２個のカッタ１０、１２間の摩擦合力の印加ポイントの
領域に伝達することがのできる。ヒンジ装置２２は、２
個のリム２３、２４を有し、これら２個のリム２３、２
４は、押圧方向１７に対して逆向きの角度をなすように
指向させ、それぞれヒンジ２５、２６によって駆動部材
２１に連結し、またヒンジ２７、２８によってカッタホ
ルダ１８に連結する。駆動部材２１、リム２３，２４及
びカッタホルダ１８は一体プラスチック部分を構成し、
リム２５，２６，２７，２８を一体ヒンジとして構成す
る。
【００１８】図３及び図４は、歯付き固定カッタ１０の
実際上の実施例を示す。図３及び図４から明らかなよう
に、この歯付き固定カッタ１０は、カッタ歯１１の歯列
位置、即ち歯の基端領域及びカッタ歯１１の歯列から遠
い方の領域３０の双方でオフセットさせる。
【００１９】図２に示す歯付き切断装置７の歯付き固定
カッタ１０は、図５に詳細に示すように剪断面１５の領
域を除く遊端３１に丸みを付けたカッタ歯１１の歯列を
設ける。しかし、図示の実施例では、カッタ歯１１は、
剪断面１５の領域を除いて歯の基端領域２９にいたる歯
の深さ全体にわたり丸みを付ける。このことは、先ず第
１に、図５のアールｒ１で示すカッタ歯１１の剪断面１
５に平行な平面における曲率ラインに沿って丸みを付
け、第２に、図５にアールｒ２で示す歯の方向に平行で
あり、剪断面１５に直交する平面における曲率ラインに
沿って丸みを付け、第３に、図５にアールｒ３で示す歯
の方向に交差する方向で剪断面１５に直交する平面にお
ける曲率ラインに沿って丸みを付ける。
【００２０】このことは、図３，図４及び特に図５に示
す歯付き固定カッタ１０のカッタ歯１１についてのみ示
したが、図２からは、往復カッタ１２のカッタ歯１３の
剪断面１６の領域を除いて、歯付き往復カッタ１２のカ
ッタ歯１３も末端領域から基端領域にいたる歯の深さ全
体にわたり丸みを付けることができること明らかであ
る。
【００２１】歯付き切断装置７の２個の歯付きカッタ１
０，１２は、押抜き金属部分によって形成し、まか２個
の歯付きカッタ１０，１２のカッタ歯１１，１３はエン
ボス加工で形成すると特に好適である。
【００２２】ヘア切断装置の歯付き切断装置の歯付きカ
ッタ即ち、例えば、図３及び図４に示す歯付き固定カッ
タ１０を製造する好適な方法を以下に図６〜図１３につ
き説明する。
【００２３】図６は、この図６で矢印３３で横方向を示
す未焼入れスチール細条３２の縦断面を示す。スチール
細条３２は例えば、１．０ｍｍの所定の細条厚さＤを有
する。このような未焼入れスチール細条３２を、細条方
向３３に直交する方向に塑性変形加工（フォローオンツ
ール：follow-on tool）装置に段進させ、この塑性変形
加工装置において、順次の塑性変形加工ステップを行い
ながら段進させる。
【００２４】図７に線図的に示すように塑性変形加工
（フォローオンツール：follow-on tool）装置で実施す
る第１塑性変形加工ステップにおいては、スチール細条
３２を、下側ダイス型３５及び上側ダイス型３６を有す
るエンボス装置３４内で予エンボス加工し、歯付きカッ
タの第１予エンボス加工カッタ歯ブランク３７を形成す
る。この第１予エンボス加工カッタ歯ブランク３７は、
予エンボス加工中に形成したスチール細条ブリッジ３８
によって互いに連結したままであり、このブリッジ３８
はスチール細条３２の細条厚さＤに比べると小さいブリ
ッジ厚さｄを有する。この予エンボス加工の作業を図７
に線図的に示す。図８は、図７に示す予エンボス加工作
業中に形成される中間製品３９を示す。図７及び図８か
ら明らかなように、細条厚さＤの約３０％に等しいブリ
ッジ厚さを有するスチール細条ブリッジ３８は第１塑性
変形加工ステップにおける予エンボス加工中で形成され
る。
【００２５】第１塑性変形加工ステップにおける予エン
ボス加工後の第２塑性変形加工ステップにおいては、予
エンボス加工カッタ歯ブランク３７を連結するスチール
細条ブリッジ３８を、ダイス型プレート４１及び切断ダ
イス型４２を有する切断装置４０によって切断作業によ
り切り離し、同時に、図９に線図的に示すように第１カ
ッタ歯ブランク３７からカッタの第２カッタ歯ブランク
４３を形成する。図１０は、図９に示す第２塑性変形加
工ステップで得られる中間製品４４を示す。
【００２６】塑性変形加工装置における第２塑性変形加
工ステップ後の第３塑性変形加工ステップにおいては、
第２カッタ歯ブランク４３に対して、下側ダイス型４６
と上側ダイス型４７よりなる他のエンボス装置４５にお
いてポストエンボス加工を加え、カッタの第３カッタ歯
ブランク４８を形成する。塑性変形加工装置における第
３塑性変形加工ステップでのこのポストエンボス加工
中、カッタ歯の剪断面を形成するための領域４９を除い
て歯の深さ全体にわたり末端から基端領域まで全体的に
丸みを付ける。このことは、他のエンボス装置４５の上
側ダイス型４７のエンボス加工領域の対応する丸い形状
によって簡単に得ることができる。図１２は、中間製品
即ち、図１１に示すポストエンボス加工作業で得られる
カッタブランク５０を示す。
【００２７】第３カッタ歯ブランクを有する図１２に示
すカッタブランク５０は、他の加工ステップで焼入れす
る。この焼入れは一般的に知られている技術によって行
うことができる。
【００２８】次に、焼入れしたカッタブランク５０を研
磨装置（図示せず）に移送し、他の加工ステップとし
て、カッタの第３カッタ歯ブランク４８を研磨し、カッ
タ歯の剪断面の形成を意図する領域において厳格に規定
した剪断面１５と鋭利な切断端縁を形成する。この研磨
作業により、歯付きカッタのカッタ歯１１を形成し、こ
の歯はスチール細条３２の元の細条厚さＤよりも僅かに
小さい全体高さＨを有する。剪断面１５の研磨のための
研磨作業後に、歯付きカッタ１０を製造する方法は、原
則として完了する。研磨作業の代わりにラッピング作業
を使用して厳密に規定した剪断面１５を形成することも
できる。
【００２９】上述の実施例で説明した全体的に丸みを付
けたカッタ歯を有する歯付き切断装置においては、鋭利
な切断端縁は別として、カッタ歯は何ら鋭利端縁はな
く、従って、全体的に丸みの付いたカッタ歯を有する歯
付きカッタを有する歯付き切断装置を皮膚に沿って移動
するとき、皮膚をひっかいたり、切り込んだり、ひりひ
りさせたりすることがない。このようにして、肌にやさ
しい切断特性が常に保証される。
【００３０】上述のように、全体的に丸みのあるカッタ
歯を有する歯付きカッタを製造する方法の主な利点は、
カッタ歯の全体的に丸みのある形状が、予エンボス加工
及び中間押抜き後のポストエンボス加工によって特に簡
単に得られる点である。このようなエンボス加工は、カ
ッタ歯の切断端縁に関して比較的広い範囲の切断角度が
得られる点で有利である。
【００３１】本発明は、上述の実施例に限定されるもの
ではない。ヘア切断装置は、上述の実施例と同様の歯付
き切断装置を有するひげそり装置とすることもできる。
本発明によるステップは、例えば、ハウジングの上方部
分に歯付き切断装置を設けたほぼ細長いバー状ハウジン
グを有するいわゆるヘアトリマ又はあごひげトリマに適
用することもできる。このような装置としては、例え
ば、ヨーロッパ特許公開第0,325,326 号及び米国特許第
5,054,199 号に記載されているものがある。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による実施例の短毛切断装置及び長毛切
断装置を有するひげそり器の斜視図である。
【図２】歯付き往復カッタ及びこの往復カッタに対して
固定の歯付きカッタを有する歯付き切断装置として構成
した図１に示す装置に使用する長毛切断装置の線図的説
明図である。
【図３】図２に示す歯付き切断装置の固定歯付きカッタ
の実際的な実施例の実寸より大きい拡大平面図である。
【図４】図３のＩＶ−ＩＶ線上の断面図である。
【図５】図３及び図４の歯付き固定カッタの１個のカッ
タ歯の図３及び図４よりも相当大きい拡大斜視図であ
る。
【図６】図３及び図４に示す歯付きカッタを製造する本
発明による方法の第１ステップで得られる中間製品の線
図的説明図である。
【図７】図３及び図４に示す歯付きカッタを製造する本
発明による方法の第２ステップで得られる中間製品の線
図的説明図であり、この中間製品の製造に必要な塑性変
形成形装置のツールを部分的に示す図３のXIII-XIII 線
上の断面図である。
【図８】図３及び図４に示す歯付きカッタを製造する本
発明による方法の第３ステップで得られる中間製品の線
図的説明図である。
【図９】図３及び図４に示す歯付きカッタを製造する本
発明による方法の第４ステップで得られる中間製品の線
図的説明図であり、この中間製品の製造に必要な塑性変
形成形装置のツールを部分的に示す図３のXIII-XIII 線
上の断面図である。
【図１０】図３及び図４に示す歯付きカッタを製造する
本発明による方法の第５ステップで得られる中間製品の
線図的説明図である。
【図１１】図３及び図４に示す歯付きカッタを製造する
本発明による方法の第６ステップで得られる中間製品の
線図的説明図であり、この中間製品の製造に必要な塑性
変形加工装置のツールを部分的に示す図３のXIII-XIII
線上の断面図である。
【図１２】図３及び図４に示す歯付きカッタを製造する
本発明による方法の第７ステップで得られる中間製品の
線図的説明図である。
【図１３】図３及び図４に示す歯付きカッタを製造する
本発明による方法の第８ステップで得られる中間製品の
線図的説明図である。
【符号の説明】
１ ひげそり装置 ２ ハウジング ３ ひげそりヘッド ４ ひげそりヘッドフレーム ５ 短毛切断装置 ６ アーチ状剪断フォイル ７ 歯付き切断装置（長毛切断装置） ８ 側壁 ９ 摺動ボタン 10 歯付き固定カッタ 11,13 カッタ歯 12 往復カッタ 15,16 剪断面 18 カッタホルダ 19 圧力ばね 20 固定衝合部 21 駆動部材 22 ヒンジ装置 23,24 リム 25,26,27,28 ヒンジ 29 基端領域 31 遊端 32 スチール細条 34,45 エンボス装置 35,46 下側ダイス型 36,47 上側ダイス型 37 第１予エンボス加工カッタ歯ブランク 38 スチール細条ブリッジ 39 中間製品 40 切断装置 41 ダイス型プレート 42 切断ダイス型 43 第２カッタ歯ブランク 48 第３カッタ歯ブランク 50 カッタブランク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヨゼフ リビトシェ ドイツ連邦共和国 アー−9170 フェルラ ッハ レスニッヒヴェーク 32

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 少なくとも１列のカッタ歯の列を有する
    固定カッタと、少なくとも１列のカッタ歯の列を有する
    駆動可能な往復カッタとを備えた歯付き切断装置を設
    け、前記カッタ歯には剪断面を設け、前記２個のカッタ
    を前記カッタ歯の前記剪断面の少なくとも一部で互いに
    掛合させ、前記２個のカッタの少なくとも一方のカッタ
    歯の前記剪断面の領域を除く末端に丸みを付けたヘア切
    断装置において、前記剪断面を除いて末端に丸みを付け
    たカッタ歯を有する少なくとも一方のカッタのカッタ歯
    を、更に、前記剪断面を除いて歯の深さ全体にわたり歯
    の基端領域まで全体的に丸みを付けたことを特徴とする
    ヘア切断装置。
  2. 【請求項２】 双方のカッタのカッタ歯に、前記剪断面
    を除いて歯の深さ全体にわたり歯の基端領域まで全体的
    に丸みを付けた請求項１記載のヘア切断装置。
  3. 【請求項３】 双方のカッタを押抜き金属部分によって
    形成し、前記カッタ歯はエンボス加工で丸みを付けた請
    求項１又は２記載のヘア切断装置。
  4. 【請求項４】 請求項１乃至３のうちのいずれか一項に
    記載の装置の歯付き切断装置のカッタの製造方法におい
    て、所定細条厚さＤを有する未焼入れスチール細条を塑
    性変形加工装置に段階的に移動させ、第１塑性変形加工
    ステップでスチール細条を予エンボス加工し、予エンボ
    ス加工中に形成され、細条厚さＤよりも小さい厚さｄを
    有するスチール細条ブリッジによって互いに連結された
    ままのカッタの予エンボス加工第１カッタ歯ブランクを
    形成し、次に、第２塑性変形加工ステップで予エンボス
    加工第１カッタ歯ブランクを連結するスチール細条ブリ
    ッジを切断作業により切除すると同時に第１カッタ歯ブ
    ランクからカッタの第２カッタ歯ブランクを形成し、更
    に、次に第３塑性変形加工ステップで第２カッタ歯ブラ
    ンクをポストエンボス加工してカッタのポストエンボス
    加工第３カッタ歯ブランクを形成し、このポストエンボ
    ス加工中にカッタ歯の剪断面を形成するため、前記剪断
    面を除いて歯の深さ全体にわたり歯の末端領域から基端
    領域まで全体的に丸みを付けるよう前記第３カッタ歯ブ
    ランクをエンボス加工することよりなることを特徴とす
    る歯付き切断装置のカッタの製造方法。
  5. 【請求項５】 第１塑性変形加工ステップの予エンボス
    加工中、細条厚さＤの多くとも７５％に等しいブリッジ
    厚さｄを有するスチール細条ブリッジを形成する請求項
    ４記載の歯付き切断装置のカッタの製造方法。
  6. 【請求項６】 第１塑性変形加工ステップの予エンボス
    加工中、細条厚さＤの多くとも３０％に等しいブリッジ
    厚さｄを有するスチール細条ブリッジを形成する請求項
    ４記載の歯付き切断装置のカッタの製造方法。
  7. 【請求項７】 塑性変形加工装置における第３塑性変形
    加工ステップ後に、第３カッタ歯ブランクを有するカッ
    タブランクを、他の加工ステップとして焼入れする請求
    項４乃至６のうちのいずれか一項に記載の歯付き切断装
    置のカッタの製造方法。
  8. 【請求項８】 カッタの第３カッタ歯ブランクを研磨
    し、カッタ歯の剪断面を形成する領域で厳密に規定した
    剪断面と、鋭利端縁を形成した請求項４乃至７のうちの
    いずれか一項に記載の歯付き切断装置のカッタの製造方
    法。
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