JPH07184368A - 電力変換器の移相制御方法及び装置 - Google Patents

電力変換器の移相制御方法及び装置

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JPH07184368A
JPH07184368A JP5326703A JP32670393A JPH07184368A JP H07184368 A JPH07184368 A JP H07184368A JP 5326703 A JP5326703 A JP 5326703A JP 32670393 A JP32670393 A JP 32670393A JP H07184368 A JPH07184368 A JP H07184368A
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JP
Japan
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phase
circuit
phase shift
pulse
firing
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JP5326703A
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Takeshi Iijima
毅 飯島
Noboru Azusazawa
昇 梓沢
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源の波形歪み、周波数変動に対し影響を受
けない移相制御方法及び装置を提供すること。 【構成】 同期電圧信号の歪みを除くフィルタ回路16
により生ずる位相遅れ量φを位相補正信号発生回路12
にて生成し、電流制御回路11より上位のコントローラ
からの指令に基づいて出力される電力変換器の半導体電
力制御素子の点弧角指令値αからバイアス値として位相
遅れ量φを加算器17により減算し、Ψ(=α−φ)を
実際の点弧角指令値として、点弧パルスを生成するパル
ス移相回路15に与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サイリスタを用いた電
力変換器や、トランジスタ、GTOなどの自己消弧素子
を用いた電力変換器の制御を行なう場合に必要となる電
力変換器の電源に位相同期した信号を発生する電力変換
器の移相制御方法に及び装置に係り、特に電源の波形歪
みや、周波数変化に対しても正確なタイミングで電力変
換器を構成する半導体電力制御素子を点弧することがで
きる移相制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力変換器の移相制御を行なう為
の同期検出回路としては特公昭60ー37711号の公
知例に示すように同期信号とする交流電圧の波形歪みを
取り除くために時定数の大きなフィルタ回路(一時遅れ
回路)を用いており、周波数変化により異なる位相遅れ
を生ずる。
【0003】したがって、上記公知例に示されるよう
に、フィルタ回路の前後の位相ずれを補正する回路が必
要であり、実際の同期信号の位相遅れ(△θ)を三角関
数を用いてディジタル演算により算出し、この位相遅れ
△θが零になるようにフィードバック制御することによ
り解決していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来で
はフィルタ回路を用いた同期検出回路では位相遅れが周
波数特性を有するために、位相補正のフィードバック制
御を用いて、位相ずれのない同期検出を行なっていた。
【0005】しかし、この方法を用いるためには、フィ
ルタ回路の後に複数の演算回路やA/D変換回路等が必
要となり、回路構成が複雑になるという問題があった。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、簡単な構成で電源電圧の波形歪、周波数変
動に対して影響を受けないようにした電力変換器の位相
制御方法及び装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電力変換器の移
相制御方法は、サイリスタ等の半導体電力制御素子の点
弧タイミングにより電力変換を行ない、その点弧角制御
の同期信号として主回路の交流電圧を用いる電力変換器
の移相制御方法において、前記交流電圧の検出に用いる
フィルタ回路により生じる位相遅れ量を該フィルタ回路
の周波数特性に基づいて求め、前記半導体電力制御素子
の点弧タイミングを決定するための前記位相遅れ量を考
慮していない点弧角指令値から前記位相遅れ量を減算し
た値を実際の点弧角指令値とし、該位相情報に基づいて
前記半導体電力制御素子に供給する点弧パルスを生成す
ることを特徴とする。
【0008】本発明の電力変換器の移相制御装置は、サ
イリスタ等の半導体電力制御素子の点弧タイミングによ
り電力変換を行ない、その点弧角制御の同期信号として
主回路の交流電圧を用いる電力変換器の移相制御装置に
おいて、前記交流電圧の検出に用いるフィルタ回路によ
り生じる位相遅れ量を該フィルタ回路の周波数特性に基
づいて求める位相補正信号発生手段と、前記半導体電力
制御素子の点弧タイミングを決定するための前記位相遅
れ量を考慮していない点弧角指令値から前記位相遅れ量
を減算する演算手段と、該演算手段から得られた位相情
報に基づいて前記半導体電力制御素子に供給する点弧パ
ルスを生成するパルス移相手段とを有することを特徴と
する。
【0009】
【作用】本発明によれば、フィルタ回路の周波数特性に
応じて、同期信号を生成するための交流電圧の位相遅れ
量が正確に得られるために点弧指令角に対して、実際の
点弧角がずれないように補正を加えることができる。
【0010】したがって位相のずれなくサイリスタ等の
半導体電力制御素子に点弧指令角が与えられるので、任
意の電力変換制御を正確に行なうことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1には本発明に係る電力変換器の移相制御装置
の一実施例の構成が示されている。同図において1、3
は6相ブリッジのサイリスタ変換器で、順変換器1は系
統の交流電圧を任意の直流電圧に交流直流変換し、逆変
換器3は交流機4に電力を供給するために直流/交流変
換する。
【0012】直流リアクトル2は電流リップルを平滑化
する。5、7はサイリスタ変換器1、3のそれぞれの同
期電圧を検出する計器用変圧器で、6は主回路の電流を
検出する計器用変流器、8は交流機4のフィードバック
信号を与える周波数検出器である。
【0013】制御回路9は周波数検出器8、計器用変流
器6によってそれぞれ検出される速度フィードバック信
号、電流フィードバック信号により速度制御、電流制御
を行ない、計器用変圧器5、7により検出される電圧を
用いて点弧タイミングをとり、サイリスタ変換器に点弧
パルスを出力して、交流機4を任意の速度に制御する。
【0014】次に図1における制御回路の具体的構成を
図2に示す。同図において速度制御回路10は、上位の
コントローラからの交流機4に対する速度指令と速度フ
ィードバック信号とから電流指令を演算し、これを電流
制御回路11に出力する。
【0015】電流制御回路11では、電流指令と電流フ
ィードバック信号とから、サイリスタ点弧パルスの移相
角(点弧角指令値)αを演算し、パルス移相回路14、
15に出力する。
【0016】フィルタ回路13、16は点弧タイミング
を決定するために検出した主回路の交流電圧信号の波形
歪みを除去し、パルス移相回路14、15はフィルタ回
路13、16を介して得られた主回路の交流電圧信号に
よって基準パルスを発生させ、電流制御回路11により
指令される移相角Ψ分だけ位相のずれたサイリスタ点弧
パルスを各相ごとに生成する。
【0017】位相補正信号発生回路12は本発明の特徴
とする回路で、パルス位相回路15の発生する基準パル
スがフィルタ回路16の影響を受けて位相ずれするのを
補正するため速度フィードバック信号、即ち、周波数に
応じたフィルタ回路の位相遅れ量φを発生し、電流制御
回路11からの位相指令角αに加算器17を介してバイ
アスを加え、加算器17は、(α−φ)を実際の点弧角
指令値とし、パルス移相回路15に出力する。
【0018】図3は、一相分の主回路の交流電圧検出か
ら点弧パルスを発生するまでの動作状態を示している。
同図(A)に示してあるのは制御回路9が検出する主回
路の交流電圧信号であり、サイリスタの点弧の影響で波
形歪みを有している。点弧パルスの基準信号を作るため
にこの交流電圧信号の零点検出を行なっているので、こ
のままでは誤検出を行なう畏れがある。したがってこの
信号をフィルタ回路16に入力し、図3(B)に示すよ
うに波形歪みを除去する。
【0019】パルス移相回路15はこの信号の零点検出
を行なって図3(C)に示す基準パルスを生成する。と
ころがこの過程で、フィルタ回路16による位相遅れφ
が生ずる。
【0020】一方パルス移相回路15に入力される点弧
指令角がΨだとすると図3(D)に示されるようにパル
ス移相回路15ではこの180度の基準パルスから点弧
指令角Ψだけ遅れた120度のサイリスタ点弧パルスを
生成するので、結局、主回路交流電圧に対し角度(φ+
Ψ)だけ遅れた点弧パルスを発生することになる。した
がって、例えば主回路電圧の0度の点から角度αだけ位
相の遅れた点弧パルスを出力したい時にこの位相角αを
そのままパルス移相回路15に与えてしまうと、実際に
は角度(α+φ)だけ遅れた位相で点弧パルスが発生す
ることになり、すなわちフィルタ回路16による位相遅
れ量φだけ誤差が生じてしまうことになる。これを解決
するのが位相補正信号発生回路12である。
【0021】フィルタ回路16の位相遅れ量φと主回路
電圧の角周波数ω(速度フィードバック信号に比例す
る。)との間には、フィルタ回路16の時定数をτとし
【0022】
【数1】 φ=tan‐1(−τω) (1) なる関係がある。
【0023】位相補正信号発生回路12では速度フィー
ドバック信号を入力することにより、上式(1)の関係
を利用して位相遅れ量φを出力する。そして電流制御回
路11から任意の点弧角指令値αが出力された際には加
算器17によりこの点弧角指令値αから位相遅れ量φを
減算し、パルス位相回路15への実際の点弧角指令値Ψ
として位相情報(α−φ)を与える。するとサイリスタ
点弧パルスは、主回路の交流電圧に対し(φ+Ψ)だ
け、すなわち
【0024】
【数2】 (φ+Ψ)=φ+(α−φ)=α (2) だけ遅れて発生することになり、フィルタ回路16によ
って生じた位相遅れ量φを打ち消すことができる。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、サイリスタ変換器等の電力変換器で同期検出を必要
とする際に同期電圧信号の波形歪みや、周波数変化に対
しても、簡単な構成で正確に移相制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力変換器の移相制御装置の一実
施例の構成を示す回路図である。
【図2】図1における制御回路の具体的構成を示すブロ
ック図である。
【図3】本発明に係る移相制御装置の各部の動作説明を
するための波形図である。
【符号の説明】
1 サイリスタ変換器 2 直流リアクトル 3 サイリスタ変換器 4 交流機 5 計器用変圧器 6 計器用変流器 7 計器用変圧器 8 周波数検出器 9 制御回路 10 速度制御回路 11 電流制御回路 12 位相補正信号発生回路 13 フィルタ回路 14 パルス移相回路 15 パルス移相回路 16 フィルタ回路 17 加算器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サイリスタ等の半導体電力制御素子の点
    弧タイミングにより電力変換を行ない、その点弧角制御
    の同期信号として主回路の交流電圧を用いる電力変換器
    の移相制御方法において、 前記交流電圧の検出に用いるフィルタ回路により生じる
    位相遅れ量を該フィルタ回路の周波数特性に基づいて求
    め、前記半導体電力制御素子の点弧タイミングを決定す
    るための前記位相遅れ量を考慮していない点弧角指令値
    から前記位相遅れ量を減算した値を実際の点弧角指令値
    とし、該位相情報に基づいて前記半導体電力制御素子に
    供給する点弧パルスを生成することを特徴とする電力変
    換器の移相制御方法。
  2. 【請求項2】 サイリスタ等の半導体電力制御素子の点
    弧タイミングにより電力変換を行ない、その点弧角制御
    の同期信号として主回路の交流電圧を用いる電力変換器
    の移相制御装置において、 前記交流電圧の検出に用いるフィルタ回路により生じる
    位相遅れ量を該フィルタ回路の周波数特性に基づいて求
    める位相補正信号発生手段と、 前記半導体電力制御素子の点弧タイミングを決定するた
    めの前記位相遅れ量を考慮していない点弧角指令値から
    前記位相遅れ量を減算する演算手段と、 該演算手段から得られた位相情報に基づいて前記半導体
    電力制御素子に供給する点弧パルスを生成するパルス移
    相手段とを有することを特徴とする電力変換器の移相制
    御装置。
JP5326703A 1993-12-24 1993-12-24 電力変換器の移相制御方法及び装置 Pending JPH07184368A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006131397A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータシステム
CN112134287A (zh) * 2019-06-24 2020-12-25 国网江苏省电力有限公司 一种以频率作为输入量的可控移相器阻尼控制方法

Cited By (2)

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JP2006131397A (ja) * 2004-11-09 2006-05-25 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータシステム
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