JPH0718409Y2

JPH0718409Y2 - バー安定支持設備

Info

Publication number: JPH0718409Y2
Application number: JP12780589U
Authority: JP
Inventors: 満渡辺
Original assignee: Sumitomo Heavy Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date: 1989-10-31
Filing date: 1989-10-31
Publication date: 1995-05-01
Anticipated expiration: 2004-10-31
Also published as: JPH0368903U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この考案は、継目無鋼管製造設備のピアサやリーラ等に
おけるバー安定支持設備に関し、特に出口テーブルの最
前部に位置するNo.1バー安定支持装置の改善に関するも
のである。

〔従来の技術〕

従来、ピアサにおけるバー安定支持設備では、加工中の
マンドレルバーが安定するように、また材料の穿孔によ
り形成されるシェルが回転しながら送出しできるように
案内支持するために、加工ロール装置の出側に設けた出
口テーブルの固定ベース（共通）上にボルトにより固定
することによって複数台のバー安定支持装置を材料パス
ラインに沿って間隔を置き配設しており、加工ロール装
置と、出口テーブルの最前部に位置するNo.1バー安定支
持装置との間には、加工ロール装置における下部材料ガ
イドシューを交換する際にその引出し作業を容易にする
ためのスペースを確保する必要があった。

〔考案が解決しようとする課題〕ところで、マンドレルバーの座屈防止、シェルの安定支
持の観点からシェルをクランプする位置はできるだけ加
工ロール装置の近くに設けることが理想であり、少なく
ともNo.1バー案内支持装置は加工ロール装置の近くに設
けられることが好ましいが、実際には、前述のように、
No.1バー案内支持装置と加工ロール装置との間を下部材
料ガイドシューの交換スペース分（下部材料ガイドシュ
ーの交換時、材料パス方向に引き出す作業が必要となる
ためにある程度大きなもの）だけ空けており、マンドレ
ルバーの座屈防止、シェルの安定支持の観点から改善が
望まれていた。

〔考案の目的〕

この考案は前記課題を解決するためになしたもので、出
口テーブル最前部に位置するNo.1バー案内支持装置を加
工ロール装置の近くに設置しながら、下部材料ガイドシ
ューの交換時、充分な交換スペースを確保できるように
することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この考案は、図示する如く、加工ロール装置２の出側に
設けた出口テーブル３上に複数台のバー安定支持装置１
を材料パスラインＬに沿って間隔を置き配設したバー安
定支持設備において、前記出口テーブル３の最前部に位
置するNo.1バー案内支持装置１は、出口テーブル３の固
定ベース５上をガイドレール4Aに沿って材料パスライン
Ｌと直交方向に移動可能なスライドベース８上に設置さ
れており、前記スライドベース８又は固定ベース５に
は、スライドベース８を材料パスライン位置で固定ベー
ス５に固定可能なクランプ装置12〜15が設けられている
ことを特徴としており、かかる構成によって前記目的を
達成するものである。

〔作用〕

No.1バー安定支持装置１はスライドベース８上に設置さ
れて加工ロール装置２の近くに配置されているから、加
工作業中、各バー安定支持装置１によるシェルの支持は
安定する。

また、クランプ装置による固定を解除してスライドベー
ス８をガイドレール4Aに沿い材料パスラインＬの下方位
置から側方位置まで引き出すと（側方退避）、加工ロー
ル装置２とNo.2バー安定支持装置１との間が大きく空く
から、加工ロール装置２の下部材料ガイドシューを材料
パス方向に引き出して簡単にその交換作業を行える。

〔実施例〕

以下、この考案の実施例を図面を参照して説明する。

図中１はバー安定支持装置で、加工ロール装置２の出側
に設置した出口テーブル３上に材料パスラインＬに沿っ
て間隔を置き配設されている（No.1バー安定支持装置の
み図示）。

4A,4Bはガイドレールで、夫々材料パスラインＬの下方
位置及びこれより低い側方位置にて材料パスラインＬと
直交方向に沿うように出口テーブル３の最前部の固定ベ
ース５上、加工ロール装置２の近くに敷設されている。

ガイドレール4Aの上部には両側に張り出す摺動支持部６
が設けられ、また各端部側面にはブラケット７が突設さ
れている。

８は下方に開口するリップ溝形断面に形成されたスライ
ドベースで、その一端側下部にはブラケット９を介し支
持車輪10が回転可能に取り付けられている。

このスライドベース８は、両側部に設けた係合部8aにて
ガイドレール4Aと係合して支持され、かつ一端部に設け
た支持車輪10によりガイドレール4B上にも支持されてお
り、前後進シリンダ11により固定ベース５上をガイドレ
ール4A、4Bに沿って材料パスラインＬと直交方向に移動
可能となっている。

12はガイドレール4Aを挟んで対向する２対のクランプ爪
で、その爪部12aをスライドベース８の上面には臨ませ
て固定ベース５に設けたブラケット７にピン13により回
転可能に取り付けられている。このクランプ爪12の下端
部は枢着点（ピン13）より下方に延在して形成され、固
定ベース５に取り付けたクランプシリンダ14のロッド先
端にピン15を介して連結されている。尚、このようにス
ライドベース８を固定ベース５に固定可能なクランプ装
置を固定ベース５に設けた例について説明したが、スラ
イドベース８に設けても良いことは言うまでもない。

No.1バー安定支持装置１は、前記スライドベース８上に
設置されて前後進シリンダ11により材料パルラインＬ上
に配置されている。

No.2、No.3バー安定支持装置は、出口テーブル３の固定
ベース上に固定的に取り付けられて材料パスラインＬ上
に配置されている。

No.1、No.2、No.3バー安定支持装置はいずれも、材料パ
スラインＬの周りに等配された少なくとも３個のローラ
16₁、16₂、16₃と、これらローラ16₁、16₂、16₃を材料パ
スラインＬからの距離を常に等しく保持しながら材料パ
スラインＬに対して接近又は離間可能なリンク機構17
と、このリンク機構17を作動可能な駆動装置18、19（実
施例では油圧シリンダ）とを設けている。

20は配管等動力線の接続用ケーブルベアで、その一端部
はガイドレール4Bを設けた固定ベース５に固定的に取り
付けられ、他端部はスライドベース６に固定的に取り付
けられており、これによってNo.1バー安定支持装置１に
使用した駆動装置に動力を供給可能となっている。

以上の構成において、加工ロール装置２により回転支持
しながら材料をマンドレルバー側に移動させると、材料
は穿孔され、これによりシェルが形成される。このシェ
ルは加工ロール装置２の出側でNo.1、No.2、No.3バー安
定支持装置のローラ16₁、16₂、16₃に夫々クランプ支持
されるが、固定ベース５の最前部に位置するNo.1バー安
定支持装置１はスライドベース８上に設置されて加工ロ
ール装置２の近くに配置されているから、No.1、No.2、
No.3バー安定支持装置によるシェルの支持は安定する。

また、材料サイズの変更時、加工ロール装置２の下部材
料ガイドシューを引き出して交換する必要があるが、こ
の場合、クランプシリンダ14のロッド引込み作動により
クランプ爪12を回転させて爪部12aをスライドベース８
の上面から持ち上げた後（固定解除）、前後進シリンダ
11によりスライドベース８をガイドレール4A、4Bに沿っ
て材料パスラインＬの下方位置から側方位置まで引き出
す（側方退避）。これによってNo.1バー安定支持装置１
が加工ロール装置２の近くから側方に引き込み、加工ロ
ール装置２とNo.2バー安定支持装置との間が大きく空
く。このため、加工ロール装置２の下部材料ガイドシュ
ーを材料パス方向に引き出して行う交換作業が容易に行
えることになる。

前記とは逆に、前後進シリンダ11のロッド引込み作動に
よりスライドベース８がガイドレール4A、4Bに沿い材料
パスラインＬの側方位置から加工ロール装置２近くの下
方位置まで戻してNo.1バー安定支持装置１を材料パスラ
インＬに芯出し配置した後、クランプシリンダ14のロッ
ド突出し作動によりクランプ爪12の爪部12aをスライド
ベース８の上面に押し付けてスライドベース８をクラン
プ爪12の爪部12aとガイドレール4Aとの間にクランプ
し、固定ベース５に固定する。これによって加工中のマ
ンドレルバーが安定するように、また材料の穿孔により
形成されるシェルが回転しながら送出しできるように安
定支持できて加工作業が行えることになる。

更に、スライドベース８と出口テーブル３の固定ベース
５との間がケーブルベア20を介して接続されており、こ
のケーブルベア20によってNo.1バー安定支持装置１の前
後進にかかわらず駆動装置18、19に動力を常に供給でき
るから、No.1バー安定支持装置１の移動時に配管等の取
外し作業を要しない。

〔考案の効果〕

以上の通り、この考案は、出口テーブルの最前部に位置
するNo.1バー安定支持装置を加工ロール装置の近くに配
置したためにシェルの支持が安定し、マンドレルバーの
座屈を確実に防止することができるから、加工品質の向
上が図れる。

また、下部材料ガイドシューの交換作業時、No.1バー安
定支持装置を加工ロール装置の近くから側方に引込ませ
て加工ロール装置とNo.2バー安定支持装置との間を大き
く空けることができるから、加工ロール装置の下部材料
ガイドシューを材料パス方向に引き出して行う交換作業
も容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す平面図、第２図、第３
図は第１図のＸ〜線、Ｙ〜線に沿う正断面図、第４図は
第２図の右側面図、第５図は第２図のＺ〜線に沿う正断
面図である。１……バー安定支持装置、２……加工ロール装置、３…
…出口テーブル、4A、4B……ガイドレール、５……固定
ベース、７……ブラケット、８……スライドベース、11
……前後進シリンダ、12……クランプ爪、12a……爪
部、13、15……ピン、14……クランプシリンダ、18、19
……駆動装置、20……ケーブルベア．

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】加工ロール装置出側の出口テーブル上に複
数台のバー安定支持装置を材料パスラインに沿って間隔
を置き配設したバー安定支持設備において、前記出口テ
ーブルの最前部に位置するNo.1安定支持装置は、出口テ
ーブルの固定ベース上をガイドレールに沿って材料パス
ラインと直交方向に移動可能なスライドベース上に設置
されており、前記スライドベース又は固定ベースには、
スライドベースを材料パスライン位置で固定ベースに固
定可能なクランプ装置が設けられていることを特徴とす
るバー安定支持設備。