JPH0718397B2 - 内燃機関用ノッキング制御方法 - Google Patents

内燃機関用ノッキング制御方法

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JPH0718397B2 JP28542690A JP28542690A JPH0718397B2 JP H0718397 B2 JPH0718397 B2 JP H0718397B2 JP 28542690 A JP28542690 A JP 28542690A JP 28542690 A JP28542690 A JP 28542690A JP H0718397 B2 JPH0718397 B2 JP H0718397B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は内燃機関に発生するノックの発生状態に応じ
て、点火時期あるいは過給圧、空燃比、EGR等のノック
制御要因を制御するノッキング制御方法に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
一般的にこの種のものは、内燃機関の振動を検出するノ
ックセンサからの電気的信号(以下、ノックセンサ出力
信号、という)が、ある定められたレベル(以下、ノッ
ク判定レベル、という)を越えた場合にノックが発生し
たものと判定して点火時期を遅角させ、逆に所定期間ノ
ックが検出されない場合には点火時期を進角させること
により、点火時期を常にノック限界付近に制御し、内燃
機関の燃費、出力特性を最大限に引き出すようにしてあ
る(例えば特開昭56−115861号公報)。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、このような制御方法において、ノック判定レ
ベルは重要な意味を持つ。すなわち、ノック判定レベル
が大きすぎる場合には、ノックが発生しているにも係わ
らずノックが検出されないので、点火時期が進角してノ
ックが多発し、ひいては内燃機関の破損にもつながる。
逆にノック判定レベルが小さ過ぎる場合には、ノックが
発生していないにも係わらずノックが検出されるので、
点火時期が遅角して内燃機関の出力を十分に引き出せな
くなる。
従来は適切なノック判定レベルを作成するために、例え
ばノックセンサ信号を積分回路を通した後の出力に、機
関回転数ごとにあらかじめ綿密に適合した定数K(以
下、K値、という)を乗じて更にオフセット電圧を加え
て作成している。
しかしながら、上述した従来のものでは、ノック発生時
の大きなノックセンサ信号も積分回路により積分されて
ノック判定レベルに反映されてしまうので、ノック発生
時にはノック判定レベルが大きくなりすぎてしまうとい
う問題がある。
そこで、本発明はノック発生時にもノック判定レベルが
大きくなりすぎるのを防止することを目的とするもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
そのため本発明は、内燃機関に発生するノッキングをノ
ックセンサにより検出し、このノックセンサの出力信号
によりノッキングを判定し、この判定結果に応じて点火
時期あるいは過給圧等のノック制御要因を制御するため
の制御信号を発生し、この制御信号に応じて前記制御要
因を制御する内燃機関用ノッキング検出方法において、
前記ノックセンサ信号の燃焼区間における最大値Vの分
布の累積%点の値に基づいてノック判定レベルを作成す
ることを特徴とする内燃機関用ノッキング制御方法を提
供するものである。
〔作用〕
これにより、ノックが発生して、ノックセンサ信号の燃
焼区間における最大値Vが大きくなっても、その分布の
累積%点の値に基づいてノック判定レベルが作成される
ことにより、ノック判定レベルが大きくなり過ぎること
はない。
〔実施例〕
以下、本発明を図に示す実施例により説明する。第1図
は本発明の一実施例を示す構成図である。第1図におい
て、1は4気筒4サイクルエンジン、2はエアクリー
ナ、3はエンジンの吸入空気量を検出しこれに応じた信
号を出力するエアフローメータ、4はスロットル弁、5
はエンジンの基準クランク角度位置(たとえば上死点)
を検出するための基準角センサ5Aと、エンジンの一定ク
ランク角度毎に出力信号を発生するクランク角センサ5B
を内蔵したディストリビュータである。6はエンジンの
ノック現象に対応したエンジンブロックの振動を圧電素
子式(ピエゾ素子式),電磁式(マグネット,コイル)
等によって検出するためのノックセンサ、7はノックセ
ンサの出力を気筒毎にピークホールドするピークホール
ド回路部である。9はエンジンの冷却水温に応じた信号
を発生する水温センサ、12はスロットル弁4が全閉状態
であるときに信号を出すための全閉スイッチ(アイドル
スイッチ)、13はスロットル弁4がほぼ全開状態である
ときに信号を出力するための全開スイッチ(パワースイ
ッチ)、14は排気ガスの空燃比(A/F)が理論空燃比に
比べて濃い(リッチ)か薄い(リーン)かに応じて出力
信号を発生するO2センサである。
8は前記各センサ及び各スイッチからの入出力信号状態
に応じてエンジンの点火時期及び空燃比を制御するため
の点火時期制御回路、10は制御回路8から出力される点
火時期制御信号を受けてイグニションコイルへの通電遮
断を行うイグナイタ及びイグニションコイルである。イ
グニションコイルで発生した高電圧はディストリビュー
タ5の配電部を通して適切な時期に所定の気筒の点火プ
ラグに印加される。11は制御回路8で決定された燃料噴
射時間(τ)に基づいて吸気マニホルドに燃料を噴射す
るためのインジェクターである。
次に第2図を用いてピークホールド回路部7の詳細構成
を説明する。第2図の701はノックセンサ6の出力信号
をノック周波数成分のみ選別して取出すためのバンドパ
ス,ハイパス等のフィルタ、702は増幅器、703は制御回
路8からの気筒切換信号を基に702により出力されるノ
ックセンサの信号を例えばコンデンサ等によりピークホ
ールドをするピークホールド回路である。
次に制御回路8の詳細構成及び動作を第3図に従って説
明する。第3図において8000は点火時期及び燃料噴射量
を演算するための中央処理ユニット(CPU)で8ビット
構成のマイクロプロセッサを用いている。8001は制御プ
ログラム及び演算に必要な制御定数を記憶しておくため
の読み出し専用の記憶ユニット(ROM)、8002はCPU8000
がプログラムに従って動作中演算データを一時記憶する
ための一時記憶ユニット(RAM)である。8003は同じく
クランク角センサ5Bの出力信号を波形整形するための波
形整形回路である。
8005は外部あるいは内部信号によってCPUに割り込み処
理を行わせるための割込制御部、8006はCPU動作の基本
周期となるクロック周期毎にひとつずつカウント値が上
がるように構成された16ビットのタイマである。このタ
イマ8006と割込制御部8005によってエンジン回転数、及
びクランク角度位置が次のようにして検出される。すな
わち基準角センサ5Aの出力信号により割込みが発生する
ごとにCPUはタイマのカウント値を読み出す。タイマの
カウント値はクロック周期(例えば1μs)毎に上がっ
ていくため、今回の割込時のカウント値と先回の割込時
のカウント値との差を計算することにより、基準角セン
サ信号の時間間隔すなわちエンジン1回転に要する時間
が計測できる。こうしてエンジン回転数が求められる。
また、クランク角度位置は、クランク角センサ5Bの信号
が一定クランク角度(たとえば30℃A)毎に出力される
ので基準角センサ5Aの上死点信号を基準にしてそのとき
のクランク角度を30℃A単位で知ることができる。この
30℃A毎のクランク角度信号は点火時期制御信号発生の
基準点と、ピークホールド回路の気筒切換信号に使用さ
れる。
8007は複数のアナログ信号を適時切換えてアナログ−デ
ジタル変換器(A/D変換器)8008に導くためのマルチプ
レクサであり、切換時期は出力ポート8011から出力され
る制御信号により制御される。本実施例においては、ア
ナログ信号としてノックセンサ信号のピークホールド回
路部7からの出力信号と、エアフローメータ3からの吸
入空気量信号及び水温センサ9からの水温信号が入力さ
れる。8008はアナログ信号をデジタル信号に変換するた
めのA/D変換器である。8009はデジタル信号のための入
力ポートてあり、このポートには本実施例の場合アイド
ルスイッチ12からのアイドル信号、パワースイッチ13か
らのパワー信号、O2センサ14からのリッチリーン信号が
入力される。8010はデジタル信号を出力するための出力
ポートである。この出力ポートからはイグナイタ10に対
する点火時期制御信号、インジェクタ11に対する燃料噴
射信号、ピークホールド回路7に対する気筒切換信号、
マルチプレクサ11に対する制御信号が出力される。8011
はCPUバスであり、CPUはこのバス信号線に制御信号及び
データ信号を乗せ、周辺回路の制御及びデータの送受を
行う。
以上、本発明を実現するための装置の構成について説明
したので、以下、第4図のフローチャートを例として点
火時期の演算、ノック判定及びノック判定レベルの補正
について説明する。
エンジンが起動し点火時期演算の割り込みが行われる
と、ステップ100より割り込みがスタートされる。ステ
ップ101でエンジン状態としてのエンジン回転数Ne、負
荷Q/Ne(Qは吸入空気量)等の情報により基本点火時期
が算出される。ステップ102でノックセンサ出力信号の
所定区間内における前述の最大値Vが気筒別に読み込ま
れる。ステップ103でVの分布の%点の値が算出され
る。ステップ103の内容は後に詳細に説明する。
ステップ104でエンジンの状態がノックコントロールを
行う状態であるか否かを負荷等から判断し、NOの場合は
ステップ110へ進み点火時期がセットされる。ステップ1
04でYESと判断された場合はステップ105へ進み、気筒別
のノック判定レベルVrefを、 Vref=K×V50 なる演算式より求める。ここで、V50は最大値Vの分布
の50%点の値である。
ステップ106でV>Vrefならばノックが発生したものと
判定して、ノックフラグを“H"にする。この結果に応じ
てステップ107で遅角量演算を行い、ステップ108で点火
時期を算出する。
そして、ステップ109へ進みノック判定レベルの補正が
行われる。このステップ109の内容は後に詳細に説明す
る。次にステップ110へ進み、点火時期がセットされ、
ステップ111でメインルーチンへ復帰する。
以上、本発明を実施するための点火時期の演算、ノック
判定及びノック判定レベルの補正の全体的な流れを説明
したので、次に第5図〜第8図のフローチャートによ
り、本発明の主要部であるVの分布の%点の値を算出す
るステップ103及びノック判定レベルを補正するステッ
プ109について3つの実施例を用いて説明する。
第5図に示した第1の実施例はVの分布の10%点,50%
点,90%点という3つの%点の値(V10,V50,V90)の比の
関係より、ノック判定レベルを補正する方法である。便
宜上、第4図のステップ103に対応する部分を103−Xと
表し、ステップ109に対応する部分を109−Xと表す。
ステップ103−XはX−1〜X−9のステップよりな
る。ステップX−1で今回読み込まれた最大値VとVの
分布の10%点の値を求めるためのV10(気筒別にRAMに格
納されている)とについて、V>V10の判断を行い、YES
の場合はステップX−2へ進み、V10=V10+9×V10
し、NOの場合はステップX−3へ進み、V10=V10−ΔV
10とする。こうすることによりV10は分布の上位10%点
の値に落ち着く。次にステップX−4へ進み、V>V50
を判定しYESの場合はステップX−5へ進み、V50=V50
+ΔV50とし、NOの場合はステップX−6へ進み、V50
V50−ΔV50とする。こうすることによりV50は分布の中
央値に落ち着く。次にステップX−7へ進み、V>V90
の判定を行いYESの場合はステップX−8へ進み、V90
V90+ΔV90とし、NOの場合はV90=V90−9×ΔV90とす
る。こうすることによりV90は分布の上位90%点に落ち
着く。
このようなステップで分布の%点の値が求められる。
次に第4図のステップ109に対応するステップ109−Xに
ついて説明する。ステップ109−XはステップX−10〜
X−15よりなる。
ステップX−10でエンジン回転数,負荷Q/Neの変動によ
り、エンジンが定常運転状態であるか否かを判定し、NO
の場合はステップX−15へ進む。ステップX−10におい
てYESの場合はステップX−11へ進み、N=N+1とし
てサイクル数をカウントする。ステップX−12では、定
常運転状態が所定のサイクル数Neだけ続いたか否かを判
定する。ここで、YESの場合はステップX−13へ進み、V
10/V50>V50/V90の判断を行う。NOの場合は第4図のス
テップ110へ進む。ステップX−13でYESと判断された場
合はステップX−14へ進み、ノック判定レベルを設定値
ΔVに対しVref=Vref−ΔVとし、NOと判断された場合
はステップX−16へ進み、Vref=Vref+A×ΔVとす
る。ここで、Aには1より大きな値を設定しておく。
このようにノック判定レベルVrefを小さくなる方向へ補
正する量ΔVより大きくなる方向へ補正する量A×ΔV
を大きくする理由は、ノックの発生頻度が小さい時はス
テップX−13においてYESと判断される確率とNOと判断
される確率が等しくなるが、そのような場合にノック判
定レベルが大きくなる方向へ補正されるようにするため
である。こうしてノック判定レベルを補正して、ステッ
プX−15へ進み、前記カウント値Nを0にする。
次に、第2の実施例について説明する。この方法は、V
の分布の中央値V50を求め、ある定数をK0として、V>K
0×V50なる確率とV<V50/K0なる確率よりノック判定レ
ベルを補正する方法である。
第6図のフローチャートに分布の中央値V50を求める方
法の一例を示す。このフローチャートは第4図のステッ
プ103に対応するため、便宜上ステップ103−Yと表すこ
ととする。ステップ103−YはステップY−1〜Y−4
よりなる。
ステップY−1はサイクル毎に読み込まれるVとV50
の差の絶対値の平均Dを、前サイクルまでのDと今サイ
クルのVとV50との差の絶対値により、 D=D×3/4+|V−V50|/4 と求める。ステップY−2ではV>V50の判断を行い、Y
ESの場合はステップY−3へ進み、V50=V50+D/4と
し、NOの場合はステップY−4へ進み、V50=V50−D/4
とする。こうすることにより、V50はVの分布の中央値
に落ち着く。
この方法でVの変化量にVとV50の差の絶対値の平均D
を用いた理由は、V50の変化量を過渡運転状態では大き
くしてV50がすばやく分布の中央値に対するようにし、
定常運転状態では変化量を小さくしてV50を安定させる
ためである。もちろん第1の実施例のステップ103−X
でV10,V50,V90を求める際に、この方法を利用すること
は有効である。
次に、第7図のフローチャートを用いてこのV50による
ノック判定レベルの補正について説明する。この部分は
第4図のフローチャートでステップ109に対応するもの
であり、便宜上ステップ109−Yと表す。ステップ109−
YはステップY−5〜Y−17よりなる。
ステップY−5でエンジンが定常運転状態であるか否か
を判断し、YESの場合はサイクル数のカウンタをN=N
+1とする。NOの場合はステップY−17へ進み、各カウ
ンタを初期値化する。
ステップY−7で、V>K0×V50の判断を行い、YESの場
合はステップY−8へ進み、E=E+1とし、ステップ
Y−11へ進む。ステップY−7でNOと判断された場合に
はステップY−9へ進み、K0×V>V50の判断を行う。
ここで、YESの場合はステップY−10へ進み、F=F+
1とし、ステップY−11へ進む。ステップY−9でNOと
判断された場合にはステップY−11へ進む。ステップY
−11で、サイクル数Nが所定値N0以上になったか否かの
判断を行い、YESの場合はステップY−12へ、NOの場合
は第4図のステップ110へ進む。
ステップY−12で、V>K0×V50となった回数Eが所定
値EMINより大きいか否かの判断を行い、大きい場合はス
テップY−13へ、大きくない場合はステップY−17へ進
む。すなわち、Eが所定値EMINより大きくない場合に
は、ノック判定レベルの補正を行わないようにしてい
る。ステップY−13でEが所定値EMAXより小さいか否か
の判断を行い、YESの場合はステップY−14へ、NOの場
合はステップY−15へ進む。ステップY−14でEからF
を減じた値が所定値Gより大きいか否かの判断を行い、
YESの場合はステップY−15へ進み、NOの場合はステッ
プY−16へ進む。
ステップY−15でノック判定レベルVrefを所定量ΔVだ
け小さくする。ステップY−16ではノック判定レベルを
所定値Δだけ大きくしている。次に、ステップY−17へ
進み、N,E,Fを0にする。
この第2の実施例について補足説明を加える。ステップ
Y−13でNOと判断された場合、ステップY−14の判断に
かかわらずノック判定レベルを小さくする理由は、Eが
非常に大きい場合はノックが頻繁に発生している場合に
限られるからである。ステップY−14において、G(G
>0)というしきい値を設けた理由は、ノックの発生頻
度が小さい場合には、E−F>0なる確率とE−F>0
なる確率は等しくなるが、そのような場合にノック判定
レベルを大きくなる方向へ補正するためである。また、
K0の値としては2程度が良い。
次に説明する第3の実施例はノック判定レベルVrefをVr
ef=K×V50と作成し、V>Vrefなる確率とV<V50/Kな
る確率を考慮して、K値を補正することにより、ノック
判定レベルを補正する方法である。基本的な考え方は第
2の実施例と同じであり、これを簡略化したものであ
る。第4図のステップ103に対応する部分は第2の実施
例のステップ103−Yと同じで良いので、説明を省略
し、ステップ109に対応する部分を適宜上ステップ109−
Zと表わし第8図のフローチャートを用いて説明する。
ステップ109−Zはステップ5−6〜Z−13よりなるス
テップZ−5でエンジンが定常運転状態であるか否かの
判断を行い、YESの場合はステップZ−6へ進み、NOの
場合は第4図のステップ110へ進む。ステップZ−6で
ノックフラグが“H"であるか否かを判断し、すなわち、
V>K×V50であったか否かを判断し、YESの場合はステ
ップZ−7へ進み、NOの場合はステップZ−10へ進む。
ステップZ−7でKの値を所定量Δだけ小さくする。
次にステップZ−8へ進み、Kが所定値KMINより小さい
か否かを判断し、YESの場合はステップZ−9へ進み、N
Oの場合は第4図のステップ110へ進む。ステップZ−9
ではK=KMINとする。
ステップZ−6でNOと判断された場合には、ステップZ
−10へ進み、K×V<V50の判断を行う。ここで、YESの
場合はステップZ−11へ、NOの場合は第4図のステップ
110へ進む。ステップZ−11でKの値を所定量Δだけ
大きくする。次に、Z−12へ進みKが所定値KMAXより大
きいか否かの判断を行い、YESの場合はステップZ−13
へ、NOの場合は第4図のステップ110へ進む。ステップ
Z−13ではK=KMAXとする。
この第3の実施例について補足説明を加える。ステップ
Z−7におけるKの補正量ΔとステップZ−11におけ
るKの補正量Δの関係はΔの方が少しだけ大きくな
るように設定する。例えば、Δ=1/32,Δ=1/16と
する。こうする理由はノックの発生頻度が小さい場合に
はV>K×V50なる確率とV<K50/Kなる確率が等しくな
るが、そのような場合に、ノック判定レベルが大きくな
る方向へ補正するためである。なお、Kの初期値として
は2程度が良い。
〔発明の効果〕
以上、詳細に述べたように本発明は、ノックが発生し
て、ノックセンサ信号の燃焼区間における最大値Vが大
きくなってもその分布の累積%点の値に基づいてノック
判定レベルが作成されることにより、ノック判定レベル
が大きくなり過ぎることもなく、燃焼区間内における最
大値によって燃焼ノイズを反映した的確なノック判定レ
ベルを作成することができて、ノックの発生を正確に検
出することができるという優れた効果がある。
また、本発明を実施するに際しては、エンジン燃焼時の
ノックセンサ出力信号の最大値が得られればよいので、
従来のノックコントロールシステムを大幅に変更する必
要はなく、点火時期制御手段の処理内容を若干変更する
だけでよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を実施するための装置の一実施例を示す
図、第2図はピークホールド回路部の構成図、第3図は
第1図中の制御回路の詳細説明図、第4図は本発明にお
ける点火時期演算、ノック判定およびノック判定レベル
の補正手順を示すフローチャート、第5図は第4図中の
ステップ103,109の第1の実施例を示すフローチャー
ト、第6図,第7図は第4図中のステップ103,109の第
2の実施例を示すフローチャート、第8図は第4図中の
ステップ109の第3の実施例を示すフローチャートであ
る。 1……エンジン,5……ディストリビュータ,6……ノック
センサ,7……ピークホールド回路部,8……点火時期制御
回路,10……イグナイタおよびイグニションコイル,703
……ピークホールド回路,8000……中央処理ユニット,80
01……ROM,8002……RAM。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関に発生するノッキングをノックセ
    ンサにより検出し、このノックセンサの出力信号により
    ノッキングを判定し、この判定結果に応じて点火時期あ
    るいは過給圧等のノック制御要因を制御するための制御
    信号を発生し、この制御信号に応じて前記制御要因を制
    御する内燃機関用ノッキング検出方法において、前記ノ
    ックセンサ信号の燃焼区間における最大値Vの分布の累
    積%点の値に基づいてノック判定レベルを作成すること
    を特徴とする内燃機関用ノッキング制御方法。
  2. 【請求項2】前記累積%点の値は前記分布の略中央値V5
    0であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    内燃機関用ノッキング制御方法。
  3. 【請求項3】前記累積%点の値はこの累積%点の値と前
    記最大値Vとの差が反映されて更新されることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項または第2項記載の内燃機関
    用ノッキング制御方法。
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