JPH07183849A - 光空間伝送方法及び装置 - Google Patents
光空間伝送方法及び装置Info
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- JPH07183849A JPH07183849A JP5325286A JP32528693A JPH07183849A JP H07183849 A JPH07183849 A JP H07183849A JP 5325286 A JP5325286 A JP 5325286A JP 32528693 A JP32528693 A JP 32528693A JP H07183849 A JPH07183849 A JP H07183849A
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- optical
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 室内環境における光ノイズ成分の影響を受け
にくい光信号の伝送を可能にする簡易構成の光空間伝送
装置を提供する。 【構成】 送信機１は、情報信号を空間伝送路における
パワー分布の最大値が２ＭＨｚを超え、且つ、直流分近
傍のパワー値が極小となるベースバンド符号に変換する
エンコード回路１１と、このベースバンド符号に基づい
て発光部１４を駆動するドライバ回路１３とで構成し、
ベースバンド伝送を行う。受信機２は、空間伝送路より
光信号を受光する受光部２１と、受光した光信号からク
ロック信号を再生するクロック再生回路２２と、再生さ
れたクロック信号及び上記光信号からベースバンド符号
を再生するデコード回路２３とで構成する。
にくい光信号の伝送を可能にする簡易構成の光空間伝送
装置を提供する。 【構成】 送信機１は、情報信号を空間伝送路における
パワー分布の最大値が２ＭＨｚを超え、且つ、直流分近
傍のパワー値が極小となるベースバンド符号に変換する
エンコード回路１１と、このベースバンド符号に基づい
て発光部１４を駆動するドライバ回路１３とで構成し、
ベースバンド伝送を行う。受信機２は、空間伝送路より
光信号を受光する受光部２１と、受光した光信号からク
ロック信号を再生するクロック再生回路２２と、再生さ
れたクロック信号及び上記光信号からベースバンド符号
を再生するデコード回路２３とで構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はベースバンド伝送方式を
用いて高品質の光空間伝送を行う方法及びこの方法を実
現する光空間伝送装置に関する。
用いて高品質の光空間伝送を行う方法及びこの方法を実
現する光空間伝送装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】光空間伝送は、空間伝送路を用いて情報
信号の送受を行う伝送方式であり、光ファイバや同軸ケ
ーブルを敷線しにくい場合の短距離伝送に有効な光通信
手段である。殊に室内環境のもとでは、小型、軽量、可
般性に富む装置が実現できることから、汎用性、実用性
に富む回線が極めて容易に設定可能になる。
信号の送受を行う伝送方式であり、光ファイバや同軸ケ
ーブルを敷線しにくい場合の短距離伝送に有効な光通信
手段である。殊に室内環境のもとでは、小型、軽量、可
般性に富む装置が実現できることから、汎用性、実用性
に富む回線が極めて容易に設定可能になる。
【０００３】このような光空間伝送を実現する方式とし
て、従来、ベースバンド伝送方式とブロードバンド伝送
方式とがある。ベースバンド伝送方式は、情報信号成分
の周波数スペクトルを移動せずに伝送する方式であり、
ブロードバンド伝送方式は、高周波の搬送波信号を情報
信号成分で変調して伝送する方式である。
て、従来、ベースバンド伝送方式とブロードバンド伝送
方式とがある。ベースバンド伝送方式は、情報信号成分
の周波数スペクトルを移動せずに伝送する方式であり、
ブロードバンド伝送方式は、高周波の搬送波信号を情報
信号成分で変調して伝送する方式である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、室内環境で
光空間伝送を行う場合、蛍光灯、太陽光、モニタ、リモ
コン等の光ノイズ発生源の影響を無視することができな
い。このような光ノイズは、直流分（０ＭＨｚ）付近に
パワー（電力）値のピークがあることが確認されてい
る。従って、ベースバンド伝送方式を用い、例えば１０
Ｍｂｉｔ／ｓｅｃ程度の伝送速度で光空間伝送を行う場
合に、図５に示すように、パワー値のピークが直流分付
近になるようなＮＲＺ（nonーreturn to zero）符号等を
用いると上記光ノイズの影響を大きく受け、伝送品質の
低下を招く欠点があった。
光空間伝送を行う場合、蛍光灯、太陽光、モニタ、リモ
コン等の光ノイズ発生源の影響を無視することができな
い。このような光ノイズは、直流分（０ＭＨｚ）付近に
パワー（電力）値のピークがあることが確認されてい
る。従って、ベースバンド伝送方式を用い、例えば１０
Ｍｂｉｔ／ｓｅｃ程度の伝送速度で光空間伝送を行う場
合に、図５に示すように、パワー値のピークが直流分付
近になるようなＮＲＺ（nonーreturn to zero）符号等を
用いると上記光ノイズの影響を大きく受け、伝送品質の
低下を招く欠点があった。
【０００５】他方、ブロードバンド伝送方式によれば、
搬送波信号の周波数を適当に選定することで上記光ノイ
ズの周波数帯域を避けることができる。しかし、この伝
送方式では、特殊な変調回路等が必要になることから全
体の回路構成が複雑となる欠点があった。しかも、高周
波の搬送波信号を発生させるため、発光素子や受光素子
の周波数応答性が問題となり、実用的レベルでの実現が
困難であった。
搬送波信号の周波数を適当に選定することで上記光ノイ
ズの周波数帯域を避けることができる。しかし、この伝
送方式では、特殊な変調回路等が必要になることから全
体の回路構成が複雑となる欠点があった。しかも、高周
波の搬送波信号を発生させるため、発光素子や受光素子
の周波数応答性が問題となり、実用的レベルでの実現が
困難であった。
【０００６】そこで本発明の課題は、上記欠点等を解消
し、簡易な手法で室内環境での光ノイズ成分の影響を抑
制し得る光空間伝送方法及びこの方法を実現する光空間
伝送装置を提供することにある。
し、簡易な手法で室内環境での光ノイズ成分の影響を抑
制し得る光空間伝送方法及びこの方法を実現する光空間
伝送装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記光ノイズのパワー分
布は、直流分（０ＭＨｚ）付近をピークとして２ＭＨｚ
付近でゼロになるような帯域に納まっており、それ以上
の周波数領域では、ノイズ成分が殆ど含まれないことが
以後の検証によって確認された。本発明は、この点に着
目し、直流分を殆ど含まない符号を用いてベースバンド
伝送を行うことにより、上記課題の解決を図るものであ
る。
布は、直流分（０ＭＨｚ）付近をピークとして２ＭＨｚ
付近でゼロになるような帯域に納まっており、それ以上
の周波数領域では、ノイズ成分が殆ど含まれないことが
以後の検証によって確認された。本発明は、この点に着
目し、直流分を殆ど含まない符号を用いてベースバンド
伝送を行うことにより、上記課題の解決を図るものであ
る。
【０００８】即ち、第一の発明に係る光空間伝送方法
は、ベースバンド伝送方式を用いて光信号の送受信を行
う光空間伝送方法であって、前記光信号は、空間伝送路
における電力分布の最大値が２ＭＨｚを超え、且つ、直
流分近傍の電力値が極小となるベースバンド符号を変換
したものであることを特徴とする。このベースバンド符
号は、例えばバイポーラ符号、ダイコード符号、マンチ
ェスタ符号のいずれか一つである。これら符号のパワー
分布が上述のようになるのは以下の理由による。
は、ベースバンド伝送方式を用いて光信号の送受信を行
う光空間伝送方法であって、前記光信号は、空間伝送路
における電力分布の最大値が２ＭＨｚを超え、且つ、直
流分近傍の電力値が極小となるベースバンド符号を変換
したものであることを特徴とする。このベースバンド符
号は、例えばバイポーラ符号、ダイコード符号、マンチ
ェスタ符号のいずれか一つである。これら符号のパワー
分布が上述のようになるのは以下の理由による。
【０００９】パルス列の周波数成分が直流分付近でピー
クを持つのは、信号のＨｉｇｈあるいはＬｏｗの状態が
連続する場合である。マンチェスタ符号の場合、タイム
スロットの中間で必ず極性の変化が起こり、Ｈｉｇｈ又
はＬｏｗが連続することがないため、直流分を持たな
い。また、マンチェスタ符号ではパルス幅がタイムスロ
ットの１／２のパルスを含み、周波数帯域は通常の２倍
となる。また、バイポーラ符号の場合、情報信号として
１が連続する場合、信号の周波数が１／２になり、周波
数特性もこの部分にピークを持つ。１がとびとびの場合
は、低い周波数成分を持つことになるが、定量的には１
／２の周波数成分が大部分になる。ダイコード符号の場
合、情報信号として０と１が交互に現れる場合、信号の
周波数が１／２となり、この付近でピークを持つ。本発
明はこの性質を巧みに利用するものである。
クを持つのは、信号のＨｉｇｈあるいはＬｏｗの状態が
連続する場合である。マンチェスタ符号の場合、タイム
スロットの中間で必ず極性の変化が起こり、Ｈｉｇｈ又
はＬｏｗが連続することがないため、直流分を持たな
い。また、マンチェスタ符号ではパルス幅がタイムスロ
ットの１／２のパルスを含み、周波数帯域は通常の２倍
となる。また、バイポーラ符号の場合、情報信号として
１が連続する場合、信号の周波数が１／２になり、周波
数特性もこの部分にピークを持つ。１がとびとびの場合
は、低い周波数成分を持つことになるが、定量的には１
／２の周波数成分が大部分になる。ダイコード符号の場
合、情報信号として０と１が交互に現れる場合、信号の
周波数が１／２となり、この付近でピークを持つ。本発
明はこの性質を巧みに利用するものである。
【００１０】また、第二の発明に係る光空間伝送装置
は、ベースバンド伝送方式を用いて光空間伝送を行う装
置であって、情報信号を空間伝送路における電力分布の
最大値が２ＭＨｚを超え、且つ、直流分近傍の電力値が
極小となるベースバンド符号に変換するエンコード回路
と、前記ベースバンド符号を光信号に変換して空間伝送
路に送出する発光手段とを有することを特徴とする。こ
れは、送信機側の構成に対応する。
は、ベースバンド伝送方式を用いて光空間伝送を行う装
置であって、情報信号を空間伝送路における電力分布の
最大値が２ＭＨｚを超え、且つ、直流分近傍の電力値が
極小となるベースバンド符号に変換するエンコード回路
と、前記ベースバンド符号を光信号に変換して空間伝送
路に送出する発光手段とを有することを特徴とする。こ
れは、送信機側の構成に対応する。
【００１１】更に、第三の発明に係る光空間伝送装置
は、上記第二の発明の構成において、前記空間伝送路よ
り光信号を受光する受光手段と、この受光した光信号か
ら前記ベースバンド符号を再生するデコード回路とを有
することを特徴とする。これは、受信機側の構成に対応
する。この場合、送信機と受信機とはそれぞれ独立であ
っても良く、あるいは両者を一体に組み込んだものであ
っても良い。
は、上記第二の発明の構成において、前記空間伝送路よ
り光信号を受光する受光手段と、この受光した光信号か
ら前記ベースバンド符号を再生するデコード回路とを有
することを特徴とする。これは、受信機側の構成に対応
する。この場合、送信機と受信機とはそれぞれ独立であ
っても良く、あるいは両者を一体に組み込んだものであ
っても良い。
【００１２】
【作用】第二の発明に係る光空間伝送装置では、エンコ
ード回路において情報信号をバイポーラ符号、ダイコー
ド符号、マンチェスタ符号のいずれか一つに変換して発
光手段に導く。これら符号に基づく光信号は、それ自
体、上述のように光ノイズの影響を受けにくいので、ベ
ースバンド伝送方式を光空間伝送に用いても従来のよう
な問題が無くなる。これによりブロードバンド伝送を行
うときの搬送波発生機構及び変調回路が不要となるの
で、回路構成、発光手段の構成が簡略化され、且つ光ノ
イズの影響を受けない形で光信号が光空間伝送路に送出
される。
ード回路において情報信号をバイポーラ符号、ダイコー
ド符号、マンチェスタ符号のいずれか一つに変換して発
光手段に導く。これら符号に基づく光信号は、それ自
体、上述のように光ノイズの影響を受けにくいので、ベ
ースバンド伝送方式を光空間伝送に用いても従来のよう
な問題が無くなる。これによりブロードバンド伝送を行
うときの搬送波発生機構及び変調回路が不要となるの
で、回路構成、発光手段の構成が簡略化され、且つ光ノ
イズの影響を受けない形で光信号が光空間伝送路に送出
される。
【００１３】他方、第三発明に係る光空間伝送装置で
は、受光手段が空間伝送路より上記光信号を受光し、デ
コード回路に導く。デコード回路では、この光信号から
上記ベースバンド符号を忠実に再生する。これにより第
一の発明に係る光空間伝送方法を実現することができ
る。
は、受光手段が空間伝送路より上記光信号を受光し、デ
コード回路に導く。デコード回路では、この光信号から
上記ベースバンド符号を忠実に再生する。これにより第
一の発明に係る光空間伝送方法を実現することができ
る。
【００１４】
【実施例】次に、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図１は本発明が適用される光空間伝送方式
の説明図であり、送信機と受信機とが一体に組み込まれ
た同一構成の二つの光空間伝送装置を所定距離をおいて
対向させ、光信号の双方向伝送を行う例を示してある。
室内環境には、図示のように、蛍光灯、太陽光、モニ
タ、リモコン等の光ノイズ発生源が存在するものとす
る。
に説明する。図１は本発明が適用される光空間伝送方式
の説明図であり、送信機と受信機とが一体に組み込まれ
た同一構成の二つの光空間伝送装置を所定距離をおいて
対向させ、光信号の双方向伝送を行う例を示してある。
室内環境には、図示のように、蛍光灯、太陽光、モニ
タ、リモコン等の光ノイズ発生源が存在するものとす
る。
【００１５】図２は上記光空間伝送装置の構成図の一例
で、１は送信機、２は受信機を表す。送信機１は、エン
コード回路１１、クロック発生回路１２、ドライバ回路
１３、発光部１４を有し、受信機２は、受光部２１、ク
ロック再生回路２２、デコード回路２３を有する。
で、１は送信機、２は受信機を表す。送信機１は、エン
コード回路１１、クロック発生回路１２、ドライバ回路
１３、発光部１４を有し、受信機２は、受光部２１、ク
ロック再生回路２２、デコード回路２３を有する。
【００１６】エンコード回路１１は、入力された情報信
号をクロック発生回路１２の発生するクロック信号にタ
イミングをあわせて符号化し、０／１（マンチェスタ符
号）、又は、１／０／−１（バイポーラ符号又はダイコ
ード符号）のパルス信号（ベースバンド符号）を生成す
る回路であり、例えば光ファイバ伝送装置に用いられる
エンコーダを代用し得る。このエンコード回路１１は、
使用するベースバンド符号の種類により、バイポーラ・
エンコーダ、ダイコード・エンコーダ、マンチェスタ・
エンコーダとして機能する。
号をクロック発生回路１２の発生するクロック信号にタ
イミングをあわせて符号化し、０／１（マンチェスタ符
号）、又は、１／０／−１（バイポーラ符号又はダイコ
ード符号）のパルス信号（ベースバンド符号）を生成す
る回路であり、例えば光ファイバ伝送装置に用いられる
エンコーダを代用し得る。このエンコード回路１１は、
使用するベースバンド符号の種類により、バイポーラ・
エンコーダ、ダイコード・エンコーダ、マンチェスタ・
エンコーダとして機能する。
【００１７】エンコード回路１１で生成されたパルス信
号は、ドライバ回路１３に入力される。ドライバ回路１
３は、このパルス信号に基づいて発光部１４の発光素子
を駆動し、光のｏｎ／ｏｆｆ又は強弱の光信号として空
間伝送路に送信する。
号は、ドライバ回路１３に入力される。ドライバ回路１
３は、このパルス信号に基づいて発光部１４の発光素子
を駆動し、光のｏｎ／ｏｆｆ又は強弱の光信号として空
間伝送路に送信する。
【００１８】図３は、二値信号群「０１１０１００１
１」からなる情報信号が、それぞれバイポーラ・エンコ
ーダ、ダイコード・エンコーダ、マンチェスタ・エンコ
ーダでパルス信号に変換され、ドライバ回路１３、発光
部１４を介して光信号が生成されるまでの過程を示す説
明図である。
１」からなる情報信号が、それぞれバイポーラ・エンコ
ーダ、ダイコード・エンコーダ、マンチェスタ・エンコ
ーダでパルス信号に変換され、ドライバ回路１３、発光
部１４を介して光信号が生成されるまでの過程を示す説
明図である。
【００１９】これら光信号は、いずれも空間伝送路にお
いてパワー分布の最大値が２ＭＨｚを超え、且つ、直流
分近傍のパワー値が極小となることが本発明者らにより
確認されている。即ち、伝送速度を１０Ｍｂｉｔ／ｓｅ
ｃとしたときのマンチェスタ符号の周波数特性は、図４
（ａ）に示すように、直流分でパワー値が最小でそのピ
ークは６ＭＨｚ付近となる。同様の条件でバイポーラ符
号及びダイコード符号を用いた場合も、図４（ｂ）に示
すように、直流分付近でパワー値が最小となり、ピーク
が１０ＭＨｚ付近となり、いずれの場合も光ノイズ発生
源から発せられる光ノイズの影響を回避している。従っ
て、このような符号を用いることで、情報信号成分の品
質を維持した光信号の送信が可能になる。
いてパワー分布の最大値が２ＭＨｚを超え、且つ、直流
分近傍のパワー値が極小となることが本発明者らにより
確認されている。即ち、伝送速度を１０Ｍｂｉｔ／ｓｅ
ｃとしたときのマンチェスタ符号の周波数特性は、図４
（ａ）に示すように、直流分でパワー値が最小でそのピ
ークは６ＭＨｚ付近となる。同様の条件でバイポーラ符
号及びダイコード符号を用いた場合も、図４（ｂ）に示
すように、直流分付近でパワー値が最小となり、ピーク
が１０ＭＨｚ付近となり、いずれの場合も光ノイズ発生
源から発せられる光ノイズの影響を回避している。従っ
て、このような符号を用いることで、情報信号成分の品
質を維持した光信号の送信が可能になる。
【００２０】この光信号は、空間伝送路を経て受信機２
の受光部２１に導かれ、その受光素子でパルス信号に変
換される。クロック再生回路２２は、このパルス信号か
らクロック成分を抽出し、デコード回路２３にクロック
信号を送る。デコード回路２３は、受光部２１から送ら
れたパルス信号とクロック再生回路２２から送られたク
ロック信号をもとにパルス信号をデコードし、原情報信
号を再生する。再生された原情報信号は、外部の接続機
器（図示省略）に渡される。
の受光部２１に導かれ、その受光素子でパルス信号に変
換される。クロック再生回路２２は、このパルス信号か
らクロック成分を抽出し、デコード回路２３にクロック
信号を送る。デコード回路２３は、受光部２１から送ら
れたパルス信号とクロック再生回路２２から送られたク
ロック信号をもとにパルス信号をデコードし、原情報信
号を再生する。再生された原情報信号は、外部の接続機
器（図示省略）に渡される。
【００２１】このように、本実施例の光空間伝送装置に
よれば、ブロードバンド伝送方式等のように、回路構成
が複雑で、発光／受光素子の光応答性が問題となる方式
を用いずとも、高品質のデータ伝送を行うことができ
る。本実施例は以上のとおりであるが、本発明は、上記
実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲での構成変更が可能である。例えば、本実施例で
は、直流分のパワ−値が最小となるベ−スバンド符号を
用いる例について説明したが、直流分近傍のパワ−値が
極小になれば本実施例と同様の効果が得られるので、必
ずしも上記符号等に限定されるものではない。
よれば、ブロードバンド伝送方式等のように、回路構成
が複雑で、発光／受光素子の光応答性が問題となる方式
を用いずとも、高品質のデータ伝送を行うことができ
る。本実施例は以上のとおりであるが、本発明は、上記
実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲での構成変更が可能である。例えば、本実施例で
は、直流分のパワ−値が最小となるベ−スバンド符号を
用いる例について説明したが、直流分近傍のパワ−値が
極小になれば本実施例と同様の効果が得られるので、必
ずしも上記符号等に限定されるものではない。
【００２２】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、本発明の
光空間伝送方法では、ベースバンド伝送方式を基調と
し、光信号として、空間伝送路におけるパワー分布の最
大値が２ＭＨｚを超え、且つ、パワー分布の最小値が直
流近傍となるベースバンド符号、例えば、バイポーラ符
号、ダイコード符号、マンチェスタ符号を変換したもの
を用いたので、室内環境における光ノイズの影響を受け
ない高品質のデータ伝送を簡易な構成にて実現すること
が可能になる。
光空間伝送方法では、ベースバンド伝送方式を基調と
し、光信号として、空間伝送路におけるパワー分布の最
大値が２ＭＨｚを超え、且つ、パワー分布の最小値が直
流近傍となるベースバンド符号、例えば、バイポーラ符
号、ダイコード符号、マンチェスタ符号を変換したもの
を用いたので、室内環境における光ノイズの影響を受け
ない高品質のデータ伝送を簡易な構成にて実現すること
が可能になる。
【００２３】また、本発明の光空間伝送装置は、情報信
号を上記ベースバンド符号に変換するエンコード回路
と、このベースバンド符号を光信号に変換して空間伝送
路に送出する発光手段とを備えたので、ベースバンド伝
送時に光ノイズの影響を受けにくい光信号を容易に生成
することができる。
号を上記ベースバンド符号に変換するエンコード回路
と、このベースバンド符号を光信号に変換して空間伝送
路に送出する発光手段とを備えたので、ベースバンド伝
送時に光ノイズの影響を受けにくい光信号を容易に生成
することができる。
【００２４】更に、上記光信号を受光する受光手段と、
受光した光信号から上記ベースバンド符号を再生するデ
コード回路とを備えたので、情報信号の再生が容易にな
るとともに、再生された情報信号が原情報信号に対して
忠実になる。
受光した光信号から上記ベースバンド符号を再生するデ
コード回路とを備えたので、情報信号の再生が容易にな
るとともに、再生された情報信号が原情報信号に対して
忠実になる。
【００２５】このような光空間伝送装置は、ベースバン
ド伝送方式に依り光空間伝送を行うのものであり、ブロ
ードバンド伝送方式のように高周波搬送波の発生機構や
その変調回路を必要とせず、しかも、発光／受光素子も
周波数応答性の低いものを使用できるので、コスト的に
も格段に有利となる。
ド伝送方式に依り光空間伝送を行うのものであり、ブロ
ードバンド伝送方式のように高周波搬送波の発生機構や
その変調回路を必要とせず、しかも、発光／受光素子も
周波数応答性の低いものを使用できるので、コスト的に
も格段に有利となる。
【図１】本発明が適用される光空間伝送方式の説明図で
ある。
ある。
【図２】本発明の一実施例に係る光空間伝送装置の構成
図である。
図である。
【図３】本実施例による送信機の処理の流れを示す説明
図である。
図である。
【図４】本実施例のベースバンド伝送方式による光信号
のパワー分布と光ノイズとの関係を示す周波数特性図で
あり、（ａ）はバイポーラ符号又はダイコード符号を用
いた場合、（ｂ）はマンチェスタ符号を用いた場合の例
である。
のパワー分布と光ノイズとの関係を示す周波数特性図で
あり、（ａ）はバイポーラ符号又はダイコード符号を用
いた場合、（ｂ）はマンチェスタ符号を用いた場合の例
である。
【図５】従来のベースバンド伝送方式による光信号のパ
ワー分布と光ノイズとの関係を示す周波数特性図で、ベ
ースバンド符号としてＮＲＺ符号を用いた場合の例であ
る。
ワー分布と光ノイズとの関係を示す周波数特性図で、ベ
ースバンド符号としてＮＲＺ符号を用いた場合の例であ
る。
１ 送信機 １１ エンコード回路 １２ クロック発生回路 １３ ドライバ回路 １４ 発光部 ２ 受信機 ２１ 受光部 ２２ クロック再生回路 ２３ デコード回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０４Ｌ 25/49 Ｚ 9199−5Ｋ
Claims (4)
- 【請求項１】 ベースバンド伝送方式を用いて光信号の
送受信を行う光空間伝送方法であって、前記光信号は、
空間伝送路における電力分布の最大値が２ＭＨｚを超
え、且つ、直流分近傍の電力値が極小となるベースバン
ド符号を変換したものであることを特徴とする光空間伝
送方法。 - 【請求項２】 前記ベースバンド符号は、バイポーラ符
号、ダイコード符号、マンチェスタ符号のいずれか一つ
であることを特徴とする請求項１記載の光空間伝送方
法。 - 【請求項３】 ベースバンド伝送方式を用いて光空間伝
送を行う装置であって、情報信号を空間伝送路における
電力分布の最大値が２ＭＨｚを超え、且つ、直流分近傍
の電力値が極小となるベースバンド符号に変換するエン
コード回路と、前記ベースバンド符号を光信号に変換し
て空間伝送路に送出する発光手段とを有することを特徴
とする光空間伝送装置。 - 【請求項４】 請求項３記載の光空間伝送装置におい
て、前記空間伝送路より光信号を受光する受光手段と、
この受光した光信号から前記ベースバンド符号を再生す
るデコード回路とを有することを特徴とする光空間伝送
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5325286A JPH07183849A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 光空間伝送方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5325286A JPH07183849A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 光空間伝送方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07183849A true JPH07183849A (ja) | 1995-07-21 |
Family
ID=18175124
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5325286A Pending JPH07183849A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 光空間伝送方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07183849A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6678477B1 (en) | 1997-09-30 | 2004-01-13 | Nec Corporation | Spatial transmission optical transceiver |
| WO2010035896A1 (ja) | 2008-09-26 | 2010-04-01 | 太陽誘電株式会社 | 可視光通信用送信機及び可視光通信システム |
| DE112010005415T5 (de) | 2010-03-24 | 2013-02-28 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Sender zur Kommunikation mit sichtbarem Licht und System zur Kommunikation mit sichtbarem Licht |
| JP2013143745A (ja) * | 2012-01-12 | 2013-07-22 | Fujitsu Ltd | 伝送装置 |
| JP2016517238A (ja) * | 2013-04-19 | 2016-06-09 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェＫｏｎｉｎｋｌｉｊｋｅ Ｐｈｉｌｉｐｓ Ｎ．Ｖ． | 干渉の存在下での符号化された可視光の受信 |
| JPWO2022123703A1 (ja) * | 2020-12-09 | 2022-06-16 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP5325286A patent/JPH07183849A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US6678477B1 (en) | 1997-09-30 | 2004-01-13 | Nec Corporation | Spatial transmission optical transceiver |
| WO2010035896A1 (ja) | 2008-09-26 | 2010-04-01 | 太陽誘電株式会社 | 可視光通信用送信機及び可視光通信システム |
| US8526825B2 (en) | 2008-09-26 | 2013-09-03 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Visible light communication transmitter and visible light communication system |
| DE112010005415T5 (de) | 2010-03-24 | 2013-02-28 | Taiyo Yuden Co., Ltd. | Sender zur Kommunikation mit sichtbarem Licht und System zur Kommunikation mit sichtbarem Licht |
| JP2013143745A (ja) * | 2012-01-12 | 2013-07-22 | Fujitsu Ltd | 伝送装置 |
| JP2016517238A (ja) * | 2013-04-19 | 2016-06-09 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェＫｏｎｉｎｋｌｉｊｋｅ Ｐｈｉｌｉｐｓ Ｎ．Ｖ． | 干渉の存在下での符号化された可視光の受信 |
| JPWO2022123703A1 (ja) * | 2020-12-09 | 2022-06-16 | ||
| WO2022123703A1 (ja) * | 2020-12-09 | 2022-06-16 | 三菱電機株式会社 | 光空間通信送受信ターミナルおよび光空間通信システム |
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