JP2002044166A - データ送受信装置 - Google Patents

データ送受信装置

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JP2002044166A
JP2002044166A JP2000224442A JP2000224442A JP2002044166A JP 2002044166 A JP2002044166 A JP 2002044166A JP 2000224442 A JP2000224442 A JP 2000224442A JP 2000224442 A JP2000224442 A JP 2000224442A JP 2002044166 A JP2002044166 A JP 2002044166A
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Kazuyuki Imoto
一幸 井元
Toshihiro Yamanaka
俊宏 山中
Tamotsu Amamoto
保 天本
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】道路交通情報通信システム等におけるデータ送
受信装置に関し、該パルス符号が外乱要因の影響を受け
ないようにすることを課題とする。 【解決手段】送信部10において、符号変換部13が、デー
タ83を、その変化時点を示すパルス符号信号に変換し、
論理補正符号付加部89が該パルス符号信号にそのパルス
が立ち上がり又は立ち下がりのいずれの該変化であるか
を示す論理補正符号を付加し、受信部20において、論理
補正符号検出部23が該論理補正符号を検出し、符号逆変
換部22が該論理補正符号に基づき該パルス符号信号を該
データ91に逆変換する。又は、送信部において、論理補
正符号付加部がデータに論理反転受信を示すための論理
補正符号を付加し、符号変換部が付加データの変化時点
を示すパルス符号信号に変換し、受信部において、符号
逆変換部が該パルス符号信号を逆変換し、論理補正符号
検出部が該逆変換データ及びその論理反転データの中の
該論理補正符号が検出されたデータを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ送受信装置に
関し、道路交通情報通信システム等におけるデータ送受
信装置に関するものである。一般に、データ通信を行う
場合、送信部が送信データを符号化して送出し、受信装
置が受信した符号化されたデータを復号して元のデータ
を得る。伝送符号化方式の選択は、伝送路の特性、例え
ば、光空間通信では、ノイズ、環境に対応した適切な伝
送符号化方式を採用することが重要である。
【0002】
【従来の技術】従来のデータ送受信装置の実施例とし
て、車両に交通情報を提供するVICS(Vehicle Informati
on and Communication System:道路交通情報通信シス
テム)における路上の送受信装置と車載の送受信機との
間のデータ送受信がある。
【0003】VICSには、FM多重放送方式、電波ビーコン
方式、及び光ビーコン方式の3種類の方式がある。これ
ら方式の内、光ビーコン方式は、路上の送受信装置と車
載の送受信機との間の通信を、赤外線光により行うもの
である。以下に、この光ビーコン方式の光通信を図10及
び図11を参照して説明する。
【0004】図10は、光通信によるVICSの通信領域を示
しており、この光通信は、路上に設けられた投受光器60
と路面61を通過する車両(図示せず)との間でデータを
重畳した赤外線光を互いに照射して通信を行うものであ
る。車両が路上の送受信装置と通信可能な領域は、車両
の前方から見た場合、車両の投受光器(図示せず)が、
ダウンリンク及びアップリンク共に、同図(1)のダウン
リンク領域62及びこれと同じアップリンク領域63にある
ときである。
【0005】また、横方向から見た場合、ダウンリンク
及びアップリンクの通信可能な領域は、それぞれ、投受
光器が同図(2)のダウンリンク領域62及びアップリンク
領域63にあるときである。投受光器60を経由した路上の
データ送受信装置から車両への通信速度(ダウンリンク
速度)は1Mbpsであり、車両からデータ送受信装置への
通信速度(アップリンク速度)は64kbpsである。このと
きのアップリンクデータ量は最大256バイト(Byte)であ
る。
【0006】また、ダウンリンク及びアップリンクで用
いられる物理レイヤの符号化方式は、良く知られたマン
チェスタ符号を用いており、そのデューティ比は50%で
ある。図11は、従来のデータ送受信装置の構成例を示し
ており、同図(1)の送信部10は、データ信号81及びクロ
ック信号82を入力してデータ信号81をマンチェスタ符号
に符号化するマンチェスタ符号化部12と、この符号化部
12からのマンチェスタ符号の電気信号を光信号に変換す
る赤外線LED17とで構成されている。
【0007】同図(2)の受信部20は、送信部10からの光
信号を電気信号に変換するフォトダイオード21と、この
フォトダイオード21からのマンチェスタ符号を元のデー
タ信号81と同じデータ信号91に復号すると共にクロック
信号92を抽出するマンチェスタ復号部24とで構成されて
いる。
【0008】動作において、投受光器60からのダウンリ
ンク信号は、常時、発信されており、これをダウンリン
ク領域62に差し掛かった車両がダウンリンク受信を認識
した後、1.6mのアップリンク領域63でアップリンクデー
タを返送する。このときの返送時間は、32ms(=256Byt
e×8bit÷64000bps)である。その後、再度、ダウンリ
ンクが発信され、通信のシーケンスを終了する。
【0009】この通信シーケンスは、一般道の法定速度
60km/hで走行する車両を対象としているため、最大70km
/hの速度で走行する車両との間での通信を保証してい
る。従って、アップリンク領域63の1.6mを、時速70km/h
で通過した場合、通過時間は、82ms(≒1.6m÷(70000m
÷3600s)×1000ms)となり、アップリンクデータの返
送時間を充分確保している。
【0010】また、赤外線LED17の発光時間はデューテ
ィ比50%とすると16msであり、赤外線LED17の発熱処理
は可能である。近年、VICSにおいても、映像等のマルチ
メディアデータ等の大容量データをリアルタイムで通信
することが要望されている。
【0011】この課題を解決する手段としては、車両の
通過速度を下げる(停車も含めて)か、又はアップリン
ク領域63の範囲を広げて通信可能な時間を増やす方法が
考えられる。この中の通過速度を下げることは、その通
過速度より高速な車両とのアップリンク通信ができない
ことになり、実情にそぐわない。
【0012】また、アップリンク領域63の範囲を広げて
通信可能な時間を増やすことは、通信時間に比例して赤
外線LED17の発熱量が増え、熱破壊を防ぐための冷却機
構が必要となる。これは筐体サイズの大型化及び価格の
上昇を招いてしまう。下記の表1は、赤外線LEDのデュー
ティ比に対するチップ寿命例を示している。赤外線LED1
7の寿命は、デューティ比が50%の場合、そのチップ温
度は100℃になり、2300時間程度であり、これは、常時
点灯した場合100日以下の寿命である。デューティ比が1
0%の場合は、温度は70℃に抑えられ、指数関数的にそ
の寿命は延びる。
【0013】従って、デューティ比を下げて通信可能な
時間を長くすることは可能である。
【0014】
【表1】
【0015】このようにデューティ比を下げたパルス符
号によりダイオード等の寿命を延ばす従来の技術は、特
開昭52-72502号公報に記載の符号伝送装置で開示されて
いる。この伝送装置は、データ信号が“0”から“1”へ
変化したとき及び“1”から“0”へ変化するとき、パル
ス群を発生させ、変化方向に対応したパルスの個数をカ
ウントしこの個数に基づきデータ信号が“0”から“1”
に変化したか又は“1”から“0”へ変化したかを判別す
るものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例え
ば、「日中の屋外」における「移動体」の「赤外線LE
D」を用いた「光通信」という環境では、外乱(ノイ
ズ)要因により、発生したパルス数をカウントすること
は現実的に難しい。
【0017】すなわち、「日中の屋外」では、最大の外
乱要因である太陽光が存在する。また、車両のボディ、
ウインドウガラス等は、太陽光を反射したり、隣接する
光通信装置の光線を反射し、外乱の要因となる。また、
「赤外線LED」は、ドライバーの眩惑や視覚障害の発
生、他の赤外線動作機器の誤動作の誘発を避けるため低
パワーで使用しなければならず、これも、C/N比が低下
することで、外乱要因となる。
【0018】また、受光光量は、「移動体」であるた
め、移動状態(遠→近→遠)により変化する。これも外
乱要因となる。従って本発明は、送信部と受信部との間
でデューティ比を減少させたパルス符号により通信を行
うデータ送受信装置において、該パルス符号が外乱要因
の影響を受けないようにすることを課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に係る本発明のデータ送信装置は、第1の
デューティ比のデータから該データの変化点を示す第2
のデューティ比のパルスから成るパルス符号信号に変換
する符号変換部と、該パルス符号信号の一部をパルスが
立ち上がり又は立ち下がりのいずれの該変化であるかを
示す論理補正符号としたパルス・論理補正符号信号を送
信する論理補正符号付加部と、を備え該第2のデューテ
ィ比は、第1のデューティ比より低下したことを特徴と
している。
【0020】図1は、上記の本発明のデータ送信装置の
動作原理を示している。同図(1)〜(3)では、マンチェス
タ符号化されたデータを用いる場合を示しているが、本
発明において用いるデータは、マンチェスタ符号化され
たものに限定されず、他の符号化を施したデータでもよ
い。また、該データ信号81をマンチェスタ符号化等の符
号化処理をせずに符号変換部に直接与えてもよい。
【0021】同図(1)において、送信部の符号変換部
は、マンチェスタ符号信号83の変化点を示すパルス列、
すなわち“0”から“1”に変化した時点、又は“1”か
ら“0”に変化した時点の何れかであることを示すパル
ス列で構成されたパルス符号信号84に変換する。
【0022】このパルス符号信号84のみでは、どのパル
スが立ち上がり又は立ち下がりを示すパルスであるか分
からないため、該受信部でパルス符号信号からデータを
再生する際に“1”を“0”又は“0”を“1”に論理反転
してしまう確率はそれぞれ1/2である。
【0023】すなわち、論理が反転していない元のマン
チェスタ符号信号96_1、又は論理が反転したマンチェス
タ符号信号96_2のいずれかに再生される可能性がある。
そこで、同図(2)に示すように、論理補正符号付加部
は、パルス符号信号84の一部を、例えば変化が立ち上が
り(立ち下がりでもよい。)であることを示す論理補正
符号信号88とし(ここでは、パルス幅を他のパルスより
広くしたパルスを用いている。)て送信する(付記1及
び10)。
【0024】また、請求項2に係る本発明のデータ受信
装置は、第1のデューティ比のデータから該データの変
化点を示す第2のデューティ比のパルスから成るパルス
符号信号の一部をパルスが立ち上がり又は立ち下がりの
何れの変化であるかを示す論理補正符号としたパルス・
論理補正符号信号を受信して該論理補正符号を検出する
論理補正符号検出部と、該論理補正符号に基づき該パル
ス・論理補正符号信号を該データに逆変換する符号逆変
換部と、を備え、該第2のデューティ比は、該第1のデュ
ーティ比より低下したことを特徴としている。
【0025】すなわち、論理補正符号検出部が、受信し
たパルス・論理補正符号信号85から論理補正符号信号88
を検出し、符号逆変換部が、論理補正符号信号88に基づ
き信号85を元のマンチェスタ符号信号83に逆変換すると
き、論理補正符号信号88が例えばマンチェスタ符号信号
83の立ち上がりを示すのであれば、該論理補正符号とし
たパルス符号を立ち上がりとして以降のパルス符号の判
定基準とする。
【0026】図1(2)において、パルス88は、マンチェス
タ符号の立ち上がり及び立ち下がりの双方を示してお
り、次のパルスを立ち上がりと判定することになる。こ
のように、マンチェスタ符号信号83(データ)の変化点
をデューティ比が減少した形で示すパルス符号でデータ
送受信を行う場合に、論理補正符号を用いて立ち上がり
又は立ち下がりの論理反転を防ぐことができるので外乱
要因の影響を排除することが可能になる(付記1及び1
1)。
【0027】また、請求項3に係る本発明のデータ送信
装置は、データに論理補正符号を挿入した論理補正符号
付加データを出力する論理補正符号付加部と、該論理補
正符号付加データの変化点を示すパルスであって、該論
理補正符号付加データよりもデューティ比が低下したパ
ルスから成るパルス符号信号に変換して送信する符号変
換部と、を備えたことを特徴としている。
【0028】すなわち、論理補正符号付加部は、データ
に論理補正符号(例えば“1110011110”)を挿入した論
理補正符号付加データを出力する。符号変換部は、論理
補正符号付加データをその立ち上がり又は立ち下がりの
変化点を示す低デューティ比のパルスから成るパルス符
号信号に変換する(付記2及び12)。
【0029】また、請求項4に係る本発明のデータ受信
装置は、データに論理補正符号を挿入した論理補正符号
付加データの変化点を示すパルスであって、該論理補正
符号付加データよりもデューティ比が低下したパルスか
ら成るパルス符号信号を受信して該論理補正符号付加デ
ータに逆変換する符号逆変換部と、該逆変換によって得
られたデータ及びその論理反転データの内で該論理補正
符号が検出された方のデータを出力する論理補正符号検
出部と、を備えたことを特徴としている。
【0030】すなわち、符号逆変換部は、1つのパルス
を例えば、立ち上がりパルスと見放してパルス符号信号
をデータに逆変換して出力する。論理補正符号検出部
は、逆変換されたデータ及びその論理反転データから論
理補正符号(“1110011110”)を検出し、論理補正符号
が検出された方のデータを送信された正しいデータとし
て出力する。
【0031】これは、論理補正符号を含む正しいデータ
信号96_1(同図(1)の再生信号96_1参照)を反転したデ
ータ信号96_2(同(1)の再生信号96_2参照)には、論理
補正符号が含まれないということに基づき、受信したデ
ータ信号とその反転データ信号の内で論理補正符号が検
出された方のデータを元の送信データであるとして選択
している。
【0032】なお、この論理補正符号は、連続したパタ
ーンでなくてもよい。また、同期用の論理補正符号であ
ってもよい。すなわち、同期の取れたデータを選択する
ことにより、パルス符号信号をデータに逆変換すること
が可能になり、該データを確実に送受信することが可能
になる。
【0033】これにより、論理補正符号をデータに挿入
するだけで論理反転を防ぐことができるので外乱要因の
影響を排除することが可能になる(付記2及び13)。
一方、上述したVICSにおいて、大容量データ通信をリア
ルタイムで実現するため、アップリンクの伝送速度を現
在の64kbpsから例えば1Mbps等に高速化した場合、現在
の32msの通信時間で、大量のデータを送信することが可
能になり、赤外線LEDの発熱量も変わらない。
【0034】しかしながら、ダウンリングが1Mbpsであ
り、この近傍の周波数でのデータの送受信は混信が発生
し、また、他の赤外線動作機器との間の混信が発生する
可能性がある。そこで、請求項5に係る本発明のデータ
送受信装置は、データを高周波の搬送波パルスで変調し
た変調符号信号に変換する変調部を有する送信部と、該
変調符号信号を元の該データに復調する復調部を有する
受信部と、を備えたことを特徴としている。
【0035】すなわち、送信部は、変調部においてデー
タを高周波の搬送波パルスで変調した変調符号信号を光
信号として送出する。受信部は、受信した変調符号信号
を復調部において元のデータに復調する。これにより、
デューティ比が小さくなると共に、光データ転送時の外
乱要因(ノイズ)を、復調部で除去することが可能とな
り、C/N比を改善することが可能となる。
【0036】また、互いに異なる搬送波パルスを用いる
ことで、異なるデータ送受信装置間の混信を防止するこ
とが可能になる。例えば、全二重通信が可能となる。な
お、搬送波パルスは矩形パルスでなくてもよい(付記
3)。また、上記の請求項1の本発明において、さら
に、データ送信装置が、パルス・論理補正符号信号を高
周波の搬送波パルスで変調パルス・論理補正符号信号に
変調する変調部を有し、上記の請求項2の本発明におい
て、さらに、データ受信装置が、変調パルス・論理補正
符号信号を元のパルス・論理補正符号信号に復調する復
調部を有することが可能である。
【0037】すなわち、同図(3)において、送信側の変
調部は、パルス符号信号84を高周波の搬送波パルスで変
調した変調パルス符号信号87に変換する。受信側の復調
部は、受信した変調パルス符号信号87からパルス符号信
号83を復調する。これにより、請求項1又は2の本発明
において、請求項5の本発明と同様に、デューティ比を
さらに小さくすることが可能になると共に、データ送信
時のノイズを、例えば、バンドパスフィルタ又はローパ
スフィルタ(積分)で構成した復調部で除去することが
可能となり、C/N比を改善することが可能となる。
【0038】また、互いに異なる搬送波パルスを用いる
ことで、異なるデータ送受信装置間の混信を防止するこ
とが可能になる。例えば、全二重通信が可能となる。な
お、搬送波パルスは矩形パルスでなくてもよい(付記
4)。また、上記の請求項3の本発明において、さら
に、データ送信装置が、パルス符号信号を高周波の搬送
波パルスで変調パルス符号信号に変調する変調部を有
し、上記の請求項4の本発明において、さらに、データ
受信装置が、該変調パルス符号信号を元の該パルス符号
信号に復調する復調部を有することができる。
【0039】すなわち、請求項5の本発明と同様に、搬
送波パルスで該パルス符号信号を変調することにより、
デューティ比をさらに小さくすること、C/N比を改善す
ること、又は異なるデータ送受信装置間の混信を防止す
ることが可能になる(付記5)。
【0040】なお、上記の変調部を有するデータ送信装
置又は請求項5の本発明の送信部に、分離部を付加し、
この分離部がデータを時分割したデータに変換し、変調
部が、これらの分割データを異なる周波数の搬送波パル
スで変調して送出する。また、上記の復調部を有するデ
ータ受信装置又は請求項5の本発明の受信部に、多重部
を付加し、復調部が、受信した時分割データをそれぞれ
復調し、多重部が時分割データの多重化を行い元のデー
タに戻す。
【0041】これにより、データを時分割して同時に送
受信することができるので高速度化(広帯域化)を図る
ことが可能になる(付記6)。また、請求項2又は4の
データ受信装置の出力に請求項1又は3のデータ送信装
置を接続することにより、中継増幅機能を有するデータ
送受信装置を構成することが可能になり、例えば、光通
信における伝送距離を伸ばすことが可能になる。
【0042】また、請求項5の本発明において、送信部
と同一構成の別の送信部を受信部の出力に接続したこと
によっても、上記の中継増幅機能を有するデータ送受信
装置を構成することが可能である(付記7)。また、n
個の送受信機の各々を、請求項1に係るデータ送信装置
及び請求項2に係るデータ受信装置、請求項3に係るデ
ータ送信装置及び請求項4に係るデータ受信装置、又
は、請求項5に係る送信部及び受信部で構成する。
【0043】送受信装置を、データ送信装置及びデータ
受信装置、又は、該送信部及び受信部を一組とするn組
の送受信部で構成し、そして、各送受信部と各送受信機
とを1対1に対応付けて、送受信装置と送受信機との間
で1対n通信を行うようにする。そして、各送信部−受
信部対間の通信を、互いに異なる周波数の搬送波パルス
で変調して行うことにより、1つの送受信装置とn個の
送受信機との間で、混信のない1対n通信を実現するこ
とが可能になる(付記8)。
【0044】また、上記の変調部及び復調部に、搬送波
パルスの周波数を指定する設定部を設けることにより、
異なる搬送波パルスを用いることで異なるデータ送受信
装置間の混信を防止するように設定することが可能にな
る(付記9)。
【0045】
【発明の実施の形態】図2は、本発明に係るデータ送受
信装置の実施例(1)を示しており、同図(1)は、送信部10
の構成例を示している。この送信部10は、上述した図11
の従来の送信部10のマンチェスタ符号化部12と赤外線LE
D17との間に符号変換部13が挿入され、論理補正符号付
加部14が追加されている。
【0046】同図(2)は、論理補正符号付加部14をより
詳細に示しており、この付加部14は、1/1024カウンタ14
1であり、クロック信号82をカウントして1024個のクロ
ック毎に1回マンチェスタ符号化されたデータの変化点
が立ち上がりなのか又は立ち下がりなのかを示す論理補
正符号を送信するためのタイミング信号89を出力してい
る。
【0047】同図(3)は、符号変換部13をより詳細に示
しており、この符号変換部13は、マンチェスタ符号信号
83をそれぞれ入力している微分回路131及びセレクタ132
から成り、微分回路131は、マンチェスタ符号信号83の
データの変化点を抽出し、この変化点を示すパルス符号
信号84(図1(1)参照)をセレクタ132に与えている。
【0048】セレクタ132は、さらにタイミング信号89
を入力し、論理補正符号の送信のためのタイミングでな
いとき、パルス符号信号84を選択出力し、論理補正符号
の送信のためのタイミングであるときマンチェスタ符号
信号83を選択することにより論理補正符号信号88(同図
(2)参照)を付加し、パルス符号信号84に論理補正符号
を付加したパルス・論理補正符号信号85を出力してい
る。
【0049】なお、ここでは立ち上がり又は立ち下がり
を示すために、マンチェスタ符号を用いているが、その
識別がつけば、例えば他のパルスと異なる幅を有するパ
ルスを用いる等のことができる。動作において、マンチ
ェスタ符号化部12は、1Mbpsのクロック信号82に同期し
て、データ信号81を1Mbpsのマンチェスタ符号(最小パ
ルス幅:1μs=1/1Mbps)に変換する。論理補正符号付
加部14は、約1ms(1024/1Mbps)毎にタイミング信号89を
符号変換部13に与える。
【0050】符号変換部13は、マンチェスタ符号をパル
ス幅が、例えば150ns程度のパルス符号信号84に変換
し、このパルス符号信号84の一部を論理補正符号信号88
としたパルス・論理補正符号信号85を出力する。赤外線L
ED17は、信号85を電気信号から光信号に変換する。
【0051】これにより、赤外線LEDのデューティ比
は、約15%(=150ns×1μs)になる。パルス幅を、さ
らに短くすれば、デューティ比は小さくすることが可能
である。また、この実施例(1)では論理補正符号が同期
パルスとして繰り返し付加したが、1つの論理補正符号
のみでもよい。
【0052】図2(4)は、受信部20の構成例を示してい
る。この受信部20は、上述した図11(2)の受信部20のフ
ォトダイオード21とマンチェスタ復号部24との間に符号
逆変換部22が挿入され、フォトダイオードからの入力さ
れたパルス・論理補正符号信号94から論理補正符号を検
出して、その検出タイミング信号95を符号逆変換部22に
与える論理補正符号検出部23が追加されている。
【0053】動作において、フォトダイオード21は、同
図(1)の赤外線LED17からの光信号を受信して電気信号の
パルス・論理補正符号信号94に変換する。論理補正符号
検出部23は、信号94より、例えば、150nsのパルス符号
信号をカットして1μsの論理補正符号の位置を検出し、
このタイミングを示す検出タイミング信号95を符号逆変
換部22に与える。
【0054】符号逆変換部22は、例えば、検出タイミン
グ信号95の立ち上がり位置を基準としてパルス・論理補
正符号信号94の内の立ち上がりパルスを検出し、このパ
ルスを基準にして、パルス符号信号を元のマンチェスタ
符号信号96に逆変換(再生)してマンチェスタ復号部24
に与える。
【0055】マンチェスタ復号部24は、マンチェスタ符
号信号96からデータ信号91を復号すると共にクロック信
号92を再生する。なお、符号逆変換部22は、検出タイミ
ング信号95の立ち下がり位置を基準としてパルス・論理
補正符号信号94の内の立ち下がりパルスを検出すること
も可能である。
【0056】これにより、デューティ比の小さい符号で
データ通信を行うことが可能になり、例えば、赤外線LE
D17の発熱を減少させることが可能になると共に、論理
補正符号を付加するだけで立ち上がり又は立ち下がりの
論理反転を防ぐことができるので外乱要因の影響を排除
することが可能になる。
【0057】図3は、本発明のデータ送受信装置の実施
例(2)を示している。同図(1)は、送信部10の構成例を示
しており、この送信部10は、図2(1)に示した送信部10の
論理補正符号付加部14が、マンチェスタ符号化部12の入
力側に論理補正符号付加部11として挿入接続され、符号
変換部13には接続されていない。
【0058】なお、図2(1)の論理補正符号付加部14が挿
入する論理補正符号と、図3(1)の論理補正符号付加部11
が付加する論理補正符号とは異なっている。動作におい
て、論理補正符号付加部11は、10個のフレームから成る
マルチフレームを構成する。
【0059】同図(2)はマルチフレームの構成例を示し
ており、このマルチフレームは、データ信号81及び論理
補正符号であるフラグパターン“1110011110”で構成さ
れている。各フレームは、先頭のフラグパターンの各1
ビットが1024ビットに付加されたデータで構成されてい
る。
【0060】マンチェスタ符号化部12は、このマルチフ
レームのデータ信号81_1をマンチェスタ符号信号83に符
号化する。符号変換部13は、マンチェスタ符号信号83の
変化点を抽出したパルス符号信号84に変換する(図1(1)
参照)。赤外線LED17は電気/光変換を行う。
【0061】本実施例(2)のパルス符号信号84には、図2
の実施例(1)における信号85と異なり、論理補正符号は
重畳されていない。その代わりに、データ信号81_1自身
に論理補正符号であるフラグパターン“1110011110”が
付加されている。同図(3)は、受信部20の構成例を示し
ている。この受信部20は、図2(4)の実施例(1)の受信部2
0の論理補正符号検出部23がマンチェスタ復号部24の出
力側に接続されている。また、この論理補正符号検出部
23の構成は実施例(1)の検出部23と異なっており、反転
部25、フレーム同期部26_1,26_2、及び選択部27で構成
されている。
【0062】マンチェスタ復号部24からのデータ信号97
は、それぞれ、直接又は反転部25を介して、それぞれ、
フレーム同期部26_1,26_2に入力され、クロック信号98
は共通にフレーム同期部26_1,26_2に入力されている。
フレーム同期部26_1,26_2は、それぞれ、同期信号93_
1,93_2、データ信号、クロック信号を選択部27に与
え、選択部27は、データ信号91及びクロック信号92を出
力している。
【0063】動作において、フォトダイオード21は、受
信した光信号を電気信号に変換したパルス符号信号99を
出力する。符号逆変換部22は、パルス符号信号99の内の
1つのパルスを立ち上がり(又は立ち下がり)を示すパ
ルスと見倣してパルス符号をマンチェスタ符号に変換
し、マンチェスタ復号部24は、マンチェスタ符号をデー
タ信号97に変換すると共にクロック信号98を抽出する。
【0064】論理補正符号検出部23において、フレーム
同期部26_1,26_2は、それぞれ、データ信号97及びこれ
を反転したデータ信号からフラグパターン“111001111
0”による同期探索を行う。選択部27は、フラグパター
ンを検索した(同期の取れた)データを選択してデータ
信号91として出力する。
【0065】この動作原理は次の通りである。送信部10
から送られて来たパルス符号信号99のみでは、どのパル
スが立ち上がりパルスであるか立ち下がりパルスである
かの判断できない。従って、符号逆変換部22及びマンチ
ェスタ復号部24の出力データは、1/2の確率で論理反転
が発生するが、データ信号97とその反転データ信号の内
のいずれかが送信された元のデータである。
【0066】そこで、正しいデータを反転したデータで
は、同期が(フラグパターン“1110011110”も反転して
いるため)取れないということに基づき、データ信号97
とその反転データ信号の中から同期の取れた(フラグパ
ターン“1110011110”が存在する)方の論理のデータが
送信されたデータであるとして選択する。
【0067】これにより、デューティ比の小さい符号で
データ通信を行うことが可能になると共に、論理補正符
号を付加するだけで論理反転を防ぐことができるので外
乱要因の影響を排除することが可能になる。なお、実施
例(2)における符号変換部に実施例(1)における論理補正
符号付加部を接続し、パルス列の一部を立ち上がり又は
立ち下がりの何れかの変化点を示すものか識別可能なパ
ルスとするようにしてもよい。
【0068】図4は、本発明のデータ送受信装置の実施
例(3)を示している。同図(1)に示した送信部10が、図11
(1)に示した従来の送信部10と異なる点は、マンチェス
タ符号化部12と赤外線LED17との間に変調部16が追加挿
入されていることと、この変調部16に搬送波用のクロッ
ク信号を供給する搬送クロック生成部15が追加されてい
ることである。
【0069】同図(2)は、変調部16の詳細を示してお
り、この変調部16は、AND回路161から成っている。動作
において、マンチェスタ符号化部12は、データ信号81を
例えば、1Mbpsのマンチェスタ符号83に変換する。搬送
クロック生成部17は、例えば20MHzの搬送クロック信号7
9を生成して変調部16に与える。変調部16は、搬送クロ
ック信号79とマンチェスタ符号信号83との論理積をとる
ことによりパルス変調を行い、この変調マンチェスタ符
号信号で赤外線LED17を発光させる。
【0070】同図(3)は、受信部20の構成例を示してお
り、図11(2)に示した従来の受信部20と異なる点は、フ
ォトダイオード21とマンチェスタ復号部24との間に検波
部28及び復調部29が縦続接続されていることである。検
波部28は、20MHzのバンドパスフィルタで構成され、復
調部29は、積分器で構成されている。
【0071】動作において、フォトダイオード21は、受
光した信号を光/電変換して検波部28に与える。検波部2
8は、20MHz以外をフィルタリングして同図(4)のフィル
タ出力信号を出力する。この信号を復調部29は、積分を
行うことマンチェスタ符号信号96を出力し、マンチェス
タ復号部は、データ信号91及びクロック信号92を出力す
る。
【0072】これにより、デューティ比を小さくすると
共に、光データ転送時のノイズを、復調部で除去するこ
とが可能となり、C/N比を改善することが可能となる。
また、互いに異なる搬送波パルスを用いることで、異な
るデータ送受信装置間の混信を防止することが可能にな
る。
【0073】図5は、本発明のデータ送受信装置の実施
例(4)を示している。同図(1)の送信部10が、図2(1)に示
した実施例(1)の送信部10と異なる点は、符号変換部13
と赤外線LEDとの間に変調部16が縦続接続され、この変
調部16に搬送クロック信号79を与える搬送クロック生成
部15が追加されていることである。
【0074】すなわち、本実施例(4)の送信部10は、図2
(1)の送信部10と図4(1)の送信部10の機能を組み合わせ
た機能になっている。動作において、マンチェスタ符号
化部12、論理補正符号付加部14、及び符号変換部13の動
作は、実施例(1)と同様であり、符号変換部13からパル
ス幅150nsのパルス符号信号84が出力される。
【0075】このパルス符号信号84を変調部16は、30MH
zの搬送クロック信号79でパルス変調した変調パルス・論
理補正符号信号86を出力する。この信号86を赤外線LED1
7は、光信号に変換する。図5(2)の受信部20が、図2(2)
に示した実施例(1)の受信部20と異なる点は、フォトダ
イオード21と符号逆変換部22及び論理補正符号検出部23
の入力側との間に検波部28及び復調部29が縦続接続され
ていることである。
【0076】すなわち、本実施例(4)の受信部20は、図2
(2)の実施例(1)の受信部20と図4(3)に示した実施例(3)
の受信部20の機能を組み合わせた機能になっている。フ
ォトダイオード21、検波部28、及び復調部29の動作は、
実施例(3)の動作と同様であり、検波部28及び復調部29
は、それぞれ、図5(3)のフィルタ出力信号及びパルス・
論理補正符号信号94を出力する。
【0077】但し、この復調された信号94は、実施例
(3)の復調されたマンチェスタ符号信号96と異なり、図5
(1)のパルス・論理補正符号信号85を再生した信号であ
る。符号逆変換部22、論理補正符号検出部23、及びマン
チェスタ復号部24は、図2(4)の受信部20の符号逆変換部
22、検出部23、及び復号部24と同様の動作を行い、パル
ス・論理補正符号信号85をマンチェスタ符号に復号した
後、元のデータ信号91及びクロック信号92を出力する。
【0078】これにより、例えば、1Mbpsのマンチェス
タ符号を、パルス符号化し、30MHzの搬送波パルスで変
調した場合、パルス符号信号のパルス幅内に搬送波パル
スが最小3パルス程度挿入した場合のデューティ比は10
%程度となる。上述した表1によれば、赤外線LED17の寿
命は、連続使用した場合においても、2600時間から1300
0時間に延長される。
【0079】また、実施例(3)と同様に、C/N比の改善及
び混信防止が可能となる。図6は、本発明のデータ送受
信装置の実施例(5)を示している。この実施例(5)が、図
5に示した実施例(4)と異なる点は、図6(1)の送信部10の
搬送クロック生成部15に搬送波選択信号80が入力され、
搬送波パルスの周波数の選択が可能なことと、図6(2)の
受信部20の検波部28にフィルタリング周波数選択信号90
が入力され、フィルタリング周波数の選択が可能なこと
である。
【0080】外部から搬送波選択信号80及びフィルタリ
ング周波数選択信号90をそれぞれ送信部10及び受信部20
に入力することにより、例えば、複数の送信部10及び受
信部20対毎に異なる周波数を割り当て混信を防止するこ
とが可能になる。以下の実施例(6)〜(8)において、上記
の実施例(1)〜(4)で示した本発明の送信部及び受信部で
構成されたデータ送受信装置について述べる。
【0081】図7は、本発明のデータ送受信装置の実施
例(6)を示している。この実施例(6)では、送信部10_1及
び受信部20_1から成る送受信装置30_1、送信部10_2及び
受信部20_2から成る送受信装置30_2の間に、中継増幅装
置40が配置されている。この中継増幅装置40は、入力側
と出力側にそれぞれ接続された受信部20_3及び送信部10
_3と受信部20_4及び送信部10_4とで構成されている。
【0082】送受信装置30_1の送信部10_1から送出され
たデータ信号は、光リンク72_1、中継増幅装置40の受信
部20_3及び送信部10_3、並びに光リンク72_2を経由して
送受信装置30_2の受信部20_2に転送される。同様に、送
受信装置30_2の送信部10_2から送出されたデータ信号
は、光リンク72_3、中継増幅装置40、及び光リンク72_4
を経由して送受信装置30_1に転送される。
【0083】このように中継増幅装置40を用いることに
より、送受信装置30_1,30_2間の伝送距離を伸ばすこと
が可能である。このとき、光リンク72_1〜72_4は、互い
に異なる周波数の搬送波パルスにより変調することで、
混信を防止することが可能である。
【0084】また、光リンク72_1,72_3の光量が、それ
ぞれ、受信部20_2及び受信部20_1に干渉を起こさない程
度に減衰するように送受信装置30_1,30_2及び中継増幅
装置40を配置すれば、例えば、光リンク72_1,72_2は、
同じ搬送周波数を用いることが可能である。図7の構成
の場合、下り方向及び上り方向の2種類の搬送周波数で
混信を防止することができる。
【0085】図8は、本発明のデータ送受信装置の実施
例(7)を示している。この実施例(7)では、複数の光リン
クを束ねることにより送受信装置30_1,30_2間の広帯域
(高速度)のデータ通信を実現している。送受信装置30
_1は、データ信号81をデータ信号81_1〜81_nに時分割で
分離する時分割分離部31_1、データ信号81_1〜81_nをそ
れぞれ入力して下り光リンク73_1〜73_nに出力する送信
部10_1〜10_n(以後、符号10で略称することがある。)
含む。
【0086】送受信装置30_2は、下り光リンク73_1〜73
_nからの光信号をそれぞれ受信してデータ信号91_1〜91
_nを出力する受信部20_1〜20_n(以後、符号20で略称す
ることがある。)、及びデータ信号91_1〜91_nを多重し
てデータ信号91を出力する時分割多重部32_2を含んでい
る。
【0087】さらに、送受信装置30_2及び送受信装置30
_1は、それぞれ、時分割分離部31_2及び送信部10_1〜10
_m、並びに受信部20_1〜20_m及び時分割多重部32_1を含
み、送信部10_1〜10_m及び受信部20_1〜20_mは、それぞ
れ、上り光リンク74_1〜74_mでリンクされている。
【0088】下り光リンク73_1〜73_nにおいて、互いに
異なる搬送周波数で光通信を行うよう送信部10及び受信
部20の搬送周波数が設定されている。上り光リンク74_1
〜74_mについても同様である。動作において、データ信
号81は、送受信装置30_1で時分割分離されて下り光リン
ク73_1〜73_nに出力され、送受信装置30_2で多重化され
てデータ信号81と同じデータ信号91として出力される。
同様に、送受信装置30_2に入力されたデータ信号81'
は、上り光リンク74_1〜74_mに分離されて転送され、送
受信装置30_1で多重化されてデータ信号81'と同じデー
タ信号91'として出力される。
【0089】これにより、混信を起こすことなく、全2
重の広帯域光通信が容易に実現できる。図9は、本発明
のデータ送受信装置の実施例(8)を示している。この実
施例(8)では、1つの送受信装置30とn個の送受信機50_
1〜50_nとの間で1対nの光通信を実現している。
【0090】送受信機50_1〜50_nは、それぞれ、送信部
10及び受信部20で構成されている。送受信装置30は、送
信部10_1〜10_n、受信部20_1〜20_n、及びこれらに接続
された制御部33で構成されている。制御部33は、送信部
10_1〜10_n及び受信部20_1〜20_nにそれぞれ対応する送
信データ信号81及び受信データ信号91の転送を制御す
る。
【0091】送受信機50_1の送信部10は、上り光リンク
74_1を介して送受信装置30の受信部20_1にデータ信号を
送信し、受信部20は、送受信装置30の送信部10_1から下
り光リンク73_1を介してデータ信号を受信する。送受信
機50_2〜50_nと送受信装置30との間のデータ信号の送受
信についても同様である。
【0092】下り光リンク73_1〜73_nの搬送周波数は、
互いに異なる周波数に設定されている。上り光リンク74
_1〜74_nの搬送周波数についても同様である。これによ
り、混信を起こすことなく、全2重の1対nの光通信が
容易に実現できる。
【0093】なお、上記の各データ送信装置及び受信装
置はそれぞれ道路側及び車両側に限定されるものではな
く、逆の関係でもよい。 (付記1)第1のデューティ比のデータから該データの
変化点を示す第2のデューティ比のパルスから成るパル
ス符号信号に変換する符号変換部と、該パルス符号信号
の一部をパルスが立ち上がり又は立ち下がりのいずれの
変化であるかを示す論理補正符号としたパルス・論理補
正符号信号を送信する論理補正符号付加部と、で構成さ
れた送信部、及び該パルス・論理補正符号信号から該論
理補正符号を検出する論理補正符号検出部と、該論理補
正符号に基づき該パルス・論理補正符号信号を該データ
に逆変換する符号変換部と、で構成された受信部、を備
え、該第2のデューティ比は該第1のデューティ比より低
下したことを特徴とするデータ送受信装置。
【0094】(付記2)データに論理補正符号を挿入し
た論理補正符号付加データを出力する論理補正符号付加
部と、該論理補正符号付加データの変化点を示すパルス
であって該論理補正符号付加データよりもデューティ比
が低下したパルスから成るパルス符号信号に変換する符
号変換部と、で構成された送信部、並びに該パルス符号
信号を該符号変換部の逆変換を行う符号逆変換部と、該
逆変換によって得られたデータ及びその論理反転データ
の内で該論理補正符号が検出された方のデータを出力す
る論理補正符号検出部と、で構成された受信部、を備え
たことを特徴とするデータ送受信装置。
【0095】(付記3)データを高周波の搬送波パルス
で変調した変調符号信号に変換する変調部を有する送信
部と、該変調符号信号を元の該データに復調する復調部
を有する受信部と、を備えたことを特徴とするデータ送
受信装置。
【0096】(付記4)付記1において、さらに、送信
部が、該パルス・論理補正符号信号を高周波の搬送波パ
ルスで該変調パルス・論理補正符号信号に変調する変調
部を有し、受信部が、該変調パルス・論理補正符号信号
を元の該パルス・論理補正符号信号に復調する復調部を
有することを特徴としたデータ送受信装置。
【0097】(付記5)付記2において、さらに、送信
部が、該パルス符号信号を高周波の搬送波パルスで変調
パルス符号信号に変調する変調部を有し、受信部が、該
変調パルス符号信号を元の該パルス符号信号に復調する
復調部を有することを特徴としたデータ送受信装置。
【0098】(付記6)付記3乃至5のいずれかにおい
て、該送信部は、さらに該データを時分割データに変換
する分離部を有し、該変調部は、該時分割データをそれ
ぞれ異なる周波数の搬送波パルスで変調して送信し、該
受信部は、さらに多重部を有し、該復調部が、該時分割
データをそれぞれ復調し、該多重部が該時分割データを
多重化して元の該データに戻すことを特徴としたデータ
送受信装置。
【0099】(付記7)付記1乃至5のいずれかにおい
て、該送信部と同一構成の別の送信部を該受信部の出力
に接続したことをことを特徴とするデータ送受信装置。
(付記8)付記3乃至5のいずれかにおいて、各々が該
送信部及び該受信部で構成されたn(nは自然数)個の
送受信機と、該送信部及び該受信部を一組とするn組の
送受信部で構成された送受信装置と、の間でn対1の通
信を行うように構成されたデータ送受信装置であって、
各送信部及び受信部間の通信は、互いに異なる周波数の
搬送波パルスを用いることを特徴としたデータ送受信装
置。
【0100】(付記9)付記3乃至5のいずれかにおい
て、該変調部及び復調部が、該搬送波パルスの周波数を
指定する設定部を有することを特徴としたデータ送受信
装置。 (付記10)第1のデューティ比のデータから該データ
の変化点を示す第2のデューティ比のパルスから成るパ
ルス符号信号に変換する符号変換部と、該パルス符号信
号の一部をパルスが立ち上がり又は立ち下がりのいずれ
の変化であるかを示す論理補正符号としたパルス・論理
補正符号信号を送信する論理補正符号付加部とを備え、
該第2のデューティ比は、該第1のデューティ比より低下
したことを特徴とするデータ送信装置。
【0101】(付記11)第1のデューティ比のデータ
から該データの変化点を示す第2のデューティ比のパル
スから成るパルス符号信号の一部をパルスが立ち上がり
又は立ち下がりのいずれの変化であるかを示す論理補正
符号としたパルス・論理補正符号信号を受信して該論理
補正符号を検出する論理補正符号検出部と、該論理補正
符号に基づき該パルス・論理補正符号信号を該データに
逆変換する符号逆変換部とを備え、該第2のデューティ
比は、該第1のデューティ比より低下したことを特徴と
するデータ受信装置。
【0102】(付記12)データに論理補正符号を挿入
した論理補正符号付加データを出力する論理補正符号付
加部と、該論理補正符号付加データの変化点を示すパル
スであって、該論理補正符号付加データよりもデューテ
ィ比が低下したパルスから成るパルス符号信号に変換し
て送信する符号変換部とを備えたことを特徴とするデー
タ送信装置。
【0103】(付記13)データに論理補正符号を挿入
した論理補正符号付加データの変化点を示すパルスであ
って、該論理補正符号付加データよりもデューティ比が
低下したパルスから成るパルス符号信号を受信して該論
理補正符号付加データに逆変換する符号逆変換部と、該
逆変換によって得られたデータ及びその論理反転データ
の内で該論理補正符号が検出された方のデータを出力す
る論理補正符号検出部とを備えたことを特徴とするデー
タ受信装置。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るデー
タ送受信装置によれば、送信側において、符号変換部
が、データを、その変化点を示すデューティ比を低下さ
せたパルスから成るパルス符号信号に変換し、論理補正
符号付加部がパルス符号信号の一部にそのパルスが立ち
上がり又は立ち下がりのいずれの変化であるかを示す論
理補正符号を付加し、受信側において、論理補正符号検
出部が論理補正符号を検出し、符号逆変換部が論理補正
符号に基づきパルス符号信号をデータに逆変換するよう
に構成したので、外乱要因の影響を排除することが可能
になる。
【0105】また、送信側において、論理補正符号付加
部がデータに論理反転受信を示すための論理補正符号を
挿入し、符号変換部が論理補正符号挿入後のデータの変
化点を示すデューティ比を低下させたパルスから成るパ
ルス符号信号に変換し、受信側において、符号逆変換部
がパルス符号信号を逆変換し、論理補正符号検出部が逆
変換データ及びその論理反転データの中の論理補正符号
が検出されたデータを出力するように構成したので、外
乱要因の影響を排除することが可能になる。
【0106】また、送信部において、データ、パルス・
論理補正符号信号、又はパルス符号信号を高周波の搬送
波パルスで変調し、受信部において、復調するように構
成したので、デューティ比をさらに小さくすること、デ
ータ送信時のノイズを、復調部で除去することでC/N比
を改善すること、又は異なるデータ送受信装置間の混信
を防止することが可能になる。
【0107】これにより、例えば、光ビーコンをインフ
ラとした高速度の通信ネットワークを構築することが可
能となり、VICSにおけるマルチメディアを中心とする様
々なアプリケーションの実現が可能となる。また、光空
間通信を使用した様々なアプリケーションの可能性を高
めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ送受信装置の動作原理を示
したタイムチャート図である。
【図2】本発明に係るデータ送受信装置の実施例(1)を
示したブロック図である。
【図3】本発明に係るデータ送受信装置の実施例(2)を
示したブロック図である。
【図4】本発明に係るデータ送受信装置の実施例(3)を
示したブロック図である。
【図5】本発明に係るデータ送受信装置の実施例(4)を
示したブロック図である。
【図6】本発明に係るデータ送受信装置の実施例(5)を
示したブロック図である。
【図7】本発明に係るデータ送受信装置の実施例(6)を
示したブロック図である。
【図8】本発明に係るデータ送受信装置の実施例(7)を
示したブロック図である。
【図9】本発明に係るデータ送受信装置の実施例(8)を
示したブロック図である。
【図10】従来のデータ送受信装置における車両通信の通
信領域を示した図である。
【図11】従来のデータ送受信装置の構成例を示したブロ
ック図である。
【符号の説明】
10,10_1〜10_4 送信部 11 論理補正符号
付加部 12 マンチェスタ符号化部 13 変化点抽出部 131 微分回路 132 セレクタ 14 論理補正符号付加部 141 カウンタ 15 搬送クロック生成部 16 変調部 161 AND回路 17 赤外線LED 20,20_1〜20_4 受信部 21 フォトダイオ
ード 22 符号逆変換部 23 論理補正符号
検出部 24 マンチェスタ復号部 25 反転部 26_1,26_2 フレーム同期部 27 選択部 28 検波部、BPフィルタ 29 復調部 30,30_1,30_2 送受信装置 31_1,31_2 時
分割分離部 32_1,32_2 時分割多重部 33 制御部 40 中継増幅装置 50 送受信機 60 投受光器 61 路面 62 ダウンリンク領域 63 アップリンク
領域 70 ダウンリンク 71 アップリンク 72_1〜72_4 光リンク 73_1〜73_n 下り光リンク 74_1〜74_m 上り
光リンク 79 搬送クロック信号 80 搬送波選択信
号 81,81_1〜81_n,81',81'_1〜81'_m データ信号 82 クロック信号 83 マンチェスタ
符号信号 84 パルス符号信号 85 パルス・論理補
正符号信号 86 変調パルス・論理補正符号信号 87 変調パルス符
号信号 88 論理補正符号信号 89 タイミング信
号 90 フィルタリング周波数選択信号 91,91_1〜91_n,91',91'_1〜91'_m データ信号 92 クロック信号 93_1,93_2 同期
信号 94 パルス・論理補正符号信号 95 検出タイミン
グ信号 96,96_1,96_2 マンチェスタ符号信号 97 データ信号 98 クロック信号 99 パルス符号信号 図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 俊宏 福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目22番8 号 富士通九州ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 天本 保 福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目22番8 号 富士通九州ディジタル・テクノロジ株 式会社内 Fターム(参考) 5K029 AA02 CC05 GG03 5K067 AA05 BB21 EE02 EE10 EE37

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のデューティ比のデータから該データ
    の変化点を示す第2のデューティ比のパルスから成るパ
    ルス符号信号に変換する符号変換部と、 該パルス符号信号の一部をパルスが立ち上がり又は立ち
    下がりのいずれの変化であるかを示す論理補正符号とし
    たパルス・論理補正符号信号を送信する論理補正符号付
    加部と、 を備え、該第2のデューティ比は、該第1のデューティ比
    より低下したことを特徴とするデータ送信装置。
  2. 【請求項2】第1のデューティ比のデータから該データ
    の変化点を示す第2のデューティ比のパルスから成るパ
    ルス符号信号の一部をパルスが立ち上がり又は立ち下が
    りのいずれの変化であるかを示す論理補正符号としたパ
    ルス・論理補正符号信号を受信して該論理補正符号を検
    出する論理補正符号検出部と、 該論理補正符号に基づき該パルス・論理補正符号信号を
    該データに逆変換する符号逆変換部と、 を備え、該第2のデューティ比は、該第1のデューティ比
    より低下したことを特徴とするデータ受信装置。
  3. 【請求項3】データに論理補正符号を挿入した論理補正
    符号付加データを出力する論理補正符号付加部と、 該論理補正符号付加データの変化点を示すパルスであっ
    て、該論理補正符号付加データよりもデューティ比が低
    下したパルスから成るパルス符号信号に変換して送信す
    る符号変換部と、 を備えたことを特徴とするデータ送信装置。
  4. 【請求項4】データに論理補正符号を挿入した論理補正
    符号付加データの変化点を示すパルスであって、該論理
    補正符号付加データよりもデューティ比が低下したパル
    スから成るパルス符号信号を受信して該論理補正符号付
    加データに逆変換する符号逆変換部と、 該逆変換によって得られたデータ及びその論理反転デー
    タの内で該論理補正符号が検出された方のデータを出力
    する論理補正符号検出部と、 を備えたことを特徴とするデータ受信装置。
  5. 【請求項5】データを高周波の搬送波パルスで変調した
    変調符号信号に変換する変調部を有する送信部と、 該変調符号信号を元の該データに復調する復調部を有す
    る受信部と、 を備えたことを特徴とするデータ送受信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5299545B1 (ja) * 2012-06-15 2013-09-25 住友電気工業株式会社 光ビーコン
JP2019519168A (ja) * 2016-03-10 2019-07-04 イーテクトアールエックス,インコーポレイテッド 経口摂取可能なバイオテレメトリー通信ネットワークおよび関連システム

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