JPH0718357U - 並列多芯ケーブル相互接続用コネクタ - Google Patents

並列多芯ケーブル相互接続用コネクタ

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JPH0718357U
JPH0718357U JP049345U JP4934593U JPH0718357U JP H0718357 U JPH0718357 U JP H0718357U JP 049345 U JP049345 U JP 049345U JP 4934593 U JP4934593 U JP 4934593U JP H0718357 U JPH0718357 U JP H0718357U
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JP049345U
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貞雄 野田
Original Assignee
サンクス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハウジングに圧入されたコンタクト部材が移
動した場合であっても、ケーブル同士をコンタクト部材
により確実に電気的に接続する。 【構成】 コンタクト部材31の両端部には端子部31
aが形成され、中間部には係合歯部31bが形成されて
いる。ハウジング21には装着孔32が形成されてお
り、その装着孔32にコンタクト部材31が圧入されて
いる。ハウジング21の両面にはカバー33が装着され
ており、これによりケーブル42,43がカバー33の
ケーブル受部34に押圧されてコンタクト部材31に圧
着されている。このとき、コンタクト部材31の端子部
31aの一部は、カバー33の内面に形成された溝部3
5に侵入している。ここで、コンタクト部材31の端子
部31aの先端と溝部35の底面との距離L1は、端子
部31に対するコンタクト部材31の導通状態での圧入
距離L2 よりも小さく設定されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、並列多芯の幹線ケーブルと並列多芯の分岐ケーブルとを電気的に接 続するための並列多芯ケーブル相互接続用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えばFA(ファクトリオートメーション)においては、コントロ ールユニットと複数の入出力機器との間をケーブルで接続することにより、ケー ブルを通じてコントロールユニットと入出力機器との間の信号の伝送を行うよう にしている。
【0003】 ところが、コントロールユニットと入出力機器との間をケーブルで接続する場 合には、入出力機器の数だけコントロールユニットとケーブルとの間にケーブル を配線する必要があり、入出力機器の数が増すほど、ケーブルの配線が面倒にな ると共にケーブルの配線スペースが増大する。
【0004】 そこで、近年、コントロールユニットと入出力機器との間の信号伝送を、最小 限の信号線で実行する省配線化装置が供されている。
【0005】 図16はこの種の省配線化装置の一例を示している。即ち、コントロールユニ ット1には平形4芯の幹線ケーブル2の一端が接続されていると共に、その幹線 ケーブル2の中間部に分岐ケーブル3の一端がコネクタ4によって電気的に接続 されている。分岐ケーブル3の他端にはアドレスユニット5が接続され、そのア ドレスユニット5に複数の入力機器6及び出力機器7が接続されている。
【0006】 そして、コントロールユニット1は出力機器7にデータを出力するときは、出 力データに対象となる出力機器7のアドレスデータを付加したデータ信号をアド レスユニット5に出力する。すると、アドレスユニット5は、受取ったデータ信 号のアドレスデータに基づいて出力対象となる出力機器7を特定してデータを出 力する。一方、アドレスユニット5は入力機器6からデータを入力すると、アド レスデータを付加したデータ信号をコントロールユニット1に送出する。すると 、コントロールユニット1はアドレスユニット5から与えられたデータ信号のア ドレスデータに基づいてデータを入力した入力機器6を特定する。
【0007】 さて、幹線ケーブル2と分岐ケーブル3とは次のようにしてコネクタ4により 接続されている。つまり、幹線ケーブル2を所望の分岐箇所で切断し、その切断 した幹線ケーブル2の端面の両方にコネクタ部材を接続すると共に、分岐ケーブ ル3の端面にもコネクタ部材を装着し、それらの各コネクタ部材をさらに他のコ ネクタ部材を用いて連結するようにしている。
【0008】 しかし、上記構成のものでは、分岐ケーブル3を分岐する箇所毎に幹線ケーブ ル2を切断すると共に、各切断端面にコネクタ部材を装着しなければならないの で、配線作業が極めて面倒であると共に、コネクタの数が増大してコストが上昇 するという欠点がある。
【0009】 このような欠点を解決する手段として特開平3−171572号公報に示され た平形多芯電気ケーブルコネクタが知られている。このものは、図17乃至図1 9に示すように平形多芯の幹線ケーブル2の中間部に分岐ケーブル3を電気的に 接続するもので、ハウジング8の上面に幹線ケーブル2の中間部を添設した状態 で上部押力部材9を上方から圧接すると共に、下面に分岐ケーブル3を添設した 状態で下部押力部材10を下方から圧接する。これにより、ハウジング8の上面 及び下面に突出して設けられたコンタクト部材11に幹線ケーブル2と分岐ケー ブル3とが電気的接続状態で圧着されるので、両方のケーブル2,3を電気的に 接続することができる。
【0010】 ここで、コンタクト部材11のハウジング8に対する装着方法は、図18に示 すようにコンタクト部材1の中間部をL字状に折曲形成すると共に、その中間部 分をハウジング8にインサート成形して両者を一体化している。
【0011】 ところが、上記構成のものでは、コンタクト部材11を板状の母材から打抜き 加工した後に曲げ加工を行わなければならず、製作工数が増加してコストアップ の要因となる。
【0012】 また、図20に示すように、打抜加工のみで形成されたコンタクト部材12を ハウジング8にインサート成形することが考えられるが、コンタクト部材12を ハウジング8にインサート成形するには、金型内にコンタクト部材12を保持し なければならず、金型が複雑化すると共に、コンタクト部材12を金型へ供給及 び位置決めしなければならず、コストアップとなる。
【0013】 さらに、図21に示すように、ハウジング8を上ハウジング8a及び下ハウジ ング8bに2分割すると共にコンタクト部材13をL字状に形成し、そのコンタ クト部材13の中間部をハウジング8a,8bによって挾持することにより固定 することも考えられるが、このものでは、コンタクト部材13を板状の母材から 打抜き加工した後に曲げ加工を行わなければならず、製作工数が増加してコスト アップとなる。
【0014】 つまり、コンタクト部材をハウジングに組立時に装着する構成のものでは、コ ンタクト部材のコストが高くなる。これに対して、コンタクト部材の形状を工夫 してハウジングに装着する構成のものでは、コンタクト部材自体のコストを抑制 することができるものの、インサート成形用の金型が高価である。従って、コス トアップを抑制するには、コンタクト部材を板状の母材からの打抜加工のみによ って形成しながらハウジングに装着できる構成が要求されるのである。
【0015】 そこで、上記問題を解決する構成として、図22に示すように、コンタクト部 材14の中間部の外側面をテーパ形状に形成すると共に、ハウジング8の装着孔 15の内側面をテーパ形状に形成し、コンタクト部材14をハウジング8に圧入 して固定することが考えられる。
【0016】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、コンタクト部材14にはこれの両端部にケーブルが圧着される際に ケーブルから圧入力を受けるので、ケーブルからの圧入力が均等でない場合には 、コンタクト部材14に対して圧入方向と反対方向に力が印加されることがある 。このような場合、コンタクト部材14をハウジング8の装着孔15に圧入する 構成のものでは、装着孔15に圧入されていたコンタクト部材14が脱落方向に 移動してしまうことが予想される。このため、コンタクト部材14がカバーによ り完全に脱落することが防止されるにしても、コンタクト部材14とケーブルと の電気的接続状態が不安定となり、コネクタによるケーブル同士の接続が不確実 となるという問題を生じる。
【0017】 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ハウジングに圧入さ れたコンタクト部材により幹線ケーブルと分岐ケーブルとを電気的に接続する構 成において、両方のケーブルを確実に電気的に接続することができる並列多芯ケ ーブル相互接続用コネクタを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本考案の並列多芯ケーブル相互接続用コネクタは、並列多芯の幹線ケーブルを 受ける第1のケーブル受部と並列多芯の分岐ケーブルを受ける第2のケーブル受 部とが形成されたハウジングを設け、前記幹線ケーブル及び分岐ケーブルが導通 状態で圧入される端子部を両端に有し前記ハウジングに形成された装着孔への圧 入により上記端子部が前記第1及び第2のケーブル受部から突出した状態で上記 装着孔に装着される複数のコンタクト部材を設け、前記第1及び第2のケーブル 受部への装着状態で前記幹線ケーブル及び分岐ケーブルを押圧するケーブル受部 が形成された1対のカバーを設け、前記カバーに形成され前記ハウジングへの装 着状態で前記コンタクト部材の端子部が侵入する溝部を設けた上で、前記カバー の前記ハウジングへの装着状態における前記コンタクト部材の端子部の先端と前 記ハウジングの溝部の底面との間隙を、前記コンタクト部材の端子部に対する前 記幹線ケーブル若しくは分岐ケーブルの導通状態での圧入距離よりも短く設定し たものである。
【0019】
【作用】
ハウジングの第1のケーブル受部及び第2のケーブル受部により幹線ケーブル 及び分岐ケーブルを夫々受けた形態でカバーをハウジングに装着すると、コンタ クト部材の端子部がハウジングの溝部に侵入した状態で幹線ケーブル及び分岐ケ ーブルはカバーのケーブル受部により押圧されるので、コンタクト部材の端子部 に幹線ケーブル及び分岐ケーブルは圧入される。このとき、カバーのハウジング への装着状態におけるコンタクト部材の先端と前記ハウジングの溝部の底面との 間隙は、コンタクト部材の端子部に対する幹線ケーブル若しくは分岐ケーブルの 導通状態での圧入距離よりも短く設定されているので、ケーブルの圧入によりコ ンタクト部材がハウジングの圧着位置から移動するにしても、コンタクト部材の 移動方向と反対方向に位置する端子部にはケーブルが導通状態で確実に装着され る。
【0020】
【実施例】
以下、本考案の第1実施例を図1乃至図14を参照して説明する。図2はハウ ジングの表側を示し、図3はハウジングの裏側を示している。これらの図2及び 図3において、ハウジング21には第1のケーブル受部22及び第2のケーブル 受部23が形成されている。そして、ハウジング21の側面には図示上下方向に 連なって第1乃至第3の山部24,25,26が形成されていると共に、それら の各山部24,25,26を跨ぐガイド部27が側方への突出状態で形成されて いる。
【0021】 一方、ハウジング21の側壁端部には、第1及び第2のケーブル受部22,2 3から図示上下方向に突出したガイド壁28が形成されている。第2のケーブル 受部23から突出したガイド壁28は当該第2のケーブル受部23に対向した形 状のケーブル案内部29により連結されている。このケーブル案内部29には第 2のケーブル受部23と対向すると共に奥方に向かって傾斜するケーブル受部3 0が形成されている。
【0022】 そして、ハウジング21には銅合金から成る複数のコンタクト部材31が圧入 されている。尚、コンタクト部材31は1つ置きに並設されており、隣同士に位 置するコンタクト部材31同士が干渉しないようになっている。
【0023】 図4及び図5はコンタクト部材31を示している。これらの図4及び図5にお いて、コンタクト部材31の図示上下両端部には端子部31aが設けられている 。この端子部31aは、V字状の切削部31a1及び当該切削部31a1と連なるス リット31a2とから成る。コンタクト部材31の中央部は図示下方となるに従っ て先細状に形成されており、その両側部に鋸歯状の係合歯部31bが形成されて いる。ここで、コンタクト部材31の側面において当該コンタクト部材31の中 心位置(重心位置)から図示上方に偏心した位置には円柱状の凸部31cが突出 形成されている。
【0024】 上記凸部31cは、コンタクト部材31を自動実装機によりハウジング21に 実装する際に、自動実装機がコンタクト部材31を引掛けて搬送するためのもの である。つまり、凸部31cはコンタクト部材31の中心位置から偏心して設け られているので、自動実装機がコンタクト部材31を図4及び図5に示す方向と 天地逆さ方向に引掛けたときは、コンタクト部材47は自重により180°回転 して図4及び図5で示す正規の方向に整列するのである。
【0025】 そして、上述のようにして自動実装装置により整列されたコンタクト部材31 は、ハウジング21に形成された装着孔に圧入される。図6及び図7はハウジン グ21に形成された装着孔32を示している。この装着孔32においてコンタク ト部材31の係合歯部31bが圧入される部位は圧入方向に対して幅狭となる形 状に形成されていると共に、コンタクト部材31の凸部31cを逃がすための陥 没部32aが形成されている。
【0026】 図8はカバーの表側を示し、図9はカバーの裏側を示している。これらの図8 及び図9において、カバー33にはケーブル受部34が形成されている共に、こ のケーブル受部34を横断するようにコンタクト部材31挿入用のスリット35 が形成されている。カバー33の一方の側面中央には1本の係合片36が形成さ れていると共に、他方の側面端部には1対の係合片37が形成されている。これ らの係合片36,37の先端には内方に指向する係合爪36a,37aが形成さ れている。係合片36の外面中間部には外方を指向する係合突部38が形成され ている。係合片37は係合壁部39で連結されている。この係合壁部39の内面 中央部には係合片36の形状に対応した凹部40が形成されていると共に、その 凹部40の先端に係合突部38の形状に対応した傾斜面40aが形成されている 。そして、カバー33の外面には蒲鉾形状の膨出部41が形成されている。
【0027】 ここで、ハウジング21にコンタクト部材31が圧入されると共に、後述する ようにハウジング21にカバー33が完全に装着された形態では、図13に示す ようにハウジング21に圧着されたコンタクト部材21の端子部31aの一部は カバー33の溝部35に侵入する。このとき、ハウジング21に圧入されたコン タクト部材31の端子部31aの先端とカバー33の溝部35の底面との間隙寸 法L1 は、ケーブルが端子部に導通状態で圧入される圧入距離L2 よりも短くな るように設定されている。
【0028】 次に幹線ケーブル42及び分岐ケーブル43を電気的に接続するには、まず、 カバー33のケーブル受部34に幹線ケーブル42を載置した形態でハウジング 21をカバー33に上方から軽く押込む。そして、カバー36の係合片36,3 7の係合爪36a,37aがハウジング21の側面に形成された第1の山部24 に係合したところで押込み作業を中断する。この結果、カバー33がハウジング 21に対して所定距離離間した第1の仮係合状態となる。この第1の仮係合状態 では、カバー33のケーブル受部34とハウジング21の第1のケーブル受部2 2から突出したコンタクト部材31との間には幹線ケーブル42のケーブル径を 上回った間隙が形成されているので、ハウジング21を幹線ケーブル42の軸方 向に沿って移動することができる。
【0029】 続いて、分岐ケーブル43をハウジング21の第2のケーブル受部23から突 出するコンタクト部材31の上方を通過させた形態でケーブル案内部29のケー ブル受部30に挿入する。そして、もう一方のカバー33をハウジング21の上 方から装着して、図10に示すようにカバー33の係合片36,37の係合爪3 6a,37aをハウジング21の第3の山部26に係合する。この結果、カバー 33はハウジング21に対して所定距離離間された第1の仮係合状態となる。
【0030】 上記第1の仮係合状態においては、幹線ケーブル42及び分岐ケーブル43は コネクタに対して移動自在であるので、幹線ケーブル42に対するコネクタの位 置を調整すると共に、コネクタに対する分岐ケーブル43の位置を調整する。
【0031】 次に、ハウジング21に仮止めされている各カバー33を強く圧接すると、図 11に示すようにカバー33の係合片36は対向するカバー33の係合壁部39 とハウジング21の側面との間隙に侵入すると共に、係合片36,37の係合爪 36a,37aは第1及び第3の山部24,26から夫々脱出して第2の山部2 5に係合する。このとき、係合片36の外側面に形成された係合突部38が係合 壁部39の端部に当接するので、それ以上のカバー33の進行が規制される。こ の結果、各カバー33はハウジング21から所定距離離間した第2の仮係合状態 となる。この第2の仮係合状態では、カバー33のケーブル受部34とコンタク ト部材31との間隙は幹線ケーブル42及び分岐ケーブル43の径よりも僅かに 小さく設定されているので、各ケーブル42,43にはコンタクト部材31に切 削部31a1が若干食い込んでおり、これにより各ケーブル42,43はコネクタ に仮固定状態となっている。従って、カバー33に対する押圧を解除するにして も、コネクタが幹線ケーブル42に対して移動したり、或いは分岐ケーブル42 がコネクタから脱落したりすることはない。
【0032】 次に、ハウジング21に仮止めされた各カバー33をプライヤ等の工具を用い て締付ける。このとき、各カバー33の外面には膨出部41が形成されているの で、各カバー33がプライヤから押圧力を受けるにしても、その押圧力を膨出部 41により受けることができる。従って、プライヤからカバー33に対してハウ ジング21への装着方向から傾いた大きな押圧力が作用するにしても、カバー3 3をハウジング21に確実に装着することができる。
【0033】 そして、各カバー33のハウジング21に対する進行により係合片36の係合 爪36aが係合壁部39から脱出すると、図12に示すように係合片36の係合 爪36aがハウジング21の第3の山部36若しくは第1の山部24に係合する と共に係合突部38が係合壁部39の端面に係合する。この結果、カバー33は ハウジング21に装着された状態で固着される。このとき、幹線ケーブル42及 び分岐ケーブル43はカバー33のケーブル受部34に押圧されてコンタクト部 材31に強く挟圧されるので、コンタクト部材31の切削部31a1により外被が 押し破られると共に、内部の導体部がスリット31bに圧入し、以て幹線ケーブ ル42と分岐ケーブル43とはそれらを形成する各ケーブル毎に電気的に接続さ れる。
【0034】 ところで、上述のようにコンタクト部材31の端子部31aに幹線ケーブル4 2及び分岐ケーブル43が圧着される際に、各ケーブル42,43からの圧入力 に差を生じた場合には、図14に示すようにコンタクト部材31がハウジング2 1に対する圧入方向と反対方向に力を受けて脱落方向に移動してしまうことがあ る。しかしながら、本実施例の場合、コンタクト部材31の端子部31aの先端 とカバー33の溝部35の内底面との間隙寸法L1 は、図13に示すようにコン タクト部材31の端子部31aにおける各ケーブル42,43の導通状態での圧 入距離L2 よりも小さく設定したので、ハウジング21に圧入されたコンタクト 部材31が脱落方向に移動した場合には、コンタクト部材31の端子部31aに 圧着される分岐ケーブル43の圧入距離は、距離L1 だけの短縮されるものの、 その圧着位置においてはコンタクト部材31の端子部31aのスリット31a2に 圧着された分岐ケーブル43がスリット31a2から外れてしまうことはない。
【0035】 上記構成のものによれば、ハウジング21に圧入により装着されたコンタクト 部材31の端子部31aの先端とハウジング21に装着されたカバー33の溝部 35の底面との間隙寸法を工夫することにより、ハウジング21に圧入されたコ ンタクト部材31が脱落方向に移動した場合であっても、コンタクト部材31に 各ケーブル42,43が導通状態で確実に圧着されるようにしたので、圧入され たコンタクト部材が脱落方向に移動したときはケーブルとの導通状態が不確実と なる虞がある従来例のものと違って、幹線ケーブル42と分岐ケーブル43とを 確実に電気的に接続することができる。
【0036】 図15は本考案の第2実施例におけるコンタクト部材31を示している。即ち 、図15において、コンタクト部材31において係合歯部31bの図示上方の所 定位置に側方に突出する張出部31dが形成されている。この場合、コンタクト 部材31がハウジング21の装着孔32に圧入されたときは、張出部31dが装 着孔32の周縁に係止されてそれ以上の圧入方向の移動を禁止するようになって いる。
【0037】 この第2実施例のものによれば、ハウジング21に圧入されたコンタクト部材 31は圧入方向に移動することはないので、ハウジング21に圧着されたコンタ クト部材31とカバー33との間隙寸法の管理は、コンタクト部材31の圧入側 に装着されたカバー33との間のみで実施すればよい。つまり、第1実施例では 、ハウジング21に圧入されたコンタクト部材31は圧入方向へも移動する虞が あり、ハウジング21に装着される両方のカバー33との間で寸法管理する必要 があったのに対して、少なくともコンタクト部材31の圧入される側に位置する カバー33との間で寸法管理を実施すればよい。
【0038】 また、ハウジング21に対するコンタクト部材31の圧入位置を張出部31d により確実に位置決めすることができるので、コンタクト部材31のハウジング 21に対する圧入位置を位置決めするための特別の装置が不要となる。
【0039】 尚、コンタクト部材31の形状としては、整列用の凸部31cを省略するよう にしてもよいと共に、ハウジングの装着孔32に対する圧入形状を係合歯部31 b以外の適宜形状に種々変更するようにしてもよい。
【0040】 また、コネクタとして、4芯ケーブル用を示したが、種々のケーブルに適用す るようにしてもよい。
【0041】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案の並列多芯ケーブル相互接続用コネク タによれば、カバーのハウジングへの装着状態におけるコンタクト部材の端子部 の先端とハウジングの溝部の底面との間隙を、前記コンタクト部材の端子部に対 する幹線ケーブル若しくは分岐ケーブルの導通状態での圧入距離よりも短く設定 することにより、ケーブルの圧入によりコンタクト部材がハウジングの装着孔か ら脱落方向に移動した場合であっても、コンタクト部材の移動方向と反対方向に 位置する端子部にはケーブルが導通状態で確実に装着されるようにしたので、ハ ウジングに圧入されたコンタクト部材により幹線ケーブルと分岐ケーブルとを電 気的に接続する構成において、両方のケーブルを確実に電気的に接続することが できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例における全体の分解斜視図
【図2】ハウジングの表側を示す斜視図
【図3】ハウジングの裏側を示す斜視図
【図4】コンタクト部材の正面図
【図5】コンタクト部材の縦断面図
【図6】ハウジングの部分断面図
【図7】ハウジングの部分正面図
【図8】カバーの表側を示す斜視図
【図9】カバーの裏側を示す斜視図
【図10】仮係合状態で示す全体の縦断面図
【図11】異なる仮係合状態で示す全体の縦断面図
【図12】係合状態で示す全体の縦断面図
【図13】各部の位置関係を示す要部の縦断面図
【図14】コンタクト部材の脱落状態で示す要部の縦断
面図
【図15】本考案の第2実施例におけるコンタクト部材
の装着状態を示すハウジングの縦断面図
【図16】従来例におけるコントロールユニットと入出
力機器との接続状態を示す概略図
【図17】ケーブルの接続状態で示す全体の斜視図
【図18】ケーブルの接続状態で示すコンタクト部材の
斜視図
【図19】組付状態で示す全体の縦断面図
【図20】他の従来例におけるコンタクト部材の装着状
態のハウジングの縦断面図
【図21】他の従来例におけるコンタクト部材の装着状
態のハウジングの縦断面図
【図22】他の従来例におけるコンタクト部材の装着状
態のハウジングの縦断面図
【符号の説明】
21はハウジング、22は第1のケーブル受部、23は
第2のケーブル受部、31はコンタクト部材、31aは
端子部、32は装着孔、33はカバー、34はケーブル
受部、35は溝部、42は幹線ケーブル、43は分岐ケ
ーブルである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列多芯の幹線ケーブルを受ける第1の
    ケーブル受部と並列多芯の分岐ケーブルを受ける第2の
    ケーブル受部とが形成されたハウジングと、 前記幹線ケーブル及び分岐ケーブルが導通状態で圧入さ
    れる端子部を両端に有し前記ハウジングに形成された装
    着孔への圧入により上記端子部が前記第1及び第2のケ
    ーブル受部から突出した状態で上記装着孔に装着される
    複数のコンタクト部材と、 前記第1及び第2のケーブル受部への装着状態で前記幹
    線ケーブル及び分岐ケーブルを押圧するケーブル受部が
    形成された1対のカバーと、 前記カバーに形成され前記ハウジングへの装着状態で前
    記コンタクト部材の端子部が侵入する溝部とを備え、 前記カバーの前記ハウジングへの装着状態における前記
    コンタクト部材の端子部の先端と前記ハウジングの溝部
    の底面との間隙を、前記コンタクト部材の端子部に対す
    る前記幹線ケーブル若しくは分岐ケーブルの導通状態で
    の圧入距離よりも短く設定したことを特徴とする並列多
    芯ケーブル相互接続用コネクタ。
JP049345U 1992-12-25 1993-09-10 並列多芯ケーブル相互接続用コネクタ Pending JPH0718357U (ja)

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JP049345U JPH0718357U (ja) 1993-09-10 1993-09-10 並列多芯ケーブル相互接続用コネクタ
KR1019930029845A KR0175950B1 (ko) 1992-12-25 1993-12-27 병렬다심케이블 상호접속용 커넥터
US08/267,362 US5498172A (en) 1993-07-30 1994-06-29 Electrical connector for interconnecting parallel multiconductor cables

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JP049345U JPH0718357U (ja) 1993-09-10 1993-09-10 並列多芯ケーブル相互接続用コネクタ

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