JPH0718306A - スクロール部材の製造方法 - Google Patents

スクロール部材の製造方法

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JPH0718306A
JPH0718306A JP5150898A JP15089893A JPH0718306A JP H0718306 A JPH0718306 A JP H0718306A JP 5150898 A JP5150898 A JP 5150898A JP 15089893 A JP15089893 A JP 15089893A JP H0718306 A JPH0718306 A JP H0718306A
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punch
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pressure
back pressure
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JP5150898A
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Kinya Kawase
欣也 川瀬
Toru Kono
通 河野
Masato Otsuki
真人 大槻
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Mitsubishi Materials Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/0246Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Rotary Pumps (AREA)
  • Forging (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 羽根長さの長いスクロール部材を、割れやか
じりしわ等の成形不良を発生させること無く鍛造成形す
ることができるようにする。 【構成】 アルミニウム合金粉末を冷間プレス成形した
圧粉体1を、上パンチ22と中子上パンチ23、および
下パンチ26と渦巻状下パンチ27とで鍛造してスクロ
ール部材10を成形する。この時、上パンチ22および
複動下パンチ26には鍛造圧30を負荷するとともに、
中子上パンチ23および渦巻状下パンチ27に、前記鍛
造圧30より低い背圧31・32をそれぞれ負荷する。
そして、スクロール部材10の羽根部13が長く成形さ
れて鍛造圧30が急激に上昇する直前に、前記背圧31
・32を除去する。これにより、羽根長さの長いスクロ
ール部材を成形不良を発生させること無く成形すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば家庭用エアコン
に用いられるスクロール型コンプレッサーのスクロール
部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、家庭用エアコン等には、運転
時の騒音や振動が小さいスクロール型コンプレッサーが
広く用いられているが、このスクロール型コンプレッサ
の可動スクロール10は、図3に示すように、円盤状の
フランジ部11と、このフランジ部の一方の面側に突設
された軸部12と、前記フランジ部の他方の面側に突設
された渦巻状の羽根部13とから構成されている。そし
て、この可動スクロール10は、ポンプ効率を向上させ
るために軽量化し、かつ耐摩耗性を向上させるととも
に、複雑な形状を効率よく製造するために、従来よりS
iを多く含んだアルミニウム合金粉末をプレス成形した
圧粉体を熱間鍛造した後に、機械加工して仕上げること
により製造されている。しかしながら、上述のSiを多
く含んだアルミニウム合金は鍛造性が悪いため、図4に
示すような鍛造装置40で成形された、図5に示すよう
な前記可動スクロール10の機械加工素材とされる熱間
鍛造体19には、軸部12や羽根部13に上部割れ14
および側面割れ15が生じてしまう。
【0003】そこで、本発明の発明者等は、先の出願
(特願平3−353421)にて開示したように、前記
可動スクロール10を鍛造成形する際に、前記軸部12
および前記羽根部13に背圧を施しつつ熱間鍛造する可
動スクロールの製造方法を開発し、前述の上部割れ14
や側面割れ15の発生を防止するとともに、鍛造成形に
伴う抜きテーパ角を小さくすることにより機械加工にお
ける削り代を少なくして製造コストを大幅に低減させる
ことに成功した。
【0004】この、先の発明の可動スクロールの製造方
法に用いられる鍛造装置は、図1に示すような、複動プ
レス装置20であって、鍛造金型28に設けられた鍛造
孔28a内に収納されたアルミニウム合金粉末をプレス
成形した圧粉体1を、上ダイス21により鍛圧して成形
するものである。前記上ダイス21は、上パンチ22
と、この上パンチ22に貫設された中央孔22aに滑動
自在に遊嵌された丸棒状の中子上パンチ22とから構成
されるとともに、下ダイス25は、下パンチ26と、こ
の下パンチ26に設けられた渦巻状の溝26aに滑動自
在に遊嵌されたに渦巻状下パンチ27とから構成されて
いる。
【0005】そして、図2に示すように、前記上パンチ
22に鍛造圧30を負荷するとともに、前記中子上パン
チ22と前記渦巻状下パンチ27に、前記鍛造圧30よ
り低い背圧31および32をそれぞれ負荷して、前記圧
粉体1を圧密化する。これに伴い、前記圧粉体1の一部
が、中子上パンチ23による背圧31を受けながら前記
上パンチ22の中央孔22a内に圧入されて前記熱間鍛
造体19の軸部19aが成形されるとともに、渦巻状下
パンチ27による背圧32を受けながら前記下パンチ2
6の渦巻状溝26a内に圧入されて羽根部19bが成形
される。
【0006】そして、このように成形された熱間鍛造体
19においては、図5に示される前述の上部割れ14や
側面割れ15が生じることがなく、かつ鍛造成形に伴う
抜きテーパ角を無くすことができて、機械加工における
削り代を少なくし、製造コストを大幅に低減することが
できた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】近年、エアコンの冷却
性能を向上するためにスクロール型コンプレッサの容量
が拡大されて、スクロール部材の羽根長さもしだいに長
いものとされてきている。これにともない、Siを多量
に含んで鍛造性の悪いアルミニウム合金から製造するス
クロール部材の鍛造成形においては、さらに鍛造圧を上
げて成形性を確保する必要がある。ところが、前述の可
動スクロールの製造方法においては、羽根部と軸部とに
背圧をかけながら鍛造成形するので、背圧をかける分だ
け鍛造圧が高くなっているから、羽根長さの長い可動ス
クロールを成形するためにさらに鍛造圧を上げると、金
型の寿命が低下するばかりでなく、鍛造圧が大きいこと
に起因する材料の油滑性の低下により、羽根部にかじり
等の成形不良が発生してしまう。
【0008】そこで、本発明の発明者等は、スクロール
部材の羽根長さが長くなっても金型の寿命が低下させる
ことが無く、かつ羽根部にかじり等の成形不良が発生す
ることの無いスクロール部材の製造方法を鋭意研究した
結果、鍛造成形の途中でまだ羽根長さが短い段階におい
ては、背圧を負荷して材料を圧密化し、割れの発生を防
止するとともに、羽根長さが長くなった段階において
は、材料と金型とのかじりにより鍛造圧が急激に上昇す
る直前に背圧を減少させあるいは除去することにより、
金型の寿命を低下させること無く、かつ材料と金型との
かじりを防止して、かじりしわやむしれ等の成形不良を
発生させること無く鍛造成形することができるという知
見を得た。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の知見に
基づいてなされたものであって、フランジ部と、このフ
ランジ部の一方の面側に突設された軸部と、前記フラン
ジ部の他方の面側に突設された渦巻状の羽根部とを備え
たアルミニウム合金製のスクロール部材を、アルミニウ
ム合金製のプリフォームを熱間鍛造して成形するスクロ
ール部材の製造方法において、前記軸部と羽根部とに背
圧をかけつつ熱間鍛造を行い、かつ、熱間鍛造圧が急激
に上昇する直前において前記背圧を減少させあるいは除
去することを特徴とする。なお、ここで言うアルミニウ
ム合金製のプリフォームとは、周知のように、アルミニ
ウム合金粉末もしくはこのアルミニウム合金粉末を冷間
プレス成形した圧粉体、またはアルミニウム合金溶製材
を所定の寸法に成形したもの等を指し、熱間鍛造のため
に予備成形された素材をいう。
【0010】
【作用】本発明のスクロール部材の製造方法によれば、
鍛造成形の途中で羽根部の長さがまだ短い段階では背圧
を負荷し、羽根部と軸部の材料を圧密化して割れの発生
を防止する。一方、羽根部がしだいに長く成形されるに
つれて材料と鍛造金型との摩擦により鍛造圧が自然に上
昇するから、背圧を減少させあるいは除去しても材料の
圧密化が図れて割れが発生することが無い。したがっ
て、背圧を減少させあるいは除去した分だけ鍛造圧を低
下させることができて、金型の寿命が向上し、かつ材料
と金型とのかじりを防止して成形不良の発生が無くすこ
とができる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
【0012】まず、本発明のスクロール部材の製造方法
に用いる鍛造装置について説明する。 この鍛造装置
は、図1に示すような、複動プレス装置20であって、
鍛造金型28に設けられた鍛造孔28a内に収納された
アルミニウム合金粉末をプレス成形した圧粉体1を、上
ダイス21により鍛圧して成形するものである。前記上
ダイス21は、上パンチ22と、この上パンチ22に貫
設された中央孔22aに滑動自在に遊嵌された丸棒状の
中子上パンチ22とから構成されるとともに、下ダイス
25は、下パンチ26と、この下パンチ26に設けられ
た渦巻状の溝26aに滑動自在に遊嵌されたに渦巻状下
パンチ27とから構成されている。
【0013】次に、本発明のスクロール部材の製造方法
の手順について説明する。まず、図2に示すように、前
記上パンチ22に鍛造圧30を負荷するとともに、前記
中子上パンチ22と前記渦巻状下パンチ27に、前記鍛
造圧30より低い背圧31および32をそれぞれ負荷し
て前記圧粉体1を圧密化する。これにより、前記圧粉体
1の一部が、中子上パンチ23による背圧31を受けな
がら前記上パンチ22の中央孔22a内に圧入されて前
記熱間鍛造体19の軸部19aが成形されるとともに、
渦巻状下パンチ27による背圧32を受けながら前記下
パンチ26の渦巻状溝26a内に圧入されて羽根部19
bが成形される。そして、前記鍛造圧30が急激に上昇
する直前に、中子上パンチ23に負荷する背圧31、お
よび渦巻状下パンチ27に負荷する背圧32をそれぞれ
独立して除去し、またはしだいに減少させる。この時、
前記鍛造圧30の急激な上昇は、鍛造圧30の値の変化
を前もって求めておき、所定の値への到達をもって鍛造
圧の急激な上昇とみなすこととしても良いし、鍛造圧3
0の値の変化率を連続的に測定し、この変化率の所定の
値への到達をもって鍛造圧の急激な上昇とみなすことと
しても良い。このようにして、圧粉体1を熱間鍛造する
ことにより、軸部19aおよび羽根部19bが所定の長
さとなるように成長させた後、上ダイス21を上昇さ
せ、かつ渦巻状下パンチ27を上昇させることにより、
熱間鍛造体19を複動プレス装置20の内部から取り出
すことができる。
【0014】実施例1 原料粉末として、Si:25重量%、Cu:3重量%、
Fe:1重量%、Mg:1重量%を含有し、残りがAl
および不可避不純物からなる組成を有し、粒度:−10
0メッシュの空気アトマイズAl−Si系合金粉末を用
意し、このAl−Si系合金粉末を冷間プレス成形して
圧粉体を作製した。そして、この圧粉体を480℃に加
熱し、図1に示される外径20mmの中子上パンチを含
む直径78mmの複動上パンチ、幅4mmの渦巻状下パ
ンチを含む直径78mmの複動下パンチ、および内径7
9mmの円筒状空間部を有する鍛造金型からなる複動プ
レス装置に充填し、中子上パンチに0.5t/cm2、渦巻
状下パンチに0.5t/cm2の圧力が加わるように調節
し、複動上パンチを加圧し、図2に示される形状の軸長
さ20mm、羽根長さ40mm、フランジ厚さ10mm
の熱間鍛造体を作製した。この時、鍛造途中で軸長さが
10mmとなった時に中子上パンチの背圧を0t/cm2
羽根長さが所定の長さ(amm)となった時に背圧を0
t/cm2とし、図2に示す鍛造体の作製に要する複動上パ
ンチの鍛造圧、羽根部の割れ、羽根のかじりしわの有無
を測定した。この結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】表1に示される結果から、試料番号1およ
び2は、いずれも割れが発生することから、渦巻状下パ
ンチの背圧を早期に除去することは好ましくない。一
方、試料番号7、8、および9にはかじりしわが発生し
ていることから、渦巻状下パンチの背圧をかけ続けるこ
とも好ましくない。また、鍛造圧に着目すると、良い結
果が得られた試料番号3、4、5および6のグループに
おいては、鍛造圧が3〜4t/cm2台で有るのに対して、
かじりしわが発生した試料番号7、8、および9のグル
ープでは、鍛造圧が6〜7t/cm2台に急激に上昇してい
る。これにより、鍛造圧が急激に上昇する直前におい
て、背圧を除去すれば良いことが判る。
【0017】実施例2 原料粉末として、Si:25重量%、Fe:4重量%、
Ni:3重量%、Ti:1重量%を含有し、残りがAl
および不可避不純物からなる組成を有し、粒度:−10
0メッシュの空気アトマイズAl−Si系合金粉末を用
意し、このAl−Si系合金粉末を冷間プレス成形して
圧粉体を作製した。そして、この圧粉体を480℃に加
熱し、図1に示される外径20mmの中子上パンチを含
む直径78mmの複動上パンチ、幅4mmの渦巻状下パ
ンチを含む直径78mmの複動下パンチ、および内径7
9mmの円筒状空間部を有する鍛造金型からなる複動プ
レス装置に充填し、中子上パンチに1t/cm2、渦巻状下
パンチに1t/cm2の圧力が加わるように調節し、複動上
パンチを加圧し、図2に示される形状の軸長さ20m
m、羽根長さ40mm、フランジ厚さ10mmの熱間鍛
造体を作製した。この時、鍛造途中で軸長さが10mm
となった時の中子上パンチの背圧を0t/cm2、羽根長さ
が所定の長さ(amm)となった時に背圧を0t/cm2
し、図2に示す鍛造体の作製に要する複動上パンチの鍛
造圧、羽根部の割れ、羽根のかじりしわの有無を測定し
た。この結果を表2に示す。
【0018】
【表2】
【0019】表2に示される結果から、試料番号1およ
び2は、いずれも割れが発生することから、渦巻状下パ
ンチの背圧を早期に除去することは好ましくない。一
方、試料番号6および7にはかじりしわが発生している
ことから、渦巻状下パンチの背圧をかけ続けることも好
ましくない。また、鍛造圧に着目すると、良い結果が得
られた試料番号3、4および5のグループにおいては、
鍛造圧が5t/cm2以下であるのに対して、かじりしわが
発生した試料番号6および7では、鍛造圧が7t/cm2
に急激に上昇している。これにより、鍛造圧が急激に上
昇する直前において、背圧を除去すれば良いことが判
る。
【0020】実施例3 原料粉末として、Si:25重量%、Fe:4重量%、
Ni:3重量%、Ti:1重量%を含有し、残りがAl
および不可避不純物からなる組成を有し、粒度:−10
0メッシュの空気アトマイズAl−Si系合金粉末を用
意し、このAl−Si系合金粉末を冷間プレス成形して
圧粉体を作製した。そして、この圧粉体を480℃に加
熱し、図1に示される外径20mmの中子上パンチを含
む直径78mmの複動上パンチ、幅4mmの渦巻状下パ
ンチを含む直径78mmの複動下パンチ、および内径7
9mmの円筒状空間部を有する鍛造金型からなる複動プ
レス装置に充填し、中子上パンチに1t/cm2、渦巻状下
パンチに1t/cm2の圧力が加わるように調節し、複動上
パンチを加圧し、図2に示される形状の軸長さ20m
m、羽根長さ40mm、フランジ厚さ10mmの熱間鍛
造体を作製した。この時、鍛造途中で軸長さが10mm
となった時に中子上パンチの背圧を0t/cm2、羽根長さ
が20mmとなった時に背圧を所定の値(bt/cm2)に
減少させた。 図2に示す鍛造体の作製に要する複動上
パンチの鍛造圧、羽根部の割れ、羽根のかじりしわの有
無を測定した。この結果を表3に示す。
【0021】
【表3】
【0022】表3に示される結果から、羽根長さが20
mmとなった後の背圧を、1t/cm2から、0〜0.2t
/cm2に減少させた試料番号1および2では良い結果が
得られているのに対して、背圧を0.5〜0.8t/cm2
とした試料番号3および4ではかじりしわが発生してい
る。また、鍛造圧に着目すると、良い結果が得られた試
料番号1および2においては、鍛造圧が4t/cm2台であ
るのに対して、かじりしわの発生した試料番号3および
4では鍛造圧が7t/cm2台に急激に上昇している。これ
により、鍛造圧が急激に上昇する直前において、背圧を
除去すれば良いことが判る。
【0023】すなわち、軸部と羽根部の長さがまだ短い
段階においては、軸部および羽根部ともに背圧を負荷し
て材料を圧密化して割れの発生を防止する必要がある
が、これに対して、軸部と羽根部の長さが長くなった段
階においては、材料と金型との摩擦により鍛造圧が上昇
して材料の圧密化が図れるので、背圧を負荷し続ける必
要がない。
【0024】
【発明の効果】本発明のスクロール部材の製造方法にお
いては、アルミニウム合金製のプリフォームを、軸部と
羽根部とに背圧をかけつつ熱間鍛造を行うに際して、熱
間鍛造圧が急激に上昇する直前において前記背圧を減少
させあるいは除去することとしたので、割れや、かじり
しわを発生させること無く羽根長さの長いスクロール部
材を製造することができることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスクロール部材の製造方法において使
用する鍛造装置を示す説明図である。
【図2】本発明のスクロール部材の製造方法を示す説明
図である。
【図3】本発明のスクロール部材の製造方法で製造する
可動スクロールである。
【図4】従来のスクロール部材の製造方法を示す説明図
である。
【図5】従来のスクロール部材の製造方法で製造された
スクロール部材に生じる成形不良を示す説明図である。
【符号の説明】
1 圧粉体 10 可動スクロール 11 スクロール部材のフランジ部 12 スクロール部材の軸部 13 スクロール部材の羽根部 14 上部割れ 15 側面割れ 20 本発明のスクロール部材の製造方法に用いる鍛
造装置 21 上ダイス 22 上パンチ 23 中子上パンチ 25 下ダイス 26 下パンチ 26a 渦巻状溝 27 渦巻状下パンチ 28 鍛造金型のベース部 28a 鍛造金型ベース部の貫通孔 30 鍛造圧 31 中子上パンチに負荷する背圧 32 渦巻状下パンチに負荷する背圧 40 従来のスクロール部材の製造方法に用いる鍛造
装置 41 上パンチ 41 上パンチの凹部 42 下パンチ 42a 下パンチの凹部 43 鍛造金型のベース部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04C 18/02 311 R 8311−3H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フランジ部と、このフランジ部の一方の面
    側に突設された軸部と、前記フランジ部の他方の面側に
    突設された渦巻状の羽根部とを備えたアルミニウム合金
    製のスクロール部材を、アルミニウム合金製のプリフォ
    ームを熱間鍛造して成形するスクロール部材の製造方法
    において、前記軸部と羽根部とに背圧をかけつつ熱間鍛
    造を行い、かつ熱間鍛造圧が急激に上昇する直前におい
    て前記背圧を減少させあるいは除去することを特徴とす
    るスクロール部材の製造方法。
JP5150898A 1993-06-22 1993-06-22 スクロール部材の製造方法 Withdrawn JPH0718306A (ja)

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