JPH07182747A - テープ引出部材の位置決め機構 - Google Patents

テープ引出部材の位置決め機構

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JPH07182747A
JPH07182747A JP5345617A JP34561793A JPH07182747A JP H07182747 A JPH07182747 A JP H07182747A JP 5345617 A JP5345617 A JP 5345617A JP 34561793 A JP34561793 A JP 34561793A JP H07182747 A JPH07182747 A JP H07182747A
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tape
positioning
arm
groove
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JP5345617A
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Takashi Shimodaira
嵩 下平
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テープ引出部材の姿勢を安定させてテープ引
き出し動作を行うことができるにも拘らず、テープ引き
出し動作後にテープ引出部材を高精度に位置決めするこ
とができるようにすること。 【構成】 テープ引出部材であるキヤプスタンローラ1
4を支持する円筒部23を位置決めブロック25のV溝
24内に倣わせるように圧着させるために、回転アーム
22の回転中心軸15に対してキャプスタンローラ14
にバカ穴22aによって自由度を与える一方、円筒部2
3をV溝24内に圧着して位置決めする圧着位置決め時
には、上記の自由度を発生させ、その圧着位置決め時以
外には姿勢矯正アーム30によってキャプスタンローラ
14を回転中心軸15と平行な姿勢に矯正することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
等の磁気記録再生装置に適用するのに最適なテープ引出
部材の位置決め機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の出願人は、ビデオテープレコー
ダのMローディング方式のテープローディング機構とし
て、図9に示すようなピンチローラを使用せずに、シフ
ト機能を有するキャプスタンローラを用いたものを既に
出願している。
【0003】この先願例は、テープである磁気テープ1
が供給リール2a及び巻取リール2bの外周に巻回され
て1点鎖線のようにパスされているビデオテープカセッ
ト3のローディング後に、傾斜ガイド4と垂直ガイド5
とがスライダー6上に取り付けられた左右一対の可動テ
ープガイド7a、7bをビデオテープカセット3内から
回転ヘッドドラム8の左右両側近傍位置まで矢印a方向
に引き出して、磁気テープ1を回転ヘッドドラム8の外
周に所定の巻付角でヘリカル状でM型に巻回する。
【0004】そして、これとほぼ同時に、左右一対のテ
ンションレギュレータ9a、9bを左右一対のテンショ
ンアーム10a、10bによってビデオテープカセット
3内から左右両側方まで矢印b方向に引き出して、磁気
テープ1の供給側1aを供給側の可動テープガイド7a
の垂直ガイド5と固定テープガイド11との間で全幅消
去ヘッド等の固定ヘッド12にパスさせると共に、磁気
テープ1の巻取側1bを1点鎖線で示すように、巻取側
の可動テープガイド7bの垂直ガイド5と固定のテープ
ガイド13との間に直線状にパスさせる。
【0005】そして、この時、1点鎖線で示す復動位置
で、磁気テープ1の引出経路より下方位置に下降されて
いるテープ引出部材であるキャプスタンローラ14の上
部を通過させるようにして磁気テープ1の巻取側1bを
矢印b方向に引き出す。
【0006】そして、この後、キャプスタンローラ14
を磁気テープ1の巻取側1bと同じ高さまで垂直に上昇
させて、キャプスタンローラ14を1点鎖線で示すよう
に、磁気テープ1の巻取側1bのテープパスの内側に入
り込ませる。
【0007】そして、この後、キャプスタンローラ14
を回転中心軸15を中心として点線で示す復動位置から
実線で示す往動位置まで矢印c方向に水平に回転させ
て、その往動位置でこのキャプスタンローラ14を垂直
に位置決めする。
【0008】そして、この際、実線で示すように、キャ
プスタンローラ14を磁気テープ1の巻取側1bに内側
から矢印c方向に押し付けるようにして、そのキャプス
タンローラ14によって磁気テープ1の巻取側1bを巻
取側の可動テープガイド7bの垂直ガイド5と固定のテ
ープガイド13との間でほぼU字状にパスさせて、その
磁気テープ1の巻取側1bを音声消去ヘッド、音声記
録、再生ヘッド、コンフィヘッド等の複数の固定ヘッド
16及び固定のテープガイド17にパスさせると共に、
磁気テープ1の巻取側1bをキャプスタンローラ14自
身の外周に所定の巻付角に巻回させて一連のテープロー
ディング動作を終了する。
【0009】なお、キャプスタンローラ14はキャプス
タンモータ18のキャプスタン回転軸19の上端に固着
されていて、キャプスタンモータ18はキャプスタンロ
ーラ14と一体に上記のシフト動作を行う。
【0010】そして、上記のテープローディング動作の
終了後に、キャプスタンモータ18によってキャプスタ
ンローラ14を反時計方向に回転駆動して、そのキャプ
スタンローラ14による磁気テープ1の摩擦駆動力によ
って、磁気テープ1を供給リール2a側から巻取リール
2b側に向けて定速で走行駆動して、回転ヘッドドラム
8によって磁気テープ1のビデオ信号の記録、再生を行
うようにしたものである。
【0011】ところで、この先願例には、図8に示すよ
うなテープ引出部材の位置決め機構であるキャプスタン
位置決め機構21を考えることができる。
【0012】このキャプスタン位置決め機構21は、垂
直な回転中心軸15の周りに矢印c、c′方向に回転自
在に取り付けた回転アーム22と、その回転アーム22
の先端に取り付けられた垂直な位置決め用円筒部23と
を有し、その円筒部23の内の中心にキャプスタン回転
軸19を回転自在に取り付け、そのキャプスタン回転軸
19の上端にテープ引出部材であるキャプスタンローラ
14を固着し、そのキャプスタン回転軸19の下端にキ
ャプスタンモータ18を取り付けている。
【0013】そして、キャプスタンローラ14の往動位
置AにはV型の溝である位置決め用のV溝24を有する
位置決めブロック25が固定されていて、回転アーム1
4を回転中心軸15の周りに復動位置Bから往動位置A
まで矢印c方向に回転して、円筒部23をV溝24内に
矢印c方向から突き当てるように圧着して、キャプスタ
ンローラ14を往動位置Aで垂直(回転中心軸15と平
行な状態)に位置決めするようにしたものである。
【0014】この際、V溝24の角度θ1 の一対の斜面
24aの2点に円筒部23を荷重Pで矢印c方向から均
等に突き当てることによって、円筒部23の2点に一対
の斜面24aに対してそれぞれ均等な反力Fが得られ
て、再現性の良い高精度な位置決めを行える。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この際、回転中心軸1
5の中心とV溝24の中心との間の距離Dが回転アーム
22の回転中心軸15の中心と円筒部23の中心との間
のアームスパンrと等しい時に限り、円筒部23の2点
に均等な反力Fが正しく発生して安定な位置決めを行え
る。
【0016】しかし、現実には、各部材の加工精度や組
立精度の誤差の累積から、距離Dとアームスパンrを全
く同一にすることは困難であり、また、円筒部23とV
溝24との繰り返しの当接による摩耗等の変化に対して
も矛盾を含む。
【0017】従って、円筒部23をV溝24の一対の斜
面24aに倣わせるように突き当てるためには、円筒部
23に回転中心軸15に対して回転アーム22の長さ方
向のΔrなる自由度と、立体的には円筒部23を基準と
したRX方向(円筒部22の回転軌跡に対する接線方向
の基準線P1 の周りの回転方向)と、それに対して直交
するRY方向(回転中心軸15の軸心に対して直角な方
向の基準線P2 の周りの回転方向)の合計3方向の自由
度を持った自在継手的な支持手段が必要となる。
【0018】しかし、このような自由度を円筒部23に
持たせた場合、円筒部23がV溝24内に圧着されて位
置決めされる以前の動作状態では、円筒部23の垂直度
が全く保証されなくなって、円筒部23にRX方向やR
Y方向の傾きが発生する。
【0019】この結果、図9で示したように、キャプス
タンローラ14によって磁気テープ1の巻取側1bを点
線のパス位置から実線のパス位置まで矢印c方向に引き
出す際に、キャプスタンローラ14の傾きを誘発して、
磁気テープ1に著しいテープダメージを与えることにな
って誠に重大な問題となる。
【0020】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、テープ引出部材の姿勢を安定させ
てテープ引き出し動作を行うことができるにも拘らず、
テープ引き出し動作後にテープ引出部材を高精度に位置
決めすることができるようにしたテープ引出部材の位置
決め機構を提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のテープ引出部材の位置決め機構は、回転中
心軸の周りに回転自在に取り付けられた回転アームと、
上記回転アームの先端に上記回転中心軸と平行に取り付
けられて、復動位置と往動位置との間で回転されるテー
プ引出部材と、上記テープ引出部材の往動位置に配置さ
れて、そのテープ引出部材の位置決め用円筒部をV溝内
に圧着して位置決めする位置決めブロックとを備えたテ
ープ引出部材の位置決め機構において、上記復動位置か
ら往動位置へ回転されたテープ引出部材の位置決め用円
筒部を上記位置決めブロックのV溝内に倣わせるように
圧着させるために、上記回転軸に対して上記テープ引出
部材に自由度を与える手段と、上記位置決めブロックの
V溝内に上記テープ引出部材の位置決め用円筒部を圧着
して位置決めする圧着位置決め時には、上記テープ引出
部材に自由度を発生させ、その圧着位置決め時以外の時
には上記テープ引出部材を上記回転中心軸と平行な姿勢
に矯正する手段を備えたものである。
【0022】
【作用】上記のように構成された本発明のテープ引出部
材の位置決め機構は、テープ引出部材の円筒部を位置決
めブロックのV溝内に倣わせるように圧着させるため
に、回転アームの回転中心軸に対してテープ引出部材に
自由度を与える一方、円筒部をV溝内に圧着して位置決
めする圧着位置決め時には、上記の自由度を発生させ、
その圧着位置決め時以外には姿勢矯正手段によってテー
プ引出部材を回転中心軸と平行な姿勢に矯正することが
できるようにしたものである。
【0023】
【実施例】以下、本発明を適用したキャプスタン位置決
め機構の一実施例を図1〜図8を参照して説明する。
【0024】[キャプスタンローラの昇降駆動機構の説
明]まず、このキャプスタン位置決め機構21は、図3
及び図4に示すように、回転中心軸15がシャーシ27
とサブシャーシ28との間に垂直に植立されていて、そ
の回転中心軸15の外周にスライドスリーブ29がガタ
ツキの全くない状態で上下方向である矢印d、d′方向
に摺動自在に挿入されている。そして、このスライドス
リーブ29の外周に上から順に回転アーム22、姿勢矯
正アーム30及びリフトアーム31がそれぞれ挿入穴2
2a、30a、31aによって挿入されて、これら回転
アーム22、姿勢矯正アーム30及びリフトアーム31
がリフトアーム31の外周で回転自在に構成され、スラ
イドスリーブ29の上下両端の外周には抜け止め用の上
下一対のブッシュ32が圧入されている。なお、これら
回転アーム22、姿勢矯正アーム30及びリフトアーム
31はそれぞれ合成樹脂等にて成形されている。
【0025】そして、回転アーム22の先端に位置決め
用の円筒部23が止ネジ33及びナット34(図5参
照)を介して垂直に固着されていて、その円筒部23内
の中心にキャプスタン回転軸19が上下一対のベアリン
グ35(図6参照)を介して同一軸心状態で回転自在に
垂直に取り付けられている。
【0026】そして、キャプスタンローラ14がキャプ
スタン回転軸19の上端の外周に圧入等にて固着されて
いて、円筒部23の下部でキャプスタン回転軸14の下
端の外周には扁平なキャプスタンモータ18が取り付け
られている。
【0027】そして、回転中心軸15の下端の外周に挿
入された圧縮コイルバネ36によってスライドスリーブ
29全体が上方である矢印d方向に上昇付勢されてい
る。
【0028】なお、回転中心軸15の近傍位置でシャー
シ27とサブシャーシ28との間に垂直に植立された支
軸37の外周にカムプーリ38が回転自在に取り付けら
れていて、その外周に形成されたカム溝39内にリフト
アーム31に取り付けられたコロ40が遊嵌されてい
る。
【0029】従って、カムプーリ38が正逆回転駆動さ
れることによって、カム溝39によってコロ40が矢印
d、d′方向に昇降駆動されて、リフトアーム31によ
ってスライドスリーブ29全体が回転中心軸15に沿っ
て矢印d、d′方向に昇降駆動される。これにより、キ
ャプスタンローラ14とキャプスタンモータ18が一体
に図4に1点鎖線で示す下降位置と実線で示す上昇位置
との間で矢印d、d′方向に昇降駆動されるように構成
されている。なお、カム溝39の上下両端には水平環状
部39a、39bが形成されていて、コロ40はこれら
の水平環状部39a、39b内で高さが安定するように
構成されている。
【0030】[キャプスタンローラの自由度付与手段の
説明]次に、図1〜図4及び図8に示すように、回転ア
ーム22のスライドスリーブ29の外周への挿入穴22
aがスライドスリーブ29の外径よりも大きな楕円穴等
のバカ穴(以下、挿入穴をバカ穴22aと記載する)に
形成されている。
【0031】そして、このバカ穴22aが自由度付与手
段に構成されていて、このバカ穴22aによって、図8
に示すように、回転中心軸15に対して円筒部23及び
キャプスタンローラ14にΔr、RX方向及びRY方向
の3方向の自由度を簡単に与えることができる。
【0032】但し、姿勢矯正アーム30及びリフトアー
ム31の挿入穴30a、31aは真円の穴に形成され、
これらの挿入穴30a、31aはスライドスリーブ29
の外周にガタツキ(自由度)の全くない状態で挿入され
ている。従って、これら姿勢矯正アーム30及びリフト
アーム31は水平度を高精度に保った状態で、回転中心
軸15の周りに矢印c、c′方向に水平に回転すること
ができるように構成されている。
【0033】[キャプスタンローラの姿勢矯正手段の説
明]次に、図1〜図3に示すように、回転アーム22の
中間部とリフトアーム31の先端とに一体成形された一
対のバネ係止部42、43間に引張コイルバネである戻
しバネ44が掛け渡されていて、この戻しバネ44によ
って回転アーム22が図2に示す往動位置Aから図1に
示す復動位置Bまで矢印c′方向に回転付勢されて、リ
フトアーム31に一体成形されているストッパー31b
に矢印c′方向から当接されて停止されるように構成さ
れている。
【0034】そして、回転アーム22の先端近傍位置と
姿勢矯正アーム30の先端とに一体成形された一対のバ
ネ係止部45、46間に引張コイルバネである圧着バネ
47が掛け渡されていて、回転アーム22に対して姿勢
矯正アーム30が矢印c′方向から圧着されるように構
成されている。
【0035】そして、戻しバネ44のバネ力に比べて圧
着バネ47のバネ力を十分に大きく設定している。
【0036】そして、図1、図2及び図7に示すよう
に、回転アーム22と姿勢矯正アーム30との中間部に
おいて相対向する側面間に平面形状がV型の溝であるV
溝48と平面形状がV型の突起であるV突起49とが一
体成形されている。この際、V溝48とV突起49は回
転アーム22と姿勢矯正アーム30の何れの側に設けて
も良い。
【0037】そして、これらV溝とV突起49は圧着バ
ネ47によって矢印c、c′方向から相互に圧着される
ように構成されていて、これらの圧着面48a、49a
は共に垂直に形成されており、かつ、上下方向に一定寸
法以上の圧着代Tを有している。
【0038】そして、回転アーム22、姿勢矯正アーム
30、V溝48、V突起49及び圧着バネ47によって
キャプスタンローラ14の姿勢を垂直姿勢に矯正する姿
勢矯正手段が構成されている。
【0039】なお、図1〜図9に示すように、支軸37
の近傍位置でシャーシ27とサブシャーシ28との間に
垂直に植立された支軸50の外周にカムギア51が回転
自在に取り付けられていて、このカムギア51がカムプ
ーリ38の下端に一体成形されたギア38aに噛合され
ている。そして、姿勢矯正アーム30の遊端部に設けら
れたカム従動ピン52がカムギア51に形成されたカム
51aに係合されている。
【0040】そして、カムギア51がローディングモー
タ(図示せず)によって正逆回転駆動されることによっ
て、カムプーリ38が正逆回転駆動されて、前述したよ
うに、キャプスタンローラ14とキャプスタンモータ1
8とが一体に矢印d、d′方向に昇降駆動される。
【0041】そして、これらキャプスタンローラ14と
キャプスタンモータ18とが図4に実線で示す上昇位置
に上昇された状態で、カム51aによってカム従動ピン
52が駆動されることによって、姿勢矯正アーム30が
回転中心軸15の周りに矢印c、c′方向に回転駆動さ
れる。
【0042】すると、圧着バネ47を介して回転アーム
22が引っ張られて、この回転アーム22が戻しバネ4
4に抗して回転中心軸15の周りに矢印c、c′方向に
回転駆動されて、キャプスタンローラ14とキャプスタ
ンモータ18とが一体に図1に示す復動位置Bと図2に
示す往動位置Aとの間で矢印c、c′方向に水平に回転
駆動されるように構成されている。
【0043】[キャプスタンローラの姿勢矯正状態]こ
の際、まず、図1及び図4に示すように、キャプスタン
ローラ14が復動位置Bに復動された状態では、回転ア
ーム22が矢印c′方向に復動され、リフトアーム31
のストッパー31aに当接された停止されている。
【0044】そして、圧着バネ47によって姿勢矯正ア
ーム30が矢印c′方向に引っ張られて、V突起49が
V溝48に矢印c′方向から圧着されている。
【0045】すると、V溝48とV突起49の相互に圧
着される垂直な圧着面48a、49aによって回転アー
ム22のΔr、RX方向及びRY方向の3方向の自由度
が矯正されて、この回転アーム22の姿勢が姿勢矯正ア
ーム30に倣って高度な水平状態に自動的に矯正され、
キャプスタンローラ14及び円筒部23の姿勢が回転中
心軸15と平行な高度な垂直状態に自動的に矯正され
る。
【0046】次に、カムギア51によって矢印c方向に
回転駆動される姿勢矯正アーム30によって圧着バネ4
7を介して回転アーム22を矢印c方向に回転駆動し
て、キャプスタンローラ14を図1に示す復動位置Bか
ら図2に示す往動位置Aまで矢印c方向に回転して、図
9に示したように、キャプスタンローラ14によって磁
気テープ1の巻取側1bを1点鎖線のパス位置から実線
のパス位置まで矢印c方向に引き出す際には、圧着バネ
47と戻しバネ44とのバネ力の差によって、圧着バネ
47によるV溝48とV突起49の圧着状態がそのまま
保持される。
【0047】従って、この時には、キャプスタンローラ
14が高度な垂直状態を保ったまま磁気テープ1を矢印
c方向に引き出すことができるので、キャプスタンロー
ラ14の傾き等によるテープダメージを与えることな
く、磁気テープ1を安全、かつ、スムーズに引き戻すこ
とができる。
【0048】[キャプスタンローラの姿勢矯正の解除と
位置決め)そして、図2及び図8に示すように、キャプ
スタンローラ14が往動位置Aまで矢印c方向に往動さ
れて、円筒部23が位置決めブロック25のV溝24内
に矢印c方向から突き当てられた後、姿勢矯正アーム3
0はオーバーストローク分だけ矢印c方向に回転され、
その姿勢矯正アーム30のオーバーストロークによっ
て、圧着バネ47が矢印c方向に引き伸ばされて、その
圧着バネ47の引っ張り反力によって、円筒部23の2
点がV溝24の一対の斜面24aに同時に圧着される。
【0049】そして、図2に示すように、このV溝24
内への円筒部23の矢印c方向からの圧着と同時に、V
突起49がV溝48から矢印c方向に離脱されて、回転
アーム22の姿勢矯正状態が解除され、バカ穴22aに
よるΔr、RX方向及びRY方向の3方向の自由度が円
筒部23に与えられる。
【0050】従って、円筒部23はV溝24の一対の斜
面24aの2点に設計通りの荷重Pで矢印c方向から正
確に圧着されて、円筒部23の2点に設計通りの均等な
反力Fが正確に再現されて、円筒部23がV溝24内で
高度な垂直姿勢に位置決めされる。
【0051】そして、円筒部23と一体にキャプスタン
ローラ14が往動位置にて高度な垂直姿勢に位置決めさ
れることになって、キャプスタンローラ14は磁気テー
プ1を安定走行させることができる。
【0052】なお、磁気テープ1のアンローディング時
には、上述した動作の逆動作を行い、キャプスタンロー
ラ14は磁気テープ1に巻き付くことなく、往動位置A
から復動位置Bまで矢印c′方向に復動された後、磁気
テープ1より下方の下降位置まで矢印d′方向に収納さ
れることになる。
【0053】[キャプスタンローラの姿勢矯正付加手段
の説明]なお、図7の(B)は変形例を示したものであ
って、回転アーム22のV溝48内に姿勢矯正アーム3
0のV突起49が矢印c′方向から圧着された時、回転
アーム22の上面に一体成形した水平リブ22bを姿勢
矯正アーム30の上部水平面30b上に矢印c方向から
載置させるようにすることによって、回転アーム22の
姿勢(特に高さ)をより一層高度な水平状態に矯正する
ことができる。
【0054】但し、この際、水平リブ22bの矢印c方
向側の端部の下面と、V突起49aの矢印c′方向側の
端部の上面とに誘導用の斜面22c、30cを形成して
おくことが好ましい。
【0055】[キャプスタン回転軸の2点支持構造の説
明]次に、図5及び図6に示すように、位置決めブロッ
ク25は側面形状がほぼT型に形成されていて、上下一
対の水平板部25a、25bに上下一対のV溝48が形
成されている。
【0056】そして、円筒部23の上下両端23a、2
3bが上下一対のV溝48内に矢印c方向から圧着され
るように構成されている。
【0057】そして、円筒部23の上下両端23a、2
3bのうちの何れか一方である下部にθ2 の開き角を有
する環状溝54が形成されている。
【0058】従って、円筒部23の上下両端23a、2
3bが上下一対のV溝48内に矢印c方向から圧着され
た時に、荷重Pに対して上下一対の反力Fが円筒部23
の上下両端23a、23bに加えられる。
【0059】しかも、下部のV溝48に環状溝54が矢
印c方向から圧着されることから、荷重Pは上部のV溝
48にかかる荷重分力Pa と、下部のV溝48に環状溝
54の開き角θ2 によって生じる軸方向成分を有する荷
重分力Pb 、Pc とに分割されて、円筒部23は軸方向
(上下方向)においても安定良く位置決めされる。
【0060】従って、往動位置Aで位置決めされるキャ
プスタンローラ14の高さも高精度に設定することがで
きる。
【0061】なおこの際、荷重Pの作用点における上下
一対のV溝48への円筒部23の上下両端23a、23
bの圧着点の比La :Lb を選ぶことによって、キャプ
スタンローラ14とキャプスタンモータ18の位置決め
力の配分を自由に設定することができて、キャプスタン
ローラ14及びキャプスタンモータ18を往動位置にて
それぞれ最適な位置決め力で位置決めすることができ、
キャプスタンモータ18の交換時に、磁気テープ1の走
行系をいちいち再調整する必要もない。
【0062】[位置決めブロックの傾き調整機構の説
明]次に、図1、図2及び図5に示すように、位置決め
ブロック25は位置決めブロック取付台56上に取り付
けられていて、この位置決めブロック取付台56と位置
決めブロック25との間には、鋼球等による支点部5
7、一対の傾き調整ネジ58、プリロードバネ59とそ
の取付ネジ60、固定ネジ61からなる傾き調整機構6
2が取り付けられていて、この傾き調整機構62によっ
て位置決めブロック25のアオリ方向及びアジマス方向
の傾きを調整することにより、往動位置Aで位置決めさ
れるキャプスタンローラ14のアオリ及びアジマスを調
整することができるように構成されている。
【0063】以上、本発明の実施例に付き述べたが、本
発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の技
術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0064】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のテープ
引出部材の位置決め機構は次のような効果を奏する。
【0065】請求項1は、テープ引出部材の円筒部を位
置決めブロックのV溝内に倣わせるように圧着させるた
めに、回転アームの回転中心軸に対してテープ引出部材
に自由度を与える一方、円筒部をV溝内に圧着して位置
決めする圧着位置決め時には、上記の自由度を発生さ
せ、その圧着位置決め時以外には姿勢矯正手段によって
テープ引出部材を回転中心軸と平行な姿勢に矯正するこ
とができるようにしたので、テープ引出部材の姿勢を安
定させてテープ引き出し動作を行えて、テープダメージ
を与えることなく、テープを安全、かつ、スムーズに引
き出すことができるにも拘らず、テープ引き出し動作後
に、テープ引出部材を高精度に位置決めすることができ
て、テープの走行安定性を向上させることができる。
【0066】請求項2は、上記回転アームと上記回転中
心軸の周りに回転自在に取り付けられた姿勢矯正アーム
との間に形成されたV溝及びV突起と、上記回転アーム
と姿勢矯正アームとの間に取り付けられて上記V溝とV
突起とを相互に圧着させる圧着バネとによって上記姿勢
矯正手段を構成したので、実施例で示したように、姿勢
矯正アームをモータ等の駆動源で回転駆動することによ
り、圧着バネを介して回転アームを復動位置と往動位置
との間で回転駆動できると共に、その圧着バネでテープ
引出部材の位置決め用円筒部を位置決めブロックのV溝
に圧着することができる。従って、姿勢矯正アームを回
転アームの駆動用アームに兼用することができると共
に、V溝とV突起とを相互に圧着してテープ引出部材の
姿勢を矯正するための圧着バネをテープ引出部材の往動
位置での位置決め用バネに兼用することができる。その
上、V溝とV突起との圧着によるテープ引出部材の姿勢
矯正構造も非常に簡単である等、部品点数及び組立工数
の削減によるテープ引出部材の位置決め機構全体の構造
の簡素化、省スペースによる小型化、低コスト化を図る
ことができる。
【0067】請求項3は、上記回転アームの上記回転中
心軸への挿入穴をバカ穴に形成することによって、上記
テープ引出部材に上記自由度を与えるように構成したの
で、上記挿入穴を単にバカ穴にするだけの極めて簡単な
構造で、テープ引出部材に実施例で示したΔr、RX方
向及びRY方向の3方向の自由度を容易に与えることが
できて、構造が簡単で、加工及び組立が容易である。
【0068】請求項4は、上記位置決めブロックに上記
円筒部の軸方向に間隔を隔てた一対のV溝を形成し、そ
のV溝の一方を上記テープ引出部材の位置決め用円筒部
の外周に形成した環状溝内に嵌合させるように構成した
ので、テープ引出部材を安定良く位置決めできる上に、
テープ引出部材の軸方向の位置決めをも行えるので、テ
ープ引出部材の往動位置での軸方向の高さも安定させる
ことができて、テープの走行安定性を向上させることが
できる。
【0069】請求項5は、上記テープ引出部材をキャプ
スタンローラで構成し、そのキャプスタン回転軸を上記
位置決め用円筒部内に回転自在に取り付けたので、ピン
チローラを用いず、キャプスタンローラのシフト動作に
よって、キャプスタンローラでテープを内側から押すよ
うにして引き出し、そのキャプスタンローラでテープの
内側を摩擦駆動するようにしたシフト機能を持たせたキ
ャプスタンローラによってテープの安定した引き出し動
作及びその引き出したテープの走行安定性を図ることが
できる。そして、キャプスタンローラ及びキャプスタン
回転軸の往動位置での垂直度や軸方向の高さを高精度に
設定できるので、キャプスタン回転軸の下端に取り付け
るキャプスタンモータの交換時に、テープ走行系をいち
いち再調整する必要もない等、保守、点検、修理等が容
易な磁気記録再生装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテープ引出部材の位置決め機構をキャ
プスタンローラ位置決め機構に適用した実施例における
キャプスタンローラの姿勢矯正状態を説明する要部の平
面図である。
【図2】同上のキャプスタンローラの姿勢矯正解除状態
と位置決めブロックによる位置決め状態を説明する平面
図である。
【図3】同上の要部の分解斜視図である。
【図4】図1のA−A矢視での断面側面図である。
【図5】図2のB−B矢視での一部切欠き側面図であ
る。
【図6】図5の一部を拡大して示した断面側面図であ
る。
【図7】図7の(A)は図1のC−C矢視での拡大断面
側面図であり、図7の(B)は変形例を示す図7の
(A)と同様の拡大断面側面図である。
【図8】本発明のキャプスタンローラ位置決め機構を開
発する上での問題点を解説する要部の概略平面図であ
る。
【図9】シフト機能を有するキャプスタンローラを用い
たビデオテープレコーダのテープローディング機構の概
要を説明する平面図である。
【符号の説明】
1 磁気テープ 14 キャプスタンローラ 15 回転中心軸 18 キャプスタンモータ 19 キャプスタン回転軸 21 キャプスタン位置決め機構 22 回転アーム 22a 回転アームのバカ穴(自由度付与手段) 23 位置決め用円筒部 23a、23b 位置決め用円筒部の上下両端 24 位置決め用V溝 24a 位置決め用V溝の一対の斜面 25 位置決めブロック 27 シャーシ 29 スライドスリーブ 30 姿勢矯正アーム(姿勢矯正手段) 31 リフトアーム 38 カムプーリ 44 戻しバネ 47 圧着バネ(姿勢矯正手段) 48 V溝(姿勢矯正手段) 49 V突起(姿勢矯正手段) 54 環状溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転中心軸の周りに回転自在に取り付けら
    れた回転アームと、 上記回転アームの先端に上記回転中心軸と平行に取り付
    けられて、復動位置と往動位置との間で回転されるテー
    プ引出部材と、 上記テープ引出部材の往動位置に配置されて、そのテー
    プ引出部材の位置決め用円筒部をV溝内に圧着して位置
    決めする位置決めブロックとを備えたテープ引出部材の
    位置決め機構において、 上記復動位置から往動位置へ回転されたテープ引出部材
    の位置決め用円筒部を上記位置決めブロックのV溝内に
    倣わせるように圧着させるために、上記回転軸に対して
    上記テープ引出部材に自由度を与える手段と、 上記位置決めブロックのV溝内に上記テープ引出部材の
    位置決め用円筒部を圧着して位置決めする圧着位置決め
    時には、上記テープ引出部材に自由度を発生させ、その
    圧着位置決め時以外の時には上記テープ引出部材を上記
    回転中心軸と平行な姿勢に矯正する手段を備えたことを
    特徴とするテープ引出部材の位置決め機構。
  2. 【請求項2】上記回転アームと上記回転中心軸の周りに
    回転自在に取り付けられた姿勢矯正アームとの間に形成
    されたV溝及びV突起と、上記回転アームと姿勢矯正ア
    ームとの間に取り付けられて上記V溝とV突起とを相互
    に圧着させる圧着バネとによって上記姿勢矯正手段を構
    成したことを特徴とする請求項1記載のテープ引出部材
    の位置決め機構。
  3. 【請求項3】上記回転アームの上記回転中心軸への挿入
    穴をバカ穴に形成することによって、上記テープ引出部
    材に上記自由度を与えるように構成したことを特徴とす
    る請求項1記載のテープ引出部材の位置決め機構。
  4. 【請求項4】上記位置決めブロックに上記円筒部の軸方
    向に間隔を隔てた一対のV溝を形成し、そのV溝の一方
    に上記テープ引出部材の位置決め用円筒部の外周に形成
    した環状溝を嵌合させるように構成したことを特徴とす
    る請求項1記載のテープ引出部材の位置決め機構。
  5. 【請求項5】上記テープ引出部材をキャプスタンローラ
    で構成し、そのキャプスタン回転軸を上記位置決め用円
    筒部内に回転自在に取り付けたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2又は請求項3又は請求項4記載のテープ
    引出部材の位置決め機構。
JP5345617A 1993-12-22 1993-12-22 テープ引出部材の位置決め機構 Withdrawn JPH07182747A (ja)

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