JPH07181698A - 感光材料、感光体およびその製造方法 - Google Patents
感光材料、感光体およびその製造方法Info
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- JPH07181698A JPH07181698A JP32830393A JP32830393A JPH07181698A JP H07181698 A JPH07181698 A JP H07181698A JP 32830393 A JP32830393 A JP 32830393A JP 32830393 A JP32830393 A JP 32830393A JP H07181698 A JPH07181698 A JP H07181698A
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- JP
- Japan
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- weight
- photoreceptor
- fullerene
- formula
- general formula
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- Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 C70を80重量%以上含むフラーレンおよび
下記一般式(I)で示される化合物を含有する感光材
料、該感光材料を感光層として有する感光体およびその
製造方法。 【化5】 (式中、R1 〜R8 はそれぞれ独立に水素原子または炭
素数1乃至6のアルキル基または炭素数1乃至6のアル
コキシ基またはハロゲン原子を示す。nは5乃至100
00の整数を示す。) 【効果】 本発明によれば、C70を80重量%以上含む
フラーレンおよび前記化合物を含有することにより、高
い感度を有する感光体を得ることができる。
下記一般式(I)で示される化合物を含有する感光材
料、該感光材料を感光層として有する感光体およびその
製造方法。 【化5】 (式中、R1 〜R8 はそれぞれ独立に水素原子または炭
素数1乃至6のアルキル基または炭素数1乃至6のアル
コキシ基またはハロゲン原子を示す。nは5乃至100
00の整数を示す。) 【効果】 本発明によれば、C70を80重量%以上含む
フラーレンおよび前記化合物を含有することにより、高
い感度を有する感光体を得ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はフラーレンおよび特定の
化合物を含有した感光材料、感光体およびその製造方法
に関し、特に電子写真方式を応用した複写機、プリンタ
ーなどに好適な感光体として用いられる感光材料および
感光体に関する。
化合物を含有した感光材料、感光体およびその製造方法
に関し、特に電子写真方式を応用した複写機、プリンタ
ーなどに好適な感光体として用いられる感光材料および
感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光体としては、セレンに代表さ
れる無機光導電性物質を主成分とする感光体が広く使用
されている。この無機感光体は、感度が高く機械的摩耗
に強いという特徴を有する反面、毒性が高いため回収す
る必要があること、成形加工性が乏しいこと、その結果
コストが高くなること等の欠点を有している。
れる無機光導電性物質を主成分とする感光体が広く使用
されている。この無機感光体は、感度が高く機械的摩耗
に強いという特徴を有する反面、毒性が高いため回収す
る必要があること、成形加工性が乏しいこと、その結果
コストが高くなること等の欠点を有している。
【0003】そこで無機感光体に代わるものとして有機
感光体が開発された。これまでに開発されている有機感
光体として、電荷移動錯体型感光体および電荷発生材料
と電荷輸送材料とをバインダー樹脂中に分散させた単層
型感光体および電荷発生材料を含む電荷発生層と電荷輸
送材料を含む電荷輸送層とに機能を分離した機能分離積
層型感光体が挙げられる。これらの有機感光体は、一般
に、加工性に優れていること、軽量であること、毒性が
低く廃棄しやすいこと等の利点を有する一方、感度や耐
久性等は無機感光体に比べて低いという問題点を有す
る。
感光体が開発された。これまでに開発されている有機感
光体として、電荷移動錯体型感光体および電荷発生材料
と電荷輸送材料とをバインダー樹脂中に分散させた単層
型感光体および電荷発生材料を含む電荷発生層と電荷輸
送材料を含む電荷輸送層とに機能を分離した機能分離積
層型感光体が挙げられる。これらの有機感光体は、一般
に、加工性に優れていること、軽量であること、毒性が
低く廃棄しやすいこと等の利点を有する一方、感度や耐
久性等は無機感光体に比べて低いという問題点を有す
る。
【0004】また、最初に有機感光体として実用化され
たポリ(9−ビニルカルバゾール)と2,4,7−トリ
ニトロ−9−フルオレノンとの電荷移動錯体からなる感
光体は、感度、成形性やコストの面で優れているが、
2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノンが変異原性
を有するため、これに代わる材料が求められている。
たポリ(9−ビニルカルバゾール)と2,4,7−トリ
ニトロ−9−フルオレノンとの電荷移動錯体からなる感
光体は、感度、成形性やコストの面で優れているが、
2,4,7−トリニトロ−9−フルオレノンが変異原性
を有するため、これに代わる材料が求められている。
【0005】最近、炭素原子のみから成る篭状化合物で
あるフラーレンを用いた高感度な感光材料が発表されて
いる。例えば、フラーレンおよび光導電性高分子または
/および低分子電子供与性物質を含有する単層型感光体
(国際特許公開番号WO93/08509号)や電荷発
生層または電荷輸送層にフラーレンを用いる機能分離積
層型感光体(米国特許第5178980号)が挙げられ
る。
あるフラーレンを用いた高感度な感光材料が発表されて
いる。例えば、フラーレンおよび光導電性高分子または
/および低分子電子供与性物質を含有する単層型感光体
(国際特許公開番号WO93/08509号)や電荷発
生層または電荷輸送層にフラーレンを用いる機能分離積
層型感光体(米国特許第5178980号)が挙げられ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
フラーレンを含有する感光材料は、電子写真用感光体と
しては感度が不十分であった。そこで、本発明は高感度
な感光材料および感光体を提供することを目的とする。
フラーレンを含有する感光材料は、電子写真用感光体と
しては感度が不十分であった。そこで、本発明は高感度
な感光材料および感光体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成すべく鋭意検討した結果、フラーレン含有ポリ(9−
ビニルカルバゾール)感光材料において、C70を80重
量%以上含むフラーレンを用いることにより、感光材料
の感度が10倍以上向上することを見いだし、本発明を
完成するに至った。
成すべく鋭意検討した結果、フラーレン含有ポリ(9−
ビニルカルバゾール)感光材料において、C70を80重
量%以上含むフラーレンを用いることにより、感光材料
の感度が10倍以上向上することを見いだし、本発明を
完成するに至った。
【0008】即ち、本発明は、C70を80重量%以上含
むフラーレンおよび下記一般式(I)
むフラーレンおよび下記一般式(I)
【0009】
【化4】
【0010】(式中、R1 〜R8 はそれぞれ独立に水素
原子または炭素数1乃至6のアルキル基または炭素数1
乃至6のアルコキシ基またはハロゲン原子を示す。nは
5乃至10000の整数を示す。)で表される化合物を
含有する感光材料に関する。
原子または炭素数1乃至6のアルキル基または炭素数1
乃至6のアルコキシ基またはハロゲン原子を示す。nは
5乃至10000の整数を示す。)で表される化合物を
含有する感光材料に関する。
【0011】本発明はまた、導電性支持体、C70を80
重量%以上含むフラーレンおよび前記一般式(I)(式
中R1 〜R8 、nは前記のとおり。)で表される化合物
を含む感光体に関する。
重量%以上含むフラーレンおよび前記一般式(I)(式
中R1 〜R8 、nは前記のとおり。)で表される化合物
を含む感光体に関する。
【0012】さらに、本発明は、C70を80重量%以上
含むフラーレンおよび前記一般式(I)(式中R1 〜R
8 、nは前記のとおり。)で表される化合物を含有する
塗布液を導電性支持体上に塗布し、次いで乾燥して感光
層を形成することからなる感光体の製造方法に関する。
含むフラーレンおよび前記一般式(I)(式中R1 〜R
8 、nは前記のとおり。)で表される化合物を含有する
塗布液を導電性支持体上に塗布し、次いで乾燥して感光
層を形成することからなる感光体の製造方法に関する。
【0013】以下に本発明を詳細に説明する。フラーレ
ンC70は前記一般式(I)(式中R1 〜R8 、nは前記
のとおり。)で表される化合物との相溶性が良いため、
C70添加量を増加させることが可能であり、高感度な感
光材料の作製が容易である。
ンC70は前記一般式(I)(式中R1 〜R8 、nは前記
のとおり。)で表される化合物との相溶性が良いため、
C70添加量を増加させることが可能であり、高感度な感
光材料の作製が容易である。
【0014】本発明の感光材料および感光体およびその
製造方法に用いられるフラーレンとしては、C60、
C70、C76、C78、C82、C84、C90等からなるフラー
レンにおいて、C70単独あるいはC70を80重量%以
上、望ましくは95重量%含む混合物が挙げられる。
製造方法に用いられるフラーレンとしては、C60、
C70、C76、C78、C82、C84、C90等からなるフラー
レンにおいて、C70単独あるいはC70を80重量%以
上、望ましくは95重量%含む混合物が挙げられる。
【0015】これらのフラーレンは、例えば、Joun
al of Physical Chemistry、
第94巻、8630頁、(1990)に記載されている
公知の手法で容易に得ることができる。具体的には例え
ば、器壁が冷却され、ヘリウムガスで置換された反応容
器中で炭素棒をアーク放電させ、生成したススから溶媒
抽出によりフラーレンを回収する。さらに、中性アルミ
ナを充填したカラムクロマトグラフィーを用いることに
よりC70を分離することができる。
al of Physical Chemistry、
第94巻、8630頁、(1990)に記載されている
公知の手法で容易に得ることができる。具体的には例え
ば、器壁が冷却され、ヘリウムガスで置換された反応容
器中で炭素棒をアーク放電させ、生成したススから溶媒
抽出によりフラーレンを回収する。さらに、中性アルミ
ナを充填したカラムクロマトグラフィーを用いることに
よりC70を分離することができる。
【0016】本発明の感光材料および感光体には、光導
電性高分子として、前記一般式(I)(式中R1 〜R
8 、nは前記のとおり。)で表される化合物の少なくと
も一種が用いられる。
電性高分子として、前記一般式(I)(式中R1 〜R
8 、nは前記のとおり。)で表される化合物の少なくと
も一種が用いられる。
【0017】前記一般式(I)で示される化合物の具体
例として、ポリ(9−ビニルカルバゾール)、ポリ(3
−メチル−9−ビニルカルバゾール)、ポリ(3−エチ
ル−9−ビニルカルバゾール)、ポリ(3−ヘキシル−
9−ビニルカルバゾール)、ポリ(3−メトキシ−9−
ビニルカルバゾール)、ポリ(3−クロロ−9−ビニル
カルバゾール)、ポリ(3−ブロモ−9−ビニルカルバ
ゾール)、ポリ(3,6−ジブロモ−9−ビニルカルバ
ゾール)等が示されるが、これに限定されるものではな
い。これらの中で、ポリ(9−ビニルカルバゾール)が
性能が良く好ましい。
例として、ポリ(9−ビニルカルバゾール)、ポリ(3
−メチル−9−ビニルカルバゾール)、ポリ(3−エチ
ル−9−ビニルカルバゾール)、ポリ(3−ヘキシル−
9−ビニルカルバゾール)、ポリ(3−メトキシ−9−
ビニルカルバゾール)、ポリ(3−クロロ−9−ビニル
カルバゾール)、ポリ(3−ブロモ−9−ビニルカルバ
ゾール)、ポリ(3,6−ジブロモ−9−ビニルカルバ
ゾール)等が示されるが、これに限定されるものではな
い。これらの中で、ポリ(9−ビニルカルバゾール)が
性能が良く好ましい。
【0018】前記一般式(I)で示される化合物の重合
度nは、5乃至10000の範囲であればC70との相溶
性が良好で、感光体を得る際に、均一性の高い膜が得ら
れる。
度nは、5乃至10000の範囲であればC70との相溶
性が良好で、感光体を得る際に、均一性の高い膜が得ら
れる。
【0019】本発明の感光体は、フラーレンおよび前記
一般式(I)(式中R1 〜R8 、nは前記のとおり。)
で表される化合物を含有する塗布液を導電性支持体上に
塗布し、次いで乾燥して感光層を形成することにより製
造することができる。より詳しくは、例えば、前記一般
式(I)で表される化合物を溶解した溶剤中にフラーレ
ンを溶解させ、必要に応じて公知の酸化防止剤や可塑剤
等の添加物を添加してなる塗布液を導電性支持体上に塗
布し、次いで乾燥して感光層を形成することにより感光
体が得られる。
一般式(I)(式中R1 〜R8 、nは前記のとおり。)
で表される化合物を含有する塗布液を導電性支持体上に
塗布し、次いで乾燥して感光層を形成することにより製
造することができる。より詳しくは、例えば、前記一般
式(I)で表される化合物を溶解した溶剤中にフラーレ
ンを溶解させ、必要に応じて公知の酸化防止剤や可塑剤
等の添加物を添加してなる塗布液を導電性支持体上に塗
布し、次いで乾燥して感光層を形成することにより感光
体が得られる。
【0020】前記一般式(I)で表される化合物の使用
量は通常フラーレンに対し0.1〜100重量倍、好ま
しくは1〜10重量倍の範囲である。
量は通常フラーレンに対し0.1〜100重量倍、好ま
しくは1〜10重量倍の範囲である。
【0021】塗布液調製用の溶剤としては例えば、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ピリジ
ン、キノリン、ピロール、チオフェン等の複素芳香族化
合物、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエ
ーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、ク
ロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素、
ニ硫化炭素、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、アセトニトリル、アセトン、N−メチル
ピロリドン等が挙げられ、これらの溶剤は単独または2
種以上混合して用いられる。これらのなかではトルエン
または二硫化炭素がフラーレンを溶解する能力が高く好
ましい。溶剤の使用量は使用する溶剤の種類、塗布液調
製方法、塗布方法等を考慮して決めるが、通常フラーレ
ンに対し1〜500重量部、好ましくは50〜200重
量部の範囲である。
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ピリジ
ン、キノリン、ピロール、チオフェン等の複素芳香族化
合物、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエ
ーテル類、酢酸エチル、酢酸メチル等のエステル類、ク
ロロホルム、ジクロロメタン等のハロゲン化炭化水素、
ニ硫化炭素、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチル
スルホキシド、アセトニトリル、アセトン、N−メチル
ピロリドン等が挙げられ、これらの溶剤は単独または2
種以上混合して用いられる。これらのなかではトルエン
または二硫化炭素がフラーレンを溶解する能力が高く好
ましい。溶剤の使用量は使用する溶剤の種類、塗布液調
製方法、塗布方法等を考慮して決めるが、通常フラーレ
ンに対し1〜500重量部、好ましくは50〜200重
量部の範囲である。
【0022】導電性支持体としては、各種の導電性材料
からなるものであれば良く、例えば、アルミニウム、銅
等の金属、プラスチックフィルム、紙、ガラス等の絶縁
性物体表面にアルミニウム、金、銀、銅、インジウム、
インジウム/酸化すず等の導電性物体を蒸着あるいはラ
ミネートしたもの、前記金属粉末、カーボンブラック、
有機導電性物質等の導電性物質を必要に応じて適当なバ
インダーとともに塗布したプラスチックフィルム、紙、
ガラス等が挙げられる。
からなるものであれば良く、例えば、アルミニウム、銅
等の金属、プラスチックフィルム、紙、ガラス等の絶縁
性物体表面にアルミニウム、金、銀、銅、インジウム、
インジウム/酸化すず等の導電性物体を蒸着あるいはラ
ミネートしたもの、前記金属粉末、カーボンブラック、
有機導電性物質等の導電性物質を必要に応じて適当なバ
インダーとともに塗布したプラスチックフィルム、紙、
ガラス等が挙げられる。
【0023】導電性支持体への感光材料の塗布方法とし
てはスピンコート、浸漬コート、スプレーコート、ワー
イヤーバーコート、ドクターブレードコート等が挙げら
れる。
てはスピンコート、浸漬コート、スプレーコート、ワー
イヤーバーコート、ドクターブレードコート等が挙げら
れる。
【0024】塗布液の乾燥方法としては、20〜150
℃、望ましくは80〜120℃で少なくとも1時間加熱
し感光層を形成する。感光層の膜厚は0.1〜50μ
m、好ましくは1〜20μmとするのが望ましい。
℃、望ましくは80〜120℃で少なくとも1時間加熱
し感光層を形成する。感光層の膜厚は0.1〜50μ
m、好ましくは1〜20μmとするのが望ましい。
【0025】
【実施例】以下に本願発明について実施例によりさらに
具体的に説明するが、これらは説明のための単なる例示
であって、本発明はこれらに何ら限定されるものでない
ことは言うまでもない。
具体的に説明するが、これらは説明のための単なる例示
であって、本発明はこれらに何ら限定されるものでない
ことは言うまでもない。
【0026】実施例1 公知の方法により黒鉛電極をアーク放電させて製造した
煤からトルエンを用いて抽出したフラーレン含有抽出物
を分離源とし、活性アルミナ90(中性、活性度I)を
充填したカラムクロマトグラフィーを用いてC7083重
量%、C6012重量%、および5重量%の高次フラーレ
ンを含むフラーレン混合物を得た。
煤からトルエンを用いて抽出したフラーレン含有抽出物
を分離源とし、活性アルミナ90(中性、活性度I)を
充填したカラムクロマトグラフィーを用いてC7083重
量%、C6012重量%、および5重量%の高次フラーレ
ンを含むフラーレン混合物を得た。
【0027】4重量部のポリ(9−ビニルカルバゾー
ル)(キシダ化学(株)製;重合度n≒1500〜16
00)を100重量部の二硫化炭素に溶解した後、上記
のようにして得たフラーレン混合物1重量部を加えて溶
解して感光材料溶液を調製した。この溶液をスピンコー
ト装置(回転速度1500回転/分、スピンコート時間
60秒)を用いてアルミニウム板上に塗布し、次いで1
00℃で1時間乾燥して5μmの厚さの感光層を含む感
光体を作製した。
ル)(キシダ化学(株)製;重合度n≒1500〜16
00)を100重量部の二硫化炭素に溶解した後、上記
のようにして得たフラーレン混合物1重量部を加えて溶
解して感光材料溶液を調製した。この溶液をスピンコー
ト装置(回転速度1500回転/分、スピンコート時間
60秒)を用いてアルミニウム板上に塗布し、次いで1
00℃で1時間乾燥して5μmの厚さの感光層を含む感
光体を作製した。
【0028】このようにして作製した感光体について、
感光特性を静電帯電試験装置((株)川口電機製作所製
モデルEPA−8100)を用いて感度即ち半減露光
量(E1/2 )の測定を行うことにより評価した。半減露
光量は、まず感光体を暗所で−9KVのコロナ放電によ
り帯電させ、次いで50ルクスの白色光で露光し、表面
電位が初期表面電位(V0 )の半分に減衰するのに必要
な露光量を測定することにより求めた。結果を表1に示
す。
感光特性を静電帯電試験装置((株)川口電機製作所製
モデルEPA−8100)を用いて感度即ち半減露光
量(E1/2 )の測定を行うことにより評価した。半減露
光量は、まず感光体を暗所で−9KVのコロナ放電によ
り帯電させ、次いで50ルクスの白色光で露光し、表面
電位が初期表面電位(V0 )の半分に減衰するのに必要
な露光量を測定することにより求めた。結果を表1に示
す。
【0029】実施例2 実施例1で得たフラーレン混合物を分離源とし、さらに
活性アルミナ90(中性、活性度I)を充填したカラム
クロマトグラフィーを用いて分離精製して、純度97%
以上のC70を得た。
活性アルミナ90(中性、活性度I)を充填したカラム
クロマトグラフィーを用いて分離精製して、純度97%
以上のC70を得た。
【0030】4重量部のポリ(9−ビニルカルバゾー
ル)(キシダ化学(株)製;重合度n≒1500〜16
00)を100重量部の二硫化炭素に溶解した後、上記
のようにして得たC701重量部を加えて溶解して感光材
料溶液を調製した。この溶液をスピンコート装置(回転
速度1500回転/分、スピンコート時間60秒)を用
いてアルミニウム板上に塗布し、次いで100℃で1時
間乾燥して5μmの厚さの感光層を含む感光体を作製し
た。
ル)(キシダ化学(株)製;重合度n≒1500〜16
00)を100重量部の二硫化炭素に溶解した後、上記
のようにして得たC701重量部を加えて溶解して感光材
料溶液を調製した。この溶液をスピンコート装置(回転
速度1500回転/分、スピンコート時間60秒)を用
いてアルミニウム板上に塗布し、次いで100℃で1時
間乾燥して5μmの厚さの感光層を含む感光体を作製し
た。
【0031】このようにして作製した感光体について実
施例1と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
施例1と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
【0032】実施例3 1.5重量部のポリ(9−ビニルカルバゾール)(キシ
ダ化学(株)製;重合度n≒1500〜1600)を3
0重量部の二硫化炭素に溶解した後、実施例2で得たC
701重量部を加えて溶解して感光材料溶液を調製した。
得られた溶液をスピンコート装置(回転速度1500回
転/分、スピンコート時間60秒)を用いてアルミニウ
ム板上に塗布し、次いで100℃で1時間乾燥して5μ
mの厚さの感光層を含む感光体を作製した。
ダ化学(株)製;重合度n≒1500〜1600)を3
0重量部の二硫化炭素に溶解した後、実施例2で得たC
701重量部を加えて溶解して感光材料溶液を調製した。
得られた溶液をスピンコート装置(回転速度1500回
転/分、スピンコート時間60秒)を用いてアルミニウ
ム板上に塗布し、次いで100℃で1時間乾燥して5μ
mの厚さの感光層を含む感光体を作製した。
【0033】このようにして作製した感光体について実
施例1と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
施例1と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
【0034】比較例1 38重量部のポリ(9−ビニルカルバゾール)(キシダ
化学(株)製;重合度n≒1500〜1600)を25
0重量部のトルエンに溶解した後、公知の方法により黒
鉛電極をアーク放電させて製造した煤からトルエンを用
いて抽出したフラーレン含有抽出物(C60とC70の重量
比、およそ85:15)1重量部を加えて溶解した。得
られた溶液をスピンコート装置(回転速度1500回転
/分、スピンコート時間60秒)を用いてアルミニウム
板上に塗布し、次いで100℃で1時間乾燥して5μm
の厚さの感光層を含む感光体を作製した。
化学(株)製;重合度n≒1500〜1600)を25
0重量部のトルエンに溶解した後、公知の方法により黒
鉛電極をアーク放電させて製造した煤からトルエンを用
いて抽出したフラーレン含有抽出物(C60とC70の重量
比、およそ85:15)1重量部を加えて溶解した。得
られた溶液をスピンコート装置(回転速度1500回転
/分、スピンコート時間60秒)を用いてアルミニウム
板上に塗布し、次いで100℃で1時間乾燥して5μm
の厚さの感光層を含む感光体を作製した。
【0035】このようにして作製した感光体について実
施例1と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
施例1と同様の方法で評価した。結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1から、本発明によるC70を80重量%
以上含むフラーレンを含有した感光材料を用いた感光体
は、感度において非常に優れていることがわかる。
以上含むフラーレンを含有した感光材料を用いた感光体
は、感度において非常に優れていることがわかる。
【0038】
【発明の効果】本発明の感光材料は、C70を80重量%
以上、望ましくは95重量%含むフラーレンおよび前記
の一般式(I)(式中R1 〜R8 、nは前記のとおり)
で表される光導電性高分子化合物を含有することによ
り、高い感度を有する感光体を提供することができる。
また、本発明の感光体は高い感度を有する。更にまた、
本発明の感光体の製造方法により、高い感度を有する感
光体を得ることができる。
以上、望ましくは95重量%含むフラーレンおよび前記
の一般式(I)(式中R1 〜R8 、nは前記のとおり)
で表される光導電性高分子化合物を含有することによ
り、高い感度を有する感光体を提供することができる。
また、本発明の感光体は高い感度を有する。更にまた、
本発明の感光体の製造方法により、高い感度を有する感
光体を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】 C70を80重量%以上含むフラーレ
ンおよび下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1 〜R8 はそれぞれ独立に水素原子または炭
素数1乃至6のアルキル基または炭素数1乃至6のアル
コキシ基またはハロゲン原子を示す。nは5乃至100
00の整数を示す。)で表される化合物を含むことを特
徴とする感光材料。 - 【請求項2】 導電性支持体、C70を80重量%以
上含むフラーレンおよび下記一般式(I) 【化2】 (式中、R1 〜R8 はそれぞれ独立に水素原子または炭
素数1乃至6のアルキル基または炭素数1乃至6のアル
コキシ基またはハロゲン原子を示す。nは5乃至100
00の整数を示す。)で表される化合物を含むことを特
徴とする感光体。 - 【請求項3】 C70を80重量%以上含むフラーレ
ンおよび下記一般式(I) 【化3】 (式中、R1 〜R8 はそれぞれ独立に水素原子または炭
素数1乃至6のアルキル基または炭素数1乃至6のアル
コキシ基またはハロゲン原子を示す。nは5乃至100
00の整数を示す。)で表される化合物を含有する塗布
液を導電性支持体上に塗布し、次いで乾燥して感光層を
形成することを特徴とする感光体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32830393A JPH07181698A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 感光材料、感光体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32830393A JPH07181698A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 感光材料、感光体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07181698A true JPH07181698A (ja) | 1995-07-21 |
Family
ID=18208728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32830393A Pending JPH07181698A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 感光材料、感光体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07181698A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6613481B2 (en) | 1998-03-09 | 2003-09-02 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Hologram film having identification information recorded thereon and method for manufacturing the same |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP32830393A patent/JPH07181698A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6613481B2 (en) | 1998-03-09 | 2003-09-02 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Hologram film having identification information recorded thereon and method for manufacturing the same |
US7229720B2 (en) | 1998-03-09 | 2007-06-12 | Dai Nippon Printing Co., Ltd. | Hologram film having identification information recorded thereon and method for manufacturing the same |
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