JPH07181376A - バックフォーカスの長い広角レンズ - Google Patents
バックフォーカスの長い広角レンズInfo
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- JPH07181376A JPH07181376A JP5344668A JP34466893A JPH07181376A JP H07181376 A JPH07181376 A JP H07181376A JP 5344668 A JP5344668 A JP 5344668A JP 34466893 A JP34466893 A JP 34466893A JP H07181376 A JPH07181376 A JP H07181376A
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Abstract
子を用いたカメラに最適な高い光学性能の広角レンズを
提供する。 【構成】 負のパワーの第1レンズ群G1と正のパワー
の第2レンズ群G2とを備え、第1レンズ群が正レンズ
の第1レンズと物体側が凸面の負のメニスカスレンズの
第2レンズと、物体側に凹面を有し物体側の面よりも像
側の面のパワーが強い負レンズの第3レンズからなり、
第2レンズ群が最も物体側のレンズ成分として像側が凹
面の単レンズもしくは接合レンズからなるメニスカスレ
ンズを含み、第3レンズ群G3が物体側が凹面の接合メ
ニスカスレンズと少なくとも1枚の正レンズからなる。
Description
ビデオカメラやスチルビデオカメラに適したバックフォ
ーカスの長い広角レンズに関するものである。
イメージサークルが比較的小さい反面、レンズと撮像素
子の間にローパスフィルタや赤外カットフィルタ等を配
置する空間が必要となるため、焦点距離に対して長いバ
ックフォーカスを必要とする。
プとしては、物体側から順に、負正のいわゆるレトロフ
ォーカスタイプを採用することが一般的であるが、この
タイプのレンズ系は、絞りに対して非対称な配置になる
ため、歪曲収差や非点収差など軸外収差の補正が困難で
あり、長いバックフォーカスを確保しようとするほどそ
の傾向が著しくなる。さらに固体撮像素子を用いるとイ
メージサークルが小さいために明るいレンズ系が必要と
なるため、幅広い光束に対する収差特にコマ収差の補正
が困難になる。
るバックフォーカスの長い広角レンズの従来例として、
特開昭59−232310号、特開昭61−18851
2号、特開昭63−81310号や特開昭63−149
618号公報等に記載されたレンズ系が知られている。
の発展により固体撮像素子の各ピクセルの大きさが小さ
くなり、非常に画素数の多い撮像素子が利用できるよう
になってきた。そのため固体撮像素子を用いたカメラ用
のレンズ系は、極めて高い結像性能が要求され、球面収
差やコマ収差を高度に補正する必要が出てきた。さらに
球面収差が補正されると近軸的ガウス像面位置と球面収
差を加味したベスト像面位置とのずれが少なくなるた
め、同時に像面湾曲や非点収差も高度に補正しないと画
面中心と周辺とで像面位置がずれる問題が生じる。
に比べ充分長いバックフォーカスを確保しているが、正
弦条件や色の球面収差、像面湾曲、非点収差などの補正
が充分でなく、最近の高密度な固体撮像素子を用いたカ
メラ用のレンズ系として用いることができない。
ので、バックフォーカスが長く、しかも最近の高密度な
固体撮像素子を用いたカメラに最適な、極めて高い光学
性能を有する広角レンズを提供することを目的とする。
記の課題を解決するために、物体側から順に、負のパワ
ーを持つ第1レンズ群と正のパワーを持つ第2レンズ群
と正のパワーを持つ第3レンズ群とからなり、第1レン
ズ群が物体側から順に正レンズの第1レンズと、物体側
に凸面を向けた負のメニスカスレンズの第2レンズと、
像側に凹面を有し物体側の面より像側の面の方がパワー
が強い負レンズの第3レンズからなり、第2レンズ群が
最も像側のレンズ成分として像側に凹面を向けた単レン
ズもしくは接合レンズからなるメニスカスレンズを含
み、第3レンズ群が物体側から順に、物体側に凹面を向
けた接合メニスカスレンズと少なくとも1枚の正レンズ
からなり、レンズ全系の焦点距離をf、第iレンズ群の
焦点距離をfi 、第1レンズ群と第2レンズ群の合成焦
点距離をf12、第2レンズ群と第3レンズ群の合成焦点
距離をf23、第1レンズ群の第2レンズと第3レンズの
合成焦点距離をf1Nとするとき、以下の条件を満足する
ことを特徴としている。
いわゆるレトロフォーカスタイプにすることが一般的で
あるが、特にイメージサークルの小さな固体撮像素子を
用いたカメラ用のレンズ系は、焦点距離が短いために、
負正共に強いパワーを必要とし、そのため負正の各レン
ズ群において諸収差の発生量が大きく、適当にキャンセ
ルさせるなどの方法により補正をすることが難しい。従
って負正の各レンズ群において諸収差の発生そのものを
抑制することが必要となる。特にレトロフォーカスタイ
プのレンズ系は、負のレンズ群での軸外光線高が高くな
るため歪曲収差や非点収差、コマ収差などの軸外収差を
又正のレンズ群での軸上光線高が高くなるため球面収差
の発生を夫々抑制する必要があり、適切なレンズ構成を
選択しなければならない。
1レンズ群として、物体側から順に、正レンズの第1レ
ンズと、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズの
第2レンズと、物体側に凹面を有し物体側の面よりも像
側の面がパワーが強い負レンズの第3レンズからなる構
成を採用した。このように負のレンズ群の負のパワーを
2つに分けることによって、収差特に負の歪曲収差の発
生を極力抑制し、さらにその物体側に正のパワーを配置
して正の歪曲収差を発生させて第1レンズ群での歪曲収
差の発生を小さくしている。通常広画角なレンズに対し
ては負レンズを先行させる方が入射瞳位置を物体側に出
すことが容易になるため、第1レンズの有効径が比較的
小さくなり小型化に有利であるが、明るいレンズ系では
負レンズを先行させると第1レンズ群内において軸上光
線の光線高が高くなるために球面収差の補正が困難にな
るので、本発明のように高い光学性能を達成するために
は正レンズを先行させることが望ましい。
収差の発生を抑制するためには、負の第1レンズ群によ
り光線高の高くなった軸上光線を滑らかに屈折させて発
散光束を徐々に集光光束へと変えていくことが望まし
い。しかし軸上光線を滑らかに屈折させるためには、正
のパワーを多くの小さな正のパワーに分割する必要から
ペッツバール和が悪化し、大きな像面湾曲が発生し好ま
しくない。
とペッツバール和を両立させて補正するために、正レン
ズの群としてガウス型レンズの構成を採用した。すなわ
ち正のレンズ群を正負正のパワー配置としさらに前記の
負のパワーを2つに分けて正負負正とし、そのうちの物
体側の正負のパワー配置の第2レンズ群と、像側の負正
のパワー配置の第3レンズ群に分割した。具体的には第
2レンズ群の最も像側のレンズ成分を像側に凹面を向け
た単レンズもしくは接合レンズからなるメニスカスレン
ズで構成し、第3レンズ群は物体側から順に物体側に凹
面を向けた接合メニスカスレンズと少なくとも1枚の正
レンズとから構成すると良い。
ンズ群および第3レンズ群の凹面近傍で軸上光線高を低
くし、これらの凹面を強い面としながらも過剰な正の球
面収差を発生させずに効果的にペッツバール和を補正す
ることを可能にした。
凹面を向けた接合メニスカスレンズとすることにより軸
上、倍率色収差を補正するようにすることが望ましい。
は、前述のように、物体側から順に、負のパワーを持つ
第1レンズ群と、正のパワーを持つ第2レンズ群と、正
のパワーを持つ第3レンズ群より構成し、第1レンズ群
は、物体側から順に、正レンズの第1レンズと物体側に
凸面を向けた負のメニスカスレンズの第2レンズと、物
体側に凹面を有し物体側の面よりも像側の面がパワーが
強い負レンズの第3レンズにて構成し、第2レンズ群は
最も像側のレンズ成分として像側に凹面を向けたメニス
カスレンズを含むようにし、第3レンズ群は物体側から
順に物体側に凹面を向けた接合メニスカスレンズと少な
くとも1枚の正レンズにて構成した。又高い光学性能を
達成するためには上記の構成をとったうえに適切なパワ
ー配置をすることが必要であり、そのためには前記の条
件(1)乃至条件(5)を満足することが必要である。
したものであり、下限の1.3を越えると第1レンズ群
の負のパワーが強くなりバックフォーカスを長くするた
めには有利であるが、ペッツバール和が過剰補正になり
像面が正方向に倒れるとともに、負の歪曲収差の発生が
大となって補正できなくなる。さらに第2レンズ群以降
での軸上光線の光線高が高くなるため球面収差が悪化す
る。また上限の2.2を越えると第1レンズ群の負のパ
ワーが弱くなりバックフォーカスが短くなるため固体撮
像素子を用いたカメラ用としては適さない。
したものであり、下限の1.8を越えると第2レンズ群
の正のパワーが強くなりバックフォーカスが短くなるた
め固体撮像素子を用いたカメラ用としては適さない。バ
ックフォーカスを長くとるためには第1レンズ群の負の
パワーを強くするか、第2レンズ群の最も像側の凹面の
曲率を強くする必要が生じ、歪曲収差の悪化やペッツバ
ール和の過剰補正を招く。また上限の4.5を越えると
第2レンズ群の正のパワーが弱くなり、バックフォーカ
スの確保は容易になるが、レンズ系全系の正のパワーを
確保するために第3レンズ群のパワーを強める必要が生
じ、ペッツバール和が悪化するとともに、コマ収差の補
正が困難になる。
ものであり、下限の0.3を越えると正のパワーが第3
レンズ群に偏るためペッツバール和が悪化する。また上
限の1.0を越えると正のパワーが第2レンズ群に偏る
ためバックフォーカスの確保が困難になると共にコマ収
差が悪化する。
のパワーバランスを規定したものであり、正の値で上限
の0.3を越えると、負のパワーと比較して正のパワー
が強くなるためバックフォーカスの確保が困難になると
ともに、ペッツバール和が悪化する。また負の値で上限
の0.3を越えると、正のパワーと比較して負のパワー
が強くなるため歪曲収差が悪化するとともに、第2レン
ズ群以降での軸上光線の光線高が高くなるために球面収
差が悪化する一方、ペッツバール和が過剰補正となるた
めに像面が正方向に倒れるために画面中心と周辺での像
面のずれを生じる。
のパワーを規定したものであり、下限の0.9を越える
と負のパワーが強くなりすぎ、第1レンズとして正レン
ズを配置していても歪曲収差の補正が困難となる。また
上限の1.7を越えると負のパワーが弱くなるためバッ
クフォーカスの確保が困難となり好ましくない。
件を満足することにより初期の目的を達成することがで
きるが、さらに高い光学性能を達成するためには、第2
レンズ群の正のパワーを複数の屈折面に分担させること
が望ましい。具体的には第2レンズ群を、物体側から少
なくとも1枚のレンズと単レンズもしくは接合レンズか
らなる像側に凹面を向けたメニスカスレンズで構成し、
球面収差の発生を更に抑制することが望ましい。
面収差を補正するためには第2レンズ群を物体側から順
に、物体側に凹面を向けた弱い正のパワーを持つメニス
カスレンズと、少なくとも1枚の正レンズと、単レンズ
もしくは接合レンズからなる像側に凹面を向けたメニス
カスレンズで構成することが望ましい。このとき第2レ
ンズ群の最も物体側のメニスカスレンズは、第1レンズ
を射出した発散する軸上光線に対してアプラナティック
に近い構成をとることにより、諸収差の発生を抑制しか
つ適度に正のパワーを負担することが可能である。この
構成により第2レンズ群で発生する球面収差を極力抑え
かつ十分な大きさの正のパワーを確保することができ
る。
1 ,d2 ,・・・ は各レンズの肉厚およびレンズ間隔、n
1 ,n2 ,・・・ は各レンズのe線の屈折率、ν1 ,ν
2 ,・・・ は各レンズのd線のアッベ数である。
り、第1レンズ群は物体側から順に、物体側に凸面を向
けた正のメニスカスレンズと、物体側に凸面を向けた2
枚の負のメニスカスレンズからなり、第2レンズ群は物
体側から順に、両凸レンズと、負のメニスカスレンズと
正のメニスカスレンズにて構成され像側に凹面を向けた
接合メニスカスレンズからなり、第3レンズ群は物体側
から順に、両凹レンズと両凸レンズにて構成された物体
側に凹面を向けた接合メニスカスレンズと、両凸レンズ
と、物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズからな
り、第2レンズ群と第3レンズ群の間に絞りを配置して
ある。
り、実施例1と比較して第2レンズ群が、物体側から順
に、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズと、両凸レ
ンズと、像側に凹面を向けたメニスカス単レンズからな
る点と、第3レンズ群が物体側から順に、両凹レンズと
両凸レンズにて構成され物体側に凹面を向けた接合メニ
スカスレンズと、両凸レンズと、物体側に凸面を向けた
2枚の正のメニスカスレンズからなる点で異なってい
る。
り、実施例2と比較して第3レンズ群が、物体側から順
に、両凹レンズと両凸レンズから構成され物体側に凹面
を向けたメニスカスレンズと、2枚の両凸レンズと、物
体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズとからなる点
で異なっている。
構成であり、実施例3と比較して、第1レンズ群が、物
体側から順に、物体側に凸面を向けた正のメニスカスレ
ンズと、物体側に凸面を向けた負のメニスカスレンズ
と、負のパワーの強い方の面を像側に向けた両凹レンズ
からなる点と、第2レンズ群が、物体側から順に、物体
側に凹面を向けたメニスカスレンズと、両凸レンズと、
正のメニスカスレンズと負のメニスカスレンズにて構成
され像側に凹面を向けた接合メニスカスレンズからなる
点で異なっている。
り、実施例4と比較して、第2レンズ群が物体側から順
に、物体側に凹面を向けたメニスカスレンズと、両凸レ
ンズと、絞りと、両凸レンズと両凹レンズにて構成され
像側に凹面を向けた接合メニスカスレンズからなる点
と、第3レンズ群が、物体側から順に、両凹レンズと両
凸レンズにて構成され物体側に凹面を向けた接合メニス
カスレンズと、像側に凸面を向けた正のメニスカスレン
ズと、両凸レンズと、物体側に凸面を向けた正のメニス
カスレンズからなる点が異なっている。
示すレンズ構成であり、実施例4と比較して第1レンズ
群が、物体側から順に、物体側に凸面を向けた正のメニ
スカスレンズと、物体側に凸面を向けた2枚の負のメニ
スカスレンズからなる点で異なっている。
スカスレンズ又は両凹レンズで構成しているが、このレ
ンズの物体側の面はパワーが弱いため、第3レンズを平
凹レンズとしても良い。又、各実施例の断面図中、
G1,G2,G3は夫々第1レンズ群,第2レンズ群,第
3レンズ群を表わしている。
ォーカスの長い、しかも最近の高密度な撮像素子を使用
したカメラに最適な、高い光学性能を持つ広角レンズを
実現することができる。
を示す図
を示す図
Claims (1)
- 【請求項1】物体側から順に、負のパワーを持つ第1レ
ンズ群と正のパワーを持つ第2レンズ群と正のパワーを
持つ第3レンズ群とを備え、前記第1レンズ群が物体側
から順に、正レンズの第1レンズと物体側に凸面を向け
た負のメニスカスレンズの第2レンズと、像側に凹面を
有し物体側の面よりも像側の面の方がパワーが強い負レ
ンズの第3レンズからなり、前記第2レンズ群が最も像
側のレンズ成分として像側に凹面を向けた単レンズもし
くは接合レンズからなるメニスカスレンズを含み、前記
第3レンズ群が物体側から順に、物体側に凹面を向けた
接合メニスカスレンズと少なくとも1枚の正レンズから
なり、以下の条件(1),(2),(3),(4),
(5)を満足することを特徴とする広角レンズ。 (1) 1.3<|f1 /f|<2.2 、f1 <0 (2) 1.8<f2 /f<4.5 (3) 0.3<f23/f2 <1.0 (4) |f/f12|<0.3 (5) 0.9<|f1N/f|<1.7 ただし、fはレンズ全系の焦点距離、fi は第iレンズ
群の焦点距離、f12は第1レンズ群と第2レンズ群の合
成焦点距離、f23は第2レンズ群と第3レンズ群の合成
焦点距離、f1Nは第1レンズ群の第2レンズと第3レン
ズの合成焦点距離である。
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1993
- 1993-12-21 JP JP34466893A patent/JP3540349B2/ja not_active Expired - Fee Related
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