JPH07180986A - 熱交換器及びその製造方法 - Google Patents
熱交換器及びその製造方法Info
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- JPH07180986A JPH07180986A JP34614393A JP34614393A JPH07180986A JP H07180986 A JPH07180986 A JP H07180986A JP 34614393 A JP34614393 A JP 34614393A JP 34614393 A JP34614393 A JP 34614393A JP H07180986 A JPH07180986 A JP H07180986A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F9/00—Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
- F28F9/02—Header boxes; End plates
- F28F9/04—Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates
- F28F9/16—Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates by permanent joints, e.g. by rolling
- F28F9/18—Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates by permanent joints, e.g. by rolling by welding
- F28F9/182—Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates by permanent joints, e.g. by rolling by welding the heat-exchange conduits having ends with a particular shape, e.g. deformed; the heat-exchange conduits or end plates having supplementary joining means, e.g. abutments
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D1/00—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
- F28D1/02—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
- F28D1/04—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits
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- F28D1/0535—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with tubular conduits the conduits being straight the conduits having a non-circular cross-section
- F28D1/05366—Assemblies of conduits connected to common headers, e.g. core type radiators
- F28D1/05375—Assemblies of conduits connected to common headers, e.g. core type radiators with particular pattern of flow, e.g. change of flow direction
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 断面楕円形のヘッダーパイプを容易に、精度
よく加工する製造方法を提供するとともに、ヘッダーパ
イプと偏平チューブとの接合部の強度を向上した熱交換
器を提供する。 【構成】 一対のヘッダーパイプ１の間を実質的に平行
に配設された複数の偏平チューブ２で接続し、少なくと
も隣接する偏平チューブ２の間にコルゲートフィン３を
配設した熱交換器の製造方法において、ヘッダーパイプ
３を形成するに際し、断面円形のパイプ１０に、偏平チ
ューブ２挿入用の長穴１ａを穿設し、長穴１ａの穿設後
に断面円形のパイプ１０を断面楕円形となるように加工
する熱交換器の製造方法、及びヘッダーパイプ１に自身
の肉厚よりも大きい偏平チューブ受面１ｂを形成した熱
交換器。
よく加工する製造方法を提供するとともに、ヘッダーパ
イプと偏平チューブとの接合部の強度を向上した熱交換
器を提供する。 【構成】 一対のヘッダーパイプ１の間を実質的に平行
に配設された複数の偏平チューブ２で接続し、少なくと
も隣接する偏平チューブ２の間にコルゲートフィン３を
配設した熱交換器の製造方法において、ヘッダーパイプ
３を形成するに際し、断面円形のパイプ１０に、偏平チ
ューブ２挿入用の長穴１ａを穿設し、長穴１ａの穿設後
に断面円形のパイプ１０を断面楕円形となるように加工
する熱交換器の製造方法、及びヘッダーパイプ１に自身
の肉厚よりも大きい偏平チューブ受面１ｂを形成した熱
交換器。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば自動車用空調
装置のコンデンサ等として用いられる、マルチフロータ
イプの熱交換器に関し、とくにそのヘッダーパイプの製
造方法および構造に関する。
装置のコンデンサ等として用いられる、マルチフロータ
イプの熱交換器に関し、とくにそのヘッダーパイプの製
造方法および構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、マルチフロータイプの熱交換
器としては、図１０に示すようなものが知られている。
図において、３１はヘッダーパイプを示している。ヘッ
ダーパイプ３１の両端部はキャップ３２によって閉塞さ
れている。互いに対向する位置に配設された一対のヘッ
ダーパイプ３１の間には、複数の偏平チューブ３７が接
続され、ヘッダーパイプ３１の延設方向に沿って複数の
偏平チューブ３７と、コルゲートフィン３６とが交互に
配設されている。偏平チューブ３７−コルゲートフィン
３６の配列方向の外端部には、端板３５が設けられてい
る。上記ヘッダーパイプ３１内は仕切板３３によって仕
切られている。３４は系内に熱媒（たとえば、冷媒）を
送入するための入口パイプを示しており、入口パイプ３
４から流入した冷媒は、図１０の二点鎖線矢印で示すよ
うに系内を循環した後、出口パイプ３８から系外へ送出
される。
器としては、図１０に示すようなものが知られている。
図において、３１はヘッダーパイプを示している。ヘッ
ダーパイプ３１の両端部はキャップ３２によって閉塞さ
れている。互いに対向する位置に配設された一対のヘッ
ダーパイプ３１の間には、複数の偏平チューブ３７が接
続され、ヘッダーパイプ３１の延設方向に沿って複数の
偏平チューブ３７と、コルゲートフィン３６とが交互に
配設されている。偏平チューブ３７−コルゲートフィン
３６の配列方向の外端部には、端板３５が設けられてい
る。上記ヘッダーパイプ３１内は仕切板３３によって仕
切られている。３４は系内に熱媒（たとえば、冷媒）を
送入するための入口パイプを示しており、入口パイプ３
４から流入した冷媒は、図１０の二点鎖線矢印で示すよ
うに系内を循環した後、出口パイプ３８から系外へ送出
される。
【０００３】このような装置においては、偏平チューブ
３７内を冷媒が通され、コルゲートフィン３６部分、偏
平チューブ３７上下部分を通過する空気との間で熱交換
が行われる。
３７内を冷媒が通され、コルゲートフィン３６部分、偏
平チューブ３７上下部分を通過する空気との間で熱交換
が行われる。
【０００４】上記のような装置においては、ヘッダーパ
イプ３１は図１０に示すように断面円形のパイプから構
成されており、ヘッダーパイプ３１には、偏平チューブ
３７を接続する長穴３１ａが、プレスによる剪断又は切
削によって穿設されている。
イプ３１は図１０に示すように断面円形のパイプから構
成されており、ヘッダーパイプ３１には、偏平チューブ
３７を接続する長穴３１ａが、プレスによる剪断又は切
削によって穿設されている。
【０００５】しかし、図１１にヘッダーパイプの断面が
円形の場合と、楕円の場合とを比較して示すように、ヘ
ッダーパイプ３１が断面円形のパイプにより構成される
場合、コルゲートフィン３６のない部分の寸法Ａと、ヘ
ッダーパイプ３１が断面楕円形のパイプで構成される場
合のコルゲートフィン３６のない部分の寸法Ｂとを比較
すると、Ａ＞Ｂである。つまり、熱交換器の幅が同一で
ある場合、ヘッダーパイプ３１を断面楕円形のパイプで
構成する場合の方が、コルゲートフィン３６の配設面積
をより多く確保できる。したがって、ヘッダーパイプ３
１を断面楕円形のパイプで構成することにより、図１０
に示す熱交換器の幅ｄが同一のまま、つまり熱交換器自
体は同一サイズのままで、放熱効率の向上が可能にな
る。
円形の場合と、楕円の場合とを比較して示すように、ヘ
ッダーパイプ３１が断面円形のパイプにより構成される
場合、コルゲートフィン３６のない部分の寸法Ａと、ヘ
ッダーパイプ３１が断面楕円形のパイプで構成される場
合のコルゲートフィン３６のない部分の寸法Ｂとを比較
すると、Ａ＞Ｂである。つまり、熱交換器の幅が同一で
ある場合、ヘッダーパイプ３１を断面楕円形のパイプで
構成する場合の方が、コルゲートフィン３６の配設面積
をより多く確保できる。したがって、ヘッダーパイプ３
１を断面楕円形のパイプで構成することにより、図１０
に示す熱交換器の幅ｄが同一のまま、つまり熱交換器自
体は同一サイズのままで、放熱効率の向上が可能にな
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単にヘ
ッダーパイプ３１を断面楕円形のパイプとしたのでは、
図１３に示すように、断面円形のパイプに長穴を穿設す
るためのシヤー角を有するパンチ４０（図１２）を用い
て長穴３１ａを穿設すると、パンチ４０の先端がヘッダ
ーパイプ３１の長穴３１ａが穿設される反対側の内壁に
当たり、ヘッダーパイプ３１が変形したり、破損したり
するおそれがある。このため破線で示すようなシヤー角
のパンチ４０を用いなければならないが、そうすると、
パンチ４０自体の耐久性の低下、長穴３１ａの加工性が
低下するおそれがある。
ッダーパイプ３１を断面楕円形のパイプとしたのでは、
図１３に示すように、断面円形のパイプに長穴を穿設す
るためのシヤー角を有するパンチ４０（図１２）を用い
て長穴３１ａを穿設すると、パンチ４０の先端がヘッダ
ーパイプ３１の長穴３１ａが穿設される反対側の内壁に
当たり、ヘッダーパイプ３１が変形したり、破損したり
するおそれがある。このため破線で示すようなシヤー角
のパンチ４０を用いなければならないが、そうすると、
パンチ４０自体の耐久性の低下、長穴３１ａの加工性が
低下するおそれがある。
【０００７】また、プレスによる剪断加工においてパイ
プ内に芯金を使用して長穴３１ａを穿設する場合には、
断面楕円形のパイプが変形することにより、パイプから
該芯金が抜けなくなるおそれもある。また、楕円パイプ
に長穴３１ａを切削加工するのでは、加工速度が遅く生
産性の低下を招く。
プ内に芯金を使用して長穴３１ａを穿設する場合には、
断面楕円形のパイプが変形することにより、パイプから
該芯金が抜けなくなるおそれもある。また、楕円パイプ
に長穴３１ａを切削加工するのでは、加工速度が遅く生
産性の低下を招く。
【０００８】ヘッダーパイプの他の形成方法として、板
状部材に長穴３１ａを穿設した後、後工程で管状に形成
して、ヘッダーパイプを構成する方法もある（実開平２
−５４０７７号公報）。
状部材に長穴３１ａを穿設した後、後工程で管状に形成
して、ヘッダーパイプを構成する方法もある（実開平２
−５４０７７号公報）。
【０００９】しかし、上記のような方法では、ろう付け
部分が多くなるので、ヘッダーパイプに加工した後の耐
圧強度が低下するという問題が生じる。
部分が多くなるので、ヘッダーパイプに加工した後の耐
圧強度が低下するという問題が生じる。
【００１０】さらに、図１０に示したような熱交換器に
おいては、ヘッダーパイプ３１と偏平チューブ３７は、
長穴３１ａの側縁と、偏平チューブ３７の外壁との接合
（たとえば、ろう付け）を介して互いに接合されるが、
接合部面積が十分にとれないこともあり、その強度を十
分にとりづらいという問題も残されている。
おいては、ヘッダーパイプ３１と偏平チューブ３７は、
長穴３１ａの側縁と、偏平チューブ３７の外壁との接合
（たとえば、ろう付け）を介して互いに接合されるが、
接合部面積が十分にとれないこともあり、その強度を十
分にとりづらいという問題も残されている。
【００１１】本発明は、上記のような問題点に着目し、
断面楕円形のヘッダーパイプを容易に、精度よく加工す
る製造方法を提供するとともに、ヘッダーパイプと、偏
平チューブとの接合部の強度を向上できる熱交換器を提
供することを目的とする。
断面楕円形のヘッダーパイプを容易に、精度よく加工す
る製造方法を提供するとともに、ヘッダーパイプと、偏
平チューブとの接合部の強度を向上できる熱交換器を提
供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】この目的に沿う本発明の
熱交換器の製造方法は、一対のヘッダーパイプ間を実質
的に平行に配設された複数の偏平チューブで接続し、少
なくとも隣接する偏平チューブ間にコルゲートフィンを
配設した熱交換器の製造方法において、前記ヘッダーパ
イプを形成するに際し、（イ）断面円形のパイプに、前
記偏平チューブ挿入用の長穴を穿設し、（ロ）長穴穿設
後に前記パイプを断面楕円形となるように加工すること
を特徴とする方法からなる。
熱交換器の製造方法は、一対のヘッダーパイプ間を実質
的に平行に配設された複数の偏平チューブで接続し、少
なくとも隣接する偏平チューブ間にコルゲートフィンを
配設した熱交換器の製造方法において、前記ヘッダーパ
イプを形成するに際し、（イ）断面円形のパイプに、前
記偏平チューブ挿入用の長穴を穿設し、（ロ）長穴穿設
後に前記パイプを断面楕円形となるように加工すること
を特徴とする方法からなる。
【００１３】また、本発明に係る熱交換器は、一対のヘ
ッダーパイプ間を実質的に平行に配設された複数の偏平
チューブで接続し、少なくとも隣接する偏平チューブ間
にコルゲートフィンを配設した熱交換器において、前記
ヘッダーパイプを断面が楕円のパイプから構成するとと
もに、該パイプと前記偏平チューブとの接続部のパイプ
側に、パイプ肉厚よりも大きい偏平チューブ受面を形成
したことを特徴とするものからなる。
ッダーパイプ間を実質的に平行に配設された複数の偏平
チューブで接続し、少なくとも隣接する偏平チューブ間
にコルゲートフィンを配設した熱交換器において、前記
ヘッダーパイプを断面が楕円のパイプから構成するとと
もに、該パイプと前記偏平チューブとの接続部のパイプ
側に、パイプ肉厚よりも大きい偏平チューブ受面を形成
したことを特徴とするものからなる。
【００１４】
【作用】上記のような熱交換器の製造方法においては、
ヘッダーパイプを形成する際に、まずはじめに断面円形
のパイプに偏平チューブとの接続部である長穴を穿設す
る。この加工においては、パイプは断面円形のままなの
で、たとえばシヤー角の鋭いパンチを用いての長穴の穿
設が可能となり、所望の形状の長穴が容易に穿設でき
る。長穴が穿設された断面円形のパイプは、たとえば型
を用いたプレス加工によって、容易に所定の断面楕円形
に加工できるので、断面楕円形のヘッダーパイプが簡単
に加工できる。
ヘッダーパイプを形成する際に、まずはじめに断面円形
のパイプに偏平チューブとの接続部である長穴を穿設す
る。この加工においては、パイプは断面円形のままなの
で、たとえばシヤー角の鋭いパンチを用いての長穴の穿
設が可能となり、所望の形状の長穴が容易に穿設でき
る。長穴が穿設された断面円形のパイプは、たとえば型
を用いたプレス加工によって、容易に所定の断面楕円形
に加工できるので、断面楕円形のヘッダーパイプが簡単
に加工できる。
【００１５】また、プレス加工により、断面円形のパイ
プを断面楕円形に加工する場合に、該パイプに予め穿設
された長穴に挿入される形状保持板を有する型を用いる
ことにより、プレス加工時の長穴のつぶれや、変形が防
止される。さらに、パイプの長穴に形状保持板を挿入す
ることにより、パイプは型内の所定の位置に正確に位置
決め可能となり、プレス加工の精度が向上される。
プを断面楕円形に加工する場合に、該パイプに予め穿設
された長穴に挿入される形状保持板を有する型を用いる
ことにより、プレス加工時の長穴のつぶれや、変形が防
止される。さらに、パイプの長穴に形状保持板を挿入す
ることにより、パイプは型内の所定の位置に正確に位置
決め可能となり、プレス加工の精度が向上される。
【００１６】さらに、パイプの長穴、つまり偏平チュー
ブの接続部に、偏平チューブ受面を設けることにより、
ろう付け等によるヘッダーパイプと偏平チューブとの接
合時に接合部の面積が十分に確保されるため強度が向上
する。
ブの接続部に、偏平チューブ受面を設けることにより、
ろう付け等によるヘッダーパイプと偏平チューブとの接
合時に接合部の面積が十分に確保されるため強度が向上
する。
【００１７】
【実施例】以下に、本発明の望ましい実施例を、図面を
参照して説明する。図１は、本発明の第１実施例に係る
熱交換器を示している。図１において、１はヘッダーパ
イプを示している。ヘッダーパイプ１は後述のような方
法で加工される断面楕円形のパイプから構成されてい
る。ヘッダーパイプ１の側壁（パイプ壁）には、複数の
偏平チューブ２を接続する長穴１ａが穿設されている。
互いに対向する位置に配設された一対のヘッダーパイプ
１の間には、互いに平行に延びる複数の偏平チューブ２
が配設されている。各偏平チューブ２は、たとえばろう
付けによりヘッダーパイプ１に接合され、ヘッダーパイ
プ１の延設方向に沿って、複数の偏平チューブ２と、コ
ルゲートフィン３とが交互に配設されている。偏平チュ
ーブ２とコルゲートフィン３とは、たとえば、ろう付け
により接合されている。また、偏平チューブ２−コルゲ
ートフィン３の配列方向の外端部には、端板４が設けら
れている。
参照して説明する。図１は、本発明の第１実施例に係る
熱交換器を示している。図１において、１はヘッダーパ
イプを示している。ヘッダーパイプ１は後述のような方
法で加工される断面楕円形のパイプから構成されてい
る。ヘッダーパイプ１の側壁（パイプ壁）には、複数の
偏平チューブ２を接続する長穴１ａが穿設されている。
互いに対向する位置に配設された一対のヘッダーパイプ
１の間には、互いに平行に延びる複数の偏平チューブ２
が配設されている。各偏平チューブ２は、たとえばろう
付けによりヘッダーパイプ１に接合され、ヘッダーパイ
プ１の延設方向に沿って、複数の偏平チューブ２と、コ
ルゲートフィン３とが交互に配設されている。偏平チュ
ーブ２とコルゲートフィン３とは、たとえば、ろう付け
により接合されている。また、偏平チューブ２−コルゲ
ートフィン３の配列方向の外端部には、端板４が設けら
れている。
【００１８】ヘッダーパイプ１の両端部は、キャップ５
によって閉塞されている。また、ヘッダーパイプ１内は
仕切り板６により画成されている。
によって閉塞されている。また、ヘッダーパイプ１内は
仕切り板６により画成されている。
【００１９】７は入口パイプを示しており、入口パイプ
から送入された熱媒（たとえば、冷媒）は、図１の一点
鎖線で示すような経路で系内を循環した後、出口パイプ
８から外部に送り出される。
から送入された熱媒（たとえば、冷媒）は、図１の一点
鎖線で示すような経路で系内を循環した後、出口パイプ
８から外部に送り出される。
【００２０】上記のような装置においては、入口パイプ
７から送入された冷媒は偏平チューブ２内を通され、コ
ルゲートフィン３部分、偏平チューブ２上下部分を通過
する空気との間で熱交換が行われる。
７から送入された冷媒は偏平チューブ２内を通され、コ
ルゲートフィン３部分、偏平チューブ２上下部分を通過
する空気との間で熱交換が行われる。
【００２１】上記のような実施例装置に用いられる、断
面楕円形にパイプで構成されるヘッダーパイプ１は、次
のような方法で製作される。まず、断面円形のパイプ１
０に、図４に示すような長穴１ａを穿設する。長穴１ａ
の穿設は、たとえば図２に示すようにカッター１１を矢
印方向に向けて駆動し切削加工するか、あるいは図３に
示すようにパンチ１２を矢印方向に向けて打ち込んで穿
設してもよい。
面楕円形にパイプで構成されるヘッダーパイプ１は、次
のような方法で製作される。まず、断面円形のパイプ１
０に、図４に示すような長穴１ａを穿設する。長穴１ａ
の穿設は、たとえば図２に示すようにカッター１１を矢
印方向に向けて駆動し切削加工するか、あるいは図３に
示すようにパンチ１２を矢印方向に向けて打ち込んで穿
設してもよい。
【００２２】次に、長穴１ａが穿設された断面円形のパ
イプ１０を型を用いてプレスする。なお、型は図５に示
すように、上型１４ａ、下型１４ｂから構成されてい
る。また、下型１４ｂには、図６に示すように、上記長
穴１ａの配設ピッチと同一ピッチで配列された形状保持
板１３が設けられている。
イプ１０を型を用いてプレスする。なお、型は図５に示
すように、上型１４ａ、下型１４ｂから構成されてい
る。また、下型１４ｂには、図６に示すように、上記長
穴１ａの配設ピッチと同一ピッチで配列された形状保持
板１３が設けられている。
【００２３】上記断面円形のパイプ１０を、下型１４ｂ
の形状保持板１３が長穴１ａ内を挿通するように下型１
４ｂ内に載置する（図５）。この状態で図７に示すよう
に上型１４ａを矢印方向に向けて移動させ、断面円形の
パイプ１０を両型間でプレスすることにより、図８に示
すように、断面楕円形のヘッダーパイプ１が形成され
る。
の形状保持板１３が長穴１ａ内を挿通するように下型１
４ｂ内に載置する（図５）。この状態で図７に示すよう
に上型１４ａを矢印方向に向けて移動させ、断面円形の
パイプ１０を両型間でプレスすることにより、図８に示
すように、断面楕円形のヘッダーパイプ１が形成され
る。
【００２４】上記のような方法においては、まず、断面
円形のパイプ１０に長穴１ａが穿設置される。つまり、
長穴１ａを穿設する際には、パイプは断面円形の状態の
ままなので、シヤー角の鋭いパンチ１２を用いても、断
面円形のパイプ１０は変形、破損することはなく、容易
かつ迅速に長穴１ａが穿設される。また、パンチ１２自
身の耐久性も向上し、加工性も良い。
円形のパイプ１０に長穴１ａが穿設置される。つまり、
長穴１ａを穿設する際には、パイプは断面円形の状態の
ままなので、シヤー角の鋭いパンチ１２を用いても、断
面円形のパイプ１０は変形、破損することはなく、容易
かつ迅速に長穴１ａが穿設される。また、パンチ１２自
身の耐久性も向上し、加工性も良い。
【００２５】また、断面円形のパイプ１０を型１４ａ、
１４ｂで断面楕円形のパイプにプレス加工する際には、
断面円形のパイプ１０の長穴１ａには、下型１４ｂに設
けられる形状保持板１３が挿通されている。各形状保持
板１３は、各長穴１ａを目標とする形状に保持するの
で、長穴１ａの変形、つぶれが効果的に防止される。
１４ｂで断面楕円形のパイプにプレス加工する際には、
断面円形のパイプ１０の長穴１ａには、下型１４ｂに設
けられる形状保持板１３が挿通されている。各形状保持
板１３は、各長穴１ａを目標とする形状に保持するの
で、長穴１ａの変形、つぶれが効果的に防止される。
【００２６】さらに、各長穴１ａに各形状保持板１３が
挿通するように断面円形のパイプ１０を下型１４ｂ内に
載置することにより、断面円形のパイプ１０は下型１４
ｂの所定の位置に正確に位置決めされる。従って、上型
１４ａによるプレスの際にも、断面円形のパイプ１０は
正確に所定の位置に保持されるので、プレス加工の精
度、つまり楕円断面の仕上り精度が向上する。
挿通するように断面円形のパイプ１０を下型１４ｂ内に
載置することにより、断面円形のパイプ１０は下型１４
ｂの所定の位置に正確に位置決めされる。従って、上型
１４ａによるプレスの際にも、断面円形のパイプ１０は
正確に所定の位置に保持されるので、プレス加工の精
度、つまり楕円断面の仕上り精度が向上する。
【００２７】図９は本発明の第２実施例に係る熱交換器
のヘッダーパイプ１と、偏平チューブ２との接合部の断
面を示している。このような装置においては、ヘッダー
パイプ１の偏平チューブ２との接合部、つまり長穴１ａ
の周縁には、ヘッダーパイプ１の肉厚よりも大きい、偏
平チューブ受面１ｂが形成されている。
のヘッダーパイプ１と、偏平チューブ２との接合部の断
面を示している。このような装置においては、ヘッダー
パイプ１の偏平チューブ２との接合部、つまり長穴１ａ
の周縁には、ヘッダーパイプ１の肉厚よりも大きい、偏
平チューブ受面１ｂが形成されている。
【００２８】偏平チューブ受面１ｂは、長穴１ａの穿設
の際に一体的に形成することができる。あるいは、長穴
１ａを穿設した断面円形のパイプ１０を、型で断面楕円
形のパイプにプレスする際に、下型１４ｂの形状保持板
１３を利用し、プレス加工と同時に形成することも可能
である。
の際に一体的に形成することができる。あるいは、長穴
１ａを穿設した断面円形のパイプ１０を、型で断面楕円
形のパイプにプレスする際に、下型１４ｂの形状保持板
１３を利用し、プレス加工と同時に形成することも可能
である。
【００２９】ヘッダーパイプ１に偏平チューブ受面１ｂ
を形成することにより、ヘッダーパイプ１と偏平チュー
ブ２の接合面積（ろう付け面積）が大きくなるので、両
者の接合をより強固にできる。
を形成することにより、ヘッダーパイプ１と偏平チュー
ブ２の接合面積（ろう付け面積）が大きくなるので、両
者の接合をより強固にできる。
【００３０】上記第１、第２実施例においては、ヘッダ
ーパイプ１は断面楕円形のパイプから構成されているの
で、従来の装置よりも、コルゲートフィン３の配設面積
を多くとることができる。したがって、熱交換器の外形
寸法が同一のまま、あるいは小型化した場合でも、放熱
効率を向上できる。
ーパイプ１は断面楕円形のパイプから構成されているの
で、従来の装置よりも、コルゲートフィン３の配設面積
を多くとることができる。したがって、熱交換器の外形
寸法が同一のまま、あるいは小型化した場合でも、放熱
効率を向上できる。
【００３１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のヘッダー
パイプの製造方法によるときは、断面円形のパイプに長
穴を穿設した後、該パイプを断面楕円形となるように加
工するようにしたので、長穴の穿設を容易、かつ迅速に
行うことができる。さらに、この長穴は、断面円形パイ
プを断面楕円形に加工する際の位置決めにも利用できる
ので、ヘッダーパイプの加工精度を向上することもでき
る。
パイプの製造方法によるときは、断面円形のパイプに長
穴を穿設した後、該パイプを断面楕円形となるように加
工するようにしたので、長穴の穿設を容易、かつ迅速に
行うことができる。さらに、この長穴は、断面円形パイ
プを断面楕円形に加工する際の位置決めにも利用できる
ので、ヘッダーパイプの加工精度を向上することもでき
る。
【００３２】また、上記ヘッダーパイプの製造において
は、ヘッダーパイプの偏平チューブ接続部に、つまり長
穴形成部に偏平チューブの受面を形成することができ、
それによってヘッダーパイプと偏平チューブとの接合面
積を十分に大きく確保できるので、両者の接合強度の向
上をはかることもできる。
は、ヘッダーパイプの偏平チューブ接続部に、つまり長
穴形成部に偏平チューブの受面を形成することができ、
それによってヘッダーパイプと偏平チューブとの接合面
積を十分に大きく確保できるので、両者の接合強度の向
上をはかることもできる。
【図１】本発明の第１実施例に係る熱交換器の斜視図で
ある。
ある。
【図２】断面円形のパイプに長穴を加工する場合の、パ
イプとカッターの縦断面図である。
イプとカッターの縦断面図である。
【図３】断面円形のパイプに長穴を加工する場合の、パ
イプとパンチの縦断面図である。
イプとパンチの縦断面図である。
【図４】長穴を穿設した断面円形パイプの部分拡大平面
図である。
図である。
【図５】断面円形のパイプを断面楕円形に加工する型の
斜視図である。
斜視図である。
【図６】図５の型の下型の部分拡大斜視図である。
【図７】図５の型のプレス加工前の状態におけるパイプ
と型の縦断面図である。
と型の縦断面図である。
【図８】図５の型のプレス加工時のパイプと型の縦断面
図である。
図である。
【図９】本発明の第２実施例に係る熱交換器における、
ヘッダーパイプと偏平チューブの接合部の横断面図であ
る。
ヘッダーパイプと偏平チューブの接合部の横断面図であ
る。
【図１０】従来の熱交換器の斜視図である。
【図１１】図１０の装置のヘッダーパイプを断面円形と
した場合と、断面楕円形にした場合との、コルゲートフ
ィンの配設面積の差を示す概略部分平面図である。
した場合と、断面楕円形にした場合との、コルゲートフ
ィンの配設面積の差を示す概略部分平面図である。
【図１２】断面円形のパイプに長穴を加工する場合のパ
イプとパンチの縦断面図である。
イプとパンチの縦断面図である。
【図１３】断面楕円形のパイプに長穴を加工する場合の
パイプとパンチの縦断面図である。
パイプとパンチの縦断面図である。
１ ヘッダーパイプ １ａ 長穴 １ｂ 偏平チューブ受面 ２ 偏平チューブ ３ コルゲートフィン ４ 端板 ５ キャップ ６ 仕切り板 ７ 入口パイプ ８ 出口パイプ １０ 断面円形のパイプ １１ カッター １２ パンチ １３ 形状保持板 １４ａ 上型 １４ｂ 下型
Claims (3)
- 【請求項１】 一対のヘッダーパイプ間を実質的に平行
に配設された複数の偏平チューブで接続し、少なくとも
隣接する偏平チューブ間にコルゲートフィンを配設した
熱交換器の製造方法において、前記ヘッダーパイプを形
成するに際し、（イ）断面円形のパイプに、前記偏平チ
ューブ挿入用の長穴を穿設し、（ロ）長穴穿設後に前記
パイプを断面楕円形となるように加工する、ことを特徴
とする熱交換器の製造方法。 - 【請求項２】 前記長穴が穿設されたパイプを、該長穴
に挿通される形状保持板を有する型を用いて、断面楕円
形にプレス加工する、請求項１の熱交換器の製造方法。 - 【請求項３】 一対のヘッダーパイプ間を実質的に平行
に配設された複数の偏平チューブで接続し、少なくとも
隣接する偏平チューブ間にコルゲートフィンを配設した
熱交換器において、前記ヘッダーパイプを断面が楕円の
パイプから構成するとともに、該パイプと前記偏平チュ
ーブとの接続部のパイプ側に、パイプ肉厚よりも大きい
偏平チューブ受面を形成したことを特徴とする熱交換
器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34614393A JPH07180986A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 熱交換器及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34614393A JPH07180986A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 熱交換器及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07180986A true JPH07180986A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18381413
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34614393A Pending JPH07180986A (ja) | 1993-12-21 | 1993-12-21 | 熱交換器及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07180986A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104551582A (zh) * | 2014-12-08 | 2015-04-29 | 虞寿仁 | 微型微通道金属圆管换热器的生产方法 |
| CN109807257A (zh) * | 2019-02-14 | 2019-05-28 | 合肥美的电冰箱有限公司 | 蒸发管、及其制作方法、应用其的蒸发器和冰箱 |
| CN109807256A (zh) * | 2019-02-14 | 2019-05-28 | 合肥美的电冰箱有限公司 | 蒸发管的制作方法及制作设备 |
-
1993
- 1993-12-21 JP JP34614393A patent/JPH07180986A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104551582A (zh) * | 2014-12-08 | 2015-04-29 | 虞寿仁 | 微型微通道金属圆管换热器的生产方法 |
| CN104551582B (zh) * | 2014-12-08 | 2017-02-01 | 浙江金丝通科技股份有限公司 | 微型微通道金属圆管换热器的生产方法 |
| CN109807257A (zh) * | 2019-02-14 | 2019-05-28 | 合肥美的电冰箱有限公司 | 蒸发管、及其制作方法、应用其的蒸发器和冰箱 |
| CN109807256A (zh) * | 2019-02-14 | 2019-05-28 | 合肥美的电冰箱有限公司 | 蒸发管的制作方法及制作设备 |
| CN109807256B (zh) * | 2019-02-14 | 2020-11-27 | 合肥美的电冰箱有限公司 | 蒸发管的制作方法及制作设备 |
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