JPH07180759A - 差動制限装置 - Google Patents

差動制限装置

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JPH07180759A
JPH07180759A JP32652393A JP32652393A JPH07180759A JP H07180759 A JPH07180759 A JP H07180759A JP 32652393 A JP32652393 A JP 32652393A JP 32652393 A JP32652393 A JP 32652393A JP H07180759 A JPH07180759 A JP H07180759A
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JP
Japan
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clutch
planetary gear
limiting device
adjusting
differential
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JP32652393A
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Shinji Yamazaki
伸司 山崎
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GKN Driveline Japan Ltd
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Tochigi Fuji Sangyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラネタリーギヤから成る差動装置を備えた
電磁石式差動制限装置において、プラネタリーギヤと前
記メインクラッチとの軸方向の位置関係を調整できるよ
うにしてクラッチ板の隙間調整を可能にし、組み立て設
計を容易にすると共に、部品点数の削減を図ることので
きる差動制限装置を提供するものである。 【構成】 メインクラッチ1におけるクラッチ板1A、
1Bの隙間調整を可能にするために、パイロットクラッ
チ17と前記メインクラッチ1との間に配置された、プ
ラネタリーギヤ2と前記メインクラッチ1との軸方向の
位置関係を調整する調整手段を設けたことを特徴とする
もので、1例として、前記パイロットクラッチ17にお
けるロータークラッチ18と前記プラネタリーギヤ2と
の間に配置される調整リング7を、前記ロータークラッ
チ18に調整固定可能に螺合することで、前記メインク
ラッチ1に対する前記プラネタリーギヤ2の軸方向の位
置を調整するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラネタリーギヤから
成る差動装置を備えた電磁石式差動制限装置のメインク
ラッチにおけるクラッチ板の隙間調整構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】この種の、プラネタリーギヤから成る差
動装置を備えた電磁石式差動制限装置としては、従来、
例えば図4に示したようなものがある。この従来例のも
のは、図示しないエンジンからの駆動力がドライブピニ
オン22と傘歯噛合するリングギヤ23に伝えられ、該
リングギヤ23を一体に固定するデフケース11を回転
させる。該デフケース11は軸方向に2分割された左デ
フケース11Aと右デフケース11Bとが連結されて構
成されている。前記デフケース11内に差動装置を構成
するプラネタリーギヤ2を挟んで軸方向にメインクラッ
チ1とパイロットクラッチ17が配置される。これらの
クラッチがプラネタリーギヤ2の差動制限作用を行う。
前記デフケース11から入力された駆動力は、前記右デ
フケース11Bの一部として差動装置を構成するところ
のプラネタリーギヤ2のインターナルギヤ13に伝えら
れ、さらにピニオンギヤ5を介して、キャリアー3およ
びサンギヤ12に配分伝達されて行く。前記ピニオンギ
ヤ5はピニオン軸6によって前記キャリアー3の円周上
に複数個軸支され、これら各ピニオンギヤ5の内外に
は、外接噛合する前記インターナルギヤ13と、内接噛
合する前記サンギヤ12がそれぞれ噛合している。前記
インターナルギヤ13を有する右デフケース11Bはさ
らにアウター15としてパイロットクラッチ17の外側
まで延び、該パイロットクラッチ17のロータークラッ
チ18と一体に回転するよう構成されている。前記ロー
タークラッチ18は、前記キャリアー3の軸部に外嵌
し、該キャリアー3の軸部内には図示しないが右車輪駆
動軸がスプライン嵌合される。また、前記サンギヤ12
の軸部内には同様に図示しないが左車輪駆動軸がスプラ
イン嵌合される。前記ピニオンギヤ5に伝えられたデフ
ケース11からの駆動力は、左右車輪間の駆動抵抗ある
いは回転数差に応じて前記ピニオンギヤ5が公自転して
右車輪系の前記キャリアー3および左車輪系の前記サン
ギヤ12に配分して伝えるられるものである。
【0003】このような差動駆動状態での走行時に、泥
濘地等の悪路に遭遇して左右車輪間での差動作用を制限
する必要が生じた場合には、前記パイロットクラッチ1
7のロータークラッチ18の外側に配置された電磁石1
4を励磁することによって、アーマチャー16を吸引す
る。該アーマチャー16の吸引による軸方向右側への移
動によって該アーマチャー16と前記ロータークラッチ
18の間に交互に配列されてパイロットクラッチ17を
構成しているアウタークラッチ板17Aとインナークラ
ッチ板17Bを互いに圧接させる。前記アウタークラッ
チ板17A群は軸方向にスライド自在でインターナルギ
ヤ13を構成する前記アウター15と回転を共にし、前
記インナークラッチ板17B群も軸方向にスライド自在
で後記カムリング19と回転を共にするので、これらア
ウターおよびインナークラッチ板17A、17Bの圧接
によって、カムリング19が前記アウター15と連れ回
り、ボール20を介して、前記プラネタリーギヤ2を構
成するプレッシャーリングを兼ねるキャリアー3を軸方
向左方に押圧することになる。これによって、前記ピニ
オンギヤ5を軸支したキャリアー3全体が左方に移動し
て、プラネタリーギヤ2と左デフケース11Aとの間に
配置されたメインクラッチ1を構成するアウタークラッ
チ板1Aとインナークラッチ板1Bを互いに圧接させ
る。前記アウタークラッチ板1A群は軸方向にスライド
自在で前記キャリアー3の延長筒部3Aと回転を共に
し、前記インナークラッチ板1B群も軸方向にスライド
自在で前記サンギヤ12と回転を共にするので、これら
アウタークラッチ板1Aとインナークラッチ板1Bとの
圧接により、前記キャリアー3とサンギヤ12とは相対
回転差がなくなり、左右車輪間の差動は制限状態となる
ので、前記各ピニオンギヤ5は自転が制限され、前記イ
ンターナルギヤ13、ピニオンギヤ5、キャリアー3お
よびサンギヤ12も相対回転を制限されて回転し、前後
輪間での路面とタイヤとの摩擦係数の差によっていずれ
か一方の駆動系が空転するという差動作用を有するが故
の差動装置の宿命を取り除き、悪路脱出を可能にするも
のである。
【0004】このような従来のプラネタリーギヤから成
る差動装置を備えた電磁石式差動制限装置にあっては、
電磁石励磁によってアーマチャーを吸引してパイロット
クラッチにおける多板クラッチを圧接し、それに伴って
メインクラッチにおける多板クラッチを圧接して差動制
限動作を行うことになるが、前記メインクラッチを構成
する各クラッチ板の板厚および各クラッチ板間の隙間の
寸法は、差動制限装置の応答性(差動制限トルク発生の
動作開始時期)や駆動力配分特性に関わるもので、組立
て設計上きわめて重要な要素となっている。そのため
に、上記したような従来の装置では、定められた寸法内
に多板クラッチを収納するために、数種類のクラッチ板
を組み合わせて組み付けることによる寸法合せを行わざ
るを得ないのが実情であった。このように、寸法合せの
ために数種類のクラッチ板を準備することは部品点数が
増加し、好ましいことではなかった。また、設計時にお
けるクラッチ板の組合せ選択にも多大の労力を要した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため本発明では、
上記従来のプラネタリーギヤから成る差動装置を備えた
電磁石式差動制限装置における諸課題を解決して、プラ
ネタリーギヤと前記メインクラッチとの軸方向の位置関
係を調整できるようにしてクラッチ板の隙間調整を可能
にし、組み立て設計を容易にすると共に、部品点数の削
減を図ることのできる差動制限装置を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、上
記した従来の課題を解決するための手段として、プラネ
タリーギヤから成る差動装置を備えた電磁石式差動制限
装置において、メインクラッチにおけるクラッチ板の隙
間調整を可能にするために、パイロットクラッチと前記
メインクラッチとの間に配置された、前記プラネタリー
ギヤと前記メインクラッチとの軸方向の位置関係を調整
する調整手段を設けたことを特徴とするもので、前記パ
イロットクラッチにおけるロータークラッチと前記プラ
ネタリーギヤとの間に配置される調整リングを、前記ロ
ータークラッチに調整固定可能に螺合することで、前記
メインクラッチに対する前記プラネタリーギヤの軸方向
の位置を調整する調整手段としてもよいし、前記パイロ
ットクラッチにおけるロータークラッチと前記プラネタ
リーギヤとの間に配置されるスラストベアリングが、前
記ロータークラッチに調整固定可能に螺合された調整ボ
ルトによって軸方向に進退されるようにすることで、前
記メインクラッチに対する前記プラネタリーギヤの軸方
向の位置を調整する調整手段としてもよい。さらには、
差動制限装置におけるデフケースと前記メインクラッチ
との間に配置された調整プレートを前記デフケースに対
して調整固定可能に螺合することで、前記プラネタリー
ギヤに対する前記メインクラッチの軸方向の位置を調整
する調整手段とすることもできる。また、前記調整手段
を差動制限装置の組み立て後に外部から調整できるよう
にすることもできるものである。
【0007】
【作用】本発明では、プラネタリーギヤ2から成る差動
装置を備えた電磁石式差動制限装置において、メインク
ラッチ1におけるクラッチ板1A、1Bの隙間調整を可
能にするために、パイロットクラッチ17と前記メイン
クラッチ1との間に配置された、前記プラネタリーギヤ
2と前記メインクラッチ1との軸方向の位置関係を調整
する調整手段を設けた上記構成により、パイロットクラ
ッチ17と前記メインクラッチ1との間に配置された前
記プラネタリーギヤ2と前記メインクラッチ1との軸方
向の位置関係を調整することによって、差動制限用メイ
ンクラッチ1のクラッチ板1A、1Bの隙間が適正とな
るので、前記メインクラッチ1を構成するクラッチ板1
A、1Bを1種類のみを準備すればよく、大幅な部品点
数の削減を可能にして、設計時におけるクラッチ板の組
合せ選択に煩わされることもなくなった。しかも、前記
調整手段を差動制限装置の組み立て後に外部から調整で
きるようにして、組み立て後における差動制限特性にお
ける応答性の調整をすることが可能である。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の差動制限装置の第1実施例を示すも
のである。本実施例の構成は、基本的には先に示した図
4の電磁石式差動制限装置と同様である。プラネタリー
ギヤ2から成る差動装置を備えた電磁石式差動制限装置
において、メインクラッチ1におけるクラッチ板1A、
1Bの隙間調整を可能にするために、パイロットクラッ
チ17と前記メインクラッチ1との間に配置された、前
記プラネタリーギヤ2と前記メインクラッチ1との軸方
向の位置関係を調整する調整手段として、前記パイロッ
トクラッチ17におけるロータークラッチ18と前記プ
ラネタリーギヤ2との間に配置される調整リング7を、
前記ロータークラッチ18に調整固定可能に螺合するよ
うにしたものである。しかも、この調整手段は差動制限
装置の組み立て後に外部から調整できるものである。詳
述すると、前記メインクラッチ1へのプレッシャーリン
グを兼ねるキャリアー3、パイロットクラッチ17のボ
ールカム装置を構成するボール20およびカムリング1
9、スラストベアリング21が順次軸方向に配列され、
該スラストベアリング21と前記ロータークラッチ18
との間には調整リング7が配置されている。該調整リン
グ7がその外周に螺設された外周螺子7Aによって、前
記ロータークラッチ18の内周に螺設した内周螺子18
Bに螺合されるように構成されている。
【0009】前記調整リング7の外周螺子7Aを前記ロ
ータークラッチ18の内周螺子18Bに螺合するには、
図1の1部側面図によって示されるような、電磁石14
およびそのベアリングが除かれた状態で露呈している前
記ロータークラッチ18の側端面の同一円周上に適宜個
数が穿設された円弧状の長孔18Aを通じてピン状の工
具を差し入れ、該長孔18Aに対応して前記調整リング
7の側面の同一円周上に多数設けられたピン孔7Bに係
止された前記ピン状の工具を前記長孔18Aの範囲内で
回転させればよい。以後これを繰り返すことによって、
調整リング7をロータークラッチ18に対して適宜の深
さまで螺合する。これによって、前記調整リング7の位
置は、前記ボールカム装置を介してプラネタリーギヤ2
全体を適正な位置に配置することになり、前記プラネタ
リーギヤ2と前記メインクラッチ1との軸方向の適正な
位置関係を得て、前記メインクラッチ1におけるクラッ
チ板1A、1Bの隙間調整が適正なものとなるものであ
る。この適正な調整リング7の螺合位置を得た状態で、
前記調整リング7のピン孔7Bとこれに対応する前記ロ
ータークラッチ18の長孔18Aに固定ピン10を挿入
固定した後、該固定ピン10の頭部をハンマー等で叩き
つぶして前記長孔18Aに加締め、調整リング7の前記
ロータークラッチ18に対する螺合が弛んで前記メイン
クラッチ1に対するプラネタリーギヤ2の適正な位置が
失われることがないようにするものである。
【0010】図2は本発明の差動制限装置の第2実施例
の要部を示すものである。本実施例の構成も基本的には
前記第1実施例のものと同様である。プラネタリーギヤ
2から成る差動装置を備えた電磁石式差動制限装置にお
いて、メインクラッチ1におけるクラッチ板1A、1B
の隙間調整を可能にするために、パイロットクラッチ1
7と前記メインクラッチ1との間に配置された、前記プ
ラネタリーギヤ2と前記メインクラッチ1との軸方向の
位置関係を調整する調整手段として、前記パイロットク
ラッチ17におけるロータークラッチ18と前記プラネ
タリーギヤ2との間に配置されるスラストベアリング2
1が、前記ロータークラッチ18に調整固定可能に螺合
された調整ボルト8によって軸方向に進退されるように
したことで、前記メインクラッチ1に対する前記プラネ
タリーギヤ2の軸方向の位置を調整するようにしたもの
である。この調整手段も差動制限装置の組み立て後に外
部から調整できるものである。詳述すると、前記メイン
クラッチ1へのプレッシャーリングを兼ねるキャリアー
3、パイロットクラッチ17のボールカム装置を構成す
るボール20およびカムリング19、スラストベアリン
グ21が順次軸方向に配列されている。一方、前記ロー
タークラッチ18における前記スラストベアリング21
に対応する側端面には調整ボルト螺子孔18Cが設けら
れ、該調整ボルト螺子孔18Cには調整ボルト8が螺合
される。
【0011】前記調整ボルト8を前記ロータークラッチ
18の調整ボルト螺子孔18Cに螺合するには、前記ロ
ータークラッチ18の側端面が電磁石14およびそのベ
アリングが除かれて露呈している状態で行い、調整ボル
ト8をロータークラッチ18に対して適宜の深さまで螺
合する。これによって、調整ボルト8の先端が前記スラ
ストベアリング21を軸方向に進退させることになり、
前記スラストベアリング21の位置が、前記ボールカム
装置を介してプラネタリーギヤ2全体を適正な位置に配
置することになり、前記プラネタリーギヤ2と前記メイ
ンクラッチ1との軸方向の適正な位置関係を得て、前記
メインクラッチ1におけるクラッチ板1A、1Bの隙間
調整が適正なものとなるものである。この適正なスラス
トベアリング21の位置を得た状態で、図示しないが、
前記調整ボルト8を前記ロータークラッチ18に対して
加締めや弛み止め手段等の適宜の方法で固定することが
好ましく、これによって、調整ボルト8の前記ローター
クラッチ18に対する螺合が弛んで前記メインクラッチ
1に対するプラネタリーギヤ2の適正な位置が失われる
ことがないようにするものである。
【0012】図3は本発明の差動制限装置の第3実施例
の要部を示すものである。本実施例の構成も、基本的に
は先に示した図4の電磁石式差動制限装置と同様であ
る。プラネタリーギヤ2から成る差動装置を備えた電磁
石式差動制限装置において、メインクラッチ1における
クラッチ板1A、1Bの隙間調整を可能にするために、
パイロットクラッチ17と前記メインクラッチ1との間
に配置された、前記プラネタリーギヤ2と前記メインク
ラッチ1との軸方向の位置関係を調整する調整手段とし
て、差動制限装置におけるデフケース11と前記メイン
クラッチ1との間に配置された調整プレート4を前記デ
フケース11に対して調整固定可能に螺合することで、
前記プラネタリーギヤ2に対する前記メインクラッチ1
の軸方向の位置を調整するようにしたものである。この
調整手段も差動制限装置の組み立て後に外部から調整で
きるものである。詳述すると、左デフケース11Aとメ
インクラッチ1との間に皿状の調整プレート4が配置さ
れる。該調整プレート4の筒状部4Bの外周に螺設され
た外周螺子4Cを、左デフケース11Aの内周部に螺設
された内周螺子11Eに螺合する。
【0013】前記調整プレート4を前記左デフケース1
1Aの内周螺子11Eに螺合するには、図3に1部側面
図として示したように、前記左デフケース11Aの側端
面に穿設されている冷却あるいは点検用のための大きな
長孔11Cからピン状の工具を差し入れて、該長孔11
Cに対応して前記調整プレート4の側面の同一円周上に
多数設けられたピン孔4Aに前記ピン状の工具の先端を
係止し、前記長孔11Cの範囲内で調整プレート4を回
転させればよい。以後これを繰り返すことによって、調
整プレート4を左デフケース11Aに対して適宜の深さ
まで螺合する。これによって、前記調整プレート4の位
置は、前記メインクラッチ1に対する適正な位置に配置
されることになり、前記プラネタリーギヤ2と前記メイ
ンクラッチ1との軸方向の適正な位置関係を得て、前記
メインクラッチ1におけるクラッチ板1A、1Bの隙間
調整が適正なものとなるものである。この適正な調整プ
レート4の螺合位置を得た状態で、前記調整プレート4
のピン孔4Aとこれに対応する前記左デフケース11A
のピン挿入孔11Dに固定ピン9を挿入固定し、必要な
らば、該固定ピン9の頭部をハンマー等で叩きつぶして
加締め、調整プレート4の前記左デフケース11Aに対
する螺合が弛んで前記プラネタリーギヤ2に対するメイ
ンクラッチ1の適正な位置が失われることがないように
するものである。なお、本発明の趣旨の範囲内でプラネ
タリーギヤとメインクラッチとの軸方向の位置関係を調
整する調整手段としての構造が種々採用されることは言
うまでもないことである。
【0014】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、プラネタリーギヤから成る差動装置を備えた電磁石
式差動制限装置において、メインクラッチにおけるクラ
ッチ板の隙間調整を可能にするために、パイロットクラ
ッチと前記メインクラッチとの間に配置された、前記プ
ラネタリーギヤと前記メインクラッチとの軸方向の位置
関係を調整する調整手段を設けた上記構成により、差動
制限用メインクラッチのクラッチ板の隙間が適正となる
ので、前記メインクラッチを構成するクラッチ板を1種
類のみを準備して組み付けるだけでよく、それによって
生じる組付け誤差やグレード差による各部材間の僅かな
寸法誤差も前記調整手段によって適正なキャリアー調整
高さを容易に得ることができるので、従来のもののよう
に設計時におけるクラッチ板の組合せ選択に煩わされる
こともなく、大幅な部品点数の削減を可能にするのみな
らず、部品の共通化も図れる等、その実用的効果はきわ
めて高い。しかも、前記調整手段を差動制限装置の組み
立て後に外部から調整できるようにして、組み立て後に
おける差動制限特性における応答性の調整をすることが
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の差動制限装置の第1実施例を示す図で
ある。
【図2】本発明の差動制限装置の第2実施例を示す図で
ある。
【図3】本発明の差動制限装置の第3実施例を示す図で
ある。
【図4】電磁石式差動制限装置の概要を示す図である。
【符号の説明】
1 メインクラッチ 1A アウタークラッチ板 1B インナークラッチ板 2 プラネタリーギヤ 3 キャリアー 3A 延長筒部 4 調整プレート 4A ピン孔 4B 筒状部 4C 外周螺子 5 ピニオンギヤ 6 ピニオン軸 7 調整リング 7A 外周螺子 7B ピン孔 8 調整ボルト 9 固定ぴん 10 固定ピン 11 デフケース 11A 左デフケース 11B 右デフケース 11C 長孔 11D ピン挿入孔 11E 内周螺子 12 サンギヤ 13 インターナルギヤ 14 電磁石 15 アウター 16 アーマチャー 17 パイロットクラッチ 18 ロータークラッチ 18A 長孔 18B 内周螺子 18C 調整ボルト螺子孔 19 カムリング 20 ボール 21 スラストベアリング 22 ドライブピニオン 23 リングギヤ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラネタリーギヤから成る差動装置を備
    えた電磁石式差動制限装置において、メインクラッチに
    おけるクラッチ板の隙間調整を可能にするために、パイ
    ロットクラッチと前記メインクラッチとの間に配置され
    た、前記プラネタリーギヤと前記メインクラッチとの軸
    方向の位置関係を調整する調整手段を設けたことを特徴
    とする差動制限装置。
  2. 【請求項2】 前記パイロットクラッチにおけるロータ
    ークラッチと前記プラネタリーギヤとの間に配置される
    調整リングを、前記ロータークラッチに調整固定可能に
    螺合することで、前記メインクラッチに対する前記プラ
    ネタリーギヤの軸方向の位置を調整する調整手段とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の差動制限装置。
  3. 【請求項3】 前記パイロットクラッチにおけるロータ
    ークラッチと前記プラネタリーギヤとの間に配置される
    スラストベアリングが、前記ロータークラッチに調整固
    定可能に螺合された調整ボルトによって軸方向に進退さ
    れるようにすることで、前記メインクラッチに対する前
    記プラネタリーギヤの軸方向の位置を調整する調整手段
    としたことを特徴とする請求項1に記載の差動制限装
    置。
  4. 【請求項4】 差動制限装置におけるデフケースと前記
    メインクラッチとの間に配置された調整プレートを前記
    デフケースに対して調整固定可能に螺合することで、前
    記プラネタリーギヤに対する前記メインクラッチの軸方
    向の位置を調整する調整手段としたことを特徴とする請
    求項1に記載の差動制限装置。
  5. 【請求項5】 前記調整手段を差動制限装置の組み立て
    後に外部から調整できるようにしたことを特徴とする請
    求項1ないし4に記載の差動制限装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0927837A2 (en) * 1998-01-02 1999-07-07 Eaton Corporation Differential gear mechanism and improved ball-ramp actuation thereof

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0927837A2 (en) * 1998-01-02 1999-07-07 Eaton Corporation Differential gear mechanism and improved ball-ramp actuation thereof
EP0927837A3 (en) * 1998-01-02 2000-04-05 Eaton Corporation Differential gear mechanism and improved ball-ramp actuation thereof

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