JPH07180396A - 拡大式シェルタ - Google Patents

拡大式シェルタ

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JPH07180396A
JPH07180396A JP34630693A JP34630693A JPH07180396A JP H07180396 A JPH07180396 A JP H07180396A JP 34630693 A JP34630693 A JP 34630693A JP 34630693 A JP34630693 A JP 34630693A JP H07180396 A JPH07180396 A JP H07180396A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、拡大時の積雪や溜まった雨水が簡単
容易に除去でき、第2に、これらが収納時に内部に入り
込んだり、拡大部と本体固定部間に挟み込まれたり詰ま
って、拡大部が完全に収納できなくなることもなく、第
3に、これらが凍りついて拡大部が拡大収納できなくな
ることも防止される、拡大式シェルタを提案する。更に
第4に、これらが自動的に実現される拡大式シェルタも
提案する。 【構成】 この移動式シェルタでは、本体固定部1の天
井部4の側部分に、水平の回動軸15で回動パネル14
が取り付けられている。そしてこの回動パネル14は、
拡大部2の本体固定部1からの拡大時には、押し上げら
れ横姿勢とされて拡大部2の屋根となり、又、拡大部2
の収納時には、垂下され縦姿勢とされて、拡大部2の側
壁10を覆う。更に、このような回動パネル14の回動
変位が、拡大部2の拡大収納動作に連動,追従するよう
になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、拡大式シェルタに関す
る。すなわち、機器,機材等を搭載し、トラックその他
の輸送手段に積み込まれて移動される、拡大式シェルタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3,図4,図5は、この種従来例の拡
大式シェルタを示し、図3はその拡大部の拡大時の斜視
図、図4は拡大部の収納時の斜視図、図5は拡大部の拡
大時において積雪した場合を示す。これらの図面にも示
すように、この種の拡大式シェルタは、本体固定部1と
拡大部2とからなる。そして本体固定部1は、少なくと
も一方の側面に開口3を備えてなり、図示例では、左右
両側面にそれぞれ開口3が形成されている。拡大部2
は、このような開口3を介し本体固定部1に側方向から
入れ子式に組み付けられており、図示例では、本体固定
部1の左右の開口3にそれぞれ拡大部2が組み付けられ
ている。そして拡大部2は、本体固定部1に対し、図3
や図5に示したように引き出されて拡大可能であると共
に、図4に示したように押し込まれて収納可能であり、
箱状をなし、本体固定部1側が開放されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の拡大式シェルタにあっては、次の問題が指摘され
ていた。まず第1に、拡大式シェルタは上述したように
入れ子式よりなり、本体固定部1の天井部4より拡大部
2の天井部5の方が、低い構造よりなる。そこで、図3
に示した拡大部2の拡大時において、図5に示したよう
に積雪Sや降雨があった場合に、事後、図4に示したよ
うに拡大部2を収納する際には、まず、拡大部2の天井
部5上の積雪Sや溜まった雨水を除去することを要して
いた。つまり従来の拡大式シェルタにあっては、収納に
先立ち、高い所に位置する天井部5上の積雪Sや雨水
を、いちいち人手により除去する作業を要し、手間取り
面倒であるという問題が指摘されていた。
【0004】第2に、そしてもしも、このような積雪S
や雨水の除去作業が十分に行われなかった場合には、拡
大部2の収納時に天井部5上の積雪Sや雨水が、拡大部
2の天井部5と本体固定部1の天井部4間の隙間、その
他の両者間の隙間から、本体固定部1内等の拡大式シェ
ルタ内部に入り込む、という問題があった。又、積雪S
の除去作業が不十分であった場合には、拡大部2の収納
時に、拡大部2と本体固定部1間の隙間に積雪Sが挟み
込まれたり詰まったりし、結局、拡大部2が本体固定部
1内に完全に収納できなくなることがある、という指摘
もあった。
【0005】第3に、更に積雪Sや溜まった雨水が凍り
付いてしまい、拡大部2の拡大収納が一切不能となるこ
とさえあった。例えば、図3や図5に示した拡大部2の
拡大時において、拡大部2の天井部5上の積雪Sや雨水
が凍り付いた場合や、拡大部2の天井部5上から本体固
定部1上にかけての積雪Sや雨水が凍り付いた場合、更
に、図4に示した拡大部2の収納時において、本体固定
部1の天井部4上の積雪Sや雨水が、天井部4上の側部
分から若干下位に向けても凍り付いてしまった場合、等
々において、従来の拡大式シェルタでは、拡大部2の拡
大収納動作自体が不能となることがあった。
【0006】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の問題点を解決すべくなされたものであって、本体
固定部の天井部の側部分に、横姿勢と縦姿勢に回動変位
する回動パネルを取り付け、拡大部の屋根となることを
可能としたことにより、第1に、拡大時の積雪や雨水が
簡単容易に除去でき、第2に、これらが収納時に内部に
入り込んだり詰まったりすることもなくなり、第3に、
これらが凍り付いて拡大収納が不能となることも防止さ
れる、拡大式シェルタを提案することを目的とする。更
に請求項2では、回動パネルの回動変位を、拡大部の拡
大収納動作に連動,追従するようにしたことにより、上
述に加え第4に、これらが自動的に実現される、拡大式
シェルタを提案することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項1
については次のとおり。すなわち、この拡大式シェルタ
は、機器,機材等を搭載し、トラックその他の輸送手段
に積み込まれて移動される。そしてこの拡大式シェルタ
は、箱状をなし、少なくとも一方の側面に開口を備えた
本体固定部と、該開口を介し上記本体固定部に側方向か
ら入れ子式に組み付けられ、上記本体固定部に対し引き
出されて拡大可能であると共に押し込まれて収納可能で
あり、箱状をなし上記本体固定部側が開放された拡大部
と、からなる。そして、上記本体固定部の天井部の側部
分であって該開口上付近を水平の回動軸として、回動パ
ネルの基端縁が回動変位可能に取り付けられており、該
回動パネルは、上記拡大部の拡大時にあっては、横姿勢
とされ上記拡大部の屋根となる大きさよりなり、又、上
記拡大部の収納時にあっては、縦姿勢とされ上記拡大部
の側壁を覆うようになっている。
【0008】次に、請求項2については次のとおり。す
なわちこの拡大式シェルタは、第1項記載の拡大式シェ
ルタにおいて、該回動パネルは、その回動変位が上記拡
大部の拡大収納動作に連動,追従する関係に設定されて
いる。すなわち該回動パネルは、上記拡大部の拡大動作
により、上記拡大部にて支持されつつ押し上げられて横
姿勢を取り、又、上記拡大部の収納動作により、上記拡
大部にて支持されなくなり自重にて垂下された縦姿勢を
取る。
【0009】
【作用】本発明は、このような手段よりなるので、次の
ように作用する。拡大式シェルタでは、移動時には、拡
大部が本体固定部に押し込まれて収納され、又、使用時
には、拡大部が本体固定部から引き出されて拡大され
る。そして、本体固定部の天井部の側部分に回動パネル
が取り付けられており、この回動パネルは、拡大部の拡
大時には、押し上げられ横姿勢とされて拡大部の屋根と
され、拡大部の収納時には、垂下され縦姿勢とされて拡
大部の側壁を覆う。
【0010】そこで第1に、拡大時の回動パネル上の積
雪や雨水は、収納時に、回動パネルを横姿勢から縦姿勢
に回動変位することにより、簡単容易に除去される。第
2に、拡大時の回動パネル上の積雪や雨水は、このよう
に除去可能であり、しかも回動パネルは、本体固定部の
天井部に隙間なく連続して取り付けられている。これら
により、拡大部の収納時に積雪や雨水が、拡大部と本体
固定部間から内部に入り込むことはなく、又、積雪が両
者間に挟み込まれたり詰まって、拡大部が完全に収納で
きなくなることもない。第3に、拡大時更には収納時に
おける、回動パネル上や本体固定部の天井部の側部分上
等の積雪や溜まった雨水は、上述等により除去可能であ
る。又、このような積雪や雨水がもしも凍り付いた場合
でも、回動パネルを横姿勢や縦姿勢間で回動変位させる
ことにより、これらは破断,除去されるので、拡大部は
本体固定部にスムースに拡大収納される。
【0011】更に、請求項2の拡大式シェルタでは、回
動パネルの回動変位が、拡大部の拡大収納動作に連動,
追従するようになっている。そこで第4に、回動パネル
は拡大部の拡大収納により、自動的に横姿勢又は縦姿勢
とされるので、上述した第1,第2,第3の点が自動的
に実現される。
【0012】
【実施例】以下本発明を、図面に示すその実施例に基づ
いて、詳細に説明する。図1および図2は、本発明の実
施例の斜視図であり、図1は拡大部2の拡大時を、図2
は拡大部2の収納時を示す。
【0013】まず、この拡大式シェルタは、機器,機材
等を搭載し、トラックその他の輸送手段に積み込まれて
移動される。すなわち、この拡大式シェルタは、内部に
レーダー装置,無線通信装置等の電子機器や精密機器、
その他の機器,機材や、それらの収納棚,テーブル等を
搭載,収容し、トラック等の自動車や鉄道車輌の荷台、
その他の輸送手段に積み込まれて移動され、目的地にお
いて設置使用される。
【0014】そしてこの拡大式シェルタは、拡大縮小可
能な入れ子式構造よりなり、箱状をなし少なくとも一方
の側面に開口3を備えた本体固定部1と、この開口3を
介し本体固定部1に側方向から入れ子式に組み付けられ
箱状をなす拡大部2と、からなる。そして移動性を始
め、密封性,防水性,気密性,断熱性に優れている。な
お図示例にあっては、本体固定部1の左右両側面に開口
3が形成され、両開口3にそれぞれ、左右の拡大部2が
組み付けられているが、このような図示例の両側拡大方
式によらず、本体固定部1の左右いずれか一方の側面の
みに開口3が形成され、他方の側面は壁とされると共
に、その一方の開口3に1個の拡大部2が組み付けられ
た、片側拡大方式の移動式シェルタも可能である(な
お、この場合には後述する回動パネルも、その拡大部2
用に1個のみ設けられる)。
【0015】これらについて詳述すると、まず本体固定
部1は、図示例では、対向する両側面が開口3として開
放されると共に、天井部4,床部6,前後壁7等を備え
た箱状をなす。そして本体固定部1は、例えばトラック
の荷台に積み込み可能な寸法に設定され、前後壁7の一
方に扉8が、他方にエアコン装置9がそれぞれ付設され
ている。
【0016】次に、ドロア部とも称される拡大部2は、
開口3を介し本体固定部1に入れ子式に組み付けられて
おり、本体固定部1に対し、引き出されて拡大可能であ
ると共に押し込まれて収納可能となっている。すなわち
拡大部2は、本体固定部1を外箱とし、これに内包可能
な内箱として形成されており、本体固定部1の開口3に
対応する内側面が開放されると共に、このように開放さ
れた内側面と対向する外側面を側壁10とし、更に天井
部5,床部11,前後壁12等を備えた箱状をなす。そ
して図示例の拡大部2は、その大きさ・容積・形状等が
左右同一であると共に、本体固定部1の約半分程度とな
っており、一方の拡大部2には扉13が付設され、手動
方式又はシリンダー等を利用した駆動方式にて、本体固
定部1に対する拡大動作や収納動作が行われる。
【0017】そして、このような本体固定部1と左右の
拡大部2とからなるこの拡大式シェルタには、次の回動
パネル14が、左右の拡大部2用に、それぞれ左右に設
けられている。すなわち回動パネル14は、本体固定部
1の天井部4の側縁部分つまり拡大部2が組み付けられ
た開口3上付近に、その基端縁が、水平の回動軸15に
て回動変位可能に取り付けられている。そして回動パネ
ル14は、まず図1に示したように拡大部2の拡大時に
あっては、横姿勢とされ、拡大部2の屋根となる大きさ
よりなり、又、図2に示したように拡大部2の収納時に
あっては、縦姿勢とされ、拡大部2の側壁10を覆うべ
く折り畳まれる。つまり回動パネル14は、横姿勢と縦
姿勢間で略直角程度に回動変位可能となっており、図示
例では、側方向に若干下降傾斜したスロープ状の横姿勢
を取るが、勿論、水平の横姿勢を取るようにしてもよ
い。又、この回動パネル14は、1枚パネル又は多層パ
ネルよりなり、図示例では、拡大部2の天井部5より僅
かに大きい程度とされ、縦姿勢において拡大部2の側壁
10上部を覆っているが、これによらず、例えば拡大部
2の天井部5より側方向にはるかに大きく、縦姿勢にお
いて拡大部2の側壁10全体をほぼ覆う大きさとするこ
とも考えられる。
【0018】更に、この拡大式シェルタにおいて、回動
パネル14は、その回動変位が拡大部2の拡大収納動作
に連動,追従する関係に設定されている。つまり、この
回動パネル14は、拡大部2の拡大動作により、拡大部
2にて支持されつつ押し上げられて図1の横姿勢を取
り、又、拡大部2の収納動作により、拡大部2にて支持
されなくなり自重にて垂下され図2の縦姿勢を取る。図
示例では、このような回動パネル14と拡大部2との関
係を実現すべく、拡大部2の天井部5の側部分につい
て、前方,中央,後方に、軸を前後方向に向けたローラ
ー16がそれぞれ配設されている。そして、このような
ローラー16を介する方式により、回動パネル14が、
拡大部2の拡大収納動作にスムースに連動,追従する関
係が設定されているが、このようなローラー16を用い
た図示例以外にも、その他各種の方式により、このよう
な関係に設定することが可能であり、例えば、リンク装
置を回動パネル14と拡大部2間に介装するようにする
ことが考えられる。
【0019】本発明は、以上説明したように構成されて
いる。そこで以下のようになる。この拡大式シェルタ
は、内部に機器,機材等を搭載し、まずトラックその他
の輸送手段に積み込まれて移動される時は、拡大部2
が、開口3を介し本体固定部1に側方向から押し込まれ
て収納され、コンパクトに縮小される。又、目的地まで
移動されて使用される時は、拡大部2が、開口3を介し
本体固定部1から側方向に引き出されて拡大され、展開
される。そして、この拡大式シェルタにあっては、本体
固定部1の天井部4の側部分に、水平の回動軸15で回
動パネル14が取り付けられており、この回動パネル1
4は、図1に示したように、拡大部2の拡大時には押し
上げられ横姿勢とされて拡大部2の屋根とされ、又、図
2に示したように、拡大部2の収納時には垂下され縦姿
勢とされて拡大部2の側壁10を覆う。そこでこの拡大
式シェルタは、次の第1,第2,第3のようになる。
【0020】第1に、図1に示した拡大部2の拡大時に
積雪S(図5参照)や降雨があった場合には、拡大部2
の屋根として機能する横姿勢の回動パネル14上に、積
雪Sや雨水が溜まるが、このような積雪Sや雨水は、事
後、図2に示したように拡大部2を本体固定部1に収納
する時に、回動パネル14を横姿勢から縦姿勢に回動変
位することにより、除去される。このように、この拡大
式シェルタでは、回動パネル14の回動変位により、積
雪Sや雨水が簡単容易に除去される。
【0021】第2に、拡大部2の屋根として機能する回
動パネル14上の積雪Sや溜まった雨水は、このように
回動パネル14の回動変位により、除去可能である。し
かも、この拡大式シェルタは入れ子式よりなり、本体固
定部1の天井部4より拡大部2の天井部5の方が低い構
造よりなるが、本体固定部1の天井部4の側部分に、拡
大部2の屋根として機能する回動パネル14の基端縁が
取り付けられており、本体固定部1の天井部4に対し、
回動パネル14が隙間なく連続して取り付けられてい
る。これらによりこの拡大式シェルタでは、拡大部2の
本体固定部1への収納時に、積雪Sや雨水が拡大部2と
本体固定部1間から内部に入り込むことがなくなると共
に、積雪Sが両者間に挟み込まれたり詰まって、拡大部
2が本体固定部1に完全に収納できなくなることも防止
される。
【0022】第3に、このように図1に示した拡大部2
の拡大時に、拡大部2の屋根として機能する回動パネル
14上や、回動パネル14上から本体固定部1の天井部
4上にかけての積雪Sや溜まった雨水は、上述により、
回動パネル14を適宜横姿勢から縦姿勢に回動変位させ
ることにより、簡単容易かつ確実に除去可能である。
又、このような積雪Sや雨水が、もしも回動パネル14
上や本体固定部1の天井部4上で凍り付いてしまった場
合でも、回動パネル14を横姿勢から縦姿勢に回動変位
させることにより、これらは破断,除去される。更に、
図2に示した拡大部2の収納時に、本体固定部1の天井
部4上の積雪Sや溜まった雨水が、天井部4上の側部分
から若干下位に向けて凍り付いてしまった場合でも、回
動パネル14を縦姿勢から横姿勢に回動変位させること
により、これらは破断,除去される。もってこの拡大式
シェルタでは、拡大部2の拡大収納動作に何ら支障が生
じることがなく、拡大部2は、本体固定部1にスムース
に拡大収納される。
【0023】更に、この拡大式シェルタでは、回動パネ
ル14の横姿勢と縦姿勢間の回動変位が、拡大部2の拡
大収納動作に連動,追従するようになっている。そこ
で、この拡大式シェルタでは、上述した第1,第2,第
3に加え、次のようになる。すなわち第4に、この拡大
式シェルタでは、図1に示した拡大部2の拡大動作によ
り、回動パネル14が、図示例ではローラー16を介し
拡大部2にて支持されつつ押し上げられて、自動的に横
姿勢を取り拡大部2の屋根として機能する。又、図2に
示した拡大部2の収納動作により、回動パネル14が、
拡大部2にて徐々に支持されなくなり自重により垂下さ
れて、自動的に縦姿勢を取り拡大部2の側壁10を覆
う。このようにして、この拡大式シェルタでは、拡大部
2の拡大収納により、上述した第1,第2,第3の点が
自動的に実現される。
【0024】なお、以上説明した図示実施例にあって
は、拡大部2は、それ自体の屋根たる天井部5を備えて
おり、回動パネル14はこれとは別体のものとして設け
られ、拡大部2の拡大時において、両者は2重構造の屋
根を形成していた。しかし本発明は、このような図示例
に限定されるものではなく、拡大部2は天井部5を備え
ず、回動パネル14のみが、拡大部2の屋根として機能
するようにした構成も可能である。
【0025】
【発明の効果】本発明に係る拡大式シェルタは、以上説
明したように、本体固定部の天井部の側部分に、横姿勢
と縦姿勢に回動変位する回動パネルを取り付け、拡大部
の屋根となることを可能としたことにより、次の効果を
発揮する。
【0026】第1に、拡大時の積雪や雨水の除去が、収
納時に簡単容易に行える。すなわち、拡大部上の積雪や
溜まった雨水を、拡大部の収納時に、この種従来例のよ
うにいちいち人手により除去する作業を要することな
く、回動パネルの回動変位により簡単容易に除去でき、
面倒でなく手間が省け効率的である。
【0027】第2に、そこでこのような積雪や雨水が、
収納時に内部に入り込んだり詰まったりすることもなく
なる。すなわち、このような積雪や雨水が回動パネルの
回動変位により適宜除去可能であり、しかも本体固定部
の天井部から回動パネルが連続しているので、拡大部の
収納時に、この種従来例のようにこれらが内部に入り込
んだりしなくなり、更に積雪が挟み込まれたり詰まっ
て、拡大部が本体固定部に完全に収納できなくなること
も防止される。
【0028】第3に、積雪や雨水が凍り付いて、拡大収
納が不能となることも防止される。すなわち、横姿勢の
回動パネル上や本体固定部の側部分上の積雪や雨水は、
上述等により適宜除去可能であると共に、もしもこれら
が凍り付いてしまった場合でも、回動パネルの回動変位
によりこれらは除去される。そこでこの種従来例のよう
に、拡大部の拡大収納動作が不能となるようなこともな
くなる。
【0029】又、本発明の請求項2の拡大式シェルタ
は、更に回動パネルの回動変位を、拡大部の拡大収納動
作に連動,追従するようにしたことにより、上述した第
1,第2,第3に加え、次の効果を発揮する。すなわち
第4に、拡大部の拡大収納により、このような拡大部上
等の積雪や溜まった雨水の除去が、自動的に実現される
ようになる。このように、この種従来例に存した問題点
が一掃される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして
大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る拡大式シェルタの実施例の斜視図
であり、拡大部の拡大時を示す。
【図2】同実施例の斜視図であり、拡大部の収納時を示
す。
【図3】従来例の拡大式シェルタの斜視図であり、拡大
部の拡大時を示す。
【図4】同従来例の斜視図であり、拡大部の収納時を示
す。
【図5】同従来例の正面図であり、拡大部の拡大時にお
いて積雪した場合を示す。
【符号の説明】
1 本体固定部 2 拡大部 3 開口 4 天井部 5 天井部 6 床部 7 前後壁 8 扉 9 エアコン装置 10 側壁 11 床部 12 前後壁 13 扉 14 回動パネル 15 回動軸 16 ローラー S 積雪

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器,機材等を搭載し、トラックその他
    の輸送手段に積み込まれて移動される拡大式シェルタで
    あって、 箱状をなし、少なくとも一方の側面に開口を備えた本体
    固定部と、該開口を介し上記本体固定部に側方向から入
    れ子式に組み付けられ、上記本体固定部に対し引き出さ
    れて拡大可能であると共に押し込まれて収納可能であ
    り、箱状をなし上記本体固定部側が開放された拡大部
    と、からなり、 上記本体固定部の天井部の側部分であって該開口上付近
    を水平の回動軸として、回動パネルの基端縁が回動変位
    可能に取り付けられており、該回動パネルは、上記拡大
    部の拡大時にあっては、横姿勢とされ上記拡大部の屋根
    となる大きさよりなり、又、上記拡大部の収納時にあっ
    ては、縦姿勢とされ上記拡大部の側壁を覆うこと、を特
    徴とする拡大式シェルタ。
  2. 【請求項2】 第1項記載の拡大式シェルタであって、
    該回動パネルは、その回動変位が上記拡大部の拡大収納
    動作に連動,追従する関係に設定されており、上記拡大
    部の拡大動作により、上記拡大部にて支持されつつ押し
    上げられて横姿勢を取り、又、上記拡大部の収納動作に
    より、上記拡大部にて支持されなくなり自重にて垂下さ
    れた縦姿勢を取ること、を特徴とする拡大式シェルタ。
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