JPH07180069A - 塗装性、耐食性及び耐クロム溶出性にすぐれる表面処理鋼板 - Google Patents
塗装性、耐食性及び耐クロム溶出性にすぐれる表面処理鋼板Info
- Publication number
- JPH07180069A JPH07180069A JP32356993A JP32356993A JPH07180069A JP H07180069 A JPH07180069 A JP H07180069A JP 32356993 A JP32356993 A JP 32356993A JP 32356993 A JP32356993 A JP 32356993A JP H07180069 A JPH07180069 A JP H07180069A
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- Japan
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- resin
- steel sheet
- water
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Abstract
(57)【要約】
【目的】クロメート処理を施した亜鉛又は亜鉛系合金め
っき鋼板からのクロムの溶出防止を図ると共に、耐食性
及び塗装性をも改善した表面処理鋼板をを提供すること
にある。 【構成】鋼板の表面に亜鉛又は亜鉛系合金めっきとクロ
メート被膜とをこの順序にて有し、更に、このクロメー
ト被膜の上に還元剤を含む水溶性樹脂又は水系エマルジ
ョン樹脂による樹脂被膜を有する。
っき鋼板からのクロムの溶出防止を図ると共に、耐食性
及び塗装性をも改善した表面処理鋼板をを提供すること
にある。 【構成】鋼板の表面に亜鉛又は亜鉛系合金めっきとクロ
メート被膜とをこの順序にて有し、更に、このクロメー
ト被膜の上に還元剤を含む水溶性樹脂又は水系エマルジ
ョン樹脂による樹脂被膜を有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、クロメート処理を施し
た亜鉛又は亜鉛系合金めっき鋼板からのクロムの溶出防
止を図ると共に、耐食性及び塗装性をも改善した表面処
理鋼板に関する。
た亜鉛又は亜鉛系合金めっき鋼板からのクロムの溶出防
止を図ると共に、耐食性及び塗装性をも改善した表面処
理鋼板に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、亜鉛めっき鋼板は、保管中の白錆
防止と耐食性の向上のためにクロメート処理が施されて
いる。このクロメート処理には、クロメート処理後に水
洗いし、乾燥する「水洗法」と、クロメート処理を施し
た後、水洗することなく、直ちに乾燥する「非水洗法」
と、電解により被膜形成を行う「電解クロメート法」と
が知られている。このようなクロメート処理を施した亜
鉛めっき鋼板は、家電製品、事務機器、自動車等に広く
用いられている。
防止と耐食性の向上のためにクロメート処理が施されて
いる。このクロメート処理には、クロメート処理後に水
洗いし、乾燥する「水洗法」と、クロメート処理を施し
た後、水洗することなく、直ちに乾燥する「非水洗法」
と、電解により被膜形成を行う「電解クロメート法」と
が知られている。このようなクロメート処理を施した亜
鉛めっき鋼板は、家電製品、事務機器、自動車等に広く
用いられている。
【０００３】これらのクロメート処理鋼板は、使用に際
して、加工後の油除去や塗装前の表面清浄のために、ア
ルカリ液で洗浄することが多いが、このような洗浄処理
を施すと、有害な６価クロムがクロメート被膜から洗浄
液や水洗水等に溶出し、この廃液処理に費用を要すると
いう問題がある。上述したクロメート処理のうち、水洗
法及び電解クロメート法によるクロメート被膜は、耐溶
出クロム性にすぐれていることが経験的に知られている
が、それでも、尚、十分ではなく、そのうえ、加工後の
耐食性に著しく劣る問題がある。他方、非水洗法による
クロメート被膜は、一般に、耐食性にすぐれるものの、
耐クロム溶出性に劣っている。
して、加工後の油除去や塗装前の表面清浄のために、ア
ルカリ液で洗浄することが多いが、このような洗浄処理
を施すと、有害な６価クロムがクロメート被膜から洗浄
液や水洗水等に溶出し、この廃液処理に費用を要すると
いう問題がある。上述したクロメート処理のうち、水洗
法及び電解クロメート法によるクロメート被膜は、耐溶
出クロム性にすぐれていることが経験的に知られている
が、それでも、尚、十分ではなく、そのうえ、加工後の
耐食性に著しく劣る問題がある。他方、非水洗法による
クロメート被膜は、一般に、耐食性にすぐれるものの、
耐クロム溶出性に劣っている。
【０００４】そこで、環境問題の点から、廃液中のクロ
ムが厳しく規制されている近年においては、耐溶出クロ
ム性にすぐれた表面処理鋼板が強く要求されるに至って
おり、種々の提案がなされている。例えば、特開平４−
２８８７８号公報には、上記非水洗法によるクロメート
被膜の耐クロム溶出性の改良法として、クロメート液を
塗布し、板温１５０〜２５０℃で乾燥させた後、樹脂を
塗布し、再び１５０〜２５０℃で乾燥して、表面処理す
る方法が提案されている。しかし、この方法では、クロ
メート処理及び樹脂被膜の乾燥温度を高くする必要があ
るので、既存の設備を大幅に改造する必要があり、更
に、樹脂被膜の厚さを厚くしなければならない問題があ
る。
ムが厳しく規制されている近年においては、耐溶出クロ
ム性にすぐれた表面処理鋼板が強く要求されるに至って
おり、種々の提案がなされている。例えば、特開平４−
２８８７８号公報には、上記非水洗法によるクロメート
被膜の耐クロム溶出性の改良法として、クロメート液を
塗布し、板温１５０〜２５０℃で乾燥させた後、樹脂を
塗布し、再び１５０〜２５０℃で乾燥して、表面処理す
る方法が提案されている。しかし、この方法では、クロ
メート処理及び樹脂被膜の乾燥温度を高くする必要があ
るので、既存の設備を大幅に改造する必要があり、更
に、樹脂被膜の厚さを厚くしなければならない問題があ
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のクロ
メート処理を施した亜鉛又は亜鉛系合金めっき鋼板（以
下、単に亜鉛系めっき鋼板という。）における上記した
問題を解決するためになされたものであつて、耐溶出ク
ロム性と共に、耐食性及び塗装性を改善した表面処理鋼
板、即ち、樹脂による表面処理を施してなるクロメート
処理亜鉛系めっき鋼板の製造方法を提供することを目的
とする。
メート処理を施した亜鉛又は亜鉛系合金めっき鋼板（以
下、単に亜鉛系めっき鋼板という。）における上記した
問題を解決するためになされたものであつて、耐溶出ク
ロム性と共に、耐食性及び塗装性を改善した表面処理鋼
板、即ち、樹脂による表面処理を施してなるクロメート
処理亜鉛系めっき鋼板の製造方法を提供することを目的
とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明による塗装性、耐
食性及び耐クロム溶出性にすぐれる表面処理鋼板は、鋼
板の表面に亜鉛又は亜鉛系合金めっきとクロメート被膜
とをこの順序にて有し、更にこのクロメート被膜の上に
還元剤を含む水溶性樹脂又は水系エマルジョン樹脂によ
る樹脂被膜を有することを特徴する。
食性及び耐クロム溶出性にすぐれる表面処理鋼板は、鋼
板の表面に亜鉛又は亜鉛系合金めっきとクロメート被膜
とをこの順序にて有し、更にこのクロメート被膜の上に
還元剤を含む水溶性樹脂又は水系エマルジョン樹脂によ
る樹脂被膜を有することを特徴する。
【０００７】かかる本発明による比表面積鋼板は、鋼板
の表面に亜鉛又は亜鉛系合金めっきを施して、亜鉛系め
っき鋼板を得、これにクロメート処理を行い、更に、そ
の上に還元剤を含む水溶性樹脂又は水系エマルジョン樹
脂（以下、水性樹脂という。）を塗布し、乾燥させて、
樹脂被膜を形成させることによって得ることができる。
の表面に亜鉛又は亜鉛系合金めっきを施して、亜鉛系め
っき鋼板を得、これにクロメート処理を行い、更に、そ
の上に還元剤を含む水溶性樹脂又は水系エマルジョン樹
脂（以下、水性樹脂という。）を塗布し、乾燥させて、
樹脂被膜を形成させることによって得ることができる。
【０００８】本発明の方法において、鋼板の表面に施す
上記クロメート処理は、前述した水洗法、非水洗法及び
電解法のいずれでもよい。
上記クロメート処理は、前述した水洗法、非水洗法及び
電解法のいずれでもよい。
【０００９】本発明において、クロメート被膜の上に塗
布する水性樹脂は、用いる還元剤と安定に混合する樹脂
であれば、特に限定されることなく、目的に合わせて、
種々のものが用いられる。一般的には、アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、
エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等や、それらの変性さ
れた水溶性又は水系エマルジョン樹脂を挙げることがで
きる。これらの樹脂は、１種又は２種以上の混合物とし
て用いられる。
布する水性樹脂は、用いる還元剤と安定に混合する樹脂
であれば、特に限定されることなく、目的に合わせて、
種々のものが用いられる。一般的には、アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂、スチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、
エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等や、それらの変性さ
れた水溶性又は水系エマルジョン樹脂を挙げることがで
きる。これらの樹脂は、１種又は２種以上の混合物とし
て用いられる。
【００１０】本発明において、上記還元剤としては、上
記樹脂と安定に混合することができれば、特に、限定さ
れるものではないが、例えば、グリセリン、ポリエチレ
ングリコール、、ポリビニルアルコール等が好ましく用
いられる。前記水性樹脂へのこれら還元剤の添加量は、
固形分換算にて、樹脂１００重量部に対し２〜２０重量
部の範囲である。還元剤の樹脂への添加量が樹脂１００
重量部に対して２重量部よりも少ないときは、得られる
樹脂被膜が耐クロム溶出性に効果が乏しく、他方、２０
重量部を越えるときは、得られる樹脂被膜が耐食性及び
塗装性に劣る傾向がある。
記樹脂と安定に混合することができれば、特に、限定さ
れるものではないが、例えば、グリセリン、ポリエチレ
ングリコール、、ポリビニルアルコール等が好ましく用
いられる。前記水性樹脂へのこれら還元剤の添加量は、
固形分換算にて、樹脂１００重量部に対し２〜２０重量
部の範囲である。還元剤の樹脂への添加量が樹脂１００
重量部に対して２重量部よりも少ないときは、得られる
樹脂被膜が耐クロム溶出性に効果が乏しく、他方、２０
重量部を越えるときは、得られる樹脂被膜が耐食性及び
塗装性に劣る傾向がある。
【００１１】クロメート被膜の上に還元剤を含む水性樹
脂を塗布するには、クロメート処理を水洗法又は電解法
によって行ったときは、クロメート処理の後、水洗し、
クロメート被膜を乾燥して、水性樹脂を塗布するか、又
は処理の後、被膜が未乾燥のまま、その上に水性樹脂を
塗布してもよい。クロメート処理を非水洗法にて行った
ときは、亜鉛又は亜鉛系合金めっき鋼板にクロメート液
を塗布した後、乾燥することが必要である。この乾燥
は、特に限定されるものではないが、通常、板温度を５
０℃〜１２０℃とし、このような乾燥を行った後に、水
性樹脂を塗布すればよい。
脂を塗布するには、クロメート処理を水洗法又は電解法
によって行ったときは、クロメート処理の後、水洗し、
クロメート被膜を乾燥して、水性樹脂を塗布するか、又
は処理の後、被膜が未乾燥のまま、その上に水性樹脂を
塗布してもよい。クロメート処理を非水洗法にて行った
ときは、亜鉛又は亜鉛系合金めっき鋼板にクロメート液
を塗布した後、乾燥することが必要である。この乾燥
は、特に限定されるものではないが、通常、板温度を５
０℃〜１２０℃とし、このような乾燥を行った後に、水
性樹脂を塗布すればよい。
【００１２】水性樹脂をクロメート被膜上に塗布するに
は、例えば、水性樹脂を噴霧し、ロールで絞る方法や、
ロールコート法によればよいが、通常、後者が好まし
い。還元剤を含む水性樹脂の塗布量は少なくとも0.１ｇ
／m2以上であり、好ましくは、0.３〜1.０ｇ／m2の範囲
である。水性樹脂の塗布量が0.１ｇ／m2よりも少ないと
きは、得られる樹脂被膜の耐クロム溶出性の効果が不十
分である。
は、例えば、水性樹脂を噴霧し、ロールで絞る方法や、
ロールコート法によればよいが、通常、後者が好まし
い。還元剤を含む水性樹脂の塗布量は少なくとも0.１ｇ
／m2以上であり、好ましくは、0.３〜1.０ｇ／m2の範囲
である。水性樹脂の塗布量が0.１ｇ／m2よりも少ないと
きは、得られる樹脂被膜の耐クロム溶出性の効果が不十
分である。
【００１３】本発明による表面処理鋼板が耐クロム溶出
性にすぐれる理由は、クロメート被膜と樹脂被膜の界面
で樹脂中の還元剤がクロメート被膜の６価クロムを３価
クロムに還元するためと考えられる。
性にすぐれる理由は、クロメート被膜と樹脂被膜の界面
で樹脂中の還元剤がクロメート被膜の６価クロムを３価
クロムに還元するためと考えられる。
【００１４】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
【００１５】実施例１ 電気亜鉛めっき鋼板に無水クロム酸（２０ｇ／ｌ）、ケ
イ酸コロイド（２０ｇ／ｌ）及び酢酸コバルト（１ｇ／
ｌ）からなるクロメート液を塗布した後、９０℃（板温
６０℃）で２０秒間乾燥した。次いで、その上にポリエ
チレングリコール（１０ｇ／ｌ）を含むポリウレタン樹
脂（１２０ｇ／ｌ、第一工業製薬（株）製）をロールコ
ータにて塗布し、１１０℃（板温８５℃）で２０秒間乾
燥した。このようにして得られた表面処理鋼板における
Ｃｒ付着量は３０ｇ／m2、樹脂被膜付着量は0.６５ｇ／
m2であった。この表面処理鋼板の表面処理後の日数と表
面処理鋼板からのクロム溶出量との関係を図１に示す。
表面処理して３日目から耐クロム溶出性の効果が顕著に
発揮されている。
イ酸コロイド（２０ｇ／ｌ）及び酢酸コバルト（１ｇ／
ｌ）からなるクロメート液を塗布した後、９０℃（板温
６０℃）で２０秒間乾燥した。次いで、その上にポリエ
チレングリコール（１０ｇ／ｌ）を含むポリウレタン樹
脂（１２０ｇ／ｌ、第一工業製薬（株）製）をロールコ
ータにて塗布し、１１０℃（板温８５℃）で２０秒間乾
燥した。このようにして得られた表面処理鋼板における
Ｃｒ付着量は３０ｇ／m2、樹脂被膜付着量は0.６５ｇ／
m2であった。この表面処理鋼板の表面処理後の日数と表
面処理鋼板からのクロム溶出量との関係を図１に示す。
表面処理して３日目から耐クロム溶出性の効果が顕著に
発揮されている。
【００１６】比較例１ 電気亜鉛めっき鋼板に水洗法によるクロメート処理（日
本パーカーライジング製イジンクロム３５７を５０℃で
１０秒スプレー）を行った後、水洗及び乾燥を行った。
本パーカーライジング製イジンクロム３５７を５０℃で
１０秒スプレー）を行った後、水洗及び乾燥を行った。
【００１７】実施例２ 電気亜鉛めっき鋼板に比較例１と同様にしてクロメート
処理を行った後、水洗、乾燥した。次いで、その上にグ
リセリン（１０ｇ／ｌ）を含むポリウレタン樹脂（１２
０ｇ／ｌ、第一工業製薬（株）製スーパーフレックス１
００）をロールコーターにて塗布し、炉温１２０℃で２
０秒間乾燥した。
処理を行った後、水洗、乾燥した。次いで、その上にグ
リセリン（１０ｇ／ｌ）を含むポリウレタン樹脂（１２
０ｇ／ｌ、第一工業製薬（株）製スーパーフレックス１
００）をロールコーターにて塗布し、炉温１２０℃で２
０秒間乾燥した。
【００１８】比較例２ 電気亜鉛めっき鋼板に無水クロム酸（２０ｇ／ｌ）と硫
酸（0.２ｇ／ｌ）とからなる温度４０℃のクロメート液
を用いて、鋼板を陰極として、５Ａ／dm2 の電流密度で
電解して、電解クロメート処理を行った後、水洗、乾燥
を行った。
酸（0.２ｇ／ｌ）とからなる温度４０℃のクロメート液
を用いて、鋼板を陰極として、５Ａ／dm2 の電流密度で
電解して、電解クロメート処理を行った後、水洗、乾燥
を行った。
【００１９】実施例３ 電気亜鉛めっき鋼板に比較例２と同様にして電解クロメ
ート処理を行った後、水洗、乾燥を行い、その上に実施
例２と同じ組成の水性樹脂をロールコータで塗布し、炉
温１２０℃で２０秒間乾燥した。
ート処理を行った後、水洗、乾燥を行い、その上に実施
例２と同じ組成の水性樹脂をロールコータで塗布し、炉
温１２０℃で２０秒間乾燥した。
【００２０】比較例３ 電気亜鉛めっき鋼板に無水クロム酸（２０ｇ／ｌ）とケ
イ酸コロイド（0.２ｇ／ｌ）と酢酸コバルト（１ｇ／
ｌ）とからなるクロメート処理液を塗布した後、水洗す
ることなく、直ちに９０℃（板温、６０℃）で２０秒間
乾燥した。
イ酸コロイド（0.２ｇ／ｌ）と酢酸コバルト（１ｇ／
ｌ）とからなるクロメート処理液を塗布した後、水洗す
ることなく、直ちに９０℃（板温、６０℃）で２０秒間
乾燥した。
【００２１】実施例４ 比較例３と同様にして得たクロメート処理鋼板にポリエ
チレングリコール（１０ｇ／ｌ）を含むアクリル−スチ
レン樹脂（１１０ｇ／ｌ、旭化成工業（株）製ポリトロ
ン−Ａ４５）を乾燥後の樹脂被膜量が0.２ｇ／m2になる
ようにロールコータで塗布し、炉温１２０℃で２０秒間
乾燥した。
チレングリコール（１０ｇ／ｌ）を含むアクリル−スチ
レン樹脂（１１０ｇ／ｌ、旭化成工業（株）製ポリトロ
ン−Ａ４５）を乾燥後の樹脂被膜量が0.２ｇ／m2になる
ようにロールコータで塗布し、炉温１２０℃で２０秒間
乾燥した。
【００２２】実施例５ 実施例４と同じ方法において、樹脂被膜量を0.７ｇ／m2
とした。
とした。
【００２３】比較例４ 実施例４と同じ方法において、樹脂被膜量を0.０５ｇ／
m2とした。
m2とした。
【００２４】以上の実施例と比較例によって表面処理し
たクロメート処理亜鉛系めっき鋼板を２５℃で７日間保
管した後、評価試験を行った。表１に樹脂被膜量及び評
価結果を示す。評価方法は、下記のとおりである。 耐クロム溶出性 ５０×５０mmの試験片１０枚を純水３００ml中で２分間
煮沸し、溶出したクロムを原子吸光分析法にて測定し
た。 耐食性 エリクセン試験機で６mmの高さに押出し、塩水噴霧試験
を行い、白錆が５％に達する時間で評価した。
たクロメート処理亜鉛系めっき鋼板を２５℃で７日間保
管した後、評価試験を行った。表１に樹脂被膜量及び評
価結果を示す。評価方法は、下記のとおりである。 耐クロム溶出性 ５０×５０mmの試験片１０枚を純水３００ml中で２分間
煮沸し、溶出したクロムを原子吸光分析法にて測定し
た。 耐食性 エリクセン試験機で６mmの高さに押出し、塩水噴霧試験
を行い、白錆が５％に達する時間で評価した。
【００２５】 塗装性 １次密着性 アクリル系塗料（関西ペイント（株）製）を厚さ２０μ
ｍに塗布し、焼付けた試験片に１mm間隔の碁盤目を１０
０個描いた後、エリクセン試験機で６mm高さに押出し、
セロテープテストにより評価した。
ｍに塗布し、焼付けた試験片に１mm間隔の碁盤目を１０
０個描いた後、エリクセン試験機で６mm高さに押出し、
セロテープテストにより評価した。
【００２６】２次密着性 塗装試験片を純水中で１時間煮沸した後、１次密着性と
同様の試験を行った。１次及び２次密着性の評価は以下
によった。◎は剥離なし、○は剥離１〜５個、△は剥離
６〜１５個、×は剥離１６〜５０個を示す。
同様の試験を行った。１次及び２次密着性の評価は以下
によった。◎は剥離なし、○は剥離１〜５個、△は剥離
６〜１５個、×は剥離１６〜５０個を示す。
【００２７】
【表１】
【００２８】
【発明の効果】以上のように、本発明による表面処理鋼
板は、鋼板の表面に亜鉛又は亜鉛系合金めっきとクロメ
ート被膜とをこの順序にて有し、更にこのクロメート被
膜の上に還元剤を含む水溶性樹脂又は水系エマルジョン
樹脂による樹脂被膜を有しており、クロメート被膜から
の耐クロム溶出性にすぐれるのみならず、塗装性及び耐
食性にもすぐれている。
板は、鋼板の表面に亜鉛又は亜鉛系合金めっきとクロメ
ート被膜とをこの順序にて有し、更にこのクロメート被
膜の上に還元剤を含む水溶性樹脂又は水系エマルジョン
樹脂による樹脂被膜を有しており、クロメート被膜から
の耐クロム溶出性にすぐれるのみならず、塗装性及び耐
食性にもすぐれている。
【図１】は、クロメート処理を施した亜鉛又は亜鉛系合
金めっき鋼板に、本発明に従って樹脂被膜を形成させて
なる表面処理鋼板について、その製造後の経過時間とク
ロメート被膜からのクロム溶出量との関係を示すグラフ
である。
金めっき鋼板に、本発明に従って樹脂被膜を形成させて
なる表面処理鋼板について、その製造後の経過時間とク
ロメート被膜からのクロム溶出量との関係を示すグラフ
である。
Claims (1)
- 【請求項１】鋼板の表面に亜鉛又は亜鉛系合金めっきと
クロメート被膜とをこの順序にて有し、更にこのクロメ
ート被膜の上に還元剤を含む水溶性樹脂又は水系エマル
ジョン樹脂による樹脂被膜を有することを特徴する塗装
性、耐食性及び耐クロム溶出性にすぐれる表面処理鋼
板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32356993A JPH07180069A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 塗装性、耐食性及び耐クロム溶出性にすぐれる表面処理鋼板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32356993A JPH07180069A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 塗装性、耐食性及び耐クロム溶出性にすぐれる表面処理鋼板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07180069A true JPH07180069A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18156170
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32356993A Pending JPH07180069A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | 塗装性、耐食性及び耐クロム溶出性にすぐれる表面処理鋼板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07180069A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1289098A3 (en) * | 2001-08-06 | 2004-01-02 | Hitachi, Ltd. | Electrical equipment for mounting on vehicles, electrical machines, and manufacturing methods of the same |
| CN103627274A (zh) * | 2013-11-14 | 2014-03-12 | 宁夏共享集团有限责任公司 | 一种防腐涂料的生产方法 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP32356993A patent/JPH07180069A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1289098A3 (en) * | 2001-08-06 | 2004-01-02 | Hitachi, Ltd. | Electrical equipment for mounting on vehicles, electrical machines, and manufacturing methods of the same |
| US6844640B2 (en) | 2001-08-06 | 2005-01-18 | Hitachi, Ltd. | Electrical equipment for mounting on vehicles, electrical machines, and manufacturing methods of the same |
| CN103627274A (zh) * | 2013-11-14 | 2014-03-12 | 宁夏共享集团有限责任公司 | 一种防腐涂料的生产方法 |
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