JP2808649B2 - 耐食性、耐指紋性および塗装性に優れた亜鉛または亜鉛合金めつき鋼板の後処理方法 - Google Patents

耐食性、耐指紋性および塗装性に優れた亜鉛または亜鉛合金めつき鋼板の後処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、耐食性、耐指紋性および塗装性に優れた
亜鉛または亜鉛合金めっき鋼板の後処理方法に関するも
のである。
〔従来の技術〕
亜鉛または亜鉛めっき鋼板には、通常、耐食性や塗装
性の向上を目的としてクロメート処理が施される。クロ
メート処理の方法としては、スプレーあるいは浸漬によ
ってめっき表面と処理液とを反応させてクロメート皮膜
を形成させる反応型クロメート処理方法、処理液成分の
造膜作用によってクロメート皮膜を形成させる塗布型ク
ロメート処理方法、そして、電気化学的に皮膜を形成さ
せる電解クロメート処理方法が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕
反応型クロメート処理および塗布型クロメート処理の
何れの方法も、ライン速度等のライン操業条件を変更す
ると、クロメート皮膜量のコントロールが困難となり、
しかも、生成するクロメート皮膜の性能は、乾燥条件等
によって刻一刻変化するために安定性に欠けるといった
問題を有していた。
電解クロメート処理方法は、主成分となるCr6+および
SO4 2-,F-等の陰イオンを添加したものからなる水溶液中
で、めっき鋼板を陰極として電解することによって、ク
ロメート皮膜を形成させるもので、これを開示した刊行
物として、特公昭47−44417号、特公昭48−43019号等の
公報がある。これらの処理方法は、めっき鋼板の種類に
よってクロム付着量が左右されず、電気量によってクロ
ム付着量を容易に制御でき、且つ、処理ムラが出にくい
等の利点を有する。しかし、最近、亜鉛または亜鉛合金
めっき鋼板に要求される耐食性の水準が以前に比べて大
幅に高くなっているために、形成されるクロメート皮膜
の水準は今ひとつ不十分であった。しかも、めっき表面
を素手で扱うために指紋がめっき表面に付着しやすく、
外観上好ましくなかった。
また、Cr6+を主成分とする処理液中に、シリカを添加
し電解クロメート処理する方法を開示した刊行物とし
て、特公昭61−54880号、特開昭62−107096号、特開昭6
2−278297号、特開昭62−278298号等の公報がある。特
公昭61−54880号公報には、シリカとしてカチオン型コ
ロイダルシリカを含む溶液中で30クローン/dm2以上の電
気量で電解処理し、亜鉛系めっき表面にCrとSiとを含む
クロメート皮膜を形成する方法が開示されている。特開
昭62−107096号公報には、シリカの他にNO3 -を添加し、
さらにCr3+/Cr6+の比を1/50から1/3の範囲内に維持した
処理液で電解処理する方法が開示されている。
特開昭62−278298号には、クロメート処理液中にシリ
カの外にふっ化物を添加し、電解処理する方法が開示さ
れている。
しかし、これらの方法によって生成されるシリカを含
むクロメート皮膜は、耐食性が優れる場合は塗装性があ
り、塗装性が優れる場合は耐食性が劣る。
さらに、特開昭62−278297号には、Cr6+を主成分とす
る処理液の中にシリカとケイ酸塩とを含有し、さらに、
Zn,Ni,Co,Al,Mg,Sn,Pb,Mnイオンの1種または2種以上
を含有する組成からなるクロメート浴で亜鉛または亜鉛
合金めっき鋼板を陰極電解し、クロメート皮膜を形成さ
せた後、直ちに陽極電解処理する方法が開示されてい
る。この電解処理方法によって生成するクロメート皮膜
は、陰極処理によってのみ生成するクロメート皮膜より
皮膜量が著しく多く、塩水噴霧等の耐食性に対して良好
である。これは、陽極電解処理によって素地の亜鉛およ
び亜鉛合金めっき皮膜が溶解し、その部分に素地金属の
酸化物を含んだ新しいクロメート皮膜が析出し、シーリ
ング作用をしているためと考えられる。しかしながら、
塗装性は殆んど改善されなかった。
このように、公知技術は、いずれも耐食性と塗装性と
を同時に満足させるものではなかった。
従って、この発明は、下記の問題点を解決することを
その目的とする。
(1) クロメート処理皮膜を工業的に安定して亜鉛ま
たは亜鉛めっき表面に形成させる。
(2) 亜鉛または亜鉛合金めっき鋼板に要求される耐
食性を改善する。
(3) めっき表面に指紋が付着しないこと。
(4) 亜鉛または亜鉛合金めっき鋼板に要求される塗
装性を改善すること。
〔課題を解決するための手段〕
発明者らは、上述した問題点を解決するために、亜鉛
または亜鉛合金めっき鋼板のクロメート皮膜とクロメー
ト処理方法を種々検討した。その結果、クロメート処理
液中に、Cr6+,Cr3+,Zn2+およびNi2+またはCo2+の陽イオ
ンと、SO4 2-,NO3 -,Cl-の陰イオンと、SiO2とを含有した
浴で、上記イオンの量をある範囲内に限定して後処理す
ることにより、耐食性、耐指紋性および塗装性に優れた
亜鉛または亜鉛合金めっき鋼板を得られるとを知見し
た。この発明は上述の知見に基いてなされたものであ
り、Cr6+,Cr3+,Zn2+およびNi2+またはCo2+の陽イオン
と、SO4 2-,Cl-,NO3 -の1種または2種以上の陰イオン
と、シリカゾルを主成分として含有し、全Crに対するCr
3+の重量比が0.05〜0.25の範囲内、Zn2+の重量比が0.01
〜0.50の範囲内、Ni2+またはCo2+の重量比が0.05〜0.80
の範囲内であり、シリカの濃度が1.0〜150g/lの範囲内
であるクロメート処理液中にて、亜鉛または亜鉛合金め
っき鋼板を陰極電解処理することに特徴を有するもので
ある。このような処理を行なうことにより、亜鉛または
亜鉛合金めっき表面上に、金属と複合酸化物からなるク
ロメート皮膜が形成される。このクロメート皮膜の金属
層が、NiまたはCo、およびCrからなり、全金属量が5〜
1000mg/m2であり、さらに、その上層には、Cr,Niまたは
Co、シリカ、およびZnからなる複合酸化物が形成してお
り、前記複合酸化物は、クロム酸化物がクロム換算で5
〜100mg/m2、Si酸化物がSi換算で5〜200mg/m2、Niまた
はCo酸化物がNiまたはCo換算で2〜50mg/m2さらに、微
量のZnを含有することにより、耐食性、耐指紋性および
塗装性に優れた亜鉛または亜鉛合金めっき鋼板が提供さ
れる。
本発明における亜鉛または亜鉛合金めっき鋼板とは、
電気亜鉛めっき鋼板、Zn−Fe,Zn−Niその他の電気亜鉛
合金めっき鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板および加熱亜鉛合
金めっき鋼板等を意味する(以下「Znめっき鋼板」とい
う)。
クロメート皮膜の金属Niまたは金属Co、および、金属
Crの全金属量が5mg/m2未満では、耐食性が不十分となっ
て上記目的(2)を達成できない。一方、前記全金属量
が1000mg/m2を超えても性能の向上は望めず、これ以上
析出させても経済的に好ましくない。従って、金属層を
形成する金属Niまたは金属Co、および、金属Crの全付着
量を、5〜1000mg/m2の範囲に限定した。
クロメート皮膜の複合酸化物を形成するCr酸化物とSi
酸化物の量が各々5mg/m2未満では、耐食性と塗装性が不
十分で上記目的(2),(4)を達成できない。また、
クロメート皮膜の複合酸化物中のNiまたはCo酸化物の量
が2mg/m2未満では、耐食性と耐指紋性が不十分で上記目
的(2),(3)を達成できない。一方、前記複合酸化
物中のCr酸化物の量が100mg/m2を超えるか、または、Ni
またはCo酸化物の量が50mg/m2を超えると、塗装性が劣
って上記目的(4)を達成できない。また、前記複合酸
化物中のSi酸化物の量が200mg/m2を超えると、耐食性が
不十分となり上記目的(2)を達成できない。
以上説明したように、本発明の目的を達成するため
に、NiまたはCoと、Crの金属層によって耐食性を向上せ
しめ、そして、Cr,Si,NiまたはCoとZnの複合酸化物組成
の組み合わせによって、耐食性、塗装性および耐指紋性
を向上せしめている。従って、上記皮膜組成は必須であ
る。
次に、本発明の処理方法について述べる。
本発明におけるクロメート処理液中のCr6+としては、
無水クロム酸、重クロム酸アンモニウムおよび重クロム
酸のアルカリ金属塩類の1種または2種以上を任意に適
用できる。Cr6+濃度は3〜75g/が適当である。Cr6+
濃度が3g/未満では、皮膜を長期間にわたって均一に
することが困難であり、上記目的(1)を達成できな
い。また、Cr6+の濃度が75g/を超えると、めっき表面
の亜鉛が溶出し易くなり、クロメート処理液中の濃度バ
ランスが崩れ、上記目的(2),(4)を安定して達成
できない。
さらに、全Crに対するCr3+の重量比を、0.05〜0.25の
範囲内に限定した。その理由は、Cr3+の重量比が0.05未
満では、白錆発生防止効果は良好であるが、塩水噴霧初
期にめっき表面に微小の黒点が発生する。一方、Cr3+
重量比が0.25を超えると白錆が発生し易くなり、上記目
的(2)を達成できない。Cr3+は、硫酸塩,硝酸塩。フ
ッ化物等によって添加できるが、これらの塩に限定され
るものでなく、Cr6+をメタノール等で還元して使用して
もよい。
本発明のNi2+またはCo2+においては、硫酸塩,塩化
物,炭酸塩,硝酸塩の1種または2種以上を任意に適用
できる。Ni2+またはCo2+の濃度は、全Crに対しての重量
比で0.05〜0.80が適当である。Ni2+またはCo2+の濃度が
重量比で0.05未満では、皮膜中に金属NiまたはCoが析出
せず、蒸気目的(2),(4)を達成できないと同時に
クロメート皮膜中のNiまたはCo酸化物量が目標値に達せ
ず、上記目的(2),(3)を達成できない。また、Ni
2+またはCo2+の濃度が重量比で0.8を超えると、クロメ
ート皮膜中のNiまたはCo酸化物量が増大して、上記目的
(4)を達成できない。
クロメート処理液中のZn2+イオンを、全Crに対して重
量比で0.01〜0.50の範囲内に限定した。この理由は不明
であるが、Zn2+イオンの重量比をこの範囲に維持する
と、複合酸化物中のNiまたはCo酸化物が少なくても、耐
指紋性および耐食性が良好となり、塗装性を劣化させる
ことがない。
本発明のシリカとしては、無水ケイ酸を20〜40%含有
したコロイダルシリカを使用する。市販されているもの
としては、例えば、日産化学工業(株)製のスノーテッ
クス−O、あるいは、スノーテックス−OL等が該当す
る。シリカの濃度は1.0〜150g/が適当である。この濃
度範囲を外れると、クロメート皮膜中のSi量が目標値を
逸脱し、上記目的(2),(4)を達成できない。
その他の、処理液中のSO4 2-,Cl-,NO3 -の陰イオンは、
Cr3+,Ni2+またはCo2+,Zn2+の陽イオンを最初に添加する
際に同時に入るものであるが、クロメート皮膜の品質に
影響し、少なぎても多すぎても、上記目的(1),
(2),(3),(4)を達成できない。好ましくは、
全クロム量に対して、重量比で0.1〜2.0の範囲である。
陰極電解処理の電流密度は、5〜40A/dm2の範囲内が
好ましい。電流密度が5A/dm2未満では、金属層が均一な
皮膜として生成せず外観上好ましくない。一方、40A/dm
2を超えると、複合酸化物中のCr,NiまたはCo量が少なす
ぎ、十分な耐食性が得られない。
陰極電解処理の処理時間は、NiまたはCo,Cr,Siの付着
量を所望の範囲にするためにコントロールされる。本発
明においては、処理液の各成分の濃度および電流密度を
好ましい条件に固定しておき、処理時間を変えることに
よって所望の付着量に制御する方法を採ることも可能で
あり、または、処理時間を固定しておき、電流密度を変
えることによって付着量を制御することも可能である。
本発明により陰極電解処理されたZnめっき鋼板は、水
洗乾燥されたままの状態で、耐食性鋼板として使用され
る場合もあり、または、塗装下地用鋼板として使用され
る場合もある。さらに、本発明の方法により形成された
皮膜には、必要に応じて、さらに、一般に行なわれてい
るクロメート水溶液または有機複合水溶液による後処理
の適用も可能である。
〔実施例〕
次に、この発明の実施例について説明する。
実施例1 公知の方法によってめっきした付着量20g/m2の電気亜
鉛めっき鋼板に、以下の条件に従って陰極電解処理を施
し、次いで、水洗後乾燥させて、本発明鋼板1を得た。
本発明の鋼板1のNi,Co,Cr,Siの付着量,耐食性,耐指
紋性,塗装性を調べた結果を第1表に示す。
処理液組成 Cr6+ :10.5 g/(Na2Cr2O7・2H2Oを使用) Cr3+ : 2.1 g/(40%Cr2(SO4を使用) Zn2+ : 1.1 g/(ZnSO4・7H2Oを使用) Ni2+ : 3.4 g/(NiSO4・6H2Oを使用) SiO2 :10.0 g/(スノーテックス−Oを使用) SO4 2-:13.0g/ 陰極電解条件 電流密度:10A/dm2 処理時間:0.9sec 実施例2 公知の方法によってめっきした付着量20g/m2の電気亜
鉛めっき鋼板に、以下の条件に従って陰極電解処理を施
し、次いで、水洗後乾燥させて、本発明鋼板2を得た。
本発明鋼板2のNi,Co,Cr,Siの付着量,耐食性,耐指紋
性,塗装性を調べた結果を第1表に示す。
処理液組成 Cr6+ :11.3 g/(Na2Cr2O7・2H2Oを使用) Cr3+ : 1.3 g/(40%Cr2(SO4を使用) Zn2+ : 0.5 g/(5ZnO・2CO3・4H2Oを使用) Ni2+ : 3.4 g/(NiSO4・6H2Oを使用) SiO2 : 1.0 g/(スノーテックス−OLを使用) SO4 2-: 9.3g/ 陰極電解条件 電流密度:20A/dm2 処理時間:0.6sec 実施例3 公知の方法によってめっきした付着量20g/m2の電気亜
鉛−ニッケル合金めっき鋼板に、以下の条件に従って陰
極電解処理を施し、次いで、水洗後乾燥させて、本発明
鋼板3を得た。本発明鋼板3のNi,Co,Cr,Siの付着量,
耐食性,耐指紋性,塗装性を調べた結果を第1表に示
す。
処理液組成 Cr6+: 7.0 g/(Na2Cr2O7・2H2Oを使用) Cr3+: 0.9 g/(Cr(NO3・9H2Oを使用) Zn2+: 0.4 g/(Zn(NO3・6H2Oを使用) Co2+: 3.0 g/(Co(NO3・6H2Oを使用) SiO2: 4.0 g/(スノーテックス−OLを使用) NO3 -:10.2g/ 陰極電解条件 電流密度:10A/dm2 処理時間:0.6sec 比較例1 公知の方法によってめっきした付着量20g/m2の電気亜
鉛めっき鋼板に、以下の条件に従って陰極電解処理を施
し、次いで、乾燥させて、比較鋼板1を得た。比較鋼板
1のNi,Co,Cr,Siの付着量,耐食性,耐指紋性,塗装性
を調べた結果を第1表に示す。
処理液組成 Cr6+ :23.4g/(CrO3を使用) SO4 2-: 0.2g/(Na2SO4を使用) 陰極電解条件 電流密度:20A/dm2 処理時間:1.2sec 比較例2 公知の方法によってめっきした付着量20g/m2の電気亜
鉛めっき鋼板に、以下の条件に従って陰極電解処理を施
し、次いで、乾燥させて、比較鋼板2を得た。比較鋼板
2のNi,Co,Cr,Siの付着量,耐食性,耐指紋性,塗装性
を調べた結果を第1表に示す。
処理液組成 Cr6+:23.4g/(CrO3を使用) SiO2:10.0g/(スノーテックスOを使用) F- : 1.5g/(Na2SiF6を使用) 陰極電解条件 電流密度:20A/dm2 処理時間:0.6sec 比較例3 公知の方法によってめっきした付着量20g/m2の電気亜
鉛めっき鋼板に、以下の条件に従って陰極電解処理を施
し、次いで、水洗後乾燥させて、比較鋼板3を得た。比
較鋼板3のNi,Cr,Siの付着量,耐食性,耐指紋性,塗装
性を調べた結果を第1表に示す。
処理液組成 Cr6+ :10.5g/(Na2Cr2O7・2H2Oを使用) Ni2+ : 3.4g/(NiSO4・6H2Oを使用) SiO2 :10.0g/(スノーテックス−Oを使用) SO4 2-: 5.5g/(NiSO4・6H2Oを使用) 陰極電解条件 電流密度:15A/dm2 処理時間:1.2sec 〔耐食性試験〕 耐食性試験は、以下の方法に従って行った。
JIS−Z−2371に規定された、塩水噴霧試験を168時間
行い、白錆の発生面積を測定し、鋼板の全面積に対する
白錆の発生面積をパーセントで示し、さらに、黒点が発
生するまでの時間を調査した。
〔耐指紋性試験〕
クロメート処理した鋼板を汗の出た手で触り、指紋の
付着状態を観察し、その付着状態を肉眼で判定した。
〔塗装性〕
塗装性は、市販のアルキルドメラミン系の白色塗料を
約30μm塗装し、塗膜に1mm間隔の碁盤目を100個入れ、
この後、エリクセン試験機によって7mm押し出し、押し
出し部をセロテープによって剥離し、塗膜の剥離状態に
よって評価した。
第1表から明らかなように、本発明鋼板は、比較鋼板
と異なり、耐食性、耐指紋性および塗装性に優れている
ことがわかる。特に、本発明鋼板においては、塩水噴霧
によって黒点の発生が認められず、従来にない良好な耐
食性が得られた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、耐食性、耐
指紋性および塗装性に優れた亜鉛または亜鉛合金めっき
鋼板が得られるきわめて有用な効果がもたらされる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C25D 11/38 305

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Cr6+,Cr3+,Zn2+およびNi2+またはCO-2の陽
    イオンと、SO4 2-,Cl-,NO3 -の1種または2種以上の陰イ
    オンと、シリカゾルとを主成分として含有し、全Crに対
    するCr3+の重量比が0.05〜0.25の範囲内、Zn2+の重量比
    が0.01〜0.50の範囲内、Ni2+またはCO2+の重量比が0.05
    〜0.80の範囲内であり、シリカの濃度が1.0〜150g/lの
    範囲内であるクロメート処理液中にて、亜鉛または亜鉛
    合金めっき鋼板を陰極電解処理することを特徴とする、
    耐食性、耐指紋性および塗装性に優れた亜鉛または亜鉛
    合金めっき鋼板の後処理方法。
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