JPH07179749A - 樹脂組成物 - Google Patents
樹脂組成物Info
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- JPH07179749A JPH07179749A JP32686193A JP32686193A JPH07179749A JP H07179749 A JPH07179749 A JP H07179749A JP 32686193 A JP32686193 A JP 32686193A JP 32686193 A JP32686193 A JP 32686193A JP H07179749 A JPH07179749 A JP H07179749A
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Abstract
樹脂組成物を提供する。 【構成】 本発明は、以下に示す熱可塑性ポリウレタン
(A)と熱可塑性グラフトポリマー(B)からなる樹脂
組成物[(A)/(B)の重量比=20/80〜90/
10]である。 (A):分子量3500〜10000の3−メチル−
1,5−ペンタンジオール単位含有ポリエステルジオー
ルと有機ジイソシアナートと鎖伸長剤とを反応させて
(イソシアナート基当量数/水酸基当量数の比=0.9
8〜1.08)得られた熱可塑性ポリウレタン(窒素原
子含有率=1.9重量%以下)。 (B):エラストマーに芳香族ビニル化合物およびシア
ン化ビニル化合物をグラフト重合して得られる熱可塑性
グラフトポリマー。
Description
ポリウレタンに特定の熱可塑性グラフトポリマーを配合
してなる樹脂組成物に関する。本発明の樹脂組成物は成
形性(離型性、低成形歪み)に優れることから、各種成
形材料として有用である。
PUと略称する)は、高い弾性率を有し、強度、耐摩耗
性、耐薬品性、耐屈曲性および耐油性に優れ、通常のプ
ラスチック成形加工法が適用できることなど、多くの特
長を有するため、ゴムおよびプラスチックの代替材料と
して広範な用途で多量に使用されるようになってきてい
る。
脂に比べて強い粘着性を有するため、射出成形において
型離れが悪く、また成形品同士が付着し易いなど、射出
成形性に劣るという欠点がある。さらに、TPUでは、
射出成形における成形収縮率が成形条件、金型形状等の
諸条件により大きく変化するため、精度の高い成形品を
得ることが容易でないという欠点もある。離形性を改良
する方法として、粘着防止のために滑剤をTPU中に添
加する方法があるが、成形品において、滑剤のブリード
アウトにより、外観不良や他の樹脂との接着不良の問題
が起こすことが多い。また、射出成形時に金型表面に離
型剤を塗布する方法もあるが、この方法では成形品の表
面不良を起こすことがあり、また作業性が悪いという問
題がある。
ても、優れた離型性を発揮し、作業性よく成形すること
が可能であり、しかも成形歪みの少ない軟質樹脂組成物
を提供することにある。
的は、(A)3−メチル−1,5−ペンタンジオール単
位を50モル%以上含むジオール単位とジカルボン酸単
位とからなる分子量3500〜10000のポリエステ
ルジオールと有機ジイソシアナートと鎖伸長剤とをイソ
シアナート基当量数/水酸基当量数の比が0.98〜
1.08となる割合で反応させて得られた窒素原子含有
率が1.9重量%以下の熱可塑性ポリウレタン、ならび
に(B)エラストマーに芳香族ビニル化合物およびシア
ン化ビニル化合物をグラフト重合して得られる熱可塑性
グラフトポリマーを、該熱可塑性ポリウレタン(A)/
該熱可塑性グラフトポリマー(B)の重量比が20/8
0〜90/10となる割合で含有することを特徴とする
樹脂組成物を提供することにより達成される。
可塑性ポリウレタン(A)を構成するポリエステルジオ
ールは、3−メチル−1,5−ペンタンジオール(MP
D)単位[−O−CH2CH2−CH(CH3)−CH2CH
2−O−]を全ジオール単位基準で50モル%以上含
み、分子量(数平均分子量)が3500〜10000の
範囲内であることが重要である。一般に、分子量350
0以上のポリエステルジオールは結晶性が高いため、そ
れから得られるポリウレタンは柔軟性が確保できず、耐
寒性、弾性回復性などが悪くなる傾向がある。使用する
ポリエステルジオールの分子中に全ジオール単位基準で
50モル%以上のMPD単位を含有させることにより、
これらの欠点が解消されたポリウレタンを得ることがで
き、これによって柔軟な樹脂組成物を得ることが可能と
なる。得られるポリウレタン、延いては樹脂組成物に、
一層良好な耐寒性および柔軟性を付与するためには、全
ジオール単位基準におけるMPD単位の含有率は70モ
ル%以上であることが好ましい。一方、全ジオール単位
基準で50モル%以下、好ましくは30モル%以下であ
れば、MPD単位以外のジオール単位を有していてもよ
い。かかるMPD単位以外のジオール単位としては、例
えばエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、2
−メチル−1,3−プロパンジオール、ネオペンチルグ
リコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオールなどのMPD以外のグリコールから誘導され
得る構造単位が挙げられる。ポリエステルジオールを構
成するジカルボン酸単位としては、例えばコハク酸、ア
ジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸等の脂肪族ジカル
ボン酸から誘導され得る構造単位が挙げられるが、この
中でもアジピン酸単位が好ましい。またポリエステルジ
オールの分子量が3500未満であると、JIS−A硬
度65以下の低硬度のポリウレタンを製造することが困
難であり、また得られるポリウレタンの物性も劣るた
め、樹脂組成物においてエラストマーとしての性能が発
揮されないなど、物性が不十分となる。一方、ポリエス
テルジオールの分子量が10000を越える場合には、
ポリウレタンの生産性低下を招くのみならず、得られる
ポリウレタンの溶融粘度が高くなり、それを用いた樹脂
組成物においては成形加工を安定に行うことが困難とな
る。これらの観点から、ポリエステルジオールの分子量
は4000〜7000の範囲内であることがより好まし
い。
に限定されない。例えば、原料化合物としてMPD等の
ジオール、カルボン酸あるいはそれらのエステル化物を
用いて、公知の製造方法に従ってエステル化またはエス
テル交換反応を行うことにより、ポリエステルジオール
を製造することができる。
ナートとしては、例えば4,4'−ジフェニルメタンジ
イソシアナート、p−フェニレンジイソシアナート、
1,5−ナフチレンジイソシアナート、4,4'−ジシ
クロヘキシルメタンジイソシアナートなどの分子量50
0以下のジイソシアナートが好ましいが、これらの中で
も、4,4'−ジフェニルメタンジイソシアナートが特
に好ましい。また、鎖伸長剤としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオー
ル、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,4−
ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼンなどの分子量
400以下のジオールを用いることが好ましいが、これ
らの中でも、1,4−ブタンジオールを用いるのが特に
好ましい。
(A)は、上記ポリエステルジオールと有機ジイソシア
ナートと鎖伸長剤とを、イソシアナート基当量数/水酸
基当量数の比が0.98〜1.08となる割合で反応さ
せて得られる。イソシアナート基当量数/水酸基当量数
の比が0.98未満では、得られるポリウレタン、延い
ては樹脂組成物における諸物性の低下が大きい。一方、
この比が1.08を越える場合、樹脂組成物をペレット
等の形態で貯蔵したときの安定性が悪く、貯蔵中にポリ
ウレタン分子鎖間で部分的に架橋が発生するため、成形
不良等の問題が起こる。ポリエステルジオール、有機ジ
イソシアナートおよび鎖伸長剤を重合して熱可塑性ポリ
ウレタン(A)を製造する方法に関しては、公知のウレ
タン化反応技術を採用することができる。なかでも、実
質的に溶媒の不存在下で溶融重合することが好ましく、
特に多軸スクリュー型押出機を用いる連続溶融重合法が
好ましい。連続溶融重合で得られたポリウレタンは、8
0〜130℃の固相重合で得られたポリウレタンに比
べ、一般に強度において優れる。溶融重合温度は特に制
限されないが、180〜260℃の範囲内が好ましい。
とくに上限温度を240℃以下に保って溶融重合を行っ
た場合には、耐熱性および成形性に優れた高品質のポリ
ウレタンを得ることができる。
(A)の窒素原子含有率は、1.9重量%以下である。
1.9重量%を越えるポリウレタンでは通常JIS−A
硬度が65程度またはそれ以下の低い硬度を有しないた
め、得られる樹脂組成物の硬度が高くなり、エラストマ
ー本来の特長が損なわれる。低硬度であるとともに生産
性に優れた熱可塑性ポリウレタンとなる点から、窒素原
子含有率が1.4〜1.9重量%の範囲内であることが
好ましい。
として、上記の熱可塑性ポリウレタン(A)とともに、
エラストマーからなるグラフト基体に芳香族ビニル化合
物およびシアン化ビニル化合物からなるグラフトモノマ
ーをグラフト重合して得られる熱可塑性グラフトポリマ
ー(B)を、特定の相対割合で含有することも重要な要
件となる。本発明では、熱可塑性ポリウレタン(A)/
熱可塑性グラフトポリマー(B)の重量比は20/80
〜90/10の範囲内である。熱可塑性グラフトポリマ
ー(B)の配合割合が熱可塑性ポリウレタン(A)の9
0重量部に対して10重量部未満の場合には、本発明の
効果がほとんど発現されない。また熱可塑性グラフトポ
リマー(B)の配合割合が熱可塑性ポリウレタン(A)
の20重量部に対して80重量部を越える場合には、得
られる樹脂組成物の硬度が高くなり、エラストマー本来
の特長が損なわれる。
しては、−30℃より低い2次転移温度を有するものが
好ましい。また、グラフトモノマーの一つとなる芳香族
ビニル化合物としては、例えばスチレン、α−メチルス
チレン、アルキル置換スチレン、ハロゲン置換スチレン
などが使用され、特にスチレンを使用するのが好まし
い。また、シアン化ビニル化合物としては、例えばアク
リロニトリル、メタアクリロニトリルなどが使用され、
特にアクリロニトリルを使用するのが好ましい。
トポリマーとしては、例えば、ブタジエン系重合体のラ
テックスにアクリロニトリルおよびスチレンの両グラフ
トモノマーを加えて乳化重合させて得られる共重合体
(以下、これをABS樹脂と略称する)が挙げられる。
ブタジエン系重合体のラテックスとしては、ポリブタジ
エンラテックス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
体ラテックス、スチレン−ブタジエン共重合体ラテック
スなどが使用される。ABS樹脂における上記の各成分
の割合は、ブタジエン5〜50重量%、スチレン20〜
85重量%、アクリロニトリル5〜40重量%である。
また、本発明において用いられる熱可塑性グラフトポリ
マーの他の例としては、エチレン−プロピレン系ゴムに
芳香族ビニル化合物およびシアン化ビニル化合物をグラ
フト重合して得られる樹脂(以下、これをAES樹脂と
略称する)が挙げられる。エチレン−プロピレン系ゴム
としては、エチレン−プロピレン共重合ゴム、エチレン
−プロピレン−ジエン共重合ゴムなどが用いられる。エ
チレンとプロピレンの重量比は9:1〜2:8の範囲が
好ましい。また、ジエンモノマーとしては、アルケニル
ノルボルネンなどのノルボルネン類、ジシクロペンタジ
エンなどの環状ジエン類、ヘキサジエンなどの脂肪族ジ
エン類などが使用される。ジエンモノマーは単独でまた
は2種以上を組み合わせて用いられる。エチレン−プロ
ピレン系ゴムと芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル化
合物などのグラフトモノマーとの重量比は5:95〜5
0:50の範囲が適当であり、10:90〜40:60
の範囲が好ましい。AES樹脂は塊状重合法、乳化重合
法、溶液重合法、塊状−懸濁重合法などにより製造され
る。
リウレタン(A)と熱可塑性グラフトポリマー(B)と
を、所望の方法で混合することにより製造することがで
きる。例えば、樹脂材料の混合に通常用いられるような
縦型または水平型の混合機を用いて、熱可塑性ポリウレ
タン(A)と熱可塑性グラフトポリマー(B)とを所定
の割合で予備混合したのち、1軸または2軸の押出機、
ミキシングロール、バンバリーミキサーなどを用いて、
回分式または連続式で加熱混練することにより、本発明
の樹脂組成物が製造される。なお混合時に、耐光性、耐
熱性などを向上させるために、安定剤、可塑剤、モンタ
ン酸ワックス、脂肪酸アミドなどの滑剤、充填剤、帯電
防止剤、顔料などの添加剤を、本発明の効果が損なわれ
ない程度の量で添加することが可能である。
お、以下の実施例および比較例では、得られた樹脂また
は樹脂組成物を用いて、射出成形機(日精樹脂工業製F
S80S12ASE、シリンダー温度170〜200
℃、ノズル温度200℃、金型温度30℃、射出圧力5
0〜80kgG/cm2)により、円板状物(直径12
0mm、厚さ2mm)に射出成形し、下記の観点で射出
成形性および成形品の物性を評価した。
枚重ね合わせ、硬度計(JIS−A)により測定した。
を金型から取り出す場合の難易度を、目視により、表1
の基準で判定した。
品の変形の程度を表し、下記数式により求めた。
メチル−1,5−ペンタンジオール2643gおよびア
ジピン酸2920gを反応器に仕込み、常圧下、200
℃で生成する水を系外に留出させながらエステル化反応
を行った。反応物の酸価が30以下になった時点でテト
ライソプロピルチタネート80mgを加え、200〜1
00mmHgに減圧しながら反応を続けた。酸価が1.
0になった時点で真空ポンプにより徐々に真空度を上げ
て反応を完結させた。その結果、3−メチル−1,5−
ペンタンジオール単位とアジピン酸単位とからなる数平
均分子量6000のポリエステルジオール(以下、これ
をPMPA6000と略称する)を4650g得た。
メチル−1,5−ペンタンジオール2714gおよびア
ジピン酸2920gを反応器に仕込み、参考例1と同様
にエステル化反応を行った。その結果、3−メチル−
1,5−ペンタンジオール単位とアジピン酸単位とから
なる数平均分子量4000のポリエステルジオール(以
下、これをPMPA4000と略称する)を4700g
得た。
メチル−1,5−ペンタンジオールと1,4−ブタンジ
オールの混合物(モル比80:20)2520gおよび
アジピン酸2920gを反応器に仕込み、参考例1と同
様にエステル化反応を行った。その結果、3−メチル−
1,5−ペンタンジオール単位、1,4−ブタンジオー
ル単位(3−メチル−1,5−ペンタンジオール単位:
1,4−ブタンジオール単位のモル比=80:20)お
よびアジピン酸単位からなる数平均分子量6000のポ
リエステルジオール(以下、これをPMBA6000と
略称する)を4450g得た。
テルジオール(PMPA6000)および1,4−ブタ
ンジオール(以下、これをBDと略称する)のモル比が
1対2.48の混合物を80℃に加熱し、これと50℃
に加熱溶融させた4,4'−ジフェニルメタンジイソシ
アナート(以下、これをMDIと略称する)を、ポリエ
ステルジオール対MDI対BDのモル比が1対3.48
対2.48となる量で、定量ポンプにより、同方向に回
転する2軸スクリュー型押出機に連続的に仕込み、連続
溶融重合反応を行った。この2軸スクリュー型押出機の
内部を前部、中間部および後部の3つのゾーンに分けた
場合の最も高温となる該中間部の温度(重合温度)を2
30℃とした。生成した熱可塑性ポリウレタンをストラ
ンド状で水中へ連続的に押し出し、ついでペレタイザー
でペレットに成形した。得られた熱可塑性ポリウレタン
のペレットとABS樹脂(日本合成ゴム製、ABS1
2)とを75対25の重量比で、25mmφ押出機(シ
リンダー温度200℃、ダイス温度180℃)に供給
し、そこで溶融混練することにより、樹脂組成物のペレ
ットを得た。得られた樹脂組成物を使用して、射出成形
性および成形品の物性を評価した。その評価結果を下記
表2に示す。
ウレタンとABS樹脂との混合比を変更する以外は、実
施例1と同様にして樹脂組成物を作製し、射出成形を行
った。得られた樹脂組成物の射出成形性および得られた
成形品の物性の評価結果を、下記表2に示す。
ポリウレタン単独を、実施例1と同様な射出成形に供し
た。射出成形性および成形品の物性の評価結果を下記表
2に示す。
製、ABS12)単独を、実施例1と同様な射出成形に
供した。射出成形性および成形品の物性の評価結果を下
記表2に示す。
製、AES110)単独を、実施例1と同様な射出成形
に供した。射出成形性および成形品の物性の評価結果を
下記表2に示す。
ールの代わりに参考例2のポリエステルジオール(PM
PA4000)を用い、かつ表3に示すモル比でポリエ
ステルジオールとMDIとBDを仕込む以外は実施例1
と同様にして反応およびペレット化を行うことにより、
熱可塑性ポリウレタンのペレットを得た。実施例2にお
けると同様にして、この熱可塑性ポリウレタンにABS
樹脂(日本合成ゴム製、ABS12)を混練添加して樹
脂組成物のペレットを製造し、これを用いて射出成形
し、成形品を作製した。得られた樹脂組成物の射出成形
性および得られた成形品の物性の評価結果を、下記表3
に示す。
樹脂(日本合成ゴム製、AES110)を使用する以外
は実施例4と同様にして、樹脂組成物のペレットを製造
し、これを用いて射出成形し、成形品を作製した。得ら
れた樹脂組成物の射出成形性および得られた成形品の物
性の評価結果を、下記表3に示す。
ポリウレタン単独を、実施例1と同様な射出成形に供し
た。射出成形性および成形品の物性の評価結果を下記表
3に示す。
ールの代わりに参考例3のポリエステルジオール(PM
BA6000)を用い、かつ表3に示すモル比でポリエ
ステルジオールとMDIとBDを仕込む以外は実施例1
と同様にして反応およびペレット化を行うことにより、
熱可塑性ポリウレタンのペレットを得た。実施例2にお
けると同様にして、この熱可塑性ポリウレタンにABS
樹脂(日本合成ゴム製、ABS12)を混練添加して樹
脂組成物のペレットを製造し、これを用いて射出成形
し、成形品を作製した。得られた樹脂組成物の射出成形
性および得られた成形品の物性の評価結果を、下記表3
に示す。
樹脂(日本合成ゴム製、AES110)を使用する以外
は実施例6と同様にして、樹脂組成物のペレットを製造
し、これを用いて射出成形し、成形品を作製した。得ら
れた樹脂組成物の射出成形性および得られた成形品の物
性の評価結果を、下記表3に示す。
ポリウレタン単独を、実施例1と同様な射出成形に供し
た。射出成形性および成形品の物性の評価結果を下記表
3に示す。
〜7の本発明の樹脂組成物は射出成形に供した場合に、
金型からの離型性が良好であり、成形歪みの少ない軟質
の成形品を与えることがわかる。一方、熱可塑性ポリウ
レタン単独(比較例2、5および6)の場合および熱可
塑性ポリウレタンが本発明における範囲を越えて多すぎ
る樹脂組成物の場合(比較例1)には、金型への粘着が
著しく、成形歪みも大きいため、成形性に劣ることがわ
かる。また、熱可塑性グラフトポリマー単独の場合(比
較例3および4)には、得られる成形品の硬度が高く、
エラストマーとしての特性を有していないことがわか
る。
形性(離型性、低成形歪み)の両方に優れた樹脂組成物
が提供される。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)3−メチル−1,5−ペンタンジ
オール単位を50モル%以上含むジオール単位とジカル
ボン酸単位とからなる分子量3500〜10000のポ
リエステルジオールと有機ジイソシアナートと鎖伸長剤
とをイソシアナート基当量数/水酸基当量数の比が0.
98〜1.08となる割合で反応させて得られた窒素原
子含有率が1.9重量%以下の熱可塑性ポリウレタン、
ならびに(B)エラストマーに芳香族ビニル化合物およ
びシアン化ビニル化合物をグラフト重合して得られる熱
可塑性グラフトポリマーを、該熱可塑性ポリウレタン
(A)/該熱可塑性グラフトポリマー(B)の重量比が
20/80〜90/10となる割合で含有することを特
徴とする樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32686193A JP3345141B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32686193A JP3345141B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 樹脂組成物 |
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JPH07179749A true JPH07179749A (ja) | 1995-07-18 |
JP3345141B2 JP3345141B2 (ja) | 2002-11-18 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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-
1993
- 1993-12-24 JP JP32686193A patent/JP3345141B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
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