JPH0717955Y2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH0717955Y2
JPH0717955Y2 JP13710788U JP13710788U JPH0717955Y2 JP H0717955 Y2 JPH0717955 Y2 JP H0717955Y2 JP 13710788 U JP13710788 U JP 13710788U JP 13710788 U JP13710788 U JP 13710788U JP H0717955 Y2 JPH0717955 Y2 JP H0717955Y2
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fin substrate
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はフィン基板に斜面部を形成したワッフルタイプ
のクロスフィン式熱交換器に係り、特にフィン基板の強
度の向上対策に関する。
(従来の技術) 従来より、実開昭62−29573号公報に開示される如く、
第7図に示すように、気流方向に直交する直線を屈曲線
として斜面部(b)が形成されたフィン基板(a)に、
熱媒管挿通用のフィンカラー(c)を複数個設けてなる
クロスフィン式熱交換器において、フィンカラー(c)
の周囲にフィンカラー加工治具の押え部として環状の平
坦部(d)を設け、該平坦部(d)と斜面部(b)と
を、フィンカラー(c)とフィン基板(a)の側端部
(f),(f)との間の部分(e),(e)で接続させ
るようにしたものは知られている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来のもののように、フィンカラー
(c)周辺の平坦部(d)と斜面部(b)とがフィンカ
ラー(c)とフィン基板(a)の側端部(f),(f)
との間で接続した場合、フィン基板(a)の側方が屈曲
線まわりの曲げ応力に対して変形しやすくなっている。
したがって、例えば、熱媒管がU字形に曲げられた曲げ
部を有するような場合には、その曲げ部でフィン基板
(a)のフィンカラー(c)と熱媒管との嵌合の緩みや
座屈が生じ易く、その結果、フィン基板(a)が傾いて
隣接するフィン基板(a)との間の隙間が減少すること
があり、その結果、両フィン基板(a)の間の通風抵抗
が増大し、ひいては熱交換効率が低下することになる。
本考案は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目
的は、斜面部を有するフィン基板のフィンカラー周囲の
曲げ強度を増大することにより、フィンカラーと熱媒管
との嵌合の緩みや座屈を有効に防止することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案の解決手段は、フィンカ
ラー周囲の平坦部を両側端部まで延設することにある。
具体的には、第1図ないし第4図に示すように、気流の
流通方向に直交する直線を屈曲線(l1)〜(l3)とし
て斜面部(6)が連続する波形に形成されたフィン基板
(2)に、熱媒管(1)挿通用のフィンカラー(3),
…を複数個、気流の流通方向に直交する方向に一列に配
置して形成したクロスフィン式熱交換器を前提とする。
そして、上記各フィンカラー(3)の周囲に、フィンカ
ラー(3)の基部(3a)と同一平面でフィンカラー
(3)の周囲を取囲んだのちフィン基板(2)の両側端
部(8),(8)まで平坦に延び、かつ各側端部(8)
においてフィンカラー(3)の直径(D)よりも小さな
幅(W)を有する平坦部(7)を形成したものである。
第2の解決手段は、気流の流通方向に直交する直線を屈
曲線として斜面部(6)が連続する波形に形成されたフ
ィン基板(2)に、熱媒管(1)挿通用のフィンカラー
(3),…を複数個、フィン基板(2)の両側端部
(8),(8)間を等分する等分屈曲線を中心線として
気流の流通方向に直交する方向に複数列千鳥配列状に配
置して形成したクロスフィン式熱交換器を前提する。
そして、上記各フィンカラー(3)の周囲に、フィンカ
ラー(3)の基部(3a)と同一平面でフィンカラー
(3)の周囲を取囲んだのちフィン基板(2)の最寄り
の側端部(8)および等分屈曲線、或いは左右の等分屈
曲線まで平坦に延び、かつ側端部(8)又は等分屈曲線
においてフィンカラー(3)の直径(D)よりも小さな
幅(W)を有する平坦部(7)を形成したものである。
第3の解決手段は、上記第1又は第2の解決手段におい
て、平坦部(7)の幅(W)をフィンカラー(3)の直
径(D)に対して 0.4D<W<0.7D の範囲に設定したものである。
第4の解決手段は、第5図に示すように、上記第1,第2
又は第3の解決手段において、平坦部(7)に、フィン
カラー(3)と側端部(8)又は等分屈曲線との間に、
空気流の方向に延びたリブ(7a)を設ける構成としたも
のである。
第5の解決手段は、第5図および第6図に示すように、
上記第1,第2,第3又は第4の解決手段において、フィン
基板(2)の斜面部(6)に、幅の狭いスリット
(9),…を気流の流通方向に直交する方向に多数互い
に平行に穿設し、上下両短辺(10c),(10d)および一
長辺(10a又は10b)をフィン基板(2)に接続せしめス
リット(9)を形成した一長辺(10b又は10a)を立上が
り変形させた多数のルーバ形フィン(10),…を形成し
たものである。
第6の解決手段は、上記第1,第2,第3又は第4の解決手
段において、フィン基板(2)の斜面部(6)に、幅の
狭いスリットを気流の流通方向に直交する方向に多数互
いに平行に穿設し、上下両短辺をフィン基板(2)に接
続せしめてブリッジ状に立上がらせた多数のスリットフ
ィン(11),…を形成したものである。
第7の解決手段は、上記第1,第2,第3又は第4の解決手
段において、フィン基板(2)の斜面部(6)に、多数
の小孔を形成したものである。
第8の解決手段は、上記第1,第2,第3又は第4の解決手
段において、フィン基板(2)の斜面部(6)に、多数
の突起を形成したものである。
(作用) 以上の構成により、請求項(1)の考案では、フィンカ
ラー(3)の周囲の平坦部(7)がフィン基板(2)の
側端部(8),(8)まで平坦に延びているので、斜面
部(6),…と平坦部(7)とを接続する傾斜端部も側
端部(8),(8)まで延びることになり、フィン基板
(2)の長さ方向に平行な直線を回転軸とする曲げモー
メントに対して曲げ強度が増大することになる。
したがって、フィン基板(2)に、気流の流通方向に直
交する直線回りの曲げモーメントが加わっても、フィン
カラー(3)の挿通孔(3b),…とコイル(1)との嵌
合の緩みやフィン基板(2)の座屈が可及的に防止さ
れ、よって、隣接するフィン基板(2)との隙間の減少
による気流の流通抵抗の増大、すなわち熱交換能力の低
下を招く虞れが可及的に防止されることになる。
その場合、上記平坦部(7)の側端部(8)における幅
Wがフィンカラー(3)の直径Dよりも小さく設定され
ているので、各フィン基板(2)において、気流の流通
方向に平行な直線回りの曲げモーメントに対する曲げ強
度が必要値以下に低下することはない。
請求項(2)の考案では、各フィンカラー(3)の周囲
の平坦部(7)が最寄りの側端部又は左右の等分屈曲線
まで平坦に延びて、その側端部又は等分屈曲線における
幅Wがフィンカラー(3)の直径Dよりも小さく設定さ
れているので、基本的に請求項(1)の考案と同様であ
り、よって、複数列の熱媒管を有する熱交換器において
も、請求項(1)の考案と同様の効果を発揮することが
できる。
請求項(3)の考案では、上記幅Wがフィンカラー
(3)の直径Dに対して、0.4D<W<0.7Dの範囲にある
ように設定されているので、フィンカラー(3)の周囲
において、気流方向に平行および直交する方向の直線回
りの曲げモーメントに対する強度が特に高く保持され、
上記請求項(1)の考案と同様の効果が著しく発揮され
ることになる。
請求項(4)の考案では、上記請求項(1),(2)又
は(3)の考案の作用において、フィン基板(2)の平
坦部(7)に、気流の流通方向に平行なリブ(7a),
(7a)が形成されているので、気流の流通方向に直交す
る直線回りの曲げモーメントに対する曲げ強度が強化さ
れ、上記請求項(1),(2)又は(3)の効果が加重
的に発揮することができる。
また、請求項(5)の考案では、ルーバ形フィン(1
0),…が斜面部(6)に設けられているので、フィン
基板(2)と気流との間の伝熱量が有効に増大するとと
もに、上記請求項(1),(2),(3)又は(4)の
考案と同様の効果が発揮されることになる。
請求項(6)の考案では、フィン基板(2)の斜面部
(6)に、スリットフィンが設けられているので、その
前縁効果と乱流効果とによりフィン基板(2)と気流と
の間の伝熱量が増大するとともに、上記請求項(1),
(2),(3)又は(4)の考案と同様の効果を発揮す
ることができる。
請求項(7)の考案では、フィン基板(2)の斜面部
(6)に多数の小孔が設けられているので、その前縁効
果と乱流効果とによりフィン基板(2)との間の伝熱量
が増大するとともに、上記請求項(1),(2),
(3)又は(4)の考案と同様の効果を発揮することが
できる。
請求項(8)の考案では、フィン基板(2)の斜面部
(6)に多数の突起が設けられているので、表面積およ
び乱流効果の増大によりフィン基板(2)と気流との間
の伝熱量が増大するとともに、上記請求項(1),
(2),(3)又は(4)の考案と同様の効果が発揮さ
れる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について、図面に基づき説明す
る。
第2図は請求項(1)および(3)の考案の実施例に係
る熱交換器の全体構成を示し、(1)は空気調和装置の
冷媒等の熱媒体が流通する熱媒管としてのコイルであっ
て、該コイル(1)は、所定の直径D(例えば7mm程度
の値)を有し、全体として略L字状に折曲げられた2つ
の平面からなる面内で蛇行状にかつ水平に複数回折りた
たまれた形状をしている。また、該コイル(1)の折り
たたみ面には、上記コイル(1)内の熱媒体と空気との
熱交換を行う多数の短冊状フィン基板(2),…が、コ
イル(1)に直交して、かつその長手方向(以下、基板
縦方向とする)を垂直に短辺方向(以下、基板横方向と
する)を水平に向けて嵌挿されている。そして、冷媒と
の熱交換を行う空調空気は、各フィン基板(2),…の
隙間を通って、コイル(1)の面の一方側から他方側に
流通するように、つまりフィン基板(2),…の面に平
行にかつ基板横方向に流通するようになされている。
ここで、上記各フィン基板(2)において、第1図,第
3図および第4図に示すように、気流の流通方向に直交
する基板縦方向の直線であるフィン基板(1)の中央線
(l1)−フィン基板(2)の両側端部(8),(8)
と、中央線(l1)−フィン基板(1)の両側端部
(8),(8)間を等分割する2つの直線(l2),
(l3)を屈曲線として4つの斜面部(6),…が連続す
る波形いわゆるワッフル状に形成されていて、上記中央
線(l1)および両側端部(8),(8)は波形の谷部
分に、他の屈曲線(l2),(l3)は波形の峰部分に相当
し、かつ中央線(l1)および両側端部(8),(8)
は同一平面上に位置するようになされている。
ここで、上記中央の屈曲線たる中央線(l1)を中心線
として、上記コイル(1)の折りたたみ部分に対応した
数のフィンカラー(3),…が設けられていて、該各フ
ィンカラー(3)は、上記中央線(l1)と同一平面位
置に基部(3a)を有している。そして、フィンカラー
(3)は、その基部(3a)からフィン基板(2)に対し
て垂直に、かつ上記屈曲線(l2),(l3)の方向に突出
したリング状に形成され、その内側の円筒状の挿通孔
(3b)に上記コイル(1)が挿通するようになされてい
る。
ここで、本考案の特徴として、上記各フィンカラー
(3)の周囲には、その基部(3a)と同一平面上に平坦
部(7)が形成されていて、該平坦部(7)は、フィン
カラー(3)の周囲からフィン基板(2)の両側端部
(8),(8)まで平坦に延びるように形成されてい
る。そして、上記斜面部(6)と平坦部(7)との間に
は、所定の角度で両者(6),(7)を接続する傾斜端
部(5)が形成されていて、一つのフィンカラー(3)
を挟んで対向する2つの傾斜端部(5),(5)は、互
いに交わることなく、フィンカラー(3)の周辺から両
側端部(8),(8)まで延びて、両側端部(8),
(8)で終焉するようになされている。
ここに、フィンカラー(3)を挟んで相対向する傾斜端
部(5),(5)と一方の側端部(8)との2つの交点
間の距離、つまり上記平坦部(7)の側端部(8)にお
ける幅Wは、フィンカラー(3)の直径Dよりも小さな
値に設定され、特に本実施例では、請求項(2)の考案
に対応して、上記幅Wが約4mm程度の値に、つまり0.4D
<W<0.7Dの範囲にあるように設定されている。他の側
端部(8)においても同様である。
したがって、上記請求項(1)の考案では、フィンカラ
ー(3)周囲の平坦部(7)がフィン基板(2)の側端
部(8),(8)まで平坦に延びているので、フィンカ
ラー(3)を挟んで対向する傾斜端部(5),(5)が
交わることなく、側端部(8),(8)まで延びること
になる。すなわち、フィンカラー(3),…周囲におい
て、フィン基板(2)の長さ方向に平行な直線を回転軸
とする曲げモーメントに対して曲げ強度が増大する。
一般に、第1図のような折曲部を有するコイル(1)の
場合、フィン基板(2)には、その長さ方向を回転軸と
する曲げモーメントが加わるので、上記従来のもののよ
うにフィンカラー(3)周囲の平坦部が閉環状に形成さ
れているものでは、フィンカラー(3)の挿通孔(3
b),…とコイル(1)との嵌合の緩みやフィン基板
(2)の座屈が生じ、隣接するフィン基板(2)との隙
間が減少して、気流の流通抵抗の増大、すなわち熱交換
能力の低下を招く虞れがある。しかし、本考案では、上
記のように上記回転軸回りの曲げ強度が増大するように
なされているので、そのような虞れを可及的に防止する
ことができるのである。
なお、上記平坦部(7)の側端部(8)における幅Wが
フィンカラー(3)の直径Dよりも小さく設定されてい
るので、各フィン基板(2)において、基板横方向の直
線回りの曲げモーメントに対する強度が必要値以下に低
下することはない。
また、請求項(3)の考案では、上記幅Wがフィンカラ
ー(3)の直径Dに対して、0.4D<W<0.7Dの範囲にあ
るように設定されているので、フィンカラー(3)の周
囲において、気流方向に平行および直交する方向の直線
回りの曲げモーメントに対する強度が特に高く保持さ
れ、上記請求項(1)の考案と同様の効果が著しく発揮
されることになる。
また、実施例は省略するが、請求項(2)の考案では、
上記第1実施例におけるフィン基板(2)をその面内で
基板横方向に複数個千鳥配列状に並べたものに対応す
る。つまり、上記フィン基板(2)の側端部(8),
(8)が基板全体の側端部又は基板の両側端部間を等分
する等分屈曲線になり、複数個のフィンカラー(3),
…が複数列、左右の等分屈曲線間または側端部と等分屈
曲線との間の中央屈曲線を中心線として、千鳥配列状に
配置されていて、各フィンカラー(3)の周囲の平坦部
(7)が最寄りの側端部又は左右の等分屈曲線まで平坦
に延びて、その側端部又は等分屈曲線における幅Wがフ
ィンカラー(3)の直径Dよりも小さく設定されてい
る。
この場合、上記第1実施例と基本的には同様であり、よ
って、請求項(2)の考案では、複数列のコイルを有す
る熱交換器においても、請求項(1)の考案と同様の効
果を発揮することができる。
次に、請求項(4)および(5)の考案に係る第2実施
例について説明する。第5図および第7図は、第2実施
例におけるフィン基板(2)の形状を示し、フィン基板
(2)の各平坦部(7)には、請求項(4)の考案に対
応して平坦部(7)の一部をフィンカラー(3)と同一
方向に突出させてなる1対のリブ(7a),(7a)が、そ
れぞれフィンカラー(3)の気流方向に平行な直径の端
部付近から両側端部(8),(8)に延びるように形成
されている。
また、フィン基板(2)の斜面部(6)には、基板縦方
向に平行な1対の長辺(10a),(10b)と、基板横方向
に平行な1対の短辺(10c),(10d)とを有する多数の
ルーバ形フィン(10),…が設けられていて、該各フー
バ形フィン(10)は、上記両短辺(10c),(10d)およ
び斜面部(6)の上方向の一長辺(10a)をフィン基板
(2)に接続し、かつ斜面部(6)の下方向の一長辺
(10b)を切込んで斜面の勾配とは逆方向の勾配を有す
るように立上り変形させたものである。つまり、該ルー
バ形フィン(10),……の前縁効果および乱流効果によ
り、フィン基板(2)の表面と気流との間の伝熱量を高
く保持するようになされている。なお、その他の構成
は、上記第1実施例と同様である。
すなわち、請求項(4)の考案では、上記請求項
(1),(2)又は(3)の考案の構成に加えて、各フ
ィン基板(2)の平坦部(7)において、基板横方向に
リブ(7a),(7a)が形成されているので、基板縦方向
の直線回りの曲げモーメントに対する曲げ強度が強化さ
れ、上記請求項(1),(2)又は(3)の効果を加重
的に発揮することができる。
また、請求項(5)の考案では、ルーバ形フィン(1
0),…が斜面部(6)に設けられているので、フィン
基板(2)と気流との間の伝熱量が有効に増大するとと
もに、上記請求項(1),(2),(3)又は(4)の
考案と同様の効果を発揮することができる。
次に、請求項(6)の考案について説明する。この場
合、図面は省略するが、各斜面部(6)には、上記第2
実施例におけるルーバ形フィン(10)とは異なる、基板
縦方向に平行な1対の長辺と、基板横方向に平行な1対
の短辺とを有する多数のスリットフィンが設けられてい
て、該各スリットフィンは、両短辺をフィン基板(2)
に接続させた状態で、上記両長辺を切込んで斜面部
(6)の傾斜角に平行にブリッジ状に立上がらせた形状
をしている。つまり、各スリットフィンの前縁効果およ
び乱流効果により、フィン基板(2)表面と気流との間
の伝熱量を増大するようになされている。
すなわち、請求項(6)の考案では、フィン基板(2)
の斜面部(6)に、スリットフィンが設けられているの
で、その前縁効果と乱流効果とによりフィン基板(2)
と気流との間の伝熱量が増大するとともに、上記請求項
(1),(2),(3)又は(4)の考案と同様の効果
を発揮することができる。
請求項(7)の考案では、図面は省略するが、上記フィ
ン基板(2)の斜面部(6)に多数の小孔が設けられて
いる。したがって、その前縁効果と乱流効果とによりフ
ィン基板(2)と気流との間の伝熱量が増大するととも
に、上記請求項(1),(2),(3)又は(4)の考
案と同様の効果を発揮することができる。
請求項(8)の考案では、図面は省略するが、フィン基
板(2)の斜面部(6)に多数の突起が設けられてい
る。したがって、表面積および乱流効果の増大によりフ
ィン基板(2)と気流との間の伝熱量が増大するととも
に、上記請求項(1),(2),(3)又は(4)の考
案と同様の効果が発揮される。
(考案の効果) 以上説明したように、請求項(1)の考案によれば、気
流の流通方向に直交する直線を屈曲線として斜面部を連
続的に形成し、中央の屈曲線上に熱媒管挿通用のフィン
カラーを複数個配置したクロスフィン式熱交換器におい
て、フィンカラーの周囲を平坦にするとともに、その平
坦部をフィン基板の両側端部まで延長して、両側端部に
おける平坦部の幅をフィンカラーの直径よりも小さく設
定したので、フィン基板の気流の流通方向に平行な直線
回りの曲げモーメントに対する曲げ強度を損ずることな
く、気流の流通方向に直交する直線回りの曲げモーメン
トに対する曲げ強度を強化することができ、よって、フ
ィンカラーと熱媒管の嵌合の緩みや座屈によるフィン基
板の傾きによって生ずる熱交換能力の低下を可及的に防
止することができる。
請求項(2)の考案によれば、請求項(1)の考案にお
けるフィン基板を複数枚気流の流通方向に並べ、相隣接
するフィンカラーの位置関係が千鳥配列状になるように
配置したので、複数列の熱媒管を有する熱交換器におい
ても、上記請求項(1)の考案と同様の効果を得ること
ができる。
請求項(3)の考案によれば、請求項(1)または
(2)の考案において、平坦部の幅をフィンカラーの直
径に対して所定の範囲に設定したので、気流の流通方向
に垂直および平行な直線回りの曲げモーメントに対する
曲げ強度の向上効果をより有効に発揮することができ
る。
請求項(4)の考案によれば、上記請求項(1),
(2)又は(3)の考案の構成において、フィン基板の
平坦部に、気流の流通方向に延びるリブを形成したの
で、気流の流通方向に直交する直線回りの曲げモーメン
トに対する曲げ強度が強化され、上記請求項(1),
(2)又は(3)の考案の効果を加重的に発揮すること
ができる。
請求項(5)の考案によれば、上記請求項(1),
(2),(3)又は(4)の考案において、フィン基板
の斜面部にルーバ形フィンを設けたので、フィン基板と
気流との間の伝熱量が有効に増大するとともに、上記請
求項(1),(2),(3)又は(4)の考案と同様の
効果を発揮することができる。
請求項(6)の考案によれば、上記請求項(1),
(2),(3)又は(4)の考案において、フィン基板
の斜面部にスリットフィンを設けたので、フィン基板と
気流との間の伝熱量が有効に増大するとともに、上記請
求項(1),(2),(3)又は(4)の考案と同様の
効果を発揮することができる。
請求項(7)の考案によれば、上記請求項(1),
(2),(3)又は(4)の考案において、フィン基板
の斜面部に多数の小孔を設けたので、フィン基板から気
流への伝熱量を高めながら、上記請求項(1),
(2),(3)又は(4)の考案と同様の効果を発揮す
ることができる。
請求項(8)の考案によれば、上記請求項(1),
(2),(3)又は(4)の考案において、フィン基板
の斜面部に多数の突起を設けたので、フィン基板から気
流への伝熱量を高めながら、上記請求項(1),
(2),(3)又は(4)の考案と同様の効果を発揮す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本考案の実施例を示し、第1図は第1
実施例におけるフィン基板の平面図、第2図は熱交換器
の全体構造を示す斜視図、第3図は第1図のIII−III線
断面図、第4図は第1図のIV−IV線断面図、第5図は第
2実施例におけるフィン基板の平面図、第6図は第5図
のVI−VI線断面図である。第7図は従来のフィン基板の
フィンカラー中心線における断面図である。 (1)…コイル(熱媒管)、(2)…フィン基板、
(3)…フィンカラー、(6)…斜面部、(7)…平坦
部、(7a)…リブ、(8)…側端部、(10)…ルーバ形
フィン、(10a),(10b)…長辺(スリット)、(10
c),(10d)…短辺、(l1)…中央線(屈曲線)、(l
2),(l3)…屈曲線。

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】気流の流通方向に直交する直線を屈曲線
    (l1)〜(l3)として斜面部(6)が連続する波形に
    形成されたフィン基板(2)に、熱媒管(1)挿通用の
    フィンカラー(3),…を複数個、気流の流通方向に直
    交する方向に一列に配置して形成したクロスフィン式熱
    交換器において、上記各フィンカラー(3)の周囲に
    は、フィンカラー(3)の基部(3a)と同一平面でフィ
    ンカラー(3)の周囲を取囲んだのちフィン基板(2)
    の両側端部(8),(8)まで平坦に延び、かつ各側端
    部(8)においてフィンカラー(3)の直径(D)より
    も小さな幅(W)を有する平坦部(7)が形成されてい
    ることを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】気流の流通方向に直交する直線を屈曲線と
    して斜面部(6)が連続する波形に形成されたフィン基
    板(2)に、熱媒管(1)挿通用のフィンカラー
    (3),…を複数個、フィン基板(2)の両側端部
    (8),(8)間を等分する等分屈曲線を中心線として
    気流の流通方向に直交する方向に複数列千鳥配列状に配
    置して形成したクロスフィン式熱交換器において、上記
    各フィンカラー(3)の周囲には、フィンカラー(3)
    の基部(3a)と同一平面でフィンカラー(3)の周囲を
    取囲んだのちフィン基板(2)の最寄りの側端部(8)
    および等分屈曲線、或いは左右の等分屈曲線まで平坦に
    延び、かつ側端部(8)又は等分屈曲線においてフィン
    カラー(3)の直径(D)よりも小さな幅(W)を有す
    る平坦部(7)が形成されていることを特徴とする熱交
    換器。
  3. 【請求項3】平坦部(7)の幅(W)はフィンカラー
    (3)の直径(D)に対して 0.4D<W<0.7D の範囲に設定されていることを特徴とする請求項(1)
    又は(2)記載の熱交換器
  4. 【請求項4】平坦部(7)において、フィンカラー
    (3)と側端部(8)又は等分屈曲線との間には、空気
    流の方向に延びたリブ(7a)が形成されていることを特
    徴とする請求項(1),(2)又は(3)記載の熱交換
    器。
  5. 【請求項5】フィン基板(2)の斜面部(6)には、幅
    の狭いスリット(9),…を気流の流通方向に直交する
    方向に多数互いに平行に穿設し、上下両短辺(10c),
    (10d)および一長辺(10a又は10b)をフィン基板
    (2)に接続せしめスリット(9)を形成した一長辺
    (10b又は10a)を立上がり変形させた多数のルーバ形フ
    ィン(10),…が形成されていることを特徴とする請求
    項(1),(2),(3)又は(4)記載の熱交換器。
  6. 【請求項6】フィン基板(2)の斜面部(6)には、幅
    の狭いスリットを気流の流通方向に直交する方向に多数
    互いに平行に穿設し、上下両短辺をフィン基板(2)に
    接続せしめてブリッジ状に立上がらせた多数のスリット
    フィン(11),…が形成されていることを特徴とする請
    求項(1),(2),(3)又は(4)記載の熱交換
    器。
  7. 【請求項7】フィン基板(2)の斜面部(6)には、多
    数の小孔が形成されていることを特徴とする請求項
    (1),(2),(3)又は(4)記載の熱交換器。
  8. 【請求項8】フィン基板(2)の斜面部(6)には、多
    数の突起が形成されていることを特徴とする請求項
    (1),(2),(3)又は(4)記載の熱交換器。
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