JPH11223484A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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Publication number
JPH11223484A
JPH11223484A JP29451398A JP29451398A JPH11223484A JP H11223484 A JPH11223484 A JP H11223484A JP 29451398 A JP29451398 A JP 29451398A JP 29451398 A JP29451398 A JP 29451398A JP H11223484 A JPH11223484 A JP H11223484A
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JP
Japan
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tube
fluid
wall surface
heat exchanger
protrusions
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JP29451398A
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English (en)
Inventor
Akira Yoshikoshi
明 吉越
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の突起付きのチューブを備えるヒータコ
アの場合、突起がチューブの幅方向対角位置に配設さ
れ、しかもチューブの長さ方向に直線状に配列されてい
るため、エンジン冷却水は突起周辺において局部的に乱
されるのみで熱伝達率を向上させるには不十分であっ
た。 【解決手段】 偏平した内部空間において対向する両内
壁面11a、11bに設けられる複数の突起12a、1
2bのうち、一方の内壁面11a側の突起12aは、そ
れぞれチューブ11の幅方向に沿って離間して配列され
るとともにチューブ11の長さ方向に沿って離間して配
列された状態に突出形成され、他方の内壁面11b側の
突起12bは、一方の内壁面11a側の各突起12aの
うちチューブ11の幅方向に隣り合って配列されたふた
つの突起12a、12a間に向けて突出形成されている
チューブ11を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばカーエアコ
ン等の空気調和機を構成する熱交換器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カーエアコン等の空気調和機を構成する
熱交換器のうち、ヒータコアはエンジンの発熱により暖
められたエンジン冷却水と車室内の冷たい空気との間で
熱交換を行わせることで車室内の空気を暖めるものであ
る。
【0003】ヒータコアの一例を図7に示す。このヒー
タコアはチューブ1と空気側フィン2とを交互に積層し
て構成されるコア部3と、入口側タンク4、ロアタンク
5、出口側タンク6により構成されている。このヒータ
コアにおいては、エンジン冷却水が入口側パイプ7から
入口側タンク4に流入して直下に位置するチューブ1内
を下方に向けて流通し、コア部3において空気側フィン
2の間を流れる空気との間で熱交換を行う。そして、ロ
アタンク5に流入してターンした後、出口側タンク6の
直下に位置するチューブ1内を上方に向けて流通し、コ
ア部3において空気側フィン2の間を流れる空気との間
で再び熱交換を行う。その後は出口側タンク6に流入し
て出口側パイプ8から流出する。
【0004】ところで、上記のようなヒータコア等の熱
交換器における問題として、チューブにおける熱抵抗の
低減が挙げられる。チューブの熱抵抗は管内側と管外側
とのふたつに分けて考えられるが、チューブの熱抵抗は
管内側よりも管外側の方が相対的に小さいため、従来は
管外側の熱抵抗の低減を図るために空気側フィンの性能
改善に力が注がれていた。そして近年では空気側フィン
においてルーバフィン等のフィン形状の適性化やフィン
ピッチの狭小化により管外側の熱伝達率が向上され、管
外側の熱抵抗の低減が図られてきた。これにより、管内
側の熱抵抗が管外側の熱抵抗に対して相対的に増大した
結果となり、管内側の熱抵抗の低減についてもなんらか
の手段を講じる必要が生じてきた。
【0005】そこで、図8、図9に示すように内壁面が
平滑な偏平管が多く用いられていた従来のチューブ1に
替えて、近年では図10、図11に示すように管壁に内
側に向けて突出する突起9および外側に向けて突出する
突起10を設けたチューブ1’が開発されている。詳し
くは、突起9、10はそれぞれチューブ1’の幅方向に
離間して対角位置に配設されている。この突起付きのチ
ューブ1’を備えるヒータコアにおいては、チューブ
1’の内側を流れるエンジン冷却水およびチューブ1’
の外側を流れる空気が突起9、10を設けることで生ま
れた凹凸によってそれぞれの流れを乱され、攪拌される
ことによって熱伝達率が向上されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
突起付きチューブを備えるヒータコアの場合、突起がチ
ューブの幅方向対角位置に配設され、しかもチューブの
長さ方向に直線状に配列されているため、エンジン冷却
水は突起周辺において局部的に乱されるのみで熱伝達率
を向上させるには不十分であった。
【0007】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、チューブ内を流れる流体の流れの攪拌を促進す
ることでチューブ内の熱伝達率を向上させるに加え、チ
ューブ内面の表面積を増大することで管内側の伝熱性能
を向上させてチューブの熱抵抗を低減し、これによって
ヒータコアを含めた熱交換器における熱交換能力の向上
を図ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段として、次に説明する各構成を有する熱交換器
を採用するのが望ましい。まず、第1の熱交換器とし
て、偏平した内部空間を有し該内部空間を流体が流通す
るチューブと、該チューブの一端に接続されて流体の入
口となる流入口と、チューブの他端に接続されて流体の
出口となる流出口と、チューブの外側面に接触して設け
られて流体とチューブの外側を流れる気体との間の熱交
換効率を高めるフィンとを備える熱交換器において、前
記内部空間において対向する前記チューブの両内壁面に
それぞれ複数の突起が設けられており、一方の内壁面に
設けられた各突起は、チューブの幅方向に離間して配列
されるとともにチューブの長さ方向に離間して配列され
た状態に突出形成され、他方の内壁面に設けられた各突
起は、前記一方の内壁面に設けられた各突起のうちチュ
ーブの幅方向に隣り合って配列されたふたつの突起間に
向けて突出形成されていることを特徴とするものが挙げ
られる。
【0009】上記第1の熱交換器においては、チューブ
内を流れる流体が一方の内壁面に設けられた突起に流れ
を乱され、さらにこれら一方の内壁面に設けられた突起
どうしの間を流れる流体が他方の内壁面に設けられた突
起に流れを乱されることで流体の流れがチューブ内にお
いてほとんど乱流状態となり、チューブ内での流体の温
度の均一化が図られてチューブ内面の熱伝達率が向上す
る。これに加え、突起を複数設けることでチューブ内面
の表面積が増大してチューブの管内側の伝熱性能が向上
する。
【0010】第2の熱交換器としては、偏平した内部空
間を有し該内部空間を流体が流通するチューブと、該チ
ューブの一端に接続されて流体の入口となる流入口と、
チューブの他端に接続されて流体の出口となる流出口
と、チューブの外側面に接触して設けられて流体とチュ
ーブの外側を流れる気体との間の熱交換効率を高めるフ
ィンとを備える熱交換器において、前記内部空間におい
て対向する前記チューブの両内壁面にそれぞれ複数の突
起が設けられており、一方の内壁面に設けられた各突起
は、チューブの幅方向に離間して配列されるとともにチ
ューブの長さ方向に離間して配列された状態に突出形成
され、他方の内壁面に設けられた各突起は、前記一方の
内壁面に設けられた各突起のうちチューブの長さ方向に
隣り合って配列されたふたつの突起間に向けて突出形成
されていることを特徴とするものが挙げられる。
【0011】上記第2の熱交換器においては、チューブ
内を流れる流体が両内壁面に設けられた突起に流れを乱
されて蛇行するように流れることでチューブ内において
ほとんど乱流状態となり、チューブ内での流体の温度の
均一化が図られてチューブ内面の熱伝達率が向上する。
これに加え、突起を複数設けることでチューブ内面の表
面積が増大してチューブの管内側の伝熱性能が向上す
る。
【0012】第3の熱交換器としては、偏平した単一の
内部空間を有し該内部空間を流体が流通するチューブ
と、該チューブの一端に接続されて流体の入口となる流
入口と、チューブの他端に接続されて流体の出口となる
流出口と、チューブの外側面に接触して設けられて流体
とチューブの外側を流れる気体との間の熱交換効率を高
めるフィンとを備える熱交換器において、前記チューブ
の内壁面に複数の突条が設けられていることを特徴とす
るものが挙げられる。
【0013】上記第3の熱交換器においては、チューブ
内を流れる流体が、内壁面に設けられた突条に流れを乱
されることでチューブ内においてほとんど乱流状態とな
り、チューブ内での流体の温度の均一化が図られてチュ
ーブ内面の熱伝達率が向上する。これに加え、突条を複
数設けることでチューブ内面の表面積が増大してチュー
ブの管内側の伝熱性能が向上する。
【0014】なお、上記第3の熱交換器においては、突
条がチューブの長さ方向に対して所定のねじれ角をもっ
て設けられることが望ましい。これにより、流体の攪拌
が促進されてチューブ内での流体の温度の均一化が効率
よく行われるので、チューブ内面の熱伝達率がさらに向
上する。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る熱交換器の第1の実
施形態を図1および図2に示して説明する。カーエアコ
ンを構成するヒータコアは、従来と同様に、チューブと
空気側フィンとを交互に積層して構成されるコア部と、
入口側タンク、ロアタンク、出口側タンクにより構成さ
れている。このうち、チューブは偏平した内部空間を有
する偏平管に加工を施して構成されており、内部空間に
エンジン冷却水(流体)が流されるようになっている。
フィンは細かい波形に屈曲され、チューブの外側面に接
触させて設置されている。
【0016】図1にコア部を形成するチューブ11の断
面を示す。チューブ11の内部空間において対向する両
内壁面11a、11bには、管壁を外側から内側に向け
て凹ませるようにして複数の突起12が設けられてい
る。このうち、一方の内壁面11aに設けられた各突起
12aは、チューブ11の幅方向に沿ってほぼ等間隔を
空けて離間して配列されるとともにチューブ11の長さ
方向に沿ってやはりほぼ等間隔を空けて離間して格子の
交点状に配列されている。また、他方の内壁面11bに
設けられた各突起12bは、一方の内壁面11a側の各
突起12aが隣接する他の突起12aどうしで形成する
四点の配列の略中央に向けて突出形成されており、チュ
ーブ11を側方視したときにこれら各突起12a、12
bが図2に示すように千鳥状に配列されている。
【0017】このとき、チューブ11内を流通するエン
ジン冷却水は一方の内壁面11a側の突起12aに流れ
を乱され、さらにこれら突起12aの間を流れるエンジ
ン冷却水は他方の内壁面11b側の突起12bに流れを
乱される。これにより、エンジン冷却水の流れがチュー
ブ11内においてほとんど乱流状態となってチューブ1
1内でのエンジン冷却水の温度の均一化が図られてチュ
ーブ11内面の熱伝達率が向上する。これに加え、突起
12a、12bが複数設けられることでチューブ内面の
表面積が増大してチューブ11の管内側の伝熱性能が向
上し、結果的に管内側の熱抵抗が低減される。
【0018】したがって、上記のように構成されたヒー
タコアによれば、チューブ11内を流れるエンジン冷却
水が乱流状態となって流れの攪拌が促進されてチューブ
11内面の熱伝達率が向上することに加え、チューブ1
1内面の表面積が増大することで管内側の伝熱性能が向
上してチューブ11の熱抵抗が低減されるので、ヒータ
コア自体の熱交換能力を向上させることができる。
【0019】次に、本発明に係る熱交換器の第2の実施
形態を図3および図4に示して説明する。なお、前記第
1の実施形態で既に説明した構成要素には同一の符号を
付して説明を省略する。
【0020】図3にはヒータコアのコア部を形成するチ
ューブ21の断面を示す。チューブ21の内部空間にお
いて対向する両内壁面21a、21bに設けられた複数
の突起22a、22bのうち、一方の内壁面21aに設
けられた各突起22aは、チューブ21の幅方向に沿っ
てほぼ等間隔を空けて千鳥状に離間して配列されるとと
もにチューブ21の長さ方向に沿って離間して配列され
ている。また、他方の内壁面21bに設けられた各突起
22bは同じく千鳥状に配置され、しかも一方の内壁面
21a側の各突起22aのうちチューブ21の長さ方向
に隣り合って配列されるふたつの突起の間に向けて突出
形成されており、チューブ21を側方視したときには図
4に示すように千鳥状に配列されている。
【0021】このヒータコアにおいて、チューブ21内
を流れるエンジン冷却水は両内壁面21a、21bに設
けられた突起22a、22bに流れを乱されて蛇行する
ように流れる。これにより、エンジン冷却水の流れがチ
ューブ21内においてほとんど乱流状態となってエンジ
ン冷却水の温度の均一化が図られてチューブ21内面の
熱伝達率が向上する。これに加え、突起22a、22b
が複数設けられることでチューブ21内面の表面積が増
大して管内側の伝熱性能が向上し、結果的にチューブ2
1の管内側の熱抵抗が低減される。
【0022】したがって、上記のように構成されたヒー
タコアによれば、チューブ21内を流れるエンジン冷却
水が乱流状態となって流れの攪拌が促進されてチューブ
21内面の熱伝達率が向上することに加え、チューブ2
1内面の表面積が増大することで管内側の伝熱性能が向
上してチューブ21の熱抵抗が低減されるので、ヒータ
コア自体の熱交換能力を向上させることができる。
【0023】次に、本発明に係る熱交換器の第3の実施
形態を図5および図6に示して説明する。なお、前記第
1、第2の実施形態で既に説明した構成要素には同一の
符号を付して説明を省略する。
【0024】図5にはヒータコアのコア部を形成するチ
ューブ31の断面を示す。単一の内部空間を形成するチ
ューブ31の内壁面には、複数の突条32が設けられて
いる。これら突条32は、図6に示すように、隣り合う
ものどうし等間隔を空けて内壁面を隆起させたように形
成され、さらにチューブ31の長さ方向に対して所定の
ねじれ角をもって設けられている。つまり、これら突条
32はチューブ31内で複数の螺旋を描くように形成さ
れている。
【0025】このヒータコアにおいて、チューブ31内
を流れる流体は、内壁面に設けられた複数の突条32に
沿って流れようとする。ところが、一方の内壁面31a
に設けられた突条32の向きと、他方の内壁面31bに
設けられた突条32の向きとがねじれの関係を成して配
向されていることから、各突条32に沿って流れる流体
はチューブ31内でぶつかり合って攪拌されるので、チ
ューブ31内での流体の温度の均一化が図られてチュー
ブ31内面の熱伝達率が向上する。これに加え、チュー
ブ31内での流体の温度の均一化が効率よく行われてチ
ューブ31内面の熱伝達率がさらに向上する。これに加
え、突条32が複数設けられることでチューブ31内面
の表面積が増大して管内側の伝熱性能が向上し、結果的
にチューブ31の管内側の熱抵抗が低減される。
【0026】したがって、上記のように構成されたヒー
タコアによれば、チューブ31内を流れるエンジン冷却
水が渦を巻くように流れて攪拌が促進されることでチュ
ーブ31内面の熱伝達率が向上することに加え、チュー
ブ31内面の表面積が増大することで管内側の伝熱性能
が向上してチューブ31の熱抵抗が低減されるので、ヒ
ータコア自体の熱交換能力を向上させることができる。
【0027】
【実施例】第3の実施形態に示した熱交換器について、
より具体的な実施例を以下に説明する。図6に示すよう
に、チューブ31の内壁面からの突条32の高さをh、
隣り合う突条32間の間隔をp、チューブ31の長さ方
向に対する突条32のねじれ角をθとすると、チューブ
31内面の高い熱伝達率が得られると予想される各パラ
メータの好適な範囲はそれぞれ以下の通りである。 0.10mm ≦ h ≦ 0.15mm 0.2mm ≦ p ≦ 0.5mm 0° ≦ θ ≦ 0.15°
【0028】特に、h=0.12mm、p=0.26m
m、θ=10°と設定した場合には、計算上では熱伝達
率が20〜30%上昇することが解っている。なお、h
の値を大きく、かつpの値を小さくすれば熱伝達率は向
上するが、同時に圧力損失も大きくなるため、加工性を
考慮して上記の設定値が最適であると考えられる。
【0029】ところで、上記の第1、第2、第3の実施
形態においてはいずれも熱交換器のひとつであるヒータ
コアを例に挙げて説明したが、本発明はカーエアコンに
関わらず、その他の空気調和機に具備される熱交換器に
対しても適用可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る熱交
換器によれば、偏平した内部空間において対向するチュ
ーブの両内壁面に設けられる複数の突起のうち、一方の
内壁面に設けられた各突起がチューブの幅方向に離間し
て配列されるとともにチューブの長さ方向に離間して配
列された状態に突出形成され、他方の内壁面に設けられ
た各突起が前記一方の内壁面に設けられた各突起のうち
チューブの幅方向に隣り合って配列されたふたつの突起
間に向けて突出形成されることにより、チューブ内を流
れる流体が一方の内壁面に設けられた突起に流れを乱さ
れ、さらにこれら一方の内壁面に設けられた突起どうし
の間を流れる流体が他方の内壁面に設けられた突起に流
れを乱されることで流体の流れがチューブ内においてほ
とんど乱流状態となり、チューブ内での流体の温度の均
一化が図られてチューブ内面の熱伝達率が向上する。こ
れに加え、突起を複数設けることでチューブ内面の表面
積が増大してチューブの管内側の伝熱性能が向上するの
で、これによって熱交換器自体の熱交換能力を向上させ
ることができる。
【0031】また、本発明に係る熱交換器によれば、偏
平した内部空間において対向するチューブの両内壁面に
設けられる複数の突起のうち、一方の内壁面に設けられ
た各突起がチューブの幅方向に離間して配列されるとと
もにチューブの長さ方向に離間して配列された状態に突
出形成され、他方の内壁面に設けられた各突起が前記一
方の内壁面に設けられた各突起のうちチューブの長さ方
向に隣り合って配列されたふたつの突起間に向けて突出
形成されることにより、チューブ内を流れる流体が両内
壁面に設けられた突起に流れを乱されて蛇行するように
流れることでチューブ内においてほとんど乱流状態とな
り、チューブ内での流体の温度の均一化が図られてチュ
ーブ内面の熱伝達率が向上する。これに加え、突起を複
数設けることでチューブ内面の表面積が増大してチュー
ブの管内側の伝熱性能が向上するので、これによって熱
交換器自体の熱交換能力を向上させることができる。
【0032】また、本発明に係る熱交換器によれば、偏
平した単一の内部空間を有し該内部空間を流体が流通す
るチューブの内壁面に複数の突条が設けられることによ
り、チューブ内を流れる流体が流れを乱されることでほ
とんど乱流状態となり、チューブ内での流体の温度の均
一化が図られてチューブ内面の熱伝達率が向上する。こ
れに加え、突条を複数設けることでチューブ内面の表面
積が増大してチューブの管内側の伝熱性能が向上するの
で、これによって熱交換器自体の熱交換能力を向上させ
ることができる。
【0033】さらに、突条がチューブの長さ方向に対し
て所定のねじれ角をもって設けられることにより、流体
の攪拌が促進されてチューブ内での流体の温度の均一化
が効率よく行われるので、チューブ内面の熱伝達率をさ
らに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る熱交換器の第1の実施形態を示
す図であって、ヒータコアを構成するチューブの斜視断
面図である。
【図2】 図1のチューブを側方視した平面図である。
【図3】 本発明に係る熱交換器の第2の実施形態を示
す図であって、ヒータコアを構成するチューブの斜視断
面図である。
【図4】 図3のチューブを側方視した平面図である。
【図5】 本発明に係る熱交換器の第3の実施形態を示
す図であって、ヒータコアを構成するチューブの斜視断
面図である。
【図6】 (a)は図5におけるVI(a)部分の断面拡大
図、(b)はチューブ内壁面に設けられた突条の拡大図で
ある。
【図7】 従来のヒータコアの一例を示す斜視図であ
る。
【図8】 従来のヒータコアを構成するチューブの一例
を示す斜視断面図である。
【図9】 図8のチューブを平面視した断面図である。
【図10】 従来のヒータコアを構成するチューブの他
の例を示す斜視断面図である。
【図11】 図10のチューブを平面視した断面図であ
る。
【符号の説明】
2 空気側フィン 7 入口側パイプ 8 出口側パイプ 11 チューブ 11a 一方の内壁面 11b 他方の内壁面 12a、12b 突起

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏平した内部空間を有し該内部空間を流
    体が流通するチューブと、該チューブの一端に接続され
    て流体の入口となる流入口と、チューブの他端に接続さ
    れて流体の出口となる流出口と、チューブの外側面に接
    触して設けられて流体とチューブの外側を流れる気体と
    の間の熱交換効率を高めるフィンとを備える熱交換器に
    おいて、 前記内部空間において対向する前記チューブの両内壁面
    にそれぞれ複数の突起が設けられており、 一方の内壁面に設けられた各突起は、チューブの幅方向
    に離間して配列されるとともにチューブの長さ方向に離
    間して配列された状態に突出形成され、 他方の内壁面に設けられた各突起は、前記一方の内壁面
    に設けられた各突起のうちチューブの幅方向に隣り合っ
    て配列されたふたつの突起間に向けて突出形成されてい
    ることを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 偏平した内部空間を有し該内部空間を流
    体が流通するチューブと、該チューブの一端に接続され
    て流体の入口となる流入口と、チューブの他端に接続さ
    れて流体の出口となる流出口と、チューブの外側面に接
    触して設けられて流体とチューブの外側を流れる気体と
    の間の熱交換効率を高めるフィンとを備える熱交換器に
    おいて、 前記内部空間において対向する前記チューブの両内壁面
    にそれぞれ複数の突起が設けられており、 一方の内壁面に設けられた各突起は、チューブの幅方向
    に離間して配列されるとともにチューブの長さ方向に離
    間して配列された状態に突出形成され、 他方の内壁面に設けられた各突起は、前記一方の内壁面
    に設けられた各突起のうちチューブの長さ方向に隣り合
    って配列されたふたつの突起間に向けて突出形成されて
    いることを特徴とする熱交換器。
  3. 【請求項3】 偏平した単一の内部空間を有し該内部空
    間を流体が流通するチューブと、該チューブの一端に接
    続されて流体の入口となる流入口と、チューブの他端に
    接続されて流体の出口となる流出口と、チューブの外側
    面に接触して設けられて流体とチューブの外側を流れる
    気体との間の熱交換効率を高めるフィンとを備える熱交
    換器において、 前記チューブの内壁面に複数の突条が設けられているこ
    とを特徴とする熱交換器。
  4. 【請求項4】 前記突条が、前記チューブの長さ方向に
    対して所定のねじれ角をもって設けられていることを特
    徴とする請求項3記載の熱交換器。
JP29451398A 1997-12-02 1998-09-30 熱交換器 Withdrawn JPH11223484A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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