JPH07178952A - 静電記録装置 - Google Patents

静電記録装置

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Publication number
JPH07178952A
JPH07178952A JP32651893A JP32651893A JPH07178952A JP H07178952 A JPH07178952 A JP H07178952A JP 32651893 A JP32651893 A JP 32651893A JP 32651893 A JP32651893 A JP 32651893A JP H07178952 A JPH07178952 A JP H07178952A
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JP
Japan
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counter electrode
transfer roll
recording
contact resistance
voltage
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Application number
JP32651893A
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English (en)
Inventor
Hideki Takahashi
秀樹 高橋
Kazushi Ametani
一志 雨谷
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は静電記録装置に係り、特に対向電極
に印加されるバイアス電圧が、転写ロールに印加される
電圧の影響を受けることなく、安定的に維持され、画像
障害のない高品質の記録画像を形成することである。 【構成】 現像スリーブ15上を記録部Wまで搬送され
た磁性トナーが、印字データに従って対向電極6に転移
し、この対向電極6に転移したトナー画像を転写ロール
5に印加する高電圧Vtにより用紙Pに静電的に転写す
る静電記録装置であり、表面電位計20で対向電極6の
表面電位を測定した結果、転写ロール5と対向電極6の
接触抵抗値の関係が、転写ロールの接触抵抗値≧100
×対向電極の接触抵抗値である様な転写ロール5と対向
電極6を使用し、対向電極6に形成されたトナー画像を
用紙Pに転写するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定経路に沿って搬送
される現像剤を記録情報に応じて記録媒体へ転移させて
記録画像を形成する静電記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、普通紙を用いることができ、且つ
記録媒体と記録電極先端との微小間隙を正確に確保でき
る静電記録方式として、ドラム状の対向電極(中間記録
媒体)上にトナー画像を形成し、そのトナー画像を用紙
上に転写する方式が用いられている。尚、この方式によ
る場合、対向電極を用いる為に装置が大型化する傾向が
あり、通常、記録と現像を同時に行うプロセスを採用し
装置の大型化を回避している。
【0003】上述の様な静電記録装置では、対向電極に
形成されたトナー画像を、例えば転写ロールにより用紙
に転写する。この場合の転写方式は所謂ロール転写方式
であり、上述の対向電極と転写ロールを所定の圧力で接
し、転写ロールに所定極性の高電圧を印加することによ
り、対向電極に形成されたトナー画像を転写ロール側へ
静電吸着する。この時、対向電極と転写ロール間に普通
紙(用紙)を挾持、搬送することにより、トナー画像を
普通紙に転写するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のロール
転写の場合、転写ロールに高電圧を印加し、しかも転写
ロールと対向電極は用紙を挟んで接し、極めて近接して
配設されている。この為、転写ロールに印加される高電
圧により対向電極側が影響を受け、対向電極に印加され
るバイアス電圧の値が変化する。かかる場合、対向電極
上に形成されたトナー画像は影響を受け、高品質な記録
画像を形成することはできない。
【0005】本発明は上記問題に鑑み、対向電極に印加
されるバイアス電圧が、転写ロールに印加される高電圧
の影響を受けることなく、安定に維持され、画像障害の
ない高品質の記録画像を形成することを可能とした静電
記録装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、所定の
現像剤搬送路に沿って現像剤を搬送する現像剤搬送手段
と、前記現像剤搬送路上に現像剤搬送方向と直角の方向
へ間隔を保って並設した複数の記録電極と、該記録電極
に対向配置されバイアス電圧が印加された対向電極とを
有し、各前記記録電極に記録情報に応じて記録電圧を印
加し、前記現像剤搬送路表面に沿って搬送されてくる現
像剤を前記対向電極側へ選択的に転移させた後、転写電
圧が印加された転写ロールにより前記現像剤を用紙に転
写する静電記録装置に適用され、前記転写ロール及び前
記対向電極と金属ロールとを接触して測定した接触抵抗
値が、転写ロールの接触抵抗値≧100×対向電極の接
触抵抗値の関係にある転写ロール及び対向電極を使用す
る。
【0007】
【作用】本発明は、磁性トナー等で構成される現像剤を
現像剤搬送手段により記録部まで搬送し、記録部におい
て印字データに従って現像剤を対向電極に転移し、対向
電極に例えばトナー画像を形成する。また、転写ロール
と対向電極の接触抵抗値は、転写ロールの接触抵抗値≧
100×対向電極の接触抵抗値となる様に設定し、転写
ロールに印加される高電圧の為に対向電極に印加される
バイアス電圧が影響されることを防止し、対向電極に形
成されたトナー画像を安定して用紙に転写するものであ
る。このことにより、画像障害のない高品質の記録画像
を作成することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って具体
的に説明する。図2は本実施例の静電記録装置の全体構
成を示す模式的断面図である。同図において、静電記録
装置1は、用紙供給/搬送機構PC、記録画像形成ユニ
ットU、画像転写部Tで構成されている。
【0009】用紙供給/搬送機構PCは、普通紙(以
下、単に用紙という)Pを積載収納した給紙カセット2
と、この給紙カセット2の先端部上方に設けられ、矢印
方向に回転することにより給紙カセット2から用紙Pを
搬出する給紙コロ2’と、絶縁部材よりなる上、下の搬
送ガイド板3a,3bと、用紙Pの進行を一旦停止し搬
送姿勢を整えた後、下流側の画像転写部Tへ用紙Pを給
送する待機ロール対4と、画像転写部Tで後述するトナ
ー画像が転写された用紙Pの上面を吸引しつつ定着器8
へ用紙Pを送るエアーサクション方式の搬送ベルト7
と、加熱ロール8aと圧接ロール8bから成り、両ロー
ル間に用紙Pを挾持しつつ用紙Pにトナー画像を熱定着
する定着器8と、定着器8による定着処理を終え、排出
口9から排出される用紙Pを収納する排紙トレイ10で
構成されている。
【0010】また、記録画像形成ユニットUは、補給用
現像剤を貯留する現像剤貯留槽11と、実質的な画像形
成処理に使用される現像記録槽12で構成されている。
現像剤貯留槽11には、攪拌羽根11aが回動可能に配
設され、補給用現像剤として負(−)の摩擦帯電極性を
有する磁性トナーdが収納されている。また、現像記録
層12には、対向電極6、オーガロール14a、14
b、現像スリーブ15が配設されている。
【0011】図3は記録画像形成ユニットUの拡大断面
図を示す。現像剤貯留槽11内に収納された磁性トナー
dは、攪拌羽根11aの回転により固結が防止され、ト
ナー補給口11bに設けられた補給ロール11cを回転
することにより、必要な量の磁性トナーdを現像記録槽
12へ補給する。また、現像記録槽12の底部には、水
平循環経路13a,13bが形成され、水平循環経路1
3a,13bにはオーガロール14a,14bが回転自
在に配設されている。このオーガロール14a,14b
には、各シャフト14a’,14b’に不図示の螺施羽
根が立設され、矢印“ロ”、“ハ”方向に回転駆動する
ことにより、補給された磁性トナーdを攪拌しつつ循環
流動し、この間、磁性トナーdを摩擦帯電する。
【0012】また、オーガロール14bの上方には、磁
性トナーdを後述する記録部Wまで搬送する現像剤搬送
手段としての現像スリーブ15及びマグネットロール1
6が設けられている。尚、マグネットロール16は現像
スリーブ15に内蔵され、回転自在に構成されている。
また、マグネットロール16の周近傍には異なる磁極
(N極、S極)が交互に着磁され、マグネットロール1
6が矢印“ニ”方向に回転することで、磁性トナーdを
現像スリーブ15の周表面に沿って矢印“ホ”方向に搬
送する。
【0013】一方、現像スリーブ15は、現像スリーブ
15の上方に設けられた対向電極6と所定の隙間を保持
して対向配置している。図4は、この対向電極6と現像
スリーブ15の詳しい配設構成を示す図である。同図に
示す様に、対向電極6と現像スリーブ15の対向部は所
定の隙間を形成し、記録部Wを構成する。この記録部W
において、現像スリーブ15の周表面は水平に切除さ
れ、平面部15aを形成する。この平面部15aは同図
の紙面垂直方向に(現像スリーブ15の幅方向全域に亘
って)形成されている。尚、この平面部15aの下流側
(磁性トナーdの移動方向(矢印“ホ”方向)に対する
下流側)には上述の平面部15aと同じ幅の平面部15
bが形成されている。また、記録部Wには印字データに
従ったパルス電圧が印加される記録電極ELが位置す
る。この記録電極ELは記録電極シート17の先端に後
述する記録電極線の一部として形成され、この記録電極
シート17は現像スリーブ15の周表面に被着敷設され
ている。記録電極シート17は可撓性印刷回路基板(F
PC)で構成され、この記録電極シート17(の他端)
は、現像スリーブ15の周面に設けられた平面部15c
まで延設されている。尚、この平面部15cにはLSI
18が配設され、記録電極シート17内の記録電極線は
このLSI18に接続されている。また、LSI18を
覆って現像スリーブ15の周面と同一曲率に形成された
部材19はLSI18のカバー部材として機能する。ま
た、同図に示す20は現像スリーブ15の周面に残留す
る磁性トナーd’を除去するブレードである。
【0014】図5は上述の現像スリーブ15の斜視図を
示す。記録電極シート17には、印字データに従ったパ
ルス電圧が印加される記録電極線17’が配設され、こ
の記録電極線17’の先端が上述の様に、記録電極EL
を構成する。記録電極線17’の数は、主走査1ライン
分の最大データ数に対応した数である。また、記録電極
シート17の表面は、上述の記録電極ELとして使用す
る記録電極シート17の先端から所定幅Zを除いて、不
図示の絶縁コートが被着されている。また、記録電極シ
ート17は不図示の弾性体をベースに形成されているの
で、記録電極シート17の先端に位置する記録電極EL
は、記録部Wにおいて上下方向に弾力性を有している。
【0015】一方、画像転写部Tは図3に示す様に、転
写ロール5と円筒状の対向電極6で構成され、転写ロー
ル5は矢印イ方向に回転可能に、対向電極6は矢印イ’
方向に回転可能に構成されている。画像転写部Tは、対
向電極6に形成されたトナー画像を静電気力で用紙Pに
転写するものであり、この為転写ロール5には不図示の
電源から所定の高電圧が印加される。また、対向電極6
にもバイアス電源6aから所定の電圧が印加される構成
である。
【0016】次に、上述の静電記録装置で行う記録動作
を説明する。図3において、マグネットロール16を矢
印“ニ”方向に回転駆動すると、現像スリーブ15の外
周面上には、磁性トナーdの粒子を自転させる回転磁場
が形成され、磁性トナーdが穂を形成しつつマグネット
ロール16の回転方向とは逆の矢印“ホ”方向に搬送さ
れる。この様にして搬送される磁性トナーdは、現像ス
リーブ15の周面に沿って記録部Wまで送られる。この
間、磁性トナーdは磁性トナー同士、又は現像スリーブ
15の表面との摩擦により、さらに負(−)極性に充分
摩擦帯電する。
【0017】記録部Wには、前述の記録電極ELが並列
敷設されており、この記録電極ELには、前述の様にL
SI18から印字データに従ったパルス電圧が選択的に
印加される。例えば、ある1ビットの印字データが
“1”(印字)のとき、対応する記録電極ELにパルス
電圧が印加される。この時印加されるパルス電圧は負
(−)の高電圧(例えば200V)であり、負(−)の
低電圧(例えば30V)が印加された対向電極6は相対
的に正(+)となり、対応する記録電極EL上の負
(−)極性の磁性トナーdは対向電極6へ転移する。一
方、パルス電圧が印加されない(“0”(非印字)の)
記録電極EL上の磁性トナーdは、対向電極6に負
(−)の低電圧が印加されていることから記録電極EL
上に保持される。したがって、印字データに従って上述
の処理を繰り返すことにより、対向電極6上には印字デ
ータに従ったトナー画像が形成される。
【0018】この様にしてトナー画像が形成された対向
電極6は、矢印イ’方向へ回転し、トナー画像を画像転
写部Tへ送る。画像転写部Tでは、前述の様に転写ロー
ル5と対向電極6が対向配置され、所定のタイミングで
前述の用紙供給/搬送機構PCを搬送される用紙Pが転
写ロール5と対向電極6間を挾持されつつ搬送される。
ここで、前述の様に電源から転写ロール5へ所定の高電
圧が印加されている為、対向電極6の周面上のトナー画
像は、転写ロール5側へ静電力を受け、対応する位置を
搬送される用紙Pに転写される。すなわち、転写ロール
5に印加する電圧値を対向電極6に印加するバイアス電
圧値より高く設定しておくことにより、対向電極6上の
トナー画像は、転写ロール5側へ静電力を受け、用紙P
に転写される。尚、用紙Pに転写されたトナー画像は、
前述の様に定着器8で熱定着され、排紙トレー10へ排
出される。
【0019】しかし、上述の画像転写部Tにおいて、転
写ロール5への印加電圧が対向電極6に悪影響を与える
場合がある。特に、転写ロール5に印加される電圧が大
きいほどその影響は大きい。かかる場合、対向電極6上
のトナー画像が正確に用紙Pに転写されず、不良画像と
なる。
【0020】そこで、この問題が発生する原因を検討し
たところ、転写ロール5への高電圧印加に基づいて対向
電極6近傍に発生する浮遊容量の影響が大きいことが分
かった。そこで、浮遊容量の影響を確認する為、転写ロ
ール5と抵抗値0の例えば金属ロールとを接触させた時
の転写ロール5の抵抗値、すなわち転写ロール5の接触
抵抗値、及び対向電極6と例えば金属ロールとを接触さ
せた時の対向電極6の接触抵抗値を適当に設定し、この
関係がどの様な関係の時、対向電極6へのバイアス電圧
(表面電位)が安定するか検討した。
【0021】そこで先ず、以下の実測を行った。図1
は、対向電極6の表面電位を測定する装置構成であり、
前述の図3に示す記録画像形成ユニットUの転写ロール
5−対向電極6−現像スリーブ15の配置に、表面電位
計20を含めた構成である。すなわち、対向電極6に対
して現像スリーブ15を同図の紙面垂直方向に対向配置
し、用紙Pを介して転写ロール5を対向電極6に対向配
置する。また、対向電極6には負(−)のバイアス電圧
Vdを出力するバイアス電源6aを接続し、転写ロール
5には正(+)の高電圧Vtを出力する電源5aを接続
する。また、表面電位計20は対向電極6に近接して配
設され、対向電極6の表面電位を測定する。尚、表面電
位計20は不図示のシールド部材により静電遮蔽され、
転写ロール5や用紙Pからの静電気の影響を排除できる
構成である。
【0022】上述の様な測定装置において、以下に〜
の実測結果を示す。尚、上述の実測結果の中で、説明
の便宜上〜を比較例といい、〜を実施例とい
う。 比較例 本比較例は、対向電極6の接触抵抗を2×105 Ω/m
に設定し、転写ロール5の接触抵抗を2×106 Ω/m
に設定し、対向電極6にバイアス電源6aから例えば−
30V(電圧Vd)を印加し、かつ転写ロール5に電源
5aから+1000V(電圧Vt)を印加し、上述の表
面電位計20により対向電極6の表面電位を測定したも
のである。
【0023】この場合、転写ロール5に印加される電圧
Vt(1000V)が対向電極6にも分圧され、対向電
極6の電位が大きく影響される。図6のIはこの様子を
示すものであり、時間の変化に伴って対向電極6の表面
電位の変化を示す。すなわちこの場合、浮遊容量の影響
を受け、対向電極6の表面電位は時間と共に上昇し、バ
イアス電圧(−30V)を維持できない。従ってこの例
の場合、図7に示す如く、記録画像は不良(評価×)と
なる。
【0024】比較例 本比較例は、対向電極6の接触抵抗を2×106 Ω/m
に設定し、転写ロール5の接触抵抗を2×106 Ω/m
に設定し、対向電極6にバイアス電源6aからバイアス
電圧Vd(−30V)を印加し、かつ転写ロール5に電
源5aから高電圧Vt(1000V)を印加し、対向電
極6の表面電位を測定したものである。
【0025】この場合にも、転写ロール5に印加される
電圧Vt(1000V)が対向電極6にも分圧し、図6
のIIに示す如く、対向電極6の電位が上昇する。従って
この場合にもバイアス電圧(−30V)を維持できず、
図7に示す如く、記録画像は不良(評価×)となる。
【0026】比較例 本比較例は、対向電極6の接触抵抗を2×106 Ω/m
に設定し、転写ロール5の接触抵抗を2×107 Ω/m
に設定し、対向電極6にバイアス電源6aからバイアス
電圧Vd(−30V)を印加し、かつ転写ロール5に電
源5aから高電圧Vt(1000V)を印加し、対向電
極6の表面電位を測定したものである。
【0027】この場合には、転写ロール5に印加される
電圧Vt(1000V)が対向電極6に影響するが、転
写ロール5の接触抵抗が2×107 Ω/mとある程度大
きい為、バイアス電圧(−30V)より少し大きい電圧
で安定する。従って、この場合には図7に示す如く、記
録画像はやや不良(評価△)となる。
【0028】実施例 本実施例は、対向電極6の接触抵抗を2×105 Ω/m
に設定し、転写ロール5の接触抵抗を2×107 Ω/m
に設定し、対向電極6にバイアス電源6aからバイアス
電圧Vd(−30V)を印加し、かつ転写ロール5に電
源5aから高電圧Vt(1000V)を印加し、対向電
極6の表面電位を測定したものである。
【0029】この例の場合、図6のIVに示す如く、対向
電極6のバイアス電圧Vdは、ほぼ−30V付近で安定
し、転写ロール5に印加した高電圧Vtによる影響は、
ほとんどなかった。従ってこの実施例の場合、図7に示
す如く、記録画像は良好(評価○)である。
【0030】実施例 本実施例は、対向電極6の接触抵抗を2×105 Ω/m
に設定し、転写ロール5の接触抵抗を2×108 Ω/m
に設定し、前述と同様、対向電極6にバイアス電圧Vd
(−30V)を印加し、転写ロール5に高電圧Vt(1
000V)を印加し、対向電極6の表面電位を測定した
ものである。
【0031】この実施例の場合にも、図6のVに示す如
く、対向電極6のバイアス電圧Vdは−30V付近で安
定し、転写ロール5に印加した高電圧Vtによる影響は
なく、図7に示す如く記録画像は良好(評価○)であっ
た。
【0032】実施例 本実施例は、対向電極6の接触抵抗を2×106 Ω/m
に設定し、転写ロール5の接触抵抗を2×108 Ω/m
に設定し、前述と同様、対向電極6にバイアス電圧Vd
(−30V)を印加し、転写ロール5に高電圧Vt(1
000V)を印加し、対向電極6の表面電位を測定した
ものである。
【0033】この実施例の場合にも、図6のVIに示す様
に、対向電極6のバイアス電圧Vdは−30V付近で安
定し、転写ロール5に印加した高電圧Vtによる影響は
なく、記録画像は良好(評価○)であった。
【0034】一方、上述の結果から、次に転写ロール5
に印加する高電圧Vtを可変して同様の実測を行った。
図8はその結果を示す図である。同図に示す様に、転写
ロール5に印加する高電圧Vtを200V〜1500V
まで可変して行ったが、結果は上述の図6、図7の例と
同じであった。転写ロール5へ印加する高電圧Vtが大
きくなればなるほど、対向電極6に分圧される電圧が大
きくなるので、対向電極6の電圧は高くなり、安定した
バイアス電圧(−30V)を対向電極6に与えることは
困難となった。
【0035】以上の実測結果から判断すると、転写ロー
ル5の接触抵抗が、対向電極6の接触抵抗より2桁以上
高い時、時間が経過しても対向電極6の表面電位は殆ど
変化しないことが判る。これは、転写ロール5の接触抵
抗が、対向電極6の接触抵抗より2桁以上高い為、転写
ロール5に印加される高電圧Vtの分圧現象は当然生じ
るが、バイアス電圧Vdに対して無視できる程度に小さ
いと考えられる。また、このことは転写ロール5の印加
電圧が1000V以外の他の電圧値であっても、図8に
示す実測結果から同様である。
【0036】以上から、対向電極6を常に安定したバイ
アス電圧(例えば、−30V)で保持する為には、転写
ロール5の接触抵抗値と対向電極6の接触抵抗値が、 転写ロールの接触抵抗値≧100×対向電極の接触抵抗
値 の関係であることが必要である。
【0037】したがって、上述の様な関係になる様、転
写ロール5及び対向電極6を設定し、前述の構成の静電
記録装置1に適用すれば、転写ロール5に印加される高
電圧Vtの影響を防止し、所定のバイアス電圧に対向電
極6を保持し、安定したトナー画像の転写を行うことが
できる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、対向電極と転写ロール
の接触抵抗比を1対100以上に設定することにより、
転写ロールに印加される高電圧が対向電極のバイアス電
圧に影響を与え、対向電極のバイアス電圧が変化するこ
とを防止し、常に安定した記録画像を形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】対向電極の表面電位を測定する装置構成図であ
る。
【図2】一実施例の静電記録装置の全体構成図である。
【図3】記録画像形成ユニットの構成図である。
【図4】対向電極と転写ロールとの具体的な構成を説明
する図である。
【図5】対向電極の斜視図である。
【図6】時間に対する対向電極の表面電位変化図であ
る。
【図7】対向電極と転写ロールの接触抵抗値を変化させ
た時の記録画像の評価を示す図である。
【図8】転写ロールの電圧を変化させた時の対向電極の
表面電位の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 静電記録装置 2 給紙カセット 2’給紙コロ 3a 搬送ガイド板 3b 搬送ガイド板 4 待機ロール 5 転写ロール 6 対向電極 8 定着器 11 現像剤貯留槽 12 現像記録槽 14a、14b オーガロール 15 現像スリーブ 16 マグネットロール 17 記録電極シート 18 LSI 20 表面電位計

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の現像剤搬送路に沿って現像剤を搬
    送する現像剤搬送手段と、前記現像剤搬送路上に現像剤
    搬送方向と直角の方向へ間隔を保って並設した複数の記
    録電極と、該記録電極に対向配置されバイアス電圧が印
    加された対向電極とを有し、各前記記録電極に記録情報
    に応じて記録電圧を印加し、前記現像剤搬送路表面に沿
    って搬送されてくる現像剤を前記対向電極側へ選択的に
    転移させた後、転写電圧が印加された転写ロールにより
    前記現像剤を用紙に転写する静電記録装置において、 前記転写ロール及び前記対向電極と金属ロールとを接触
    して測定した接触抵抗値が、 転写ロールの接触抵抗値≧100×対向電極の接触抵抗
    値 の関係にあることを特徴とする静電記録装置。
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JP2006163010A (ja) * 2004-12-08 2006-06-22 Ricoh Co Ltd 現像装置、画像形成装置及び接触抵抗値測定方法

Cited By (2)

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JP4642451B2 (ja) * 2004-12-08 2011-03-02 株式会社リコー 接触抵抗値測定方法

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