JPH07178907A - インクジェット式記録ヘッドの駆動装置及び駆動方法 - Google Patents

インクジェット式記録ヘッドの駆動装置及び駆動方法

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JPH07178907A
JPH07178907A JP32857693A JP32857693A JPH07178907A JP H07178907 A JPH07178907 A JP H07178907A JP 32857693 A JP32857693 A JP 32857693A JP 32857693 A JP32857693 A JP 32857693A JP H07178907 A JPH07178907 A JP H07178907A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録ヘッドの応答速度を高め
るとともに、ノズルの目詰まりを防ぐことのできる駆動
方法を提供すること。 【構成】 圧力発生室1と、この圧力発生室1に連通し
インクを吐出するノズル開口2と、前記圧力発生室1に
圧力を発生させる圧電振動子7と、この圧力振動子7に
電圧を印加する電圧印加手段とを有するインクジェット
式記録ヘッドであって、インク滴の飛翔後に生じるメニ
スカスが最も引き込まれる時点に合わせて、所定速度で
圧力発生室1を拡張させる。またこの動作は、記録デー
タの有無に関わらず行うことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク滴を飛翔させ、
記録紙等の記録媒体上にインク像を形成するインクジェ
ット式記録ヘッドの駆動に関する。
【0002】
【従来の技術】オンデマンド型インクジェット式記録ヘ
ッドは、圧電振動子や発熱素子によりインク圧を発生さ
せる複数の圧力発生室と、各圧力発生室にインクを供給
する共通のリザ−バと、各圧力発生室に連通するノズル
開口を備えた記録ヘッドを備えており、印字信号に応じ
て圧力発生室のインク圧を高めて、ノズル開口からイン
ク滴を飛翔させ、記録媒体にドットを形成している。
【0003】このような、オンデマンド型インクジェッ
ト式記録ヘッドでは、インク滴飛翔後、ノズル開口近傍
に形成されるメニスカスが大きく圧力室側に引き込ま
れ、このメニスカスが基の位置に戻る前に次の吐出動作
を行ってしまうと、飛翔インク滴のサイズ及び飛翔速度
が、メニスカスの位置により変わり印字品質が劣化して
しまう。そのため、次のインク滴飛翔動作は、メニスカ
スが十分復帰した後行わなければならず、高速印字を行
う上で問題で、これを改善するための提案がされてい
る。
【0004】例えば、特開平2−233258号公報で
は、発熱素子により蒸気バブルを発生させてインク滴を
飛翔させるインクジェット記録ヘッドにおいて、1回目
の蒸気バブルによりインク滴が飛翔後、メニスカスの吸
引が最大となる時刻に2回目の蒸気バブルの成長が最大
となる入力パルスを発熱素子に印加することで、メニス
カスの回復を早め、高速印字を行うことを開示してい
る。
【0005】しかし、圧電振動子によりインク圧を発生
させるインクジェット記録ヘッドでは、当然、特開平2
−233258号公報の方式をとれない。また、2回目
の蒸気パルスを発生できるようにするには当然入力エネ
ルギーを多く入れなければならず、発熱素子からの熱に
より、インクが変質してノズルを詰まらせてしまうとい
った問題を招く虞が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは高
周波駆動を図るとともにインクジェット記録ヘッドの宿
命である目詰まりの防止も同時に可能な圧電振動子を用
いたインクジェット式記録ヘッドの駆動を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のインクジェット
式記録ヘッドの駆動装置は、インクを吐出するノズル開
口と、前記ノズル開口に連通する圧力発生室と、前記圧
力発生室の容積を変えて圧力を発生させる圧電振動子を
複数備えたインクジェット式記録ヘッドの駆動回路にお
いて、印刷タイミングに同期して、容積aの初期状態に
ある前記圧力発生室を容積bまで拡大させる第1の電圧
波形を発生する手段と、前記第1の電圧波形を記録デー
タに応じて選択的に前記圧電振動子に印加する手段と、
前記容積b或は前記容積aの初期状態にある圧力発生室
を、前記初期状態を越えて容積cまで収縮させる第2の
電圧波形を発生し、前記すべての圧電振動子に印加する
手段と、前記第2の電圧波形の印加により、前記第1の
電圧波形を印加された圧電振動子に対応する前記ノズル
開口よりインク滴が飛翔し、メニスカスが最も引き込ま
れる時点で、前記圧力発生室を容積aの初期状態まで拡
大させる第3の電圧波形を前記すべての圧電振動子に印
加する手段と、を有することを特徴とする。また、本発
明のインクジェット式記録ヘッドの駆動方法は、インク
を吐出するノズル開口と、前記ノズル開口に連通する圧
力発生室と、前記圧力発生室の容積を変えて圧力を発生
させる圧電振動子を複数備えたインクジェット式記録ヘ
ッドの駆動方法において、印刷タイミングに同期して、
容積aの初期状態にある前記圧力発生室を、記録データ
に応じて選択的に容積bまで拡大し、その後、前記容積
b或は前記容積aの状態にある前記圧力発生室を、容積
aを越えて容積cまで収縮させ、前記記録データに応じ
て選択された圧力発生室に連通する前記ノズル開口より
インク滴が飛翔し、メニスカスが最も引き込まれる時点
で、前記すべての圧力発生室を容積aの初期状態まで拡
大させることを特徴とする。
【0008】
【作用】ドットを記録する場合は、初期状態から最大位
置まで圧力発生室を拡大してインクを吸引し、圧力発生
室を初期状態以上に収縮させてインクを飛翔させる。そ
の後、メニスカスが最も引き込まれノズル開口側に移動
を転じる時に、再度圧力発生室を初期状態まで拡大す
る。これによりメニスカスの振動を相殺し速やかにメニ
スカスを静定させる。
【0009】またドットを記録しない場合は、圧力発生
室を初期状態位置から初期状態以上に圧縮して、再度初
期状態まで拡大する。これにより、メニスカスはインク
滴を飛翔しない程度に揺動する。この揺動によりノズル
内のインクは攪はんされ、目詰まりが生じない。
【0010】
【実施例】以下本発明の詳細を実施例に基づいて図示し
て説明する。
【0011】図1は、本発明に用いられるインクジェッ
ト式記録ヘッドの構成図である。図中符号1は、圧力発
生室で、ノズル開口2が形成されたノズルプレート3
と、後述する圧電振動子7の先端に当接する振動板4と
をスペーサ5を挟んで構成されており、インク供給口6
を通してり図示せぬインクタンクに接続するリザーバ1
4からインクの補給を受けるように構成されている。
【0012】7は、前述の圧電振動子で、この実施例で
は圧電材料8と電極形成材料9、10を交互にサンドイ
ッチ状に挟んで積層構造となるように構成され、電極が
存在しない不活性領域が固定基板11に固定されてい
る。これら固定基板11とスペーサ5、及び振動板4
は、基台12を介して一体に固定されてインクジェット
式記録ヘッドとしてまとめ上げられている。
【0013】このように構成されたインクジェット式記
録ヘッドは圧電振動子7の電極9、10に電圧が印加さ
れれば、圧電振動子7がノズルプレート3側に伸長し、
振動板4が圧力発生室1を圧縮する。その結果、圧力発
生室1に存在するインクの一部がノズル開口2から吐出
される。
【0014】図2は上述したインクジェット式記録ヘッ
ドを駆動する駆動回路の一実施例である。
【0015】図中符号130は、後述する制御信号発生
回路で、図示せぬ装置よりデータバス131を介して送
られてくる印字データを取り込み、記録ヘッドが印字位
置に達したことを示す印字タイミング信号が端子132
に入力された段階で、取り込んだ印刷データをシリアル
転送して記録ヘッドの駆動回路に出力する。
【0016】この制御信号発生回路130からは、カス
ケードに接続されシフトレジスタを構成するフリップフ
ロップ139、139、・・・・のデータ端子に信号線13
4を介してシリアルデータ信号が、また信号線133を
介してシフトクロック信号が出力される。更に、全ての
圧電振動子48、48、・・・・に対する印刷データ信号が
転送された段階で、信号線135を介してラッチ13
8、138、・・・・にシリアル転送した印刷データをラッ
チするための信号をする。
【0017】この信号線135は、駆動電圧信号発生回
路84にも出力されており、信号出力と同時に駆動電圧
信号号発生回路84からは、後述する所定の電圧波形を
持った駆動電圧信号を出力する。
【0018】図3は前述した駆動電圧信号発生回路の一
実施例を示す図である。タイミング発生回路170は3
つのワンショットマルチバイブレータ171、172、
173より構成されており、制御信号発生回路130か
らの信号線135にタイミング信号が出力されると、ま
ず第1のワンショットマルチバイブレータ171から一
定パルス幅のLOWレベル信号が出力し、この出力信号
で、第1の定電流回路180が動作し、初期状態で−V
Mボルトに充電されているコンデンサ152を一定電流
Irにより充電する。一定電流値Irでコンデンサ15
2が略0ボルトまで充電されると、コンデンサ152に
並列接続されたダイオード153によりコンデンサ15
2の端子電圧はクランプされ、コンデンサ152の端子
電圧は略0ボルト状態を維持する。
【0019】第1のワンショットマルチバイブレータ1
71の出力信号がHIGHレベルに変わると、これをト
リガとして第2のワンショットマルチバイブレータ17
2から一定パルス幅のLOWレベル信号が出力して、今
度は第2の定電流回路181を動作させ、コンデンサ1
52の端子電圧が略0ボルトから給電電圧である略−V
Lボルトに達するまで、一定電流値Ifでコンデンサ1
52を放電する。
【0020】更に、第2のワンショットマルチバイブレ
ータ172の出力信号がHIGHレベルに変わると、こ
れをトリガとして第3のワンショットマルチバイブレー
タ173から一定パルス幅のLOWレベル信号が出力し
て、今度は第3の定電流回路182を動作させ、コンデ
ンサ152の端子電圧が略−VLボルトから−VMボル
トになるまで、一定電流値Ir1でコンデンサ152を
充電する。
【0021】このコンデンサ152の電圧変化は、電流
増幅用トランジスタ対159、160を介して圧電振動
子48、48、・・・・に印加される。
【0022】上述の駆動電圧信号発生回路84では、コ
ンデンサ152の容量をC、第1の定電流回路180の
抵抗200の値をRr、第2の定電流回路181の抵抗
201の値をRf、第3の定電流回路182の抵抗30
0の値をRr1、トランジスタ154、158、354
のベース・エミッタ間の電圧をVbe154、Vbe1
58、Vbe354とすると、前述した充放電電流I
r、If、Ir1は、 Ir=Vbe154/Rr (1) If=Vbe158/Rf (2) Ir1=Vbe354/Rr1 (3) となり、また充放電時定数Tr、Tf、Tr1は、 Tr=C×VM/Ir (4) Tf=C×VL/If (5) Tr1=C×(VL−VM)/Ir1 (6) となる。
【0023】図4は、駆動電圧信号発生回路84からの
駆動電圧信号出力と、圧電振動子に印加される電圧を時
系列的に示している。
【0024】次に上述した駆動電圧信号発生回路84を
用いて圧電振動子を駆動した場合のインク滴吐出動作に
ついて説明する。
【0025】初期状態では、駆動電圧信号発生回路84
の出力は、−VMボルトとなっており、この状態では、
トラジスタ85、85、・・・・に並列接続されたダイオー
ドD、D、・・・・を通して全圧電振動子48、48、・・・・
は共通接続端子側を負電位(−VMボルト)、他端を略
0ボルトとした過放電状態、つまりVMボルトの電圧が
印加されている状態にあり、圧電振動子48、48、・・
・・は伸長し圧力発生室1は収縮状態にある。
【0026】第1の定電流回路180の動作が開始さ
れ、駆動電圧信号発生回路84の出力が−VMボルトか
ら略0ボルトに一定勾配で変化する第1の工程では、ラ
ッチ138、138、・・・・にラッチした印刷データによ
り導通状態のトランジスタ85、85、・・・・に接続され
た圧電振動子48、48、・・・・に充電がなされ、結果と
して、過放電状態から電圧無印加状態に印加電圧が変わ
る。つまり、インク滴を飛翔させる必要のある圧電振動
子48、48、・・・・のみが収縮し圧力発生室1を拡大し
てリザーバー14からインクを吸引する。この圧力発生
室1の拡大に伴って、ノズル開口2の近傍に形成される
メニスカスは、圧力発生室1側に引き込まれ、やがて基
の位置に復帰して行く。
【0027】この、メニスカスが基の位置に復帰した時
点で、第2の定電流回路181の動作を開始し、駆動電
圧信号発生回路84の出力が略0ボルトから略−VLボ
ルトに一定勾配で変化する第2の工程に切り換えると、
前記第1の工程の充電でほぼ印加電圧が零となり収縮状
態にある圧電振動子48、48、・・・・は、共通接続端子
を負電位として過放電されて行き、最終的にVLボルト
の電圧が印加された状態になり伸長する。つまり、拡大
状態であった圧力発生室1が収縮し、この収縮力によっ
て、ノズル開口2よりインク滴が飛翔する。インク滴の
飛翔後、メニスカスは、再度大きく圧力発生室1側に大
きく引き込まれ振動を繰り返し基の位置に復帰して行く
わけであるが、圧力発生室1側に最も引き込まれてメニ
スカスがノズル開口2側に移動を転じる時点で、第3の
定電流回路182の動作を開始し、駆動電圧信号発生回
路84の出力が略−VLボルトから−VMボルトに一定
勾配で変化する第3の工程に切り換えると、前記第2の
工程でインク滴を飛翔させた圧電振動子48、48、・・
・・は、充電され初期状態の位置まで収縮する。つまり、
圧力発生室1は初期状態まで拡大する。この拡大に伴っ
てメニスカスを圧力発生室1側に引き戻そうとする力が
生じ、メニスカスのノズル開口2側へ移動する力と相殺
する結果、メニスカスは振動を伴わず速やかにノズル開
口近傍に静止する。
【0028】我々のシュミレーション及び実験結果で
は、メニスカスの振動に代表されるヘッドの流路系の固
有振動周期をTcとすると、メニスカスの振動を効果的
に押さえるには、 条件 0.5<Tc/Tr<3 (7) 0.5<Tc/Tf<3 (8) のもとで、 2<VM/(VL−VM)<10 (9) 1/8<Tc/Tr1<1 (10) となるように設定される必要があることが確認された。
【0029】また、本発明の記録ヘッドでは、縦振動形
の圧電振動子を用いているため圧力発生室の体積変化
は、圧電振動子の印加電圧とほぼ比例関係にあることを
確かめられた。
【0030】図5は本発明によるメニスカスの振動の様
子を示したもので、(a)はメニスカスの挙動を、
(b)は圧電振動子に印加する駆動電圧信号を示してい
る。図6は従来の方式、つまり、本発明における第3の
工程がない場合のメニスカスの振動を示したものある。
図から解るように、従来の方本発明によれば、インク滴
飛翔後、メニスカスの振動が続いてしまうが、本発明で
はメニスカスは速やかに静定する。
【0031】また、図7に、本発明による駆動周波数と
インク的飛翔速度を示し、図8に、従来の駆動周波数と
インク滴飛翔速度を示している。図から解るように本発
明によれば高速応答させても、一様なインク滴飛翔速度
がえられ、印字品質が劣下しない。
【0032】最後に、印字データが信号が無い場合、つ
まりラッチ138、138、・・・・に零がラッチされてい
る場合の動作について説明する。トランジスタ85、8
5、・・・・に並列接続されたダイオードD、D、D、・・・・
を通じて圧電振動子48、48、・・・・は、駆動電圧信号
発生回路84の出力が略0ボルトから略−VLボルトに
一定勾配で変化する第2の工程で、共通接続端子側を負
電位として印字データに関係なく常に充電される。また
駆動電圧信号発生回路84の出力が略−VLボルトから
−VMボルトに一定勾配で変化する第3の工程では、ワ
ンショットマルチバイブレータ173のLOWレベル出
力信号をインバータ91でHIGHレベル信号に変換
し、ORゲート180、180、・・・・を介して全トラン
ジスタ85、85、・・・・の制御端子に供給するから第3
の工程では、印字データに関わらず常にトランジスタ8
5、85、・・・・は導通し、略VLボルトに充電された圧
電振動子48、48、・・・・を初期状態のVMボルトまで
放電する。
【0033】つまり、非印字時においても、圧電振動子
48、48、・・・・は常にインク滴を飛翔させない程度の
伸長、収縮を行い、ノズル開口2の近傍に形成されるメ
ニスカスを揺動させる。これにより、攪はん効果が獲ら
れインク滴を長時間に渡り吐出しないノズルでも乾燥に
よる目詰まりを防止することができる。
【0034】また上述の実施例において記録ヘッドの圧
電振動子として電圧を印加すると伸長し、圧力発生室1
を収縮させるものを例に説明したが、図9に示す、電圧
印加により図中縦方向に収縮して、圧力発生室1を拡大
するものを用いてもよい。
【0035】この場合の駆動電圧信号発生回路84とし
ては、図3において、ダイオード153を省き、供給電
源を片電源(VHボルト)とすることで可能となる。
【0036】図10は本発に適用できる更に別の記録ヘ
ッドの構造を示したもので、符号7a、7bで示す2組
の圧電振動子がある。圧電振動子7aには、図11
(a)で示す電圧波形を印加することで、インク滴をを
ノズル開口2より飛翔させる。また、圧電振動子7bに
は図11(b)の電圧波形が印加され、インク滴吐出
後、電圧を幾分低下させ、また基に戻す。これにより、
振動板4の両端に図中上下方向の伸縮力が生じ、振動板
4がたわめられて圧力発生室1を拡大し、またもとに戻
すよう作用するため、メニスカスの振動を速やかに静定
できる。
【0037】また、印刷データに関わらず、圧電振動子
7bに図11(b)の電圧波形を印加してやれば、メニ
スカスを揺動させ、目詰まりも防げる。
【0038】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、イン
ク滴飛翔後のメニスカスが最も引き込まれた時点で初期
状態である待機位置まで圧力発生室を拡大する第3の工
程によりメニスカスの振動を相殺する力を発生させてい
るから、メニスカスを振動させることなく速やかに静定
でき、結果として応答速度の向上が図れる。
【0039】また、記録データの有無に関わらず、第3
の工程が入るので、常時メニスカスは揺動状態にあり、
この揺動により攪はん効果が獲られ、長時間インク滴を
飛翔しないノズルでも、乾燥による目詰まりが生じな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いる記録ヘッドの構造図。
【図2】本発明の駆動回路の一実施例を示す図。
【図3】図2における駆動電圧信号発生回路84の詳細
図。
【図4】本発明の駆動方法を説明するタイミング図。
【図5】本発明の実施例におけるメニスカスの挙動を示
す図。
【図6】従来のメニスカスの挙動を示す図。
【図7】本発明の実施例の周波数特性を示す図。
【図8】従来の周波数特性を示す図。
【図9】本発明に用いる別の記録ヘッドの構造図。
【図10】本発明に用いる更に別の記録ヘッドの構造
図。
【図11】図10の記録ヘッドを駆動するための駆動電
圧波形を示す図。
【符号の説明】
1 圧力発生室 2 ノズル開口 7 圧電振動子 84 駆動電圧信号発生回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出するノズル開口と、前記ノ
    ズル開口に連通する圧力発生室と、前記圧力発生室の容
    積を変えて圧力を発生させる圧電振動子を複数備えたイ
    ンクジェット式記録ヘッドの駆動回路において、 印刷タイミングに同期して、容積aの初期状態にある前
    記圧力発生室を容積bまで拡大させる第1の電圧波形を
    発生する手段と、 前記第1の電圧波形を記録データに応じて選択的に前記
    圧電振動子に印加する手段と、 前記容積b或は前記容積aの初期状態にある圧力発生室
    を、前記初期状態を越えて容積cまで収縮させる第2の
    電圧波形を発生し、前記すべての圧電振動子に印加する
    手段と、 前記第2の電圧波形の印加により、前記第1の電圧波形
    を印加された圧電振動子に対応する前記ノズル開口より
    インク滴が飛翔し、メニスカスが最も引き込まれる時点
    で、前記圧力発生室を容積aの初期状態まで拡大させる
    第3の電圧波形を前記すべての圧電振動子に印加する手
    段と、を有することを特徴とするインクジェット式記録
    ヘッドの駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力発生室の容積が、 2<(b−a)/(a−c)<10 なる関係に設定されていることを特徴とする請求項1記
    載のインクジェット式記録ヘッドの駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記第3の電圧波形の印加時間は、メニ
    スカスの固有振動周期Tc以上、8倍以下の間に設定さ
    れていることを特徴とする請求項1及び2記載のインク
    ジェット式記録ヘッドの駆動装置。
  4. 【請求項4】 インクを吐出するノズル開口と、前記ノ
    ズル開口に連通する圧力発生室と、前記圧力発生室の容
    積を変えて圧力を発生させる圧電振動子を複数備えたイ
    ンクジェット式記録ヘッドの駆動方法において、 印刷タイミングに同期して、容積aの初期状態にある前
    記圧力発生室を、記録データに応じて選択的に容積bま
    で拡大し、 その後、前記容積b或は前記容積aの状態にある前記圧
    力発生室を、容積aを越えて容積cまで収縮させ、 前記記録データに応じて選択された圧力発生室に連通す
    る前記ノズル開口よりインク滴が飛翔し、メニスカスが
    最も引き込まれる時点で、前記すべての圧力発生室を容
    積aの初期状態まで拡大させることを特徴とするインク
    ジェット式記録ヘッドの駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記圧力発生室の容積が、 2<(b−a)/(a−c)<10 なる関係に設定されていることを特徴とする請求項4記
    載のインクジェット式記録ヘッドの駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記すべての圧力発生室を容積aの初期
    状態まで拡大させる時間は、メニスカスの固有振動周期
    Tc以上、8倍以下の間に設定されていることを特徴と
    する請求項4及び5記載のインクジェット式記録ヘッド
    の駆動方法。
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