JPH07178839A - 熱可塑性樹脂複合無端ベルトの製造方法及び装置 - Google Patents

熱可塑性樹脂複合無端ベルトの製造方法及び装置

Info

Publication number
JPH07178839A
JPH07178839A JP35482493A JP35482493A JPH07178839A JP H07178839 A JPH07178839 A JP H07178839A JP 35482493 A JP35482493 A JP 35482493A JP 35482493 A JP35482493 A JP 35482493A JP H07178839 A JPH07178839 A JP H07178839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
endless belt
thermoplastic resin
belt
mirror
finished metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35482493A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Nakai
浩一 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gunze Ltd
Original Assignee
Gunze Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gunze Ltd filed Critical Gunze Ltd
Priority to JP35482493A priority Critical patent/JPH07178839A/ja
Publication of JPH07178839A publication Critical patent/JPH07178839A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 本発明の目的は、熱可塑性樹脂粉体を無端
ベルト基体に複合して製造する複合無端ベルトに関し、
一挙に短時間で複合化し、且つ得られる複合無端ベルト
の表面粗さと厚さの精度をも同時に高精度で矯正加工す
る技術の開発と、その製造装置を開発することにある。 【構 成】 鏡面加工された金属ベルト上に熱可塑性樹
脂粉体を展延供給し、加熱し溶融しその上に無端ベルト
基体を接触させ、転移させ、更に所定圧力で接触加圧し
ながら回転させ、最後に冷却することにより複合無端ベ
ルトを得る方法であり、また鏡面金属ベルト、樹脂粉体
供給手段、加熱手段等を設け、無端ベルト基体を回転さ
せ、接触し加圧する構成を有する装置を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂複合無端
ベルトの製造方法およびその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電子写真複写機においては、感光
体上に形成されたトナー画像をコピー用紙にプリントす
る前段階で、熱可塑性樹脂無端ベルト上に中間転写する
方法が採用されている。この熱可塑性樹脂無端ベルト
は、プリント画像の品質を決める極めて重要な部品であ
り、要求される品質・性能としては、ベルト表面が極め
て平滑で鏡面的であること、即ち、いかなる微細な凹凸
とか、筋、シワがあってはならないこと、ベルトの厚み
が一定でバラツキが小さいこと、半導電性にバラツキが
なく、安定した一定の導電性を有していること、耐熱性
と耐屈曲性、耐クリープ注等の機械的特性に優れている
こと等が要求される。
【0003】前記のような用途に使用されている熱可塑
性樹脂無端ベルトは、従来の製造技術によって、即ちブ
ロー成形、インフレーション成形、インサイドマンドレ
ル成形、コーティング成形等の方法により製造されてい
る。これらの従来技術による前記無端ベルトでは、高度
化した複写機等の品質・性能に対する要求に対応できな
い状況になってきており、一方新しい技術として例え
ば、特開平4−303628号、特開平4−30362
9号、特開平4−303630号等には、従来の方法で
成形された熱可塑性樹脂無端ベルトを鋼管の外周又は内
周と対峙して配置し、鋼管の外周又は内周に別途配置し
たローラで前記無端ベルトを挟持しつつ、加熱加圧して
ローリングプレスするものが記載されており、鋼管と無
端ベルトの表面層、或はコールドローラ又はホットロー
ラと無端ベルトの表面層との接触方式は、何れもローラ
と鋼管との接触、即ち線接触で行われるので、無端ベル
トの表面の仕上り精度は満足できないものであった。
【0004】また、特開平4−303631号公報に記
載されたものは、無端ベルトの表面に耐熱シートを介し
てホットローラ等を接触させているが、何れの場合でも
ローラの押圧力は線接触で作円するので十分とは言え
ず、無端ベルトの厚みのバラツキ、表面粗さのバラツキ
が大きく精度が不十分であった。また、これらの従来技
術は、予め成形した無端ベルトの表面を更に加工すると
いうもので、大きく2工程を必要とし、このような方式
では、生産性が悪く、取り扱い中でのゴミの付着とか、
損傷とかの問題もあり、この点でも改良が必要であっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、熱可塑性
樹脂粉体を無端ベルト基体に複合化させる方法について
鋭意検討した結果、熱可塑性樹脂粉体から一挙に無端ベ
ルト基体上に成形すると同時に、その熱可塑性樹脂複合
無端ベルトの表面粗さと厚さとを高精度で矯正加工する
ことを連続的に行う方法を見出し本発明に到達した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、無端ベルト基
体に熱可塑性樹脂を複合化させる熱可塑性樹脂複合無端
ベルトの製造方法において、熱可塑性樹脂粉体を鏡面金
属ベルト面上に均一に展延供給し、加熱溶融して溶融状
フィルムとし、鏡面金属ベルト面に対面する無端ベルト
基体面上に接触転移せしめると共に、無端ベルト基体を
鏡面金属ベルト面上に接触加圧後、冷却することを特徴
とする。
【0007】本発明に係る装置は、無端ベルト基体に熱
可塑性樹脂を複合化させる熱可塑性樹脂複合無端ベルト
の製造装置において、水平面内で移動する鏡面金属ベル
トと、熱可塑性樹脂粉体を鏡面金属ベルト面上に均一に
展延供給する供給手段と、供給された熱可塑性樹脂粉体
を加熱溶融して溶融状フィルムとする加熱手段と、鏡面
金属ベルト面に対面する無端ベルト基体を張設可能とす
る少なくとも2本の回転ローラと、鏡面金属ベルトを張
設可能とする支持ローラと前記少なくとも2本の回転ロ
ーラと対をなす少なくとも2本の受けローラとを備え、
鏡面金属ベルト面と無端ベルト基体とを接触状態、引き
続き接触加圧状態とすることを特徴とする。
【0008】更に鏡面金属ベルト面上に展延供給された
熱可塑性樹脂粉体の溶融状フィルムの厚みと表面粗さを
予備調整する調整手段を備えることを特徴とする。
【0009】更に前記熱可塑性樹脂粉体の溶融状フィル
ムを無端ベルト基体に接触転移させ、鏡面金属ベルト面
に接触加圧させて成形した熱可塑性樹脂複合無端ベルト
の冷却手段を備えることを特徴とする。
【0010】熱可塑性樹脂複合無端ベルトとは、前記従
来の熱可塑性樹脂無端ベルトの品質・性能を改善するた
めに、機械的性質、耐熱性、耐薬品性等に優れ又ベルト
としての柔軟性をも備える材質で繊維、フィルム、シー
ト等の材料からなる無端ベルト基体に、熱可塑性樹脂を
複合化させ、即ち同ベルト基体の表面を熱可塑性樹脂で
カバーリングすると共に、同ベルト基体内部にも含侵さ
せ、継ぎ目の無いエンドレス状とした複合ベルトであ
る。例えば電子写真複写機の転写ベルト等として使用さ
れる際は、ベルト表面は極めて平滑で鏡面であり、表面
には如何なる凹凸とか、筋、しわがあってはならないこ
と、ベルトの厚みが一定でバラツキがないこと、半導電
性にバラツキが無く安定した一定の導電性を有し耐熱性
と対屈曲性、対クリープ性等が要求される。
【0011】無端ベルト基体は、前記した性質、機械的
性質、耐熱注、耐薬品性等を有し熱可塑性樹脂との馴染
み、密着性の良いものを繊維状、フィルム状、シート状
等の状態で使用しエンドレスのベルトに形成されたもの
である。繊維状のものを使用する際は、織物、編み物、
不織布等の状態でエンドレスベルトに製織すれば良い
し、フィルム状、シート状のものは筒状であれば良い
し、帯状のものであれば両端部を接続してエンドレス状
にすれば良い。何れの場合も接続部に変形のないことが
望ましく、無端ベルト基体の厚さは、約0.05〜0.
5mm程度である。
【0012】前記無端ベルト基体の材質としては、基本
的に熱可塑性樹脂よりも耐熱性が高く、且つ機械的性質
に優れているものを選択することが好ましい。又複合化
される熱可塑性樹脂の溶融状フィルムが無端ベルト基体
と完全に加圧接触され、圧着され密着して層間剥離を発
生しないことが必要である。
【0013】例えば、繊維状として用いられるものに、
フッ素系樹脂、芳香族ポリアミド、ポリエーテルイミド
等の熱可塑性ポリイミド、芳香族ポリエステル等、又こ
れらの繊維を2種以上混合したもの、更にこれらより融
点等の低い他の熱可塑性樹脂繊維、例えば脂肪族ポリア
ミド繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、フッ素系
共重合体繊維等と混成したもの等例示でき、炭素繊維、
窒化ケイ素繊維等の無機繊維が混合されていても良い。
繊維状のものからなる無端ベルト基体には、前記する熱
可塑性樹脂等を表面コーティング、或は含浸させてあっ
ても良い。
【0014】又フィルム状で用いられる無端ベルト基体
には、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート、ポリエ
ーテルサルホン、ポリエーテルエーテルケトン等の熱可
塑性樹脂、熱硬化型のポリイミド等を例示でき、熱可塑
性樹脂は直接円筒状フィルムとすることも可能である
が、熱硬化型のポリイミドの場合には、前駆体の状態で
成形し、最後に硬化するという2段階の方法が必要とな
る。必要ならばフィルム表面に物理化学的処理(サンド
ブラスト、コロナ、レーザー)を施しても良い。更にシ
ート状としては、耐屈曲性、耐クリープ性の機械的特性
に優れ、柔軟性を有する金属製であっても良いが、後述
する鏡面金属ベルトよりも熱可塑性樹脂との接着性がよ
いことが必要であり、材質を変更する、又は表面処理を
する等の処方が必要となる。
【0015】熱可塑性樹脂粉体は、加熱によって可塑化
し流動展延性が付与される樹脂粉体であり、一般に知ら
れている樹脂である。例えば、ポリプロプレン等のオレ
フィン系の単独又は共重合樹脂、ポリスチレン系単独又
は共重合樹脂、ポリ塩化ビニール系の単独又は共重合樹
脂、各脂肪族ポリアミド(ナイロン6、66、610、
11、12等)、アルコール可溶性ポリアミド、ポリフ
ッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレンとパーフルオ
ロアルキルビニールエーテル又はテトラフルオロエチレ
ンとエチレンの各共重合体等に見られるフッ素重合体、
ポリカーボネート、ポリエーテルサルホン、ポリエーテ
ルエーテルケトン、ポリエーテルイミド等の熱可塑性ポ
リイミド、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステ
ル等の粉末状樹脂を例示することができ、何れも適用可
能である。これらの樹脂に制限されるものでないし、又
粉体としての粒径についても、特に制限はないが、一般
的には平均粒径、約100ミクロン以下程度である。
【0016】前記樹脂粉体は、単独又は2種以上混合す
ることもできる。混合する場合には、相溶性を十分考え
て実施することが望ましい。又他の第三成分も必要に応
じて添加することができる。第三成分は、前記樹脂粉体
の本質的特性を改悪する物質又はその混合量であっては
ならない。例えば、好ましく添加される物質としては、
ワックス、シリコーンオイル、ステアリン酸カルシウ
ム、前記樹脂粉体の低分子量オリゴマー等の滑剤で、こ
れらは前記樹脂粉体に対して、約5重量%以下、好まし
くは0.3〜3.0重量%程度である。
【0017】又、導電性を付与するために、半導電性及
び/又は導電性の粉体を添加することもできる。半導電
性粉体としては、例えば天然ガス、油、アセチレンガス
等の燃焼によって得られるカーボンブラックで、粒径は
一般的に約1〜500μ程度である。具体的には、コン
ダクティブファネス系のケッチェンブラック、アセチレ
ンブラック等が上げられる。導電性粉体としては、例え
ば金、銀、銅等の金属粉体又は、酸化第2錫、酸化イン
ジウム、チタン酸カリウム等の金属酸化物の粉体等が上
げられる。又これらは、2種以上適宜混合して添加する
こともできる。添加量は熱可塑性樹脂粉体に対して、約
1〜30重量%程度であるが、これに制限はされない。
以上の第三成分は、具体的な例示にすぎず、更に他成分
の添加は勿論可能である。
【0018】鏡面金属ベルトは、表面が鏡面状に仕上げ
られた金属製のベルトであり、全く平滑であることが望
ましいが、鏡面の微細凹凸の許容される上限は、10点
平均表面粗さR約2μ以下、望ましくは1μ以下であ
り、限りなくゼロが望ましい。更に同金属ベルトの表面
は、表面上に均一に展延供給され、加熱溶融されて溶融
状フィルムとなった熱可塑性樹脂粉体を、対面する無端
ベルト基体を鏡面金属ベルト面に接触転移させ接触加圧
させることにより複合化させるに充分な剥離性を有する
ことが望まれる。
【0019】この鏡面金属ベルトは無端状(図1)が望
ましいが、ロール状に巻き上げられた一方のロール15
から他方のロール16へ巻き上げる方式(図3)であっ
ても良い。継ぎ目がある場合は、その部分の表面も鏡面
仕上げを行うことが望ましい。鏡面金属ベルトの厚さは
約0.1〜1.0mm程度であり、材質的には熱伝導性
がが良好で温度差による伸縮性の少ないステンレス製、
電鋳によるニッケル製等が多く用いられる。
【0020】熱可塑性樹脂粉体を鏡面金属ベルト面上に
均一に展延供給するとは、鏡面金属ベルト面上に所定量
の熱可塑注樹脂粉体を所定の厚さと幅に均一に引き伸ば
し供給することで、定量送り機構、所定口径のノズル等
を備える供給手段を使用して行う。更にドクターブレー
ド、リバースロール等の調整手段によって予備調整する
ことが好ましい。所定量とは無端ベルト基体との複合に
必要な量であり実験的に適宜設定すれば良いが、無端ベ
ルト基体上での供給開始点と終点がオーバーラップして
高低差を発生しないように供給することが好ましい。一
例として複合無端ベルトの前記樹脂層の厚さが50μと
した場合、展延した層の厚さは粒径を1〜10μとして
約1〜1.5mm程度である。
【0021】溶融状フィルムは、薄く均一に展延供給さ
れた熱可塑性樹脂粉体が加熱手段によって加熱溶融し、
フィルム状になったもので、加熱手段としては熱可塑性
樹脂粉体の融点と軟化点以上で軟化流動するに充分な温
度が必要であり、特に制限はないが、例えば必要温度に
加熱した熱風をスリットから吹きつけるもの、単に遠赤
外線ランプ又はセラミックヒータ、ニクロム線ヒータ、
誘電加熱等を用いても可能である。また加熱は同粉体に
直接作用するものであっても良いが、間接的に鏡面金属
ベルトを加熱し同粉体を昇温しても良い。
【0022】鏡面金属ベルト面に対面する無端ベルト基
体面上に接触転移せしめるとは、鏡面金属ベルト面上の
溶融状フィルムに無端ベルト基体を無加圧の接触状態で
接触させ、同フィルムを無端ベルト基体の表面に転移さ
せることである。転移段階で加圧すると複合する同フィ
ルムの所定の厚みが得られないのみならず、複合そのも
のが円滑に行われない。しかし無加圧接触であっても転
移が円滑に行われない場合は、必要最小限に圧力を付加
することを否定するものではなく、この接触転移の調整
は、鏡面金属ベルト面と同ベルト面に対面する無端ベル
ト基体を張設可能とする少なくとも2本の回転ローラの
周面とのクリアランス調整によって行われ、溶融状フィ
ルムと無端ベルト基体との厚さの合計を当初のクリアラ
ンスとして設定する。更に接触転移には、鏡面金属ベル
ト面における樹脂の剥離性も影響するので同ベルト面に
フッ素樹脂をコーティングするとか、接触後の鏡面金属
ベルトを溶融状フィルムの融点より低い温度に冷却する
等の処置も有効である。
【0023】無端ベルト基体を鏡面金属ベルト面に接触
加圧させるとは、接触転移後、時間をかけて徐々に加圧
を強くする接触状態であっても良いし、又は一挙に必要
な加圧をする接触状態であっても良く、鏡面金属ベルト
面に対面する無端ベルト基体を張設可能とする少なくと
も2本の回転ローラを鏡面金属ベルト面に接触した状態
で加圧するものである。接触転移し複合化された複合無
端ベルトが鏡面金属ベルト面に面接触し接触加圧の状態
で必要時間回転するので、同ベルトの表面の粗さと厚さ
の精度が矯正され所望の複合無端ベルトが作成される。
鏡面金属ベルト面に対面する無端ベルト基体が回転しな
がら加圧され面接触し、加圧力としてはローラの線圧換
算で20Kg/cm以上程度であり、回転時間は約30
分程度である。矯正効果は厚さ約±20μ以内、表面粗
さRzは2μ以内となる。必要によっては再度加熱して
も良いが、加熱温度は二次転移点以上融点以下を目標と
する。
【0024】冷却は、無端ベルト基体に熱可塑性樹脂粉
体を複合化し成形した複合無端ベルトを取得するために
行い、急冷するか、徐冷するか、熱可塑性樹脂の結晶
性、非結晶性を考慮し冷却速度を調整して所望の結晶化
度にコントロールすることが好ましい。積極的な冷却手
段を設けることが望ましいが室温冷却であっても可能で
ある。冷却温度は、複合する熱可塑性樹脂の二次転移点
又は軟化点より低い温度に冷却する必要がある。
【0025】
【作用】熱可塑性樹脂粉体を鏡面金属ベルト上で加熱す
ることにより溶融状フィルムとし、無端ベルト基体に対
面させ接触転移せしめると共に、無端ベルト基体を鏡面
金属ベルト面に接触加圧させ面接触させるので、無端ベ
ルト基体に熱可塑性樹脂が複合化され、熱可塑性樹脂複
合無端ベルトが形成される。更に接触加圧の状態を維持
させながら回転させるので熱可塑性樹脂複合無端ベルト
の表面粗さと厚さの精度が矯正され、即ち、一連の工程
により樹脂粉体から一挙に高品質の複合無端ベルトが形
成される。
【0026】その製造装置においては、水平面内で移動
する鏡面金属ベルトの表面上で、前方より後方へ向かっ
て熱可塑性樹脂粉体を均一に展延供給する供給手段と、
加熱溶融して溶融状フィルムとする加熱手段とを設け、
無端ベルト基体を張設可能とする少なくとも2本の回転
ローラと、鏡面金属ベルトと無端ベルト基体とを介し前
記少なくとも2本の回転ローラと対をなす少なくとも2
本の受けローラとを備え接触状態、及び加圧状態とする
ので、コンパクトで効率の良い装置となる。又調整手段
や冷却手段を設けることにより、冷却時間の短縮とベル
トの品質の安定を可能とする。
【0027】
【実施例】図面を参照して本発明方法と、発明方法に係
る装置の一実施例について詳細に説明する。図1は、具
体的に本発明方法を実施している実施例の説明用側面図
であり、図2は、同実施例の装置の説明用要部側面断面
図である。
【0028】鏡面金属ベルト1は、表面が鏡面仕上げさ
れたステンレス製の厚さ0.2mmの無端ベルトであ
り、支持ローラ2、受けローラ3、4に表面が水平とな
るように張架し、不図示の駆動装置によって矢印イの方
向に回転可能に設けられている。同ベルト1の表面粗さ
Rzは1μ以下で、幅500mm,周長1050mmで
あり、受けローラ3、4の間隔は200mmである。
【0029】鏡面金属ベルト1の前方部、支持ローラ2
に近い同ベルト1の上方には、熱可塑性樹脂粉体6の供
給手段5が設けられる。供給手段5は、スリット状ノズ
ル7と同粉体6を自動的に供給するホッパー付きの供給
機8とからなり、同供給手段5は、所定量の前記粉体6
を鏡面金属ベルト1の表面に所定の幅と厚みでムラ無く
均一に展延供給するように工夫されており、供給機8に
は定量送り(±5%以内)を可能とする定量ギアーが設
けられ、スリット状ノズル7によって所定の幅と厚みを
規制し、必要な場合は調整手段10を設けることが望ま
しい。更にホッパーには、前記粉体6を精度良く計量す
る計量器が備えられていることが望ましいが、外部の計
量器で1本の熱可塑性樹脂複合無端ベルト当りの同粉体
の所定量を計量した後ホッパーに投入しても良い。
【0030】調整手段10は、マイクロゲージ付きのド
クターブレードからなり、展延供給された熱可塑性樹脂
粉体6の層厚さを規制すると共に表面粗さを予備調整す
る。ドクターブレードは、長さ520mm,厚さ1.5
mm(把持部分)であり、刃先は鏡面金属ベルト1と交
叉させ、表面上に接触させた場合の偏差が±5μ以内に
なるように垂直に調整されている。把持具の両端にはマ
イクロゲージ(不図示)が取りつけられて微調整可能と
なっている。ドクターブレードに変えてリバースロー
ル、ニップローラ、グラビアローラ等を用い、供給手段
5にて展延供給されたものを更に調整し、層厚さ、表面
粗さの予備調整をしても良い。又これらの調整手段10
も加熱することが好ましい。
【0031】加熱手段9は、鏡面金属ベルト1の表面に
展延供給された熱可塑性樹脂粉体6を融点又は軟化点以
上で、同樹脂粉体6が軟化流動するに充分な温度に加熱
するものである。熱源としては幅200mmのセラミッ
クヒータを使用し、鏡面金属ベルト1の表面温度を所定
温度に対して±5℃以内に温度調整可能に制御してい
る。加熱可能な最高温度としては300〜400℃(±
5℃以内)に容易に昇温できることが望ましい。
【0032】鏡面金属ベルト1が張架している受けロー
ル3、4は、図1に示すように鏡面金属ベルト1の表面
に対面する無端ベルト基体11aを張架可能とする少な
くとも2本の回転ローラ12、13と対をなしている。
これらのローラはいずれも金属製で良いが、プラスチッ
ク製であっても良く、必要ならば各ロール内部に加熱機
構及び/又は冷却機構を備えていても良い。
【0033】受けロール3、4は、鏡面金属ベルト1と
無端ベルト基体11aを介して回転ローラ12、13と
対をなし、同回転ローラ12、13は上下方向に位置調
節可能に設けられ、鏡面金属ベルト1と回転ローラ1
2、13の周面との間に所定のクリアランスを保待でき
るように構成されていると共に、同回転ロール12、1
3は鏡面金属ベルト1の表面上に無端ベルト基体11a
を接触加圧できる構成となっている。受けロール3から
受けロール4までの間では、鏡面金属ベルト1と無端ベ
ルト基体11aとが面接触し加圧されることになる。
【0034】回転ローラ12、13には、無端ベルト基
体11aが張架し、同ベルト基体11aは鏡面金属ベル
ト1に同調して回転する構造となっており、回転ローラ
13が水平方向にも位置調節可能に構成され、同ベルト
基体11aを着脱する場合は、回転ローラ12、13の
間隔が小さくなり、張架した場合は大きくなっている。
尚、無端ベルト基体11aを張架する回転ローラ12、
13が3本以上であっても良く、これに無端ベルト基体
11fが張架される場合の形態は、多角形状になってお
り(図3)、3本目の回転ローラ18の配置される位置
を調節可能とすることにより周長の異なる無端ベルト基
体11fにも対応可能となる。
【0035】冷却装置14は、必要に応じて設ければ良
いが、冷風を鏡面金属ベルト1の裏面と無端ベルト基体
11aの裏面に吹きつけるものであり、図示しない冷却
装置としては前記したように回転ローラ12、13、受
けローラ3、4の内部に冷却水等の冷媒が循環できる機
構を設けても良い。
【0036】必要に応じて鏡面金属ベルト1の適宜の周
面に、例えば支持ローラ2の周面で同ベルト1の表面に
接触して残存する溶融状フィルムを排除するためのスク
レーパ15を設けても良いし、更に必要ならばスクレー
パ15に代えて溶剤タイプの洗浄装置(不図示)を設け
ても良い。
【0037】次に前記装置を使用して熱可塑性樹脂複合
無端ベルトを製造する手順について各操作を順次説明す
る。初期状態としては、所定量の熱可塑性粉体6を供給
手段5の供給機8に投入し、所定の無端ベルト基体11
aを回転ローラ12、13に張架し、鏡面金属ベルト1
を回転駆動する。供給手段5を運転開始すると、熱可塑
性樹脂粉体6が鏡面金属ベルト1の表面上に均一の幅と
厚さで展延供給されると共に、加熱手段9により加熱さ
れるので、同金属ベルト1の表面上で溶融状フィルム6
aとなる。必要ならば調整手段10を作用させて溶融状
フィルム6aの厚さ、表面の凹凸等を調節する。回転ロ
ーラ12、13と受けローラ3、4とが対をなし接触状
態にあるところに至り溶融状フィルム6aは、鏡面金属
ベルト1の表面から無端ベルト基体11aに接触転移す
ると共に、回転ローラ12、13が鏡面金属ベルト1の
表面上に加圧され接触加圧する加圧状態に進むので、ベ
ルト基体11aと溶融状フィルム6aが複合化され、複
合無端ベルト11となる。複合無端ベルト11は、所定
の時間接触加圧した状態で繰り返し回転するので、表面
の粗さと厚さの精度が向上し冷却後取り外される。必要
なら冷却装置14を使用しても良い。
【0038】以下に具体的実施例及び比較例によって詳
述する。
【具体的実施例1】先ず、無端ベルト基体として、ナイ
ロン6(脂肪族ポリアミド6)繊維による太さ20デニ
ールの糸を編み糸、アラミド(芳香族ポリアミド)繊維
による太さ320デニールの糸を挿入糸として、フライ
ス変化編み組織にて丸編み(エンドレスベルト状)し
て、厚み0.22mm、幅480mm、周長603mm
を作成した。以下これを無端ベルト基体11aと呼ぶ。
【0039】次に、前記実施例に示した装置を使用し、
前記手順に基づいて無端ベルト基体11aから次のよう
に複合無端ベルト11を製造した。装置20の回転ロー
ル12、13に無端ベルト基体11aを図1の如しっか
りと張架装着した。樹脂粉体供給手段5には脂肪族ポリ
アミド12の粉体6(粒径50〜100μ)を投入す
る。ドクターブレード10はクリアランス50μに調整
した。鏡面金属ベルト1が1分間に100mm移動する
速度で全体を同調回転開始し、セラミックヒータ9によ
り、その直下の鏡面金属ベルト1の表面が120℃に到
達したならばポリアミド12の粉体6を定量供給した。
【0040】鏡面金属ベルト1の表面は、更にヒータ9
によって185℃に加熱されるので、ポリアミド12の
粉体6は搬送され加熱溶融領域に入ると直ちに溶融が始
まり、ドクターブレード10に到達する段階では完全に
溶融状フィルム6aになった。ドクターブレード10を
通過し、ここで50μの厚さに調整され、接触状態にあ
る回転ロール12に向かって進み、無端ベルト基体11
aと接触を開始した。このとき回転ロール12、13の
周面と鏡面金属ベルト1の表面との当初のクリアランス
を0.27mmに設定した。引き続き2分間掛けて回転
ロール13を通過した無端ベルト基体11aには溶融状
フィルム6aが完全に転移していた。
【0041】ポリアミド12の粉体6の供給は、溶融状
フィルム6aが無端ベルト基体11aに転移し、同ベル
ト基体11aが一回転して溶融状フィルム6aの始点と
終点が合致し、オーバーラップを極小にするようなタイ
ミングで停止した。
【0042】回転はそのまま続行しながら回転ロール1
2、13を同時に徐々に加圧し、最高線圧25Kg/c
mとなし、その状態を10分間持続した。10分後には
セラミックヒータ9による加熱を停止し、鏡面金属ベル
ト1の表面温度が70℃に低下した時点で回転を停止し
回転ロール12、13の加圧力を放圧し複合無端ベルト
11を取得した。
【0043】この全工程終了までの所要時間は60分で
あり、得られた複合無端ベルトの品質は全厚さ0.25
mm±0.015、表面粗さRzは1.5μ以下であっ
た。極めて短時間での複合成形と共に、表面粗さと厚さ
とが高精度に矯正されていることが理解できる。
【0044】
【具体的実施例2】無端ベルト基体11bとして、芳香
族ポリエステル(液晶性)繊維による太さ50デニール
の糸を編み糸とし、挿入糸として同様の該ポリエステル
繊維糸を使ってフライス変化編み組織によって丸編みし
た。得られた丸編みは、厚さ0.28mm、幅480m
m、周長605mmの無端布であった。
【0045】同じく前記装置を使って、無端ベルト基体
11bを前記の要領で回転ロール12と13とに張架装
着し、以下手順は具体的実施例1に従ったが、条件は次
の通りであった。複合する熱可塑性樹脂としては、粒径
10〜50μのポリフッ化ビニリデン粉末(融点170
℃)を使用し、鏡面金属ベルト1の表面上に幅450m
m、厚さ約2mmになるように展延供給し、鏡面金属ベ
ルト1と回転ロール12、13の周面との当初のクリア
ランスは約0.33mm,鏡面金属ベルト1の予備加熱
は120℃、溶融のための温度を175℃、ドクターブ
レードは使用せず、その他の条件は具体的実施例1と同
じであった。
【0046】得られた複合無端ベルトの品質は、全厚さ
0.32mm±0.015、表面粗度Rzは1.5μ以
下であった。またポリフッ化ビニリデンは結晶性ポリエ
ステル繊維ベルトと完全に密着していて層間で剥離する
ようなことは全くなかった。
【0047】
【具体的実施例3】無端ベルト基体として、3、3’、
4、4’−ビフエニルテトラカルボン酸二無水物とP−
フェニレンジアミンとの当量をN−メチルピロリドン溶
媒中、常温で重縮合反応して得られたポリアミック酸を
使ってこれを遠心成型して、約100〜150℃で乾燥
して該溶媒を除去した。得られた無端状ポリアミック酸
フイルムを更に350〜400℃に加熱し、閉環イミド
化を行って、熱硬化性のポリイミドに変化せしめた。得
られたポリイミド無端ベルトの接着性向上のためにサン
ドブラスト法によって該ベルト表面に微細凹凸を付与し
た。該ベルトの厚さ0.08mm、幅480mm、周長
600mmの無端ベルト基体を得た。以下無端ベルト基
体11cと呼ぶ。
【0048】複合する熱可塑性樹脂粉体として粒径10
〜50μのポリフッ化ビニリデン粉末に、10重量%
(対該粉体)のカーボンブラック(アセチレンブラッ
ク)を添加し、ハイブリダイゼーション法にて十分混合
した物を使用した。以下D原料と呼ぶ。
【0049】次に前記装置を使って、D原料を無端ベル
ト基体11cに接触転移し複合無端ベルトを製造した。
即ち手順は前記具体的実施例1に従い、その他の製造条
件は次の通りであった。鏡面金属ベルト1の表面と回転
ローラ12、13の周面とのクリアランスは0.13m
mに設定、加熱手段9による金属ベルト面の予熱温度は
120℃とし、D原料の溶融温度は195℃であった。
調整手段10のドクターブレードと鏡面金属ベルト1の
表面とのスキマを0.06mmとし、D原料は幅450
mmで均一に展延供給した。
【0050】得られた複合無端ベルトの品質は、厚さ
0.13mm±0.015mm、表面粗度Rzは1.5
μ以下で、表面は極めて平滑で厚み精度の高いことが理
解できる。また、これには半導電性が付与されていて体
積抵抗値は1.0×1011〜1.0×1012Ω・c
mであった。該ベルトが複写機等の機能ベルト部材とし
て要求される高い品質、性能を完全にクリアーすること
も確認した。
【0051】
【比較例1】比較例1は、本発明にかかる製造過程にお
ける接触転移により作成する複合無端ベルトを予め他の
方法で製造し、同複合無端ベルトを前記製造装置を使っ
て、接触加圧加工したものである。即ち、従来の方法で
製造した複合無端ベルトを本発明方法の装置を使用して
矯正加工を実施したものである。
【0052】まず、無端ベルト基体11aを使って、こ
れをパイプドクター塗布機に装着し、ベルト回転できる
状態とした。パイプドクター塗布機は無端ベルト基体1
1aを張架して回転できる構造の2本のローラと、コー
ティング剤をコーティングしながら表面を均一化する塗
布調整用のパイプドクター及びヒータが添設されている
装置(不図示)である。無端ベルト基体11aへのコー
ティング液として、ポリフッ化ビニリデン粉末が乳化分
散している液状物を準備し、これを低速度で回転してい
る無端ベルト基体A上に塗布した。塗布幅400mmと
し、塗布厚み60μになるようにロールコータを調整し
た。無端ベルト基体Aの全周に均一にコーティング後、
加熱を開始し、徐々に昇温し80℃に到達後、30分間
その温度で加熱した。得られた複合無端ベルトは、具体
的実施例1における接触転移による複合無端ベルトと外
観上は何ら差の見られないものであった。品質について
は 幅400mm、周長603mm、厚さ0.28mm
±0.027mm、表面粗度Rz20μ以下であった。
以下この複合無端ベルトをE複合ベルトと呼ぶ。
【0053】次に前記E複合ベルトを前記本発明に係る
装置の回転ロール12、13にしっかりと装着して、鏡
面金属ベルト1の回転を100mm/1分間の速度で開
始し表面の予備加熱を行った。予備加熱温度が120℃
に到達したなら回転ロール12、13を徐々に加圧し、
鏡面金属ベルト1上に接触加圧した。加圧力が25Kg
/cmの線圧に到達後、温度を175℃にし、30分間
その状態を維持した。30分後加熱を中止し70℃に冷
却し回転ロールを解放し複合無端ベルトを取得した。
【0054】得られた複合無端ベルトは、厚さ0.25
mm±0.02mm、表面粗度Rzは1.5ミクロン以
下であり、コーティングからの全工程の終了時間は18
0分であった。具体的実施例1と比較して、全工程の所
要時間が3倍で長時間要すること、厚さの精度が十分満
足されない結果であった。
【0055】
【発明の効果】本発明は次の効果を発現する。即ち熱可
塑性樹脂粉体を無端ベルト基体に複合するに際し、一連
の装置で短時間で複合無端ベルトが製造できること、そ
してその品質、特に厚み精度と表面精度が極めて高いこ
と。更には、例えば導電性等の付与する複合無端ベルト
でも、同様に容易に製造できるので、その結果極めて高
レベルの品質性能が要求される機器(例えば複写機等の
機能ベルト)の開発に容易に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を具体化した実施例の説明用側面
断面図である。
【図2】本発明の装置の一例の説明用概略側面断面図で
ある。
【図3】本発明の装置に係る別の実施例の概略側面断面
図である。
【符号の説明】
1・・・鏡面金属ベルト 2・・・支持ローラ 3・・・受けローラ 4・・・受けローラ 5・・・供給手段 6・・・熱可塑性樹脂粉体 7・・・スリット状ノズル 8・・・供給機 9・・・加熱手段 10・・・調整手段 11・・・無端ベルト基体 12・・・回転ロール 13・・・回転ロール 14・・・冷却手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無端ベルト基体に熱可塑性樹脂を複合化
    させる熱可塑性樹脂複合無端ベルトの製造方法におい
    て、熱可塑性樹脂粉体を鏡面金属ベルト面上に均一に展
    延供給し、加熱溶融して溶融状フィルムとし、鏡面金属
    ベルト面に対面する無端ベルト基体面上に接触転移せし
    めると共に、無端ベルト基体を鏡面金属ベルト面上に接
    触加圧後、冷却することを特徴とする熱可塑性樹脂複合
    無端ベルトの製造方法。
  2. 【請求項2】 無端ベルト基体に熱可塑性樹脂を複合化
    させる熱可塑性樹脂複合無端ベルトの製造装置におい
    て、水平面内で移動する鏡面金属ベルトと、熱可塑性樹
    脂粉体を鏡面金属ベルト面上に均一に展延供給する供給
    手段と、供給された熱可塑性樹脂粉体を加熱溶融して溶
    融状フィルムとする加熱手段と、鏡面金属ベルト面に対
    面する無端ベルト基体を張設可能とする少なくとも2本
    の回転ローラと、鏡面金属ベルトを張設可能とする支持
    ローラと前記少なくとも2本の回転ローラと対をなす少
    なくとも2本の受けローラとを備え、鏡面金属ベルト面
    と無端ベルト基体とを接触状態、引き続き接触加圧状態
    とすることを特徴とする熱可塑性樹脂複合無端ベルトの
    製造装置。
  3. 【請求項3】 前記鏡面金属ベルト面上に展延供給され
    た熱可塑性樹脂粉体の溶融状フィルムの厚みと表面粗さ
    を予備調整する調整手段を備える請求項2に記載の熱可
    塑性樹脂複合無端ベルトの製造装置。
  4. 【請求項4】 前記熱可塑性樹脂粉体の溶融状フィルム
    を無端ベルト基体に接触転移させ、鏡面金属ベルト面に
    接触加圧させて成形した熱可塑性樹脂複合無端ベルトの
    冷却手段を備える請求項2、請求項3に記載の熱可塑性
    樹脂複合無端ベルトの製造装置。
JP35482493A 1993-12-21 1993-12-21 熱可塑性樹脂複合無端ベルトの製造方法及び装置 Pending JPH07178839A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35482493A JPH07178839A (ja) 1993-12-21 1993-12-21 熱可塑性樹脂複合無端ベルトの製造方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35482493A JPH07178839A (ja) 1993-12-21 1993-12-21 熱可塑性樹脂複合無端ベルトの製造方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07178839A true JPH07178839A (ja) 1995-07-18

Family

ID=18440151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35482493A Pending JPH07178839A (ja) 1993-12-21 1993-12-21 熱可塑性樹脂複合無端ベルトの製造方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07178839A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002059065A (ja) * 2000-08-21 2002-02-26 Sumitomo Rubber Ind Ltd コーティング装置、コーティング方法及びその方法により製造された回転体
JP2002126600A (ja) * 2000-10-23 2002-05-08 Sumitomo Rubber Ind Ltd 無端ベルト表面へのコーティング装置、該装置を用いたコーティング方法および無端ベルト
JP2006154031A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Bridgestone Corp ベルトを用いた導電性ローラまたは導電性エンドレスベルトの塗装方法
JP2006256098A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Ricoh Co Ltd シームレスベルト成形方法,シームレスベルト成形装置およびシームレスベルトならびに画像形成装置に用いられるシームレスベルト
US8500239B2 (en) 2010-12-28 2013-08-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus and conveyance member used therefor

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002059065A (ja) * 2000-08-21 2002-02-26 Sumitomo Rubber Ind Ltd コーティング装置、コーティング方法及びその方法により製造された回転体
JP2002126600A (ja) * 2000-10-23 2002-05-08 Sumitomo Rubber Ind Ltd 無端ベルト表面へのコーティング装置、該装置を用いたコーティング方法および無端ベルト
JP2006154031A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Bridgestone Corp ベルトを用いた導電性ローラまたは導電性エンドレスベルトの塗装方法
JP2006256098A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Ricoh Co Ltd シームレスベルト成形方法,シームレスベルト成形装置およびシームレスベルトならびに画像形成装置に用いられるシームレスベルト
JP4673099B2 (ja) * 2005-03-17 2011-04-20 株式会社リコー シームレスベルト成形方法,シームレスベルト成形装置
US8500239B2 (en) 2010-12-28 2013-08-06 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Recording apparatus and conveyance member used therefor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970002937B1 (ko) 폴리이미드복합관상물과 그 제조방법
JP2002532232A (ja) 架橋性ポリマーの流体膜で少なくとも1つの金属ストリップを連続コーティングするためのコーティング方法および装置
JP3990467B2 (ja) 管状物の製造方法及び管状物
US5076977A (en) Process for controlling curl in polyester film
JP4840817B2 (ja) フィルムウェブを長手方向に引き抜く方法及び装置
JPH07178839A (ja) 熱可塑性樹脂複合無端ベルトの製造方法及び装置
US6217963B1 (en) Seamless tubular composite film and method for producing the same
JP3020786B2 (ja) 無端ベルトの精度矯正方法及び装置
JPH0272376A (ja) 定着方法及び定着装置
JP2002126600A (ja) 無端ベルト表面へのコーティング装置、該装置を用いたコーティング方法および無端ベルト
JPH04255332A (ja) 抵抗制御エンドレスベルト材の製造方法
JP4197824B2 (ja) 画像形成用ベルトの製造方法及び該方法を実施するための装置
JP3595695B2 (ja) 円筒状基材上のフッ素樹脂表面に転写部材の表面模様を転写する方法
JP5119228B2 (ja) 樹脂シートの製造装置及び製造方法
US9248610B2 (en) Methods of making belts for apparatus useful in printing
JPH059147Y2 (ja)
JP7471702B1 (ja) 樹脂シートの矯正方法および製造方法ならびに樹脂シートの矯正装置
KR20040083820A (ko) 합포섬유의 제조장치
JP2004245880A (ja) トナー定着部材、トナー定着部材の製造方法およびトナー定着部材の製造装置
JP3011204B1 (ja) 管状物の製造方法
JP3891300B2 (ja) 管状物の製造方法及び管状物
JPH0243046A (ja) 複合管状物およびその製法
JP2004279568A (ja) 表面処理装置及び画像形成装置
JP3549222B2 (ja) 熱可塑性樹脂チューブの同時二軸延伸方法及び得られた延伸チューブの熱セット方法
US7560140B2 (en) Pneumatically adjustable apparatus for coating toner fusing belt substrate and method for using same