JPH07178397A - 有機汚泥の脱水方法 - Google Patents
有機汚泥の脱水方法Info
- Publication number
- JPH07178397A JPH07178397A JP5328439A JP32843993A JPH07178397A JP H07178397 A JPH07178397 A JP H07178397A JP 5328439 A JP5328439 A JP 5328439A JP 32843993 A JP32843993 A JP 32843993A JP H07178397 A JPH07178397 A JP H07178397A
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- Japan
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- sludge
- primary
- dehydrating
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Abstract
(57)【要約】
【目的】入手が容易で脱水効果が著しい脱水助剤を使用
し、大規模な下水処理場やし尿処理場等に適用できる有
機汚泥の脱水方法を提供する。 【構成】濃縮汚泥14を一次脱水し、さらに二次脱水し
て得られた二次脱水ケーキを、箱型炉16の中で炭化処
理して炭化汚泥を製造した。この炭化汚泥を一次脱水工
程と二次脱水工程での脱水助剤として使用した。
し、大規模な下水処理場やし尿処理場等に適用できる有
機汚泥の脱水方法を提供する。 【構成】濃縮汚泥14を一次脱水し、さらに二次脱水し
て得られた二次脱水ケーキを、箱型炉16の中で炭化処
理して炭化汚泥を製造した。この炭化汚泥を一次脱水工
程と二次脱水工程での脱水助剤として使用した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浄化槽や下水処理場等
で発生する高濃度有機汚泥を自燃可能な含水率にまで2
段脱水する有機汚泥の脱水方法に関する。
で発生する高濃度有機汚泥を自燃可能な含水率にまで2
段脱水する有機汚泥の脱水方法に関する。
【0002】
【従来技術】浄化槽や下水処理場等で発生する高濃度有
機汚泥は従来、高分子凝集剤、塩化第二鉄、消石灰など
の薬剤が添加された後、遠心脱水機、ベルトプレス、フ
ィルタプレス、スクリュープレスなどの脱水機で脱水さ
れ、その後乾燥され、焼却されている。しかし、焼却工
程に重油などの補助燃料が多量に必要とされており、省
エネルギー的な有機汚泥の脱水・乾燥プロセスの開発が
望まれている。
機汚泥は従来、高分子凝集剤、塩化第二鉄、消石灰など
の薬剤が添加された後、遠心脱水機、ベルトプレス、フ
ィルタプレス、スクリュープレスなどの脱水機で脱水さ
れ、その後乾燥され、焼却されている。しかし、焼却工
程に重油などの補助燃料が多量に必要とされており、省
エネルギー的な有機汚泥の脱水・乾燥プロセスの開発が
望まれている。
【0003】従来の脱水方法で得られる有機汚泥の脱水
ケーキは通常、含水率が80%前後である。各種焼却炉
でこの脱水ケーキを補助燃料なしに「自燃」焼却するた
めには、脱水ケーキの含水率を約65%以下にしなけれ
ばならない。そこで、脱水ケーキの含水率を下げるため
に、上記のような脱水機で一次脱水した有機汚泥の脱水
ケーキをさらに二次脱水する方法が行なわれている。
ケーキは通常、含水率が80%前後である。各種焼却炉
でこの脱水ケーキを補助燃料なしに「自燃」焼却するた
めには、脱水ケーキの含水率を約65%以下にしなけれ
ばならない。そこで、脱水ケーキの含水率を下げるため
に、上記のような脱水機で一次脱水した有機汚泥の脱水
ケーキをさらに二次脱水する方法が行なわれている。
【0004】例えば特開昭53−96258号公報に
は、一次脱水した汚泥ケーキと、これと略同質の汚泥を
乾燥状態にした乾粉とを撹拌、混練したものを加圧して
二次脱水することにより、さらに低含水率の汚泥ケーキ
を得る方法が開示されている。また、特開昭58−10
1800号公報には、一次脱水した汚泥ケーキに脱水助
剤として珪藻土、骨粉、炭酸カルシウム、焼却灰、ソー
ダスト、乾燥パルプ等を加えて揺動変化を防ぎながら適
当な粒度の造粒物とし、その表面を脱水助剤で覆った上
で、これを二次脱水して含水率を60%以下にする方法
が開示されている。また特公平2−24598号公報に
は、有機汚泥に紙を添加して混合した後、スクリュープ
レス脱水機で脱水することにより含水率48〜50%の
脱水ケーキが得られることが開示されている。
は、一次脱水した汚泥ケーキと、これと略同質の汚泥を
乾燥状態にした乾粉とを撹拌、混練したものを加圧して
二次脱水することにより、さらに低含水率の汚泥ケーキ
を得る方法が開示されている。また、特開昭58−10
1800号公報には、一次脱水した汚泥ケーキに脱水助
剤として珪藻土、骨粉、炭酸カルシウム、焼却灰、ソー
ダスト、乾燥パルプ等を加えて揺動変化を防ぎながら適
当な粒度の造粒物とし、その表面を脱水助剤で覆った上
で、これを二次脱水して含水率を60%以下にする方法
が開示されている。また特公平2−24598号公報に
は、有機汚泥に紙を添加して混合した後、スクリュープ
レス脱水機で脱水することにより含水率48〜50%の
脱水ケーキが得られることが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、大規模な下水
処理場やし尿処理場等で発生する有機汚泥ケーキは1日
に数十トンから数百トンにおよび、その汚泥ケーキに添
加する脱水助剤の量も1日に10〜100トンにもな
る。このため、脱水助剤を安定して供給するためには多
大な費用と労力を要する。また、スクリュープレス脱水
機をスケールアップして大規模な下水処理場やし尿処理
場等に適用するのは困難である。
処理場やし尿処理場等で発生する有機汚泥ケーキは1日
に数十トンから数百トンにおよび、その汚泥ケーキに添
加する脱水助剤の量も1日に10〜100トンにもな
る。このため、脱水助剤を安定して供給するためには多
大な費用と労力を要する。また、スクリュープレス脱水
機をスケールアップして大規模な下水処理場やし尿処理
場等に適用するのは困難である。
【0006】本発明は、上記事情に鑑み、入手が容易で
脱水効果が著しい脱水助剤を使用した、大規模な下水処
理場やし尿処理場等に適用できる有機汚泥の脱水方法を
提供することを目的とする。
脱水効果が著しい脱水助剤を使用した、大規模な下水処
理場やし尿処理場等に適用できる有機汚泥の脱水方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の有機汚泥の脱水方法は、有機汚泥の脱水方法
において、脱水ケーキを炭化処理して炭化汚泥を製造
し、前記有機汚泥を脱水する際の脱水助剤として前記炭
化汚泥を使用することを特徴とするものである。上記脱
水は、一次脱水および二次脱水により行うことが好まし
く、一次脱水及び/又は二次脱水で得られた脱水ケーキ
を炭化処理することにより炭化汚泥を製造し、この炭化
汚泥を一次脱水及び/又は二次脱水での脱水助剤として
使用することが好ましい。
の本発明の有機汚泥の脱水方法は、有機汚泥の脱水方法
において、脱水ケーキを炭化処理して炭化汚泥を製造
し、前記有機汚泥を脱水する際の脱水助剤として前記炭
化汚泥を使用することを特徴とするものである。上記脱
水は、一次脱水および二次脱水により行うことが好まし
く、一次脱水及び/又は二次脱水で得られた脱水ケーキ
を炭化処理することにより炭化汚泥を製造し、この炭化
汚泥を一次脱水及び/又は二次脱水での脱水助剤として
使用することが好ましい。
【0008】ここで、製造された炭化汚泥を粉砕・篩い
分けし、粒度の小さいものを一次脱水での脱水助剤とし
て使用することが好ましい。また、製造された炭化汚泥
のうち粒径1mm以下のものを一次脱水での脱水助剤と
して使用することが好ましい。さらに、製造された炭化
汚泥を粉砕・篩い分けし、粒度の大きいものを二次脱水
での脱水助剤として使用することが好ましい。
分けし、粒度の小さいものを一次脱水での脱水助剤とし
て使用することが好ましい。また、製造された炭化汚泥
のうち粒径1mm以下のものを一次脱水での脱水助剤と
して使用することが好ましい。さらに、製造された炭化
汚泥を粉砕・篩い分けし、粒度の大きいものを二次脱水
での脱水助剤として使用することが好ましい。
【0009】さらにまた、製造された炭化汚泥のうち粒
径0.5mm以上5mm以下のものを二次脱水での脱水
助剤として使用することが好ましい。さらにまた、製造
された炭化汚泥を粉砕・篩い分けし、粒度の小さいもの
を一次脱水工程での脱水助剤として使用すると共に、粒
度数の大きいものを二次脱水での脱水助剤として使用す
ることが好ましい。
径0.5mm以上5mm以下のものを二次脱水での脱水
助剤として使用することが好ましい。さらにまた、製造
された炭化汚泥を粉砕・篩い分けし、粒度の小さいもの
を一次脱水工程での脱水助剤として使用すると共に、粒
度数の大きいものを二次脱水での脱水助剤として使用す
ることが好ましい。
【0010】さらにまた、製造された炭化汚泥のうち粒
径1mm以下のものを一次脱水での脱水助剤として使用
すると共に、粒径0.5mm以上5mm以下のものを二
次脱水での脱水助剤として使用することが好ましい。
径1mm以下のものを一次脱水での脱水助剤として使用
すると共に、粒径0.5mm以上5mm以下のものを二
次脱水での脱水助剤として使用することが好ましい。
【0011】
【作用】本発明の有機汚泥の脱水方法では、一次脱水工
程及び/又は二次脱水工程で得られた脱水ケーキを炭化
処理して炭化汚泥を製造し、この炭化汚泥を脱水助剤と
して使用する。このため、脱水助剤の入手は容易であ
り、しかも炭化汚泥の脱水力は強いので脱水効果が大き
く、省エネルギー効果に優れる。
程及び/又は二次脱水工程で得られた脱水ケーキを炭化
処理して炭化汚泥を製造し、この炭化汚泥を脱水助剤と
して使用する。このため、脱水助剤の入手は容易であ
り、しかも炭化汚泥の脱水力は強いので脱水効果が大き
く、省エネルギー効果に優れる。
【0012】炭化汚泥を用いる汚泥脱水は、炭化汚泥粒
子が水の通り道を形成し、または汚泥粒子の凝集による
粗大化の核となることにより脱水性が向上するものと推
定される。また、得られた炭化汚泥を粉砕・篩い分け
し、粒度の小さいものを一次脱水工程に、粒度の大きい
ものを二次脱水工程に返送することにより、炭化汚泥添
加の効果はさらに向上する。
子が水の通り道を形成し、または汚泥粒子の凝集による
粗大化の核となることにより脱水性が向上するものと推
定される。また、得られた炭化汚泥を粉砕・篩い分け
し、粒度の小さいものを一次脱水工程に、粒度の大きい
ものを二次脱水工程に返送することにより、炭化汚泥添
加の効果はさらに向上する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の有機汚泥の脱水方法の一実施
例について説明する。一次脱水は、有機汚泥(含水率9
9%、固形分1%)に高分子凝集剤を添加し、真空脱
水、遠心脱水、ベルトプレス、フィルタプレス等の脱水
機を使用して行なう。二次脱水は、キャタピラプレス等
の加圧圧搾脱水機を使用して行なう。有機汚泥を炭化す
る方法は、有機汚泥の一次脱水ケーキ、二次脱水ケーキ
を乾燥後、400〜600℃に加熱して1時間保持し、
空気を供給しないでいわゆる「蒸し焼き」にするもので
ある。炭化装置としては、箱型炉やロータリーキルンを
用いることができる。
例について説明する。一次脱水は、有機汚泥(含水率9
9%、固形分1%)に高分子凝集剤を添加し、真空脱
水、遠心脱水、ベルトプレス、フィルタプレス等の脱水
機を使用して行なう。二次脱水は、キャタピラプレス等
の加圧圧搾脱水機を使用して行なう。有機汚泥を炭化す
る方法は、有機汚泥の一次脱水ケーキ、二次脱水ケーキ
を乾燥後、400〜600℃に加熱して1時間保持し、
空気を供給しないでいわゆる「蒸し焼き」にするもので
ある。炭化装置としては、箱型炉やロータリーキルンを
用いることができる。
【0014】次に、実験例に基づいて本発明を詳細に説
明する。図1は、本実験に用いた装置の概要を示すもの
である。一次脱水機はベルトプレス10、二次脱水機は
キャタピラプレス12である。また炭化汚泥は、下水処
理場の難脱水性濃縮汚泥14をベルトプレス10で脱水
して得られた脱水ケーキを原料として、450℃または
550℃の箱型炉16で1時間保持して得られたもので
ある。
明する。図1は、本実験に用いた装置の概要を示すもの
である。一次脱水機はベルトプレス10、二次脱水機は
キャタピラプレス12である。また炭化汚泥は、下水処
理場の難脱水性濃縮汚泥14をベルトプレス10で脱水
して得られた脱水ケーキを原料として、450℃または
550℃の箱型炉16で1時間保持して得られたもので
ある。
【0015】実験例1〜3および比較例1〜4の脱水条
件と二次脱水ケーキの含水率を表1に示す。実験例1〜
3は、下水処理場の難脱水性濃縮汚泥に高分子凝集剤を
添加してベルトプレス10(図1参照)により一次脱水
し、得られた一次脱水ケーキ(含水率86.4%)に、
450℃または550℃で処理した炭化汚泥を脱水ケー
キ固形分(DS)に対して18〜55%添加・混合した
後、キャタピラプレス12(図1参照)で二次脱水(平
均面圧3kgf/cm2 )し、二次脱水ケーキの含水率
を測定したものである。比較例1〜4は、実験例と同じ
一次脱水ケーキに炭化汚泥を添加しないまま、又は10
0℃での乾燥汚泥を脱水ケーキ固形分に対して18〜5
5%添加・混合した後、二次脱水を行なったものであ
る。
件と二次脱水ケーキの含水率を表1に示す。実験例1〜
3は、下水処理場の難脱水性濃縮汚泥に高分子凝集剤を
添加してベルトプレス10(図1参照)により一次脱水
し、得られた一次脱水ケーキ(含水率86.4%)に、
450℃または550℃で処理した炭化汚泥を脱水ケー
キ固形分(DS)に対して18〜55%添加・混合した
後、キャタピラプレス12(図1参照)で二次脱水(平
均面圧3kgf/cm2 )し、二次脱水ケーキの含水率
を測定したものである。比較例1〜4は、実験例と同じ
一次脱水ケーキに炭化汚泥を添加しないまま、又は10
0℃での乾燥汚泥を脱水ケーキ固形分に対して18〜5
5%添加・混合した後、二次脱水を行なったものであ
る。
【0016】
【表1】
【0017】ここで「二次ケーキ含水率計算値」とは、
比較例1に示した一次脱水ケーキ(含水率86.4%)
に脱水助剤を添加せずに二次脱水した場合の二次脱水ケ
ーキの含水率(83.0%)を基準として、この二次脱
水ケーキに水分を含まない脱水助剤を所定の割合で単に
添加して混合した場合の含水率の値を計算で求めたもの
をいう。二次ケーキ含水率実験値と計算値との差がマイ
ナスならば、脱水助剤の添加により脱水性が向上したと
判断する。比較例2〜4に示すように、一次脱水ケーキ
に乾燥汚泥を添加して二次脱水を行なうと脱水助剤無添
加(比較例1)の場合より脱水性が低下する。これに対
し、実験例1〜3に示すように、550℃で処理した炭
化汚泥を添加することにより脱水性が向上することが明
らかである。実験例3を例にとれば、一次脱水ケーキ1
000kgに炭化汚泥74.8kgを添加・混合して二
次脱水することにより、含水率74.7%の二次脱水ケ
ーキが833kg得られた。
比較例1に示した一次脱水ケーキ(含水率86.4%)
に脱水助剤を添加せずに二次脱水した場合の二次脱水ケ
ーキの含水率(83.0%)を基準として、この二次脱
水ケーキに水分を含まない脱水助剤を所定の割合で単に
添加して混合した場合の含水率の値を計算で求めたもの
をいう。二次ケーキ含水率実験値と計算値との差がマイ
ナスならば、脱水助剤の添加により脱水性が向上したと
判断する。比較例2〜4に示すように、一次脱水ケーキ
に乾燥汚泥を添加して二次脱水を行なうと脱水助剤無添
加(比較例1)の場合より脱水性が低下する。これに対
し、実験例1〜3に示すように、550℃で処理した炭
化汚泥を添加することにより脱水性が向上することが明
らかである。実験例3を例にとれば、一次脱水ケーキ1
000kgに炭化汚泥74.8kgを添加・混合して二
次脱水することにより、含水率74.7%の二次脱水ケ
ーキが833kg得られた。
【0018】表2に示す実験例4,5は、実験例1〜3
と同じ一次脱水ケーキに、それぞれ450℃、550℃
で処理した炭化汚泥を粉砕・篩い分けして得られた粒径
1〜5mmの比較的粒度の大きい脱水助剤を脱水ケーキ
固形分(DS)に対して55%添加・混合した後、キャ
タピラプレス12(図1参照)で二次脱水したものであ
る。得られた二次脱水ケーキの含水率を表2に示す。粒
径5mm以下に粉砕することにより、炭化汚泥添加の効
果がさらに向上している。
と同じ一次脱水ケーキに、それぞれ450℃、550℃
で処理した炭化汚泥を粉砕・篩い分けして得られた粒径
1〜5mmの比較的粒度の大きい脱水助剤を脱水ケーキ
固形分(DS)に対して55%添加・混合した後、キャ
タピラプレス12(図1参照)で二次脱水したものであ
る。得られた二次脱水ケーキの含水率を表2に示す。粒
径5mm以下に粉砕することにより、炭化汚泥添加の効
果がさらに向上している。
【0019】
【表2】
【0020】表3に示す実験例6〜9は、下水処理場の
濃縮汚泥14(図1参照)に、高分子凝集剤と450℃
で処理した炭化汚泥を粉砕せずに、あるいは粉砕・篩い
分けして得られた粒径0.1〜0.5mmの比較的粒度
の小さい脱水助剤とを原料汚泥固形分(DS)に対して
10〜40%添加・混合した後、ベルトプレス10(図
1参照)により一次脱水し、さらにキャタピラプレス1
2(図1参照)により二次脱水したものである。また比
較例5は、同じ原料汚泥に炭化汚泥を添加せずに一次脱
水を行なったものである。実験例6〜9および比較例5
の脱水条件と、一次脱水ケーキおよび二次脱水ケーキの
含水率を表3に示す。
濃縮汚泥14(図1参照)に、高分子凝集剤と450℃
で処理した炭化汚泥を粉砕せずに、あるいは粉砕・篩い
分けして得られた粒径0.1〜0.5mmの比較的粒度
の小さい脱水助剤とを原料汚泥固形分(DS)に対して
10〜40%添加・混合した後、ベルトプレス10(図
1参照)により一次脱水し、さらにキャタピラプレス1
2(図1参照)により二次脱水したものである。また比
較例5は、同じ原料汚泥に炭化汚泥を添加せずに一次脱
水を行なったものである。実験例6〜9および比較例5
の脱水条件と、一次脱水ケーキおよび二次脱水ケーキの
含水率を表3に示す。
【0021】
【表3】
【0022】ここで「一次ケーキ含水率計算値」とは、
比較例5に示した原料汚泥(固形分1.3%)に脱水助
剤を添加せずに一次脱水した場合の一次脱水ケーキの含
水率(88.4%)を基準として、この一次脱水ケーキ
に水分を含まない脱水助剤を所定の割合で単に添加・混
合した場合の含水率の値を計算で求めたものをいう。一
次ケーキ含水率実験値と計算値との差がマイナスなら
ば、脱水助剤の添加により脱水性が向上したと判断す
る。実験例6では、450℃で処理した炭化汚泥の添加
により脱水性が向上したことが明らかである。また炭化
汚泥を粒径1mm以下に粉砕することにより、炭化汚泥
添加の効果がさらに向上している。
比較例5に示した原料汚泥(固形分1.3%)に脱水助
剤を添加せずに一次脱水した場合の一次脱水ケーキの含
水率(88.4%)を基準として、この一次脱水ケーキ
に水分を含まない脱水助剤を所定の割合で単に添加・混
合した場合の含水率の値を計算で求めたものをいう。一
次ケーキ含水率実験値と計算値との差がマイナスなら
ば、脱水助剤の添加により脱水性が向上したと判断す
る。実験例6では、450℃で処理した炭化汚泥の添加
により脱水性が向上したことが明らかである。また炭化
汚泥を粒径1mm以下に粉砕することにより、炭化汚泥
添加の効果がさらに向上している。
【0023】上記実施例では難脱水性の下水処理場濃縮
汚泥を使用しているが、混合汚泥の脱水では脱水条件を
適切に選択することにより自燃焼却が可能な含水率レベ
ル近くまで脱水することができる。したがって、本発明
を実施して得られた有機汚泥の二次脱水ケーキは乾燥な
しにそのまま焼却でき、有機汚泥の脱水・乾燥処理の省
エネルギーに大きく寄与するものである。
汚泥を使用しているが、混合汚泥の脱水では脱水条件を
適切に選択することにより自燃焼却が可能な含水率レベ
ル近くまで脱水することができる。したがって、本発明
を実施して得られた有機汚泥の二次脱水ケーキは乾燥な
しにそのまま焼却でき、有機汚泥の脱水・乾燥処理の省
エネルギーに大きく寄与するものである。
【0024】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明の
有機汚泥の脱水方法によれば、有機汚泥の脱水ケーキに
炭化処理を施して得られた炭化汚泥を一次および/また
は二次脱水工程に返送し脱水補助材として使用するの
で、有機汚泥の脱水性が著しく向上する。
有機汚泥の脱水方法によれば、有機汚泥の脱水ケーキに
炭化処理を施して得られた炭化汚泥を一次および/また
は二次脱水工程に返送し脱水補助材として使用するの
で、有機汚泥の脱水性が著しく向上する。
【0025】このように、本発明によれば、入手が容易
な脱水ケーキの炭化汚泥を脱水助剤として添加して著し
い脱水効果が得られる。また、工程や装置も簡単で、大
規模な下水処理場やし尿処理場等にも適用することがで
きる。
な脱水ケーキの炭化汚泥を脱水助剤として添加して著し
い脱水効果が得られる。また、工程や装置も簡単で、大
規模な下水処理場やし尿処理場等にも適用することがで
きる。
【図1】実験に用いた脱水装置を示す概略構成図であ
る。
る。
10 ベルトプレス 12 キャタピラプレス 14 濃縮汚泥 16 箱型炉
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内野 和博 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社東京本社内 (72)発明者 松添 剛 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社東京本社内 (72)発明者 福田 一美 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川 崎製鉄株式会社東京本社内
Claims (1)
- 【請求項1】 有機汚泥の脱水方法において、 脱水ケーキを炭化処理して炭化汚泥を製造し、 前記有機汚泥を脱水する際の脱水助剤として前記炭化汚
泥を使用することを特徴とする有機汚泥の脱水方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5328439A JPH07178397A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 有機汚泥の脱水方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5328439A JPH07178397A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 有機汚泥の脱水方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07178397A true JPH07178397A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18210286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5328439A Pending JPH07178397A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 有機汚泥の脱水方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07178397A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115636565A (zh) * | 2022-08-30 | 2023-01-24 | 广州嘉康环保技术有限公司 | 一种养殖污泥处理方法 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP5328439A patent/JPH07178397A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115636565A (zh) * | 2022-08-30 | 2023-01-24 | 广州嘉康环保技术有限公司 | 一种养殖污泥处理方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031125 |