JPH07178371A - 多分割分級方法 - Google Patents

多分割分級方法

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JPH07178371A
JPH07178371A JP5346547A JP34654793A JPH07178371A JP H07178371 A JPH07178371 A JP H07178371A JP 5346547 A JP5346547 A JP 5346547A JP 34654793 A JP34654793 A JP 34654793A JP H07178371 A JPH07178371 A JP H07178371A
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divided
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JP5346547A
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Susumu Ikushima
暹 生嶋
Shingo Ishiyama
慎吾 石山
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Mitsubishi Chemical Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B07SEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS; SORTING
    • B07BSEPARATING SOLIDS FROM SOLIDS BY SIEVING, SCREENING, SIFTING OR BY USING GAS CURRENTS; SEPARATING BY OTHER DRY METHODS APPLICABLE TO BULK MATERIAL, e.g. LOOSE ARTICLES FIT TO BE HANDLED LIKE BULK MATERIAL
    • B07B7/00Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents
    • B07B7/08Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force
    • B07B7/086Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force generated by the winding course of the gas stream
    • B07B7/0865Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force generated by the winding course of the gas stream using the coanda effect of the moving gas stream

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  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】目的とする所定粒径範囲の粒子群を高収率で分
割採取し得る多分割分級方法を提供する。 【構成】コアンダ効果を利用した多分割分級方法におい
て、第1分割領域に粗粒子群を分割捕集し、第2分割領
域に所定粒径範囲の粒子群を分割捕集し、第3分割領域
に所定粒径未満の粒子群を分割捕集するに際し、2分割
領域に分割捕集される所定粒径範囲の粒子群の重量平均
粒径(mm)との関係で表される特定の式を満足する様
に、コアンダブロックの壁面側に近接配置された第1ナ
イフエッヂの先端と原料供給ノズルとの距離L1 (m
m)および第1ナイフエッヂに隣接配置された第2ナイ
フエッヂの先端と原料供給ノズルとの距離L2 (mm)
を選定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多分割分級方法に関す
るものであり、詳しくは、ナイフエッヂにて構成される
分級フエンスにより少なくとも3つに分割されて成る多
分割分級領域に固体粒子群を導入し、コアンダ効果によ
り湾曲線的に降下せしめて多分割に分級する方法に関
し、本発明の多分割分級方法は、特に、静電荷現像用ト
ナー粒子などの分級に好適に使用することが出来る。
【0002】
【従来の技術】静電荷現像用トナー粒子を始めとし、粉
体塗料、磁性材料などは、最終製品が微粒子であること
が要求され、通常、粉砕により生成した重量平均粒径3
mm以下の固体粒子群から所定粒径範囲の粒子群を分割
採取して製品とされる。
【0003】上記の分割採取のために好適に採用される
多分割分級方法の1つとして、例えば、特公平3−76
193号公報には、ナイフエッヂにて構成される分級フ
エンスにより少なくとも3つに分割されて成る多分割分
級領域に原料供給ノズルから固体粒子群を圧力導入また
は吸引導入し、原料供給ノズルに近接配置されたコアン
ダブロックのコアンダ効果により湾曲線的に降下せし
め、第1分割領域に粗粒子群を分割捕集し、第2分割領
域に所定粒径範囲の粒子群を分割捕集し、第3分割領域
に所定粒径未満の粒子群を分割捕集する方法が提案され
ている。
【0004】しかしながら、上記の提案においては、各
ナイフエッヂの先端と原料供給ノズルとの間の距離(m
m)に関しては言及されていないが、本発明者等の知見
によれば、第2分割領域に分割捕集される所定粒径範囲
の粒子群の収率は、上記の距離によって著しく影響され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記実情に
鑑みなされたものであり、その目的は、粉砕により生成
した重量平均粒径約3mm以下の固体粒子群から目的と
する所定粒径範囲の粒子群を高収率で分割採取し得る多
分割分級方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、粉砕により生成した重量平均粒径約3mm以下の固
体粒子群から所定粒径範囲の粒子群を分割採取する多分
割分級方法であって、ナイフエッヂにて構成される分級
フエンスにより少なくとも3つに分割されて成る多分割
分級領域に原料供給ノズルから固体粒子群を圧力導入ま
たは吸引導入し、原料供給ノズルに近接配置されたコア
ンダブロックのコアンダ効果により湾曲線的に降下せし
め、第1分割領域に粗粒子群を分割捕集し、第2分割領
域に所定粒径範囲の粒子群を分割捕集し、第3分割領域
に所定粒径未満の粒子群を分割捕集するに際し、以下の
(1)及び(2)式を同時に満足する様に各ナイフエッ
ヂの先端と原料供給ノズルとの間の距離(mm)を選定
することを特徴とする多分割分級方法に存する。
【0007】
【数2】 1054D+38≦L1 ≦1054D+42 (1) 1623D+56≦L2 ≦1623D+60 (2)
【0008】上記の式中、L1 は、コアンダブロックの
壁面側に近接配置された第1ナイフエッヂの先端と原料
供給ノズルとの距離(mm)、L2 は、第1ナイフエッ
ヂに隣接配置された第2ナイフエッヂの先端と原料供給
ノズルとの距離(mm)を表し、Dは、第1ナイフエッ
ヂと第2ナイフエッヂとの間の第2分割領域に分割捕集
される所定粒径範囲の粒子群の重量平均粒径(mm)を
表す。
【0009】以下、固体粒子群が静電荷現像用トナー粒
子である場合を例にして本発明を詳細に説明する。トナ
ー粒子の製造方法においては、樹脂、着色剤などのトナ
ー粒子原料を混合、混練して冷却した後、例えば、ハン
マー式粉砕機などで粗粉砕して粗粉砕物となし、その
後、必要に応じて予備粉砕するか、または、直接粉砕
し、粉砕品にする方法が採用されている。そして、得ら
れた粉砕品は、分級処理により所定の粒度分布を持つ粒
子群に分離され、静電荷像現像用トナー粒子として使用
される。
【0010】バインダー樹脂としては、例えば、トナー
粒子の製造に適した公知の各種の樹脂を使用することが
出来る。例えば、スチレン系樹脂、塩化ビニル樹脂、ロ
ジン変成マレイン酸樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピ
レン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリ
コーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エチルアクリレー
ト樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポ
リカーボネート樹脂などが挙げられる。これらの樹脂は
2種以上を併用することも出来る。特に、スチレン系樹
脂、飽和または不飽和ポリエステル樹脂およびエポキシ
樹脂は、主樹脂として好適に使用される。
【0011】バインダー樹脂のガラス転移温度は、熱分
析法(示唆熱分析装置、示唆走査熱量分析装置など)で
測定した際の転移開始温度(変曲点)が50℃以上であ
ることが好ましい。ガラス転移温度が50℃未満の場合
には、40℃以上の高温で長時間にトナー粒子を放置し
た場合、トナー粒子の凝集や固着を招き使用上支障を来
すことがある。
【0012】トナー粒子用着色剤としては、公知の各種
の着色剤を使用することが出来、例えばカーボンブラッ
ク、ニグロシン、ベンジジンイエロー、キナクリドン、
ローダミンB、フタロシアニンブルー等が好適に使用さ
れる。着色剤は、樹脂100重量部当たり、通常0.1
〜30重量部、好ましくは3〜15重量部の割合で使用
される。
【0013】帯電制御剤としては、やはり、公知の各種
の帯電制御剤を使用することが出来る。例えば、4級ア
ンモニウム塩、ニグロシン染料、トリフェニルメタン染
料、スチレン−アミノアクリレート共重合体、ポリアミ
ン樹脂などの正帯電制御剤や、モノアゾ系金属錯塩など
の負帯電制御剤が挙げられる。帯電制御剤は、樹脂10
0重量部当たり、通常0.1〜10重量部の割合で使用
される。
【0014】また、トナー特性付与剤としては、例え
ば、オフセット防止のため、ポリエチレンワックス、ポ
リプロピレンワックス等のポリアルキレンワックスを使
用することが出来る。また、流動性および耐凝集性の向
上のために、チタニア、アルミナ、シリカ等の無機微粒
子を使用することが出来る。これらのトナー特性付与剤
は、樹脂100重量部当たり、通常0.1〜10重量部
の割合で使用される。
【0015】更に、トナー粒子が磁性トナー粒子である
場合には、フェライト、マグネタイトを始め、鉄、コバ
ルト、ニッケル等の強磁性元素を含む合金または化合物
などの磁性粒子を含有することが出来る。磁性粒子は、
バインダー樹脂100重量部当たり、通常、20〜70
重量部の割合で使用される。
【0016】ハンマー式粉砕機などによる粗粉砕は、重
量平均粒径が約0.1〜3mm(100〜3000μ
m)、好ましくは約300μm前後の範囲になるように
粗粉砕される。ここに、重量平均粒径とは、粒径−重量
分布のメジアン値粒径であり、例えば、コールターエレ
クトロニクス社(米国)製コールカウンタで測定するこ
とが出来る。
【0017】粗粉砕物の粉砕は、通常、衝撃式粉砕機や
ジエット粉砕機により更に粉砕された後、分級処理され
る。そして、重量平均粒径として、約3〜20μm、好
ましくは3〜15μmの所謂小粒径トナー粒子を分割捕
集する場合は、分級処理に供するトナー粒子の重量平均
粒径は、好ましくは、3〜100μmの範囲、特に好ま
しくは3〜30μmに調整される。
【0018】本発明の多分割分級方法は、特に、上記の
様な小粒径トナー粒子を分割捕集するための分級処理に
好適に使用される。本発明の多分割分級方法は、基本的
には、特公平3−76193号公報に記載された方法と
同様である。すなわち、ナイフエッヂにて構成される分
級フエンスにより少なくとも3つに分割されて成る多分
割分級領域に原料供給ノズルから固体粒子群を圧力導入
または吸引導入し、原料供給ノズルに近接配置されたコ
アンダブロックのコアンダ効果により湾曲線的に降下せ
しめ、第1分割領域に粗粒子群を分割捕集し、第2分割
領域に所定粒径範囲の粒子群を分割捕集し、第3分割領
域に所定粒径未満の粒子群を分割捕集する。
【0019】図1は、本発明の多分割分級方法を実施す
るための具体的な装置の要部の一例を示す断面説明図で
ある。図示した装置においては、多分割分級領域は、壁
面(1)壁面(2)(部分的に表示されている)で包囲
された空間内に形成され、当該空間の底面は長方形にな
されている。そして、この長方形底面の長手方向に平行
し且つ所定の間隔を設けてナイフエッヂ(3)、(4)
等がエッヂ部を上向きに配置され、壁面(1)と壁面
(2)で包囲された空間内の下方は、上記のナイフエッ
ヂにて構成される分級フエンスにより少なくとも3つに
分割されている。
【0020】ナイフエッヂ(3)、(4)等の上方に位
置する壁面(2)の上には、原料供給ノズル(5)が多
分割分級領域に開放して設けられ、壁面(2)の上に
は、原料供給ノズル(5)の底部接線を延長し且つ下方
に折り曲げて長楕円弧を描いた形状のコアンダブロック
(6)が突設されている。更に、壁面(1)と壁面
(2)との間の上方のの中央位置には、入気エッヂ
(7)がエッヂ部を下向きにして配置されている。
【0021】上記の様に構成された装置において、多分
割分級領域の長方形底面には、それぞれの分割領域に対
応させて設けられた開閉自在の手段(例えばバルブ手
段)によって各分割領域に開口する排出口(8)、
(9)、(10)が設けられ、壁面(1)と壁面(2)
で包囲された空間内の上方には、入気口(11)、(1
2)が設けられ、原料供給ノズル(5)には、加圧また
は減圧ノズルが使用される。
【0022】そして、原料供給ノズル(5)から多分割
分級領域に噴射供給された固体粒子群(図示せず)は、
コアンダブロック(6)によるコアンダ作用とその際に
流入する空気の圧力作用により湾曲線を描いて落下し、
粗粒子群は、第1分割領域(壁面(1)とナイフエッヂ
(3)との間)に、所定粒径範囲の粒子群(製品)は、
第2分割領域(ナイフエッヂ(3)とナイフエッヂ
(4)との間)に、所定粒径未満の粒子群は、第3分割
領域(ナイフエッヂ(4)と壁面(2)との間)に、そ
れぞれ分割捕集される。なお、図1中、壁面(2)は部
分的に表示されているため、第3分割領域は、ナイフエ
ッヂ(4)とコアンダブロック(6)との間の様に観え
る。
【0023】本発明の多分割分級方法の特徴は、以下の
(1)及び(2)式を同時に満足する様に各ナイフエッ
ヂの先端と原料供給ノズルとの間の距離(mm)を選定
することを特徴とする。
【0024】
【数3】 1054D+38≦L1 ≦1054D+42 (1) 1623D+56≦L2 ≦1623D+60 (2)
【0025】上記の式中、L1 は、コアンダブロックの
壁面側に近接配置された第1ナイフエッヂの先端と原料
供給ノズルとの距離(mm)、L2 は、第1ナイフエッ
ヂに隣接配置された第2ナイフエッヂの先端と原料供給
ノズルとの距離(mm)を表し、Dは、第1ナイフエッ
ヂと第2ナイフエッヂとの間の第2分割領域に分割捕集
される所定粒径範囲の粒子群の重量平均粒径(mm)を
表す。
【0026】すなわち、本発明者等の知見によれば、第
2分割領域に分割捕集される所定粒径範囲の粒子群(製
品)の収率は、上記の距離によって著しく影響される。
特に、斯かる影響は、小粒径トナー粒子の場合の様に、
重量平均粒径が約3〜100μmの範囲の固体粒子群か
ら、重量平均粒径が約3〜20μmの粒子群を分割採取
せんとした場合に顕著である。
【0027】すなわち、第2分割領域に分割捕集される
所定粒径範囲の粒子群(製品)の重量平均粒径が小さい
場合(例えば重量平均粒径が約3〜20μmの所謂小粒
径トナー粒子の場合)、当該粒子の慣性力が小さくなり
コアンダブロック寄りに流れるため、適切な分級を行う
ためには各ナイフエッヂをコアンダブロック側に傾斜さ
せる必要がある。しかしながら、各ナイフエッヂをコア
ンダブロック側に傾斜させた場合は、各ナイフエッヂの
先端部において分級の場を乱す渦が発生し分級効率が低
下する。一方、各ナイフエッヂをコアンダブロック側に
傾斜させることなく、その長さを余りに大きくした場合
は、粒子群が慣性力の差によって分かれる前に各ナイフ
エッヂによって分別されるため、分級効率が低下する。
【0028】本発明において規定された上記の式は、分
級効率を低下させることなく、所定粒径範囲の粒子群
(製品)を高収率で分割捕集するために見い出された実
験式であり、各ナイフエッヂの最適長さは、第2分割領
域に分割捕集される所定粒径範囲の粒子群(製品)の重
量平均粒径によって異なるとの新規な知見に基づく実験
式である。そして、本発明多分割分級方法においては、
従来法に従い、原料の噴射供給は、原料の種類に応じた
検定曲線に従って行われるが、何れの種類の原料に対し
ても上記の実験式は有効に適用することが出来る。
【0029】本発明において、コアンダ効果を利用した
多分割分級装置としては、例えば、日鉄鉱業社製「エル
ボージェット」等をが挙げられ、各ナイフエッヂの長さ
を上記の各式を満足し得る様に変更して使用することが
出来る。
【0030】トナヘ粒子の製造においては、粗粒子群
は、粉砕工程に循環して再粉砕し、所定粒径未満の粒子
群は、原料粉と一緒に混合工程や溶融混練工程に循環し
て使用することが出来る。一方、分割捕集されたトナー
(所定粒径範囲の粒子群)は、更に、種々の公知の外添
剤を添加した後、所定の容器に充填されて出荷される。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明は、その要旨を超えない限り、以下の実
施例により何ら制限されるものではない。なお、多分割
分級装置としては、多分割分級領域に2本のナイフエッ
ジを備えた日鉄鉱業社製のエルボージェット分級機「E
J−45−3S型」を使用した。
【0032】実施例1 以下の表1に記載のトナー原料を配合し、混合、混練、
粗粉砕して平均粒径300μm前後のトナー粗粉砕物を
得た。
【0033】
【表1】 スチレンアクリレート共重合樹脂 100部 (軟化点145℃、ガラス転移点64℃) 着色剤:カーボンブラック「MA100」 6部 (三菱化成(株)製) 低分子量ポリプロピレン:「ビスコール550P」 1部 (三洋化成(株)製) 帯電制御剤:4級アンモニウム塩「ボントロンP−51」 2部 (オリエント化学(株)製)
【0034】次に、衝撃式粉砕機(ターボ工業(株)製
「T−400RS型」)に、上記のトナー粗粉砕物を2
0kg/hの速度で供給し、雰囲気温度50℃以下、回
転子の周速140m/secの運転条件で粉砕した。そ
の後、得られた粉砕品(重量平均粒径10μm)をエル
ボージェット分級機(EJ−45−3S型)で分級し、
重量平均粒径10.0μmの製品トナー粒子群を得た。
【0035】上記の分級においては、コアンダブロック
の壁面側に近接配置された第1ナイフエッヂの先端と原
料供給ノズルとの距離L1 は51.5mm、第1ナイフ
エッヂに隣接配置された第2ナイフエッヂの先端と原料
供給ノズルとの距離L2 は73.5mmとした。第2分
割領域に分割捕集された製品トナー粒子の収率は、87
重量%、第3分割領域に分割捕集された粗粒子群の収率
は1重量%、第1分割領域に分割捕集された微粉の収率
は12重量%であり、製品トナー粒子の粒径分布はD50
=10.0mm、5μm以下の粒子の割合は0.4重量
%であった。
【0036】上記のトナー4重量部とフェライト粉末を
コア材とするキャリアー100重量部とを混合して現像
剤となし、有機光導電体を感光体とする複写機を使用し
て実写テストを行った。なお、実写テストに使用した補
給用トナーは、上記現像剤に使用したのと同一のトナー
を使用した。実写テストの結果、高解像度、高階調性の
画像が得られ、その他使用上の不具合な点もなかった。
【0037】比較例1 実施例1において、L1 を48.0mm、L2 を63.
0mmに変更した以外は、実施例1と同様に操作して重
量平均粒径10.0μmの製品トナー粒子群を得た。第
2分割領域に分割捕集された製品トナー粒子の収率は6
5重量%、第3分割領域に分割捕集された粗粒子群の収
率は8重量%、第1分割領域に分割捕集された微粉の収
率は27重量%であり、製品トナー粒子の粒径分布はD
50=10.3mm、5μm以下の粒子の割合は0.3重
量%であった。
【0038】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、コアンダ
効果を利用した多分割分級方法において、ナイフエッヂ
の先端と原料供給ノズルとの距離とを特定の範囲に設定
すると言う簡単な構成により、目的とする所定粒径範囲
の粒子群(例えば、小粒径トナー粒子)を高収率で分割
捕集することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多分割分級方法を実施するための具体
的な装置の要部の一例を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1:壁面 2:壁面 3:ナイフエッヂ 4:ナイフエッヂ 5:原料供給ノズル 6:コアンダブロック 7:入気エッヂ 8:排出口 9:排出口 10:排出口 11:入気口 12:入気口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉砕により生成した重量平均粒径約3m
    m以下の固体粒子群から所定粒径範囲の粒子群を分割採
    取する多分割分級方法であって、ナイフエッヂにて構成
    される分級フエンスにより少なくとも3つに分割されて
    成る多分割分級領域に原料供給ノズルから固体粒子群を
    圧力導入または吸引導入し、原料供給ノズルに近接配置
    されたコアンダブロックのコアンダ効果により湾曲線的
    に降下せしめ、第1分割領域に粗粒子群を分割捕集し、
    第2分割領域に所定粒径範囲の粒子群を分割捕集し、第
    3分割領域に所定粒径未満の粒子群を分割捕集するに際
    し、以下の(1)及び(2)式を同時に満足する様に各
    ナイフエッヂの先端と原料供給ノズルとの間の距離(m
    m)を選定することを特徴とする多分割分級方法。 【数1】 1054D+38≦L1 ≦1054D+42 (1) 1623D+56≦L2 ≦1623D+60 (2) 上記の式中、L1 は、コアンダブロックの壁面側に近接
    配置された第1ナイフエッヂの先端と原料供給ノズルと
    の距離(mm)、L2 は、第1ナイフエッヂに隣接配置
    された第2ナイフエッヂの先端と原料供給ノズルとの距
    離(mm)を表し、Dは、第1ナイフエッヂと第2ナイ
    フエッヂとの間の第2分割領域に分割捕集される所定粒
    径範囲の粒子群の重量平均粒径(mm)を表す。
  2. 【請求項2】 固体粒子群が静電荷現像用トナー粒子で
    ある請求項1に記載の多分割分級方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8273816B2 (en) 2007-10-11 2012-09-25 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Alumina fiber aggregate, process for producing the same, and use thereof
WO2013077216A1 (ja) 2011-11-21 2013-05-30 電気化学工業株式会社 超速硬性クリンカー、それを用いたセメント組成物、及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8383714B2 (en) 2007-10-11 2013-02-26 Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Alumina fiber aggregate, process for producing the same, and use thereof
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