JPH07178355A - 長尺材の自動塗装設備および自動塗装設備における排気装置 - Google Patents

長尺材の自動塗装設備および自動塗装設備における排気装置

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JPH07178355A
JPH07178355A JP32563893A JP32563893A JPH07178355A JP H07178355 A JPH07178355 A JP H07178355A JP 32563893 A JP32563893 A JP 32563893A JP 32563893 A JP32563893 A JP 32563893A JP H07178355 A JPH07178355 A JP H07178355A
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JP
Japan
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coating
movable
gun
long material
work
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Application number
JP32563893A
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English (en)
Inventor
Seiichi Sunakawa
誠一 砂川
Tetsuya Tsunetsugu
哲也 常次
Shigeru Shibata
滋 柴田
Akishi Noda
晃史 野田
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断面形状の異なる多種類の長尺材を連続して
自動的に塗装する。 【構成】 I型鋼2を水平姿勢に保持するワーク支持装
置を設け、I型鋼2に沿う直線経路上を往復移動自在な
走行台車41に、I型鋼2が通過可能なワーク通過空間52
が形成された可動塗装室44と、このワーク通過空間44の
出入口に配置されてI型鋼2の断面形状寸法および長尺
材に取り付けられた突出物を検出するワーク検出器42
と、ワーク通過空間52の出入口に配置されて塗装粒子の
放出を防止するシール装置43と、可動塗装室44に接続さ
れた排気装置5と、可動塗装室44内に配置されて昇降自
在で出退自在な複数の塗装ガンを有する塗装装置45とを
設け、前記ワーク検出器42の信号に基づいて、塗装装置
45の塗装ガンを作動させるとともに塗装ガンを長尺材側
に出退移動および昇降移動させ、さらに走行台車41を走
行させる制御装置91を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばスチフナ等の
補強材や突出物が取り付けられたH型鋼やI型鋼等の長
尺鋼材を自動的に塗装する自動塗装設備およびこの自動
塗装設備における排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、長尺材を自動的に塗装する設備と
しては、長尺材のパスラインの周囲所定位置に、複数の
塗装ガンを配置しておき、パスラインに沿って長尺材を
移動させるとともに、複数の塗装ガンから塗料を噴射し
て長尺材の外面を塗装していた。また反対に、長尺材に
沿って移動自在な台車に複数の塗装ガンを取り付け、塗
装ガンから塗料を吹き付けながら台車を長尺材に沿って
走行させ、塗装を行なうものもあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記塗装設備
では、同一形状の長尺材を塗装する場合には問題がない
が、多種類の寸法の長尺材を塗装する場合には、品種が
変わるたびに塗装ガンの位置や噴射方向をセッティング
しなければならず、多品種の塗装には不向きであった。
また、長尺材に突出物が取り付けられている場合には、
塗装ガンと干渉するため、塗装できないという問題があ
った。
【0004】また、塗装作業で問題になるのは塗料粒子
を含む汚染空気の処理であり、塗装ガンが移動しない
か、移動範囲が狭い場合、塗装ガンの近傍に、排気ブロ
ワに到る排気ダクトが接続された排気フードを固定して
設置するが、塗装ガンが広範囲に移動する場合には、充
分に汚染空気を排気することができない。したがって、
この場合には、排気フードを移動する塗装装置に配置
し、この排気フードに伸縮自在な可撓性ホースを介して
排気ブロワを接続することが考えられるが、可撓性ホー
スを塗装装置の移動に従って移動させるため、広い設置
空間も必要で機械の設置や作業員の移動を妨げるととも
に、移動経路が長い場合にはその取り回しも困難になり
やすく、また外観形状も悪いという問題がある。
【0005】本発明は、上記問題点を解決して、多品種
の長尺材にそれぞれ対応して良好に塗装できるととも
に、突出物があっても塗装可能な長尺材の自動塗装設備
と、自動塗装設備における排気を支障無く行える排気装
置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の長尺材の自動塗装設備は、長尺材を水平姿
勢に保持するワーク支持装置を設け、長尺材に沿う直線
経路上を往復移動自在な走行台車に、長尺材が通過可能
なワーク通過空間が形成された可動塗装室と、前記ワー
ク通過空間の開口部に配置されて長尺材の断面形状寸法
および長尺材に取り付けられた突出物を検出するワーク
検出器と、前記ワーク通過空間の開口部に配置されて塗
装粒子の放出を防止するシール装置と、前記可動塗装室
に接続された排気装置と、前記可動塗装室内に配置され
て昇降自在で出退自在な複数の塗装ガンを有する塗装装
置とを設け、前記ワーク検出器の信号に基づいて、塗装
装置の塗装ガンを作動させるとともに塗装ガンを長尺材
側に出退移動および昇降移動させ、さらに走行台車を走
行させる制御装置を設けたものである。
【0007】また上記構成に加えて、塗装装置の塗装ガ
ンを、上部に配置されて長尺材に対して斜め上方から塗
料を吹き付ける上面用塗装ガンと、中間部に配置されて
長尺材に対して水平方向から塗料を吹き付ける側面用塗
装ガンと、下部に配置されて長尺材に対して斜め下方か
ら塗料を吹き付ける下面用塗装ガンとで構成し、前記上
面用塗装ガンと側面用塗装ガンと下面用塗装ガンとを、
長尺材に直交する垂直平面内に配置するとともに、各塗
装ガンの噴射方向が前記垂直平面内の1点で交差するよ
うに配置したものである。
【0008】さらに、側面用塗装ガンを水平軸心回りに
回動自在としたものである。また自動塗装設備の排気装
置は、一定の直線経路上を往復移動自在な走行台車上に
塗装ガンを有する可動塗装室を設け、走行台車を移動さ
せることにより、直線経路に沿って配置された長尺材
を、可動塗装室に形成されたワーク通過空間を通過させ
て塗装ガンにより塗装する塗装設備の排気装置であっ
て、前記直線経路に沿って配置されて一側面が開放され
た固定排気ダクトと、この固定排気ダクトの開放面に沿
ってスライド自在に配設されて固定排気ダクト内に連通
される可動ケースと、一端が前記可動塗装室に接続され
るとともに他端が可動ケースに接続されて、可動塗装室
の移動に追従して可動ケースを移動可能な可動ダクト
と、前記固定排気ダクトの開放面を離間自在に覆って閉
止する可撓性シート体とを具備し、前記可動ケースにシ
ート体を可動ケースの外周側に案内して迂回させるシー
トガイド手段を設けたものである。
【0009】
【作用】上記構成において、走行台車が移動されて長尺
材が可動塗装室のワーク通過空間部に差し掛かると、ワ
ーク検出器により、長尺材の断面形状寸法が検出される
とともに、突出物検出器により長尺材に取り付けられた
部材の大きさや位置が検出され、これらの検出データが
制御装置に入力される。さらに長尺材が移動されてワー
ク通過空間部に入り、塗装装置の塗装ガンから塗料が噴
射されて塗装され、制御装置により走行台車の移動速度
が制御されて長尺材の塗装速度が制御されるとともに、
塗装ガンの起動停止と移動および噴射方向が制御されて
長尺材の外面がむらなく自動的に塗装される。また、突
出物があっても突出物検出器の信号により塗装ガンが後
退させることができるので、突出物のある長尺材を自動
的に塗装することかできる。このように長尺材に対応し
て塗装ガンの位置を制御することができるので、多品種
の長尺材に対して良好に塗装できるとともに、シール装
置により遮蔽された可動塗装室内で塗装を行ない、塗料
粒子を含む汚染空気を排気装置により排出するので、作
業環境を悪化させることもない。
【0010】また、上面用塗装ガンと側面用塗装ガンと
下面用塗装ガンとを同一垂直面内で園噴射方向が垂直面
上の1点で交差するように配置したことにより、上面用
塗装ガンと下面用塗装ガンを突出移動または後退移動さ
せて、長尺材で水平に張り出したたとえばI型鋼のフラ
ンジの上下面を一度に塗装し、さらにその動作に連続し
て側面用塗装ガンを昇降移動させて、長尺材の側面たと
えばI型鋼のウェブを塗装し、さらに連続して上面用塗
装ガンと下面用塗装ガンの後退移動または突出移動でた
とえばフランジの上下面を一度に塗装することにより、
極めて単純な連続動作でI型鋼やH型鋼を両側面側から
それぞれ全周囲にわたって塗装することができる。した
がって、長尺材を移動させた状態で容易に連続塗装する
ことができて作業効率が向上され、これにより塗装装置
の駆動部や制御装置のプログラムを大幅に簡略化するこ
とができる。また、上面用塗装ガンと下面用塗装ガンを
傾斜させて塗装面に対して傾斜角度をもって塗料を吹き
付けるように構成したので、上面用塗装ガンと下面用塗
装ガンを長尺材から離れた位置に配置して塗装すること
ができ、長尺材に取り付けられた突出物への干渉を少な
くすることができる。
【0011】さらに、側面用塗装ガンを後方に回動させ
て、たとえばI型鋼のフランジ間に取り付けられたスチ
フナ等の補強材や突出物の前面を塗装することができる
とともに、側面用塗装ガンを前方に回動させて、補強材
や突出物の後面を塗装することができ、補強材や突出物
を取り付けた多種の形状の長尺材に対応することができ
る。
【0012】また、上記排気装置によれば、可動塗装室
が移動するに従って可動ダクトを介して可動ケースを追
従移動させ、ダクトの吸引力により固定排気ダクトの開
放面を閉止する可撓性シート体をシートガイド手段によ
り可動ケースを外周側に迂回させつつ移動ケースを固定
排気ダクトに沿って追従移動させることにより、固定排
気ダクトの開放面を閉止しつつ可動ケースと固定排気ダ
クトとの連通を確保する。したがって、可動塗装室で発
生する塗装粒子を含む汚染空気を確実に捕集排気するこ
とができ、占有空間も小さくスマートな外観に形成する
ことができて、他の装置や作業員の障害となることはな
い。
【0013】
【実施例】以下、本発明に係る梁自動塗装設備の一実施
例を図面に基づいて説明する。この梁自動塗装設備は塗
装装置を長尺材に沿って移動するように構成したもの
で、固定した塗装装置に対して長尺材を移動して塗装す
る自動塗装装置に比較して、工場内の占有面積を大幅に
縮小することができるものである。
【0014】この梁自動塗装設備は、図1〜図2に示す
ように、I型鋼(長尺材)2の両端を180°反転可能
に支持するワーク支持装置1と、I型鋼2の長さ方向に
沿って敷設された走行レール4に案内されてI型鋼2に
沿う直線経路L上を移動自在な走行式塗装台車3と、先
端部が走行式塗装台車3に接続されて塗装粒子を含む空
気の排気を行う排気装置5とで構成されている。6は走
行式塗装台車3に給電、給気および信号の送受を行うケ
ーブルホースキャリアである。
【0015】ワーク支持装置1は、反転駆動チャック1
1を有する固定支持台12と、床面に直線経路Lに沿っ
て敷設された左右一対のガイドレール13に案内されて
移動自在で、反転従動チャック14を有する可動支持台
15からなり、I型鋼2の長さに対応して可動支持台1
5をガイドレール13に沿って移動させ位置決めして、
反転駆動チャック11と反転従動チャック14により、
I型鋼2の両端部を支持するように構成されている。
【0016】固定支持台12は、図3,図4に示すよう
に、床面に固定された固定架台16上に軸受17を介し
て駆動軸18が支持され、駆動軸18の一端部に反転用
モーター19に連結されるとともに、駆動軸18の他端
部に反転駆動チャック11が設けられている。この反転
駆動チャック11は、駆動軸18に固定された反転フレ
ーム20に、駆動軸法線方向に沿ってセンタリング用の
ねじ軸21が回転自在に取りつけられ、ねじ軸21の対
称側に互いに逆方向に形成されたねじ部21a,21b
にそれぞれ反転フレーム20に回り止めされたナット部
材22A,22Bが装着されている。このナット部材2
2A,22Bには、I型鋼2の上下フランジUF,DF
を内側から保持可能なクランプ爪23が接線方向の支持
ピン24とトグルリンク25を介して起倒自在に支持さ
れ、2本の操作ロッド26を操作してクランプ爪23を
図3に実線で示す保持位置と仮想線で示す開放位置との
間で回動させることができる。また、ねじ軸21の下端
部には、ベベルギヤ27を介して操作ハンドル28が着
脱自在に装着され、操作ハンドル28を回転することに
より、ナット部材22A,22Bを接近離間移動させて
クランプ爪23をI型鋼2の高さに合わせることができ
る。
【0017】可動支持台15は、図5,図6に示すよう
に、底面四隅に配置されてガイドレール13上を走行自
在なガイド車輪31と、ガイド車輪31の前部または後
部に配置されたブレーキ32とを有する台車33上に、
台車フレーム34が設けられ、この台車フレーム34上
に軸受35を介して従動軸36が回転自在支持されてい
る。そして、この従動軸36の一端部に、この反転駆動
チャック11と同一構成の反転従動チャック14が設け
られている。ここで反転従動チャック14の説明は、反
転駆動チャック14と同一符号を付して省略する。
【0018】走行式塗装台車2は、図7〜図9に示すよ
うに、走行レール4に案内されて移動自在な走行台車4
1上に、I型鋼2を検出するワーク検出器42と、I型
鋼2の通過を許すとともに塗装粒子を含む汚染空気の流
出を防止するシール装置43を有する可動塗装室44
と、I型鋼の一方の側面を塗装可能な塗装装置45とを
具備している。
【0019】前記走行台車41は、四隅に走行レール4
上を走行する走行車輪50を具備し、前部の走行車輪5
0には減速機付走行用モーター51が連動連結されてい
る。前記可動塗装室44は、I型鋼2の通過を許すワー
ク通過空間52が形成され、このワーク通過空間52の
入口および出口にそれぞれ設けられた検出器取付フレー
ム56A,56Bにワーク検出器42が配置されてい
る。このワーク検出器42は、図7に示すように、I型
鋼2が所定寸法以内かどうかを検出するエリアセンサ5
3と、I型鋼2の寸法を検出する形状検出器(突出物検
出器兼用)54から構成されている。エリアセンサ53
および形状検出器54は、図*に示すように、設けられ
ており、走行台車41の移動に従って侵入するI型鋼2
を入口側で検出するように構成される。
【0020】すなわち、エリアセンサ53は、一定範囲
の検出エリア55を形成する上下高さ用光電検出器53
U,53Dと左右幅用光電検出器53R,53Lが、ワ
ーク通過空間52の入口および出口にそれぞれ開口部を
囲むように配設された検出器配置フレーム56A,56
Bにそれぞれ配置されており、このエリアセンサ53の
検出エリア55外の検出信号により、走行台車を非常停
止して検出エリア55を越える規定外寸法のI型鋼2が
侵入するのが防止されている。
【0021】また形状検出器54も、検出器取付フレー
ム56A,56Bに配置されており、I型鋼2の上下フ
ランジUF,DFの幅を検出する光電式幅検出器57
と、I型鋼2の高さを検出する光電式高さ検出器58
と、スチフナSの位置を検出する超音波式のスチフナ検
出器59とで構成され、連続した検出により、I型鋼2
に取り付けられた突出物も検出することができる。
【0022】また、可動塗装室44に設けられたシール
装置43は、ワーク通過空間52の入口および出口に臨
んで両側部に、互いに対向してシール用エアを噴出する
エアシールノズル60で構成されている。
【0023】この可動塗装室44内に配置された塗装装
置45は図9〜図13に示すように、走行台車41に直
線経路Lに直交する水平方向に配設された左右一対のガ
イドレール62に案内されてI型鋼2に対して接近離間
自在な昇降機ボックス63と、この昇降機ボックス63
をガイドレール62に沿って移動させる退避用シリンダ
ー装置64と、昇降機ボックス63内に配置された昇降
シリンダー装置65により昇降駆動される作業アーム6
6と、作業アーム66の先端部に設けられた3つの塗装
ガン67,68,69とを具備している。
【0024】すなわち、走行台車41の底部フレームに
は、互いに対向する内面にガイドレール62が突設され
ている。そして、昇降機ボックス63の底面四隅に配置
された上下ローラー71,72がこのガイドレール62
の上下面に当接され、さらにサイドローラー73がガイ
ドレール62の端面に当接されて昇降機ボックス63が
移動自在に案内されている。そして、基台61の一側部
に退避用シリンダー装置64が取り付けられ、ピストン
ロッドが昇降機ボックス63の下部に連結されて、昇降
機ボックス66をI型鋼2に対して出退移動させること
ができる。
【0025】また、昇降機ボックス63内には、一側面
側に左右一対の昇降用レール74が配設され、この昇降
用レール74に昇降用ローラー75を介して昇降体76
が昇降自在に配置されている。そしてこの昇降体76
に、昇降機ボックス63内に配置された昇降用シリンダ
ー装置65のピストンロッド65aが連結部材を介して
連結され、また昇降機ボックス63の一側面に上下方向
に形成された昇降用スリット78に昇降自在に嵌合され
た支持部材79を介して、作業アーム66が支持され.
いる。77は昇降体66との間に転向シーブ77aを介
して索体77bにより連結されたバランスウェイト、8
0は両端部が支持部材79に連結された無端状の帯状シ
ール材で、昇降機ボックス63内に配置された複数のガ
イドローラー81に案内されて移動自在に巻張され、支
持部材79の昇降に伴い変動する昇降用スリット78の
開放部を覆って内部に塗料粒子が入り込まないようにす
るものである。
【0026】作業アーム66の先端部には、図13,図
14に示すように、上部に配置されてフランジUFの上
面に斜め上方から45°の角度で側方から塗料を吹き付
ける上面用塗装ガン67と、中間部に配置されてウェブ
Wに水平方向に側方から塗料を吹き付ける側面用塗装ガ
ン68と、下部に配置されてフランジDFの下面に斜め
下方から45°の角度で側方から塗料を吹き付ける下面
用塗装ガン69がそれぞれ配置されている。そして、こ
れら各塗装ガン67,68,69は、直線経路Lに直交
する同一垂直平面内に配置されるとともに、各塗装ガン
67,68,69の噴射方向が前記垂直平面内の交点P
で交差するように設定されている。さらに、各塗装ガン
67,68,69の内、上面用塗装ガン67および下面
用塗装ガン69がI型鋼2側に出退自在で、噴射方向の
交点Pが側面用塗装ガン68の噴射方向に沿って移動可
能に構成されている。また、側面用塗装ガン68が垂直
軸心回りに前後に45°ずつ90°の範囲で回動自在
で、I型鋼2に取り付けられたスチフナSの前後面をそ
れぞれ塗装可能に構成されている。
【0027】すなわち、作業アーム66のケーシング6
6aの先端前部には、ガン取付部66bが突設され、こ
のガン取付部66bに上下方向に貫通された支持穴内に
垂直軸62が回転自在に配置されている。この垂直軸8
2の上端部にはガンブラケット83を介して側面用塗装
ガン68が取り付けられ、垂直軸82のガン取付部66
b内には回動用アーム84が固定されている。ケーシン
グ66a内の先端側には回動用シリンダー装置85が配
置され、回動用シリンダー装置85のピストンロッドが
回動用アーム84の先端部にピン連結されている。した
がって、この回動用シリンダー装置85を伸縮させるこ
とにより、回動用アーム84を介して垂直軸82を回動
させ、側面用塗装ガン68を垂直軸82を中心に前後に
45°ずつ90°の範囲で回動自在させてその噴射方向
を前後に変向させることができる。
【0028】また、ケーシング66a内後部側には、水
平方向に配設された3本のガイドロッド86aに沿って
移動する出退用ロッドレスシリンダー86が設けられて
おり、この出退用ロッドレスシリンダー86に連結され
ケーシング66aを貫通して前方に突出する出退ロッド
87の先端部には、クランク状に折り曲げられた上下ガ
ン支持ロッド88U,88Dを介して上面用塗装ガン6
7および下面用塗装ガン69が側面用塗装ガン68を含
む同一垂直平面内で45°傾斜して取り付けられてい
る。したがって、出退用ロッドレスシリンダー86をガ
イドロッド86aに沿って移動させることにより、上面
用塗装ガン87と下面用塗装ガン69を出退ロッド87
および上下ガン支持ロッド88U,88Dを介して出退
移動させることができる。
【0029】この梁自動塗装装置には、走行台車41に
設けられた台車位置検出器、エリアセンサ53、形状検
出器54およびスチフナ検出器59の検出信号が入力さ
れ、これらの信号に基づいて、走行台車41の走行用モ
ーター51、塗装装置45の退避用シリンダー装置6
4、昇降用シリンダー装置65、回動用シリンダー装置
85、出退用ロッドレスシリンダー86、各塗装ガン6
7,68,69を操作する制御装置91が設けられてい
る。
【0030】この走行台車41に設けられて可動塗装室
44内の汚染空気を排出する排気装置5は、図1および
図15〜図18に示すように、前記直線経路Lの上方に
沿って、主排気ダクト100を介して排気ファン(図示
せず)に接続されかつ上面101aが開放された矩形断
面の固定排気ダクト101が配設されており、この上部
開放面101aの両縁に取り付けられた左右一対のガイ
ド板101b上をスライド自在な可動ケース102が配
設されている。この可動ケース102は、正面視が台形
状の左右一対の側板102aと、これら側板102間に
連結されて外周部を覆う外周板102bと、外周板10
2の外側で側板102間に配置された複数のガイドロー
ラー(シートガイド手段)104a,104bからな
り、固定排気ダクト101内に連通されている。そし
て、先端が複数に分割されて可動塗装室44の四隅位置
の排気フード105aにそれぞれ接続された可動ダクト
105の基端部が一方の側板102aに接続され、剛性
を有する可動ダクト105により、可動塗装室44の移
動に追従して可動ケース102を移動可能に構成されて
いる。さらに、この固定排気ダクト101には、ダクト
内の負圧により上部開放面101aを閉止するために、
長さ方向に可撓性を有しかつ幅方向に固定排気ダクト1
01内の負圧に対向できる剛性を有する金属製シート体
106がガイド板101b間に離間自在に配置されて、
その両端部が固定排気ダクト101に固定されている。
そして、この金属製シート帯体106は、可動ケース1
02の端部に配置された上下一対のガイドローラー10
4a,104b間を通り、可動ケース102の外周側に
配置されたガイドローラー104aに案内されて、可動
ケース102の外周部を移動自在に覆い、かつ負圧によ
り閉止するように構成されている。
【0031】上記排気装置5によれば、走行式塗装台車
3が直線経路Lに沿って移動するに従っ可動ダクト10
5が移動し、可動ケース102が固定排気ダクト101
の上部開放面101aに沿ってスライドすると、金属製
シート体106がガイドローラー104a,104bに
案内されて可動ケース102り外周部を移動し、排気フ
ァンによる負圧により、金属製シート体106の両縁部
がガイド板101bに密接されて固定排気ダクト101
の上部開放面101aが閉止される。したがって、可動
塗装室44が移動することがあっても、可動塗装室44
で発生する塗料粒子を含む汚染空気を、排気フード10
5aから可動ダクト105,可動ケース102および固
定排気ダクト101を介して主排気ダクト100に良好
に排出することができる。
【0032】次にこの梁自動塗装装置による塗装作業を
説明する。 (1)搬入するI型鋼2の長さに合わせて可動支持台1
5をガイドレール13に沿って移動させ位置決めしてブ
レーキ32で固定する。次いで、クレーン等を使用して
I型鋼2を搬入し、I型鋼2の一端部および他端部を反
転駆動チャック11および反転従動チャック14によ
り、クランプ爪23が保持位置に回動されて上下フラン
ジUF,DFがそれぞれ係止されI型鋼2が保持され
る。
【0033】(2)走行用モーター51を起動して走行
台車41を走行レール2に沿って移動させ、エリアセン
サ53により、ワーク通過空間52に侵入するI型鋼2
とI型鋼2に取り付けられた部材が検出エリア55の範
囲かどうか確認し、ついで形状検出器54により、I型
鋼2の高さと上下フランジUF,DFの幅、さらにスチ
フナSの取り付け位置が検出されて制御装置91に入力
される。また同時に形状検出器54によりI型鋼2に設
けられた突出物が検知される。
【0034】(3)I型鋼2が可動塗装室44に入る
と、入力された検出データに基づいて制御装置91から
操作信号が走行用モーター51および塗装装置45に出
力され、各塗装ガン67,68,69から塗料がI型鋼
2に向かって噴射されて、I型鋼2の外面が順次塗装さ
れる。また、I型鋼2に突出物があり、塗装ガン67,
68,69と接触するおそれがある場合には、突出物が
接近した位置で退避用シリンダー装置64により昇降機
ボックス63を介して塗装ガン67,68,69を後退
させる。
【0035】(4)さらに可動塗装室44がI型鋼2を
通過して塗装が完了すると、走行台車41を停止させ、
反転用モーター19を駆動してI型鋼2を180°反転
させる。
【0036】(5)次に走行台車41を逆方向に移動さ
せ、(2)〜(3)を繰り返し、残る片面を塗装する。
【0037】(6)可動塗装室44がI型鋼2を通過し
て塗装が完了すると、走行台車41を停止させ、反転駆
動チャック11および反転従動チャック14のクランプ
爪23が開放位置に回動させてI型鋼2の両端を開放
し、クレーン等により搬出する。
【0038】次にこのI型鋼2の塗装手順の一例を図1
9(A)〜(C)および図20(A)〜(D)を参照し
て説明する。まず、スチフナSが設けられていない部分
では、走行用モーター51により塗装装置45を一定速
度で移動させた状態で塗装を行なう。
【0039】(a)図19(A)に実線で示すように、
作業アーム66を上昇させて側面用塗装ガン68を上フ
ランジUFに対向させるとともに、上面用および下面用
塗装ガン67,69を後退させた位置から、上面用およ
び下面用塗装ガン67,69を起動して塗料を上フラン
ジUFに吹き付け、さらに出退用ロッドレスシリンダー
86を駆動して上面用および下面用塗装ガン67,69
を仮想線位置まで突出移動させることにより、上フラン
ジUFの端面と上面および下面を塗装する。
【0040】(b)図19(B)に実線で示すように、
上面用および下面用塗装ガン67,69の吹き付けを終
了後、昇降用シリンダー装置65を進展させて作業アー
ム66を下降させるとともに、側面用塗装ガン68を起
動して塗料をウェブWに吹き付け、仮想線まで下降させ
てウェブWを上方から下方に塗装する。
【0041】(c)図19(C)に実線で示すように、
側面用塗装ガン68の吹き付けを終了後、上面用および
下面用塗装ガン67,69を起動して塗料を下フランジ
DFに吹き付けるとともに、出退用ロッドレスシリンダ
ー86を駆動して上面用および下面用塗装ガン67,6
9を仮想線位置まで後退移動させることにより、下フラ
ンジDFの上面および下面と端面とを塗装する。
【0042】(d)つぎに(c)から(a)に逆方向に
塗装を行ない、これを繰り返すことにより、塗装装置4
5を使用して連続してI型鋼2の片面面を全長にわたっ
て塗装することができる。
【0043】なお、I型鋼2に塗装ガン67,68,6
9が接触するような突出物がある場合には、検出信号ま
たは予め入力されたデータにより、対応位置で退避シリ
ンダー装置64が伸展されて塗装ガン67,68,69
が後退される。
【0044】次にスチフナSが設けられている場合に
は、 (e)図20(A),(B)に実線で示すように、スチ
フナSから所定距離L前方位置で走行台車41を停止
し、回動用シリンダー装置85を収縮して側面用塗装ガ
ン68を後方に45°回転させ、側面用塗装ガン68を
起動して塗料をスチフナSに吹き付けるとともに、昇降
用シリンダー装置65を進展させて側面用塗装ガン68
を上昇位置から仮想線まで下降させ、さらに側面用塗装
ガン68を上昇させて一往復させ、スチフナSの側端面
を含む前面全体を塗装する。
【0045】(f)次に図20(C),(D)に実線で
示すように、スチフナSから所定距離L後方位置で走行
台車41を停止し、回動用シリンダー装置65を進展し
て側面用塗装ガン68を前方に45°回転させ、上記
(e)と同様の動作を行なってスチフナSの後面全体を
塗装する。
【0046】上記I型鋼2の塗装中に可動塗装室44内
に発生する塗装粒子を含む汚染空気は、排気装置5によ
り、排気フード105aから可動ダクト105、可動ケ
ース102および固定排気ダクト101を介して主排気
ダクト100に吸引排出される。
【0047】上記実施例によれば、長尺材を移動して固
定式塗装装置により塗装する自動塗装設備に比べて、ワ
ーク保持装置1により支持されたI型鋼2に沿って敷設
された走行レール4上に、走行式塗装台車3を往復移動
させてI型鋼2を塗装するので、工場の占有面積を半減
することができ、コンパクトに構成できる。また、可動
塗装室44内に塗装装置45を一側部にのみ配置したの
で、さらに占有面積を小さくすることができる。
【0048】また、ワーク支持装置1において、ねじ軸
21を介して接近離間自在なナット部材22A,22B
にトグルリンク25を介してクランプ爪23を設けたの
で、操作ロッド26によりトグルリンク25を介してク
ランプ爪23を回動し保持位置に突出させてI型鋼2の
上下フランジUF,DFの内側を係止させることによ
り。容易にあらゆる大きさのI型鋼2やH型鋼を保持す
ることができるとともに、駆動軸18および従動軸36
と反転用モーター19により、180°反転することが
でき、1台の塗装装置45で両面を塗装することができ
る。また解除も操作ロッド26により容易に行うことが
できる。
【0049】さらに、形状検出器54において光電式幅
検出器57および光電式高さ検出器58により、上下フ
ランジUF,DFの幅およびI型鋼2の高さを検出する
とともに突出物を検出し、さらに超音波式スチフナ検出
器59により、I型鋼2に取り付けられたスチフナSを
検出し、これらのデータに基づいて、制御装置91によ
り、各塗装ガン67,68,69の昇降移動、出退移動
および側面用塗装ガン68の回動を行うことにより、多
種類の断面形状の長尺材に対応して自動的に塗装ガン6
7,68,69を移動させるとともに噴射方向を制御し
て、全体を均一に塗装することができる。また、上面用
塗装ガン67と下面用塗装ガン69を傾斜させてフラン
ジUF,DFの上下面に対して45°の傾斜角度をもっ
て塗料を吹き付けるように構成したので、上面用塗装ガ
ン67と下面用塗装ガン69をI型鋼2から離れた位置
に配置して塗装することができ、I型鋼2に取り付けら
れた突出物への干渉を少なくすることができる。さらに
塗装ガン67,68,69に干渉する突出物があって
も、退避シリンダー装置64により塗装ガン67,6
8,69を確実に後退させることができて衝突すること
もない。
【0050】また、上面用塗装ガン67と側面用塗装ガ
ン68と下面用塗装ガン69とを、同一垂直平面内に噴
射方向が垂直平面内の1点で交差するように設けたこと
により、上面用塗装ガン67と下面用塗装ガン69を突
出移動または後退移動させて、上フランジUFの上下面
を一度に塗装し、さらに連続して側面用塗装ガン68を
昇降移動させてウェブWを塗装し、さらに上面用塗装ガ
ン67と下面用塗装ガン69の後退移動または突出移動
により下フランジDFの上下面を一度に塗装し、これを
逆方向に繰り返すことにより、I型鋼2を移動させた状
態でフランジUF,DFとウェブWからなる複雑な長尺
鋼材であっても、一方の側面全体を、塗装ガン(合計3
個)で単純な連続動作で効率よくむらなく塗装すること
ができ、ワーク支持装置1によりI型鋼2を180°反
転して走行式塗装台車3を逆方向に移動することによ
り、長尺鋼材の全面を塗装することができる。
【0051】さらに、回動用シリンダー装置85を駆動
して側面用塗装ガン68を垂直軸82を中心に回動さ
せ、塗料の噴射方向前後方向に変向させることにより、
スチフナSの前後面を塗装することができ、スチフナ等
の補強材や突出物を取り付けた多種の長尺鋼材に対応す
ることができる。
【0052】さらにまた、排気装置5を固定排気ダクト
101に可動ケース102を介して、可動塗装室44に
接続された可動ダクト105をスライド自在に接続し、
可動ケース102が移動する固定排気ダクト101の上
部開放面101aと可動ケース102の外周部を金属製
シート体106を覆ったので、可動塗装室44の移動に
従って移動する可動ダクト102を固定排気ダクト10
1に連通状態でスライドすることができ、広い設置空間
も不要で機械の設置や作業員の移動を妨げることがな
く、取扱が容易で外観も優れた排気装置を提供すること
ができる。
【0053】なお、上記実施例では可動塗装室44内に
1台の塗装装置45を一側部にのみ配置したが、左右両
側に一対配置することもできる。この場合には、ワーク
支持装置1の反転機構は不要になる。
【0054】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明の長尺材の自
動塗装装置によれば、走行台車が移動されて長尺材が可
動塗装室のワーク通過空間部に差し掛かると、ワーク検
出器により、長尺材の断面形状寸法を検出するととも
に、突出物検出器により長尺材に取り付けられた部材の
大きさや位置を検出し、これらの検出データが制御装置
に入力される。さらに長尺材がワーク通過空間部に入
り、塗装装置の塗装ガンから塗料が噴射されて塗装さ
れ、制御装置により走行台車の移動速度が制御されて長
尺材の塗装速度が制御されるとともに、塗装ガンの起動
停止と移動および噴射方向が制御されて長尺材の外面が
むらなく自動的に塗装される。また、突出物があっても
突出物検出器の信号により塗装ガンが後退させることが
できるので、突出物のある長尺材を自動的に塗装するこ
とかできる。このように長尺材に対応して塗装ガンの位
置を制御することができるので、多品種の長尺材に対し
て良好に塗装できるとともに、シール装置により遮蔽さ
れた可動塗装室内で塗装を行ない、塗料粒子を含む汚染
空気を排気装置により排出するので、作業環境を悪化さ
せることもない。
【0055】また、上記排気装置によれば、可動塗装室
が移動するに従って可動ダクトを介して可動ケースを追
従移動させ、ダクトの吸引力により固定排気ダクトの開
放面を閉止する可撓性シート体を、シートガイド手段に
より可動ケースを外周側に迂回させつつ移動ケースを固
定排気ダクトに沿って移動することにより、固定排気ダ
クトの開放面を閉止しつつかつ可動ケースと固定排気ダ
クトとの連通を確保することができる。したがって、可
動塗装室で発生する塗装粒子を含む汚染空気を確実に捕
集排気することができ、占有空間も小さくスマートな外
観に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る梁自動塗装設備の一実施例を示す
全体概略側面図である。
【図2】同梁自動塗装設備を示す全体概略平面図であ
る。
【図3】同梁自動塗装設備の反転駆動チャックを示す側
面断面図である。
【図4】同梁自動塗装設備の固定支持台を示す正面部分
断面図である。
【図5】同梁自動塗装設備の可動支持台を示す側面断面
図である。
【図6】同梁自動塗装設備の可動支持台を示す正面部分
断面図である。
【図7】同梁自動塗装設備の走行式塗装台車を示す正面
図である。
【図8】同梁自動塗装設備の走行式塗装台車を示す側面
図である。
【図9】同梁自動塗装設備の走行式塗装台車を示す平面
図である。
【図10】同梁自動塗装設備の塗装装置を示す切欠き側
面図である。
【図11】同梁自動塗装設備の塗装装置を示す背面断面
図である。
【図12】同梁自動塗装設備の塗装装置を示す平面図で
ある。
【図13】同塗装装置の作業アームを示す側面断面図で
ある。
【図14】同塗装装置の作業アームを示す平面断面図で
ある。
【図15】同梁自動塗装設備の排気装置を示す全体正面
図である。
【図16】同梁自動塗装設備の排気装置を示す全体側面
図である。
【図17】同梁自動塗装設備の排気装置の可動ケースを
示す正面断面図である。
【図18】同梁自動塗装設備の排気装置を示す横断面図
である。
【図19】(A)〜(C)はそれぞれ同塗装設備による
I型鋼の塗装作業を説明する正面図である。
【図20】(A)〜(D)はそれぞれ同塗装設備による
スチフナの塗装作業を説明する正面および平面断面図で
ある。
【符号の説明】
L 直線経路 1 ワーク支持装置 2 I型鋼 3 走行式塗装台車 4 走行レール 5 排気装置 11 反転駆動チャック 12 固定支持台 13 ガイドレール 14 反転従動チャック 15 可動支持台 41 走行台車 42 ワーク検出器 43 シール装置 44 可動塗装室 45 塗装装置 51 走行用モーター 53 エリアセンサ 54 形状検出器 59 スチフナ検出器 62 ガイドレール 64 退避用シリンダー装置 65 昇降用シリンダー装置 66 作業アーム 67 上面用塗装ガン 68 側面用塗装ガン 69 下面用塗装ガン 85 回動用シリンダー装置 86 出退用ロッドレスシリンダー 101 固定排気ダクト 101a 上部開放面 102 可動ケース 103 側板 104a ガイドローラー 104b ガイドローラー 105 可動ダクト 106 金属製シート体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野田 晃史 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28号 日立造船株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺材を水平姿勢に保持するワーク支持装
    置を設け、 長尺材に沿う直線経路上を往復移動自在な走行台車に、 長尺材が通過可能なワーク通過空間が形成された可動塗
    装室と、 前記ワーク通過空間の開口部に配置されて長尺材の断面
    形状寸法および長尺材に取り付けられた突出物を検出す
    るワーク検出器と、 前記ワーク通過空間の開口部に配置されて塗装粒子の放
    出を防止するシール装置と、 前記可動塗装室に接続された排気装置と、 前記可動塗装室内に配置されて昇降自在で出退自在な複
    数の塗装ガンを有する塗装装置とを設け、 前記ワーク検出器の信号に基づいて、塗装装置の塗装ガ
    ンを作動させるとともに塗装ガンを長尺材側に出退移動
    および昇降移動させ、さらに走行台車を走行させる制御
    装置を設けたことを特徴とする長尺材の自動塗装設備。
  2. 【請求項2】塗装装置の塗装ガンを、 上部に配置されて長尺材に対して斜め上方から塗料を吹
    き付ける上面用塗装ガンと、 中間部に配置されて長尺材に対して水平方向から塗料を
    吹き付ける側面用塗装ガンと、 下部に配置されて長尺材に対して斜め下方から塗料を吹
    き付ける下面用塗装ガンとで構成し、 前記上面用塗装ガンと側面用塗装ガンと下面用塗装ガン
    とを、長尺材に直交する垂直平面内に配置するととも
    に、各塗装ガンの噴射方向が前記垂直平面内の1点で交
    差するように配置したことを特徴とする請求項1記載の
    長尺材の自動塗装設備。
  3. 【請求項3】側面用塗装ガンを水平軸心回りに回動自在
    としたことを特徴とする請求項2記載の長尺材の自動塗
    装設備。
  4. 【請求項4】一定の直線経路上を往復移動自在な走行台
    車上に塗装ガンを有する可動塗装室を設け、走行台車を
    移動させることにより、直線経路に沿って配置された長
    尺材を、可動塗装室に形成されたワーク通過空間を通過
    させて塗装ガンにより塗装する塗装設備の排気装置であ
    って、 前記直線経路に沿って配置されて一側面が開放された固
    定排気ダクトと、 この固定排気ダクトの開放面に沿ってスライド自在に配
    設されて固定排気ダクト内に連通される可動ケースと、 一端が前記可動塗装室に接続されるとともに他端が可動
    ケースに接続されて、可動塗装室の移動に追従して可動
    ケースを移動可能な可動ダクトと、 前記固定排気ダクトの開放面を離間自在に覆って閉止す
    る可撓性シート体とを具備し、 前記可動ケースにシート体を可動ケースの外周側に案内
    して迂回させるシートガイド手段を設けたことを特徴と
    する自動塗装設備における排気装置。
JP32563893A 1993-12-24 1993-12-24 長尺材の自動塗装設備および自動塗装設備における排気装置 Pending JPH07178355A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100474861B1 (ko) * 2002-11-15 2005-03-11 이건테크놀로지 주식회사 게터제 도포장치
CN107670910A (zh) * 2017-11-20 2018-02-09 苏州韩迅机器人系统有限公司 一种超大箱体真空灌胶机
CN109023357A (zh) * 2018-10-08 2018-12-18 福建工程学院 一种预置激光熔覆用作业箱
JP2020089828A (ja) * 2018-12-05 2020-06-11 元古鉄工株式会社 鉄骨自動塗装装置、および鉄骨の塗装方法
CN107670910B (zh) * 2017-11-20 2024-06-07 苏州韩迅机器人系统有限公司 一种超大箱体真空灌胶机

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