JPH0717695U - 自転車用傘取り付け器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 傘を安全な状態で取り付けて自転車の運転を
行なうことができる自転車用傘取り付け器具を提供す
る。 【構成】 自転車の前輪を支持する前フォーク５０部分
に装着する装着部１１と、装着部１１に対して外側を向
くように設けられた傘受け部１５とで構成され、傘受け
部１５は、傘４０を挿入して保持する円筒状に形成して
なる。 【効果】 傘を安定した状態で自転車に取り付けること
ができる。これにより、傘の先端側が車輪に巻き込まれ
ることによる事故が防止される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自転車で走行している時に傘を安全な状態で取り付けることができ る自転車用傘取り付け器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

通常、自転車で外出する際、天気予報あるいはその時の空模様によって雨の 降ることが予想される場合には、傘を所持して自転車に乗ることがある。その場 合、傘を持ったままでは運転しずらいため、握り柄の部分をハンドルに引っ掛け た状態で自転車を運転している状況をしばしば目撃する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述したように、傘の握り柄の部分をハンドルに引っ掛けた状態で自転車を運 転すると、傘の先端側が車輪に巻き込まれて思わぬ事故を引き起こす危険がある 。これまでの自転車においては、傘を安全に取り付けるための工夫は全くなされ ておらず、その解決が望まれている。

【０００４】 本考案は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、傘を 安全な状態で取り付けて自転車の運転を行なうことができる自転車用傘取り付け 器具を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、本考案の自転車用傘取り付け器具は、自転車の前輪 を支持する前フォーク部分に装着する装着部と、該装着部に対して外側を向くよ うに設けられた傘受け部とで構成され、前記傘受け部は、傘を挿入して保持する 円筒状に形成してなることを特徴とする。また、好ましい態様によれば、前記傘 受け部は、下方に向かって次第に径を小さく形成したことを特徴とする。

【０００６】 上記目的を達成するため、本考案の他の自転車用傘取り付け器具は、自転車の 前輪を支持する前フォーク部分に装着する装着部と、該装着部に対して外側を向 くように設けられ、傘を挿入して保持する傘受け部とで構成され、前記傘受け部 は、弾性を有する部材により円筒状に形成され、かつ一部に切り込みを設けて構 成される。また、好ましい態様によれば、前記傘受け部は、下方に向かって次第 に径を小さく形成したことを特徴とする。 上記目的を達成するため、本考案の他の自転車用傘取り付け器具は、自転車の 前輪を支持する前フォークの上側に装着される第１の器具と、該第１の器具に対 して所定間隔をおいて下側に装着される第２の器具とからなり、前記第１及び第 ２の器具は、前記前フォーク部分に装着する装着部と、該装着部に対して外側を 向くように設けられた傘受け部とで構成され、前記傘受け部は、傘を挿入して保 持する円筒状に形成してなり、前記第１の器具の傘受け部の径を、前記傘の握り 柄側の径の大きい部分に対応した大きさに形成し、前記第２の器具の傘受け部の 径を、前記傘の先端部の径に対応した大きさに形成したことを特徴とする。また 、好ましい態様によれば、第１及び第２の器具の傘受け部は、弾性を有する部材 により円筒状に形成され、かつ一部に切り込みを設けて構成されることを特徴と する。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例について図面を参照して詳細に説明する。本考案の第１ の実施例による自転車用傘取り付け器具の斜視図である図１及びその平面図であ る図２において、本実施例の自転車用傘取り付け器具１０は、自転車の前輪を支 持する前フォーク５０に装着する装着部１１と、装着部１１に対して外側を向く ように設けられた傘受け部１５とで構成される。

【０００８】 装着部１１は、金属の帯状の板材により形成され、図示のように、互いに向き 合う固着片１２ａ及び１２ｂを有している。この固着片１２ａ，１２ｂには、そ れぞれ孔１３が設けられており、この孔１３にボルト１４ａを通し、ナット１４ ｂで締め付けることにより、上記前フォーク５０部分に強固に装着することがで きるようになっている。

【０００９】 傘受け部１５は、金属の帯状の板材により形成され、装着部１１に所定幅の固 定片１６を介して固定することにより設けられている。このように固定片１６を 介して設けたのは、傘の先端部側を自転車の前フォーク５０から多少離すことに より、傘の先端側が前輪に巻き込まれるのを極力防止するためである。そして、 この傘受け部１５は、自転車のハンドルに傘の握り柄を掛けた状態で傘の先端側 を挿入して保持することができる円筒状に形成してあり、その径は傘の先端側が きつく保持される程度に形成してある。

【００１０】 また、傘の形状が先端に向かって次第に細くなっていることに着目して、傘受 け部１５は、図示のように、下方に向かって次第に径が小さくなるように形成し てある。このような形状とすることにより、傘の先端側を挿入しやすくなると共 に、傘の先端側が安定した状態で保持されるようになる。

【００１１】 図３に本実施例の傘取り付け器具１０を利用して傘４０を自転車に取り付けた 状態を示している。傘４０を閉じた状態で、その先端側を傘受け部１５に挿入し 、さらに傘４０の握り柄４１の部分をハンドル５１に引っ掛けることによって取 り付ける。このような状態で、傘４０を取り付けると、その先端側が傘受け部１ ５にきつく保持されているので、自転車の走行中に生じる振動によって傘４０が 外れてしまうといったこともなく、安定した状態で取り付けることが可能である 。

【００１２】 本考案の第２の実施例による自転車用傘取り付け器具について図４に基づいて 説明する。本実施例の自転車用傘取り付け器具１０−１の装着部１１については 、上述した第１の実施例と同じ構造であるので説明を省略する。本実施例の傘取 り付け器具１０−１においては、傘受け部１５−１を弾性を有する部材により円 筒状に形成すると共に、一部に切欠き部１８を設けている。そして、傘受け部１ ５−１の径は、第１実施例の傘受け部１５よりも小さくしてある。また、傘受け 部１５−１の部材としては、例えば弾性を有しかつ一定の強度を備えるポリカー ボネイト等を用いることができる。

【００１３】 このように、傘受け部１５−１を弾性を有する部材で形成し、かつ切欠き部１ ８を設けたことで、傘４０の先端側が傘受け部１５−１を押し広げた状態で挿入 されるようになり、これによってより安定して状態で確実に傘を保持することが できるようになる。従って、自転車の走行時に強い振動が加わっても傘が外れて しまうことがない。 以上好ましい実施例をあげて本考案を説明したが、本考案は必ずしも上記実施 例に限定されるものではない。例えば、握り柄４１がまっすぐに延びたタイプの 傘４０の場合、通常握り柄４１の部分に輪状の紐が付いているので、その紐をハ ンドル５１に引っ掛け、先端側を取り付け器具１０，１０−１に保持すればよい 。

【００１４】 また、自転車の前フォーク５０の上下に、一定の間隔をおいて２つの傘取り付 け器具を装着して傘を取り付けるようにすれば、傘の握り柄４１または紐をハン ドル５１に引っ掛けなくとも安定して傘を保持することが可能である。その場合 、前フォーク５０の上側に装着した傘取付器具から傘４０を挿入し、傘４０の先 端側を下側に装着した傘取付器具に挿入して保持する。前フォーク５０の上側に 装着する傘取り付け器具については、傘４０の上側を保持することになるため、 傘受け部１５，１５−１の径を上述した実施例よりも大きく形成する。

【００１５】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の自転車用傘取り付け器具によれば、自転車の前 輪を支持する前フォーク部分に装着する装着部と、装着部に対して外側を向くよ うに設けられた傘受け部とで構成され、傘を挿入する傘受け部を円筒状に形成し たので、傘の先端側を傘受け部に挿入し、傘の握り柄または握り柄に付いている 輪状の紐を自転車のハンドルに引っ掛けることにより、傘を安定した状態で自転 車に取り付けることができる。これにより、傘の先端側が車輪に巻き込まれるこ とによる事故が防止される。

【００１６】 また、傘受け部を、弾性を有する部材により傘の先端側よりも径が小さい円筒 形状に形成され、かつ一部に切り込みを設けて構成することで、傘の先端側をよ り確実に保持することができる。これにより、自転車による走行時の振動等で傘 が外れてしまうことがなく、より安全な状態で傘を取り付けることができる。 自転車の前輪を支持する前フォークの上側に第１の器具を装着し、第１の器具 に対して所定間隔をおいて下側に第２の器具を装着することにより、傘の握り柄 または握り柄に付いている輪状の紐を自転車のハンドルに引っ掛けることなく、 安定して傘を自転車に取り付けることができるようになり、より便利となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の第１実施例による自転車用傘取り付
け器具の構造を示す斜視図である。

【図２】 本考案の第１実施例による自転車用傘取り付
け器具の構造を示す平面図である。

【図３】 第１実施例の自転車用傘取り付け器具によっ
て、傘を自転車に取り付けた状態を示す図である。

【図４】 本考案の第２実施例による自転車用傘取り付
け器具の構造を示す平面図である。

【符号の説明】

１０，１０−１ 自転車用傘取り付け器具 １１ 装着部 １２ａ，１２ｂ 固着片 １４ａ ボルト １４ｂ ナット １５，１５−１ 傘受け部 １８ 切欠き部 ４０ 傘 ４１ 握り柄 ５０ 前フォーク ５１ ハンドル

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 自転車の前輪を支持する前フォーク部分
   に装着する装着部と、該装着部に対して外側を向くよう
   に設けられた傘受け部とで構成され、 前記傘受け部は、傘を挿入して保持する円筒状に形成し
   てなることを特徴とする自転車用傘取り付け器具。
2. 【請求項２】 前記傘受け部は、下方に向かって次第に
   径を小さく形成したことを特徴とする請求項１に記載の
   自転車用傘取り付け器具。
3. 【請求項３】 自転車の前輪を支持する前フォーク部分
   に装着する装着部と、該装着部に対して外側を向くよう
   に設けられ、傘を挿入して保持する傘受け部とで構成さ
   れ、 前記傘受け部は、弾性を有する部材により円筒状に形成
   され、かつ一部に切り込みを設けて構成されることを特
   徴とする自転車用傘取り付け器具。
4. 【請求項４】 前記傘受け部は、下方に向かって次第に
   径を小さく形成したことを特徴とする請求項３に記載の
   自転車用傘取り付け器具。
5. 【請求項５】 自転車の前輪を支持する前フォークの上
   側に装着される第１の器具と、該第１の器具に対して所
   定間隔をおいて下側に装着される第２の器具とからな
   り、 前記第１及び第２の器具は、前記前フォーク部分に装着
   する装着部と、該装着部に対して外側を向くように設け
   られた傘受け部とで構成され、 前記傘受け部は、傘を挿入して保持する円筒状に形成し
   てなり、 前記第１の器具の傘受け部の径を、前記傘の握り柄側の
   径の大きい部分に対応した大きさに形成し、前記第２の
   器具の傘受け部の径を、前記傘の先端部の径に対応した
   大きさに形成したことを特徴とする自転車用傘取り付け
   器具。
6. 【請求項６】 前記第１及び第２の器具の前記傘受け部
   は、弾性を有する部材により円筒状に形成され、かつ一
   部に切り込みを設けて構成されることを特徴とする請求
   項５に記載の自転車用傘取り付け器具。