JPH0717666U - プリテンショナー付きシートベルト用リトラクター - Google Patents

プリテンショナー付きシートベルト用リトラクター

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JPH0717666U
JPH0717666U JP5260093U JP5260093U JPH0717666U JP H0717666 U JPH0717666 U JP H0717666U JP 5260093 U JP5260093 U JP 5260093U JP 5260093 U JP5260093 U JP 5260093U JP H0717666 U JPH0717666 U JP H0717666U
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JP
Japan
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gas
casing
webbing
pretensioner
gas generator
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JP5260093U
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忍 茂木
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウェビングの確実な引き込みに支障をきたす
ことなく、ケーシング内における回転駆動部材のガス漏
れを減少させて巻取り軸を効率良く回転させることがで
きる小型で安価なプリテンショナー付きシートベルト用
リトラクターを提供する。 【構成】 ケーシング6の案内通路22内に回動可能に案
内されると共に車両緊急時にガス発生器16の発生する駆
動ガスによって回転駆動される回転ピストン31の羽根部
33と、前記ガス発生器16のガス噴出部16a とをケーシン
グ6に設けたガス導管口19により連通連結する。該ガス
導管口19の案内通路22側の開口端近傍に、該開口端に向
かって窄まったノズル形状を有する円錐状開口部19a
を形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、緊急時にリトラクターの巻取り軸にウェビングを巻き込むことによ り、シートベルトの緩みを除去するプリテンショナーを備えたシートベルト用リ トラクターに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の乗員等を座席に安全に保持するためのシートベルト装置は、乗員 のウェビング装着感を低減するためにリトラクターによるウェビングの巻取り力 を低くする傾向があるため、衝突時に大きな力が加わると、どうしてもウェビン グの遊びが増え、このようなウェビングの遊びにより拘束が遅れ、乗員の効果的 及び安全な拘束が行えないことがあった。
【0003】 そこで、緊急時にウェビングを引き込んで緊張することによってウェビングの 遊びを除去すべく、リトラクターの巻取り軸を巻取り方向へ瞬時に回転させるプ リテンショナーをシートベルト装置に組み込んだものがある。 前記プリテンショナーとしては、例えば特公平2−27177号公報等に開示 されているように、気体の膨張圧力により回転駆動される回転駆動部材(羽根) が、緊急時に巻取り軸をウェビング巻取り方向へ引込み駆動することにより、乗 員に掛け渡された状態にあるウェビングを引き込む形式のものがある。
【0004】 前記回転駆動部材は、例えばリトラクターのベース側壁に配設されたケーシン グ内の略円環状の空間内において巻取り軸に回転トルクを伝達可能な円筒状部と 、駆動ガスを受けて円筒状部を回転駆動するべく該円筒状部より半径方向外方に 突設された羽根部とを有しており、ガス発生器より発生した駆動ガスが羽根部に 直接作用することにより、回転駆動される。又、回転駆動部材は、巻取り軸と通 常は非係合であり、通常使用時においては回転駆動部材が巻取り軸の回転に干渉 することはなく、リトラクターからのウェビングの引出し及び巻取りは自在であ るが、プリテンショナー作動時には巻取り軸に接続され、回転トルクが巻取り軸 に伝達されるようになっている。
【0005】 即ち、加速度検知手段が車両の衝突を検知して上記シートベルト用プリテンシ ョナーが作動を開始すると、先ず、ガス発生器より発生した駆動ガスが回転駆動 部材の羽根部に直接当たり、該回転駆動部材を回転駆動する。それと同時に、該 回転駆動部材の回転トルクを巻取り軸に伝達する一方トルク伝達機構が作動し、 回転駆動部材が更に回転駆動されることによって巻取り軸はウェビング巻取り方 向へ駆動されるので、乗員に掛け渡された状態にあるウェビングが引き込まれ、 シートベルトの遊びが除去される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特公平2−27177号公報等に開示されている従来のプ リテンショナーは、回転駆動部材の羽根部に駆動ガスを直接当てる為に、ガス発 生器のガス噴出部を前記羽根部の受圧面に対向させている。従って、ガス発生器 のプリテンショナーへの取付け位置が限られてしまい、該ガス発生器はコンパク トなレイアウトが採りづらいので、プリテンショナーを小型化することが困難で ある。
【0007】 又、従来のプリテンショナーは、駆動ガスを受ける前記羽根部の受圧面に衝突 した駆動ガスの一部が羽根部とケーシング内壁面との隙間から漏れ易く、駆動ガ スの膨張エネルギーを回転駆動部材の回転駆動力に変換する際の効率が良くない という問題がある。 そこで、羽根部とケーシング内壁面との隙間を小さくして漏れを少なくしよう とすると、回転駆動される羽根部の周囲がケーシング内壁面と接触して摩擦抵抗 を生じ易くなるので、回転駆動部材の回転抵抗が増大し、該回転駆動部材のスム ースな回転が阻害されてウェビングの確実な引き込みに支障をきたす可能性があ る。このため、この様な羽根部材とケーシングの接触を防止するためにはこれら 回転駆動部材及びケーシングの加工精度を高めなければならず、製造コストが上 昇する。また、回転駆動部材を速やかに回転させるべく駆動ガスの膨張圧力を高 める為には、ガス発生器のガス発生剤を増量しなければならず、製造コストが高 くなる。
【0008】 即ち、本考案の目的は上記課題を解消することに係り、ウェビングの確実な引 き込みに支障をきたすことなく、ケーシング内における回転駆動部材のガス漏れ を減少させて巻取り軸を効率良く回転させることができる小型で安価なプリテン ショナー付きシートベルト用リトラクターを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案の上記目的は、ケーシング内に回動可能に案内されると共にリトラクタ ーの巻取り軸に回転トルクを伝達可能な回転駆動部材を車両緊急時にガス発生器 の発生する駆動ガスによって回転駆動することにより、巻取り軸をシートベルト の弛みが除去される方向に回転させるプリテンショナーを備えたシートベルト用 リトラクターにおいて、 駆動ガスを受ける前記回転駆動部材の羽根部と前記ガス発生器のガス噴出部と が前記ケーシングに設けられたガス導管口により連通連結されると共に、該ガス 導管口が前記羽根部に向かって窄まったノズル形状部を備えていることを特徴と するプリテンショナー付きシートベルト用リトラクターにより達成される。
【0010】
【作用】
本考案の上記構成によれば、前記ガス発生器のガス噴出部から噴出された駆動 ガスを前記ガス導管口によってケーシング内空間に導入し、前記羽根部の受圧面 に当てることができるので、前記ガス噴出部を羽根部の受圧面に対向させる必要 がなくなり、ガス発生器はプリテンショナーへの取付け位置が限定されない。
【0011】 更に、前記ガス導管口のノズル形状部を通過してケーシング内空間に噴出され た駆動ガスは、流速が速められるので前記回転駆動部材を速やかに回転駆動する ことができる。また、ケーシング内空間に導入される駆動ガスの断面積が前記ガ ス導管口のノズル形状部によって絞られるので、駆動ガスを受圧面の中央部に集 中し易くすることができ、駆動ガスが羽根部とケーシング内壁面との隙間から漏 れ難くなる。そこで、駆動ガスの膨張エネルギーを回転駆動部材の回転駆動力に エネルギー変換する際の効率が良くなる。
【0012】 従って、回転駆動部材は車両衝突時に駆動ガスによって速やかに回転し、巻取 り軸をウェビング巻取り方向へ確実に回転駆動させることができる。
【0013】
【実施例】
以下、添付図面に基づいて本考案の一実施例を詳細に説明する。 図1及び図2は、本考案の一実施例に基づくプリテンショナー付きシートベル ト用リトラクター1の要部断面正面図及び要部断面側面図である。プリテンショ ナー付きシートベルト用リトラクター1は、ウェビング20を巻取り又は引き出 し自在に巻回した巻取りリール17を備えており、従来のリトラクターと同様に 、巻取りリール17はその巻取り軸4に連結された巻取りバネ装置5により、ウ ェビング20が巻取られる方向に常時付勢されている。又、ウェビング20が所 定大きさ以上の加速度で引き出されようとすると、緊急ロック機構12により巻 取り軸4の回転が阻止され、それ以上ウェビング20が引き出されないようにな っている。
【0014】 更に、前記プリテンショナー付きシートベルト用リトラクター1は、略コ字形 状に形成されたリトラクターベース11の一方のベース側壁11aに、巻取り軸 4をシートベルトの弛みが除去される方向に回転させるプリテンショナー3が配 設されている。該プリテンショナー3は、ベース側壁11aを貫通した巻取り軸 4の一端部に嵌着されたクラッチリング14の周りを回動可能に配設された回転 駆動部材である回転ピストン31と、ベース側壁11aの外側に配設されて該回 転ピストン31を回動可能に収容するための略円環状の案内通路22を構成する ケーシング6と、該回転ピストン31を回転駆動するための駆動ガスを発生する ガス発生器16と、車両衝突時に該ガス発生器16を作動させる起動装置26と を備えている。
【0015】 前記ケーシング6は、ベース側壁11aに固定されたロアケース7と、該ロア ケース7の外周壁7cに外嵌してベース側壁11aに固定されるアッパーケース 8とからなる。該アッパーケース8の下方に一体形成された略L字形状のハウジ ング内部にはガス発生器16が内蔵されており、前記案内通路22の一部を閉塞 する隔壁部8bにより画成された前記案内通路22の一周端部と該ガス発生器1 6のガス噴出部16aとはガス導管口19により連通連結されている。
【0016】 前記ガス導管口19は、案内通路22側の開口端近傍に、該開口端に向かって 窄まったノズル形状部である円錐状開口部19aを備えた屈曲管路であり、ガス 発生器16のガス噴出部16aから噴出された駆動ガスを案内通路22に導入し 、後述する回転ピストン31の羽根部33に当てる。 前記ガス発生器16は、ガス発生剤24を収容してフレームに封着されるケー ス25内に図示しない雷管を組み込んだものである。そして、ガス発生器16の 側方には、車両の衝突を検知すると作動する機械式の起動装置26が配置されて いる。
【0017】 ここで、前記案内通路22と前記ガス発生器16のガス噴出部16aとは、前 記ガス導管口19により連通連結されているので、前記ガス噴出部16aを羽根 部33の受圧面33aに対向させなくとも、該ガス発生器16の発生する駆動ガ スを羽根部33の受圧面33aに当てることができる。そこで、ガス発生器16 はケーシング6への取付け位置が限定されず、図1に示すように、該ガス発生器 16をリトラクターベース11の下方に配設するなどしてコンパクトなレイアウ トを採ることが容易となるので、プリテンショナー3を小型化することができる 。
【0018】 前記回転ピストン31は、前記クラッチリング14の周りで回動可能に支持さ れる円筒状部32と、駆動ガスを受けるべく該円筒状部32より半径方向外方に 突設された羽根部33とを有しており、ガス発生器16より発生した駆動ガスが 案内通路22内の羽根部33に作用することによって回転駆動される。駆動ガス の膨張圧力を受ける該羽根部33の受圧面33aは半円筒状の湾曲面を有する凹 形状に形成されており、該受圧面と反対側の回転移動方向側の面33bは半円筒 状の湾曲面を有する凸形状に形成されている。
【0019】 前記円筒状部32の内周面には、前記クラッチリング14の外周面との間にく さび状の空間を構成する複数のカム面32aが形成されており、該くさび状空間 内にはそれぞれ円筒状のローラーピン15が配設される。また、該円筒状部32 の内側両周端縁には段部32bが形成されており、各段部32bには樹脂製のガ ス漏れ防止部材であるOリング10及びガイドプレート9がそれぞれ配設される 。前記ロアケース7と前記アッパーケース8の中央穴周縁部には、それぞれ対向 するようにケーシング内方へ突出した環状突出部が設けられており、Oリング1 0が各環状突出部の外周面に保持されて位置決めされると共に、ガイドプレート 9が各環状突出部に突設された係止突起7a,8aに係合穴9bを係止され、そ れぞれロアケース7とアッパーケース8に対して非回転的に固定されて位置決め されている。
【0020】 そして、前記回転ピストン31は、Oリング10及びガイドプレート9を介し てロアケース7とアッパーケース8とにより回転軸線方向に挟持されると共に、 ガイドプレート9の外周面により半径方向に支持され、前記ケーシング6内にお いてクラッチリング14の周りを回動可能に配設されている。また、ガイドプレ ート9の内周面には、前記カム面32aと協働してローラーピン15をクラッチ リング14の外周面と非係合な状態に保持するU字形溝9aが複数形成されてい る。更に、前記円筒状部32の内径は前記クラッチリング14の外径よりも大き く、前記回転ピストン31のカム面32aと前記ガイドプレート9のU字形溝9 aとによって挟持されたローラーピン15は、クラッチリング14の外周面に対 してクリアランスを有している。
【0021】 即ち、これら回転ピストン31のカム面32a、ガイドプレート9及びローラ ーピン15等により、前記クラッチリング14と前記回転ピストン31との間に は一方トルク伝達機構が構成されており、通常使用時においては回転ピストン3 1がクラッチリング14の回転に干渉することはなく、リトラクターからのウェ ビング20の引出し及び巻取りは自在である。一方、前記ガス発生器16より発 生した駆動ガスによって回転ピストン31にウェビング巻取り方向(図2中、矢 印X方向)の回転駆動力が生じた際には、ローラーピン15がガイドプレート9 のU字形溝9aとクラッチリング14の外周面との間に食い込むことによって、 クラッチリング14と回転ピストン31とを連結し、該回転ピストン31の回転 トルクが巻取り軸4に伝達されるようになっている。
【0022】 次に、上記プリテンショナー付きシートベルト用リトラクター1の動作につい て説明する。 車両の通常走行時状態では、回転ピストン31はクラッチリング14と非係合 なので、巻取り軸4は自由に回転可能となっている。従って、ウェビング20を 巻取りバネ装置5の付勢力で巻取り可能であると共に、バネ力に抗してウェビン グ20を引出し自在となっている。
【0023】 急ブレーキ等のある程度の大きさの減速度が車両に発生すると、乗員が前方に 移動してウェビング20をある程度の加速度で引き出そうとする。この時、リト ラクターの緊急ロック機構12が作動して巻取り軸4の回転をロックする。これ により、ウェビングの伸び出しは阻止されるが、起動装置26がガス発生器16 を作動させることはないので、回転ピストン31は回転しない。
【0024】 一方、車両衝突時等におけるような極めて大きな所定の減速度が生じると、起 動装置26がこの減速度を検知してガス発生器16のガス発生剤24を点火する 。ガス発生剤24が点火されたガス発生器16は、ガス噴出部16aから駆動ガ スをガス導管口19内へ噴出する。すると、ガス導管口19より案内通路22内 へ流入した駆動ガスの膨張圧力が羽根部33の受圧面33aに作用し、回転ピス トン31はウェビング巻取り方向へ回転駆動される。
【0025】 この際、ガス導管口19の円錐状開口部19aを通過して案内通路22内に噴 出された駆動ガスは、そのノズル効果によって流速が速められるので、回転ピス トン31を速やかに回転駆動することができる。また、案内通路22内に導入さ れる駆動ガスの断面積が前記円錐状開口部19aによって絞られるので、駆動ガ スを受圧面33aの中央部に集中し易くすることができ、駆動ガスが羽根部33 とケーシング内壁面との隙間から漏れ難くなる。そこで、駆動ガスの膨張エネル ギーを回転ピストン31の回転駆動力にエネルギー変換する際の効率も良くなる 。
【0026】 そして、回転ピストン31がウェビング巻取り方向(図2中、矢印X方向)に 回転すると、カム面32aがローラーピン15をクラッチリング14の外周面に 近づく方向に押圧する。図3に示すように、更に回転ピストン31がウェビング 巻取り方向へ回転すると、ローラーピン15がガイドプレート9のU字形溝9a の傾斜面とクラッチリング14の外周面との間に食い込み、該ガイドプレート9 にも回転駆動力が伝達されるので、係合穴9bを係止している係止突起7a,8 aの先端部が剪断される。そこで、ローラーピン15及びガイドプレート9は回 転ピストン31と一体的にウェビング巻取り方向へ回転し、クラッチリング14 をウェビング巻取り方向へ回転させる。
【0027】 この結果、巻取り軸4はウェビング20を巻取る方向に回転するので、ウェビ ング20が締め付けられ、ウェビング20の遊びを除去することができる。そし て、羽根部33の回転移動方向側の面33bが前記案内通路22の終端部である 隔壁部8bに当接して回転ピストン31の駆動が停止すれば、ローラーピン15 の食い込みは解除され、巻取り軸4は回転ピストン31に関係なく回転できるよ うになる。
【0028】 即ち、円錐状開口部19aのノズル効果によって、回転ピストン31やケーシ ング6の加工精度を高めるなどして製造コストを上昇させることなく、駆動ガス を羽根部33とケーシング内壁面との隙間から漏れ難くし、羽根部33における 駆動ガスの圧力を受ける効率を向上させることができると共に、ガス発生器のガ ス発生剤を増量することなく、駆動開始時に羽根部33の受圧面33aに作用さ せる駆動ガスの流速を速めることができる。
【0029】 そこで、上記プリテンショナー3は、回転ピストン31を速やかに回転させて 巻取り軸4を効率良くウェビング巻取り方向へ回転させることによって、車両衝 突時の信頼性を高めた安価なプリテンショナーとなる。 尚、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、ガス導管口19 や円錐状開口部19aの形状は本考案の主旨に基づいて種々の形態を採り得るこ とは勿論である。
【0030】 また、回転ピストンと巻取り軸との間に構成される一方トルク伝達機構が、上 記実施例の構成に限らず種々の形態を採りうること言うまでもなく、本考案にお いては、ガス発生器が発生する駆動ガスにより回転駆動部材を駆動して巻取り軸 をウェビング巻取り方向へ引込み駆動する形式のプリテンショナーであれば、他 の構成部品は適宜変更可能である。
【0031】
【考案の効果】
本考案のプリテンショナー付きシ−トベルト用リトラクターによれば、ケーシ ング内に配設された回転駆動部材の羽根部とガス発生器のガス噴出部とはガス導 管口により連通連結されているので、ガス噴出部を羽根部の受圧面に対向させな くとも、該ガス発生器の発生する駆動ガスを羽根部の受圧面に当てることができ る。そこで、ガス発生器はケーシングへの取付け位置が限定されず、コンパクト なレイアウトを採ることが容易となるので、プリテンショナーを小型化すること ができる。
【0032】 更に、ガス導管口のノズル形状部を通過してケーシング内空間に噴出された駆 動ガスは、流速が速められるので回転駆動部材を速やかに回転駆動することがで きる。また、ケーシング内空間に導入される駆動ガスの断面積が前記ガス導管口 のノズル形状部によって絞られるので、駆動ガスを受圧面の中央部に集中し易く することができ、駆動ガスが羽根部とケーシング内壁面との隙間から漏れ難くな る。そこで、駆動ガスの膨張エネルギーを回転駆動部材の回転駆動力にエネルギ ー変換する際の効率が良くなり、前記回転駆動部材は車両衝突時に駆動ガスによ って速やかに回転し、巻取り軸をウェビング巻取り方向へ確実に回転駆動させる 。
【0033】 従って、ウェビングの確実な引き込みに支障をきたすことなく、ケーシング内 における回転駆動部材のガス漏れを減少させて巻取り軸を効率良く回転させるこ とができる小型で安価なプリテンショナー付きシートベルト用リトラクターを提 供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に基づくプリテンショナー付
きシートベルト用リトラクターの要部断面正面図であ
る。
【図2】図1に示したプリテンショナー付きシートベル
ト用リトラクターの要部断面側面図である。
【図3】図1に示したプリテンショナー付きシートベル
ト用リトラクターの作動状態を説明する要部断面側面図
である。
【符号の説明】
1 プリテンショナー付きシートベルト用リトラクタ
ー 3 プリテンショナー 4 巻取り軸 5 巻取りバネ装置 6 ケーシング 7 ロアケース 8 アッパーケース 9 ガイドプレート 10 Oリング 11 リトラクターベース 12 緊急ロック機構 14 クラッチリング 15 ローラーピン 16 ガス発生器 16a ガス噴出部 17 巻取りリール 19 ガス導管口 19a 円錐状開口部 20 ウェビング 22 案内通路 26 起動装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に回動可能に案内されると
    共にリトラクターの巻取り軸に回転トルクを伝達可能な
    回転駆動部材を車両緊急時にガス発生器の発生する駆動
    ガスによって回転駆動することにより、巻取り軸をシー
    トベルトの弛みが除去される方向に回転させるプリテン
    ショナーを備えたシートベルト用リトラクターにおい
    て、 駆動ガスを受ける前記回転駆動部材の羽根部と前記ガス
    発生器のガス噴出部とが前記ケーシングに設けられたガ
    ス導管口により連通連結されると共に、該ガス導管口が
    前記羽根部に向かって窄まったノズル形状部を備えてい
    ることを特徴とするプリテンショナー付きシートベルト
    用リトラクター。
JP5260093U 1993-09-03 1993-09-03 プリテンショナー付きシートベルト用リトラクター Pending JPH0717666U (ja)

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