JPH07176154A - 再生装置、記録装置及び情報アクセス方法 - Google Patents

再生装置、記録装置及び情報アクセス方法

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JPH07176154A
JPH07176154A JP25830794A JP25830794A JPH07176154A JP H07176154 A JPH07176154 A JP H07176154A JP 25830794 A JP25830794 A JP 25830794A JP 25830794 A JP25830794 A JP 25830794A JP H07176154 A JPH07176154 A JP H07176154A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アクセスヘッドの同一位置での長時間停止を
事前に回避させ、しかもアクセス速度の高速化を達成す
る。 【構成】 相変化型光ディスク1に対し、情報信号のア
クセスを行なう光ヘッド4と、この光ヘッド4を光ディ
スク1の同一トラックに対するアクセス頻度を計数し、
アクセス頻度の高いトラックアドレスを検出する検出手
段44と、光ヘッド4が検出手段44にて検出されたア
クセス頻度の高いトラックをアクセスした際、次のアク
セス要求まで、光ヘッド4を光ディスク1上で揺動させ
る二次元アクチュエータ13とを設けて構成する。そし
て、光ヘッドの揺動範囲を二次元アクチュエータ13の
トラッキング・コイルとマグネットによる対物レンズ1
2の動作範囲(視野内)とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録媒体から情報信号
の読出しを行なう再生装置、記録媒体に対して情報信号
の記録を行なう記録装置及び記録媒体に対して情報信号
のアクセスを行なう情報アクセス方法に関し、特に、記
録媒体として相変化型光ディスクを用いた場合に好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ビームによって情報信号の記
録再生を行う記録再生装置において、その記録媒体とし
て使用される円盤状の記録媒体(以下、単に光ディスク
と記す)としては、再生専用型の光ディスクと、一回の
み情報信号の書き込みが可能な追記型の光ディスクと、
情報信号の記録及び消去が複数回可能な光磁気記録媒体
を用いた光ディスクがある。
【0003】再生専用型の光ディスクは、記録される情
報信号に基づいて凹凸パターン、即ちピットが同心円も
しくは螺旋状に形成されたトラックが一方の面に形成さ
れている。具体的には、光透過性を有するポリカーボネ
ートやPMMA{Poly(methyl methacrylate) }等のよ
うな合成樹脂材料ディスク基板と、このディスク基板の
一方の面に形成されたピットを被覆するように形成され
たAlやAu等の金属からなる反射膜と、この反射膜を
保護することを目的として上記反射膜を被覆するように
形成された保護層とにより形成されている。
【0004】追記型の光ディスクとしては、ピットの高
密度形成を達成することができる相変化型光ディスクが
提案されている。この相変化型再生専用光ディスクは、
表面にピットが形成された透明基板上に、相変化材料膜
を形成することにより構成されている。相変化材料膜
は、Sb2 Se3 ,Sb2 Te3 ,Se,Te,BiT
e,BiSe,In−Se,In−Sb−Te,In−
SbSe,In−Se−Tl ,Ge−Te−Sb,G
e−Teから選ばれる少なくとも1種である。
【0005】記録可能型の光ディスクとしては、垂直磁
気記録材料を用いた光磁気ディスク等が知られている。
【0006】この光磁気ディスクは、光ビームをガイド
するための案内溝が一方の面に形成され、光透過性を有
するポリカーボネートやPMMA等のような合成樹脂材
料ディスク基板と、上記案内溝を覆うように形成された
Te、Fe、Co等の垂直磁気記録材料からなる記録層
と、この記録層を保護することを目的として上記記録層
を被覆するように形成された保護層とにより形成されて
いる。
【0007】これらの光ディスクを再生する方法として
は、再生専用型及び追記型の光ディスクの場合には、レ
ーザ光源からの光ビームをディスク基板に対物レンズで
集束した状態で照射し、この光ディスクのピットにより
変調された反射光束を例えばフォトディテクターにより
検出し、上記反射光束の光量に応じた信号レベルを有す
る検出信号を得ることにより、光ディスクに記録された
情報信号の再生信号を得るようにしている。
【0008】また、後者の記録可能型の光ディスクの場
合には、上記再生専用型の光ディスクと同様にして、レ
ーザ光源からの光ビームをディスク基板に対物レンズで
集束した状態で照射し、光ディスクの記録層によって変
調された反射光束中のカー回転角を検出することによっ
て、光磁気ディスクに記録された情報信号の再生信号を
得るようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
記録再生装置においては、一定時間以内の周期で同一ト
ラック上のデータを定期的にアクセスされると、光ヘッ
ドがホーム位置に戻らず、結果的に光ヘッドが同一トラ
ック上に留まってしまうことがある。この場合、光ヘッ
ドから出射された再生用のレーザ光が上記同一トラック
に長時間照射されることになり、その結果、該トラック
の部分が局部的に蓄熱され、光ディスク自体が熱変形す
るおそれがあった。
【0010】この問題を解決するために、光ヘッドを同
一トラック上で停止させる時間(「一定時間」)を短く
するという方法が考えられるが、光ヘッドのホーム位置
への移動頻度が高くなり、通常のアクセス性能を低下さ
せるおそれがある。
【0011】このように、光ヘッドのホーム位置への移
動頻度と、光ヘッドによるデータのアクセス性能は互い
にトレードオフの関係にあり、あらゆる使われ方に対応
して両者を満足することは困難であった。
【0012】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、アクセスヘッドの同一
位置での長時間停止を事前に回避でき、しかもアクセス
速度の高速化を達成することができる再生装置、記録装
置及び情報アクセス方法を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、相変化型光ディスク
に対する記録再生に適用した場合において、再生用のレ
ーザ光の同一位置への長時間照射に伴う光ディスクの蓄
熱を事前に回避することができ、しかも相変化型光ディ
スクに対するアクセス速度の高速化を達成することがで
きる再生装置、記録装置及び情報アクセス方法を提供す
ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る再生装置
は、図1に示すように、記録媒体1から情報信号の読出
しアクセスを行なうアクセス手段4と、このアクセス手
段4の記録媒体1の同一の記録単位領域に対するアクセ
ス頻度を計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を検
出する検出手段44と、乱数を発生する乱数発生手段
と、アクセス手段4が、検出手段44によって検出され
たアクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後
に、上記乱数発生手段で得た乱数に応じて、アクセス手
段4を記録媒体上の他の記録単位領域へ移動させる移動
手段13とを設けて構成する(請求項1記載の発明)。
【0015】この場合、上記乱数発生手段を、所定値範
囲内の値を有する乱数を発生するように構成してもよい
(請求項2記載の発明)。
【0016】また、上記構成において、アクセス手段4
が所望の記録単位領域をアクセスしてからの時間を計る
タイマー手段42を更に設け、移動手段13を、タイマ
ー手段42が所定時間経過したことを検出した際に、ア
クセス手段4を記録媒体1のユーザーデータ領域以外の
領域に移動させるように構成してもよい(請求項3記載
の発明)。
【0017】また、上記構成において、上記乱数発生手
段を、所定時間毎に乱数を発生させるようにし、移動手
段13を、上記乱数発生手段が乱数を発生する毎に、ア
クセス手段4を上記乱数に基づく記録単位領域に移動さ
せるように構成してもよい(請求項4記載の発明)。
【0018】また、上記構成において、検出手段44
を、アクセス頻度の最も高い記録単位領域のみを検出す
るように構成してもよい(請求項5記載の発明)。
【0019】また、上記構成において、検出手段44
を、記録媒体1に対して所定回数のアクセスが行なわれ
る毎に、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出するよ
うに構成してもよい(請求項6記載の発明)。
【0020】次に、本発明に係る記録装置は、記録媒体
1に対し、アクセスを行なって情報信号を記録するアク
セス手段4と、このアクセス手段4の記録媒体1の同一
の記録単位領域に対するアクセス頻度を計数し、アクセ
ス頻度の高い記録単位領域を検出する検出手段44と、
乱数を発生する乱数発生手段と、アクセス手段4が検出
手段44によって検出されたアクセス頻度の高い記録単
位領域をアクセスした後に、上記乱数発生手段で得た乱
数に応じて、アクセス手段4を記録媒体1上の他の記録
単位領域へ移動させる移動手段13とを設けて構成する
(請求項7記載の発明)。
【0021】この場合、上記乱数発生手段を、所定値範
囲内の値を有する乱数を発生するように構成してもよい
(請求項8記載の発明)。
【0022】また、上記構成において、アクセス手段4
に、所望の記録単位領域をアクセスしてからの時間を計
るタイマー手段42を設け、移動手段13を、タイマー
手段42が所定時間経過したことを検出した際に、アク
セス手段4を記録媒体1のユーザーデータ領域以外の領
域に移動させるように構成してもよい(請求項9記載の
発明)。
【0023】また、上記構成において、上記乱数発生手
段を、所定時間毎に乱数を発生させるようにし、移動手
段13を、上記乱数発生手段が乱数を発生する毎に、ア
クセス手段4を上記乱数に基づく記録単位領域に移動さ
せるように構成してもよい(請求項10記載の発明)。
【0024】次に、本発明に係る情報アクセス方法は、
記録媒体1に対して情報のアクセスを行なう情報アクセ
ス方法において、以下のステップにて情報をアクセスす
るようにする(請求項11記載の発明)。 (a) 記録媒体1の同一の記録単位領域に対するアクセス
頻度を計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出
する。 (b) ステップ(a) で検出されたアクセス頻度の高い記録
単位領域がアクセスされたことを検出する。 (c) 乱数を発生する。 (d) ステップ(a) で検出されたアクセス頻度の高い記録
単位領域をアクセスした後に、上記乱数に応じて、記録
媒体1上の他の記録単位領域へ移動させる。
【0025】また、本発明に係る情報アクセス方法は、
アクセス手段4により記録媒体1に対して情報のアクセ
スを行なう情報アクセス方法において、以下のステップ
にて情報をアクセスするようにする(請求項12記載の
発明)。 (a) 記録媒体1の同一の記録単位領域に対するアクセス
頻度を計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出
する。 (b) ステップ(a) で検出されたアクセス頻度の高い記録
単位領域がアクセスされたことを検出する。 (c) ステップ(a) で検出されたアクセス頻度の高い記録
単位領域をアクセスした後に、記録媒体1上のアクセス
頻度の高い記録単位領域の近傍の記録単位領域で、アク
セス手段4を順次移動させる。
【0026】
【作用】請求項1記載の本発明に係る再生装置において
は、アクセス手段4にて記録媒体1から情報信号の読み
出しが行なわれる。このアクセス手段4による情報信号
の読出し時において、検出手段44により、アクセス手
段4による記録媒体1の同一記録単位領域に対するアク
セス頻度が計数され、アクセス頻度の高い記録単位領域
が検出される。そして、アクセス手段4は、検出手段4
4にて検出されたアクセス頻度の高い記録単位領域をア
クセスした後に、移動手段13により、乱数発生手段で
得た乱数に応じて、記録媒体1上の他の記録単位領域に
移動することになる。
【0027】即ち、アクセス手段4は、同一位置に停止
することがなくなり、例えばアクセス手段4を光学的な
手段とした場合に、光照射に伴う記録媒体1への蓄熱が
回避され、記録媒体1の熱変形等を防止することができ
る。
【0028】次に、請求項2記載の本発明に係る再生装
置においては、アクセス手段4が、アクセス頻度の高い
記録単位領域をアクセスした後に、移動手段13によ
り、乱数発生手段で得た乱数に応じて、記録媒体1上の
他の記録単位領域に移動することになることになるが、
この場合、乱数発生手段から所定値範囲内の値を有する
乱数が発生することから、アクセス手段4は、アクセス
頻度の高い記録単位領域上で揺動することになる。従っ
て、次のアクセスに対するアクセス手段4の移動、並び
にこのアクセス頻度の高い記録単位領域へのアクセスが
速くなり、アクセス手段4での情報信号の読出し速度の
高速化が達成される。
【0029】また、移動手段13でのアクセス手段4の
移動範囲をアクセス頻度の高い記録単位領域を含む所定
値範囲内としているため、アクセス頻度の高い記録単位
領域を中心として疑似的に割り付けられた所定領域内で
揺動することになり、移動手段13を簡単な構成を有す
るアクチュエータにて実現させることができ、構造の簡
略化を達成させることができる。
【0030】次に、請求項3記載の本発明に係る再生装
置においては、アクセス手段4が所望の記録単位領域を
アクセスしてからの時間がタイマー手段42にて計ら
れ、所定時間経過した段階で、アクセス手段4は、移動
手段13によって、記録媒体1のユーザーデータ領域以
外の領域に移動されることになる。
【0031】この場合、アクセス頻度の低い記録単位領
域へのアクセス手段4の長時間の停止及びアクセス頻度
の高い記録単位領域上での長時間の揺動が防止されるこ
とになり、消費電力の低減化及びサーボ系の機械的寿命
の長期間化を実現させることが可能となる。
【0032】次に、請求項4記載の本発明に係る再生装
置においては、アクセス手段4が、アクセス頻度の高い
記録単位領域をアクセスした後に、移動手段13によ
り、乱数発生手段で得た乱数に応じて、記録媒体1上の
他の記録単位領域に移動することになることになるが、
この場合、乱数発生手段が所定時間毎に乱数を発生し、
移動手段13が、乱数発生手段にて乱数が発生される毎
に、アクセス手段4を上記乱数に基づく記録単位領域に
移動させることから、アクセス手段4は、アクセス頻度
の高い記録単位領域上で揺動することになる。従って、
次のアクセスに対するアクセス手段4の移動、並びにこ
のアクセス頻度の高い記録単位領域へのアクセスが速く
なり、アクセス手段4での情報信号の読出し速度の高速
化が達成される。
【0033】次に、請求項5記載の本発明に係る再生装
置においては、アクセス手段4による情報信号の読出し
時において、検出手段44により、アクセス頻度の最も
高い記録単位領域のみが検出される。そして、アクセス
手段4は、検出手段44にて検出されたアクセス頻度の
最も高い記録単位領域をアクセスした後に、移動手段1
3により、乱数発生手段で得た乱数に応じて、記録媒体
1上の他の記録単位領域に移動することになる。
【0034】即ち、アクセス手段4は、アクセス頻度の
最も高い記録単位領域にて停止することがなくなり、例
えばアクセス手段4を光学的な手段とした場合に、光照
射に伴う記録媒体1への蓄熱が回避され、記録媒体の熱
変形等を防止することができる。
【0035】次に、請求項6記載の本発明に係る再生装
置においては、アクセス手段4による情報信号の読出し
時において、アクセス手段4による所定回数のアクセス
が行なわれる毎に、検出手段44により、アクセス頻度
の高い記録単位領域が検出されることになる。そして、
アクセス手段4は、検出手段44にて検出されたアクセ
ス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、移動手
段13により、乱数発生手段で得た乱数に応じて、記録
媒体1上の他の記録単位領域に移動することになる。
【0036】この場合も、アクセス手段4は、アクセス
頻度の高い記録単位領域にて停止することがなくなり、
例えばアクセス手段4を光学的な手段とした場合に、光
照射に伴う記録媒体1への蓄熱が回避され、記録媒体1
の熱変形等を防止することができる。また、アクセス手
段4がアクセス頻度の高い記録単位領域上で揺動するこ
とになるため、次のアクセスに対するアクセス手段4の
移動、並びにこのアクセス頻度の高い記録単位領域への
アクセスが速くなり、アクセス手段4での情報信号の読
出し速度の高速化が達成される。
【0037】次に、請求項7記載の本発明に係る記録装
置においては、記録媒体1に対し、アクセス手段4にて
情報信号の記録が行なわれる。このアクセス手段4によ
る情報信号の記録時において、検出手段44により、ア
クセス手段4による記録媒体1の同一記録単位領域に対
するアクセス頻度が計数され、アクセス頻度の高い記録
単位領域が検出される。そして、アクセス手段4は、検
出手段44にて検出されたアクセス頻度の高い記録単位
領域をアクセスした後に、移動手段13により、乱数発
生手段で得た乱数に応じて、記録媒体1上の他の記録単
位領域に移動することになる。
【0038】即ち、アクセス手段4は、同一位置に停止
することがなくなり、例えばアクセス手段4を光学的な
手段とした場合に、光照射に伴う記録媒体1への蓄熱が
回避され、記録媒体の熱変形等を防止することができ
る。
【0039】次に、請求項8記載の本発明に係る記録装
置においては、アクセス手段4が、アクセス頻度の高い
記録単位領域をアクセスした後に、移動手段13によ
り、乱数発生手段で得た乱数に応じて、記録媒体1上の
他の記録単位領域に移動することになることになるが、
この場合、乱数発生手段から所定値範囲内の値を有する
乱数が発生することから、アクセス手段4は、アクセス
頻度の高い記録単位領域上で揺動することになる。従っ
て、次のアクセスに対するアクセス手段4の移動、並び
にこのアクセス頻度の高い記録単位領域へのアクセスが
速くなり、アクセス手段4での情報信号のアクセス速度
の高速化が達成される。
【0040】また、アクセス手段4が、アクセス頻度の
高い記録単位領域を中心として疑似的に割り付けられた
所定領域内で揺動することになり、移動手段13を簡単
な構成を有するアクチュエータにて実現させることがで
き、構造の簡略化を達成させることができる。
【0041】次に、請求項9記載の本発明に係る記録装
置においては、アクセス手段4が所望の記録単位領域を
アクセスしてからの時間がタイマー手段42にて計ら
れ、所定時間経過した段階で、アクセス手段4は、移動
手段13によって、記録媒体1のユーザーデータ領域以
外の領域に移動されることになる。
【0042】この場合、アクセス頻度の低い記録単位領
域へのアクセス手段4の長時間の停止及びアクセス頻度
の高い記録単位領域上での長時間の揺動が防止されるこ
とになり、消費電力の低減化及びサーボ系の機械的寿命
の長期間化を実現させることが可能となる。
【0043】次に、請求項10記載の本発明に係る記録
装置においては、アクセス手段4が、アクセス頻度の高
い記録単位領域をアクセスした後に、移動手段13によ
り、乱数発生手段で得た乱数に応じて、記録媒体1上の
他の記録単位領域に移動することになることになるが、
この場合、乱数発生手段が所定時間毎に乱数を発生し、
移動手段13が、乱数発生手段にて乱数が発生される毎
に、アクセス手段4を上記乱数に基づく記録単位領域に
移動させることから、アクセス手段4は、アクセス頻度
の高い記録単位領域上で揺動することになる。従って、
次のアクセスに対するアクセス手段4の移動、並びにこ
のアクセス頻度の高い記録単位領域へのアクセスが速く
なり、アクセス手段4での情報信号のアクセス速度の高
速化が達成される。
【0044】次に、請求項11記載の本発明に係る情報
アクセス方法においては、まず、記録媒体1の同一の記
録単位領域に対するアクセス頻度を計数して、アクセス
頻度の高い記録単位領域を検出するという第1の動作
と、この動作にて検出されたアクセス頻度の高い記録単
位領域がアクセスされたことを検出するという第2の動
作と、乱数を発生するという第3の動作が行なわれ、そ
して、上記第1の動作で検出されたアクセス頻度の高い
記録単位領域をアクセスした後に、上記乱数に応じて、
アクセス点が記録媒体1上の他の記録単位領域に移動す
ることになる。
【0045】この場合、アクセス点は、アクセス頻度の
高い記録単位領域で停止することがなくなり、例えばア
クセス方式を光学的な方式とした場合に、光照射に伴う
記録媒体1への蓄熱が回避され、記録媒体1の熱変形等
を防止することができる。
【0046】次に、請求項12記載の本発明に係る情報
アクセス方法においては、まず、記録媒体1の同一の記
録単位領域に対するアクセス頻度を計数して、アクセス
頻度の高い記録単位領域を検出するという第1の動作
と、この第1の動作で検出されたアクセス頻度の高い記
録単位領域がアクセスされたことを検出するという第2
の動作が行なわれ、そして、上記第1の動作で検出され
た上記アクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした
後に、アクセス手段4が記録媒体1上のアクセス頻度の
高い記録単位領域の近傍の記録単位領域で順次移動する
ことになる。
【0047】この場合、アクセス手段4がアクセス頻度
の高い記録単位領域にて停止することがなくなり、例え
ばアクセス手段4を光学的な手段とした場合に、光照射
に伴う記録媒体1への蓄熱が回避され、記録媒体1の熱
変形等を防止することができる。また、アクセス手段4
がアクセス頻度の高い記録単位領域上で揺動することと
なるため、次のアクセスに対するアクセス手段4の移
動、並びにこのアクセス頻度の高い記録単位領域へのア
クセスが速くなり、アクセス手段4での情報信号のアク
セス速度の高速化が達成される。
【0048】なお、以下の実施例においては、記録媒体
1としてディスク状の記録媒体を主体にして説明を行な
っているが、この発明における応用範囲は、これに留ま
らない。即ち、本発明は、アクセスされる記録媒体1と
アクセス手段4が存在する装置において、アクセス手段
4を同一位置に長期滞留させたくない要求がある場合
に、アクセス性能を低下させずに、アクセス手段4を同
一位置から即時移動させるもの全般において適用可能で
ある。
【0049】
【実施例】以下、本発明に係る記録再生装置を、記録媒
体として追記型の相変化型光ディスクを用いた記録再生
装置に適用した実施例(以下、単に実施例に係る記録再
生装置と記す)を図1〜図12を参照しながら説明す
る。
【0050】この実施例に係る記録再生装置は、図1に
示すように、先端に相変化型光ディスク(以下、単に光
ディスクと記す)1が装着されるターンテーブル2を有
し、このターンテーブル2に装着された光ディスク1を
CLV(線速度一定)方式又はCAV(角速度一定)で
一定方向に回転させるスピンドルモータ3と、この回転
する光ディスク1に対して情報信号のアクセス(記録及
び再生)を行なう光ヘッド4と、この光ヘッド4からの
再生信号を復調して再生データとして外部に送出し、ま
た外部からの供給された書込みデータを変調して光ヘッ
ドに書き込み信号として供給する信号処理回路5を有す
る。
【0051】図2に示すように、光ディスク1は、内周
部分にこの光ディスク1の属性、例えばCLVやCAV
等の回転制御方式、トラックピッチやトラック数などの
トラックに関するデータ、即ちTOC(Table of Conte
nts )データが、相変化材料層ではなく、コンパクトデ
ィスクと同様に凹凸によるピット情報として記録されて
おり、このTOCデータが記録されたシステム領域aを
除いた部分に相変化材料層が形成されてユーザー使用領
域bとして割り付けられている。
【0052】光ヘッド4は、例えばリニアモータとガイ
ド軸を主体とする光ヘッド用スライド機構11によって
光ディスク1の径方向に移動可能とされ、その内部に少
なくともレーザ光の光源である半導体レーザ(図示せ
ず)と、この半導体レーザから出射されたレーザ光Lを
光ディスク1の相変化材料層(記録層)に集光させる対
物レンズ12と、半導体レーザから出射されたレーザ光
Lの光ディスク1での反射光を検出して電気信号に変換
する光検出器(図示せず)と、上記反射光を半導体レー
ザからの出射光と空間的に分離するビームスプリッタ
(図示せず)を有して構成されている。
【0053】上記光ヘッド4の対物レンズ12は、簡単
な構成の二次元アクチュエータ13によって、光ディス
ク1と垂直な方向及び光ディスク1の径方向にそれぞれ
微小範囲で移動可能とされている。この二次元アクチュ
エータ13は、例えばフォーカス・コイル、トラッキン
グ・コイル及びマグネット(共に図示せず)からなる磁
気回路を有する。
【0054】信号処理回路5は、光ヘッド4における上
記光検出器からの再生信号を増幅する再生用RFアンプ
21と、このRFアンプ21からの再生増幅信号を復調
し、更にエラー訂正等の復号化処理を行なってディジタ
ルの再生データに変換する復調回路22と、外部から供
給された記録用データを例えばEFM変調し、更にピッ
ト記録用情報としての二値化信号に変換する変調回路2
3と、スピンドルモータ3、二次元アクチュエータ13
及び光ヘッド用スライド機構11に対してそれぞれサー
ボ信号を出力し、これらに対してサーボ制御を行なうサ
ーボ制御回路24と、これらに対して各種制御を行なう
システムコントローラ25とを有する。また、この信号
処理回路5は、システムコントローラ25からの制御信
号に基づいて、光ヘッド4における半導体レーザの光出
力を制御するレーザ光制御回路(APC)26を有す
る。
【0055】そして、上記実施例に係るサブシステムC
が最大で例えば7組用意され、各サブシステムCには、
インターフェイスバスコントローラ付きの記録再生装置
Aと、ローカルバス付きの記録再生装置Bとがあり、記
録再生装置Aには記録再生装置Bが7台まで接続可能と
なっている。つまり、記録再生装置Aと、該記録再生装
置A下の複数台の記録再生装置Bで1つのサブシステム
Cを構成している。そして、これら複数台の記録再生装
置からなるサブシステムCがインターフェイスバス(例
えばSCSI:Small Computer Systems Interface)3
1を介して、これら複数組のサブシステムCを集中的に
監視・制御するホストコンピュータ32に電気的に接続
された記録再生装置システムとなっている。
【0056】図3に示すように、インターフェイスコマ
ンドコントローラ43は、その内部に各種プログラムが
登録されたプログラムメモリ33と、このプログラムメ
モリ33から読み出されたプログラムの動作領域として
使用され、更に作成されたデータテーブル(ファイル)
の格納領域として用いられる動作用RAM34と、プロ
グラムメモリ33にStoreされたプログラムのアル
ゴリズムに沿ってデータの加工及び判別を行なう演算部
35と、これらメモリ33及び34や演算部35等の制
御を行なう制御部36を有する検出手段44が組み込ま
れている。
【0057】次に、上記記録再生装置システムとそれぞ
れの記録再生装置の動作及び信号処理について説明す
る。この説明においては、ホストコンピュータ32に8
台の記録再生装置からなるサブシステム一組が接続され
ているものとし、更に各記録再生装置に光ディスク1が
装着されている状態から説明を行なう。
【0058】まず、個々の記録再生装置において、光デ
ィスク1のシステム領域a(図2参照)に記録されてい
るTOCデータが光ヘッド4にて読み出される。システ
ムコントローラ25は、TOCデータに基づいて当該光
ディスク1のフォーマット、例えばCLV方式のフォー
マットであるか又はCAV方式のフォーマットであるか
を検出し、それぞれ対応する回転方式の情報信号をサー
ボ制御回路24に供給する。
【0059】サーボ制御回路24は、システムコントロ
ーラ25からの情報信号及びスピンドルモータ3からの
回転数に関するタイミング信号に基づいて、サーボ信号
を作成してスピンドルモータ3に供給する。スピンドル
モータ3は、サーボ制御回路24からのサーボ信号に基
づいてその回転駆動が制御され、光ディスク1はCLV
方式又はCAV方式にて安定に回転駆動される。
【0060】この状態から、例えば光ディスク1に対す
る追記(1回書込み)について説明すると、例えばホス
トコンピュータ32内の動作用RAM34に格納された
データがインターフェイスバス31を介して書込み対象
の記録再生装置に供給される。
【0061】この例において、書込み対象の記録再生装
置を選択する方式としては、例えばホストコンピュータ
32からそれぞれ8台の記録再生装置に接続されたイン
ターフェイスバスを通して書込み対象となる記録再生装
置に書込み要求信号を出力し、更に、制御データの先頭
部分に各記録再生装置に対応したデバイス番号をコード
として挿入した選択用データを送出する。インターフェ
イスコマンドコントローラ43がこのコードを読み出し
て、システムコントローラ25及びデバイスローカルバ
ス45を経由して各システムコントローラ25に再度送
出する。そして、各システムコントローラ25内におい
てそれぞれの記録再生装置に割り付けられたデバイス番
号と照合し、デバイス番号が合致した記録再生装置のみ
がシステムコントローラ25を介してホストコンピュー
タ32からの書込みデータを取り込むという方法を採用
している。
【0062】書込み対象として選択された記録再生装置
は、ホストコンピュータ32からのデータをインターフ
ェイスコマンドコントローラ43とシステムコントロー
ラ25を介して変調回路23に供給する。このとき、シ
ステムコントローラ25は、レーザ光制御回路(AP
C)26に対して記録用のレーザ出力に設定するための
制御信号を出力する。レーザ光制御回路26は、システ
ムコントローラ25からの上記制御信号の入力に基づい
て、レーザ出力の比較用基準レベルを記録用の出力レベ
ルに変更し、レーザ出力を記録用の出力に安定させる。
【0063】また、システムコントローラ25は、供給
されたデータのトラックアドレスデータに基づいて、光
ヘッド4の移動量を示す信号を作成して光ヘッド用スラ
イド機構11に供給する。光ヘッド用スライド機構11
は、入力された上記信号に基づいて光ヘッド4を移動さ
せて対応するトラックに位置させる。そして、該当トラ
ックにホストコンピュータ32から供給されたデータを
光ヘッド4を介して記録する。
【0064】そして、ホストコンピュータ32から順次
送られてくる書込みデータを対応する光ディスク1の該
当トラックにそれぞれ光ヘッド4を介して順次記録す
る。ホストコンピュータ32から送られてくる書込みデ
ータは、ユーザーがホストコンピュータ32を用いて、
あるいは外部のソースデータに基づいてホストコンピュ
ータ32にて作成したデータであり、これらの書込みデ
ータは、光ディスク1のユーザー使用領域b(図2参
照)に記録される。これら光ディスク1のユーザー使用
領域bに記録されたデータは、ホストコンピュータ32
の例えば拡張ROMデータとして使用されることにな
る。つまり、各記録再生装置は、ホストコンピュータ3
2の補助記憶装置(拡張ROM)として使用されること
になる。
【0065】各光ディスク1に記録されるデータの具体
例としては、例えばゲームソフトやワープロソフト等を
動作させた場合において、CRTに表示される背景画像
データやキャラクタデータもしくは辞書データなどであ
る。
【0066】次に、追記された光ディスク1に対して再
生を行なう動作及び信号処理について説明する。まず、
データの読出しに先立って、システムコントローラ25
は、レーザ光制御回路26に対して再生用のレーザ出力
に設定するための制御信号を出力する。レーザ光制御回
路26は、システムコントローラ25からの上記制御信
号の入力に基づいて、レーザ出力の比較用基準レベルを
再生用の出力レベルに変更し、レーザ出力を再生用の出
力に安定させる。
【0067】そして、例えばホストコンピュータ32に
接続されている例えばキーボード等の入力手段41にて
操作者がゲームソフトやワープロソフト等を実行させた
場合に、その際必要とされるテキストデータ、グラフィ
ックデータ等が光ディスク1に書き込まれており、それ
をホストコンピュータ32が読み出すために、例えばS
CSIのREADコマンドのような命令をインターフェ
イスコマンドコントローラ43に与えると、該コントロ
ーラ43はプログラムメモリ33内のプログラムに従っ
てこれを解釈実行し、光ディスク1内のデータが動作用
RAM34に格納され、最終的にインターフェイスバス
31を経由してホストコンピュータ32に送られる。
【0068】このプログラムの実行中において、例えば
拡張ROMデータの読出しが要求され、オペレーション
システム(OS)を通じ、該当する記録再生装置に対し
てデータの読出しが要求される。この要求は、データ読
出し要求を示すコードと記録再生装置のデバイス番号及
び読出しアドレスを伴ったデータをインターフェイスバ
スを介して8台の記録再生装置に供給することによって
行なわれる。
【0069】この読出し要求においては、読出し要求対
象の記録再生装置に対してデータの読出しがあった段階
において、システムコントローラ25内のカウンタに3
秒を示す時間データがセットされる。そして、このカウ
ンタは、タイマー42からのクロック信号の入力に基づ
いて時間データを減算し、時間データが0になった段階
で、システムコントローラ25の制御部にキャリー信号
を出力する。システムコントローラ25の制御部は、カ
ウンタからのキャリー信号の入力に基づいて、サーボ制
御回路24に対し、移動に関する制御信号を出力する。
【0070】サーボ制御回路24は、システムコントロ
ーラ25からの制御信号の入力に基づいて、光ヘッド用
スライド機構11に対して、光ヘッド4をホーム位置、
例えばTOCデータが記録されているシステム領域aの
所定トラック(ディフェクトマネージメントに関するデ
ータの予備スペースとして使用されるトラックなど:図
2において斜線で示す領域c)に移動させるためのサー
ボ信号を出力する。即ち、ユーザーデータ等の記録領域
ではないエリアをホーム位置cとして設定する。但し、
次のアクセスに移れるよう、アドレスが記録されている
エリアであることが好ましい。光ヘッド用スライド機構
11は、このサーボ信号の入力に基づいて、光ヘッド4
をホーム位置cに移動させる。
【0071】この一連の動作は、前回のアクセス(読出
し要求)から3秒経過しても、次回のアクセスがない場
合に、光ヘッド4をホーム位置cに移動させることであ
り、前回のアクセスから3秒以内に次のアクセスがあっ
た場合、ホーム位置cに移動することなく、アクセス対
象のトラック上に移動することになる。また、アクセス
要求ごとにシステムコントローラ25内のカウンタに3
秒を示す時間データが登録されることになる。
【0072】そして、本実施例においては、上記拡張R
OMデータの読出し要求に伴って、プログラムメモリ3
3からアクセス頻度計数プログラムが読み出され、該プ
ログラムが実行される。
【0073】ここで、上記アクセス頻度計数プログラム
の処理ルーチンについて、図4〜図7のフローチャート
及び図8の各種テーブル情報を参照しながら説明する。
【0074】このアクセス頻度計数プログラムの実行に
あたっては、動作用RAM34における所定の配列変数
領域(データ格納用として使用される領域)に2つのデ
ータテーブル、1つのカウントファイル、1つのFIF
O(first-in first-out)方式のラッチ領域及び1つの
頻度検出フラグが論理的に割り付けられる。
【0075】1つ目のデータテーブルは、図8(a)に
示すように、アクセス頻度計数テーブル:ACSTBL
であり、8台の記録再生装置に対応して8つのファイル
(ACSFIL#0〜ACSFIL#7)から構成され
ている。各ファイルは64個のレコード(ACSRCD
#0〜ACSRCD#63)から構成され、各レコード
は4バイト構成となっている。各レコードACSRCD
の内訳は、先頭の1バイト目にアクセス回数データCN
Tが格納され、残りの3バイトにトラックアドレスデー
タLBAが格納されるようになっている。なお、このア
クセス頻度計数テーブル(ACSTBL)の記録容量
は、8ファイル×64レコード×4バイト=2048バ
イトである。
【0076】2つ目のデータテーブルは、図8(b)に
示すように、最大アクセス情報テーブル:MAXTBL
であり、8台の記録再生装置に対応して8つのレコード
(MAXRCD#0〜MAXRCD#7)から構成され
ている。各レコードMAXRCDは、上記アクセス頻度
計数テーブル(ACSTBL)の各レコードACSRC
Dと同じ4バイト構成で、かつその内訳は、先頭の1バ
イト目にアクセス回数データCNTが格納され、残りの
3バイトにトラックアドレスデータLBAが格納される
ようになっている。なお、この最大アクセス情報テーブ
ル(MAXTBL)の記録容量は、8レコード×4バイ
ト=32バイトである。
【0077】カウントファイルは、図8(c)に示すよ
うに、アクセス回数を計数するためのデータファイル:
TTLCNTであり、8台の記録再生装置に対応して8
つのレコード(TTLRCD#0〜TTLRCD#7)
から構成されている。各レコードTTLRCDは、1バ
イト構成で、それぞれアクセス回数データCNTの更新
用として使用される。従って、このカウントファイル
(TTLCNT)の記録容量は8バイトである。
【0078】FIFO方式のラッチ領域は、図示しない
が、例えばこのアクセス頻度計数プログラムよりも優先
度の高いプログラムによって、それぞれ読出し要求のあ
ったデバイス番号DNOとトラックアドレスデータLB
Aからなる対のデータが順次格納されるようになってい
る。そして、これらラッチ領域に格納されたデバイス番
号DNOとトラックアドレスデータLBAが、プログラ
ムの実行ごとに先頭番地にシフトアップされ、デバイス
番号DNO及びトラックアドレスLBAの判別用として
使用される。
【0079】頻度検出フラグ:ACSFLGは、図8
(d)に示すように、1バイト構成となっており、8台
の記録再生装置に対応して1ビットずつ割り当てられ、
「1」がアクセス頻度の最も高いトラックアドレス登
録、「0」が未登録をそれぞれ示す。
【0080】このアクセス頻度計数プログラムは、ホス
トコンピュータ32が各記録再生装置に対してアクセス
し、読出し対象のデバイス番号DNOに対応した記録再
生装置における光ディスク1の読出し要求アドレスから
データを読み出した後に、逐次起動されることになる。
【0081】このプログラムの処理順序を説明すると、
図4〜図6のフローチャート(メインルーチン)に示す
ように、まず、読出し要求対象のデバイス番号DNO及
びトラックアドレスデータLBAをラッチ領域の先頭番
地から読み出して、プログラム上で定義された第1及び
第2のインデックスレジスタR1及びR2にそれぞれセ
ットする(ステップS1)。次に、プログラム上で定義
され、ポイント数が格納される第3のインデックスレジ
スタR3に初期値(この例では零(0))を格納する
(ステップS2)。
【0082】次に、第1のインデックスレジスタR1に
格納されているデバイス番号DNOをインデックスとし
て、アクセス頻度計数テーブル(ACSTBL)のう
ち、デバイス番号DNOに対応するファイルACSFI
Lを選択する(ステップS3)。その後、第3のインデ
ックスレジスタR3に格納されているポイント数をイン
デックスとして該当ファイルからポイント数に対応した
レコードACSRCDを選択する(ステップS4)。
【0083】次に、選択したレコードACSRCDに登
録データがあるか否か判別する(ステップS5)。この
判別は、選択したレコードACSRCDの先頭バイトの
数値、即ちアクセス回数データCNTが0か、あるいは
0でないかで判別する。アクセス回数データCNTが0
でない場合、登録データ有りとして次のステップS6に
進む。ここで、選択したレコードACSRCDの先頭バ
イトの数値だけを見ることで登録データの有無を検出で
きるのは、レコードACSRCDがMAXRCD#0か
ら登録されているからである。
【0084】ステップS6においては、第2のインデッ
クスレジスタR2に格納されているトラックアドレスデ
ータLBAと選択したレコードACSRCDに登録され
ているトラックアドレスデータLBAが同じか否かを判
別する。同じでない場合、次のステップS7に進み、第
3のインデックスレジスタR3に格納されているポイン
ト数に1を加え更新する。
【0085】次に、選択したファイルACSFILに関
するすべてのレコードACSRCDについて登録データ
の確認を行なったかどうかの判別を行なう(ステップS
8)。この判別は、第3のインデックスレジスタR3に
格納されているポイント数が64になった否かで判別が
行なわれる。ポイント数が64に達していない場合は、
ステップS4に戻って更新されたポイント数に対応した
レコードを選択し、その後、上記ステップS5以降の処
理を行なう。
【0086】上記ステップS5において、選択されたレ
コードACSRCDに登録データがない場合は図5で示
すステップS9に進み、第3のインデックスレジスタR
3内のポイント数=0であるかが判別される。ポイント
数=0である場合、選択されたファイルACSFILに
おける全レコードACSRCDに登録データがない場合
を示すもので、ステップS10に進む。ここで、ファイ
ルACSFILには、ACSRCD#0からデータが登
録されるようになされているため、インデックスレジス
タR3が「0」で登録データがない場合、全レコードA
CSRCDに登録データがないことになる。
【0087】ステップS10においては、第1のインデ
ックスレジスタR1内のデバイス番号DNOをインデッ
クスとして、最大アクセス情報テーブルMAXTBLの
うち、デバイス番号DNOに対応するレコードを選択す
る。次いで、選択されたレコードの先頭バイトの内容が
0であるかどうかが判別される(ステップS11)。0
である場合、読出し要求対象の記録再生装置において
は、アクセス回数が最大のトラックアドレスがまったく
決定されていないものとして判別され、次のステップS
12に進んで、頻度検出フラグ(ACSFLG)の該当
ビット(即ち、デバイス番号DNOに対応したビット)
をリセットする。
【0088】その後、上記アクセス頻度計数テーブル
(ACSTBL)から選択されたレコードACSRCD
に第2のインデックスレジスタR2に格納されている読
出し要求のあったトラックアドレスデータLBAを登録
する(ステップS13)。その後、そのレコードACS
RCDの先頭バイトにアクセス回数データCNTとして
「1」を登録する(ステップS14)。
【0089】一方、上記ステップS9において、ポイン
ト数が0でないのは、選択された登録済みのレコードA
CSRCDにおけるトラックアドレスデータLBAと読
出し要求のトラックアドレスデータは一致しないが、登
録データのないレコードが存在する場合である。この場
合は、そのままステップS13以降の処理に進み、選択
されたレコードACSRCDに第2のインデックスレジ
スタR2に格納されている読出し要求のあったトラック
アドレスデータLBAを登録した後、そのレコードAC
SRCDの先頭バイトにアクセス回数データCNTとし
て「1」を登録する。
【0090】他方、図4のステップS6において、第2
のインデックスレジスタR2に格納されているトラック
アドレスデータLBAと選択したレコードACSRCD
に登録されているトラックアドレスデータLBAが同じ
である場合、ステップS15に進み、選択したレコード
ACSRCDにおける先頭バイト内のカウント回数CN
Tに1を加え更新する。
【0091】上記ステップS14又は上記ステップS1
5の処理が終了した後、次のステップS16に進み、第
1のインデックスレジスタR1内のデバイス番号DNO
をインデックスとして、カウントファイル(TTLCN
T)のうち、デバイス番号DNOに対応するレコードを
選択する。その後、この選択したレコードTTLRCD
内のアクセス回数CNTに1を加え更新する(ステップ
S17)。
【0092】次に、ステップS18において、当該デバ
イス番号DNOに対応する記録再生装置へのアクセスが
64回分終了したかどうかが判別される。この判別は、
上記カウントファイル(TTLCNT)のうち、ステッ
プS16にて選択したレコードTTLRCD内の値が6
4以上であるかどうかで判別される。この値が64以上
である場合、次のステップS19に進んで最大アクセス
頻度検出サブルーチンに入る。
【0093】この最大アクセス頻度検出サブルーチン
は、図7に示すように、まず、プログラム上で定義され
た第4のインデックスレジスタR4にインデックスポイ
ント数として初期値=0をセットし(ステップS10
1)、更に、同じくプログラム上で定義された最大値用
レジスタMAXRに初期値=0をセットする(ステップ
S102)。なお、この最大値レジスタMAXRは、4
バイト構成となっており、先頭バイトに最大アクセス回
数CNTが格納され、後ろの3バイトに最大アクセス頻
度のトラックアドレスLBAが格納されるようになって
いる。
【0094】次に、アクセス頻度計数テーブル(ACS
TBL)のうち、上記ステップS3にて選択したファイ
ルACSFILに関し、第4のインデックスレジスタR
4内のポイント数をインデックスとして、該当ファイル
ACSFILからポイント数に対応したレコードACS
RCDを選択する(ステップS103)。
【0095】次に、選択したレコードACSRCDが有
効か無効かを判別する(ステップS104)。この判別
は、選択したレコードACSRCDの先頭バイトの数
値、即ちアクセス回数データCNTが0か、あるいは0
でないかで判別する。アクセス回数データCNTが0で
ない場合、有効であるとして次のステップS105に進
む。
【0096】ステップS105においては、このレコー
ドACSRCDに登録されているアクセス回数が最大値
用レジスタMAXRの先頭バイトの最大アクセス回数C
NTよりも大きいかどうかを判別する。アクセス回数が
大きい場合、次のステップS106に進んで、選択した
レコードACSRCD内に登録されているトラックアド
レスデータLBAを、最大値用レジスタMAXRの後ろ
3バイトの領域に格納する。その後、選択したレコード
ACSRCDの先頭バイトのアクセス回数CNTを最大
値用レジスタMAXRの先頭バイトの領域にオーバーラ
イトする(ステップS107)。
【0097】次に、ステップS108において、第4の
インデックスレジスタR4内のポイント数に1を加え更
新する。その後、選択したファイルACSFILに関す
るすべてのレコードACSRCDについて登録データの
確認を行なったかどうかの判別を行なう(ステップS1
09)。この判別は、第4のインデックスレジスタR4
に格納されているポイント数が64になった否かで判別
が行なわれる。ポイント数が64に達していない場合
は、ステップS103に戻って更新されたポイント数に
対応したレコードACSRCDを選択し、その後、上記
ステップS104以降の処理を行なう。
【0098】ステップS105において、選択したレコ
ードACSRCDに登録されているアクセス回数CNT
が最大値用レジスタMAXRの先頭バイトの最大アクセ
ス回数CNT以下の場合は、直接ステップS108に飛
んで第4のインデックスレジスタR4内のポイント数に
1を加え更新し、ステップS109以降の処理を行な
う。
【0099】ステップS109において、第4のインデ
ックスレジスタR4に格納されているポイント数が64
以上である場合は、このサブルーチンからメインルーチ
ンに戻り、図6で示す次のステップS20に進む。ま
た、上記ステップS104において、選択したレコード
ACSRCDが無効、即ち選択したレコードACSRC
Dの先頭バイトが0である場合は、直接このサブルーチ
ンを強制的に終了してメインルーチンのステップS20
に進む。
【0100】このステップS20においては、図6に示
すように、第1のインデックスレジスタR1内のデバイ
ス番号DNOをインデックスとして、最大アクセス情報
テーブル(MAXTBL)のうち、デバイス番号DNO
に対応するレコードMAXRCDを選択する。
【0101】次に、この選択したレコードMAXRCD
に、最大値用レジスタMAXRの内容をそのままオーバ
ーライトする(ステップS21)。即ち、選択したレコ
ードMAXRCDに最大アクセス回数CNT及びその対
象トラックアドレスLBAを格納する。
【0102】次に、アクセス頻度計数テーブル(ACS
TBL)のうち、ステップS3にて選択したファイルA
CSFILの内容を全てクリアする(ステップS2
2)。例えばファイルACSFILの全領域に0を格納
する。その後、ステップS16にて選択したカウントフ
ァイル(TTLCNT)のレコードTTLRCD内に初
期値=0を格納する(ステップS23)。その後、ステ
ップS24にて頻度検出フラグ(ACSFLG)の該当
ビット(即ち、デバイス番号DNOに対応したビット)
をセットして、このアクセス頻度計数プログラムの処理
ルーチンが終了する。
【0103】一方、ステップS18において、カウント
ファイル(TTLCNT)のうち、ステップS16にて
選択したレコードTTLRCD内の値が64よりも小さ
い場合、最大アクセス頻度の検出に必要なデータは揃っ
ていないとして、ステップS19以降の処理は行なわず
に、直接このアクセス頻度計数プログラムの処理ルーチ
ンが終了する。
【0104】また、ステップS8においてポイント数が
64に達した場合は、選択したファイルACSFILに
関するすべてのレコードACSRCDについて登録デー
タの確認を行なったが、今回アクセス要求のあったトラ
ックアドレスは、ファイルACSFIL内に登録されて
いないため、そのまま上記アクセス頻度計数プログラム
の処理ルーチンが終了することになる。
【0105】このアクセス頻度計数プログラムは、ホス
トコンピュータ32から8台の記録再生装置に対してア
クセス(読出し)要求があった後に、逐次起動されるも
のであり、アクセス要求が頻繁にあった場合、そのアク
セス要求に関する情報(アクセス要求のあったデバイス
番号DNOとトラックアドレスデータLBAからなる対
のデータ)が、一旦、FIFO方式のラッチ領域に格納
され、上記アクセス頻度計数プログラムの起動ごとに上
記ラッチ領域から順次アクセス要求に関する情報が取り
出されて処理されることになる。
【0106】上記アクセス頻度計数プログラムの処理を
総括的に説明すると、該プログラムは、システムコント
ローラ25によるホストコンピュータ32からのアクセ
ス要求の実行後、そのアクセス要求のあったトラックア
ドレスをアクセス頻度計数テーブル(ACSTBL)に
登録していく。具体的には、アクセス回数データCNT
とトラックアドレスデータLBAを書き込む。この書込
み処理において、上記テーブル(ACSTBL)にすで
にトラックアドレスが登録されていれば、そのトラック
アドレスに関するアクセス回数データCNTを更新登録
する。この登録は、ポイント数の更新とともに行なわれ
る。なお、上記テーブル(ACSTBL)は1ファイル
につき、64のレコードが論理的に割り付けられている
ため、最大64種類の異なるトラックアドレスが登録可
能である。
【0107】そして、ポイント数が64に達した段階
で、最大のアクセス回数を有するトラックアドレスと該
アクセス回数を最大アクセス情報テーブル(MAXTB
L)に登録する。これで過去64回のアクセス中、最も
アクセス頻度の高いトラックアドレスが登録されたこと
になる。
【0108】このとき、上記プログラムによる処理によ
って、アクセス頻度計数テーブル(ACSTBL)の内
容がクリアされるが、これは、次のアクセスから再び計
数が最初から始まることを意味する。この方法によれ
ば、アクセスの周期や順序に関係なく、常にアクセス頻
度が最大であるトラックアドレスを検出することができ
る。しかも、過去64ポイントが対象となるため、アク
セス頻度の高いトラックアドレスが変化してもすぐに対
応できるという利点がある。
【0109】次に、上記アクセス頻度計数プログラムに
て最もアクセス頻度の高いトラックアドレスを検出した
場合におけるシステムコントローラ25によるアクセス
動作について説明する。
【0110】いま、ホストコンピュータ32から8台の
記録再生装置に対してアクセス(読出し)要求が出され
る際、例えば図9で示すアクセス要求情報(ACSIN
F)に頻度検出情報INFが挿入されて、各記録再生装
置に対してアクセスが要求されることになる。なお、ア
クセス要求情報(ACSINF)としては、図示するよ
うに、先頭部分から順に、同期情報SYC,デバイス番
号DNO,頻度検出情報INF,トラックアドレスデー
タLBA,セクタアドレスデータSBA,読出しレコー
ド長(セクタ長)LENGTHから構成される。
【0111】上記頻度検出情報INFの挿入処理の一例
を図10のフローチャートに示す。このフローチャート
において、まず、アクセス要求の対象となる記録再生装
置に関し、アクセス頻度の高いトラックアドレスが登録
されているかどうかが判別される(ステップS20
1)。この判別は、図8(d)で示す頻度検出フラグ
(ACSFLG)のうち、アクセス要求のあるデバイス
番号DNOに対応したビットが「1」であるか又は
「0」であるかによって判別される。
【0112】ここで、対象ビットが「1」で、アクセス
頻度の高いトラックアドレスが登録されている場合は、
次のステップS202に進んで、アクセス要求のトラッ
クアドレスが、最大アクセス情報テーブル(MAXTB
L)の該当レコードMAXRCDに登録されているトラ
ックアドレスと同じかどうかが判別される。同じである
場合は、ステップS203に進んで、頻度検出情報IN
Fとして「1」を登録し、異なる場合は、ステップS2
04に進んで、頻度検出情報INFとして「0」を登録
する。
【0113】その後、ステップS205に進んで、上記
登録された頻度検出情報INFを図9で示すアクセス要
求情報に挿入して終了する。
【0114】一方、ステップS201において、アクセ
ス要求の対象となる記録再生装置に関し、アクセス頻度
の高いトラックアドレスが登録されていない場合、即
ち、図8(d)で示す頻度検出フラグ(ACSFLG)
のうち、アクセス要求のあるデバイス番号DNOに対応
したビットが「0」である場合、ステップS206に進
んで、頻度検出情報INFとして「0」を登録する。そ
の後、ステップS205以後の処理を行なう。
【0115】上記頻度検出情報INFの挿入処理が終了
すると、作成されたアクセス要求情報(ACSINF)
をインターフェイスバス31を通して各記録再生装置に
送出する。
【0116】次に、各記録再生装置の処理動作について
図11のフローチャートに基づいて説明する。まず、各
記録再生装置は、インターフェイスバス31に送出され
た上記アクセス要求情報(ACSINF)を一旦、シス
テムコントローラ25内のRAMに取り込む(ステップ
S301)。そして、自己の記録再生装置が、今回のア
クセス要求の対象機器かを判別する(ステップS30
2)。この判別は、システムコントローラ25のROM
内に登録されている記録再生装置のデバイス番号DNO
とインターフェイスバス31を介して供給されたアクセ
ス要求情報(ACSINF)内のデバイス番号DNOと
を比較することにより行なわれる。
【0117】そして、アクセス要求情報(ACSIN
F)内のデバイス番号DNOと一致した記録再生装置の
みがアクセス要求の対象機器となり、該当装置のシステ
ムコントローラ25は、上記RAMに取り込んだアクセ
ス要求情報(ACSINF)にしたがって、光ディスク
1から要求情報に適合するデータを読み出す(ステップ
S303)。このデータの読出し処理において、まず、
光ヘッドが現在どのトラック上にあるかを知るために、
一旦、光ヘッド4にて光ディスク1上のデータを読み出
し、この読み出したデータからアドレスに関するデータ
を抽出し、システムコントローラ25に供給する。シス
テムコントローラ25は、この読み出したアドレスとア
クセス要求のアドレスとを比較して、その移動量を算出
する。
【0118】その後、上記算出した移動量データをサー
ボ制御回路24に供給して、光ヘッド4をアクセス要求
のあったトラックに位置させ、同時にそのトラックにお
けるデータをアクセス要求情報(セクタアドレス及びレ
コード長)に基づいて読み出す。この光ヘッド4にて読
み出されたデータは、復調回路22にて所定の再生デー
タに変換され、インターフェイスバス31を通してホス
トコンピュータ32に供給される。
【0119】その後、システムコントローラ25内のカ
ウンタに3秒を示す時間データをセットする(ステップ
S304)。
【0120】その後、システムコントローラ25は、R
AMに取り込まれたアクセス要求情報(ACSINF)
内の頻度検出情報INFに基づいて、いまアクセスした
トラックがアクセス頻度の最も高いトラックであるかを
判別する(ステップS305)。この判別は、頻度検出
情報INFの内容が「1」であるか、あるいは「0」で
あるかを検出することにより行なわれる。
【0121】上記判別において、いまアクセスしたトラ
ックがアクセス頻度の最も高いトラックである場合、即
ち頻度検出情報INFの内容が「1」である場合、次の
ステップS306に進んで乱数を発生させる。この乱数
は、光ヘッド4における対物レンズ12の視野内に入る
トラック数、即ち、二次元アクチュエータ13のトラッ
キング・コイルとマグネットによる対物レンズ12の動
作範囲(図2において、斜線で示す領域d)である。な
お、この例では、±50トラックであることから±50
の範囲のうち、任意の数値が発生するようになってい
る。
【0122】これに対し、いまアクセスしたトラックが
アクセス頻度の最も高いトラックでない場合、ステップ
S308に進む。
【0123】ステップS307において、システムコン
トローラ25は、発生した乱数が示す数値のトラック上
に対物レンズ12の焦点が合致するように、サーボ制御
回路24にサーボ信号を出力して、二次元アクチュエー
タ13を動作させる。この二次元アクチュエータ13に
よる励磁駆動によって、対物レンズ12は、該当トラッ
ク上にその焦点が合致するまで1msec/1トラック
の時間でトラック配列方向に僅かに移動することとな
る。
【0124】そして、ステップS308において、アク
セス要求があったか否かを判別する。ここで、アクセス
要求があった際には、そのままこの処理を終了し、次の
アクセス要求に応じた処理を行なう。
【0125】これに対し、アクセス要求が無かった際に
は、ステップS309に進み、ステップS304でセッ
トした時間が経過したか否かを判別する。ここで、所定
時間経過していないときには、ステップS306に戻
り、再び乱数を発生させる。これに対し、所定時間経過
した際、即ち前回のアクセスから3秒経過した際には、
ステップS310に進み、光ヘッド4をホーム位置c
(図2参照)に移動させてこの処理を終了する。
【0126】なお、上記実施例においては、ステップS
309を設け、カウンタからの3秒経過に伴う割り込み
も判別対象としたが、このステップS309を削除し、
次回のアクセス要求に伴う割り込み、即ちステップS3
08のみを割り込みの判別対象としてもよい。この場合
には、ステップS309及びステップS310の処理を
省略し、ステップS308で否定結果が得られた際に直
接ステップS306に戻るようにすればよい。
【0127】このように、本実施例に係る記録再生装置
においては、アクセス頻度の高いトラックへのアクセス
要求があった場合に、該トラックへのアクセス終了後に
おいて、光ヘッド4を一定時間、そのトラック上に停止
させることはせず、±50トラックの範囲d内における
任意のトラックに小刻みに移動させるようにしたので、
例えばカウンタからの3秒経過に伴うタイマー割り込
み、あるいは次回のアクセス要求に伴う割り込みがある
まで、アクセス頻度の最も高いトラックの周辺を光ヘッ
ド4が揺動することになる。
【0128】従って、光ヘッド4から出射されたレーザ
光Lの同一位置への長時間照射に伴う光ディスク1の蓄
熱を事前に回避することができる。即ち、光ヘッド4か
ら出射されたレーザ光Lが、アクセス頻度の最も高いト
ラックの周辺を照射することになり、同一トラックへの
集中照射が回避され、しかも、アクセス頻度の最も高い
トラックを中心として周辺トラックへの移動を乱数によ
って決定するようにしているため、周辺トラックへのレ
ーザ光Lの振り分けを均等に行なうことができる。この
ことから、レーザ光Lによる熱の発生を周辺トラックに
わたって分散させることができ、レーザ光Lの長時間照
射に伴う蓄熱を防止することができる。
【0129】また、アクセス頻度の最も高いトラックの
周辺を光ヘッド4が揺動することから、光ヘッド4が頻
繁にホーム位置cに戻る場合よりも、次のアクセスに対
する光ヘッド4の移動、並びにこのアクセス頻度の高い
トラックへのアクセスが速くなり、光ヘッド4でのアク
セス速度の高速化が達成される。
【0130】次に、図12を参照して、本発明に係る記
録再生装置の他の実施例を説明する。なお、この他の実
施例において、ステップS401からステップS407
までの処理は、図11に示す上記実施例と同様の処理で
あるため、その説明を省略する。
【0131】この他の実施例において、ステップS40
8で、アクセス要求があったか否かが判別される。ここ
で、アクセス要求があった際には、そのままこの処理を
終了し、次のアクセス要求に応じた処理を行なう。これ
に対し、アクセス要求が無かった際には、ステップS4
09に進み、ステップS404でセットした時間が経過
したか否かを判別する。
【0132】ここで、所定時間が経過していないときに
は、ステップS408に戻り、再度アクセス要求があっ
たか否かを判別する。そして、ステップS404でセッ
トした時間が経過した際には、ステップS410に進
み、光ヘッド4をホーム位置cに移動させてこの処理を
終了する。
【0133】この他の実施例の場合、最大アクセストラ
ック以外の唯一のトラックが、3秒間アクセスされるこ
とになるが、そのトラックにそれほど大きな影響は加わ
らない。それよりも、3秒間以内に再度最大アクセスト
ラックがアクセスされた際に短時間でアクセスできるこ
とが重要である。
【0134】なお、3秒以内の間隔で連続して最大アク
セストラックがアクセスされた際にも、光ヘッド4が近
傍のトラックに移動されるので、従来のように、最大ア
クセストラックだけを連続してアクセスしてしまうこと
がない。
【0135】また、上記例では、図11及び図12に示
すフローチャートの処理を各システムコントローラ25
が行なうようにしたが、インターフェイスコマンドコン
トローラ43が上記処理を行なうようにしてもよい。な
お、この場合は、ステップS302及びステップS40
2の処理を対象機器の選択を行なう処理に置き換えれば
よい。
【0136】上記例では、カウンタにセットするデータ
として3秒を示す時間データとしたが、本実施例の場
合、上述のように蓄熱の心配がほとんどないため、上記
時間データの値を大きくすることができ、例えば4秒,
6秒など任意の値を設定することができる。これによっ
て、更に光ヘッド4によるアクセスの高速化を達成させ
ることができる。
【0137】なお、上記実施例においては、記録媒体と
して相変化型光ディスク1を用いた場合を示したが、そ
の他記録媒体として光磁気ディスクを用いてもよい。こ
の場合も、光磁気ディスクの蓄熱による膜の熱変化を事
前に防止することができることになる。
【0138】また、この実施例では、最大アクセストラ
ックが1つしか設定できないようになされているが、複
数個設けてもよいことはいうまでもない。但し、この最
大アクセストラックは、更新されることと、2つ以上の
トラックが共に長い時間最大アクセストラックである可
能性は低いので大きな問題となる可能性は少ない。
【0139】
【発明の効果】上述のように、請求項1記載の本発明に
係る再生装置によれば、記録媒体から情報信号の読出し
アクセスを行なうアクセス手段と、このアクセス手段の
記録媒体の同一の記録単位領域に対するアクセス頻度を
計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出する検
出手段と、乱数を発生する乱数発生手段と、上記アクセ
ス手段が上記検出手段によって検出されたアクセス頻度
の高い記録単位領域をアクセスした後に、上記乱数発生
手段で得た乱数に応じてアクセス手段を記録媒体上の他
の記録単位領域へ移動させる移動手段とを設けるように
したので、アクセス手段は、同一位置に停止することが
なくなり、例えばアクセス手段を光学的な手段とした場
合に、光照射に伴う記録媒体への蓄熱が回避され、記録
媒体の熱変形等を防止することができる。
【0140】また、請求項2記載の本発明に係る再生装
置によれば、上記構成において、上記乱数発生手段を、
所定値範囲内の値を有する乱数を発生するようにしたの
で、次のアクセスに対するアクセス手段の移動、並びに
このアクセス頻度の高い記録単位領域へのアクセスが速
くなり、アクセス手段での情報信号の読出し速度の高速
化が達成される。また、アクセス手段が、アクセス頻度
の高い記録単位領域を中心として疑似的に割り付けられ
た所定領域内で揺動することになり、移動手段を簡単な
構成を有するアクチュエータにて実現させることがで
き、構造の簡略化を達成させることができる。
【0141】また、請求項3記載の本発明に係る再生装
置によれば、上記構成において、上記アクセス手段が所
望の記録単位領域をアクセスしてからの時間を計るタイ
マー手段を更に設け、上記移動手段を、上記タイマー手
段が所定時間経過したことを検出した際に、上記アクセ
ス手段を上記記録媒体のユーザーデータ領域以外の領域
に移動させるようにしたので、アクセス頻度の低い記録
単位領域へのアクセス手段の長時間の停止及びアクセス
頻度の高い記録単位領域上での長時間の揺動が防止され
ることになり、消費電力の低減化及びサーボ系の機械的
寿命の長期間化を実現させることが可能となる。
【0142】また、請求項4記載の本発明に係る再生装
置によれば、上記構成において、上記乱数発生手段を、
所定時間毎に乱数を発生させるようにし、上記移動手段
を、上記乱数発生手段が乱数を発生する毎に、上記アク
セス手段を上記乱数に基づく記録単位領域に移動させる
ようにしたので、次のアクセスに対するアクセス手段の
移動、並びにこのアクセス頻度の高い記録単位領域への
アクセスが速くなり、アクセス手段4での情報信号の読
出し速度の高速化が達成される。
【0143】また、請求項5記載の本発明に係る再生装
置によれば、上記構成において、上記検出手段を、アク
セス頻度の最も高い記録単位領域のみを検出するように
したので、アクセス手段は、アクセス頻度の最も高い記
録単位領域にて停止することがなくなり、例えばアクセ
ス手段を光学的な手段とした場合に、光照射に伴う記録
媒体への蓄熱が回避され、記録媒体の熱変形等を防止す
ることができる。
【0144】また、請求項6記載の本発明に係る再生装
置によれば、上記構成において、上記検出手段を、上記
記録媒体に対して所定回数のアクセスが行なわれる毎
に、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出するように
したので、アクセス手段は、アクセス頻度の高い記録単
位領域にて停止することがなくなり、例えばアクセス手
段を光学的な手段とした場合に、光照射に伴う記録媒体
への蓄熱が回避され、記録媒体の熱変形等を防止するこ
とができる。また、アクセス手段がアクセス頻度の高い
記録単位領域上で揺動することになるため、次のアクセ
スに対するアクセス手段の移動、並びにこのアクセス頻
度の高い記録単位領域へのアクセスが速くなり、アクセ
ス手段での情報信号の読出し速度の高速化が達成され
る。
【0145】次に、請求項7記載の本発明に係る記録装
置によれば、記録媒体に対し、アクセスを行なって情報
信号を記録するアクセス手段と、このアクセス手段の上
記記録媒体の同一の記録単位領域に対するアクセス頻度
を計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出する
検出手段と、乱数を発生する乱数発生手段と、上記アク
セス手段が上記検出手段によって検出された上記アクセ
ス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、上記乱
数発生手段で得た乱数に応じて、上記アクセス手段を上
記記録媒体上の他の記録単位領域へ移動させる移動手段
とを設けるようにしたので、アクセス手段は、同一位置
に停止することがなくなり、例えばアクセス手段を光学
的な手段とした場合に、光照射に伴う記録媒体への蓄熱
が回避され、記録媒体の熱変形等を防止することができ
る。
【0146】また、請求項8記載の本発明に係る記録装
置によれば、上記構成において、上記乱数発生手段を、
所定値範囲内の値を有する乱数を発生するようにしたの
で、次のアクセスに対するアクセス手段4の移動、並び
にこのアクセス頻度の高い記録単位領域へのアクセスが
速くなり、アクセス手段での情報信号のアクセス速度の
高速化が達成される。また、アクセス手段が、アクセス
頻度の高い記録単位領域を中心として疑似的に割り付け
られた所定領域内で揺動することになり、移動手段を簡
単な構成を有するアクチュエータにて実現させることが
でき、構造の簡略化を達成させることができる。
【0147】また、請求項9記載の本発明に係る記録装
置によれば、上記構成において、上記アクセス手段に、
所望の記録単位領域をアクセスしてからの時間を計るタ
イマー手段を設け、上記移動手段を、上記タイマー手段
が所定時間経過したことを検出した際に、上記アクセス
手段を上記記録媒体のユーザーデータ領域以外の領域に
移動させるようにしたので、アクセス頻度の低い記録単
位領域へのアクセス手段の長時間の停止及びアクセス頻
度の高い記録単位領域上での長時間の揺動が防止される
ことになり、消費電力の低減化及びサーボ系の機械的寿
命の長期間化を実現させることが可能となる。
【0148】また、請求項10記載の本発明に係る記録
装置によれば、上記構成において、上記乱数発生手段
を、所定時間毎に乱数を発生させるようにし、上記移動
手段を、上記乱数発生手段が乱数を発生する毎に、上記
アクセス手段を上記乱数に基づく記録単位領域に移動さ
せるようにしたので、次のアクセスに対するアクセス手
段の移動、並びにこのアクセス頻度の高い記録単位領域
へのアクセスが速くなり、アクセス手段での情報信号の
アクセス速度の高速化が達成される。
【0149】次に、請求項11記載の本発明に係る情報
アクセス方法によれば、記録媒体に対して情報のアクセ
スを行なう情報アクセス方法において、次のステップ、
即ち、(a) 記録媒体の同一の記録単位領域に対するアク
セス頻度を計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を
検出する。(b) ステップ(a) で検出されたアクセス頻度
の高い記録単位領域がアクセスされたことを検出する。
(c) 乱数を発生する。(d) ステップ(a) で検出された上
記アクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後
に、上記乱数に応じて、上記記録媒体上の他の記録単位
領域へ移動させる。こととしたので、アクセス手段は、
アクセス頻度の高い記録単位領域で停止することがなく
なり、例えばアクセス手段を光学的な手段とした場合
に、光照射に伴う記録媒体への蓄熱が回避され、記録媒
体の熱変形等を防止することができる。
【0150】また、請求項12記載の本発明に係る情報
アクセス方法によれば、アクセス手段により記録媒体に
対して情報のアクセスを行なう情報アクセス方法におい
て、次のステップ、即ち、(a) 記録媒体の同一の記録単
位領域に対するアクセス頻度を計数し、アクセス頻度の
高い記録単位領域を検出する。(b) ステップ(a) で検出
されたアクセス頻度の高い記録単位領域がアクセスされ
たことを検出する。(c) ステップ(a) で検出された上記
アクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、
上記記録媒体上の上記アクセス頻度の高い記録単位領域
の近傍の記録単位領域で、上記アクセス手段を順次移動
させる。こととしたので、アクセス手段がアクセス頻度
の高い記録単位領域にて停止することがなくなり、例え
ばアクセス手段を光学的な手段とした場合に、光照射に
伴う記録媒体への蓄熱が回避され、記録媒体の熱変形等
を防止することができる。また、アクセス手段がアクセ
ス頻度の高い記録単位領域上で揺動することとなるた
め、次のアクセスに対するアクセス手段の移動、並びに
このアクセス頻度の高い記録単位領域へのアクセスが速
くなり、アクセス手段4での情報信号のアクセス速度の
高速化が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録再生装置を記録媒体として追
記型の相変化型光ディスクを用いた記録再生装置に適用
した実施例(以下、単に実施例に係る記録再生装置と記
す)と、8台の実施例に係る記録再生装置からなるサブ
システムを7組、インターフェイスバスを介してホスト
コンピュータに接続させて構成された記録再生装置シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例に係る記録再生装置で使用される光デ
ィスクの記録フォーマットの一例を示す説明図である。
【図3】本実施例に係る記録再生装置に接続されるイン
ターフェイスコマンドコントローラの内部構成を概略的
に示すブロック図である。
【図4】インターフェイスコマンドコントローラにて実
行されるアクセス頻度計数プログラムのメインルーチン
を示すフローチャート(その1)である。
【図5】インターフェイスコマンドコントローラにて実
行されるアクセス頻度計数プログラムのメインルーチン
を示すフローチャート(その2)である。
【図6】インターフェイスコマンドコントローラにて実
行されるアクセス頻度計数プログラムのメインルーチン
を示すフローチャート(その3)である。
【図7】アクセス頻度計数プログラム内で実行される最
大アクセス頻度検出サブルーチンを示すフローチャート
である。
【図8】アクセス頻度計数プログラムで使用されるファ
イル群のバイト割り付けを示す説明図である。
【図9】ホストコンピュータから各記録再生装置に送出
されるアクセス要求情報(ACSINF)のエリア割り
付けの一例を示す説明図である。
【図10】頻度検出情報INFのアクセス要求情報(A
CSINF)への挿入処理ルーチンを示すフローチャー
トである。
【図11】本発明の一実施例に係る記録再生装置の処理
動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の他の実施例に係る記録再生装置の処
理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク(相変化型光ディスク) 2 ターンテーブル 3 スピンドルモータ 4 光ヘッド 5 信号処理回路 11 光ヘッド用スライド機構 12 対物レンズ 13 二次元アクチュエータ 21 再生用RFアンプ 22 復調回路 23 変調回路 24 サーボ制御回路 25 システムコントローラ 26 レーザ光制御回路 31 インターフェイスバス 32 ホストコンピュータ a システム領域 b ユーザー使用領域 c ホーム位置 d 二次元アクチュエータによる対物レンズの移動範囲
(視野内範囲) 33 プログラムメモリ 34 動作用RAM 35 演算部 36 制御部 43 インターフェイスコマンドコントローラ 44 検出手段 45 デバイスローカルバス A インターフェイスバス付き記録再生装置 B ローカルバス付き記録再生装置 C サブシステム

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体から情報信号の読出しアクセス
    を行なうアクセス手段と、 上記アクセス手段の上記記録媒体の同一の記録単位領域
    に対するアクセス頻度を計数し、アクセス頻度の高い記
    録単位領域を検出する検出手段と、 乱数を発生する乱数発生手段と、 上記アクセス手段が、上記検出手段によって検出された
    上記アクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後
    に、上記乱数発生手段で得た乱数に応じて、上記アクセ
    ス手段を上記記録媒体上の他の記録単位領域へ移動させ
    る移動手段とを備えた再生装置。
  2. 【請求項2】 上記乱数発生手段は、所定値範囲内の値
    を有する乱数を発生することを特徴とする請求項1記載
    の再生装置。
  3. 【請求項3】 上記アクセス手段が所望の記録単位領域
    をアクセスしてからの時間を計るタイマー手段を更に有
    し、 上記移動手段は、上記タイマー手段が所定時間経過した
    ことを検出した際に、上記アクセス手段を上記記録媒体
    のユーザーデータ領域以外の領域に移動させることを特
    徴とする請求項1記載の再生装置。
  4. 【請求項4】 上記乱数発生手段は、所定時間毎に乱数
    を発生し、 上記移動手段は、上記乱数発生手段が乱数を発生する毎
    に、上記アクセス手段を上記乱数に基づく記録単位領域
    に移動させることを特徴とする請求項1記載の再生装
    置。
  5. 【請求項5】 上記検出手段は、アクセス頻度の最も高
    い記録単位領域のみを検出することを特徴とする請求項
    1記載の再生装置。
  6. 【請求項6】 上記検出手段は、上記記録媒体に対して
    所定回数のアクセスが行なわれる毎に、アクセス頻度の
    高い記録単位領域を検出することを特徴とする請求項1
    記載の再生装置。
  7. 【請求項7】 記録媒体に対し、アクセスを行なって情
    報信号を記録するアクセス手段と、 上記アクセス手段の上記記録媒体の同一の記録単位領域
    に対するアクセス頻度を計数し、アクセス頻度の高い記
    録単位領域を検出する検出手段と、 乱数を発生する乱数発生手段と、 上記アクセス手段が、上記検出手段によって検出された
    上記アクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後
    に、上記乱数発生手段で得た乱数に応じて、上記アクセ
    ス手段を上記記録媒体上の他の記録単位領域へ移動させ
    る移動手段とを備えた記録装置。
  8. 【請求項8】 上記乱数発生手段は、所定値範囲内の値
    を有する乱数を発生することを特徴とする請求項7記載
    の記録装置。
  9. 【請求項9】 上記アクセス手段が所望の記録単位領域
    をアクセスしてからの時間を計るタイマー手段を更に有
    し、 上記移動手段は、上記タイマー手段が所定時間経過した
    ことを検出した際に、上記アクセス手段を上記記録媒体
    のユーザーデータ領域以外の領域に移動させることを特
    徴とする請求項7記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 上記乱数発生手段は、所定時間毎に乱
    数を発生し、 上記移動手段は、上記乱数発生手段が乱数を発生する毎
    に、上記アクセス手段を上記乱数に基づく記録単位領域
    に移動させることを特徴とする請求項7記載の記録装
    置。
  11. 【請求項11】 記録媒体に対して情報のアクセスを行
    なう情報アクセス方法において、以下のステップにて情
    報をアクセスすることを特徴とする情報アクセス方法。 (a) 記録媒体の同一の記録単位領域に対するアクセス頻
    度を計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出す
    る。 (b) ステップ(a) で検出されたアクセス頻度の高い記録
    単位領域がアクセスされたことを検出する。 (c) 乱数を発生する。 (d) ステップ(a) で検出された上記アクセス頻度の高い
    記録単位領域をアクセスした後に、上記乱数に応じて、
    上記記録媒体上の他の記録単位領域へ移動させる。
  12. 【請求項12】 アクセス手段により記録媒体に対して
    情報のアクセスを行なう情報アクセス方法において、以
    下のステップにて情報をアクセスすることを特徴とする
    情報アクセス方法。 (a) 記録媒体の同一の記録単位領域に対するアクセス頻
    度を計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出す
    る。 (b) ステップ(a) で検出されたアクセス頻度の高い記録
    単位領域がアクセスされたことを検出する。 (c) ステップ(a) で検出された上記アクセス頻度の高い
    記録単位領域をアクセスした後に、上記記録媒体上の上
    記アクセス頻度の高い記録単位領域の近傍の記録単位領
    域で、上記アクセス手段を順次移動させる。
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US7508615B2 (en) 2006-02-10 2009-03-24 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of controlling movement of a transducer and disk drive using same

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US6714378B1 (en) 1999-09-17 2004-03-30 Fujitsu Limited Positioning method, positioning device and disk device
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