JP3707813B2 - 再生装置、記録装置及び情報アクセス方法 - Google Patents

再生装置、記録装置及び情報アクセス方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、記録媒体から情報信号の読出しを行なう再生装置、記録媒体に対して情報信号の記録を行なう記録装置及び記録媒体に対して情報信号のアクセスを行なう情報アクセス方法に関し、特に、記録媒体として相変化型光ディスクを用いた場合に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光ビームによって情報信号の記録再生を行う記録再生装置において、その記録媒体として使用される円盤状の記録媒体(以下、単に光ディスクと記す)としては、再生専用型の光ディスクと、一回のみ情報信号の書き込みが可能な追記型の光ディスクと、情報信号の記録及び消去が複数回可能な光磁気記録媒体を用いた光ディスクがある。
【0003】
再生専用型の光ディスクは、記録される情報信号に基づいて凹凸パターン、即ちピットが同心円もしくは螺旋状に形成されたトラックが一方の面に形成されている。具体的には、光透過性を有するポリカーボネートやPMMA{Poly(methyl methacrylate) }等のような合成樹脂材料ディスク基板と、このディスク基板の一方の面に形成されたピットを被覆するように形成されたAlやAu等の金属からなる反射膜と、この反射膜を保護することを目的として上記反射膜を被覆するように形成された保護層とにより形成されている。
【0004】
追記型の光ディスクとしては、ピットの高密度形成を達成することができる相変化型光ディスクが提案されている。この相変化型再生専用光ディスクは、表面にピットが形成された透明基板上に、相変化材料膜を形成することにより構成されている。相変化材料膜は、Sb2 Se3 ,Sb2 Te3 ,Se,Te,BiTe,BiSe,In−Se,In−Sb−Te,In−SbSe,In−Se−Tl ,Ge−Te−Sb,Ge−Teから選ばれる少なくとも1種である。
【0005】
記録可能型の光ディスクとしては、垂直磁気記録材料を用いた光磁気ディスク等が知られている。
【0006】
この光磁気ディスクは、光ビームをガイドするための案内溝が一方の面に形成され、光透過性を有するポリカーボネートやPMMA等のような合成樹脂材料ディスク基板と、上記案内溝を覆うように形成されたTe、Fe、Co等の垂直磁気記録材料からなる記録層と、この記録層を保護することを目的として上記記録層を被覆するように形成された保護層とにより形成されている。
【0007】
これらの光ディスクを再生する方法としては、再生専用型及び追記型の光ディスクの場合には、レーザ光源からの光ビームをディスク基板に対物レンズで集束した状態で照射し、この光ディスクのピットにより変調された反射光束を例えばフォトディテクターにより検出し、上記反射光束の光量に応じた信号レベルを有する検出信号を得ることにより、光ディスクに記録された情報信号の再生信号を得るようにしている。
【0008】
また、後者の記録可能型の光ディスクの場合には、上記再生専用型の光ディスクと同様にして、レーザ光源からの光ビームをディスク基板に対物レンズで集束した状態で照射し、光ディスクの記録層によって変調された反射光束中のカー回転角を検出することによって、光磁気ディスクに記録された情報信号の再生信号を得るようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の記録再生装置においては、一定時間以内の周期で同一トラック上のデータを定期的にアクセスされると、光ヘッドがホーム位置に戻らず、結果的に光ヘッドが同一トラック上に留まってしまうことがある。この場合、光ヘッドから出射された再生用のレーザ光が上記同一トラックに長時間照射されることになり、その結果、該トラックの部分が局部的に蓄熱され、光ディスク自体が熱変形するおそれがあった。
【0010】
この問題を解決するために、光ヘッドを同一トラック上で停止させる時間(「一定時間」)を短くするという方法が考えられるが、光ヘッドのホーム位置への移動頻度が高くなり、通常のアクセス性能を低下させるおそれがある。
【0011】
このように、光ヘッドのホーム位置への移動頻度と、光ヘッドによるデータのアクセス性能は互いにトレードオフの関係にあり、あらゆる使われ方に対応して両者を満足することは困難であった。
【0012】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、アクセスヘッドの同一位置での長時間停止を事前に回避でき、しかもアクセス速度の高速化を達成することができる再生装置、記録装置及び情報アクセス方法を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、相変化型光ディスクに対する記録再生に適用した場合において、再生用のレーザ光の同一位置への長時間照射に伴う光ディスクの蓄熱を事前に回避することができ、しかも相変化型光ディスクに対するアクセス速度の高速化を達成することができる再生装置、記録装置及び情報アクセス方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る再生装置は、図1に示すように、記録媒体1から情報信号の読出しアクセスを行なうアクセス手段4と、このアクセス手段4の記録媒体1の同一の記録単位領域に対するアクセス頻度を計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出する検出手段44と、所定値範囲内の値を有する乱数を発生する乱数発生手段と、アクセス手段4が、検出手段44によって検出されたアクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、上記乱数発生手段で得た乱数に応じて、アクセス手段4を記録媒体上の他の記録単位領域へ即時に移動させる移動手段13とを備えると共に、アクセス手段4が情報信号の読出しのため記録単位領域をアクセスしてからの時間を計るタイマー手段42を更に有し、移動手段13は、タイマー手段42が所定時間経過したことを検出した際に、アクセス手段4を記録媒体1のユーザーデータ領域以外の領域に移動させる(請求項1記載の発明)。
【0017】
この場合、上記乱数発生手段を、所定時間毎に乱数を発生し、移動手段13を、乱数発生手段が乱数を発生する毎に、アクセス手段4を上記乱数に基づく記録単位領域に移動させるように構成してもよい(請求項記載の発明)。
【0018】
また、上記構成において、検出手段44を、アクセス頻度の最も高い記録単位領域のみを検出するように構成してもよい(請求項記載の発明)。
【0019】
また、上記構成において、検出手段44を、記録媒体1に対して所定回数のアクセスが行なわれる毎に、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出すると共にアクセス頻度計数をクリアするように構成してもよい(請求項記載の発明)。
【0020】
次に、本発明に係る記録装置は、記録媒体1に対し、アクセスを行なって情報信号を記録するアクセス手段4と、このアクセス手段4の記録媒体1の同一の記録単位領域に対するアクセス頻度を計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出する検出手段44と、所定値範囲内の値を有する乱数を発生する乱数発生手段と、アクセス手段4が、検出手段44によって検出されたアクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、上記乱数発生手段で得た乱数に応じて、アクセス手段4を記録媒体1上の他の記録単位領域へ即時に移動させる移動手段13とを備えると共に、アクセス手段4が情報信号の記録のため記録単位領域をアクセスしてからの時間を計るタイマー手段42を更に有し、移動手段13は、タイマー手段42が所定時間経過したことを検出した先に、アクセス手段4を記録媒体1のユーザーデータ領域以外の領域に移動させる(請求項5記載の発明)。
【0023】
この場合、上記乱数発生手段を、所定時間毎に乱数を発生させるように構成し、移動手段13を、上記乱数発生手段が乱数を発生する毎に、アクセス手段4を上記乱数に基づく記録単位領域に即時に移動させるように構成してもよい(請求項記載の発明)。
【0024】
次に、本発明に係る情報アクセス方法は、記録媒体1に対して情報のアクセスを行なう情報アクセス方法において、以下のステップにて情報をアクセスするようにする(請求項記載の発明)。
(a) 記録単位領域をアクセスする。
(b) 記録媒体1の同一の記録単位領域に対するアクセス頻度を計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出する。
(c) ステップ(b) で検出されたアクセス頻度の高い記録単位領域がアクセスされたことを検出する。
(d) 所定値範囲の値を有する乱数を発生する。
(e) ステップ(b) で検出されたアクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、上記乱数に応じて、記録媒体1上の他の記録単位領域へ即時に移動させる。
(f) 所定時間経過したことを検出する。
(g) ユーザーデータ領域以外の領域に移動させる。
【0026】
【作用】
請求項1記載の本発明に係る再生装置においては、アクセス手段4にて記録媒体1から情報信号の読み出しが行なわれる。このアクセス手段4による情報信号の読み出しにおいて、検出手段44により、アクセス手段4による記録媒体1の同一の記録単位領域に対するアクセス頻度が計数され、アクセス頻度の高い記録単位領域が検出される。そして、アクセス手段4は、検出手段44にて検出されたアクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、移動手段13により、所定値範囲内の値を有する乱数を発生する乱数発生手段で得た乱数に応じて、記録媒体1上の他の記録単位領域へ即時に移動すると共に、更にタイマー手段42により、アクセス手段4が情報信号の読出しのため記録単位領域をアクセスしてからの時間を計り、タイマー手段42が所定時間経過したことを検出した際に、移動手段13により、アクセス手段4を記録媒体1のユーザーデータ領域以外の領域に移動することになる。
【0027】
即ち、アクセス手段4は、同一位置に停止することがなくなり、例えばアクセス手段4を光学的な手段とした場合に、光照射に伴う記録媒体1への蓄熱が回避され、記録媒体1の熱変形等を防止することができる。また、移動手段13でのアクセス手段4の移動範囲をアクセス頻度の高い記録単位領域を含む所定値範囲内としているため、アクセス頻度の高い記録単位領域を中心として疑似的に割り付けられた所定領域内で周辺に移動することになり、移動手段13を簡単な構成を有するアクチュエータにて実現させることができ、構造の簡略化を達成させることができる。さらに、ユーザデータ領域へのアクセス手段4の長時間の停止が防止されることになり、消費電力の低減化及びサーボ系の機械的寿命の長期間化を実現させることが可能となる。
【0032】
次に、請求項記載の本発明に係る再生装置においては、アクセス手段4が、アクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、移動手段13により、乱数発生手段で得た乱数に応じて、記録媒体1上の他の記録単位領域に移動することになることになるが、この場合、乱数発生手段が所定時間毎に乱数を発生し、移動手段13が、乱数発生手段にて乱数が発生される毎に、アクセス手段4を上記乱数に基づく記録単位領域に移動させることから、アクセス手段4は、アクセス頻度の高い記録単位領域上で揺動することになる。従って、次のアクセスに対するアクセス手段4の移動、並びにこのアクセス頻度の高い記録単位領域へのアクセスが速くなり、アクセス手段4での情報信号の読出し速度の高速化が達成される。
【0033】
次に、請求項記載の本発明に係る再生装置においては、アクセス手段4による情報信号の読出し時において、検出手段44により、アクセス頻度の最も高い記録単位領域のみが検出される。そして、アクセス手段4は、検出手段44にて検出されたアクセス頻度の最も高い記録単位領域をアクセスした後に、移動手段13により、乱数発生手段で得た乱数に応じて、記録媒体1上の他の記録単位領域に移動することになる。
【0034】
即ち、アクセス手段4は、アクセス頻度の最も高い記録単位領域にて停止することがなくなり、例えばアクセス手段4を光学的な手段とした場合に、光照射に伴う記録媒体1への蓄熱が回避され、記録媒体の熱変形等を防止することができる。
【0035】
次に、請求項記載の本発明に係る再生装置においては、アクセス手段4による情報信号の読出し時において、アクセス手段4による所定回数のアクセスが行なわれる毎に、検出手段44により、アクセス頻度の高い記録単位領域が検出されると共にアクセス頻度計数がクリアされることになる。そして、アクセス手段4は、検出手段44にて検出されたアクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、移動手段13により、乱数発生手段で得た乱数に応じて、記録媒体1上の他の記録単位領域に移動することになる。
【0036】
この場合も、アクセス手段4は、アクセス頻度の高い記録単位領域にて停止することがなくなり、例えばアクセス手段4を光学的な手段とした場合に、光照射に伴う記録媒体1への蓄熱が回避され、記録媒体1の熱変形等を防止することができる。また、アクセス手段4がアクセス頻度の高い記録単位領域上で周辺に移動することになるため、次のアクセスに対するアクセス手段4の移動、並びにこのアクセス頻度の高い記録単位領域へのアクセスが速くなり、アクセス手段4での情報信号の読出し速度の高速化が達成されると共に、アクセス頻度の高いトラックアドレスが変化してもすぐに対応できる。
【0037】
次に、請求項記載の本発明に係る記録装置においては、記録媒体1に対し、アクセス手段4にて情報信号の記録が行なわれる。このアクセス手段4による情報信号の記録時において、検出手段44により、アクセス手段4による記録媒体1の同一記録単位領域に対するアクセス頻度が計数され、アクセス頻度の高い記録単位領域が検出される。そして、アクセス手段4は、検出手段44にて検出されたアクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、移動手段13により、乱数発生手段で得た所定値範囲内の値を有する乱数に応じて、記録媒体1上の他の記録単位領域に即時に移動することになると共に、更にタイマー手段42により、アクセス手段4が情報信号の記録のため記録単位領域をアクセスしてからの時間を計り、タイマー手段42が所定時間経過したことを検出した際に、移動手段13により、アクセス手段4を記録媒体1のユーザーデータ領域以外の領域に移動することになる。
【0038】
即ち、アクセス手段4は、同一位置に停止することがなくなり、例えばアクセス手段4を光学的な手段とした場合に、光照射に伴う記録媒体1への蓄熱が回避され、記録媒体1の熱変形等を防止することができる。また、移動手段13でのアクセス手段4の移動範囲をアクセス頻度の高い記録単位領域を含む所定値範囲内としているため、アクセス頻度の高い記録単位領域を中心として疑似的に割り付けられた所定領域内で周辺に移動することになり、移動手段13を簡単な構成を有するアクチュエータにて実現させることができ、構造の簡略化を達成させることができる。さらに、ユーザデータ領域へのアクセス手段4の長時間の停止が防止されることになり、消費電力の低減化及びサーボ系の機械的寿命の長期間化を実現させることが可能となる。
【0043】
次に、請求項記載の本発明に係る記録装置においては、アクセス手段4が、アクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、移動手段13により、乱数発生手段で得た乱数に応じて、記録媒体1上の他の記録単位領域に移動することになることになるが、この場合、乱数発生手段が所定時間毎に乱数を発生し、移動手段13が、乱数発生手段にて乱数が発生される毎に、アクセス手段4を上記乱数に基づく記録単位領域に即時に移動させることから、アクセス手段4は、アクセス頻度の高い記録単位領域上で揺動することになる。従って、次のアクセスに対するアクセス手段4の移動、並びにこのアクセス頻度の高い記録単位領域へのアクセスが速くなり、アクセス手段4での情報信号のアクセス速度の高速化が達成される。
【0044】
次に、請求項記載の本発明に係る情報アクセス方法においては、まず、記録単位領域をアクセスする第1の動作と、記録媒体1の同一の記録単位領域に対するアクセス頻度を計数して、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出するという第の動作と、この動作にて検出されたアクセス頻度の高い記録単位領域がアクセスされたことを検出するという第の動作と、所定値範囲の値を有する乱数を発生するという第の動作と、第2の動作で検出されたアクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、上記乱数に応じて、記録媒体上の他の記録単位領域へ即時に移動させるという第5の動作と、所定時間経過したことを検出するという第6の動作と、ユーザーデータ領域以外の領域に移動させるという第7の動作とが行なわれ、そして、上記第の動作で検出されたアクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、上記乱数に応じて、アクセス点が記録媒体1上の他の記録単位領域に移動することになる。
【0045】
この場合、アクセス点は、アクセス頻度の高い記録単位領域で停止することがなくなり、例えばアクセス方式を光学的な方式とした場合に、光照射に伴う記録媒体1への蓄熱が回避され、記録媒体1の熱変形等を防止することができる。また、移動手段13でのアクセス手段4の移動範囲をアクセス頻度の高い記録単位領域を含む所定値範囲内としているため、アクセス頻度の高い記録単位領域を中心として疑似的に割り付けられた所定領域内で周辺に移動することになり、移動手段13を簡単な構成を有するアクチュエータにて実現させることができ、構造の簡略化を達成させることができる。さらに、ユーザデータ領域へのアクセス手段4の長時間の停止が防止されることになり、消費電力の低減化及びサーボ系の機械的寿命の長期間化を実現させることが可能となる。
【0047】
この場合、アクセス手段4がアクセス頻度の高い記録単位領域にて停止することがなくなり、例えばアクセス手段4を光学的な手段とした場合に、光照射に伴う記録媒体1への蓄熱が回避され、記録媒体1の熱変形等を防止することができる。また、アクセス手段4がアクセス頻度の高い記録単位領域上で揺動することとなるため、次のアクセスに対するアクセス手段4の移動、並びにこのアクセス頻度の高い記録単位領域へのアクセスが速くなり、アクセス手段4での情報信号のアクセス速度の高速化が達成される。
【0048】
なお、以下の実施例においては、記録媒体1としてディスク状の記録媒体を主体にして説明を行なっているが、この発明における応用範囲は、これに留まらない。即ち、本発明は、アクセスされる記録媒体1とアクセス手段4が存在する装置において、アクセス手段4を同一位置に長期滞留させたくない要求がある場合に、アクセス性能を低下させずに、アクセス手段4を同一位置から即時移動させるもの全般において適用可能である。
【0049】
【実施例】
以下、本発明に係る記録再生装置を、記録媒体として追記型の相変化型光ディスクを用いた記録再生装置に適用した実施例(以下、単に実施例に係る記録再生装置と記す)を図1〜図12を参照しながら説明する。
【0050】
この実施例に係る記録再生装置は、図1に示すように、先端に相変化型光ディスク(以下、単に光ディスクと記す)1が装着されるターンテーブル2を有し、このターンテーブル2に装着された光ディスク1をCLV(線速度一定)方式又はCAV(角速度一定)で一定方向に回転させるスピンドルモータ3と、この回転する光ディスク1に対して情報信号のアクセス(記録及び再生)を行なう光ヘッド4と、この光ヘッド4からの再生信号を復調して再生データとして外部に送出し、また外部からの供給された書込みデータを変調して光ヘッドに書き込み信号として供給する信号処理回路5を有する。
【0051】
図2に示すように、光ディスク1は、内周部分にこの光ディスク1の属性、例えばCLVやCAV等の回転制御方式、トラックピッチやトラック数などのトラックに関するデータ、即ちTOC(Table of Contents )データが、相変化材料層ではなく、コンパクトディスクと同様に凹凸によるピット情報として記録されており、このTOCデータが記録されたシステム領域aを除いた部分に相変化材料層が形成されてユーザー使用領域bとして割り付けられている。
【0052】
光ヘッド4は、例えばリニアモータとガイド軸を主体とする光ヘッド用スライド機構11によって光ディスク1の径方向に移動可能とされ、その内部に少なくともレーザ光の光源である半導体レーザ(図示せず)と、この半導体レーザから出射されたレーザ光Lを光ディスク1の相変化材料層(記録層)に集光させる対物レンズ12と、半導体レーザから出射されたレーザ光Lの光ディスク1での反射光を検出して電気信号に変換する光検出器(図示せず)と、上記反射光を半導体レーザからの出射光と空間的に分離するビームスプリッタ(図示せず)を有して構成されている。
【0053】
上記光ヘッド4の対物レンズ12は、簡単な構成の二次元アクチュエータ13によって、光ディスク1と垂直な方向及び光ディスク1の径方向にそれぞれ微小範囲で移動可能とされている。この二次元アクチュエータ13は、例えばフォーカス・コイル、トラッキング・コイル及びマグネット(共に図示せず)からなる磁気回路を有する。
【0054】
信号処理回路5は、光ヘッド4における上記光検出器からの再生信号を増幅する再生用RFアンプ21と、このRFアンプ21からの再生増幅信号を復調し、更にエラー訂正等の復号化処理を行なってディジタルの再生データに変換する復調回路22と、外部から供給された記録用データを例えばEFM変調し、更にピット記録用情報としての二値化信号に変換する変調回路23と、スピンドルモータ3、二次元アクチュエータ13及び光ヘッド用スライド機構11に対してそれぞれサーボ信号を出力し、これらに対してサーボ制御を行なうサーボ制御回路24と、これらに対して各種制御を行なうシステムコントローラ25とを有する。また、この信号処理回路5は、システムコントローラ25からの制御信号に基づいて、光ヘッド4における半導体レーザの光出力を制御するレーザ光制御回路(APC)26を有する。
【0055】
そして、上記実施例に係るサブシステムCが最大で例えば7組用意され、各サブシステムCには、インターフェイスバスコントローラ付きの記録再生装置Aと、ローカルバス付きの記録再生装置Bとがあり、記録再生装置Aには記録再生装置Bが7台まで接続可能となっている。つまり、記録再生装置Aと、該記録再生装置A下の複数台の記録再生装置Bで1つのサブシステムCを構成している。そして、これら複数台の記録再生装置からなるサブシステムCがインターフェイスバス(例えばSCSI:Small Computer Systems Interface)31を介して、これら複数組のサブシステムCを集中的に監視・制御するホストコンピュータ32に電気的に接続された記録再生装置システムとなっている。
【0056】
図3に示すように、インターフェイスコマンドコントローラ43は、その内部に各種プログラムが登録されたプログラムメモリ33と、このプログラムメモリ33から読み出されたプログラムの動作領域として使用され、更に作成されたデータテーブル(ファイル)の格納領域として用いられる動作用RAM34と、プログラムメモリ33にStoreされたプログラムのアルゴリズムに沿ってデータの加工及び判別を行なう演算部35と、これらメモリ33及び34や演算部35等の制御を行なう制御部36を有する検出手段44が組み込まれている。
【0057】
次に、上記記録再生装置システムとそれぞれの記録再生装置の動作及び信号処理について説明する。この説明においては、ホストコンピュータ32に8台の記録再生装置からなるサブシステム一組が接続されているものとし、更に各記録再生装置に光ディスク1が装着されている状態から説明を行なう。
【0058】
まず、個々の記録再生装置において、光ディスク1のシステム領域a(図2参照)に記録されているTOCデータが光ヘッド4にて読み出される。システムコントローラ25は、TOCデータに基づいて当該光ディスク1のフォーマット、例えばCLV方式のフォーマットであるか又はCAV方式のフォーマットであるかを検出し、それぞれ対応する回転方式の情報信号をサーボ制御回路24に供給する。
【0059】
サーボ制御回路24は、システムコントローラ25からの情報信号及びスピンドルモータ3からの回転数に関するタイミング信号に基づいて、サーボ信号を作成してスピンドルモータ3に供給する。スピンドルモータ3は、サーボ制御回路24からのサーボ信号に基づいてその回転駆動が制御され、光ディスク1はCLV方式又はCAV方式にて安定に回転駆動される。
【0060】
この状態から、例えば光ディスク1に対する追記(1回書込み)について説明すると、例えばホストコンピュータ32内の動作用RAM34に格納されたデータがインターフェイスバス31を介して書込み対象の記録再生装置に供給される。
【0061】
この例において、書込み対象の記録再生装置を選択する方式としては、例えばホストコンピュータ32からそれぞれ8台の記録再生装置に接続されたインターフェイスバスを通して書込み対象となる記録再生装置に書込み要求信号を出力し、更に、制御データの先頭部分に各記録再生装置に対応したデバイス番号をコードとして挿入した選択用データを送出する。インターフェイスコマンドコントローラ43がこのコードを読み出して、システムコントローラ25及びデバイスローカルバス45を経由して各システムコントローラ25に再度送出する。そして、各システムコントローラ25内においてそれぞれの記録再生装置に割り付けられたデバイス番号と照合し、デバイス番号が合致した記録再生装置のみがシステムコントローラ25を介してホストコンピュータ32からの書込みデータを取り込むという方法を採用している。
【0062】
書込み対象として選択された記録再生装置は、ホストコンピュータ32からのデータをインターフェイスコマンドコントローラ43とシステムコントローラ25を介して変調回路23に供給する。このとき、システムコントローラ25は、レーザ光制御回路(APC)26に対して記録用のレーザ出力に設定するための制御信号を出力する。レーザ光制御回路26は、システムコントローラ25からの上記制御信号の入力に基づいて、レーザ出力の比較用基準レベルを記録用の出力レベルに変更し、レーザ出力を記録用の出力に安定させる。
【0063】
また、システムコントローラ25は、供給されたデータのトラックアドレスデータに基づいて、光ヘッド4の移動量を示す信号を作成して光ヘッド用スライド機構11に供給する。光ヘッド用スライド機構11は、入力された上記信号に基づいて光ヘッド4を移動させて対応するトラックに位置させる。そして、該当トラックにホストコンピュータ32から供給されたデータを光ヘッド4を介して記録する。
【0064】
そして、ホストコンピュータ32から順次送られてくる書込みデータを対応する光ディスク1の該当トラックにそれぞれ光ヘッド4を介して順次記録する。ホストコンピュータ32から送られてくる書込みデータは、ユーザーがホストコンピュータ32を用いて、あるいは外部のソースデータに基づいてホストコンピュータ32にて作成したデータであり、これらの書込みデータは、光ディスク1のユーザー使用領域b(図2参照)に記録される。これら光ディスク1のユーザー使用領域bに記録されたデータは、ホストコンピュータ32の例えば拡張ROMデータとして使用されることになる。つまり、各記録再生装置は、ホストコンピュータ32の補助記憶装置(拡張ROM)として使用されることになる。
【0065】
各光ディスク1に記録されるデータの具体例としては、例えばゲームソフトやワープロソフト等を動作させた場合において、CRTに表示される背景画像データやキャラクタデータもしくは辞書データなどである。
【0066】
次に、追記された光ディスク1に対して再生を行なう動作及び信号処理について説明する。まず、データの読出しに先立って、システムコントローラ25は、レーザ光制御回路26に対して再生用のレーザ出力に設定するための制御信号を出力する。レーザ光制御回路26は、システムコントローラ25からの上記制御信号の入力に基づいて、レーザ出力の比較用基準レベルを再生用の出力レベルに変更し、レーザ出力を再生用の出力に安定させる。
【0067】
そして、例えばホストコンピュータ32に接続されている例えばキーボード等の入力手段41にて操作者がゲームソフトやワープロソフト等を実行させた場合に、その際必要とされるテキストデータ、グラフィックデータ等が光ディスク1に書き込まれており、それをホストコンピュータ32が読み出すために、例えばSCSIのREADコマンドのような命令をインターフェイスコマンドコントローラ43に与えると、該コントローラ43はプログラムメモリ33内のプログラムに従ってこれを解釈実行し、光ディスク1内のデータが動作用RAM34に格納され、最終的にインターフェイスバス31を経由してホストコンピュータ32に送られる。
【0068】
このプログラムの実行中において、例えば拡張ROMデータの読出しが要求され、オペレーションシステム(OS)を通じ、該当する記録再生装置に対してデータの読出しが要求される。この要求は、データ読出し要求を示すコードと記録再生装置のデバイス番号及び読出しアドレスを伴ったデータをインターフェイスバスを介して8台の記録再生装置に供給することによって行なわれる。
【0069】
この読出し要求においては、読出し要求対象の記録再生装置に対してデータの読出しがあった段階において、システムコントローラ25内のカウンタに3秒を示す時間データがセットされる。そして、このカウンタは、タイマー42からのクロック信号の入力に基づいて時間データを減算し、時間データが0になった段階で、システムコントローラ25の制御部にキャリー信号を出力する。システムコントローラ25の制御部は、カウンタからのキャリー信号の入力に基づいて、サーボ制御回路24に対し、移動に関する制御信号を出力する。
【0070】
サーボ制御回路24は、システムコントローラ25からの制御信号の入力に基づいて、光ヘッド用スライド機構11に対して、光ヘッド4をホーム位置、例えばTOCデータが記録されているシステム領域aの所定トラック(ディフェクトマネージメントに関するデータの予備スペースとして使用されるトラックなど:図2において斜線で示す領域c)に移動させるためのサーボ信号を出力する。即ち、ユーザーデータ等の記録領域ではないエリアをホーム位置cとして設定する。但し、次のアクセスに移れるよう、アドレスが記録されているエリアであることが好ましい。光ヘッド用スライド機構11は、このサーボ信号の入力に基づいて、光ヘッド4をホーム位置cに移動させる。
【0071】
この一連の動作は、前回のアクセス(読出し要求)から3秒経過しても、次回のアクセスがない場合に、光ヘッド4をホーム位置cに移動させることであり、前回のアクセスから3秒以内に次のアクセスがあった場合、ホーム位置cに移動することなく、アクセス対象のトラック上に移動することになる。また、アクセス要求ごとにシステムコントローラ25内のカウンタに3秒を示す時間データが登録されることになる。
【0072】
そして、本実施例においては、上記拡張ROMデータの読出し要求に伴って、プログラムメモリ33からアクセス頻度計数プログラムが読み出され、該プログラムが実行される。
【0073】
ここで、上記アクセス頻度計数プログラムの処理ルーチンについて、図4〜図7のフローチャート及び図8の各種テーブル情報を参照しながら説明する。
【0074】
このアクセス頻度計数プログラムの実行にあたっては、動作用RAM34における所定の配列変数領域(データ格納用として使用される領域)に2つのデータテーブル、1つのカウントファイル、1つのFIFO(first-in first-out)方式のラッチ領域及び1つの頻度検出フラグが論理的に割り付けられる。
【0075】
1つ目のデータテーブルは、図8(a)に示すように、アクセス頻度計数テーブル:ACSTBLであり、8台の記録再生装置に対応して8つのファイル(ACSFIL#0〜ACSFIL#7)から構成されている。各ファイルは64個のレコード(ACSRCD#0〜ACSRCD#63)から構成され、各レコードは4バイト構成となっている。各レコードACSRCDの内訳は、先頭の1バイト目にアクセス回数データCNTが格納され、残りの3バイトにトラックアドレスデータLBAが格納されるようになっている。なお、このアクセス頻度計数テーブル(ACSTBL)の記録容量は、8ファイル×64レコード×4バイト=2048バイトである。
【0076】
2つ目のデータテーブルは、図8(b)に示すように、最大アクセス情報テーブル:MAXTBLであり、8台の記録再生装置に対応して8つのレコード(MAXRCD#0〜MAXRCD#7)から構成されている。各レコードMAXRCDは、上記アクセス頻度計数テーブル(ACSTBL)の各レコードACSRCDと同じ4バイト構成で、かつその内訳は、先頭の1バイト目にアクセス回数データCNTが格納され、残りの3バイトにトラックアドレスデータLBAが格納されるようになっている。なお、この最大アクセス情報テーブル(MAXTBL)の記録容量は、8レコード×4バイト=32バイトである。
【0077】
カウントファイルは、図8(c)に示すように、アクセス回数を計数するためのデータファイル:TTLCNTであり、8台の記録再生装置に対応して8つのレコード(TTLRCD#0〜TTLRCD#7)から構成されている。各レコードTTLRCDは、1バイト構成で、それぞれアクセス回数データCNTの更新用として使用される。従って、このカウントファイル(TTLCNT)の記録容量は8バイトである。
【0078】
FIFO方式のラッチ領域は、図示しないが、例えばこのアクセス頻度計数プログラムよりも優先度の高いプログラムによって、それぞれ読出し要求のあったデバイス番号DNOとトラックアドレスデータLBAからなる対のデータが順次格納されるようになっている。そして、これらラッチ領域に格納されたデバイス番号DNOとトラックアドレスデータLBAが、プログラムの実行ごとに先頭番地にシフトアップされ、デバイス番号DNO及びトラックアドレスLBAの判別用として使用される。
【0079】
頻度検出フラグ:ACSFLGは、図8(d)に示すように、1バイト構成となっており、8台の記録再生装置に対応して1ビットずつ割り当てられ、「1」がアクセス頻度の最も高いトラックアドレス登録、「0」が未登録をそれぞれ示す。
【0080】
このアクセス頻度計数プログラムは、ホストコンピュータ32が各記録再生装置に対してアクセスし、読出し対象のデバイス番号DNOに対応した記録再生装置における光ディスク1の読出し要求アドレスからデータを読み出した後に、逐次起動されることになる。
【0081】
このプログラムの処理順序を説明すると、図4〜図6のフローチャート(メインルーチン)に示すように、まず、読出し要求対象のデバイス番号DNO及びトラックアドレスデータLBAをラッチ領域の先頭番地から読み出して、プログラム上で定義された第1及び第2のインデックスレジスタR1及びR2にそれぞれセットする(ステップS1)。次に、プログラム上で定義され、ポイント数が格納される第3のインデックスレジスタR3に初期値(この例では零(0))を格納する(ステップS2)。
【0082】
次に、第1のインデックスレジスタR1に格納されているデバイス番号DNOをインデックスとして、アクセス頻度計数テーブル(ACSTBL)のうち、デバイス番号DNOに対応するファイルACSFILを選択する(ステップS3)。その後、第3のインデックスレジスタR3に格納されているポイント数をインデックスとして該当ファイルからポイント数に対応したレコードACSRCDを選択する(ステップS4)。
【0083】
次に、選択したレコードACSRCDに登録データがあるか否か判別する(ステップS5)。この判別は、選択したレコードACSRCDの先頭バイトの数値、即ちアクセス回数データCNTが0か、あるいは0でないかで判別する。アクセス回数データCNTが0でない場合、登録データ有りとして次のステップS6に進む。ここで、選択したレコードACSRCDの先頭バイトの数値だけを見ることで登録データの有無を検出できるのは、レコードACSRCDがMAXRCD#0から登録されているからである。
【0084】
ステップS6においては、第2のインデックスレジスタR2に格納されているトラックアドレスデータLBAと選択したレコードACSRCDに登録されているトラックアドレスデータLBAが同じか否かを判別する。同じでない場合、次のステップS7に進み、第3のインデックスレジスタR3に格納されているポイント数に1を加え更新する。
【0085】
次に、選択したファイルACSFILに関するすべてのレコードACSRCDについて登録データの確認を行なったかどうかの判別を行なう(ステップS8)。この判別は、第3のインデックスレジスタR3に格納されているポイント数が64になった否かで判別が行なわれる。ポイント数が64に達していない場合は、ステップS4に戻って更新されたポイント数に対応したレコードを選択し、その後、上記ステップS5以降の処理を行なう。
【0086】
上記ステップS5において、選択されたレコードACSRCDに登録データがない場合は図5で示すステップS9に進み、第3のインデックスレジスタR3内のポイント数=0であるかが判別される。ポイント数=0である場合、選択されたファイルACSFILにおける全レコードACSRCDに登録データがない場合を示すもので、ステップS10に進む。ここで、ファイルACSFILには、ACSRCD#0からデータが登録されるようになされているため、インデックスレジスタR3が「0」で登録データがない場合、全レコードACSRCDに登録データがないことになる。
【0087】
ステップS10においては、第1のインデックスレジスタR1内のデバイス番号DNOをインデックスとして、最大アクセス情報テーブルMAXTBLのうち、デバイス番号DNOに対応するレコードを選択する。次いで、選択されたレコードの先頭バイトの内容が0であるかどうかが判別される(ステップS11)。0である場合、読出し要求対象の記録再生装置においては、アクセス回数が最大のトラックアドレスがまったく決定されていないものとして判別され、次のステップS12に進んで、頻度検出フラグ(ACSFLG)の該当ビット(即ち、デバイス番号DNOに対応したビット)をリセットする。
【0088】
その後、上記アクセス頻度計数テーブル(ACSTBL)から選択されたレコードACSRCDに第2のインデックスレジスタR2に格納されている読出し要求のあったトラックアドレスデータLBAを登録する(ステップS13)。その後、そのレコードACSRCDの先頭バイトにアクセス回数データCNTとして「1」を登録する(ステップS14)。
【0089】
一方、上記ステップS9において、ポイント数が0でないのは、選択された登録済みのレコードACSRCDにおけるトラックアドレスデータLBAと読出し要求のトラックアドレスデータは一致しないが、登録データのないレコードが存在する場合である。この場合は、そのままステップS13以降の処理に進み、選択されたレコードACSRCDに第2のインデックスレジスタR2に格納されている読出し要求のあったトラックアドレスデータLBAを登録した後、そのレコードACSRCDの先頭バイトにアクセス回数データCNTとして「1」を登録する。
【0090】
他方、図4のステップS6において、第2のインデックスレジスタR2に格納されているトラックアドレスデータLBAと選択したレコードACSRCDに登録されているトラックアドレスデータLBAが同じである場合、ステップS15に進み、選択したレコードACSRCDにおける先頭バイト内のカウント回数CNTに1を加え更新する。
【0091】
上記ステップS14又は上記ステップS15の処理が終了した後、次のステップS16に進み、第1のインデックスレジスタR1内のデバイス番号DNOをインデックスとして、カウントファイル(TTLCNT)のうち、デバイス番号DNOに対応するレコードを選択する。その後、この選択したレコードTTLRCD内のアクセス回数CNTに1を加え更新する(ステップS17)。
【0092】
次に、ステップS18において、当該デバイス番号DNOに対応する記録再生装置へのアクセスが64回分終了したかどうかが判別される。この判別は、上記カウントファイル(TTLCNT)のうち、ステップS16にて選択したレコードTTLRCD内の値が64以上であるかどうかで判別される。この値が64以上である場合、次のステップS19に進んで最大アクセス頻度検出サブルーチンに入る。
【0093】
この最大アクセス頻度検出サブルーチンは、図7に示すように、まず、プログラム上で定義された第4のインデックスレジスタR4にインデックスポイント数として初期値=0をセットし(ステップS101)、更に、同じくプログラム上で定義された最大値用レジスタMAXRに初期値=0をセットする(ステップS102)。なお、この最大値レジスタMAXRは、4バイト構成となっており、先頭バイトに最大アクセス回数CNTが格納され、後ろの3バイトに最大アクセス頻度のトラックアドレスLBAが格納されるようになっている。
【0094】
次に、アクセス頻度計数テーブル(ACSTBL)のうち、上記ステップS3にて選択したファイルACSFILに関し、第4のインデックスレジスタR4内のポイント数をインデックスとして、該当ファイルACSFILからポイント数に対応したレコードACSRCDを選択する(ステップS103)。
【0095】
次に、選択したレコードACSRCDが有効か無効かを判別する(ステップS104)。この判別は、選択したレコードACSRCDの先頭バイトの数値、即ちアクセス回数データCNTが0か、あるいは0でないかで判別する。アクセス回数データCNTが0でない場合、有効であるとして次のステップS105に進む。
【0096】
ステップS105においては、このレコードACSRCDに登録されているアクセス回数が最大値用レジスタMAXRの先頭バイトの最大アクセス回数CNTよりも大きいかどうかを判別する。アクセス回数が大きい場合、次のステップS106に進んで、選択したレコードACSRCD内に登録されているトラックアドレスデータLBAを、最大値用レジスタMAXRの後ろ3バイトの領域に格納する。その後、選択したレコードACSRCDの先頭バイトのアクセス回数CNTを最大値用レジスタMAXRの先頭バイトの領域にオーバーライトする(ステップS107)。
【0097】
次に、ステップS108において、第4のインデックスレジスタR4内のポイント数に1を加え更新する。その後、選択したファイルACSFILに関するすべてのレコードACSRCDについて登録データの確認を行なったかどうかの判別を行なう(ステップS109)。この判別は、第4のインデックスレジスタR4に格納されているポイント数が64になった否かで判別が行なわれる。ポイント数が64に達していない場合は、ステップS103に戻って更新されたポイント数に対応したレコードACSRCDを選択し、その後、上記ステップS104以降の処理を行なう。
【0098】
ステップS105において、選択したレコードACSRCDに登録されているアクセス回数CNTが最大値用レジスタMAXRの先頭バイトの最大アクセス回数CNT以下の場合は、直接ステップS108に飛んで第4のインデックスレジスタR4内のポイント数に1を加え更新し、ステップS109以降の処理を行なう。
【0099】
ステップS109において、第4のインデックスレジスタR4に格納されているポイント数が64以上である場合は、このサブルーチンからメインルーチンに戻り、図6で示す次のステップS20に進む。また、上記ステップS104において、選択したレコードACSRCDが無効、即ち選択したレコードACSRCDの先頭バイトが0である場合は、直接このサブルーチンを強制的に終了してメインルーチンのステップS20に進む。
【0100】
このステップS20においては、図6に示すように、第1のインデックスレジスタR1内のデバイス番号DNOをインデックスとして、最大アクセス情報テーブル(MAXTBL)のうち、デバイス番号DNOに対応するレコードMAXRCDを選択する。
【0101】
次に、この選択したレコードMAXRCDに、最大値用レジスタMAXRの内容をそのままオーバーライトする(ステップS21)。即ち、選択したレコードMAXRCDに最大アクセス回数CNT及びその対象トラックアドレスLBAを格納する。
【0102】
次に、アクセス頻度計数テーブル(ACSTBL)のうち、ステップS3にて選択したファイルACSFILの内容を全てクリアする(ステップS22)。例えばファイルACSFILの全領域に0を格納する。その後、ステップS16にて選択したカウントファイル(TTLCNT)のレコードTTLRCD内に初期値=0を格納する(ステップS23)。その後、ステップS24にて頻度検出フラグ(ACSFLG)の該当ビット(即ち、デバイス番号DNOに対応したビット)をセットして、このアクセス頻度計数プログラムの処理ルーチンが終了する。
【0103】
一方、ステップS18において、カウントファイル(TTLCNT)のうち、ステップS16にて選択したレコードTTLRCD内の値が64よりも小さい場合、最大アクセス頻度の検出に必要なデータは揃っていないとして、ステップS19以降の処理は行なわずに、直接このアクセス頻度計数プログラムの処理ルーチンが終了する。
【0104】
また、ステップS8においてポイント数が64に達した場合は、選択したファイルACSFILに関するすべてのレコードACSRCDについて登録データの確認を行なったが、今回アクセス要求のあったトラックアドレスは、ファイルACSFIL内に登録されていないため、そのまま上記アクセス頻度計数プログラムの処理ルーチンが終了することになる。
【0105】
このアクセス頻度計数プログラムは、ホストコンピュータ32から8台の記録再生装置に対してアクセス(読出し)要求があった後に、逐次起動されるものであり、アクセス要求が頻繁にあった場合、そのアクセス要求に関する情報(アクセス要求のあったデバイス番号DNOとトラックアドレスデータLBAからなる対のデータ)が、一旦、FIFO方式のラッチ領域に格納され、上記アクセス頻度計数プログラムの起動ごとに上記ラッチ領域から順次アクセス要求に関する情報が取り出されて処理されることになる。
【0106】
上記アクセス頻度計数プログラムの処理を総括的に説明すると、該プログラムは、システムコントローラ25によるホストコンピュータ32からのアクセス要求の実行後、そのアクセス要求のあったトラックアドレスをアクセス頻度計数テーブル(ACSTBL)に登録していく。具体的には、アクセス回数データCNTとトラックアドレスデータLBAを書き込む。この書込み処理において、上記テーブル(ACSTBL)にすでにトラックアドレスが登録されていれば、そのトラックアドレスに関するアクセス回数データCNTを更新登録する。この登録は、ポイント数の更新とともに行なわれる。なお、上記テーブル(ACSTBL)は1ファイルにつき、64のレコードが論理的に割り付けられているため、最大64種類の異なるトラックアドレスが登録可能である。
【0107】
そして、ポイント数が64に達した段階で、最大のアクセス回数を有するトラックアドレスと該アクセス回数を最大アクセス情報テーブル(MAXTBL)に登録する。これで過去64回のアクセス中、最もアクセス頻度の高いトラックアドレスが登録されたことになる。
【0108】
このとき、上記プログラムによる処理によって、アクセス頻度計数テーブル(ACSTBL)の内容がクリアされるが、これは、次のアクセスから再び計数が最初から始まることを意味する。この方法によれば、アクセスの周期や順序に関係なく、常にアクセス頻度が最大であるトラックアドレスを検出することができる。しかも、過去64ポイントが対象となるため、アクセス頻度の高いトラックアドレスが変化してもすぐに対応できるという利点がある。
【0109】
次に、上記アクセス頻度計数プログラムにて最もアクセス頻度の高いトラックアドレスを検出した場合におけるシステムコントローラ25によるアクセス動作について説明する。
【0110】
いま、ホストコンピュータ32から8台の記録再生装置に対してアクセス(読出し)要求が出される際、例えば図9で示すアクセス要求情報(ACSINF)に頻度検出情報INFが挿入されて、各記録再生装置に対してアクセスが要求されることになる。なお、アクセス要求情報(ACSINF)としては、図示するように、先頭部分から順に、同期情報SYC,デバイス番号DNO,頻度検出情報INF,トラックアドレスデータLBA,セクタアドレスデータSBA,読出しレコード長(セクタ長)LENGTHから構成される。
【0111】
上記頻度検出情報INFの挿入処理の一例を図10のフローチャートに示す。このフローチャートにおいて、まず、アクセス要求の対象となる記録再生装置に関し、アクセス頻度の高いトラックアドレスが登録されているかどうかが判別される(ステップS201)。この判別は、図8(d)で示す頻度検出フラグ(ACSFLG)のうち、アクセス要求のあるデバイス番号DNOに対応したビットが「1」であるか又は「0」であるかによって判別される。
【0112】
ここで、対象ビットが「1」で、アクセス頻度の高いトラックアドレスが登録されている場合は、次のステップS202に進んで、アクセス要求のトラックアドレスが、最大アクセス情報テーブル(MAXTBL)の該当レコードMAXRCDに登録されているトラックアドレスと同じかどうかが判別される。同じである場合は、ステップS203に進んで、頻度検出情報INFとして「1」を登録し、異なる場合は、ステップS204に進んで、頻度検出情報INFとして「0」を登録する。
【0113】
その後、ステップS205に進んで、上記登録された頻度検出情報INFを図9で示すアクセス要求情報に挿入して終了する。
【0114】
一方、ステップS201において、アクセス要求の対象となる記録再生装置に関し、アクセス頻度の高いトラックアドレスが登録されていない場合、即ち、図8(d)で示す頻度検出フラグ(ACSFLG)のうち、アクセス要求のあるデバイス番号DNOに対応したビットが「0」である場合、ステップS206に進んで、頻度検出情報INFとして「0」を登録する。その後、ステップS205以後の処理を行なう。
【0115】
上記頻度検出情報INFの挿入処理が終了すると、作成されたアクセス要求情報(ACSINF)をインターフェイスバス31を通して各記録再生装置に送出する。
【0116】
次に、各記録再生装置の処理動作について図11のフローチャートに基づいて説明する。まず、各記録再生装置は、インターフェイスバス31に送出された上記アクセス要求情報(ACSINF)を一旦、システムコントローラ25内のRAMに取り込む(ステップS301)。そして、自己の記録再生装置が、今回のアクセス要求の対象機器かを判別する(ステップS302)。この判別は、システムコントローラ25のROM内に登録されている記録再生装置のデバイス番号DNOとインターフェイスバス31を介して供給されたアクセス要求情報(ACSINF)内のデバイス番号DNOとを比較することにより行なわれる。
【0117】
そして、アクセス要求情報(ACSINF)内のデバイス番号DNOと一致した記録再生装置のみがアクセス要求の対象機器となり、該当装置のシステムコントローラ25は、上記RAMに取り込んだアクセス要求情報(ACSINF)にしたがって、光ディスク1から要求情報に適合するデータを読み出す(ステップS303)。このデータの読出し処理において、まず、光ヘッドが現在どのトラック上にあるかを知るために、一旦、光ヘッド4にて光ディスク1上のデータを読み出し、この読み出したデータからアドレスに関するデータを抽出し、システムコントローラ25に供給する。システムコントローラ25は、この読み出したアドレスとアクセス要求のアドレスとを比較して、その移動量を算出する。
【0118】
その後、上記算出した移動量データをサーボ制御回路24に供給して、光ヘッド4をアクセス要求のあったトラックに位置させ、同時にそのトラックにおけるデータをアクセス要求情報(セクタアドレス及びレコード長)に基づいて読み出す。この光ヘッド4にて読み出されたデータは、復調回路22にて所定の再生データに変換され、インターフェイスバス31を通してホストコンピュータ32に供給される。
【0119】
その後、システムコントローラ25内のカウンタに3秒を示す時間データをセットする(ステップS304)。
【0120】
その後、システムコントローラ25は、RAMに取り込まれたアクセス要求情報(ACSINF)内の頻度検出情報INFに基づいて、いまアクセスしたトラックがアクセス頻度の最も高いトラックであるかを判別する(ステップS305)。この判別は、頻度検出情報INFの内容が「1」であるか、あるいは「0」であるかを検出することにより行なわれる。
【0121】
上記判別において、いまアクセスしたトラックがアクセス頻度の最も高いトラックである場合、即ち頻度検出情報INFの内容が「1」である場合、次のステップS306に進んで乱数を発生させる。この乱数は、光ヘッド4における対物レンズ12の視野内に入るトラック数、即ち、二次元アクチュエータ13のトラッキング・コイルとマグネットによる対物レンズ12の動作範囲(図2において、斜線で示す領域d)である。なお、この例では、±50トラックであることから±50の範囲のうち、任意の数値が発生するようになっている。
【0122】
これに対し、いまアクセスしたトラックがアクセス頻度の最も高いトラックでない場合、ステップS308に進む。
【0123】
ステップS307において、システムコントローラ25は、発生した乱数が示す数値のトラック上に対物レンズ12の焦点が合致するように、サーボ制御回路24にサーボ信号を出力して、二次元アクチュエータ13を動作させる。この二次元アクチュエータ13による励磁駆動によって、対物レンズ12は、該当トラック上にその焦点が合致するまで1msec/1トラックの時間でトラック配列方向に僅かに移動することとなる。
【0124】
そして、ステップS308において、アクセス要求があったか否かを判別する。ここで、アクセス要求があった際には、そのままこの処理を終了し、次のアクセス要求に応じた処理を行なう。
【0125】
これに対し、アクセス要求が無かった際には、ステップS309に進み、ステップS304でセットした時間が経過したか否かを判別する。ここで、所定時間経過していないときには、ステップS306に戻り、再び乱数を発生させる。これに対し、所定時間経過した際、即ち前回のアクセスから3秒経過した際には、ステップS310に進み、光ヘッド4をホーム位置c(図2参照)に移動させてこの処理を終了する。
【0126】
なお、上記実施例においては、ステップS309を設け、カウンタからの3秒経過に伴う割り込みも判別対象としたが、このステップS309を削除し、次回のアクセス要求に伴う割り込み、即ちステップS308のみを割り込みの判別対象としてもよい。この場合には、ステップS309及びステップS310の処理を省略し、ステップS308で否定結果が得られた際に直接ステップS306に戻るようにすればよい。
【0127】
このように、本実施例に係る記録再生装置においては、アクセス頻度の高いトラックへのアクセス要求があった場合に、該トラックへのアクセス終了後において、光ヘッド4を一定時間、そのトラック上に停止させることはせず、±50トラックの範囲d内における任意のトラックに小刻みに移動させるようにしたので、例えばカウンタからの3秒経過に伴うタイマー割り込み、あるいは次回のアクセス要求に伴う割り込みがあるまで、アクセス頻度の最も高いトラックの周辺を光ヘッド4が揺動することになる。
【0128】
従って、光ヘッド4から出射されたレーザ光Lの同一位置への長時間照射に伴う光ディスク1の蓄熱を事前に回避することができる。即ち、光ヘッド4から出射されたレーザ光Lが、アクセス頻度の最も高いトラックの周辺を照射することになり、同一トラックへの集中照射が回避され、しかも、アクセス頻度の最も高いトラックを中心として周辺トラックへの移動を乱数によって決定するようにしているため、周辺トラックへのレーザ光Lの振り分けを均等に行なうことができる。このことから、レーザ光Lによる熱の発生を周辺トラックにわたって分散させることができ、レーザ光Lの長時間照射に伴う蓄熱を防止することができる。
【0129】
また、アクセス頻度の最も高いトラックの周辺を光ヘッド4が揺動することから、光ヘッド4が頻繁にホーム位置cに戻る場合よりも、次のアクセスに対する光ヘッド4の移動、並びにこのアクセス頻度の高いトラックへのアクセスが速くなり、光ヘッド4でのアクセス速度の高速化が達成される。
【0130】
次に、図12を参照して、本発明に係る記録再生装置の他の実施例を説明する。なお、この他の実施例において、ステップS401からステップS407までの処理は、図11に示す上記実施例と同様の処理であるため、その説明を省略する。
【0131】
この他の実施例において、ステップS408で、アクセス要求があったか否かが判別される。ここで、アクセス要求があった際には、そのままこの処理を終了し、次のアクセス要求に応じた処理を行なう。これに対し、アクセス要求が無かった際には、ステップS409に進み、ステップS404でセットした時間が経過したか否かを判別する。
【0132】
ここで、所定時間が経過していないときには、ステップS408に戻り、再度アクセス要求があったか否かを判別する。そして、ステップS404でセットした時間が経過した際には、ステップS410に進み、光ヘッド4をホーム位置cに移動させてこの処理を終了する。
【0133】
この他の実施例の場合、最大アクセストラック以外の唯一のトラックが、3秒間アクセスされることになるが、そのトラックにそれほど大きな影響は加わらない。それよりも、3秒間以内に再度最大アクセストラックがアクセスされた際に短時間でアクセスできることが重要である。
【0134】
なお、3秒以内の間隔で連続して最大アクセストラックがアクセスされた際にも、光ヘッド4が近傍のトラックに移動されるので、従来のように、最大アクセストラックだけを連続してアクセスしてしまうことがない。
【0135】
また、上記例では、図11及び図12に示すフローチャートの処理を各システムコントローラ25が行なうようにしたが、インターフェイスコマンドコントローラ43が上記処理を行なうようにしてもよい。なお、この場合は、ステップS302及びステップS402の処理を対象機器の選択を行なう処理に置き換えればよい。
【0136】
上記例では、カウンタにセットするデータとして3秒を示す時間データとしたが、本実施例の場合、上述のように蓄熱の心配がほとんどないため、上記時間データの値を大きくすることができ、例えば4秒,6秒など任意の値を設定することができる。これによって、更に光ヘッド4によるアクセスの高速化を達成させることができる。
【0137】
なお、上記実施例においては、記録媒体として相変化型光ディスク1を用いた場合を示したが、その他記録媒体として光磁気ディスクを用いてもよい。この場合も、光磁気ディスクの蓄熱による膜の熱変化を事前に防止することができることになる。
【0138】
また、この実施例では、最大アクセストラックが1つしか設定できないようになされているが、複数個設けてもよいことはいうまでもない。但し、この最大アクセストラックは、更新されることと、2つ以上のトラックが共に長い時間最大アクセストラックである可能性は低いので大きな問題となる可能性は少ない。
【0139】
【発明の効果】
上述のように、請求項1記載の本発明に係る再生装置によれば、記録媒体から情報信号の読出しアクセスを行なうアクセス手段と、このアクセス手段の記録媒体の同一の記録単位領域に対するアクセス頻度を計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出する検出手段と、所定値範囲内の値を有する乱数を発生する乱数発生手段と、上記アクセス手段が上記検出手段によって検出されたアクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、上記乱数発生手段で得た乱数に応じてアクセス手段を記録媒体上の他の記録単位領域へ即時に移動させる移動手段とを設けると共に、アクセス手段が情報信号の読出しのため記録単位領域をアクセスしてからの時間を計るタイマー手段を更に有し、移動手段は、タイマー手段が所定時間経過したことを検出した際に、アクセス手段を記録媒体のユーザーデータ領域以外の領域に移動させるようにしたので、アクセス手段は、同一位置に停止することがなくなり、例えばアクセス手段を光学的な手段とした場合に、光照射に伴う記録媒体への蓄熱が回避され、記録媒体の熱変形等を防止することができると共に、移動手段でのアクセス手段の移動範囲をアクセス頻度の高い記録単位領域を含む所定値範囲内としているため、アクセス頻度の高い記録単位領域を中心として疑似的に割り付けられた所定領域内で周辺に移動することになり、移動手段を簡単な構成を有するアクチュエータにて実現させることができ、構造の簡略化を達成させることができ、さらに、ユーザデータ領域へのアクセス手段の長時間の停止が防止されることになり、消費電力の低減化及びサーボ系の機械的寿命の長期間化を実現させることが可能となる。
【0142】
また、請求項記載の本発明に係る再生装置によれば、上記構成において、上記乱数発生手段を、所定時間毎に乱数を発生させるようにし、上記移動手段を、上記乱数発生手段が乱数を発生する毎に、上記アクセス手段を上記乱数に基づく記録単位領域に移動させるようにしたので、次のアクセスに対するアクセス手段の移動、並びにこのアクセス頻度の高い記録単位領域へのアクセスが速くなり、アクセス手段4での情報信号の読出し速度の高速化が達成される。
【0143】
また、請求項記載の本発明に係る再生装置によれば、上記構成において、上記検出手段を、アクセス頻度の最も高い記録単位領域のみを検出するようにしたので、アクセス手段は、アクセス頻度の最も高い記録単位領域にて停止することがなくなり、例えばアクセス手段を光学的な手段とした場合に、光照射に伴う記録媒体への蓄熱が回避され、記録媒体の熱変形等を防止することができる。
【0144】
また、請求項記載の本発明に係る再生装置によれば、上記構成において、上記検出手段を、上記記録媒体に対して所定回数のアクセスが行なわれる毎に、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出すると共にアクセス頻度計数がクリアされるようにしたので、アクセス手段は、アクセス頻度の高い記録単位領域にて停止することがなくなり、例えばアクセス手段を光学的な手段とした場合に、光照射に伴う記録媒体への蓄熱が回避され、記録媒体の熱変形等を防止することができる。また、アクセス手段がアクセス頻度の高い記録単位領域上で周辺に移動することになるため、次のアクセスに対するアクセス手段の移動、並びにこのアクセス頻度の高い記録単位領域へのアクセスが速くなり、アクセス手段での情報信号の読出し速度の高速化が達成されると共に、アクセス頻度の高いトラックアドレスが変化してもすぐに対応できる。
【0145】
次に、請求項記載の本発明に係る記録装置によれば、記録媒体に対し、アクセスを行なって情報信号を記録するアクセス手段と、このアクセス手段の上記記録媒体の同一の記録単位領域に対するアクセス頻度を計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出する検出手段と、所定値範囲内の値を有する乱数を発生する乱数発生手段と、上記アクセス手段が上記検出手段によって検出された上記アクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、上記乱数発生手段で得た乱数に応じて、上記アクセス手段を上記記録媒体上の他の記録単位領域へ即時に移動させる移動手段とを設けると共に、アクセス手段4が情報信号の記録のため記録単位領域をアクセスしてからの時間を計るタイマー手段42を更に有し、移動手段13は、タイマー手段42が所定時間経過したことを検出した先に、アクセス手段4を記録媒体1のユーザーデータ領域以外の領域に移動させるようにしたので、アクセス手段は、同一位置に停止することがなくなり、例えばアクセス手段を光学的な手段とした場合に、光照射に伴う記録媒体への蓄熱が回避され、記録媒体の熱変形等を防止することができ、また、移動手段でのアクセス手段の移動範囲をアクセス頻度の高い記録単位領域を含む所定値範囲内としているため、アクセス頻度の高い記録単位領域を中心として疑似的に割り付けられた所定領域内で周辺に移動することになり、移動手段を簡単な構成を有するアクチュエータにて実現させることができ、構造の簡略化を達成させることができ、さらに、ユーザデータ領域へのアクセス手段の長時間の停止が防止されることになり、消費電力の低減化及びサーボ系の機械的寿命の長期間化を実現させることが可能となる。
【0148】
また、請求項記載の本発明に係る記録装置によれば、上記構成において、上記乱数発生手段を、所定時間毎に乱数を発生させるようにし、上記移動手段を、上記乱数発生手段が乱数を発生する毎に、上記アクセス手段を上記乱数に基づく記録単位領域に即時に移動させるようにしたので、次のアクセスに対するアクセス手段の移動、並びにこのアクセス頻度の高い記録単位領域へのアクセスが速くなり、アクセス手段での情報信号のアクセス速度の高速化が達成される。
【0149】
次に、請求項記載の本発明に係る情報アクセス方法によれば、記録媒体に対して情報のアクセスを行なう情報アクセス方法において、次のステップ、即ち、(a) 記録単位領域をアクセスする。 (b) 記録媒体の同一の記録単位領域に対するアクセス頻度を計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出する。(c) ステップ(b) で検出されたアクセス頻度の高い記録単位領域がアクセスされたことを検出する。(d) 所定値範囲の値を有する乱数を発生する。(e) ステップ(b) で検出された上記アクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、上記乱数に応じて、上記記録媒体上の他の記録単位領域へ即時に移動させる。(f) 所定時間経過したことを検出する。 (g) ユーザーデータ領域以外の領域に移動させる。こととしたので、アクセス手段は、アクセス頻度の高い記録単位領域で停止することがなくなり、例えばアクセス手段を光学的な手段とした場合に、光照射に伴う記録媒体への蓄熱が回避され、記録媒体の熱変形等を防止することができ、また、移動手段13でのアクセス手段4の移動範囲をアクセス頻度の高い記録単位領域を含む所定値範囲内としているため、アクセス頻度の高い記録単位領域を中心として疑似的に割り付けられた所定領域内で周辺に移動することになり、移動手段13を簡単な構成を有するアクチュエータにて実現させることができ、構造の簡略化を達成させることができ、さらに、ユーザデータ領域へのアクセス手段4の長時間の停止が防止されることになり、消費電力の低減化及びサーボ系の機械的寿命の長期間化を実現させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録再生装置を記録媒体として追記型の相変化型光ディスクを用いた記録再生装置に適用した実施例(以下、単に実施例に係る記録再生装置と記す)と、8台の実施例に係る記録再生装置からなるサブシステムを7組、インターフェイスバスを介してホストコンピュータに接続させて構成された記録再生装置システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施例に係る記録再生装置で使用される光ディスクの記録フォーマットの一例を示す説明図である。
【図3】本実施例に係る記録再生装置に接続されるインターフェイスコマンドコントローラの内部構成を概略的に示すブロック図である。
【図4】インターフェイスコマンドコントローラにて実行されるアクセス頻度計数プログラムのメインルーチンを示すフローチャート(その1)である。
【図5】インターフェイスコマンドコントローラにて実行されるアクセス頻度計数プログラムのメインルーチンを示すフローチャート(その2)である。
【図6】インターフェイスコマンドコントローラにて実行されるアクセス頻度計数プログラムのメインルーチンを示すフローチャート(その3)である。
【図7】アクセス頻度計数プログラム内で実行される最大アクセス頻度検出サブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】アクセス頻度計数プログラムで使用されるファイル群のバイト割り付けを示す説明図である。
【図9】ホストコンピュータから各記録再生装置に送出されるアクセス要求情報(ACSINF)のエリア割り付けの一例を示す説明図である。
【図10】頻度検出情報INFのアクセス要求情報(ACSINF)への挿入処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施例に係る記録再生装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の他の実施例に係る記録再生装置の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 光ディスク(相変化型光ディスク)
2 ターンテーブル
3 スピンドルモータ
4 光ヘッド
5 信号処理回路
11 光ヘッド用スライド機構
12 対物レンズ
13 二次元アクチュエータ
21 再生用RFアンプ
22 復調回路
23 変調回路
24 サーボ制御回路
25 システムコントローラ
26 レーザ光制御回路
31 インターフェイスバス
32 ホストコンピュータ
a システム領域
b ユーザー使用領域
c ホーム位置
d 二次元アクチュエータによる対物レンズの移動範囲(視野内範囲)
33 プログラムメモリ
34 動作用RAM
35 演算部
36 制御部
43 インターフェイスコマンドコントローラ
44 検出手段
45 デバイスローカルバス
A インターフェイスバス付き記録再生装置
B ローカルバス付き記録再生装置
C サブシステム

Claims (7)

  1. 記録媒体から情報信号の読出しアクセスを行なうアクセス手段と、上記アクセス手段の上記記録媒体の同一の記録単位領域に対するアクセス頻度を計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出する検出手段と、所定値範囲内の値を有する乱数を発生する乱数発生手段と、上記アクセス手段が、上記検出手段によって検出された上記アクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、上記乱数発生手段で得た乱数に応じて、上記アクセス手段を上記記録媒体上の他の記録単位領域へ即時に移動させる移動手段とを備えると共に、
    上記アクセス手段が情報信号の読出しのため記録単位領域をアクセスしてからの時間を計るタイマー手段を更に有し、上記移動手段は、上記タイマー手段が所定時間経過したことを検出した際に、上記アクセス手段を上記記録媒体のユーザーデータ領域以外の領域に移動させることを特徴とする再生装置。
  2. 上記乱数発生手段は、所定時間毎に乱数を発生し、上記移動手段は、上記乱数発生手段が乱数を発生する毎に、上記アクセス手段を上記乱数に基づく記録単位領域に移動させることを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  3. 上記検出手段は、アクセス頻度の最も高い記録単位領域のみを検出することを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  4. 上記検出手段は、上記記録媒体に対して所定回数のアクセスが行なわれる毎に、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出すると共にアクセス頻度計数をクリアすることを特徴とする請求項1記載の再生装置。
  5. 記録媒体に対し、アクセスを行なって情報信号を記録するアクセス手段と、上記アクセス手段の上記記録媒体の同一の記録単位領域に対するアクセス頻度を計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出する検出手段と、所定値範囲内の値を有する乱数を発生する乱数発生手段と、上記アクセス手段が、上記検出手段によって検出された上記アクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、上記乱数発生手段で得た乱数に応じて、上記アクセス手段を上記記録媒体上の他の記録単位領域へ即時に移動させる移動手段とを備えると共に、
    上記アクセス手段が情報信号の記録のため記録単位領域をアクセスしてからの時間を計るタイマー手段を更に有し、上記移動手段は、上記タイマー手段が所定時間経過したことを検出したに、上記アクセス手段を上記記録媒体のユーザーデータ領域以外の領域に移動させることを特徴とする記録装置。
  6. 上記乱数発生手段は、所定時間毎に乱数を発生し、上記移動手段は、上記乱数発生手段が乱数を発生する毎に、上記アクセス手段を上記乱数に基づく記録単位領域に即時に移動させることを特徴とする請求項5記載の記録装置
  7. 記録媒体に対して情報のアクセスを行なう情報アクセス方法において、以下のステップにて情報をアクセスすることを特徴とする情報アクセス方法。
    (a) 記録単位領域をアクセスする。
    (b) 記録媒体の同一の記録単位領域に対するアクセス頻度を計数し、アクセス頻度の高い記録単位領域を検出する。
    (c) ステップ(b) で検出されたアクセス頻度の高い記録単位領域がアクセスされたことを検出する。
    (d) 所定値範囲の値を有する乱数を発生する。
    (e) ステップ(b) で検出された上記アクセス頻度の高い記録単位領域をアクセスした後に、上記乱数に応じて、上記記録媒体上の他の記録単位領域へ即時に移動させる。
    (f) 所定時間経過したことを検出する。
    (g) ユーザーデータ領域以外の領域に移動させる。
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