JPH0717514Y2 - 筆記具用キャップ - Google Patents

筆記具用キャップ

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Publication number
JPH0717514Y2
JPH0717514Y2 JP710090U JP710090U JPH0717514Y2 JP H0717514 Y2 JPH0717514 Y2 JP H0717514Y2 JP 710090 U JP710090 U JP 710090U JP 710090 U JP710090 U JP 710090U JP H0717514 Y2 JPH0717514 Y2 JP H0717514Y2
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JP
Japan
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inner cylinder
cap
writing instrument
ink
slide stopper
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP710090U
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English (en)
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JPH03100486U (ja
Inventor
勝二 大下
Original Assignee
セーラー万年筆株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、筆記具用のキャップに関するものである。
〔従来技術とその問題点〕 インキ筒内の水性インキをペン芯で制御してペン体に供
給するペン芯タイプの筆記具は、インキ筒の内部と外部
がペン芯のバルブ部に存在するインキで仕切られ、筆記
などによってインキ筒内部が減圧すると空気が流入して
バランスが取れるようになっている。かかるペン芯タイ
プの筆記具は、放置中のインキの蒸発を防止するため、
キャップ本体内に配設された内筒を筆記具の口金に密着
させてペン体をシールするものが多い。ここで、キャッ
プを嵌着する際に、口金が内筒に密着してからも少し押
し込むので、内筒内部が高圧になって空気がインキ筒内
に侵入し、インキがペン芯のインキ貯留部に押し出され
る。そして、キャップを外すときは、逆に口金が内筒に
密着した状態で少し引き抜くので、内筒内部が減圧して
ペン芯のインキ貯留部のインキが合口側に引き出され
る。従って、キャップの着脱を繰り返していると、イン
キ貯留部のインキが徐々に増加し、やがてインキが吹き
出す問題点がある。また、例えば航空機に搭乗したとき
のように、外気圧が変化すると同じくインキが吹き出す
ことがある。
〔考案の目的〕
そこで本考案は、キャップの着脱などによる圧力変化で
インキが吹き出す現象を解消することが可能な筆記具用
キャップを提供することを目的とするものである。
〔考案の構成とその作用〕
本考案の構成は、キャップを筆記具に嵌着すると、キャ
ップ本体内に配設された内筒に口金が密着してペン体が
シールされる筆記具用キャップにおいて、前記内筒内部
に、外周に磁性流体が塗布された磁石からなるスライド
栓が所定区間だけ摺動自由に気密配置されるとともに、
スライド栓の天部側が外気と連通し、かつ内筒内面の所
定位置に縦方向の空気通路が形成され、スライド栓が合
口側に前進してスライド栓の天部側端がこの空気通路に
達すると内筒内部が外気と連通することを特徴とするも
のである。
すなわち、内筒内部にスライド栓が摺動自在に気密配置
されているので、キャップの着脱などによって圧力が変
化すると、このスライド栓が移動する。また、スライド
栓は、外周に磁性流体が塗布された磁石からなるので、
少しの圧力変化で確実に移動する。従って、内筒内部の
圧力が一定に保持され、インキの吹き出しを解消するこ
とができる。
〔実施例〕
以下に図面に示す実施例に基いて本考案を具体的に説明
する。
内筒1は、第1図から第3図に示すように、可撓性に富
んだ合成樹脂で成形された筒体であり、合口側端1a近傍
の内面に係止突起11が形成されている。また、内面に4
本の縦方向の空気通路12が形成され、空気通路12の間に
ストッパー突起13が形成されている。天部側端1bは貫通
しており、その内面に内ねじ14が刻設され、その合口側
に横孔16が穿設されている。また、横孔16の合口側にス
トッパー段部15が形成されている。
第4図に示すように、かかる内筒1がキャップ本体3内
に配設される。キャップ本体3の天部にクリップ33の取
付部34が挿入され、固定ねじ31とナット32で固定されて
いる。そして、内筒1の内ねじ14がナット32の外ねじに
螺着することにより内筒1が固定されている。また、内
筒1内のストッパー突起13とストッパー段部15の間にス
ライド栓2が摺動自在に配置されている。スライド栓2
は、合成樹脂内に磁性体粉末を分散させて着磁したマグ
ネットからなり、その外周に磁性流体21が付着してい
る。そして、スライド栓2の天部側が横孔16によって外
気と連通している。従って、スライド栓2と内筒1内面
の隙間がこの磁性流体21でシールされるとともに、磁性
流体21の潤滑作用でスライド栓2が容易に移動できるよ
うになっている。また、スライド栓2の内面に溌水シー
ト22が貼り付けてある。一方、筆記具4は、水性インキ
を使用するペン芯タイプの無方向万年筆であり、先端の
口金42からペン体41が突出している。
しかして、キャップを筆記具4に嵌着するに際してペン
体41を内筒1内に挿入すると、第4図に示すように、口
金42が係止突起11を乗り越えて係止され、内筒1の内面
に密着してシールされるが、ここで、スライド栓2の天
部側端2aが空気通路12よりも天部側に有るときは、つま
り、スライド栓2と内筒1が気密状態にあるときは、口
金42が係止突起11を乗り越える過程で内筒1の内部が高
圧になろうとするが、スライド栓2の天部側が横孔16に
よって外気と連通しているので、スライド栓2がその圧
力によって天部側に移動する。また、スライド栓2の天
部側端2aが空気通路12上にあるときは、ペン体41が溌水
シート22に衝合してスライド栓2を天部側に移動させ、
スライド栓2が空気通路12を離れて気密になり、ペン体
41が密封される。従って、いずれにしても内筒1の内部
が高圧にならず、空気が筆記具4内のインキ筒に流入し
ないので、インキ筒内のインキがペン芯のインキ貯留部
に押し出されない。
次に、キャップを取り外すとき、口金42が係止突起11を
乗り越えて後退する過程で内筒1の内部が減圧するが、
これによってスライド栓2が合口側に移動し、第5図に
示すように、スライド栓2の天部側端2aが空気通路12上
に到達し、内筒1の内部が大気と連通するとともに、ペ
ン体41が内筒1から抜け出る。従って、キャップを取り
外す際に、内筒1の内部が減圧されず、ペン芯のインキ
貯留部に存在するインキが引き出されない。結局のとこ
ろ、キャップの着脱を繰り返しても、インキが吹き出る
ことがない。また、例えば航空機に搭乗したときのよう
に、外気圧が低くなると、スライド栓2が天部側に移動
するが、直ちにストッパー段部15に衝合して停止するの
で、内筒1の内部はそれ以上減圧されず、インキの吹き
出しを防止できる。逆に、外気圧が高くなっても、溌水
シート22がペン体41に衝合してスライド栓2が停止する
ので、内筒1の内部はそれ以上高圧にならず、インキが
吹き出さない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の筆記具用キャップは、内
筒内部に、外周に磁性流体が塗布された磁石からなるス
ライド栓を摺動自由に気密配置したので、キャップの着
脱などによる圧力変化でインキが吹き出す現象を解消す
ることが可能な筆記具用キャップとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は内筒の一部断面図、第2図は第1図のII−II線
における断面図、第3図は第1図のIII−III線における
断面図、第4図と第5図は本考案実施例の一部断面図で
ある。 1……内筒、11……係止突起、12……空気通路、13……
ストッパー突起、15……ストッパー段部、16……横孔、
2……スライド栓、21……磁性流体、22……溌水シー
ト、3……キャップ本体、4……筆記具、41……ペン
体、42……口金

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャップを筆記具に嵌着すると、キャップ
    本体内に配設された内筒に筆記具の口金が密着してペン
    体がシールされる筆記具用キャップにおいて、 前記内筒内部に、外周に磁性流体が塗布された磁石から
    なるスライド栓が所定区間だけ摺動自由に気密配置され
    るとともに、スライド栓の天部側が外気と連通し、かつ
    内筒内面の所定位置に縦方向の空気通路が形成され、ス
    ライド栓が合口側に前進してスライド栓の天部側端が該
    空気通路に達すると内筒内部が外気と連通することを特
    徴とする筆記具用キャップ。
JP710090U 1990-01-30 1990-01-30 筆記具用キャップ Expired - Lifetime JPH0717514Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP710090U JPH0717514Y2 (ja) 1990-01-30 1990-01-30 筆記具用キャップ

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JP710090U JPH0717514Y2 (ja) 1990-01-30 1990-01-30 筆記具用キャップ

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Publication Number Publication Date
JPH03100486U JPH03100486U (ja) 1991-10-21
JPH0717514Y2 true JPH0717514Y2 (ja) 1995-04-26

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