JPH07174969A - 変倍ファインダー光学系 - Google Patents

変倍ファインダー光学系

Info

Publication number
JPH07174969A
JPH07174969A JP5317871A JP31787193A JPH07174969A JP H07174969 A JPH07174969 A JP H07174969A JP 5317871 A JP5317871 A JP 5317871A JP 31787193 A JP31787193 A JP 31787193A JP H07174969 A JPH07174969 A JP H07174969A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
positive
lens
negative
angle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5317871A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuto Tanaka
克人 田中
Kyoko Fukumoto
恭子 福元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP5317871A priority Critical patent/JPH07174969A/ja
Publication of JPH07174969A publication Critical patent/JPH07174969A/ja
Priority to US08/878,540 priority patent/US5861986A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B23/00Telescopes, e.g. binoculars; Periscopes; Instruments for viewing the inside of hollow bodies; Viewfinders; Optical aiming or sighting devices
    • G02B23/14Viewfinders
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B15/00Optical objectives with means for varying the magnification
    • G02B15/14Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective
    • G02B15/142Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having two groups only
    • G02B15/1421Optical objectives with means for varying the magnification by axial movement of one or more lenses or groups of lenses relative to the image plane for continuously varying the equivalent focal length of the objective having two groups only the first group being positive
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B13/00Viewfinders; Focusing aids for cameras; Means for focusing for cameras; Autofocus systems for cameras
    • G03B13/02Viewfinders
    • G03B13/10Viewfinders adjusting viewfinders field
    • G03B13/12Viewfinders adjusting viewfinders field to compensate for change of camera lens or size of picture

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Astronomy & Astrophysics (AREA)
  • Lenses (AREA)
  • Viewfinders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】良好に収差補正され、広角・高変倍の変倍ファ
インダー光学系を提供する。 【構成】物体側より順に、正の対物レンズ系,正のコン
デンサーレンズCL,正の接眼レンズから成る実像式の
変倍ファインダー光学系において、対物レンズ系を物体
側より順に、負の第1群G1,負の第2群G2,正の第
3群G3,正の第4群G4で構成し、変倍時に第2群G
2,第3群G3を光軸AXに沿って移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変倍ファインダー光学
系に関するものであり、更に詳しくはLS(lens shutte
r)カメラ等に用いる実像式の変倍ファインダー光学系に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LSカメラの小型化,高変倍比ズ
ーム化,(パノラマサイズの流行による)広角化に伴い、
LSカメラに用いられるファインダー光学系にも同様の
仕様が求められている。つまり、広角から望遠までを含
む広角・高変倍ズームで、小型のファインダー光学系が
必要とされている。
【0003】従来より主に使用されている高変倍ファイ
ンダー光学系は、物体側より順に、正の対物レンズ系,
正のコンデンサーレンズ及び正の接眼レンズ系から成る
実像式のファインダー光学系である。このタイプの変倍
ファインダー光学系として、対物レンズ系に特徴を有す
るものが提案されている。
【0004】例えば、対物レンズ系が正・負・正で構成
され、第2群,第3群を移動させることによって変倍を
行うタイプ(特開平3−87803号)では、高変倍が可
能であり、コンパクトでもある。
【0005】しかし、広角(画角28mm相当)・高変倍
(3倍以上)を考えた場合、このように第1群が正の屈折
力の対物レンズ系では、近軸的には解があっても、実際
には広角時に第1群の必要有効径が大きくなりすぎるた
め、正レンズのコバの厚みを確保することができないと
いう問題がある。
【0006】従って、広角・高変倍を狙った場合には、
対物レンズ系の第1群が負の屈折力を有するものである
ことが望ましいといえる。そのようなタイプの変倍ファ
インダー光学系として、対物レンズ系を構成する第1
群,第2群の移動によって変倍を行う負・正・正(特開
平1−116616号),負・正等の対物レンズ系構成
を有するものが知られている。
【0007】ところで、一般に、レンズは画角の大きな
光線に対しては、大きな収差量を与える。特に、歪曲収
差は画角の3乗に比例して発生する。従って、広角時に
は画角が大きいため、第1群によって大きな負の歪曲収
差が発生してしまう。逆に、望遠時には第1群に入射す
る光線の画角が小さいため、歪曲収差は殆ど発生しない
ことになる。例えば3倍ズームならば、画角も3倍変わ
るため、望遠時に第1群で発生する歪曲収差は広角時の
1/27となる。
【0008】このことから、上記負・正・正(特開平1
−116616号)や負・正の対物レンズ系を有するタ
イプでは、広角時の画角の増大によって、第1群で大き
な負の歪曲収差が発生してしまうので、広角時の歪曲収
差と望遠時の歪曲収差との差(以下「ディストーション
較差」という)が許容できないレベルにまで大きくなっ
てしまう。従って、このようなタイプで広角・高変倍を
狙うと、広角時にのみ第1群で大きな負の歪曲収差が発
生するため、収差補正を行うのが困難になるという問題
がある。
【0009】そこで、本出願人は、特開平4−5110
8号で、対物レンズ系が負・負・正で構成され、第2
群,第3群を移動させることによって、変倍を行うタイ
プの変倍ファインダー光学系を提案した。
【0010】この負・負・正のタイプでは、負・正のタ
イプにおける負の第1群を2つに分けることによって、
屈折力を2つに分散させた構成となっているので、広角
時に発生する歪曲収差の影響を小さく抑えて、ディスト
ーション較差を小さくすることができる。これは、負・
負・正のタイプでは、負・正のタイプに比べて第1群の
屈折力が小さくなったことによって、第1群で発生する
歪曲収差も小さくなったからである。また、負・負・正
のタイプでは、その第1群によって画角が小さくされる
ため、第2群で発生する歪曲収差も小さいものとなるか
らである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、対物レ
ンズ系が負・負・正のタイプでは、広角化に対応するこ
とができる。しかし、高変倍を狙うと第3群のパワーが
大きくなりすぎるので、レンズの最も外周を光線が通る
(言い換えれば、レンズの入射瞳の径が大きい)望遠時
に、大きな収差が発生してしまう。特に、球面収差は入
射瞳の3乗に比例して発生する。
【0012】本発明は、このような点に鑑みてなされた
ものであって、良好に収差補正された広角・高変倍の変
倍ファインダー光学系を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る変倍ファインダー光学系は、物体側よ
り順に、正の対物レンズ系,正のコンデンサーレンズ及
び正の接眼レンズ系から成る実像式の変倍ファインダー
光学系において、前記対物レンズ系が物体側より順に、
負の第1群,負の第2群,正の第3群及び正の第4群か
ら成り、変倍時に前記第2群及び第3群が光軸上を移動
することを特徴とする。
【0014】このように、本発明は、前述の負・負・正
の対物レンズ系を有する実像式変倍ファインダー光学系
(特開平4−51108号)をベースとし、これの接眼側
に第4群として正のレンズ光学系を加えることによっ
て、対物レンズ系を物体側から順に負・負・正・正のパ
ワー配置としたものである。
【0015】そこで、図7〜図9に基づいて、対物レン
ズ系が負・負・正の変倍ファインダー光学系と比較しな
がら、本発明を説明する。図7は、対物レンズ系(第1
群G1〜第3群G3W)が負・負・正の変倍ファインダ
ー光学系の広角時における屈折力配置を、対物レンズ系
及びコンデンサーレンズCLについて示している。図7
中、コンデンサーレンズCLのパワーが小さい時の光線
CSを実線で示し、コンデンサーレンズCLのパワーが
大きい時の光線CBを破線で示す。図8は、対物レンズ
系(第1群G1〜第3群G3)が負・負・正の変倍ファイ
ンダー光学系の広角・望遠時における屈折力配置を、対
物レンズ系及びコンデンサーレンズCLについて示して
いる。図8中、望遠時の中心光LTを実線で示し、広角
時の中心光LWを破線で示す。図9は、対物レンズ系
(第1群G1〜第3群G3)が負・負・正・正の変倍ファ
インダー光学系の広角・望遠時における屈折力配置を、
対物レンズ系及びコンデンサーレンズCLについて示し
ている。図9中、望遠時の中心光TCを実線で示し、広
角時の中心光WCを破線で示し、広角時の周辺光WPを
二点鎖線で示す。
【0016】対物レンズ系が負・負・正のタイプの変倍
ファインダー光学系は、第3群G3を光軸AXに沿って
物体側へ移動させることにより望遠側への変倍を行い、
第1群G1又は第2群G2を光軸AXに沿って移動させ
ることにより視度の調整を行う構成となっている(図8
参照)。この構成において、広角・高変倍比化を考えた
場合、先に述べたように広角化には対応できても高変倍
を狙うと望遠時に第3群G3Tで収差(球面収差等)が発
生してしまう。
【0017】ここで、コンデンサーレンズCLのパワー
を大きくすれば、図7中の破線CBで示すように、対物
レンズ系の結像面OIの周辺光が第3群G3Wの中心付
近を通るようにすることはできる。しかし、コンデンサ
ーレンズCLのパワーを大きくすると、広角時に第1群
G1,第2群G2を通る光線CBが、その外周方向を通
過するため、第1群G1,第2群G2の必要有効径が大
きくなってしまう。
【0018】また、この光線CBはレンズの周辺を通る
ため、第1群G1,第2群G2によって発生する収差量
が増大してしまう。一般に、レンズは中心付近を通る光
線に対しては悪影響を与えないが、周辺を通る光線に対
しては大きな収差量を与える。従って、広角端において
光束が第1群G1や第2群G2の外周部を通ると、大き
な収差が発生してしまうのである。従って、コンデンサ
ーレンズCLのパワーをあまり大きくすることはできな
い。
【0019】また、図8に示すように、球面収差に関連
する結像面OIの中心光LT,LWついては、コンデン
サーレンズCLの集光作用は皆無である。そのため、望
遠時に中心光LTは第3群G3Tの外周部まで大きく広
がる結果、大きな球面収差(球面収差は、入射瞳の径の
3乗に比例して発生する。)が発生してしまう。
【0020】本発明では、図9に示すように、正のレン
ズ光学系を第4群G4として加え、第3群G3のパワー
を弱くすることによって、広角端で第1群G1,第2群
G2の必要レンズ径を従来とほぼ同じ大きさに維持しな
がら、望遠端で第3群G3Tの必要レンズ径を小さくし
ている。これによって、望遠端での第3群G3Tによる
収差(球面収差等)の発生を小さく抑えることができる。
【0021】本発明は、前述の負・負・正の対物レンズ
系における第3群G3を単に2つの正の群に分割したも
のではない。また、そのようにしても本発明の効果は得
られない。本発明では、広角端において第3群G3と第
4群G4とがほぼ同じ位置にあるので、負・負・正のタ
イプ(図8)と広角端での屈折力配置,光路等がほぼ同じ
状態になる。図8に示す負・負・正のタイプにおいて単
に第3群G3を2つに分割したものは、図9において変
倍時に第4群G4が第3群G3とともに移動するものと
ズーム構成上等価なものとなるので、広角側から望遠側
にかけての変倍において、第4群G4の有効レンズ径が
第3群G3の有効レンズ径とともに大きくなってしま
う。その結果、第3群G3,第4群G4で発生する収差
が増大することになる。例えば、前述したように入射瞳
の径の3乗に比例して大きな球面収差が発生することに
なる。これに対して本発明では、図9から明らかなよう
に、望遠側において第4群G4で光が集光されるので、
第3群G3Tの有効レンズ径はかなり小さくなる。その
結果、第3群G3で発生する収差が小さく抑えられるの
である。
【0022】先に述べたように、本発明の特徴は、従来
の負・負・正のタイプの像側に更に正のレンズ群を配置
したことにある。この際、最も像側の正の第4群G4
は、ズーム時には光軸上に固定されているのが最も望ま
しいが、多少移動しても第4群固定の場合とほぼ同様の
効果を得ることができる。但し、第4群G4の移動に伴
って、以下のような問題が生じる傾向にある。
【0023】広角側から望遠側にかけて、第4群G4を
第3群G3と異なる移動量で物体側に移動させた場合に
は、第3群G3によって光束は広がっていくので、第4
群G4の移動量が第3群G3の移動量に近いほど上記収
差の増大が伴うことになり、本発明による効果が減少す
ることになる。
【0024】また、広角側から望遠側にかけて、第4群
G4を瞳側に移動させた場合には、本発明による効果を
得ることはできても、実像式ファインダーに必要な反転
光学系(例えば、ポロプリズム)を設けるためのスペース
を第4群G4と結像面OIとの間に確保することができ
なくなる傾向にある。反転光学系によって第4群G4の
移動が制限されないようにしようとすると、第4群G4
の移動のためにファインダー光学系全体が長くなってし
まう。
【0025】従って、このようなことから第4群G4は
過度に移動させないことが望まれる。しかし、第4群G
4が多少移動した場合でも、固定の場合とほぼ同様の効
果を得ることができる。
【0026】また、第4群G4は、反転光学系の入射面
に球面(又は非球面)を付けることによっても実現するこ
とができる。このように反転光学系で第4群G4を構成
すれば、コンパクト性を損なうことなく本発明の目的を
達成することができる。
【0027】第3群G3のパワーが小さいと、変倍のた
めの移動量が大きくなりすぎるため、コンパクト性が損
なわれてしまう。また、第3群G3を単レンズで構成す
ると、正のパワーが大きくなりすぎるため、大きな収差
が発生してしまう。そこで、第3群G3を複数枚のレン
ズにパワーを分散させた構成とするのが好ましい。
【0028】また、レンズ枚数の増加を極力避けるた
め、第3群G3にレンズ周辺部ほど正のパワーが弱くな
るタイプBの非球面(タイプBの非球面とは、凸面では
周辺ほど曲率が弱くなる非球面をいい、凹面では周辺ほ
ど曲率が強くなる非球面をいう。以下、同様。)を少な
くとも1面設けるのが好ましい。
【0029】第2群G2のパワーが小さすぎると、変倍
のための移動量が大きくなりすぎるため、コンパクト性
が損なわれてしまう。第2群G2の負のパワーが大きす
ぎると、光束が第2群G2の外周を通る広角側で、負の
歪曲収差が発生し、また、結像面IOの中心を通る光束
が第2群G2の外周を通る望遠側で、大きな球面収差が
発生してしまう。これらの収差を除去するため、第2群
G2にレンズ周辺部ほど負のパワーが弱くなるタイプA
の非球面(タイプAの非球面とは、凸面では周辺ほど曲
率が強くなる非球面をいい、凹面では周辺ほど曲率が弱
くなる非球面をいう。以下同様。)を少なくとも1面設
けるのが好ましい。
【0030】ところで、広角側で入射画角の大きい第1
群G1,第2群G2では、広角側ほど大きな負の歪曲収
差が発生する。これに対し、入射画角の小さい第3群G
3,第4群G4では、小さな正の歪曲収差が発生する。
従って、広角側では全体として負の歪曲収差のレベルが
上がり、望遠側では第1群G1,第2群G2での入射画
角が小さくなるため、ほぼつりあいがとれるようにな
る。第2群G2の非球面(タイプA)による負の歪曲収差
の補正では、他の収差の増大が伴ってしまうので、収差
補正は不十分なものとなる。そのため、第2群G2での
収差補正の後でも、ズーム域全体で見た場合には、負の
歪曲収差の値が大きくなっている。従って、更に第4群
G4にタイプBの非球面を設けて収差補正するのが好ま
しい。
【0031】第2群G2の歪曲収差の補正が、広角側で
の負の歪曲収差のみの補正であるのに対し、第4群G4
の歪曲収差の補正は、望遠・広角共同じ方向の補正であ
る。従って、第4群G4にタイプBの非球面を用いれ
ば、ズーム(広角・望遠)にかかわらず全体として正の歪
曲収差方向へ補正が行われるため、広角側の負の歪曲収
差のレベルと望遠側の正の歪曲収差のレベルとを共に目
立たないようバランス良く配分すればよい。
【0032】ところで、一般にファインダーをコンパク
トにしようとすると収差の劣化が伴うので、高変倍比化
を図ることが困難である。逆に、ファインダーを大きく
すると、人間の瞳の径が変わらないため、入射瞳径が相
対的に小さくなる。一般に収差は入射瞳径が小さいほど
小さく、特に、前述したように球面収差のレベルが入射
瞳径の3乗に比例して低下する。すると、その分他の収
差を良好に補正することが可能となるため、収差の許容
量が増大する。従って、本発明によれば、ファインダー
を大きくしなくても、上記のように収差を良好に補正し
つつ広角・高変倍比化を図ることができるので、負・負
・正の対物レンズ系のタイプよりも、比較的コンパクト
に変倍ファインダー光学系を実現することが可能であ
る。
【0033】次に、各群のパワー配分を説明する。本発
明では、各群を適切にパワー配分する必要がある。ま
ず、以下の条件式(1)を満足するのが好ましい。 1≦f1/f2≦10 …(1) ここで、 f1:第1群(G1)の焦点距離 f2:第2群(G2)の焦点距離 である。
【0034】条件式(1)において、f1/f2<1の場合、
移動群である第2群G2のパワーが不足するため、第2
群G2の移動量が増大する。その結果、コンパクト性が
損なわれてしまう。また、f1/f2>10の場合、第1群
G1の負のパワーの効果が不十分となるため、前述の負
・正・正の対物レンズ系のタイプと同様の問題が発生し
てしまう。
【0035】また、以下の条件式(2)を満足するのが好
ましい。 0.1≦f3/f4≦1 …(2) ここで、 f3:第3群(G3)の焦点距離 f4:第4群(G4)の焦点距離 である。
【0036】条件式(2)において、f3/f4<0.1の場
合、第4群G4の正のパワーの効果が不十分となるた
め、負・負・正の対物レンズ系のタイプと同様の問題が
発生する。また、f3/f4>1の場合、第3群G3の移
動量が大きくなりすぎるため、コンパクト性が損なわれ
たり、ファインダー倍率が小さくなったりする。
【0037】
【実施例】以下、本発明に係る変倍ファインダー光学系
の実施例を示す。但し、各実施例中、θは半画角、Γは
ファインダー倍率を示し、各実施例のコンストラクショ
ンデータにおいて、ri(i=1,2,3,...)は物体側から数え
てi番目の面の曲率半径、di(i=1,2,3,...)は物体側から
数えてi番目の軸上面間隔を示し、Ni(i=1,2,3,...),νi
(i=1,2,3,...)は物体側から数えてi番目のレンズ等のe
線に対する屈折率,アッベ数を示す。また、ズーミング
により変化するファインダー倍率Γ及び可変間隔T1〜T3
並びに前記条件式(1),(2)に対応する値を併せて示す。
【0038】尚、各実施例中、曲率半径に*印を付した
面は非球面で構成された面であることを示し、非球面の
面形状を表わす以下の数1の式で定義するものとする。
【0039】
【数1】
【0040】但し、数1の式中、 x :距離yでの光軸方向の非球面頂点からの偏位量 y :光軸に垂直な方向の距離 C0:非球面頂点における曲率 ε:2次曲面パラメータ Ai:i次の非球面係数 である。
【0041】<実施例1> θ=33.29〜10.68,Γ=0.31〜1.0794 [曲率半径] [軸上面間隔] [屈折率] [アッベ数] r1 11.50 d1 1.00 N1 1.58752 ν1 30.24 r2 7.78 d2 T1 r3* -61.51 d3 1.00 N2 1.58752 ν2 30.24 r4 11.23 d4 T2 r5 16.75 d5 2.80 N3 1.49329 ν3 57.64 r6 -9.72 d6 0.5 r7 5.97 d7 1.90 N4 1.49329 ν4 57.64 r8* 9.55 d8 T3 r9* 15.00 d9 11.13 N5 1.58752 ν5 30.24 r10 -15.00 d10 2.50 r11 ∞ d11 14.86 N6 1.58752 ν6 30.24 r12 ∞ d12 0.53 r13 13.24 d13 2.50 N7 1.49329 ν7 57.64 r14* -12.50 d14 13.00 r15 ∞(瞳)
【0042】
【0043】[ズーミングによる間隔変化] ポジション 広角端 中間 望遠端 Γ 0.31 0.58 1.08 T1 2.40 7.12 4.02 T2 13.00 3.96 0.33 T3 0.80 5.12 11.85
【0044】[条件式(1),(2)] f1/f2=2.826 f3/f4=0.214
【0045】<実施例2> θ=33.29〜9.32,Γ=0.31〜1.24 [曲率半径] [軸上面間隔] [屈折率] [アッベ数] r1 11.50 d1 1.00 N1 1.58752 ν1 30.24 r2 7.19 d2 T1 r3* -34.01 d3 1.00 N2 1.58752 ν2 30.24 r4* 15.34 d4 T2 r5 12.04 d5 1.60 N3 1.49329 ν3 57.64 r6 -10.84 d6 0.3 r7 5.18 d7 1.50 N4 1.49329 ν4 57.64 r8* 6.89 d8 T3 r9* 14.61 d9 11.38 N5 1.58752 ν5 30.24 r10 -15.00 d10 2.50 r11 ∞ d11 14.86 N6 1.58752 ν6 30.24 r12 ∞ d12 0.53 r13 13.24 d13 2.50 N7 1.49329 ν7 57.64 r14* -12.50 d14 13.00 r15 ∞(瞳)
【0046】
【0047】[ズーミングによる間隔変化] ポジション 広角端 中間 望遠端 Γ 0.31 0.62 1.24 T1 1.60 6.18 1.56 T2 12.80 3.31 0.23 T3 0.30 5.22 12.92
【0048】[条件式(1),(2)] f1/f2=2.137 f3/f=0.213
【0049】<実施例3> θ=33.29〜10.68,Γ=0.31〜1.0794 [曲率半径] [軸上面間隔] [屈折率] [アッベ数] r1 11.50 d1 1.00 N1 1.58752 ν1 30.24 r2 6.93 d2 T1 r3* -68.99 d3 1.00 N2 1.58752 ν2 30.24 r4* 12.71 d4 T2 r5 32.15 d5 1.60 N3 1.49329 ν3 57.64 r6 -8.36 d6 0.5 r7 5.87 d7 1.50 N4 1.49329 ν4 57.64 r8* 10.75 d8 T3 r9* 13.88 d9 11.85 N5 1.58752 ν5 30.24 r10 -15.00 d10 2.50 r11 ∞ d11 14.86 N6 1.58752 ν6 30.24 r12 ∞ d12 0.53 r13 13.24 d13 2.50 N7 1.49329 ν7 57.64 r14* -12.50 d14 13.00 r15 ∞(瞳)
【0050】
【0051】[ズーミングによる間隔変化] ポジション 広角端 中間 望遠端 Γ 0.31 0.58 1.08 T1 1.60 5.44 1.57 T2 12.00 3.54 0.60 T3 0.50 5.13 11.93
【0052】[条件式(1),(2)] f1/f2=1.774 f3/f4=0.229
【0053】図1,図3及び図5は、前記実施例1,実
施例2及び実施例3に対応するレンズ構成図であり、各
図中、それぞれ広角端(W),中間(M)及び望遠端(T)に
おけるレンズ配置を示している。
【0054】実施例1〜実施例3においては、広角端
(W)から望遠端(T)への変倍に際し、第2群G2は一旦
瞳EP側へ移動し途中でUターンし、第3群G3は光軸
(AX)方向に沿って物体側へ単調に移動する。第2群G
2,第3群G3以外は、変倍時固定である。
【0055】実施例1〜実施例3は、物体側より順に、
瞳EP側に凹の負メニスカスレンズ,両凹の負レンズ,
両凸の正レンズ,物体側に凸の正メニスカスレンズ,両
凸のポロプリズムPA,両平面のポロプリズムPB及び
両凸の接眼レンズELから成っている。上記瞳EP側に
凹の負メニスカスレンズは第1群G1を構成し、両凹の
負レンズは第2群G2を構成し、両凸の正レンズ及び物
体側に凸の正メニスカスレンズは第3群G3を構成して
いる。ポロプリズムPAの物体側の面(入射面)は第4群
G4を構成し、ポロプリズムPAの瞳EP側の面(射出
面)はコンデンサーレンズCLを構成している。対物レ
ンズ系は、これら第1群G1〜第4群G4で構成されて
おり、対物レンズ系の結像面OIは、ポロプリズムPA
の射出面(コンデンサーレンズCLを構成している面)近
傍に位置している。また、ポロプリズムPA,PBは、
それぞれ2面の反射面を有し、対物レンズ系と接眼レン
ズ系とに配置されている。
【0056】実施例1において、両凹レンズの物体側の
面,物体側に凸の正メニスカスレンズの瞳EP側の面,
ポロプリズムPAの物体側の面及び接眼レンズELの瞳
EP側の面は、非球面である。実施例2及び実施例3に
おいて、両凹レンズの両面,物体側に凸の正メニスカス
レンズの瞳EP側の面,ポロプリズムPAの物体側の面
及び接眼レンズELの瞳EP側の面は、非球面である。
【0057】一般に、レンズ群を増やせば全体的に大型
化してしまうが、本発明に係る各実施例では、第4群G
4をポロプリズムPAと一体化すること(即ち、ポロプ
リズムPAの入射面にパワーを持たせることによって第
4群を形成すること)によって、ファインダーのコンパ
クト化を図っている。さらに、ポロプリズムPAの射出
面にパワーを持たせることによってコンデンサーレンズ
CLを形成しているので、より一層ファインダーをコン
パクトにすることができる。
【0058】上記各実施例において、反転光学系として
ポロプリズムPA,PBを採用しているが、これ以外に
ダハプリズム(又はダハミラー)とペンタプリズム(又は
ペンタミラー)を組み合せて使用したり、リレー光学系
等から成る反転光学系を使用したりしてもよい。
【0059】AF(autofocus)フレームやパララックス
(parallax)補正マークは、ポロプリズムPAの射出面
(コンデンサーレンズCL面)にケガキ(不図示)で形成さ
れている。これは、以下の理由によるものである。対物
レンズ系の像面湾曲は、広角化と小型化による瞳径の相
対的な増大によって、発生量が大幅に増大している。従
って、先に述べたように対物レンズ系だけでは収差補正
することができず、接眼レンズ系で補正することが必要
となる。そこで、対物レンズ系で残した収差と反対の収
差を、接眼レンズELの曲率の割り振り,非球面等で発
生させることによって、対物レンズ系で発生した収差と
相殺させて補正しているのである。そして、上記各実施
例では、その収差の一つである像面湾曲の量とコンデン
サーレンズCLの曲率とがほぼ等しいことに注目し、ケ
ガキをコンデンサーレンズCL面上に位置させることに
よって、ファインダー周辺部のケガキの視度ズレを減ら
しているのである。なお、図1,図3,図5中では、対
物レンズ系の結像面OIが直線状(一点鎖線)に描かれて
いるが、実際にはコンデンサーレンズCL面とほぼ等し
い曲率で湾曲した面となっている。
【0060】図2,図4及び図6は、それぞれ実施例
1,実施例2及び実施例3に対応する収差図である。各
図中、(W)は広角端,(M)は中間(ミドル),(T)は望遠
端での収差を示しており、Hは射出瞳径(mm),θは半
画角(°)を示している。また、実線(e)はe線に対する
収差を表わす。さらに、破線(DT)と実線(DS)は、そ
れぞれタンジェンシャル面とサジタル面での非点収差を
表わしている。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、物
体側より順に、正の対物レンズ系,正のコンデンサーレ
ンズ及び正の接眼レンズ系から成る実像式の変倍ファイ
ンダー光学系において、前記対物レンズ系が物体側より
順に、負の第1群,負の第2群,正の第3群及び正の第
4群で構成され、変倍時に前記第2群及び第3群が光軸
上を移動する構成となっているので、望遠時の収差の増
大等の問題が発生せず、良好に収差補正された広角・高
変倍の変倍ファインダー光学系を実現することができ
る。また、前記第4群をプリズムと一体化して構成すれ
ば、ファインダーのコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のレンズ構成図。
【図2】本発明の実施例1の収差図。
【図3】本発明の実施例2のレンズ構成図。
【図4】本発明の実施例2の収差図。
【図5】本発明の実施例3のレンズ構成図。
【図6】本発明の実施例3の収差図。
【図7】従来例の広角時における対物レンズ系及びコン
デンサーレンズのパワー配置を示す図。
【図8】従来例の望遠端及び広角端における対物レンズ
系及びコンデンサーレンズのパワー配置を示す図。
【図9】本発明の望遠端及び広角端における対物レンズ
系及びコンデンサーレンズのパワー配置を示す図。
【符号の説明】
G1 …第1群 G2 …第2群 G3 …第3群 G4 …第4群 PA …ポロプリズム CL …コンデンサーレンズ OI …対物レンズ系の結像面 PB …ポロプリズム EL …接眼レンズ EP …瞳

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側より順に、正の対物レンズ系,正の
    コンデンサーレンズ及び正の接眼レンズ系から成る実像
    式の変倍ファインダー光学系において、 前記対物レンズ系が物体側より順に、負の第1群,負の
    第2群,正の第3群及び正の第4群から成り、 変倍時に前記第2群及び第3群が光軸上を移動すること
    を特徴とする変倍ファインダー光学系。
JP5317871A 1993-12-17 1993-12-17 変倍ファインダー光学系 Pending JPH07174969A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5317871A JPH07174969A (ja) 1993-12-17 1993-12-17 変倍ファインダー光学系
US08/878,540 US5861986A (en) 1993-12-17 1997-06-19 Zoom finder optical system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5317871A JPH07174969A (ja) 1993-12-17 1993-12-17 変倍ファインダー光学系

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07174969A true JPH07174969A (ja) 1995-07-14

Family

ID=18092995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5317871A Pending JPH07174969A (ja) 1993-12-17 1993-12-17 変倍ファインダー光学系

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5861986A (ja)
JP (1) JPH07174969A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4210174B2 (ja) * 2003-07-18 2009-01-14 ソニー株式会社 変倍ファインダおよび撮像装置
JP4605475B2 (ja) * 2006-06-28 2011-01-05 ソニー株式会社 ズームレンズ及び撮像装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2586520B2 (ja) * 1987-10-30 1997-03-05 キヤノン株式会社 変倍ファインダー
JPH01166024A (ja) * 1987-12-22 1989-06-29 Canon Inc 実像式ファインダーのパララツクス調整機構
JPH02304409A (ja) * 1989-05-19 1990-12-18 Olympus Optical Co Ltd ファインダー光学系
JP2647504B2 (ja) * 1989-07-26 1997-08-27 オリンパス光学工業株式会社 実像式変倍ファインダー
US5191477A (en) * 1990-02-22 1993-03-02 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Zoom finder
JP3061190B2 (ja) * 1990-05-15 2000-07-10 オリンパス光学工業株式会社 実像式ファインダー光学系
JP3033139B2 (ja) * 1990-06-19 2000-04-17 ミノルタ株式会社 変倍ファインダー光学系
US5257129A (en) * 1991-01-22 1993-10-26 Olympus Optical Co., Ltd. Real image type variable magnification viewfinder optical system
US5410430A (en) * 1991-11-25 1995-04-25 Asahi Kogaku Kogyo Kabushiki Kaisha Variable power view finder
JP3387524B2 (ja) * 1992-07-06 2003-03-17 オリンパス光学工業株式会社 変倍ファインダ光学系
JP3274719B2 (ja) * 1992-09-30 2002-04-15 オリンパス光学工業株式会社 実像式変倍ファインダ光学系
US5627618A (en) * 1993-06-29 1997-05-06 Minolta Camera Kabushiki Kaisha Compact high-zoom-ratio real-image finder
KR100322184B1 (ko) * 1994-07-21 2002-06-22 이중구 변배파인더

Also Published As

Publication number Publication date
US5861986A (en) 1999-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3584107B2 (ja) ズームレンズ
JP2538525B2 (ja) 変倍フアインダ−
JP4612766B2 (ja) ズームレンズ及びそれを用いた光学機器
JP3478637B2 (ja) 小型のズームレンズ
JP3506691B2 (ja) 高変倍率ズームレンズ
JP3074026B2 (ja) 超広角型のズームレンズ
JP4447680B2 (ja) ズームレンズ
US20050286139A1 (en) Zoom lens system and image pickup apparatus including the same
JP3652179B2 (ja) ズームレンズ
JP2002287031A (ja) ズームレンズ及びそれを用いた光学機器
JPH05173062A (ja) 写真レンズ
JP3369598B2 (ja) 変倍レンズ
JP2001290076A (ja) 可変焦点距離レンズ系
JPH1031155A (ja) ズームレンズ
JP3084810B2 (ja) 望遠レンズ
JPH0876192A (ja) 実像式変倍ファインダー光学系
JP3412939B2 (ja) ズームレンズ
JP3301815B2 (ja) ズームレンズ
JPH07318798A (ja) 撮影レンズ
JP2899017B2 (ja) 実像式の変倍フアインダー
JP3231404B2 (ja) 撮影レンズ
JPH07159865A (ja) 実像式変倍ファインダ光学系
JPH0476087B2 (ja)
JP3689356B2 (ja) 中望遠レンズ
JP2984503B2 (ja) 変倍ファインダー