JPH0717461Y2 - 多色成形金型 - Google Patents

多色成形金型

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JPH0717461Y2
JPH0717461Y2 JP1988040613U JP4061388U JPH0717461Y2 JP H0717461 Y2 JPH0717461 Y2 JP H0717461Y2 JP 1988040613 U JP1988040613 U JP 1988040613U JP 4061388 U JP4061388 U JP 4061388U JP H0717461 Y2 JPH0717461 Y2 JP H0717461Y2
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JP
Japan
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gate
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core
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JP1988040613U
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JPH01148318U (ja
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邦夫 田村
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、多数の色の樹脂からなるプラスチック製品
を成形するための多色成形金型の改良に関するものであ
る。
[従来の技術] 近年、プラスチック製品としては、デザイン的な要請か
ら複数の色の樹脂により成形したものが多用されつつあ
り、例えば第6図に示すように、透明樹脂部Paと有色樹
脂部Pbとを有するカセットケースAが知られている。こ
のようなカセットケースAを成形する金型としては、従
来、第5図に示す多色成形金型が使用されている。
この図に示す多色成形金型は、固定入子1と、この固定
入子1に対して接近離間する方向へ移動可能に設けられ
るとともに、固定入子1とによりキャビティ2を形成す
るようになされたコア3と、このコア3内に配置され、
コア3の移動方向と同一方向へ摺動自在なコア入子4と
から概略構成されたものであって、上記固定入子1に、
コア入子4の端面を固定入子1の内面に密接させたとき
に形成されるキャビティ2の空間に有色樹脂を充填する
第1ゲート(図示せず)と、コア入子4が占めていた空
間に透明樹脂を充填する第2ゲート5が形成されてなる
ものである。
ここで、上記第2ゲート5は、第5図に示すように、そ
の開口端部がキャビティ2内に突出せしめられており、
これによって、ゲート切れが円滑になされるとともに、
カセットケースAの第2ゲート5に対向する部分に凹部
を形成することにより、ゲート切れの際に形成される突
起がカセットケースAの表面から突出しないようになっ
ている。
[考案が解決しようとする課題] ところで、上記のような多色成形金型においては、第1
ゲートにより有色樹脂を充填する際に、コア入子4の端
面を固定入子1の内面に密接させ、有色樹脂が固定入子
1とコア入子4との隙間に入り込まないようにする必要
があることから、コア入子4の壁部に凹部6を形成して
第2ゲート5とコア入子4とが干渉しないようにしなけ
ればならない。このため、上記多色成形金型において
は、カセットケースの表面に上記凹部6に対応する突出
部が必然的に形成され、その外観を損なうという問題が
あった。
この考案は、上記問題点を解決するためになされたもの
で、第2ゲート等固定入子の壁部に設けられた凸部とコ
ア入子との干渉を防止することができるのは勿論のこ
と、製品に不要な突出部が形成されることがなく、した
がって、製品の外観を大幅に向上させることができる多
色成形金型を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この考案の多色成形金型は、可動型に、軸線をコア入子
の移動方向へ向けるとともにコア入子を貫通してその端
面が固定型の内面の凸部に対向し、かつ凸部よりも大径
なピンをコア入子の移動方向と同方向へ移動可能に設け
て構成したものである。
[作用] 上記構成の多色成形金型にあっては、第一回目の樹脂の
充填の際に、ピンをコア入子の内部に陥没させて生じる
凹部に固定型の凸部を陥没させることによりコア入子の
端面を固定型の内面に密接させることができ、第二回目
の樹脂の充填の際に、ピンをコア入子の内部に陥没させ
て生じる凹部に固定型の凸部を陥没させることによりコ
ア入子の端面を固定型の内面に密接させることができ、
第二回目の樹脂の充填の際に、ピンをその端面がコア入
子の端面と一致するように位置させることにより、プラ
スチック製品に不要な凸部が生じることがない。
さらに、成形後においては、ピンを押圧移動させること
により、成形品を可動型から押し出す。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を第1図ないし第3図を参照
しながら説明する。第1図は実施例の多色成形金型を示
す側断面図である。この図に示す多色成形金型は、第6
図に示すカセットケースAを成形するためのものであっ
て、固定側(固定型)10と、この固定側10に対して接近
離間する方向へ移動可能になされるとともに、固定側10
とによりキャビティ11を形成するようになされた可動側
(可動型)12とから概略構成されている。固定側10は、
固定型板13と固定入子14とから構成されている。固定入
子14の内部には、上記キャビティ11の側方の部分に開口
する第1ゲート(図示せず)と、キャビティ11のほぼ中
央部に開口する第2ゲート15が形成されている。第2ゲ
ート15の開口端部は、第2図に示すように、キャビティ
11内に突出せしめられている。
一方、可動側12は、可動取付板16と、この可動取付板16
にスペーサーブロック17・17(図では一つのみ示す。)
を介して取り付けられた受板18と、この受板18に取り付
けられた可動型板19と、この可動型板19内に挿入された
コア19aと、このコア19a内に挿入され、上記キャビティ
11内に一端部が出没自在になされたコア入子20とから概
略構成されている。
ここで、上記受板18内には、軸線をコア入子20の移動方
向へ向けたシリンダー部21が各コア入子20の他端部側に
位置してそれぞれ形成されている。このシリンダー部21
内には一端部がコア入子20の端部に連結されるととも
に、シリンダー21内部を第1油圧室22と第2油圧室23と
に液密に区画するピストン24が軸線方向へ摺動自在に配
置されている。このピストン24は、受板23内に形成さ
れ、第1,第2油圧室22,23にそれぞれ連通する流路25,26
から送給される作動油により摺動可能になされている。
また、ピストン24の内部には、両端部をピストン24から
突出させたピン27がピストン24に対して軸線方向へ相対
移動可能に配置されている。
ピン27は、成形されたカセットケースAをコア19aから
押し出すためのものであって、その一端部は、受板18と
可動取付板16との間に配置された移動機構28に連結され
ている。これによって、ピン27は、ピストン24と別個に
移動することができるようになっている。また、ピン27
の他端部は、上記コア入子20を貫通してその端面が上記
第2ゲート15に対向しかつコア入子20の端面と一致する
ように位置せしめられている。さらに、ピン27の直径
は、第2ゲート15の直径よりも大きく設定されている。
なお、図中符号29,30はオイルシールである。
このように構成された多色成形金型により、カセットケ
ースAを成形するに際しては、まず、第2油圧室23に作
動油を送給してピン27を静止させたままピストン24を図
中矢印P方向へ移動させる。すると、コア入子20の端部
に第3図に示すような凹部31が形成され、この凹部31内
に第2ゲート15の開口端部が陥没してコア入子20の端面
が固定入子14の内面に密接する。次に、キャビティ11内
の残りの空間に第1ゲートより有色樹脂を充填して有色
樹脂部Pbを成形する。
次に、第1油圧室22に作動油を送給してピストン24を矢
印Q方向へ移動させてコア入子20を固定入子14から離間
し、コア入子20が占めていた空間に第2ゲート15より透
明樹脂を充填して透明樹脂部Paを形成する。なお、成形
されたカセットケースAは、可動側12を矢印Q方向へ移
動させ、移動機構28を矢印P方向へ移動させてピン27を
コア入子20から突出させることにより、コア19aから取
り外される。
このような多色成形金型においては、有色樹脂を充填す
る際に、第2ゲート15をコア入子20の端部に形成される
凹部31内に陥没させ、透明樹脂を充填する際に、ピン27
をその端面がコア入子20の端面と一致するように位置さ
せるものであるから、第2ゲート15とコア入子20との干
渉を防止することができ、したがって、コア入子20の端
面を固定入子14の内面に密接させることができるのは勿
論のこと、カセットケースAに不要な凸部が生じること
がなく、その外観を大幅に向上させることができる。ま
た、コア入子20をピストン24により直接移動させ、コア
入子20を固定入子14の内面に直接押圧する構成であるか
ら、有色樹脂を充填する際に、コア入子20にシリンダー
21側へ向かう大きな力が作用してもコア入子20を固定入
子14に強固に密接させることができ、コア入子20と固定
入子14との間に隙間が生じるようなことがない。したが
って、カセットケースAの充填不良の発生を未然に防止
することができる。
次に、第4図は本考案の他の実施例を示す図である。こ
の図に示す多色成形金型は、一対のピストン32・32(図
では1つのみ示す。)により複数のコア入子33を移動さ
せるように構成し、かつ、ピン34を受板35およびコア入
子33に貫通させ、その端面が第2ゲート15に対向するよ
うに配置したものであって、ピストン32・32の端部にア
ーム36の端部をそれぞれ取り付け、アーム36の長手方向
中間部とコア入子33とを連結ピン37・37とボルト38・38
とにより連結したものである。この多色成形金型におい
ては、上記実施例と同様の効果を得ることができるのは
勿論のこと、1個のコア入子33に対して複数のピン34…
を配置することができるから、プラスチック製品に複数
の凹部を形成するような場合(すなわち、固定入子14の
コア入子33側を向く壁部に複数の凸部が設けられている
場合。)に有効である。
なお、本考案は、プラスチック製品に不要な突出部を形
成することなく、固定入子の壁部に設けられた第2ゲー
ト等の凸部とコア入子との干渉を防止するものであり、
第2ゲートを固定入子のコア入子と対向する壁部に設け
るか否かは任意である。
[考案の効果] 以上説明したようにこの考案の多色成形金型において
は、可動型に、軸線をコア入子の移動方向へ向けるとと
もにコア入子を貫通してその端面が固定型の内面の凸部
に対向し、かつ凸部よりも大径なピンをコア入子に対し
て相対移動可能に設けて構成したものであるから、第2
ゲート等固定型の壁部に設けられた凸部とコア入子との
干渉を防止することができるのは勿論のこと、製品に不
要な突出部が形成されることがなく、したがって、製品
の外観を大幅に向上させることができる。また、成形後
においては、ピンを押圧移動させることにより成形品を
可動型から押し出すことができ、成形品を可動型から離
型させるための専用のピンを別に設ける場合に比べて、
構成の簡素化が図れ、部品点数の削減並びにコストの低
減を無理なく図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す図であって、射出成形
金型を示す側断面図、第2図は第2ゲートとピンとの詳
細を示す拡大図、第3図は第2図に示す状態からコア入
子を固定入子に密接させた状態を示す図、第4図は本考
案の他の実施例を示す図であって、多色成形金型を示す
側断面図、第5図は従来の射出成形金型の一例を示す側
断面図、第6図はカセットケースを示す斜視図である。 10……固定側(固定型)、11……キャビティ、12……可
動側(可動型)、15……第2ゲート、20……コア入子、
27……ピン、33……コア入子、34……ピン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定型と、この固定型とによりキャビティ
    を形成するように設けられた可動型と、この可動型の内
    部に設けられ、上記キャビティ内に出没自在になされた
    コア入子と、このコア入子の端面を上記固定型の内面に
    密着させたときに形成されるキャビティ内の空間に樹脂
    を充填する第1ゲートと、上記コア入子により占められ
    る空間に樹脂を充填する第2ゲートとを備えてなり、上
    記固定型の上記コア入子が密接せしめられる壁部に、上
    記第2ゲートまたは突起等キャビティ内に突出する凸部
    を設けてなる多色成形金型において、上記可動型に、軸
    線を上記コア入子の移動方向へ向けるとともにコア入子
    を貫通してその端面が上記凸部に対向し、かつ凸部より
    も大径なピンをコア入子の移動方向と同方向へ移動可能
    に設けてなることを特徴とする多色成形金型。
JP1988040613U 1988-03-28 1988-03-28 多色成形金型 Expired - Lifetime JPH0717461Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0618745B2 (ja) * 1985-09-20 1994-03-16 ティーディーケイ株式会社 成形金型

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JPH01148318U (ja) 1989-10-13

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