JPH07174491A - 遊底駆動装置 - Google Patents

遊底駆動装置

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Publication number
JPH07174491A
JPH07174491A JP34370193A JP34370193A JPH07174491A JP H07174491 A JPH07174491 A JP H07174491A JP 34370193 A JP34370193 A JP 34370193A JP 34370193 A JP34370193 A JP 34370193A JP H07174491 A JPH07174491 A JP H07174491A
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JP
Japan
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chain
tappet
breech bolt
guide member
shooting
Prior art date
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Pending
Application number
JP34370193A
Other languages
English (en)
Inventor
Moriyoshi Yoshimatsu
盛喜 吉松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd filed Critical Japan Steel Works Ltd
Priority to JP34370193A priority Critical patent/JPH07174491A/ja
Publication of JPH07174491A publication Critical patent/JPH07174491A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F41WEAPONS
    • F41AFUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS COMMON TO BOTH SMALLARMS AND ORDNANCE, e.g. CANNONS; MOUNTINGS FOR SMALLARMS OR ORDNANCE
    • F41A7/00Auxiliary mechanisms for bringing the breech-block or bolt or the barrel to the starting position before automatic firing; Drives for externally-powered guns; Remote-controlled gun chargers
    • F41A7/08Drives for externally-powered guns, i.e. drives for moving the breech-block or bolt by an external force during automatic firing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 射撃終了時に遊底が確実に所定の後退位置に
停止できるようにする。 【構成】 砲身10の後方下部には後部逃げ溝部14f
を有する尾筒14が配置されており、これに案内されて
前後方向に移動可能に遊底12が配置されている。遊底
は、前進側つめ22を介して前進用チェーン16によっ
て装てん位置方向に前進させられ、また、後退側つめ2
4及び26を介して後退用チェーン18及び20によっ
て後退位置方向に後退させられる。尾筒には、上下移動
可能にはめ合わされており、下降位置においては前進側
つめを後部逃げ溝部に落ち込ませて遊底と係合しないと
ともに上昇位置においては前進側つめを後部逃げ溝部に
落ち込ませないように構成されたタペット84と、これ
を下降位置方向に押すように力を作用させたスプリング
86とが設けられている。砲の撃発レバー88は、射撃
停止位置においてはタペットに力を作用させないが、射
撃位置においては、これをスプリング力に抗して上昇位
置に押上げ可能な位置に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊底駆動装置に関する
ものである。遊底は、前進動作することによって弾薬を
砲身内に装てんするとともに砲身後部を閉鎖し、また発
射後、後退動作することによって砲身後部を開放すると
ともに砲身内に残された空薬きょうを抜き取る部材であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の遊底を駆動する方法としては、外
部動力を利用したチェーン機構によるものがある。すな
わち、外部のモータによって長方形の各頂点位置に配置
したチェーンホィールを介して無端状のチェーンを一定
方向に駆動し、これに設けた係合つめを遊底に係合さ
せ、係合つめが長方形の各辺に沿って移動するのに応じ
て遊底を前進、停止(係合つめが前後進方向と直交する
方向に移動している状態)、後退及び停止の動作を繰り
返し行わせるようになっている。このような従来の装置
による遊底の前進及び後退動作を図8及び図9を用いて
説明する。この装置は前進専用のチェーンと後退専用の
チェーンとを別々に設けてあり、遊底100には、これ
の下部側に突出部100aが形成されているとともに、
これの前後側に2つのロック部材102及び104が取
付軸を中心として回動可能に取り付けられており、遊底
100の下面側には前進用チェーン110(図8参照)
及び後退用チェーン111(図9参照)が互いに並列に
設けられている。前進用チェーン110には前進側つめ
106が設けられており、また後退用チェーン111に
は後退側つめ107が設けられている。前進側つめ10
6又は後退側つめ107が遊底100の突出部100a
に係合すると、係合したつめの移動方向に応じて遊底1
00が前進方向又は後退方向に移動させられることにな
る。すなわち、図8(a)に示すように、前進側つめ1
06が、後部ロック部材104を回動させた後、遊底1
00の突出部100aに係合すると(同図(b))、遊
底100を図中左方に前進させる。前進限において、前
進側つめ106は、尾筒108の前部くぼみ108eに
落ち込みながら回動し、遊底100の突出部100aか
ら外れる。これにより前進用チェーン110が空転し、
遊底100はいったん停止することになる(弾薬の装て
ん終了)。次に、発射が行われ、発射終了にタイミング
を合わせて、図9(a)に示すように、後退側つめ10
7が、前方のロック部材102を回動させた後、遊底1
00の突出部100aに係合すると(同図(b))、遊
底100を図中右方に後退させる。後退限において、後
退側つめ107は、尾筒108の後部くぼみ108fに
落ち込みながら回動し、遊底100の突出部100aか
ら外れる。これにより後退用チェーン110が空転し、
遊底100は再びいったん停止することになる。このよ
うにして、遊底駆動装置が駆動されている限り、遊底
は、前進、停止、後退及び停止の動作を繰り返すことに
なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のチェーンによる遊底の駆動方法には、射撃
を終了させたときに、遊底の停止位置が一定しないとい
う問題点がある。すなわち、射撃終了後に遊底駆動装置
の動力を切断しただけでは、可動部の慣性モーメントが
大きいために、遊底を所定の後退位置で停止させること
は困難である。このため、遊底の停止位置が一定しない
ことになり、最悪の場合には、次の弾薬を装てんした状
態で射撃を終了させてしまう可能性が考えられ、たいへ
ん危険である。また、この装置においては、上述のよう
に遊底駆動装置が駆動されている限り、遊底は、前進、
停止、後退及び停止の動作を繰り返すことになるので、
射撃停止時には、遊底及び遊底駆動装置を保護するため
に、遊底駆動装置を停止する必要がある。このため、次
の射撃の際、所定の装てん速度で動作を開始させること
が困難であるという問題点もある。本発明はこのような
課題を解決することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、射撃終了時に
は、後退用チェーンの後退側つめによって遊底を所定の
後退位置まで後退させて、この後退位置において遊底を
ロックする一方、前進用チェーンの前進側つめが遊底と
係合しないようにすることにより上記課題を解決する。
すなわち本発明の遊底駆動装置は、砲身(10)後部に
固定された案内部材(14)と、前進側つめ(22)を
有しており、案内部材(14)によって案内される前進
用チェーン(16)と、後退側つめ(24)を有してお
り、案内部材(14)によって案内される後退用チェー
ン(18)と、前進用チェーン(16)を駆動可能な前
進用チェーンホィール(32)と、後退用チェーン(1
8)を駆動可能な後退用チェーンホィール(34)と、
を有しており、案内部材(14)には、これの長手方向
に遊底案内面(14a)及び上記両チェーン(16及び
18)の移動を案内するチェーンガイド面(14b)が
それぞれ形成されており、砲身(10)と近接した側に
前部くぼみ(14c)及び前部逃げ溝(14e)がそれ
ぞれ形成されているとともに、これとは反対側に後部く
ぼみ(14d)及び後部逃げ溝(14f)がそれぞれ形
成されており、前部ロック部材(28)及び後部ロック
部材(30)を有する遊底(12)を、装てん位置にお
いて上記案内部材(14)の前部くぼみ(14c)に前
部ロック部材(28)を係合させてロックする一方、後
退位置において案内部材(14)の後部くぼみ(14
d)に後部ロック部材(30)を係合させてロックし、
後退位置において上記前進用チェーン(16)の前進側
つめ(22)によって上記ロックを解除するとともにロ
ック解除後に遊底(12)を案内部材(14)の遊底案
内面(14a)に沿って前進させることが可能である一
方、装てん位置において上記後退用チェーン(18)の
後退側つめ(24)によって上記ロックを解除した後、
遊底(12)を案内部材(14)の遊底案内面(14
a)に沿って後退させるように構成されているものにお
いて、上記案内部材(14)には、これの後部逃げ溝
(14f)と対応する位置に上下方向に移動可能にはめ
合わされるとともに、上昇位置に位置した場合には、後
部逃げ溝(14f)の前進側つめ(22)通過部分のみ
を部分的に閉鎖するように上面部が形成されているタペ
ット(84)と、タペット(84)を下部位置方向に押
すように力を作用させたスプリング(86)と、が設け
られており、タペット(84)よりも下方の位置に砲の
撃発レバー(88)が配置されており、撃発レバー(8
8)は、これの射撃停止位置においては、上記タペット
(84)を下降位置に位置させたままであるが、射撃位
置においては、タペット(84)を上記スプリング(8
6)の力に抗して下降位置から上昇位置に移動させるよ
うに構成されていることを特徴としている。なお、かっ
こ内の符号は実施例の対応する部材を示す。
【0005】
【作用】射撃中の状態から、射撃を終了させるために撃
発レバーを射撃位置から射撃停止位置に回動すると、タ
ペットは、撃発レバーによる上向きの力が解除されるの
で、スプリングの力によって上昇位置から下降位置に移
動させられる。すなわち、案内部材の前進側つめ通過部
分には後部逃げ溝部が形成された状態となる。遊底は装
てん位置から後退用チェーンの後退側つめに係合されて
後退位置まで後退させられ、この位置で後部ロック部材
が案内部材の後部くぼみと係合することによりロックさ
れる。所定のタイミングで前進用チェーンの前進側つめ
が遊底に接近するが、前進側つめは、後部逃げ溝に落ち
込んで退避状態となり、遊底には係合しないしないまま
前進する。これにより、遊底は所定の後退位置でロック
されたままとなる。この状態から撃発レバーを射撃停止
位置から射撃位置に回動すると、タペットは撃発レバー
に押されてスプリングの力に抗して下降位置から上昇位
置に移動させられる。これにより案内部材の前進側つめ
通過部分には後部逃げ溝部が形成されない状態となる。
従って前進用チェーンの前進側つめは、遊底に接近した
際に後部逃げ溝に落ち込むことはなく、遊底の後部ロッ
ク部材を回動させて遊底のロックを解除した後、遊底と
係合し、これを前進させることが可能になる。本発明の
遊底駆動装置によれば、遊底を所定の後退位置に強制的
にロックした状態で射撃を終了させることができるの
で、弾薬を装てんした状態で射撃を終了するようなこと
がなく、装置の安全性を確保することができる。また、
外部動力駆動方式の砲であっても、単発・連発の切換え
を容易に行うことができる。
【0006】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。砲身10の後
方(図中右側)下部には尾筒(案内部材)14が配置さ
れている。尾筒14は、結合部分の図示を省略してある
が砲身10と一体に結合されている。尾筒14上には、
これに案内されて前後方向に移動可能に遊底12が配置
されている。遊底12は、図中実線で示す後退位置から
図中仮想線で示す装てん位置まで前進することにより、
弾薬80を砲身10内に装てん可能である。なお、図示
してないが、尾筒14には、遊底12によって保持され
た状態の弾薬80(又は空薬きょう)が遊底12から落
下しないように案内する下面側案内部材及び側面側案内
部材(両側)がそれぞれ設けられている。遊底12の後
方には、後退位置に位置した遊底12を前方に押すよう
に力を作用させた後部ブースタ54及び55(図4参
照)が配置されている。同様に遊底12の前方には、装
てん位置に位置した遊底12を後方に押すように力を作
用させた前部ブースタ52及び53(図4参照)が配置
されている。図3に示すように、尾筒14は、とい状に
形成されており、とい両縁部によって遊底案内面14a
が構成され、また、とい内底面によってチェーンガイド
面14bが構成されている。図1に示すように、遊底案
内面14aには、砲身10側の位置に前部くぼみ14c
が形成されているとともに、これよりも後部側の位置に
後部くぼみ14dが形成されており、また、チェーンガ
イド面14bには、これの砲身10側の位置に前部逃げ
溝部14eが、前進側つめ22とのみ接触可能な部分だ
けに形成されているとともに、これよりも後部側の位置
に後部逃げ溝部14fが形成されている。尾筒14に
は、これの後部逃げ溝部14f内に出没可能にはめ合わ
されたタペット84と、これを図中下方に押すように力
を作用させたスプリング86と、がそれぞれ設けられて
いる。タペット84は、これの上面部が前進側つめ22
とだけ接触可能(後退側つめ24及び26とは接触不可
能)な大きさに形成されている。尾筒14よりも図1中
下方に、タペット84の図中下端側と対向する位置に撃
発レバー88が配置されている。撃発レバー88には、
軸90が固着されている。軸90は、図示してない撃発
アクチュエータに連結されている。撃発アクチュエータ
は、軸90を介して撃発レバー88を図示の射撃停止位
置と、これから反時計方向に90度回動した射撃位置
(図7に示す位置)との間を回動させることが可能であ
る。撃発レバー88、軸90、撃発アクチュエータ及び
図示してない発射スイッチによって撃発機構が構成され
ている。発射スイッチは、撃発レバー88が射撃位置に
位置しているときのみ作動可能とされている。図3に示
すように、遊底12には、これの下部に段付き状の突出
部12aが形成されている。遊底12は、これの突出部
12aの底面が、上述の尾筒14の両側の遊底案内面1
4aに案内されて、図中紙面と直交する前後進方向に移
動できるように尾筒14によって支持されている。尾筒
14のチェーンガイド面14bには、これの中央部に無
端状の前進用チェーン16が配置されており、これの両
側に等間隔に無端状の後退用チェーン18及び20が配
置されている。図2に示すように、前進用チェーン16
は、前進用チェーンホィール32及び33に巻き掛けら
れており、また、後退用チェーン18及び20は、2組
の後退用チェーンホィール34及び35と36及び37
とにそれぞれ巻き掛けられている。前進用チェーンホィ
ール32にはギヤ38が設けられており、また、一方の
後退用チェーンホィール34にはギヤ40が設けられて
いる。両ギヤ38及び40は互いにかみ合わされてい
る。ギヤ38は、図示してないモータの軸に連結されて
いる。これにより、モータを回転させると、各ギヤ38
及び40、及びチェーンホィール32、34及び36を
介して前進用チェーン16を図中反時計方向の前進方向
に移動させるとともに後退用チェーン18及び20を図
中時計方向の後退方向に移動させるようになっている。
図6に示すように、前進用チェーン16には前進側つめ
22が軸回りに回動可能に取り付けられている。また、
図5に示すように、後退用チェーン18及び20には、
後退側つめ24及び26がそれぞれ軸回りに回動可能に
取り付けられている。前進側つめ22と、後退側つめ2
4、26とは同じものであり、取り付けの向きだけが互
いに反対向きとされている。図2に示すように、前進側
つめ22と、後退側つめ24及び26とは位相がほぼ反
対となるように配置されている。すなわち、後述するよ
うに前進側つめ22が遊底12の突出部12aに係合し
ている状態(図2に示す状態)においては遊底12が前
進方向に移動させられ、また、後退側つめ24及び26
が遊底12の突出部12aに係合している状態(図5
(b)に示す状態)においては遊底12が後退方向に移
動させられるようになっている。これにより、遊底12
が後退位置において図示してない装弾トレイから弾薬8
0を引き渡され、前進行程において弾薬80を砲身10
内に装てんし、発射後、後退行程において砲身10内の
空薬きょうを抜き取り、図示してない空薬きょうトレイ
に引き渡すことができるようになっている。
【0007】図5に示すように、遊底12には、これの
下端左側に前部ロック部材28が軸部材64をもって回
動可能に取り付けられており、同様に下端右側に後部ロ
ック部材30が軸部材66をもって回動可能に取り付け
られている。前部ロック部材28と後部ロック部材30
とは同じものであり、取り付けの向きだけが互いに反対
向きとなるように配置されている。前部ロック部材28
は、これの底面部28aが尾筒14の前部くぼみ14c
にはまり込むことにより尾筒14と係合した場合(同図
(a)の場合)には、遊底12の後退方向への移動を許
さないが、後退側つめ24、26によって軸部材64回
りに回動させられることにより尾筒14との係合が解除
された場合には、遊底12の後退方向への移動を許すも
のとされている。同様に後部ロック部材30は、これの
底面部30aが尾筒14の後部くぼみ14dにはまり込
むことにより尾筒14と係合した場合(同図(c)の場
合)には、遊底12の前進方向への移動を許さないが、
前進側つめ22によって軸部材66回りに回動させられ
ることにより尾筒14との係合が解除された場合には、
遊底12の前進方向への移動を許すものとされている。
図6に示すように、撃発レバー88が射撃停止位置にあ
り、タペット84がスプリング86の力によって下降位
置に位置させられている状態においては、前進側つめ2
2は、尾筒14の後部逃げ溝部14fに落ち込んで、退
避状態となり、遊底12の突出部12aと係合せず、し
たがって遊底12を前進方向に押さないため前進用チェ
ーン16は空転状態になる。これに対して、図7に示す
ように、撃発レバー88が射撃位置にあり、これにより
タペット84がスプリング86の力に抗して上昇位置に
位置させられている状態においては、尾筒14の後部逃
げ溝部14fの前進側つめ22通過部分は、部分的に閉
鎖されて溝が形成されなくなるので、前進用チェーン1
6の移動に応じて前進側つめ22は後部ロック部材30
を図中時計方向に回動させ、さらに、遊底12の突出部
12aと係合して遊底12を前進方向に押すことが可能
である。こうすることにより、前進用チェーン16及び
後退用チェーン18、20が連続的に移動している状態
で、遊底12が前進(装てん)、停止(発射)、後退
(空薬きょうの引き抜き、及び排出)、停止(弾薬受け
取り)の動作を順次繰り返すことができるようになって
いる。なお、2つの後退側つめ24、26による押し力
の合力は、遊底12の中心部に作用するようになってい
る。
【0008】図4中遊底12の前(図中左)部両側の位
置には、上述のように前部ブースタ52及び53がそれ
ぞれ配置されている。また、遊底12の後(図中右)部
両側の位置には、上述のように後部ブースタ54及び5
5がそれぞれ配置されている。前部ブースタ52及び5
3は、砲身10にそれぞれ取り付けられており、また、
後部ブースタ54及び55は、尾筒14にそれぞれ取り
付けられている。前部ブースタ52、53、後部ブース
タ54及び55は、取り付けの方向は異なるが、いずれ
も同じ構造なので、後部ブースタ54のみを説明し、他
のブースタの説明は省略する。図1に示すように、後部
ブースタ54は、中空のケース56と、これにはめ合わ
されたピストン58と、ケース56内に配置されており
ピストン58をケース56から押し出すように力を作用
させたスプリング60と、から構成されている。遊底1
2が図1中仮想線で示す前進位置から実線で示す後退位
置まで移動していく間に、後部ブースタ54及び55の
両ピストン58は、スプリング60の力に抗してケース
56にそれぞれ押し込まれるようになっており、これに
より遊底12が緩衝されながら停止させられるようにな
っている。このようにして蓄積されたスプリング60の
力は、次の前進行程の初期に遊底12を前進方向に押す
力として作用するようになっている。すなわち、後部ブ
ースタ54及び55は、前進行程の初期に遊底12を前
進方向に押すことが可能である。同様に前部ブースタ5
2及び53は、後退行程の初期に遊底12を後退方向に
押すことが可能である。このようにすることにより、遊
底12をす早く始動させることができるとともに、遊底
12を駆動する図示してないモータの動力を小さいもの
とすることが可能である。
【0009】次に、この実施例の作用を説明する。砲の
射撃後に、撃発レバー88を射撃停止位置(図5(b)
に示す位置)に位置させた場合には、タペット84は、
スプリング86の力によって図示の下降位置に引っ込
み、これにより前進側つめ22の通過部分にも後部逃げ
溝部14fが形成された状態とされる。図5(a)に示
す位置まで移動してきた後退側つめ24及び26は、遊
底12の前部ロック部材28を回動させた後、遊底12
の突出部12aと係合することにより、遊底12を後退
させる。後退側つめ24及び26は、同図(b)に示す
位置を通って、後部逃げ溝部14fに落ち込んで軸部材
74及び76回りに反時計方向にそれぞれ回動すること
により、遊底12の突出部12aから外れる。これによ
り、後退用チェーン18及び20が空転することにな
る。遊底12は、所定の後退位置まで後退した状態で、
同図(c)に示すように、これの後部ロック部材30が
尾筒14の後部くぼみ14dと係合するので、後部ブー
スタ54及び55によって緩衝・停止されるとともに、
前進方向の力を受けるにもかかわらず、後退位置でロッ
クされる。この状態で、前進側つめ22が遊底12に向
かって移動してきても、図6(a)に示すように、後部
逃げ溝部14fに落ち込むので、後部ロック部材30の
ロック状態を解除することはなく、さらに同図(b)に
示すように、遊底12の突出部12aと係合することな
く、前進していくことになる。すなわち、撃発レバー8
8が射撃停止位置に位置させられた場合には、遊底12
は必ず後退させられて所定の後退位置でロックされ、そ
れ以後は、前進用チェーン16、後退用チェーン18及
び20がすべて空転することになる。次に、図7に示す
ように、撃発レバー88が射撃位置に切換えられると、
タペット84はスプリングの力に抗して上方に押し上げ
られて図示の上昇位置で停止する。すなわち、この場合
には、前進側つめ22の通過部分には後部逃げ溝部14
fが形成されないことになる。このため、前進用チェー
ン16に取り付けられた前進側つめ22は、チェーンガ
イド面14bに沿って前進し、遊底12の後部ロック3
0を尾筒14の後部くぼみ14dから押し上げてロック
を解除した後、遊底12の突出部12aを押すことによ
って、遊底12が後部ブースタ54及び55による前進
力及び前進側つめ22による駆動力によって前進方向に
移動させられる。すなわち、弾薬80を砲身10に装て
んする動作が開始される。すなわち、図2に示すよう
に、図示してないモータにより前進用ギヤ38及び前進
用チェーンホィール32を介して前進用チェーン16が
前進方向に駆動され、また、後退用ギヤ40、及び後退
用チェーンホィール34及び36を介して後退用チェー
ン18及び20が後退方向に駆動される。この状態で後
退用チェーン18及び20に取り付けられた後退側つめ
24及び26は、遊底12を押す位置には位置しておら
ず、したがって両後退用チェーン18及び20は空転し
ている。所定の前進ストローク後は、後部ブースタ54
及び55による前進力はなくなり、前進側つめ22によ
る駆動力のみによって遊底12が駆動される。遊底12
が所定の装てん位置直前の位置まで前進すると、遊底1
2が前部ブースタ52及び53に突き当たって緩衝され
ながら停止し、装てん位置において、前部ロック部材2
8が尾筒14の前部くぼみ14cと係合し、前部ブース
タ52及び53による後退力に抗して遊底12を所定の
装てん位置にロックすることになる。すなわち、遊底1
2による弾薬80の砲身10内への装てんが完了する。
前進側つめ22は、遊底12を前進方向に移動させた
後、前部逃げ溝部14eに落ち込んで軸部材64及び6
6回りに時計方向に回動することにより、遊底12の突
出部12aから外れる。これにより前進用チェーン16
が空転することになる。次いで、撃発機構の図示してな
い発射スイッチを作動させることにより発射が行われ、
図5(a)に示すように、後退側つめ24及び26が前
部ロック部材28に向かって移動し、これを回動させて
尾筒14の前部くぼみ14cから脱出させてロックを解
除した後、遊底12の突出部12aを押すことによっ
て、遊底12が後退方向に移動開始させられる。すなわ
ち、砲身10から図示してない空薬きょうを抜き取る
(抽筒行程)動作が開始される。この場合も始動の初期
には、前部ブースタ52及び53による後退力と、後退
側つめ24及び26による駆動力とが作用して遊底12
が後退させられ、所定の後退ストローク後は後退側つめ
24及び26による駆動力のみが遊底12に作用するこ
とになる。後退中、前進用チェーン16に取り付けられ
た前進側つめ22は、遊底12の突出部12aを押す位
置には位置しておらず、したがって前進用チェーン16
は空転している。後退途中で、遊底12に保持されてい
た空薬きょうは、図示してない空薬きょうトレイに受け
渡されて空の状態になる。遊底12は、後退位置近傍に
おいて後部ブースタ54及び55に突き当たって緩衝さ
れながら後退位置に停止する。これと対応して後退側つ
め24及び26は、尾筒14の後部側の後部逃げ溝部1
4fに落ち込むように回動して、遊底12の突出部12
aと係合しない位置にそれぞれ退避することにより両後
退用チェーン18及び20はそれぞれ空転し、これと同
時に遊底12の後部ロック30が尾筒14の後部くぼみ
14dにはまり込むので、遊底12が停止位置にロック
される。このような動作が繰り返されて以後の射撃(連
発)が行われる。なお、上述の発射スイッチを作動させ
た後、撃発レバー88を射撃停止位置に切換えれば、1
回だけの射撃(単発)が行われることになる。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
射撃終了時には、遊底を確実に後退位置に停止させてロ
ックすることができ、遊底の停止位置が一定しないこと
による暴発の危険、起動時に所定の装てん速度で駆動で
きないなどの不具合を回避することができる。また、外
部駆動方式の砲であっても、単発及び連発の制御が可能
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊底駆動装置を砲身とともに示す側面
図である。
【図2】遊底の前進行程を示す模式図である。
【図3】図4の3−3線に沿う断面図である。
【図4】図1の矢印4方向から見た図である。
【図5】遊底の後退動作を説明する図である。
【図6】前進用チェーンの空転動作を説明する図であ
る。
【図7】射撃時の前進用チェーンのロック解除動作を説
明する図である。
【図8】従来の遊底の前進行程を説明する図である。
【図9】従来の遊底の後退行程を説明する図である。
【符号の説明】
10 砲身 12 遊底 14 尾筒(案内部材) 14a 遊底案内面 14b チェーン案内面 14c 前部くぼみ 14d 後部くぼみ 14e 前部逃げ溝部 14f 後部逃げ溝部 16 前進用チェーン 18、20 後退用チェーン 22 前進側つめ 24、26 後退側つめ 28 前部ロック部材 30 後部ロック部材 32 前進用チェーンホィール 34、36 後退用チェーンホィール 52、53 前部ブースタ 54、55 後部ブースタ 80 弾薬 84 タペット 86 スプリング 88 撃発レバー 90 軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砲身(10)後部に固定された案内部材
    (14)と、 前進側つめ(22)を有しており、案内部材(14)に
    よって案内される前進用チェーン(16)と、 後退側つめ(24)を有しており、案内部材(14)に
    よって案内される後退用チェーン(18)と、 前進用チェーン(16)を駆動可能な前進用チェーンホ
    ィール(32)と、 後退用チェーン(18)を駆動可能な後退用チェーンホ
    ィール(34)と、 を有しており、 案内部材(14)には、これの長手方向に遊底案内面
    (14a)及び上記両チェーン(16及び18)の移動
    を案内するチェーンガイド面(14b)がそれぞれ形成
    されており、砲身(10)と近接した側に前部くぼみ
    (14c)及び前部逃げ溝(14e)がそれぞれ形成さ
    れているとともに、これとは反対側に後部くぼみ(14
    d)及び後部逃げ溝(14f)がそれぞれ形成されてお
    り、 前部ロック部材(28)及び後部ロック部材(30)を
    有する遊底(12)を、装てん位置において上記案内部
    材(14)の前部くぼみ(14c)に前部ロック部材
    (28)を係合させてロックする一方、後退位置におい
    て案内部材(14)の後部くぼみ(14d)に後部ロッ
    ク部材(30)を係合させてロックし、後退位置におい
    て上記前進用チェーン(16)の前進側つめ(22)に
    よって上記ロックを解除するとともにロック解除後に遊
    底(12)を案内部材(14)の遊底案内面(14a)
    に沿って前進させることが可能である一方、装てん位置
    において上記後退用チェーン(18)の後退側つめ(2
    4)によって上記ロックを解除した後、遊底(12)を
    案内部材(14)の遊底案内面(14a)に沿って後退
    させるように構成されている遊底駆動装置において、 上記案内部材(14)には、 これの後部逃げ溝(14f)と対応する位置に上下方向
    に移動可能にはめ合わされるとともに、上昇位置に位置
    した場合には、後部逃げ溝(14f)の前進側つめ(2
    2)通過部分のみを部分的に閉鎖するように上面部が形
    成されているタペット(84)と、 タペット(84)を下降位置方向に押すように力を作用
    させたスプリング(86)と、 が設けられており、 タペット(84)よりも下方の位置に砲の撃発レバー
    (88)が配置されており、 撃発レバー(88)は、これの射撃停止位置において
    は、上記タペット(84)を下降位置に位置させたまま
    であるが、射撃位置においては、タペット(84)を上
    記スプリング(86)の力に抗して下降位置から上昇位
    置に移動させるように構成されていることを特徴とする
    遊底駆動装置。
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