JP2901871B2 - 機関砲の安全制御方法及びその装置 - Google Patents

機関砲の安全制御方法及びその装置

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JP2901871B2
JP2901871B2 JP10168194A JP10168194A JP2901871B2 JP 2901871 B2 JP2901871 B2 JP 2901871B2 JP 10168194 A JP10168194 A JP 10168194A JP 10168194 A JP10168194 A JP 10168194A JP 2901871 B2 JP2901871 B2 JP 2901871B2
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    • F41A7/00Auxiliary mechanisms for bringing the breech-block or bolt or the barrel to the starting position before automatic firing; Drives for externally-powered guns; Remote-controlled gun chargers
    • F41A7/08Drives for externally-powered guns, i.e. drives for moving the breech-block or bolt by an external force during automatic firing
    • F41A7/10Drives for externally-powered guns, i.e. drives for moving the breech-block or bolt by an external force during automatic firing using a rotating cylindrical drum having a camming groove
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F41WEAPONS
    • F41AFUNCTIONAL FEATURES OR DETAILS COMMON TO BOTH SMALLARMS AND ORDNANCE, e.g. CANNONS; MOUNTINGS FOR SMALLARMS OR ORDNANCE
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機関砲の安全制御方法
及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の機関砲として、砲身に弾薬を装填
するために外部動力でカムドラムを駆動して、遊底を作
動させるものが知られている。この種の機関砲において
連続して弾丸を発射する際には、下記ア〜エのサイクル
が繰り返されている。 ア 遊底が前進して弾薬を砲身に装填する。 イ 遊底が前進停止位置で停止し、弾薬を撃発して弾丸
を発射する。その際、ほとんどの機関砲では、安全のた
めにロック機構によつて遊底を砲身部と結合する。 ウ 遊底が後退する。 エ 遊底が後退停止位置で停止し、弾薬が遊底の前方の
装填準備位置に供給される。
【0003】このようなサイクルにおいて、弾薬を砲身
に装填して弾薬が撃発作用を受けたにもかかわらず、不
発射となる場合がある。その原因は、弾薬の火管又は機
関砲側の撃発装置のいずれかの不良にある。そして、ガ
ス作動方式の機関砲にあつては、弾丸が不発射の場合
は、機関砲の作動が停止するので安全上の問題はない
が、外部動力駆動方式の機関砲にあつては、発射、不発
射に関係なく、装填された弾薬が撃発後に強制的に砲身
から引き出される。この一度撃発作用を受けて不発射と
なつた弾薬は、ごく短時間遅れて発火する、いわゆる遅
発が起こる可能性がある。このため、外部動力駆動方式
の機関砲にあつては、装填されて不発射となつた弾薬を
強制的に砲身より引き出すことにより、遅発による危険
を伴うことになる。
【0004】この遅発に伴う危険を排除する方法とし
て、従来、例えば次のものが知られている。 (1)弾薬を装填して発射した際、発射時に砲身内に発
生する高圧のガスの一部をロック機構に導き、正常に発
射した場合には遊底のロックを解除し、不発射の場合に
は遊底をロックしたままに保ち、弾薬を砲身内に残す方
法。
【0005】(2)弾丸を発射したときの後座運動を利
用して駆動部のロックを解除するようにし、不発射の場
合は、後座運動が発生しないので、駆動部をロック状態
に維持して、駆動部を強制的に止める方法。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)の従来例にあつては、外部動力駆動方式にもかか
わらず、ガス圧を利用するものであり、精密かつ高速で
動くロック機構が発射ガスによつて汚れ、作動不良を起
こすことがある。このため、頻繁な清掃が必要であり、
また機構が複雑で、しかも頑丈につくる必要がある。ま
た、上記(2)の従来例にあつては、ガスによる汚れの
問題はないが、後座運動を利用しており、機関砲の場
合、発射速度によつて後座長が変わるため、ごく低発射
速度の機関砲にのみ確実な作動が可能となる。また、強
制的に止めるため、高発射速度での発射時には、駆動部
に強大な衝撃を受ける。(1),(2)いずれの場合に
あつても、射撃を停止するごとに駆動体を急激に停止さ
せるため、停止機構には大きな負荷がかかり、寿命が短
くなる欠点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、請求項1
の発明の構成は、回転駆動源(8)でカムドラム9を回
転駆動して遊底10を前後に移動させ、前進移動する遊
底10によつて弾薬6が砲身2に装填されて弾丸が発射
され、砲身2を含む後座体43が後座する機関砲におい
て、カムドラム9の前面に、後座体43が後座した直後
に所定位置に達する係止部9eを設け、該係止部9eの
前側の対向可能な位置の後座体43に前後に移動可能な
ロック軸11を配置し、該ロック軸11に一端が係止し
てロック軸11の後退移動を拘束するレバー19を、該
後座体43に揺動自在に支持し、該レバー19の中間部
が、前記後座体43に前後移動自在に支持されるウエイ
ト21に連結されると共に、該ロック軸11がカムドラ
ム9の前面に向けて後退移動した状態として、弾丸が発
射されて後座体43に後座加速度が発生した際、ウエイ
ト21の慣性力によつてレバー19を揺動させてロック
軸11をカムドラム9の係止部9eに係止不可能な位置
に相対的に前進移動させることにより、カムドラム9の
回転を許容して射撃を継続し、弾丸が発射されない場合
には、ロック軸11を前記所定位置に達したカムドラム
9の係止部9eに係止させ、カムドラム9の回転を強制
的に止めることを特徴とする機関砲の安全制御方法であ
る。請求項2の発明の構成は、後座体43に前後方向と
直交する方向の移動を案内してロック爪23を付属さ
せ、レバー駆動装置(24,33)により、該ロック爪
23が一側に移動して該ウエイト21の後退移動を制限
可能位置と、該ロック爪23が他側に移動して該ウエイ
ト21の制限を解除可能位置とを採らせるようにしたこ
とを特徴とする請求項1の機関砲の安全制御方法であ
る。請求項3の発明の構成は、弾丸が発射されて後座体
43に後座加速度が発生し、ウエイト21の慣性力によ
つてレバー19を揺動させてロック軸11をカムドラム
9の係止部9eに係止不可能な位置に相対的に前進移動
させる際、ロック軸11の後退移動を阻止するようにロ
ック軸11の当接部11bに係止するコントロール部材
18aを設けると共に、カムドラム9の回転によつてロ
ック軸11と該係止部9eとが係止不可能な位置になつ
た際、コントロール部材18aと当接部11bとの係合
を離脱させるようにコントロール部材18aを移動させ
る作動カム13bを、カムドラム9に設けることを特徴
とする請求項1又は2の機関砲の安全制御方法である。
請求項4の発明の構成は、カムドラム9と連動して間欠
的に回転駆動され、機関砲の外部から給弾通路17aを
通つて給弾される弾薬6を後退した遊底10の前方の装
填準備位置に送る送弾ホイール4と、ストップレバー1
6に給弾通路17a内への突出位置と没入位置とを選択
的に与える引金駆動装置(15)とを備え、ストップレ
バー16が、突出位置を採つた際に給弾通路17a内の
弾薬6が送弾ホイール4に送り込まれることを阻止し、
没入位置を採つた際に給弾通路17a内の弾薬6が送弾
ホイール4に送り込まれることを許容することを特徴と
する請求項1,2又は3の機関砲の安全制御方法であ
る。請求項5の発明の構成は、遊底10が前進したこと
を検出する遊底前方検出手段47及び後退したことを検
出する遊底後方検出手段48を後座体43にそれぞれ配
置し、発射スイッチ(44)をONとして回転駆動源
(8)の駆動を開始させた後、遊底10が前進したこと
を遊底前方検出手段47によつて検出し、該検出信号に
基づいて引金駆動装置(15)を作動させて、ストップ
レバー16に没入位置を採らせ、続いて弾薬6が装填準
備位置に送り込まれるように遊底10が後退したことを
遊底後方検出手段48によつて検出し、該検出信号に基
づいてレバー駆動装置(24,33)を作動させてロッ
ク軸11をカムドラム9の前面に向けて後退移動させて
射撃を開始し、所定の弾数を射撃して発射スイッチ(4
4)をOFFとして後、遊底10が前進したことを遊底
前方検出手段47によつて検出した際、該検出信号に基
づいて引金駆動装置(15)を逆作動させて、ストップ
レバー16に突出位置を採らせ、続いてストップレバー
16よりも下流側にある最後から2番目の弾丸が発射さ
れた後、遊底10が後退したことを遊底後方検出手段4
8によつて検出した際、該検出信号に基づいてレバー駆
動装置(24,33)を作動させてロック爪23に該ウ
エイト21の後退移動を制限するように一側に移動可能
状態を採らせ、更に遊底10が前進してストップレバー
16よりも下流側の最後の弾丸を発射して遊底10が後
退する前に、遊底前方検出手段47によつて遊底10が
前進していることを検出した際、該検出信号に基づいて
回転駆動源(8)の駆動を停止することを特徴とする請
求項4の機関砲の安全制御方法である。請求項6の発明
の構成は、回転駆動源(8)でカムドラム9を回転駆動
して遊底10を前後に移動させ、前進移動する遊底10
によつて弾薬6が砲身2に装填されて弾丸が発射され、
砲身2を含む後座体43が後座する機関砲において、カ
ムドラム9の前面に形成され、後座体43が後座を開始
した直後に所定位置に達する係止部9eと対向可能に、
後座体43に前後に移動可能に配置したロック軸11
と、後座体43に揺動自在に支持され、該ロック軸11
に一端が係合してロック軸11の後退移動を拘束するレ
バー19と、該レバー19の中間部が連結され、前記後
座体43に前後移動自在に支持されると共に、弾性体2
2によつて後方に向けて付勢されるウエイト21と、前
後方向と直交する方向の移動が案内されて該後座体43
に設けられ、一側に移動して該ウエイト21の後退移動
を制限し、他側に移動して該ウエイト21の後退移動の
制限を解除可能なロック爪23と、該ロック爪23に一
側又は他側位置を採らせるレバー駆動装置(24,3
3)とを備え、該ロック爪23による該ウエイト21の
制限を解除した状態で弾丸が発射され、後座体43に後
座加速度が発生した際、該ウエイト21の慣性力によつ
てレバー19を揺動させ、該レバー19によつて該ロッ
ク軸11を該カムドラム9の係止部9eとの係合が不可
能位置に抜き出すことによつて該カムドラム9を回転可
能として射撃を継続し、弾丸が発射されない場合には、
該ロック軸11を前記所定位置に達した該カムドラム9
の係止部9eに係止させ、該カムドラム9の回転を強制
的に止めることを特徴とする機関砲の安全制御装置であ
る。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば、ロック軸11がカム
ドラム9の前面に向けて後退移動した状態として、通
常、弾丸が発射される。これによつて後座体43に後座
加速度が発生すれば、ウエイト21の慣性力によつてレ
バー19を揺動させてロック軸11をカムドラム9の係
止部9eに係止不可能な位置に相対的に前進移動させ
る。従つて、カムドラム9の回転を許容して射撃を継続
することができる。一方、弾丸が発射されない場合に
は、ロック軸11が所定位置に達したカムドラム9の係
止部9eに係止するので、カムドラム9の回転が強制的
に止められる。そして、後座体43に揺動自在に支持さ
れるレバー19は、ロック軸11に一端が係止し、中間
部がウエイト21に連結されるので、ウエイト21の相
対的な前進移動が拡大されてロック軸11に大きな前進
移動を与える。その結果、弾丸が発射された際に、ロッ
ク軸11がカムドラム9の係止部9eに係止することが
良好に防止される。
【0009】請求項2の発明によれば、レバー駆動装置
(24,33)及びロック爪23が、次のように作用す
る。すなわち、射撃開始時には、レバー駆動装置(2
4,33)によつてロック爪23を他側に移動させてウ
エイト21の制限を解除可能位置を採らせ、ロック軸1
1がカムドラム9の前面に向けて後退移動した状態とし
て、弾丸が発射される。射撃停止時には、レバー駆動装
置(24,33)によつてロック爪23を一側に移動さ
せてウエイト21の後退移動を制限可能位置を採らせ、
弾丸を発射させる。これによつて後座体43に後座加速
度が発生すれば、ウエイト21が慣性力によつて相対的
に前進移動し、ロック爪23に係止されてウエイト21
及びロック軸11の後退移動が制限される。
【0010】請求項3の発明によれば、弾丸が発射され
てロック軸11が相対的に前進移動すれば、コントロー
ル部材18aがロック軸11の後退移動を阻止するよう
にロック軸11の当接部11bに係止し、その後、カム
ドラム9の回転によつてロック軸11と係止部9eとが
係止不可能な位置になつた際、カムドラム9に設ける作
動カム13bによつてコントロール部材18aと当接部
11bとの係合を離脱させるようにコントロール部材1
8aを移動させる。これにより、弾丸が発射された際
に、ロック軸11がカムドラム9の係止部9eに係止す
ることが確実に防止される。
【0011】請求項4の発明によれば、射撃を終了する
際には、引金駆動装置(15)によつてストップレバー
16に給弾通路17a内への突出位置を与え、給弾通路
17a内の弾薬6が送弾ホイール4に送り込まれること
を阻止する。その後、送弾ホイール4側に残る全ての弾
薬6を送弾ホイール4によつて装填準備位置に次々に送
り、発射することにより、機関砲内に弾薬6が残らない
状態にできる。そして、射撃を開始する際には、引金駆
動装置(15)によつてストップレバー16に給弾通路
17a内への没入位置を採らせ、給弾通路17a内の弾
薬6を送弾ホイール4に送り込む。
【0012】請求項5の発明によれば、発射スイッチ
(44)のON、OFF操作により、上記請求項4の発
明の作用を自動的に得ることができる。すなわち、発射
スイッチ(44)のON操作により、回転駆動源(8)
の駆動が開始され、引金駆動装置(15)が作動され
て、ストップレバー16に没入位置を採らせ、弾薬6を
供給し、続いて弾薬(6)が装填準備位置に送り込まれ
るように遊底(10)が後退したならレバー駆動装置
(24,33)を作動させ、ロック軸11をカムドラム
9の前面に向けて後退移動させて射撃が開始され、所定
の弾数を射撃する。次いで、発射スイッチ(44)のO
FF操作により、引金駆動装置(15)を逆作動させ
て、ストップレバー16に突出位置を採らせて弾薬6の
供給を停止し、レバー駆動装置(24,33)を作動さ
せてロック爪23にウエイト21の後退移動を制限する
ように一側に移動可能状態を採らせ、最後の弾丸の発射
によつてウエイト21をロック爪23に係止させて、送
弾ホイール4よりも下流側に弾薬6が存在しない状態、
つまり射撃開始前の状態として回転駆動源(8)の駆動
を停止する。
【0013】請求項6の発明によれば、ロック爪23に
よるウエイト21の制限を解除して、ウエイト21が弾
性体22によつて押されて後退移動し、ロック軸11が
カムドラム9の前面に向けて後退移動した状態として、
通常、弾丸が発射される。これによつて後座体43に後
座加速度が発生すれば、ウエイト21の慣性力によつて
レバー19を揺動させてロック軸11をカムドラム9の
係止部9eに係止不可能な位置に相対的に前進移動させ
る。これにより、カムドラム9の回転を許容して射撃を
継続することができる。一方、弾丸が発射されない場合
には、ロック軸11が所定位置に達したカムドラム9の
係止部9eに係止するので、カムドラム9の回転が強制
的に止められる。そして、後座体43に揺動自在に支持
されるレバー19は、ロック軸11に一端が係止し、中
間部がウエイト21に連結されるので、ウエイト21の
相対的な前進移動が拡大されてロック軸11に大きな前
進移動を与える。その結果、弾丸が発射された際に、ロ
ック軸11がカムドラム9の係止部9eに係止すること
が良好に防止される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図8は、本発明にかかる安全制御装
置を備える機関砲の1実施例を示す。先ず、図1,図2
を参照して機関砲の要部について説明する。砲身2の後
端部(図1上で右端部)に外嵌する尾筒1の後部には、
砲身2の中心軸線の延長線上を摺動自在として遊底10
が配設され、この遊底10の下方に駆動機構41が配置
され、遊底10の上側に送弾機構42が配置される。こ
のような尾筒1及び砲身2は、揺架14に図外の駐退復
座装置を介して支持され、前後の後復座運動が可能であ
る。揺架14は、固定物、例えば車体に固定され、駐退
復座装置に支持されている尾筒1、砲身2等が、後座体
43を構成する。
【0015】駆動機構41は、尾筒1に図外の軸受を介
して両端の支持軸9b,9cが回転自在に支持され、回
転駆動源であるモータ8によつて減速機構を含む駆動部
7を介して一方の支持軸9bが回転駆動されるカムドラ
ム9にて構成され、カムドラム9のカム溝9aに遊底1
0の係合突起10aが係合している。しかして、モータ
8によつて支持軸9bを介してカムドラム9を一方向に
回転駆動しながら、遊底10に前進−前進停止−後退−
後退停止の動作を与えることができる。このモータ8に
は、タコジェネレータ49が付属され、検出した回転速
度に基づいてモータ8の回転数を制御可能になつてい
る。
【0016】このカムドラム9の前面(図1上で左面)
には、後記するロック軸11に対向可能に、円弧状の穴
からなる回転制限凹部9dが形成されている。回転制限
凹部9dは、図7に示すように遊底10が前進して停止
している間にほぼ相当する角度の弧形の長穴からなり、
ロック軸11の後端部と係合可能な大きさを有し、周方
向の両端が、後座体43が後座した直後に所定位置に達
してロック軸11の後端部と係合可能な係止部9eをそ
れぞれ形成している。このように、係止部9eを回転制
限凹部9dの周方向の両端に形成することにより、カム
ドラム9の正逆いずれの回転方向に対しても、ロック軸
11と係止部9eとの係合が得られるようになる。
【0017】送弾機構42は、図1に示すように尾筒1
に図外の軸受を介して回転自在に支持され、複数個の送
弾ホイール4を備える送弾ホイール軸5を有し、モータ
8の回転が間欠連動機構46を介して送弾ホイール軸5
に伝達される。しかして、モータ8の回転駆動により、
間欠連動機構46を介して送弾ホイール4に間欠的な回
転運動が与えられ、図2に示す給弾機17から給弾通路
17aを通つて送り込まれて送弾ホイール4の切欠きに
受け入れた弾薬61 を、同じくモータ8の回転駆動に連
動して後退停止位置を採る遊底10と砲身2の後端部と
の間の装填準備位置に次々に、弾薬62 として送り込む
ことができる。
【0018】遊底10は、前述したように下面に係合突
起10aが形成されて砲身2の中心軸線の延長線上を摺
動自在であり、前端部に弾薬62 を支持しながら前進し
て砲身2の中に弾薬60 として押し込む。この遊底10
の前進停止位置において、ロック機構13(遊底閉鎖機
構)により、遊底10を尾筒1に結合するようになつて
いる。ロック機構13は、図1,図3に示すようにカム
ドラム9の他方の支持軸9cの前端部に形成した作動カ
ム13bと、作動カム13bに外嵌すると共に、尾筒1
に放射方向の移動自在に支持されるロック部材13aと
を有する。しかして、カムドラム9の回転によつて作動
カム13bが回転することにより、ロック部材13aが
所定周期で上下動する。ロック部材13aが上方に移動
して、遊底10のロック位置を採り、この状態で砲身2
内の弾薬60 を遊底10によつて撃発して弾丸を発射す
る。また、ロック部材13aが下方に移動して、遊底1
0のロック解除位置を採り、遊底10の後退を自由とす
る。更に、尾筒1には、遊底10が前進停止位置にきた
ときにON作動する遊底前方検出手段である遊底前方ス
イッチ47と、遊底10が後退停止位置にきたときにO
N作動する遊底後方検出手段である遊底後方スイッチ4
8とが取付けられている。
【0019】また、送弾ホイール4と給弾機17との間
の弾薬6の送弾通路17aには、引金装置3を配置す
る。引金装置3は、図2に示すように送弾通路17aの
上部に配置され、引金駆動装置である引金ソレノイド1
5によつて上下駆動されるストップレバー16を含み、
引金ソレノイド15のOFF作動によりストップレバー
16が図外のばねによつて付勢されて送弾通路17a内
に突出し、給弾機17から送り込まれる弾薬63 を係止
して送弾ホイール4側への移動を拘束する。従つて、引
金ソレノイド15がOFFの状態では、すでに送弾ホイ
ール4側に送り込まれている弾薬61 ,62 のみを砲身
2内に送ることが可能で、ストップレバー16よりも上
流の弾薬63 ,64 等は、送弾ホイール4が回転しても
送られない。かくして、ストップレバー16よりも下流
側に弾薬61 ,62 が存在しなくなれば、射撃は停止す
る。一方、引金ソレノイド15をON作動させれば、ス
トップレバー16が弾薬6の送弾通路17aから上方に
逃げて没入位置を採るので、給弾機17からの弾薬6を
送弾ホイール4に向けて送り込むことが可能になる。な
お、引金ソレノイド15とストップレバー16との間に
は、引金ソレノイド15の鉄心の往復水平移動をストッ
プレバー16の往復上下移動に変換する各種の変換機構
が介在している。
【0020】そして、一度撃発作用を受けて不発射とな
つた弾薬60 の遅発に起因する災害を防止するための安
全装置12が、カムドラム9の前方に配置される。安全
装置12は、図3に示すようにロック軸11、レバー1
9、ウエイト21、レバー27、レバー31、レバー駆
動装置である安全ソレノイド24、ロック爪23等を備
える。ロック軸11は、尾筒1に前後移動可能に支持さ
れ、後記するコントロール部18を中間部に有すると共
に、尾筒1との間に圧縮して介装した弾性体であるばね
25によつてカムドラム9の前面に向けて常時弾性的に
付勢されている。
【0021】レバー19は、ロック軸11の前端部の上
方に位置させて、尾筒1に軸26によつて一端部が揺動
可能に支持され、その他端部はロック軸11の前端の凸
部からなる係止部11aに係合するように配置され、そ
の中間部にリンク20の後端部が揺動自在にピン結合さ
れている。このリンク20の前端部は、ウエイト21の
後端部に揺動自在にピン結合されている。しかして、ウ
エイト21の前後移動が、リンク20を介してロック軸
11に拡大して伝達される。なお、レバー19の他端部
を、ロック軸11の前端の凹部に係合させ、ロック軸1
1の後退移動を後記するばね22の弾発力によつて与え
ることも可能である。
【0022】ウエイト21は、尾筒1に前後に移動可能
に支持され、尾筒1との間に介装した弾性体であるばね
22によつてカムドラム9の前端面側、つまり後方向に
向けて常時付勢されている。ロック爪23は、図5に示
すように左右両側にピン34によつてそれぞれ取付けた
支持部材32を備え、両支持部材32によつて尾筒1に
前後方向と直交する方向、具体的には上下方向の移動自
在に支持され、支持部材32と尾筒1との間に圧縮して
介装した弾性体であるばね33によつて常時上方に付勢
され、安全ソレノイド24がOFFで機関砲が非作動の
常態にて、ロック爪23又は支持部材32が尾筒1に当
接して、上昇位置を採つている。このようにロック爪2
3が上昇位置を採る状態で、後端の爪部23aがウエイ
ト21の後方に係止可能に位置し、ばね22の弾発力に
よるウエイト21の後方移動を拘束し、ロック爪23が
下降位置を採る状態(図3に二点鎖線で示す23’位
置)で、爪部23aとウエイト21との係合状態が解除
され、ばね22の弾発力を受けるウエイト21が後退移
動し得る。このばね33は、安全ソレノイド24と共に
レバー駆動装置を構成する。
【0023】レバー27は、図3,図4に示すように尾
筒1に軸30よつて前後の揺動可能に中間部が支持さ
れ、その一端には軸28によつて一対のローラ29が回
転自在に結合している。各ローラ29は、ロック爪23
の対向する係合部23bにそれぞれ転動自在に係合して
いる。また、軸30には、図4に示すようにレバー31
が固着され、レバー31には、尾筒1に固設したレバー
駆動装置である安全ソレノイド24の鉄心24aが臨ん
でいる。しかして、レバー31は、安全ソレノイド24
のON−OFF作動によつてレバー27と一体に揺動作
用を受ける。
【0024】すなわち、安全ソレノイド24がONにな
つて鉄心24aが突出作動すれば、レバー31が軸30
を中心として図3上にて時計周り方向に回動して二点鎖
線にて示す位置(31’位置)を採ると共に、レバー2
7が揺動し、一対のローラ29によつてばね33を圧縮
させつつロック爪23を図3に二点鎖線にて示す位置
(23’位置)に下降させるので、ロック爪23の爪部
23aとウエイト21との係合状態が解除される。一
方、安全ソレノイド24がOFFになつて鉄心24aが
没入作動すれば、レバー31が軸30を中心として図3
上にて反時計周り方向に回動すると共に、ばね33の弾
発力を受ける支持部材32及びロック爪23が図3に実
線にて示す位置に上昇し、レバー27が図3上にて反時
計周り方向に回動し、ロック爪23の爪部23aがウエ
イト21の後方位置を採り得るようになり、ウエイト2
1が相対的に前進移動することにより、ウエイト21の
後面がロック爪23の爪部23aに係止して、ばね22
の弾発力によるウエイト21の後方移動を拘束するよう
になる。
【0025】このようにウエイト21が前方移動して、
ロック爪23の爪部23aがウエイト21に係止してい
る状態では、リンク20及びレバー19を介して結合す
るロック軸11が、図3に示すようにカムドラム9の回
転制限凹部9dから引き抜かれて係合不可能位置を採つ
ている。
【0026】ロック軸11に設けたコントロール部18
は、図3に示すようにロック軸11に遊嵌させた環状の
コントロール部材18aと、コントロール部材18aが
係止可能なようにロック軸11に形成した当接部11b
とを有し、コントロール部材18aは、カムドラム9の
他方の支持軸9cの前端部に形成した作動カム13bに
より、ロック部材13aと共に駆動される。
【0027】すなわち、コントロール部材18aは、ロ
ック機構13の作動カム13bが図3に実線で示す位置
に上昇した際に、弾性体であるばね18bによつて弾性
的に押されて図3に実線で示す位置に上昇し、ロック軸
11がばね25の弾発力によつて右方向に後退してカム
ドラム9の回転制限凹部9dに係合することを阻止す
る。また、カムドラム9の回転により、ロック機構13
の作動カム13bが図3に一点鎖線で示す位置になれ
ば、コントロール部材18aは押されて一点鎖線位置に
下降し、ロック軸11の後退を可能にする。ロック軸1
1が後退した状態では、コントロール部材18aがロッ
ク軸11の大径部11cに係合するので、ロック軸11
の前後進は所定の範囲で自由である。なお、作動カム1
3bに代えて、コントロール部材18aを駆動する専用
のカムをカムドラム9の他方の支持軸9cに形成するこ
とも可能である。
【0028】しかして、作動カム13bは、カムドラム
9の回転によつて遊底10が前進して停止している間の
み遊底10を尾筒1に結合するようにロック機構13の
ロック部材13aを制御すると共に、ロック軸11が後
述するように慣性力によつてカムドラム9の回転制限凹
部9dから引き抜かれた際に、その位置で保持可能にコ
ントロール部材18aの上昇移動を許容し、遊底10が
所定長さ後退した際に、コントロール部材18aを下降
させ、ロック軸11が後退可能な状態とする。このよう
に、ロック軸11がカムドラム9の回転制限凹部9dか
ら引き抜かれた位置で、ばね18bの弾発力を受けるコ
ントロール部材18aによつてロック軸11が瞬間的に
保持されるように構成すれば、ロック軸11が短時間だ
け前進移動する場合であつても、ロック軸11が回転制
限凹部9dの係止部9eに係合可能な状態に復位するこ
とを確実に防止することができる。従つて、コントロー
ル部材18aと当接部11bとの係合状態を解除する時
期は、ロック軸11が回転制限凹部9dの係止部9eを
通過した後であればよい。なお、ロック軸11がカムド
ラム9の回転制限凹部9dから慣性力によつて引き抜か
れた状態でカムドラム9が速やかに回転し、ロック軸1
1の後方に回転制限凹部9dの係止部9eが位置し、そ
の後に復位するロック軸11と回転制限凹部9dとの係
合が生じ得ない場合には、コントロール部18を省略す
ることが可能である。
【0029】更に、遊底前方スイッチ47、遊底後方ス
イッチ48、安全ソレノイド24、引金ソレノイド1
5、モータ8、タコジェネレータ49及び発射スイッチ
44がコントロールボックス45に接続され、安全ソレ
ノイド24、引金ソレノイド15及びモータ8がコント
ロールボックス45からの信号によつてシーケンス制御
される。発射スイッチ44は、そのON作動によつて射
撃を開始させ、OFF作動によつて射撃を終了させる機
能を有する。
【0030】次に、上記実施例の作用について説明す
る。射撃開始時には、安全装置12は図3に実線で示す
ようにロック軸11が回転制限凹部9dから離脱した状
態にあり、カムドラム9は自由に回転可能である。また
送弾ホイール4の切欠きに弾薬6は受け入れられていな
い。この状態から次の手順で射撃が開始される。
【0031】先ず、図8に示すように発射スイッチ44
をONにする。これにより、モータ8が同時に作動し、
カムドラム9が回転して遊底10が駆動される。遊底1
0が前進してT1 時間後に遊底前方スイッチ47がON
になれば、その信号に基づいて引金ソレノイド15がO
N作動し、ストップレバー16が弾薬6の送弾通路17
a内から没入し、図2に示すように弾薬61 が送弾ホイ
ール4の切欠きまで送り込まれる。
【0032】続いて、遊底10が後退して遊底後方スイ
ッチ48がON(発射スイッチ44をONにしてT1
2 時間後)になれば、その信号に基づいて安全ソレノ
イド24がON作動し、その鉄心24aが突出作動し、
図3に二点鎖線で示すようにロック爪23が下降位置
(23’位置)を採り、ウエイト21の係止を解除す
る。その際、コントロール部材18aは、ロック機構1
3の作動カム13bによつて下降し、ロック軸11の後
退を可能にしている。これにより、ばね22に押されて
後方に移動するウエイト21及びリンク20を介してレ
バー19が反時計周り方向に揺動し、一点鎖線で示すよ
うに前位置(19’位置)を採る。同時に、ばね25に
よつて後方に付勢されるロック軸11は、後退してカム
ドラム9の回転制限凹部9d以外の部分に押し付けられ
て摺動可能となる。この間に送弾ホイール4が間欠的に
回転し、切欠きに受け入れた弾薬61 を図1に示す装填
準備位置(62 位置)に送る。
【0033】この状態で遊底10が前進すれば、弾薬6
2 が砲身2内に押し込まれ、撃発することで弾丸が発射
される。このとき、砲身2と一体の尾筒1は後方に大き
な加速度を受け、レバー19の支点である軸26は急速
に後方に移動する。一方、ウエイト21は、尾筒1に前
後の摺動自在であるので、慣性によつてその場に止まろ
うとし、尾筒1に関して相対的に前進移動し、その質量
と加速度の積に比例した力をリンク20を介してレバー
19に作用させる。
【0034】これにより、レバー19は図3に示す一点
鎖線の位置(19’位置)から実線位置(19位置)に
揺動する。レバー19の先端はロック軸11の係止部1
1aに係止しているので、ロック軸11が、ばね25を
圧縮させながら図3に示す一点鎖線の位置(11’位
置)から実線位置(11位置)に相対的に前進し、カム
ドラム9の回転制限凹部9dから引き抜かれる。このと
き、コントロール部材18aがばね18bの弾発力によ
つて上昇し、当接部11bに係止可能位置を採つてロッ
ク軸11の後退を防止する。このロック軸11の相対的
な前進移動は、ウエイト21の相対的な前進移動が拡大
してなされる。コントロール部材18aによるロック軸
11の後退の防止作用は、遊底10が所定長さ後退した
際に、作動カム13bによつてコントロール部材18a
が押し下げられて解除され、カムドラム9の前面の係止
部9eをロック軸11が通過することになる。かくし
て、カムドラム9は回転を続け、遊底10及び送弾ホイ
ール4を駆動して射撃が継続される。なお、射撃継続中
のモータ8の回転速度は、タコジェネレータ49からの
信号により、図8に示すようにほぼ一定に維持されてい
る。
【0035】次に、砲身2に装填された弾薬60 が不発
射の場合について説明する。この場合には、尾筒1に後
方向の加速度は加えられないので、レバー19は図3に
一点鎖線に示す位置(19’位置)に止まり、ロック軸
11がカムドラム9の回転制限凹部9dに入つて係合し
たままとなる。このため、前進停止位置を採る遊底10
が後退を始める直前に、ロック軸11が回転制限凹部9
dの側面の係止部9eに係止し、カムドラム9の回転が
停止させられる。その際、遊底10は、上昇移動したま
まのロック機構13のロック部材13aによつて尾筒1
と結合されたロック状態にある。かくして、不発射の弾
薬60 は砲身2内にあつて引き出されることがなく、遅
発が発生しても弾丸が発射されるだけで、災害を生ずる
ことがなく安全である。
【0036】また、射撃を停止する際には、図8に示す
ように発射スイッチ44をOFFにする。この発射スイ
ッチ44のOFF作動によつては、機関砲の射撃は直ち
には終了しない。すなわち、発射スイッチ44のOFF
作動後に遊底10が前進して遊底前方スイッチ47がO
N(時間T3 経過後)になれば、この信号に基づいて引
金ソレノイド15がOFFになり、ストップレバー16
が送弾通路17a内に突出し、ストップレバー16より
も上流位置の弾薬63 ,64 を係止して送弾ホイール4
側への移動を拘束する。遊底10の前進により、装填準
備位置にある弾薬62 が砲身2内に押し込まれ、撃発さ
れて弾丸が発射される。従つて、遊底前方スイッチ47
がONになつた状態では、送弾ホイール4には弾薬61
が受入れられ、ストップレバー16よりも下流側には、
砲身2内の弾薬60 を除いて1発の弾薬61 が存在して
いる。
【0037】続いて、遊底10が後退してT4 時間後に
遊底後方スイッチ48がONになれば、この信号に基づ
いて安全ソレノイド24をOFFする。ロック爪23は
ばね33の弾発力によつて上方に動こうとするが、ウエ
イト21に阻止されている。この間、送弾ホイール4に
保持されている弾薬61 が装填準備位置(62 位置)に
送られるが、以後の弾薬63 ,64 は送弾ホイール4に
は達しない。かくして、安全ソレノイド24をOFFす
る時期は、ストップレバー16よりも下流側に1発の弾
薬61 が存在している状態で、遊底後方スイッチ48が
ONになつた際である。
【0038】遊底10が前進して最後の弾薬60 を射撃
すれば、ウエイト21は相対的に前方向に動く。これに
より、ロック爪23が上昇移動し、ばね22によつて付
勢されるウエイト21が後方向に動くのを阻止する。か
くして、ロック軸11は、レバー19を介して回転制限
凹部9dから抜かれた状態に保持され、カムドラム9は
回転を続ける。この状態でのカムドラム9の回転による
遊底10の後退に際し、コントロール部材18aが作動
カム13bによつて押し下げられても、ロック軸11は
後退せず、その後にロック軸11が回転制限凹部9dの
係止部9eに係止することが防止される。
【0039】遊底10が再度前進して、遊底前方スイッ
チ47がONになれば、この信号に基づいてモータ8が
OFFになる。その後は、カムドラム9が慣性により回
転を続け、遊底10が後退するので、この後退〜前進中
に安全装置12を作動させてロック軸11を回転制限凹
部9dの側面の係止部9eに係止させるようにし、前進
後にカムドラム9を停止させる。モータ8がOFFにな
つた後は、モータ8の回転速度は次第に減速しているの
で負荷は小さく、安全装置12を作動させてカムドラム
9を衝撃を軽減させた状態で停止できる。このように、
射撃を停止する際に安全装置12を作動させてカムドラ
ム9を停止させれば、カムドラム9が常に所定位置で停
止することになる。もちろん、モータ8をブレーキ力を
作用させて停止させることも可能である。このようにし
て、射撃停止時に、安全装置12及びカムドラム9に発
生する衝撃を軽減できる。なお、射撃を開始する際に
は、ロック軸11を回転制限凹部9dから抜き出す。
【0040】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明にかかる機関砲の安全制御方法及びその装置によ
れば、発射ガスを利用することなく、遅発の危険性を防
止することができる。また、安全装置に発射ガスを利用
しないので、発射ガスによる作動部の汚れが少なくてす
み、構造を頑丈にする必要もない。更に、ウエイトの相
対的な前進移動が拡大されてロック軸に大きな前進移動
を与えるので作動が確実であり、発射速度に関係なく確
実に遅発の危険性を防止できる。また、請求項2〜6の
機関砲の安全制御方法によれば、射撃の停止時には、ウ
エイトをロック爪に係止させてウエイトの後退移動を制
限させるので、弾丸が発射されず慣性力が作用しない状
態でもロック軸がカムドラムの係止部に係止不可能な位
置に保持されたままとなる。その結果、ロック軸とカム
ドラムの係止部との係止に起因して、カムドラム、ロッ
ク軸及び駆動系に発生する衝撃を著しく緩和できる。そ
のため、関連する部品の寿命を著しく増加できる。加え
て、請求項4,5の機関砲の安全制御方法によれば、射
撃停止時において、送弾ホイール及び遊底の前方及び砲
身内には弾薬が存在しないようにできるため、安全性が
増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例にかかる機関砲を示す断面
図。
【図2】 同じく図1のII−II線断面図。
【図3】 同じく機関砲の要部示す断面図。
【図4】 同じく図3のIV−IV線断面図。
【図5】 同じく図3のV−V線断面図。
【図6】 同じく制御系を示す図。
【図7】 同じくカムドラムを示す図。
【図8】 同じく発射スイッチ、引金ソレノイド、安全
ソレノイド及びモータ−時間特性並びにモータ回転速度
−時間特性を示す図。
【符号の説明】
1:尾筒、2:砲身、4:送弾ホイール、6(60 〜6
4 ):弾薬、8:モータ(回転駆動源)、9:カムドラ
ム、9a:カム溝、9e:係止部、10:遊底、10
a:係合突起、11:ロック軸、11b:当接部、11
c:大径部、12:安全装置、13:ロック機構、1
5:引金ソレノイド(引金駆動装置)、16:ストップ
レバー、17a:給弾通路、18:コントロール部、1
8a:コントロール部材、18b:ばね(弾性体)、1
0a:コントロール部材、19:レバー、21:ウエイ
ト、22,25:ばね(弾性体)、23:ロック爪、2
4:安全ソレノイド(レバー駆動装置)、33:ばね
(レバー駆動装置)、41:駆動機構、42:送弾機
構、43:後座体、44:発射スイッチ、46:間欠連
動機構、47:遊底前方スイッチ(遊底前方検出手
段)、48:遊底後方スイッチ(遊底後方検出手段)。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動源(8)でカムドラム(9)を
    回転駆動して遊底(10)を前後に移動させ、前進移動
    する遊底(10)によつて弾薬(6)が砲身(2)に装
    填されて弾丸が発射され、砲身(2)を含む後座体(4
    3)が後座する機関砲において、カムドラム(9)の前
    面に、後座体(43)が後座した直後に所定位置に達す
    る係止部(9e)を設け、該係止部(9e)の前側の対
    向可能な位置の後座体(43)に前後に移動可能なロッ
    ク軸(11)を配置し、該ロック軸(11)に一端が係
    止してロック軸(11)の後退移動を拘束するレバー
    (19)を、該後座体(43)に揺動自在に支持し、該
    レバー(19)の中間部が、前記後座体(43)に前後
    移動自在に支持されるウエイト(21)に連結されると
    共に、該ロック軸(11)がカムドラム(9)の前面に
    向けて後退移動した状態として、弾丸が発射されて後座
    体(43)に後座加速度が発生した際、ウエイト(2
    1)の慣性力によつてレバー(19)を揺動させてロッ
    ク軸(11)をカムドラム(9)の係止部(9e)に係
    止不可能な位置に相対的に前進移動させることにより、
    カムドラム(9)の回転を許容して射撃を継続し、弾丸
    が発射されない場合には、ロック軸(11)を前記所定
    位置に達したカムドラム(9)の係止部(9e)に係止
    させ、カムドラム(9)の回転を強制的に止めることを
    特徴とする機関砲の安全制御方法。
  2. 【請求項2】 後座体(43)に前後方向と直交する方
    向の移動を案内してロック爪(23)を付属させ、レバ
    ー駆動装置(24,33)により、該ロック爪(23)
    が一側に移動して該ウエイト(21)の後退移動を制限
    可能位置と、該ロック爪(23)が他側に移動して該ウ
    エイト(21)の制限を解除可能位置とを採らせるよう
    にしたことを特徴とする請求項1の機関砲の安全制御方
    法。
  3. 【請求項3】 弾丸が発射されて後座体(43)に後座
    加速度が発生し、ウエイト(21)の慣性力によつてレ
    バー(19)を揺動させてロック軸(11)をカムドラ
    ム(9)の係止部(9e)に係止不可能な位置に相対的
    に前進移動させる際、ロック軸(11)の後退移動を阻
    止するようにロック軸(11)の当接部(11b)に係
    止するコントロール部材(18a)を設けると共に、カ
    ムドラム(9)の回転によつてロック軸(11)と該係
    止部(9e)とが係止不可能な位置になつた際、コント
    ロール部材(18a)と当接部(11b)との係合を離
    脱させるようにコントロール部材(18a)を移動させ
    る作動カム(13b)を、カムドラム(9)に設けるこ
    とを特徴とする請求項1又は2の機関砲の安全制御方
    法。
  4. 【請求項4】 カムドラム(9)と連動して間欠的に回
    転駆動され、機関砲の外部から給弾通路(17a)を通
    つて給弾される弾薬(6)を後退した遊底(10)の前
    方の装填準備位置に送る送弾ホイール(4)と、ストッ
    プレバー(16)に給弾通路(17a)内への突出位置
    と没入位置とを選択的に与える引金駆動装置(15)と
    を備え、ストップレバー(16)が、突出位置を採つた
    際に給弾通路(17a)内の弾薬(6)が送弾ホイール
    (4)に送り込まれることを阻止し、没入位置を採つた
    際に給弾通路(17a)内の弾薬(6)が送弾ホイール
    (4)に送り込まれることを許容することを特徴とする
    請求項1,2又は3の機関砲の安全制御方法。
  5. 【請求項5】 遊底(10)が前進したことを検出する
    遊底前方検出手段(47)及び後退したことを検出する
    遊底後方検出手段(48)を後座体(43)にそれぞれ
    配置し、発射スイッチ(44)をONとして回転駆動源
    (8)の駆動を開始させた後、遊底(10)が前進した
    ことを遊底前方検出手段(47)によつて検出し、該検
    出信号に基づいて引金駆動装置(15)を作動させて、
    ストップレバー(16)に没入位置を採らせ、続いて弾
    薬(6)が装填準備位置に送り込まれるように遊底(1
    0)が後退したことを遊底後方検出手段(48)によつ
    て検出し、該検出信号に基づいてレバー駆動装置(2
    4,33)を作動させてロック軸(11)をカムドラム
    (9)の前面に向けて後退移動させて射撃を開始し、所
    定の弾数を射撃して発射スイッチ(44)をOFFとし
    て後、遊底(10)が前進したことを遊底前方検出手段
    (47)によつて検出した際、該検出信号に基づいてス
    トップレバー(16)を作動する引金駆動装置(15)
    を逆作動させて、ストップレバー(16)に突出位置を
    採らせ、続いてストップレバー(16)よりも下流側に
    ある最後から2番目の弾丸が発射された後、遊底(1
    0)が後退したことを遊底後方検出手段(48)によつ
    て検出した際、該検出信号に基づいてレバー駆動装置
    (24,33)を作動させてロック爪(23)に該ウエ
    イト(21)の後退移動を制限するように一側に移動可
    能状態を採らせ、更に遊底(10)が前進してストップ
    レバー(16)よりも下流側の最後の弾丸を発射して遊
    底(10)が後退する前に、遊底前方検出手段(47)
    によつて遊底(10)が前進していることを検出した
    際、該検出信号に基づいて回転駆動源(8)の駆動を停
    止することを特徴とする請求項4の機関砲の安全制御方
    法。
  6. 【請求項6】 回転駆動源(8)でカムドラム(9)を
    回転駆動して遊底(10)を前後に移動させ、前進移動
    する遊底(10)によつて弾薬(6)が砲身(2)に装
    填されて弾丸が発射され、砲身(2)を含む後座体(4
    3)が後座する機関砲において、カムドラム(9)の前
    面に形成され、後座体(43)が後座を開始した直後に
    所定位置に達する係止部(9e)と対向可能に、後座体
    (43)に前後に移動可能に配置したロック軸(11)
    と、後座体(43)に揺動自在に支持され、該ロック軸
    (11)に一端が係合してロック軸(11)の後退移動
    を拘束するレバー(19)と、該レバー(19)の中間
    部が連結され、前記後座体(43)に前後移動自在に支
    持されると共に、弾性体(22)によつて後方に向けて
    付勢されるウエイト(21)と、前後方向と直交する方
    向の移動が案内されて該後座体(43)に設けられ、一
    側に移動して該ウエイト(21)の後退移動を制限し、
    他側に移動して該ウエイト(21)の後退移動の制限を
    解除可能なロック爪(23)と、該ロック爪(23)に
    一側又は他側位置を採らせるレバー駆動装置(24,3
    3)とを備え、該ロック爪(23)による該ウエイト
    (21)の制限を解除した状態で弾丸が発射され、後座
    体(43)に後座加速度が発生した際、該ウエイト(2
    1)の慣性力によつてレバー(19)を揺動させ、該レ
    バー(19)によつて該ロック軸(11)を該カムドラ
    ム(9)の係止部(9e)との係合が不可能位置に抜き
    出すことによつて該カムドラム(9)を回転可能として
    射撃を継続し、弾丸が発射されない場合には、該ロック
    軸(11)を前記所定位置に達した該カムドラム(9)
    の係止部(9e)に係止させ、該カムドラム(9)の回
    転を強制的に止めることを特徴とする機関砲の安全制御
    装置。
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